ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:乃木坂46

びーむ色調補正3
前の記事では印象に残ったシーンを挙げました。

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座長の葛藤


岡本姫奈にとってはかなり難しい状況だったと思います。
そもそも2作連続で入った選抜から外れたのですからそのショックはあったことでしょう。

さらに今回は6期生全員アンダーにより、なかなかに特殊なメンバー構成でした。

3期3人(伊藤理々杏、岩本蓮加、吉田綾乃クリスティー)。
4期4人(金川紗耶、黒見明香、佐藤璃果、柴田柚菜)。
5期ひとり(岡本姫奈)。
6期10人(休業中の小津玲奈を除く全員)。

奥田いろはがスケジュール都合で欠場したため、同期は誰もいない。
初座長の不安で先輩たちに頼りたいけれど、どうしても先輩たちの目線は6期生の方に向いてしまう。もちろん自分だって6期生たちを支えてあげたい。

誰にどこまで気持ちを吐き出していいのか、きっと迷うこともあったでしょう。

もっと言えば、ファンの注目も6期生と卒業する佐藤璃果にある程度持っていかれるという状況でもありました。

そんな中でおかひなが押し出したのは自身のアイデンティティたる「バレエ」
オープニングのソロダンス、森平麗心とのユニット、そして『相対性理論に異議を唱える』。
優雅に舞い美しくターンする彼女の姿はやはりさすがと思わせるものでした。

そしてもうひとつ触れておきたいのが「表情」。
彼女の「やりすぎない」「わざとらしくない」けど「切実」な表情は個人的にとても好感の持てるものでした。

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新人には本来ないはずのもの


6期生について。

基本的にはこれまでの新規生が初めてアンダラに参加する時は、選抜から外れた悔しさよりも「先輩と一緒にライブできることの喜び」の方が大きかったように思います。(新たに覚えることばかりで大変なのはもちろんですが)

だからこそ私はかつて4期生が初めてアンダラに参加した28thアンダラ(寺田蘭世卒コンでもありました)の記事でこう書きました。

 メンバーとファンの熱気、一体感、そして少しの悲壮感と反骨心。
 それらが混じりあったあのアンダラ独特の空気。

 それを4期生たちに味あわせてあげたいという思いが蘭世をはじめとした先輩メンバーたちにあったのではないでしょうか。

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しかし今回の6期生は「全員アンダー」。
本来新人にはないはずの「少しの悲壮感と反骨心」。それを既に彼女たちは感じていたように見えました。

前作で瀬戸口心月と矢田萌華が抜擢センターに選ばれたのに後が続かなかった。
期全体としてはミーグリ売り上げで苦戦していることも相まって、もしかしたら「ノー」を突きつけられたように感じてしまったかもしれません。

さらにライブ開催まで2週間を切った段階から公開され始めた『Documentary of 41stSG アンダーライブ~6期生と違う景色~』。

もちろん運営の意図はアンダラそして6期生に対する注目度と期待度を高めること。
それでも私は正直「これが6期生にとってプレッシャーにならなければいいな」と思っていました。


そんな彼女たちに与えられた今回のアンダー楽曲、『愛って羨ましい』。

初期チェッカーズを思わせるドゥーワップ的な曲調に抜けのいいサビ。
ポップで前向きで、いい曲だと思います。
歌詞は例によって「好きだと言えないウジウジ野郎がゴチャゴチャ自分を正当化している」という私の苦手なやつなんですが笑


とりわけ印象的なのが「Go get’em girl!」の掛け声。

…あれ。

なんかおかしいと思いませんか。

この曲の主人公は「俺」なのに掛け声は「ガンバレ、女の子!」
つまり、詞のストーリーとは無関係なのです。(詞中の「彼女」はあくまでも告白される側)

となるとこれは、アンダーメンバーへ向けたものと考えるのが自然でしょう。

後輩を優しく支える先輩たちへ。
難しい状況の中でセンターに立つ岡本姫奈へ。
そしてやはり、全員アンダーという試練からスタートする6期生たちへのエール

私はそう考えています。


続きます。

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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
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当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。


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びーむ色調補正3
乃木坂史上初となる新期生全員アンダーが話題を呼んだ41stアンダラ。

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DAY1を現地で、DAY3を配信で観たのでレポします。
基本的にはDAY3について書いています。

新しい時代の幕開け


セットリストはこちら。

Overture
01. 新しい世界(センター:岡本姫奈)
02. 風船は生きている(センター:岡本姫奈)
03. 自惚れビーチ (センター:岩本蓮加)
04. 口ほどにもないKISS(センター:佐藤璃果)
05. 錆びたコンパス(センター:岡本姫奈)

06. 車道側(センター:矢田萌華)
07. 純粋とは何か?(センター:瀬戸口心月)
08. 踏んでしまった(センター:森平麗心)

<先輩後輩ユニットコーナー>
09. もしも心が透明なら(岡本姫奈、森平麗心)
10. Threefold choice(佐藤璃果、増田三莉音、矢田萌華)
11. のような存在(岩本蓮加、川端晃菜)
12. 無口なライオン(吉田綾乃クリスティー、鈴木佑捺)

13. 落とし物(センター:吉田綾乃クリスティー)
14. 交感神経優位
15. 思い出が止まらなくなる(センター:黒見明香&佐藤璃果)
16. 不道徳な夏
17. 狼に口笛を(センター:伊藤理々杏)

18. 日常(センター:増田三莉音→岡本姫奈)
19. Under's love(センター:佐藤璃果)
20. ~Do my best~じゃ意味はない
21. 相対性理論に異議を唱える
22. 愛って羨ましい

EN
EN1. 自分のこと(佐藤璃果)
EN2. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:佐藤璃果)
EN3. 価値あるもの(センター:佐藤璃果)


印象に残ったシーンを挙げていきます。

岡本姫奈ソロダンスから流れて来たイントロは『新しい世界』。やや意外な選曲。
サビから合流してくる6期生たち。彼女たちが加わる新しい時代と曲名をかけているのでしょうか。

『風船は生きている』ラストの習字。渡辺みり愛座長の東京体育館のオマージュですね。

『自惚れビーチ』、トロッコで全力レスする矢田萌華

『錆びたコンパス』でもう一度座長に戻るのは良い。

瀬戸口心月センターのブリッジから、『純粋とは何か?』。
イントロが鳴った瞬間「運営も酷なことをする」と思いました。

だってそうじゃないですか。
オリジナルの五百城茉央が40thアンダラでその完成形ともいうべきものを観せた。
その記憶もまだ冷めやらぬこのタイミングで新人にやらせるなんてスパルタすぎる。

しかし。
心月ちゃんはやってのけます。

個人的にいおちゃんのストロングポイントだと思っている、腰を入れて斜めにすっと立った姿の美しさ。
スタイルもキャラクターも全然違うのに、どこかそれと通ずる立ち姿
そして「邪念に怯えてるよ」の後に右上を見上げる「凛としているのに儚い」表情
お披露目から1年未満でこれができるのか。正直、凄まじい抜擢センターは伊達じゃない

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森平麗心が踏んだー!!
岩本蓮加と並んでも違和感がないそのビジュアルの説得力たるや

先輩後輩ユニットコーナー後のMCで「6期生から先輩への質問」。
瀬戸口心月から柴田柚菜へ「また頭ポンポンしてくれますか?」から6期生みんなが先輩に頭ポンポンされる流れに。平和か。

『落とし物』吉田綾乃クリスティーのセンターに、今回のフォーメーション2列目までがセンター曲ありなのだと気づく。

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『交感神経優位』。イントロで沸く、完全に人気曲へと成長した印象。
この曲に限らず、全体的に常に落ち着いている川端晃菜

『不道徳な夏』、Coolが大越ひなのでSexyが愛宕心響なのが極めて妥当

『狼に口笛を』、伊藤理々杏の大煽り

この日のハイライト、『日常』については別途書きます。

このところアンダラで毎回セトリに入っている『~Do my best~じゃ意味はない』。
決して振り付け自体は派手ではないイントロを全力で踊る岩本蓮加の、どこか無防備なひたむきさ。

一頓挫あったれんたん。
彼女自身が今どういう心境でアンダラに参加しているのか、彼女のファンそしてファンではない人がどういう気持ちで彼女を観ているかは正直分かりません。

ただ私個人としては今の彼女は結構好きです。

3期生最年少。「クソガキ」感の強かった初期から選抜常連そして「若きベテラン」になるまでずっと彼女の持ち味であり魅力のひとつでもあった(と私は思う)「毒気」。
色々あってその毒気が抜かれて、ただその美貌とダンススキルを何のてらいもなくステージ上で見せるれんたん

私はその姿を魅力的に感じてしまうのです。

本編ラスト前の座長MC。振り絞るように語る岡本姫奈
でも最後の明るく抜けが良い最新アンダー曲『愛って羨ましい』で前向きなエンディングでした。

アンコールは佐藤璃果卒業セレモニー。

「ずっとアイドルに憧れて生きてきた」彼女の最後のアイドル姿

挨拶の後のソロ歌唱に選んだ曲は中元日芽香の『自分のこと』。

活動期間が重なっていたわけではないし、恐らく直接の交流はないでしょう。
もしかしたら王道アイドルを志向しながら「それだけではポジションを得られない」乃木坂46という特殊なグループにおいて苦闘し続けたひめたんの姿に、璃果ちゃんはどこか自分を重ねていたのかもしれません。

『帰り道は遠回りしたくなる』。
乃木坂のマスターピースのひとつ。
西野七瀬という完璧なアイドル人生を送ったレジェンド。彼女のようにはなれなかったけれど、それでも私は乃木坂46だったという矜持

そして最後の最後、佐藤璃果が選んだのは2001年組のユニット曲『価値あるもの』でした。
「代表作がない」璃果ちゃんの唯一のユニット曲です。
勝手ながら32nd『人は夢を二度見る』-唯一の選抜入りだったものの大量5人が選抜入りした5期生の陰に隠れた印象は否めなかった-ではないところに彼女の「向こうっ気の強さ」が出ているような気がして少し微笑ましく思いました。

最後に彼女はその歌詞を引用してこう言いました。

 皆さんが幸せだったら、私はそれが一番嬉しいです
 バイバイ、大好きだよ!


続きます。

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タオル補正
前の記事ではセンター池田瑛紗について書きました。

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バウンスバックの是非


その池田瑛紗の両脇を固めたのは遠藤さくらと五百城茉央でした。

前作の衝撃の選抜落ちから即フロントでの復帰となったいおちゃん。
過去に例のないバウンスバック。今回も賛否両論を呼びました。

個人的には「非」ですね。

別にいおちゃん個人がどうこうというんじゃありません。
嫌なのは、これではあまりにもポジションというものが軽すぎないか?ということ。

もちろん私も結成当初からの古参オタ笑ですから、ポジションが「大人のさじ加減」だなんてことは重々承知です。
40th選抜発表の記事でもいおちゃんの選抜落ちは「遠くない将来に訪れる5期生全員免除という状況への布石」そして「アンダラ動員のテコ入れ」だろうと書いています。
39thの「さくみく」と同じように一度フロントに立たせて「格」を上げる。それも悪くないと思います。

それでも、

予定通りにアンダラの座長をやって帰ってきたらフロントですか?
過去のアンダラ座長と比べて類例がない何かを成し遂げましたか?

そんな疑問が頭に浮かんでしまうのです。

メンバーのポジションに一喜一憂するファンはもちろん、選抜落ちに奮起してアンダラ座長として必死に頑張ったいおちゃん自身や彼女をを支えたメンバーたちの気持ちも逆なでしかねない悪手ではないでしょうか。
こういうアンチがつきそうな采配は止めた方がいいと思うんですよね。

あとこれは完全に蛇足なんですが、遠藤さくらとシンメというのも個人的にはあんまりかなあ。
小顔で長身、長い手足に華奢な身体でしかもボブとあまりに系統が似すぎている
もうちょっとキャラクターが違う組み合わせの方がしっくりくるのではないかと。

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7年越しの願い


こちらも驚きをもって迎えられた6期生全員アンダー。

私は『2019年の乃木坂46』に収録した丸7年前の記事でこんなことを書いています。

 メンバー同士が気を緩めてイチャイチャしている姿。
 メンバー同士の信頼関係。そして外仕事が多い中、グループに戻った時の圧倒的なホーム感。個人的にはこれこそが今の乃木坂の良さであり、何年も追い求めてきた「乃木坂らしさ」の答えだと思う。

 「やっぱ乃木坂だな!」としか表現のしようがない、あの空気。

 あの空気感の元になっているもの。
 それは前に立つ者が後ろにいる者への敬意を持ち、感謝を忘れずにいること。そして後ろにいる者は前に立つ者の重圧と不安を思いやること

(「【考察】4期生合流の前に思うこと」より)

だからこそ「4期生全員にアンダーを経験させるべき」だと。

ですから今回の6期生全員アンダーは個人的に7年越しの願いが叶った形です。
(ただ私はこれを「抜擢センター廃止」とセットで考えています)

新期生が全員、選抜に入る前にまずアンダーに合流しアンダラという場とその熱気、そしてそれを支える先輩たちの姿を体感する。
それはすなわち「選抜だけが乃木坂じゃない」ということを身をもって知ることです。

それはきっとこの先のグループの雰囲気に計り知れないほどプラスの影響を及ぼすでしょう。

これから6期生たちも「前に立つ者」と「後ろにいる者」に分かれていきます。
「選抜との距離感」がそれぞれ違ってくるのは避けようがありません。
そして必然的に「後輩の後ろにいる」先輩メンバーも出てくるでしょう。

だからこそ、そこに必要なのは互いに対するリスペクト

今回の6期生全員アンダーがそのための重要なステップになると確信しています。


最後にひとつ声を大にして言いたいのが「6期生って凄いんだぞ」ってこと

今回、史上最速でのアンダラ合流となります。

お見立て会からの期間でいえば3期は1年半、4期は2年10ヶ月、5期で1年2ヶ月なのに対して6期は11ヶ月

ちなみに2期生は新内眞衣がアンダラ・シーズンゼロとでも呼ぶべき2014年4月の「楽天カード×乃木坂46アンダースペシャルライブ」にお披露目から11ヶ月で参加しています。
ただこれはそもそもアンダラ自体が初めてで形成途上でしたしフルサイズのライブでもありませんでした。(にしても2期生ひとりでまいちゅんは大変だったろうな…)

「あの」5期生と比べてもなお早い。

5期生単独の初ライブは2022年12月のスタ誕ライブですから10ヶ月。新参者は2023年11月で1年9ヶ月後です。
6期生の初単独ライブは新参者で2025年11月(7ヶ月)、スタ誕ライブも2026年1月(9ヶ月)で経験しています。

運営は6期に対してかなりスパルタだと言っていいのではないでしょうか。

近年の乃木坂ではあまり見られなくなっていた「叩き上げ感」
この先、6期生の誰かがその言葉が似合うエースへと成長してくれないか。

私はこっそりそんな期待を抱いています。



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2026年2月16日、『乃木坂工事中』内で41stシングル選抜メンバーが発表されました。

センターは自身初となる池田瑛紗。

いいと思います。

Anytime


てれぱんが初めてフロントに立った36th『チートデイ』選抜発表の記事で私はこんなことを書いていました。

 現役藝大生というハイパースペックにあの超絶ビジュアル。
 気を抜いている時は糸目ですが、外仕事で目をかっぴらいている『なんて美だ!』は毎回驚くほどの仕上がり。

 個人的にはセンタータイプではない(歌唱面で)と思っているのですが、フロント固定にすれば新規ホイホイになる可能性も感じます。それこそ橋本奈々未のように。



個人的には当時と考えは変わっていません。
やっぱり「フロント固定だけどセンターに置かない」がいいように思います。

ですが、これ以降の彼女の活躍は文句のつけようがないものでした。

37thも連続でセンター脇。
続く3作はいずれも2列目。
しかし38thが井上和と中西アルノWセンター、39thさくみくフロント、40thが6期生抜擢Wセンターとフロントが「意図をもって」2枠埋められている中でも2列目を堅守したと言うべきでしょう。

そしてその間も彼女は実績を積み続けます。

「二兎を追ってもいいじゃないか。」というまさに彼女の歩みそのもののキャッチコピーを背負ってマクドナルドのCMに登場。
さらに個展『Wings:あひるの夢』開催

ひとつひとつ、夢をかなえていきます。

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そしてこれまで決して口にしてこなかった夢「乃木坂のセンターに立つ」。

その選抜発表後のブログで彼女はこう書きました。

 年齢がどうだとか、時間がないだとか
 そんなの、人生だって同じじゃないですか

 私がここで頑張れれば、繋がるバトンがあるかもしれない。

めちゃめちゃ格好いいなあ。

てれぱんはずっとこの言葉に恥じない姿を我々に見せてきました。

5期最年長。ですが遅れて合流となり、しかも浪人中という状況での活動スタート。

初めてのミーグリも他の同期より後から発売。
その時点でほとんど情報がなかった彼女にはなかなか完売がつきませんでした。

それでも彼女は生き急ぐようにブログを書き続け、抜群のミーグリ対応で支持を拡げ、5期生として4人目の期別センターに選ばれ、

そして2浪の末に東京藝術大学に合格。

何も諦めなかったてれぱん

与田祐希や遠藤さくらや中西アルノのように抜擢センターに選ばれたわけでも山下美月や賀喜遥香そして井上和のように最初期からそれと互角以上の人気だったわけでも、齋藤飛鳥のようにじっくりと力を蓄えた最年少でもない。

乃木坂史上でも彼女しかいない道行きを経てセンターを勝ち取ったてれぱん。

ここから繋がるバトンがあればいい。個人的にもそう思います。


続きます。


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2026年2月16日、公式ブログで佐藤璃果さんが卒業を発表しました。

「新4期」配属発表からちょうど6年という節目の日でした。

坂道研修生一番人気(たぶん)


彼女の乃木坂人生、その序盤は以前に書いた松尾美佑と基本同じです。

2018年8月19日、「坂道合同オーディション」に合格。
その後坂道研修生としての活動を経て2020年2月16日に「新4期生」として乃木坂への配属が発表されました。

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第一印象は素材型美少女
乃木坂初の岩手県出身ということもその印象を強めていたように思います。

そしてナゴヤドームでの8thバスラ最終日でお披露目となるもその直後からコロナ禍。
初めてステージでパフォーマンスしたのは同年10月28日の白石麻衣卒コンでこれは無観客。初の有観客ライブを経験するのは加入から実に1年5ヶ月後のことでした。

加入直後にコロナですから握手会の経験もなく、最初からオンラインミーグリ。
それすらも初回が加入からほぼ1年後でした。

「同期」である4期生たちは1年半先に歩き出している。
コロナ禍で活動がままならない。
ようやく初めてオンラインミーグリでファンと接したその1年後には「あの」5期生たちが加入してきたわけです。

改めて、なんと厳しい条件であったことか

少し遡り、2019年10月に発売されたBRODY誌2019年12月号。
坂道研修生特集号の表紙でセンターの位置にいたのは彼女でしたから、当時一番人気だったのでしょう。

初めて参加したミーグリは26th。すなわち新4期だけでなくグループとして初めてのオンラインミーグリでした。

そこで彼女は11部を完売してみせます。
これは新4期の中でトップ(彼女以外の4人は全員「ゼロ」)というだけでなく、握手時代はフル完売していた多くの先輩メンバーすら凌ぐ数字でした。

その後も27th10部、28th10部、29th12部と堅実に二桁完売を続けましたが、人気の裾野が広がらなかったように見えました。

その間にオンライン化に反発して買い控えていた先輩メンバーのファンが戻ったり、柴田柚菜や金川紗耶、そして弓木奈於が完売数を伸ばしていきます。

つまり相対的に璃果ちゃんのミーグリ人気は下がっていきました。

そもそも27thでは早川聖来、28thでは掛橋沙耶香そして29thでは柴田柚菜が初選抜と「選抜待ち行列」はかなり詰まっている状態でしたから、この期間の彼女の選抜入りはほぼノーチャンス。

そうこうしているうちに5期生が加入してくるのです。

続く30thシングル。
5期生本格合流前に悲願の選抜を、とファンが奮起したのでしょうか。
部数こそスケジュールの都合で20部でしたが、自身初のフル完売を達成。

それでも31stでの選抜入りは叶わず、その時の悔しさを露わにしたブログは物議を醸しました。(私は肯定派です)

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その31stシングルのミーグリで初の30部フル完売を達成し、続く32nd『人は夢を二度見る』でついに初選抜を勝ち取ります。

しかしその32ndシングルは5期生から大量5人が選抜入り。正直その陰に隠れた印象は否めませんでした。

それ以降はミーグリでフル完売することはなく、10部ちょいから5部くらいの間で推移。

人気が極端に二分化するオンラインミーグリにおいてアンダーメンバーの多くが経験した完売「ゼロ」や「1」がなかったこと、そして卒業発表後の41stシングルでは15部を2次完売したことを考えれば最後まで底堅い人気を保ったと言うべきでしょう。

しかし「銀河系軍団」5期生たちの間に割って入るほどの勢いを取り戻すことはありませんでした。

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「ねえ聞いてくださいよ~」


選抜1回、アンダー13回。
アンダー曲ではフロントが3回ありますが卒業発表後の41stを除けばアンダー合流から2枚目と4枚目(29th『届かなくたって…』と31st『悪い成分』)。

アンダーセンターにも期別曲センターにも立つことなく、ユニット曲も2001年組『価値あるもの』だけ。

正直言って代表作と呼べるものはありませんでした
個人的には林瑠奈とともにセンター筒井あやめの両脇を務めた『ジャンピングジョーカーフラッシュ』をそう呼んでいい気もしますが、やっぱりあれはあやめんの曲ですよね。

結局は色々タイミングがかみ合わなかった

最初のミーグリで先輩たちの一部をも凌ぐ人気だったのですから、彼女のビジュアルが乃木坂ファンの多くに訴求力があったのは加入直後だったのでしょう。

しかし素材型という同タイプには既に先を行く同期=「旧4期」に「透明感モンスター」遠藤さくらと「岡山の奇跡」掛橋沙耶香がいました。
しかも前者が自然体、後者がクセ者という住み分けまでされていた。

まして加入時点ではまだ白石麻衣さえ在籍中。
運営はコロナ禍での活動フォーマットを立て直し、1期生2期生を送り出し、そこに空いた選抜の穴をどう埋めるかで手一杯だったことでしょう。

人気に火がつく可能性があった最初期に、例えば飛び級で選抜入りさせたりアンダーセンターを任せてみたりして彼女を殊更にプッシュする余地はなかったように思います。

『ノギザカスキッツ』や『乃木坂スター誕生!』という4期生冠番組でも個人的にはあまり印象に残るシーンがありませんでした。

結果として、最初に一定数のファンは掴んだものの人気の裾野を広げていくのは難しかったのではないでしょうか。

いつからか置かれたポジションで活動を楽しむ方向にシフトしたように感じていました。そしてそうなってからの方が生き生きしていると。

『乃木坂工事中』でエピソードを「ねえ聞いてくださいよ~」と話し始めたり、最近では「おもろい姉さん」感が目立ってきていましたね。

「ずっとアイドルに憧れて生きてきた」という璃果ちゃん。

その言葉通り、アンダーライブで『風船は生きている』や『自分じゃない感じ』といったポップな曲を楽しそうにパフォーマンスする姿が印象に残っていますし彼女の真骨頂だったと思います。

彼女もまた、卒業発表のブログで素敵な言葉を残しています。

 乃木坂の曲を聴くと、昔は憧れの先輩方の姿が浮かんでいたのに
 今は振り付けやステージの景色が思い浮かびます
 それがとても幸せです


最後に彼女のこれからについて。

明言してはいませんが芸能界に残るニュアンス。

彼女がこれまで繰り返し語ってきた地元愛を考えると、岩手のローカルタレントとして活躍しながら時々東京で演技仕事というのが最もありそうですね。

「いつの間にか言われるようになった」人懐っこさで、次の憧れに進んでいかれることでしょう。

佐藤璃果さん、6年間お疲れさまでした。





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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


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