ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:乃木坂46

びーむ色調補正3

イメージの重ね方


今回の4期は一番難しい立場だったと思います。

前の記事で書いたように個人的にはこの日のライブも楽しかった。
ただ、翌日の3期生をはじめとした先輩たちと比べてしまうと…キツい言葉を使えば「どこか焦点が定まらないライブ」でした。

いや、これは語弊がありますね。
そもそもほとんどのアーティストのほとんどのライブで焦点なんか定まっていません。
あくまでも9thバスラにおける1~3期が、それぞれが強い想いとテーマを持って臨んだ先輩たちが特別だったんです。

それに対し4期生はつい5ヶ月前に行なったばかり。
ましてその2020年12月の4期単独ライブが非常に良かった。

私もレポで「素晴らしく後味の良いライブ」と書いています。

 

あの日のテーマは「新4期生の融合」でした。
そして中元日芽香のソロ曲『自分のこと』をはじめとした「攻めた」ユニットコーナーの選曲で「4期生が乃木坂の歴史の一部となる覚悟を決めたライブ」でもありました。

しかしこの日は明確な方向性が見出しにくい状況。だからこそ「継承」というテーマを(恐らく運営側から)掲げて、「歴史体験コーナー」で過去のライブ演出を追体験させたのでしょう。

実は2年前の横浜アリーナでの4期単独ライブのレポで、私はこんなことを書いています。

 運営は、4期を1期推しのファンの受け皿として考えています。

 だからこそ骨格(=引きでのビジュアルイメージ)が1期生に近い4期生に、1期のたどってきた道のりを重ね合わせることによって「正統後継者」として印象づけ、一定ボリューム存在すると思われる1期至上主義のファンをつなぎとめようとしているのでしょう。

 古参オタの方々は、この先も4期曲やライブなどでなされるであろう1期にイメージを重ねる演出を探してニヤニヤするのも楽しいかもしれません笑

 

当時はこんなに思いっきり宣言してから「1期にイメージを重ねる演出」を繰り出すとは思ってもみませんでしたが笑

ただ、この日の演出は正直微妙でした。

下駄ップはただただメンバーが大変そうですし、UV手袋やバイシクルは「いや顔が見たいんじゃ!」って感じですし。

そもそも全ツのこの手の演出ってどちらかというと「箸休め」的な印象です。2015年の『太陽ノック』ストンプVer.とか。

そしてちょっと余談になりますが、コーナー前の煽りVでネタバレまでしちゃうのが残念でした(無観客配信ライブになってから毎回そうなんですけど)。全員の衣装チェンジの時間をVで埋めるのは仕方ないんですが、ほのめかしまでで止めてほしいかな。個人的には「イントロでどよめきたい」派なんですよ。

話を戻すと、結局のところ「同じライブ演出をする」ことがイメージを重ねることじゃないんですよね。
あの頃をフラッシュバックさせる瞬間、記憶のトリガーを引く「何か」。それが目の前に現れた時にファンの琴線に触れて過去と現在が重なるのだと思います。

そういう意味で翌日の3期生がやった「過去の衣装を着る」というのは正しく正面からそこに切り込むアプローチでした。

その延長線上になりますが、個人的に凄く観てみたいのが過去の制服を着て4期生がライブをする姿。

例えば『セカラバ』を予告なしにいきなり『ガルル』制服でやったらめちゃめちゃ格好いいと思うんですけど。あの白い制服を着た4期がドン!と前に出てきたらMVがフラッシュバックして痺れますよね。

白を基調にした『ガルル』『太陽ノック』、緑が珍しい『何空』、ちょっとシックで乃木坂感の強い『話誰』『いつでき』とかいいですね。あとは『バレッタ』も好きかな。

過去に「筒井あやめ制服コレクション」なんてのもありましたが、ぜひ他の後輩たちにも着せてあげて欲しいです。

一応、他にライブ演出で4期に追体験してほしいものは…と考えてはみたんですが特に出てきませんでした。「生ちゃんがさらわれる」ぐらいかな笑

むしろ思いついたのは演出じゃなく「雨の神宮」でした。実は2019年神宮初日で経験してますけど。

また余談になりますが、やっぱ自分の中では乃木坂って「雨」なんですよ。

『ごめんねFingers crossed』のMVでも歌衣装でのダンスシーンが強い雨の中でした。
待っても止まなかったため仕方なくそのまま撮影したそうですが、さすが乃木坂って感じです。



It’s gonna be alright


もうひとつ書いておきたいのが『日常』。

「パフォーマンスの向上を見てほしい」とVでコメントしてから披露されたこの曲。

ただ、やはり厳しかった。

それがあの2018年末のアンダーライブ東京公演のド迫力のパフォーマンスも観ている私の偽らざる感想です。

でも別に非難しているわけではありません。
単純にあの曲に込められた感情の爆発を表現するのはまだ4期生には難しかった。それだけのことです。

北野日奈子や久保史緒里をして「ギアがいっこ上がる」と言わしめる曲に挑むその意気やよし。
力不足でもなんでも、挑まないことに始まらない。
現在地を認識することが次へ進むための第一歩です。

4期生も加入からはや2年半が経ちました。

しかしコロナで2020年は失われ、まだその影響は続いています。
そして1年ちょっとキャリアの短い新4期の存在も話を複雑にしています。

それでも、フレッシュさやひたむきさ「だけ」で押し切れる時期はそろそろ終わりに近づいているのでしょう。

この日のライブにどこか物足りなさを覚えたとしたら、それは4期生たちのステージが進んだということです。
言い換えれば、観ている側の期待値が上がった。

彼女たち自身もそれを認識しているようです。
ライブ後のブログでは多くのメンバーが感謝や喜びと共に「反省点が見つかった」と書いています。

岩本蓮加も翌日の3期生ライブで言っていました。

「決められたことをそのままやることが当時の正解だった」
「でも今では決められたことを守りながら、どうすればより綺麗に見えるかとかどう自分の個性を表現できるかを考えている」

まさに今、4期は「決められたことをそのままやる」ことから次の段階へ進もうとしているんです。

乃木坂になれた嬉しさから、乃木坂であることの責任へ。
全員一丸となってがむしゃらにやることから、それぞれの特徴を出すことや完成度を高めることへと。

先輩たちと同じ道を今4期生が歩いている。
それが「継承する」ってことですよね。

焦らずに、ここを乗り越えてきた先輩たちのアドバイスを受けながら進んでいってほしいと思います。

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思った以上のボリューム感


2021年4月18日、1期2期の期別ライブと3期4期の期別ライブの間に挟まれる形で行なわれたスキッツLIVE。

さらに言えば松村沙友理の卒業発表と27thシングル選抜発表の間に挟まれた、ファンにとってももの凄く色々あったタイミングでの開催でした。

セットリストはこちらです。
(カッコ内は楽曲のセンター、コントは参加メンバー)

Overture
01. ガールズルール(山下)

コント
「保険ポリスは許さない」
(掛橋、清宮、璃果、早川)
「恋のSHIO'S CASINO」
(久保、理々杏、阪口、岩本、梅澤、中村、山下)
「まゆたんは愛されたい」
(田村、楓、与田、金川、松尾)
「かつ家」
(理々杏、梅澤、久保、柴田、筒井)
「ユーチューバー スト子」
(与田、阪口、楓、山下、遠藤)
「ザ・スキッツテン」
(黒見、向井、山下、吉田、田村、北川、清宮、弓木、早川、林、筒井)

02. 裸足でSummer(山下)

03. 制服のマネキン(遠藤)
04. シンクロニシティ(梅澤)
05. インフルエンサー(山下・賀喜)
06. ジコチューで行こう!(与田)

07. Out of the blue
08. I see…
09. 毎日がBrand new day
10. 自分じゃない感じ

11. おいでシャンプー(遠藤)

コントやMCでなかなかにグダグダのシーンもありましたが笑、コント終了後のライブパートも50分前後と思いのほかボリュームがあり楽しめました。




3期の貫録、4期の一生懸命


今回はサラッと、印象に残ったシーンだけ挙げていきます。

ちなみにこの日ビジュアル仕上がってんなあと思ったのは伊藤理々杏でした。

オープニングは『ガルル』。
そこからコントへのつなぎの部分でいきなり山下美月が台詞を忘れるという波乱のスタート。

最初のコントは「保険ポリス」。「おお、掛橋沙耶香も見込まれたもんだなあ」と思いましたが見事にキメ台詞「ちばけとったら、おえんで!」を2度も飛ばすというハプニング。
それでもさらば森田氏に「森田、台詞飛ばした!」とアドリブで言ったのは良かった…まあ自分だったのですが笑
ニヤッと笑って「もう1周!」も可愛かったですね。

そのあおりを受けてか最初のMCも混乱した状態で進んでいましたが、「スキッツ?スキット?次のスキットわぁ!」と叫ぶ弓木奈於は面白かった。
そして間違えても可愛い遠藤さくら笑

「SHIO'S CASINO」では中村麗乃のOL姿が超絶似合っていてたまげました。いや実際にはあんなスタイルのいいOLさんはそうそういないと思いますが。
久保史緒里もさすがでした。
テーマソングも「一言も嘘なんて言ってな~い」も実に腹立たしくて素晴らしい。

続く「まゆたん」では細かい演技が目を引いた与田祐希
怯えて泣き出した金川紗耶から「ビリビリで最後に触る役」を代わってあげるという漢気を見せていたのも地味に好感度高いです。
普段の棒読みはどこへやら、怖がって大暴れしていた佐藤楓

「かつ家」はもちろん柴田柚菜のウエディングドレスですよね。えぐいぐらい可愛いかった。
そしてもうひとり、凄い長尺アップを堂々とこなし「画がもつ力」を見せつけていたピリ辛の筒井あやめ

「スト子」でひたすら怯える遠藤さくら

「スキッツテン」のエンディングで他のメンバーたちが手を振る中、一切阿ることなく「ぐるぐる~」し続けてキャラを貫くスト子こと与田祐希

ライブも10曲があっという間でした。

『インフル』のWセンターは山下美月賀喜遥香
「今の美月と並んで違和感がない」って、よく考えるととんでもない。凄いなかっきー。

そしてラスト『おいシャン』フロントの破壊力。
与田山下遠藤大園筒井が放つ圧倒的なキラキラ。
そしてオリジナルとは全然タイプが違うのに、どこか「乃木坂感」を感じさせるところがまた嬉しい。


一言でまとめると「楽しかった」。

コントの生配信はやはり色々難しい部分があったようですが、特にスタートのバタバタを立て直した「SHIO'S CASINO」のメンバーたちは見事でしたね。とはいえそのうちのひとりが混乱の引き金を引いた美月なのですが笑

全体的に舞台経験の豊富な3期生はトラブルにも動じない姿を見せていました。
コントとはいえ4期生たちにとってはとても貴重な場になったことでしょう。

ライブで感じたのは3期と4期が組み合わさった時の相性の良さ。

何度も書いている「個性の3期」「乃木坂感の4期」というキャラクターの違い。それがお互いの良さを引き立たせ合って相乗効果をもたらしていたように思います。




この後に控えるそれぞれの期別ライブに向け、期待が膨らむ公演でした。


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進まない融合


過渡期にある現在の乃木坂46において間違いなく急務である4期生の融合。
しかし運営はまたもそれとは逆の方向に舵を切ります。

27thシングルでも4期生はアンダーに合流しないことが判明しました。
そして『ノギザカスキッツ』の後番組も4期単独とのこと。

4期生の中にも心苦しく感じている子がいるでしょう。
事実、掛橋沙耶香も新番組についてブログで「有り難くて申し訳なくて不安だけど頑張る」と書いています。

毎回書いているのですが、4期を別働隊として扱うのはもう本当にやめにしてほしい。

関連記事:


2021年のバスラを各期ライブでやったのはまあわかります。
むしろ1期から3期の側に期別ライブをやりたい(やらせてあげたい)理由がありましたから。

堀未央奈の卒業に合わせて悲願である2期単独ライブをやらせてあげたいとか、1期はやるとしたらもうラストチャンスだろうとか、フロントに3人並んでいよいよ乃木坂を背負っていく段階にきた3期に改めて同期の絆を確認させてあげたいとか。
(もちろんコロナの影響で人数と日数を絞った方が良いという事情もあったでしょう)

ちらっと思ったのは日向坂46の全員選抜の成功を見てなのかな?ということ。

日向坂には完売の出ていないメンバーのミーグリを買いに回るような「箱推し」のファンが存在すると言われています。これまでメンバー間の人気格差をどうしても埋められなかった乃木坂運営が日向坂をモデルにして4期生人気の底上げを狙っているのでしょうか。

でも選抜制度が大前提である乃木坂内での「疑似全員選抜」なんて歪みを生むだけですし、そもそも全然状況が違いますね。

日向坂は全員一丸となってグループをいちから大きくすればいい。

でも4期生は違います。
乃木坂という看板を背負う必要があり、そのためには先輩と一緒に活動してなんぼです。

選抜であれアンダーであれ、先輩たちから多くのことを学んでほしいですし、乃木坂の良さであるメンバー同士の暖かな関係性には先輩後輩の交流が不可欠です。

まあ「日向坂の成功を踏襲」自体が私の妄想なんですが笑、ふとそう思ってしまうぐらい別動隊としての4期が長い期間に渡っているのも事実です。

やはりコロナの影響ですべての予定が狂った、というのが実際のところでしょう。

本当は運営だって融合を進め、グループ箱推し文化を醸成したかった。しかしコロナでスケジュールが狂い、活動が制限されている中でやれることを模索していくうちに期別の活動が多くなってしまった。

現在の4期生の勢いに目を奪われているとつい忘れがちですが、3期生でいえばもう『Sing Out!』の時期なんです。既によだももくぼした梅まで選抜定着していて(とはいえその前後に相次ぐ活動休止もありました)、さらに4人が選抜に入っていました。

そう考えるとむしろ運営は4期生の育成を傍目で見るほど「順調」とは考えておらず、その速度をさらに上げなければいけないという認識している。それゆえに「別働隊継続」という判断を下した、という方が正解なのかもしれません。

本来であれば2020年5月に東京ドームで白石麻衣が卒業しているはずでした。
仮に次のシングルが例年通り夏に出て『僕は僕を好きになる』同様に山下美月センター、そして堀未央奈卒業だったとすれば。さらに冬シングルを1枚挟んで2021年春にシングルリリースであれば。

その場合はきっと春シングルが『シンクロニシティ』や『Sing Out!』のようなその時点での決定版的なもの(いわゆる「レコ大狙い」笑)になったでしょう。センターは齋藤飛鳥かな。

言っても詮なきこととはいえ、この形であればもう少しスムーズに4期生の育成が進んだでしょうしアンダーへもこのタイミングで合流していたかもしれません。まあその分、メンバーの卒業も前倒しで進んでしまうことになるというデメリットもあるのですが。

箱推し文化への願いと一応の28th予想


5月9日の3期生ライブをもって期別ライブがすべて終了しました。
ひと区切りついたので、ここからはぜひとも運営に箱推し文化復活に向けた施策を打っていただきたいところです。

一番効果的なのはやっぱり先輩が後輩を愛でたり一緒になってわちゃわちゃしている姿を見せることだと思うんですよね。『乃木撮』みたいな。でもあれはそもそも一緒に仕事しないと撮れませんから。

以前に「本当に、1期至上主義のファンの人に今の4期生たちを見てほしい。うまく説明できないのがもどかしいけれど、あの頃の乃木坂にあったのと同じ何かがそこにはあります」と書いたことがあります。

関連記事:
 

それと同じように、こうも思います。

できることなら3期4期が入口で新しく乃木坂ファンになった方にも、彼女たちが加入する前の冠番組やライブの映像を観ていただきたい。

この乃木坂46というグループがどれほど素晴らしいかを知ってほしい。
そしてあなたの推しが、何に憧れ何を目指し何を守ろうとして今もがいているのかを。

知らなくても楽しめます。でも知っていればもっと楽しく、そしてもっと心を揺さぶられます。

きっと、推しのことがもっと好きになりますよ。


最後に次のシングルの予想も書いておきます(基本当たらないのですが笑)。

次のセンター候補は今回と同様の5人(飛鳥山下与田遠藤賀喜)でしょう。でも3枚続けてセンターを変えると「迷走」という印象を与えかねない。なので齋藤飛鳥、山下美月、遠藤さくらの3人のうち誰か。

バランスを取りに行くならやはり齋藤飛鳥。
一気に乃木坂の新しい顔としての地位を固めに行くなら遠藤さくら。

ただこれは27thシングルのセールス、そしてその期間にさくちゃんがどこまで顔を売れるかにもよりますね。

ちなみに連続センターって実は乃木坂では極めてレアです。
なんと1st~5thの生駒里奈、7th8thの西野七瀬しかありません。これはWセンターの片方を含めてもです。

とするとまたアンチが騒ぎそうなので、さすがの運営もそこまではやらないかな…という気がします。

さくちゃんかっきーのWセンターも凄くいいと思うのですが、これも同じ理由によりあまり得策ではないと思います。
それにどうやら運営はもうWセンターという手は使わないようです。
個人的には好きなんですけどね。あのどっちつかずな感じがむしろ乃木坂っぽくて笑

もちろん美月もいいんですが、そうすると完全に飛鳥が支える側に回ってしまった感じになりますね。個人的にはさくちゃんセンターよりも美月センターの方がより強くそう感じます。さくちゃんは「まだ保護者が必要」な感じがしますが美月はそうではないので。

結論として、次作は一番角が立たない飛鳥センターに落ち着きそうな気がしています。


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ストレートを磨いた樋口日奈


前回書いた清宮レイ以外に選抜入りに対し一部で異論が出ていたのは樋口日奈でした。

理由は単純にミーグリの売り上げ。
掛橋沙耶香、北野日奈子、渡辺みり愛、金川紗耶の4人が彼女と同等以上の完売実績でした。
まあミーグリ当日の待ち行列状況レポを見る限りではそこまで大きな差はなかったりもするのですが(とはいえソース自体が少ないです)。

私自身はこの選抜入りは肯定的にとらえています。

26thシングル選抜発表時に「この1年で超選抜化が進み、ボーダーメンという概念が消滅。超選抜+4期お試し枠だけになってしまった」と書きました。

 

そこから今回、ひなちまの選抜入りによってボーダーメンという概念が復活したことは素直に喜ばしいと思います。

そしてミーグリの売り上げこそ遅れを取っていますが、年明けからの彼女の活動も充実していました。
年明け早々のドラマ『教場』での木村拓哉との共演。舞台『フラガール』主演。そしてショートにしてさらに綺麗になった印象。ここへきてさらに自身のビジュアルの最高値を更新するという驚異の10年選手です。

1期生全員集合の25th『しあわせの保護色』を別にすると、20th『シンクロニシティ』以来なんと3年ぶり通算5度目の選抜入り。それでも今なお毎回選抜に選ばれるたびに素直に喜びを表す彼女はとても好感が持てます。

愚直にまっすぐ、正攻法で。腐ることなく自分を磨き続け外仕事で結果を出す。
その成果として選抜に返り咲いたというのは本当に素晴らしい。

10年目にして追い風が吹くことだってある。ひなちまはそれを証明してくれました。

選抜の厚い壁にくじけそうになる後輩たちにとっていいお手本だと思います。(もちろん、既に選抜固定メンとなった後輩にとっても)

山崎怜奈のチェンジアップ


しかし。

今回の選抜発表後に更新された各メンバーのブログ。
アンダーメンバーのそれは重苦しい閉塞感に覆われていました。

 どうすればいいかわからない

そんな叫びはかつての選抜固定時代(12th~16th)、あるいはさらに前のアンダラ黎明期(10th)を思い起こさせました。

恐らくミーグリの完売状況でくっきりと明暗が分かれたことがひとつの原因ではないでしょうか。

コロナの影響で直接ファンと接する機会はない。冠番組でスタジオに呼ばれる人数も抑えられている。そんな中でどうやって自分のファンを増やせばいいのか。そんな苦悩があるように思います。

こんな状況だからこそ、山崎怜奈を選抜に入れても良かったのではないでしょうか。

一時期かなり握手人気を上げていた彼女ですが、それでも選抜ボーダーの域から突き抜けるまでには至りませんでした。23rdあたりからは徐々にそれも降下していきます。「握手会売上での選抜入りが叶わなかったのでファンの心が折れた」とも言われています。

そしてなんと26thミーグリの完売数はゼロ。

しかしれなちさんが凄かったのはその間も自身の歩みを止めなかったことです。自ら発信し得意分野を作り、現在ではグループ屈指の売れっ子にまでなりました。

選抜経験なしでここまで売れたのも見事ですが、ミーグリ完売ゼロで選抜に入ったらこれまでの価値観がひっくり返りますよね。
彼女が選抜に入ったら「こういう形もあるんだ」と今燻ぶっているメンバーの励みにもなります。ひなちまとは違う意味でロールモデルたりうる存在です。


選抜発表のたびに書いていますが、選抜の人数を増やして色々試せばいいんですよ。
そうすればれなちさん選抜のようないい意味での「遊び」だって出てきます。


現在の乃木坂は間違いなく過渡期なんですからそれが必要なんです。
2年ちょっとの間に3期生の5人がバリバリの選抜固定メンへと成長し、それ以外に11人も試せた17th『インフルエンサー』から23rd『Sing Out!』の期間と同じです。

ましてや枠をひとつふたつ増やすのを惜しんでファン同士の対立をもたらして何になるんですか。

コロナの影響で業界全体が困難な状況にあり、メンバーそれぞれだって将来に対する不安が大きくなる現状です。運営にはそんな中で皆が希望を持てるような采配をしていただきたいものです。




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前の記事では27thシングルのセンターを取り巻く厳しさと逆境で輝く遠藤さくらについて書きました。

この記事からはいわゆる「選抜ボーダー」についてです。

これまでと違う完売状況


毎回選抜発表後は荒れますが、今回もかなりのものでした。

選抜入りしたメンバーの中でやり玉に挙げられたのは主に樋口日奈と清宮レイ。
そして入れなかったメンバーでは北野日奈子、山崎怜奈そして掛橋沙耶香の名前が多く上がっていたように思います。

ただ今回は前提としてひとつ特殊な要素がありました。

それはミーグリの完売状況。

これまでは最も目につく人気指標としてファンの間では「握手会の完売状況」が重視されてきました。もちろんそれがすべてではありませんが、選抜固定のいわゆる「超選抜」メンバーに伍するスピードで完売させたメンバーは「選抜入り待ったなし」の機運が高まったものです。

しかし初めて握手会ではなくミーグリで発売された前作では、完売状況が非常に極端な…というか正直不可解な数字になりました。

まず握手会の時は2次発売分から全完売するメンバーが出ていましたが、2次時点での完売はゼロ。「全完売」ゼロじゃありません。誰ひとりとしてひとつの枠も完売しなかったのです。
その後も全完売するメンバーが出る一方、最後まで完売の出ないメンバーがこれまでになく多くなりました。

これらについては「ついで買いがなくなった」とか「完売表示の基準が変わって1枚でも売れ残っていたら完売扱いにしなくなった」など様々な噂が囁かれています。

つけ加えるならそもそも売上自体が4割減でした。「握手には行くけどミーグリにはお金を出さない層」が一定数いるということでしょう。

要するに強めの言葉を使えば、ミーグリの売り上げはこれまで以上に「ファンの一部」の意志を表すものに過ぎなくなった。運営にはここを見誤らないでほしいですね(まあさすがにそこは大丈夫だと思いますが)。

Running step like a boy


個人的に、清宮レイは今回外しても良かったと思います。

いやこれだとだいぶ語弊がありますね。レイちゃん個人に対して思うところは全くなく、選抜に入ってもおかしくない位置にいるのは間違いないと思います。
ただ、以前に書いた「連続選抜の重さ」を彼女に背負わせてしまったことが気になるのです。

 

乃木坂の歴史において連続選抜=選抜定着がこれまでの流れであり、過去何人ものメンバーがこの厚い壁に跳ね返されてきました。

だからこそ23rdシングルで伊藤理々杏と佐藤楓がそれをあっさり超えてしまった時、もの凄い拒絶反応が生じました。

ふたりは22ndシングルで(恐らくは)お試しの初選抜でした。しかし同シングルの握手会をともに4次で30部全完売という素晴らしい結果を出します。これは当時の「超選抜」に次ぐ速度でした。
当然ながら落とすに落とせなくなり連続選抜となります。いえむしろ「勝ち取った」と言うべきでしょう。

しかし、これほどの結果を出していたふたりでさえ大きなヘイトを集めてしまったのです。

それだけ連続選抜は重い。

運営は今回またそれと同じことをやってしまった気がします。

りりあとでんちゃんは同じ4次完売でしたのでどちらか片方を外すというのは難しかった。しかしレイちゃんと同じく前回初選抜だった田村真佑との間にはミーグリ完売実績で明確な差がありました。まゆたんは最速タイの5次完売。それに対してレイちゃんは最終的に30部中24部完売でした(とはいえこれもなかなか優秀な数字です)。

さらに言えばまゆたんは年齢的に早めに売り出すのはまあ当然ですし、運営としては松村沙友理、そして高山一実や秋元真夏の後釜として外で喋れるメンバーを育成するというミッションもありますので連続選抜にもうなずける部分があります。

もうひとつ、「今は4期お試し期間」という暗黙の共通認識がありますからレイちゃんを落としたとしても彼女のファンはそれほど騒がなかったように思います。

今回のシングル期間でレイちゃんがどのような活躍を見せるのかわかりませんし、各メンバーのミーグリの売れ行きがどうなるかもわかりません。結果的に正解だったとなる可能性も決して低くないでしょう。

ただ言いたいのはこのタイミングで未選抜の4期生とレイちゃんの間に「2」の差をつける必要があったのか。

そこが個人的にはどうしても疑問なのです。

まあストレートに言うと岩本蓮加より完売スピードが若干ですが速かったので、そことの兼ね合いで落とせなかったという気がしますが。

もし仮に次のシングルで選抜落ちしたら、あのサンフラワー清宮レイだって落ち込むんじゃないでしょうか。「連続で選抜されたのにチャンスを活かせなかった」と。
逆に3連続選抜となればそれはもはや選抜固定メン。他のメンバーのファンは「本当に選抜に空きがない」と感じ、中には攻撃的になる人もいることでしょう。

乃木坂では少数派である「無邪気で明るい」キャラを持ったレイちゃん。
とても貴重な存在ですし、その若さからこの先も長く活躍が期待できるメンバーです。

だからこそ、ここで変に押し上げてヘイトを買うのは得策ではない。

選抜発表後の彼女のブログは26th期間と27th選抜入り後の苦悩について綴られていました。

最後には前向きな決意表明で締めていましたが、個人的には正直「レイちゃんにこんな辛そうな文章書かせちゃだめだよな」と思いました。

せっかく大きなグループにいて立派な先輩も頼れる同期も大勢いるんですから、今はのびのび育ってほしい。

まだもう少しの間はキッズのままでいてほしいです。




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