ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:乃木坂46

びーむ色調補正3
あれから10年が経ちました。

2014年10月5日。
アンダーライブ セカンド・シーズンの初日です。

そこから始まったあのあまりにも特別な2週間

「潔く乃木坂のファンを辞めよう」と思った日も
最後のつもりで観に行った六本木ブルーシアターで、メンバーの鬼気迫るパフォーマンスに魂を揺さぶられ踏みとどまった日もありました。

そして10年が過ぎ
彼女たちが己のすべてを懸けて守ろうとしたものは今もそこにあり
私は今もなお乃木坂46を応援しています


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。
以前はnote.comで有料記事として販売していましたが、10周年を機に電子書籍(Kindle)版での販売に移行しました。

今回書き下ろしたのは「あとがき」の約400文字だけですので、note版をお持ちの方は改めてKindle版をご購入いただく必要はないかと存じます。


私自身が体験した衝撃を何らかの形で残したいという想いがそもそもの執筆動機でした。

当ブログも開設する前の2018年に書き上げた文章なので、改めて見返すと粗ばかりが目立ちます。
そのため今回Kindle化に際しある程度書き直そうかとも考えたのですが、下手にまとまった文章にすると何かが失われてしまうような気がして、一部の語句修正と改行の追加程度にとどめました。

あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。

多くの方に読んでいただければ幸いです。


一部は無料でお読みいただけますのでぜひ上のリンクからご覧ください。

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『アンダラ伝説』

2014年10月、スキャンダルに激震する乃木坂46。
グループの存続すら危ぶまれる「史上最大の危機」のさなかに行われたのはアンダーライブ、通称アンダラ。
それは表題曲の歌唱メンバーに選ばれなかった者たち=アンダーメンバーによるライブだった。

15日間18公演。

色んなことがありすぎた。
毎日が伝説だった。
壮絶も濃密も劇的も怒涛も、他のどんな言葉でも決して言い尽くせない2週間。
壮絶で濃密で劇的にして怒涛。あのあまりにも特別な2週間を完全再現。

これは「代役」と呼ばれ「2軍」と揶揄された少女たちが、失われたファンとの絆を取り戻すまでの闘いの記録である。


注1
本書は乃木坂46が2014年10月に行なった「アンダーライブ2ndシーズン」を題材としたセミドキュメンタリー小説です。

筆者が当時現場で見聞し感じた事柄をベースに、(各種メディアやブログそして当時のライブレポ・握手会レポに至るまで)可能な限り当時に関するメンバーのコメントを調査し、極力実際の出来事やメンバーの心情に近いものを書こうと努めました。

注2
本書は過去にnote(note.com)上で公開していた同名の有料記事と同一の内容です。


当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。



 


タオル補正
前の記事では免除制度と年少メンの「嚙み合わせの悪さ」について書きました。

関連記事:


当記事ではようやく、小川彩のフロント登用についてです。

必要な最後のひと押し


前の記事のタイトルは「最年少を育てることの難しさ」でしたが、あれちょっと語弊がありますね。正確に言うと「最年少の人気をここぞのタイミングで伸ばすことの難しさ」です。

岩本蓮加も筒井あやめもちゃんと育ってはいるんです。
ふたりとも本当に綺麗なお姉さんになりましたし、ステージ上の姿は堂々たるもの。

ただ、そのふたりでも現時点でフロントクラスの人気を得るには至らなかった。

であれば「破格」小川彩をどうすればいいのか。

運営は丁寧に気を遣ってあーやをここまで育ててきました。
アンダラに早くから参加させて「叩き上げ」の場数を踏ませ、同時に冠番組や公式Youtubeそしてライブでは多くの見せ場を準備。

ずっと「アンダーの新人」としては異例なほどフィーチャーされてきた。それはまあ事実でしょう。それをゴリ押しと言いたくなる人がいるのもわかります。

でも声を大にして言いたいのは、彼女が強い印象を残してきたのは「お膳立てされた場」だけではないということ。

新参者での『君の名は希望』ピアノ弾き語り。2度目のスタ誕ライブ『冬のうた』で見せた涙。『セラミュ』水野亜美役での完全2次元ビジュアルと落ち着き払った演技。そして35thアンダラ最終日の『ブランコ』。
他の5期生たちと同じ条件で与えられたチャンスにおいて、いくつも記憶に残るシーンを見せてくれました。

あとはミーグリ人気だけ。であれば、運営が最後のひと押しをすればいいんです。
あの齋藤飛鳥だってそうだったのですから。

センターに立つひとつ前の14thシングル『ハルジオンが咲く頃』期間中の『乃木坂工事中』での「齋藤飛鳥・独り立ち計画」。
要するに飛鳥ちゃんのひとりでできるもん企画でしたが、完全に彼女ひとりをフィーチャーしたこの日の放送を観ながら私は「ああこれもうフルスイングで飛鳥ちゃん売り出すのね、うんうんそれ凄くいいと思うよ」と思っていました。

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同じ『ハルジオン』での握手完売速度は白石西野橋本生田衛藤深川に次ぐ7番手タイ。ようやく秋元真夏に並ぶところまで来たという段階。
いや当時の秋元真夏に並ぶってとんでもないことなんですが、決して最速で完売していたわけではなかったのです。

それでも当時のファンは15th『裸足でSummer』の飛鳥センターを諸手を挙げて歓迎しました。

2016年の夏。
欅坂46のデビュー。3期生オーディションも開催中。
この状況で未来を託すなら飛鳥しかいない。

そんな共通認識があったように思います。

6期生オーディション開催中の今年の夏。

あの夏の1期2期の世界、そして3期を迎え入れる世界に向けたラストピースが齋藤飛鳥だったのであれば。
今年の夏にその役割を果たすのはやはり、小川彩しかいないと思うのです。

本当なら一気にセンターにしてもよかった。
飛鳥が『裸足でSummer』のセンターに立ったのが高校3年生、18歳の夏。
あーやは今年高校2年生ですから、決して早すぎることはありません

史上初の前作アンダーからセンターはさすがにアンチがつくと運営が考えたか。
あるいは今年の全ツがドームツアーゆえに、それをセンターとして引っ張るのはさすがに負荷が大きすぎるという判断が働いたのかもしれませんね。

もうひとつだけ、小川彩について書いておきたいのは「休まない」こと。

「休まない」エースの系譜。西野七瀬も齋藤飛鳥も遠藤さくらもそうです。

富士登山でも見せたその「フィジカルの強さ」。5期生最年少にして最も多くのライブをこなしてきた彼女の「健康」。それはこの先きっと大きな武器になるでしょう。

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既にだいぶ長くなったのであとは雑感を。

フロントに立ったもうひとりの5期生が池田瑛紗というのも興味深い。

現役藝大生というハイパースペックにあの超絶ビジュアル
気を抜いている時は糸目ですが、外仕事で目をかっぴらいている『なんて美だ!』は毎回驚くほどの仕上がり。

個人的にはセンタータイプではない(歌唱面で)と思っているのですが、フロント固定にすれば新規ホイホイになる可能性も感じます。それこそ橋本奈々未のように。


中西アルノ選抜復帰。

彼女の選抜入りが是か非か、なんて話題にすらならないところまですっかり受け入れられたアルさん。
約2年半前の大混乱から、見事に立て直してきました。

当時、私はこんなことを書いています。

 個人的には正直彼女の加入前の活動を受け入れがたく感じます。
 それでも中西さんが抜擢センターではなく5期生のひとりとして「普通に」加入していたら。
 乃木坂に貢献しようと歌もダンスもバラエティも…なんなら胸キュンゼリフとかも笑、一生懸命頑張る姿を見せていたら。
 時間はかかるでしょうが、最初に感じた拒否反応は薄れていったと思うんですよ。

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まさに「一生懸命頑張る姿」を見せてきたアルさん。

スタ誕のコントでの振り切った姿。「中西アル・パチーノ」の強烈ウィッグ
『NHK俳句』『Spicy Sessions』とふたつのレギュラー番組。
座長も務めたアンダラ。
冠番組でもすっかりどんくさキャラが定着し活躍。

そして『乃木坂工事中』での「5期生忘年会」で2023年のMVPとして全ツの座長を務めた井上和が選出され「この1年が終われてよかった…」と涙にくれた時のこと。

アルさんはこう言いました。

「不器用なヤツだ。当たり散らしていいんやで同期には」

素敵な言葉ですね。


最後に、アンダーについて。

完全にミーグリ完売速度が筒井あやめ以上だったメンバー(+免除組)というシビアな線引きとなった今作。

アンダーセンターは5期生の奥田いろはでした。

前作のミーグリ完売実績ではアンダー最上位ではなかった彼女。しかし今作ではなんと前回の10/15から30部6次フル完売させてきました。
『ロミオ&ジュリエット』効果なのかそれだけでここまでいくものなのか
ちょっと驚きました。

結果的にここまで5期生の話に終始することになりました。
それは36thシングルをフォーメーション視点から見ると、5期生がグループのエンジンになっているということなのでしょう。

でも、だからこそ4期生の活躍が見たい。

とりわけアンダーは31stアンダラ以来となるZeppツアー
確実に一定数存在するであろう「アンダラのファン」(「推しメンがアンダーにいるファン」ではなく)からするとたまらないですよね。

フロントに立つ林瑠奈、黒見明香や再起を期す柴田柚菜をはじめとして、存在感を見せつけてほしいです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


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タオル補正
前の記事では今作のタイムライン上の位置づけについて書きました。

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免除制度と最年少


今回最大のトピックとなった小川彩のフロント登用。

(アルさんはいったん置いておいて)井上和以外にもうひとり、単独センターを張れる人材を5期生から輩出する。
これは6期生加入そして抜擢までの残り時間を考えると、現在のグループ運営における最優先事項と言っても過言ではありません。

これまでたびたび書いてきたように、ずっと「5期の2番手が決まらない」状態が続いてきました。ミーグリも常に2次完売させてきたのは和ちゃんだけですが、逆に3次以内であれば何人ものメンバーが完売させ続けています。

その中では相対的に完売速度が遅かった小川彩。
過去2作は4次完売。その前は6次完売でした。

恐らくそれゆえにでしょう、彼女のフロントに対し意見は割れました。

「時期尚早」と「いやむしろ一気にセンターにするべきだった」。
私は無論、後者です。

破格。
個人的には生田絵梨花を彷彿とさせる、と思っています。

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そして「いずれセンターに立つべき存在」と運営が認識している…少なくともその可能性を感じているのであれば、売り出すのは今しかない。

なぜなら最年少を育てることには特有の難しさがあるからです。

「超彫刻」岩本蓮加と「完璧」筒井あやめというふたりの逸材ですら表題曲センターに立てていない。最年少ではないですが遡れば「可愛いの天才」星野みなみもそうでした。

まず、乃木坂は伝統的に年少メンが握手人気では苦戦します。
「若すぎる」メンバーを推すことに心理的抵抗を感じるファンもいるように思います。そしていわゆる「対応の良さ」という面ではある程度年齢が上の方が有利なのは当然のこと。

にもかかわらず、握手(ならびにミーグリ。以下「握手」)の免除制度により「最年少メンが完成する≒人気が爆発するより前」に免除になってしまうというパラドックスが発生するのです。

ちなみに「免除制度」とは握手の通算完売部数が一定数を超えたメンバーがその次作から個別握手不参加になること。公式に言明されたものではありませんが実際にみんなそうだったので、まあ暗黙の了解ですね。

1期2期は初期にフル完売なんて夢のまた夢という握手が売れない時代を経験し、そこから地道に積み重ねてようやく免除まで到達しました。齋藤飛鳥の免除は実に24thシングルから。既に大エースとして君臨している時です。

しかし3期生以降、格段に新人の売り出し方法は整備され、期を重ねるごとにブラッシュアップ。
ファンも「新人加入」に慣れ、グループに新たな活力をもたらす存在として歓迎する文化が定着します。「新しもの好き」や「古参になりたい」ファンも一定数いて、乃木坂は新人の握手が売れるグループとなりました。

つまり期の最年少メンは「新人ブーストはかかる」けれど「同期の中ではやや不利」という微妙な状況になります。
結果として「案外早いけれど同期のトップ人気メンよりは遅いタイミングで免除」しかも「まだ人気が爆発する前の可能性もある」。

この免除のタイミングが曲者。
免除とはすなわち、最も目に見える人気指標である握手人気がわからなくなる=そのメンバーの人気に対するファンのイメージがその時点で固定されるということです。

ちょうど「人気爆発中」「最速完売継続中」ならいいのですが、仮に完売速度が低下傾向であれば「逃げ切った」という印象になりますし、上昇中でも選抜内で中位ぐらいであれば「センターやフロントには人気不足」と言われてしまう。
しかも一部の例外を除き免除=選抜固定。他推しのファンが色々言いたくなる気持ちもわからんでもありません。

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叩き上げかエリートか


もうひとつ、齋藤飛鳥という奇跡が逆に呪縛となっている気もします。

選抜とアンダーを行き来した叩き上げで乃木坂のすべてを知り、気がつけば美しく成長し、ライジングスターとして一気に階段を駆け上り、やがて絶対的センターとなり、次世代へと継承する最年少メン。

ファンはどこかでそんな奇跡の再来を求めている

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「叩き上げ」を意識してか、れんたんにはアンダラもその座長も経験させ少しずつ階段を上らせました。

握手人気もじわじわ上がり、握手として発売された最後のシングルである25th『しあわせの保護色』の頃にはフル部数3次完売=最速に次ぐ速度まで到達します。
しかし一気にフロント、センターというタイミングはありませんでした。

あやめんは逆に(みなみちゃんと同じ)エリートコース。
24th『夜明けまで強がらなくてもいい』では同期抜擢センター遠藤さくらの隣に立ち、その中学生とは思えぬビジュアルの完成度で瞬く間に人気を集めます。

続く25thでは恐らく乃木坂史上初となる中学生でのフル部数2次完売を成し遂げます。この時に彼女以外の同期でフル2次完売したのは遠藤さくら、賀喜遥香、掛橋沙耶香の3人ですから、4期の中でも一歩先んじていたことがわかります。

しかしふたりともコロナ禍によるオンライン化以降徐々に完売速度を落とします。
れんたんもあやめんも「愛嬌」より「美貌」が売りですから、オンラインより圧倒的にリアル向き

以前に書いた通りオンラインミーグリはもちろん有力な人気指標ですけれど、握手時代よりさらに「ファンの一部」の意志を表すものに過ぎなくなりました。そんな「オンライン化による人気のねじれ」に該当するメンバーのように思います。

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このふたりは「乃木坂46メッセージ」の売り上げでは常に上位にランクインしている(※)のでファンの数はグループ内でも上位なのは間違いないのでは。
※性質上「積み上げ」が強い指標とはいえ、集計タイミングによっては井上和と互角以上

既に免除のれんたん、そして次の次から免除が予想されるあやめん。
やや完売速度を落としてフィニッシュしたふたりは、今後フロントに立つと「フロントには人気不足」という声が一部から上がるでしょう。

運営がこのふたりの人気はミーグリ完売状況より高いと(そしてフロント級だと)判断しているのであれば、それを証明するためだけにでも以前の全国握手会と同じように「抽選制でない」かつ「免除メンも参加する」リアルミーグリを開催してもいいと思いますけどね。

そこでかつての与田祐希や山下美月がその行列の長さで人気を見せつけ有無を言わさずレジェンドたちに割って入ってフロントに立ったように、その人気を証明できれば。福神やフロント、そしてセンター争いに加わっても異論は抑えられるのではないでしょうか。

…と、アイマスクをした筒井あやめがセミを食べながら冷静に「セミですね」とのたまう『乃木坂工事中』を観ながら思いました笑

完全に小川彩ではなく「免除制度論」と岩本蓮加、筒井あやめの話になってしまいましたので、記事を分けます。


続きます。

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タオル補正
2024年7月15日、『乃木坂工事中』内で36thシングルの選抜メンバーが発表されました。

タイムライン


3期生全員選抜という前作からの揺り戻しという側面が強かった今回。

センターは2度目となる井上和でした。
私はそもそも34th『Monopoly』選抜発表の時点で「和ちゃんの連続センターが最善手だった」と書いていました。(もちろんプレッシャーに潰されないサポート体制が整っていれば、というのが大前提ですが)

ですから今回のセンターも妥当だとは思っています。

ただその時にこうも言っています。

 現状5期生で単独センターとなればやはり、井上和以外ありえないと思います。
 であればその両隣も5期生で挟むべき。

 個人的には正直「5期生2番手が誰かは決めなくてもいい」けど「もたもたせずに誰かをさっさとフロントに立たせた方がいい」と思っています。

 責任感の強そうな彼女の負担を軽減するために、シングルのフォーメーション上は井上和1強に見える現状を早く変えるべき。

 まあ井上和以外のふたりは「フロント固定」とか「福神固定」しない、あくまでその時点の2番手3番手という前提で、和ちゃんセンターで5期生3人を遠藤さくらと賀喜遥香で挟むフロントが良いのでは。

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とにかく5期生が「和ちゃん一本かぶり」の状態を解消してほしい、というのが私の願いだったわけですが、これはほぼ満たされました。
5期生3人を「かきさく」で挟む形。小川彩はミーグリの完売速度的には「その時点の2番手3番手」ではないですけれど。

実はセンター以外で5期生がフロントに立つのは今回が初。和ちゃんも中西アルノも自身のセンター曲以外ではフロントに立っていません。

5期生があまりに多士済々であるため、運営はずっと和ちゃんに次ぐ立ち位置に誰を置くか決めかねているように見えました。

しかし6期生オーディションが開催され、合流までの残り時間が見え隠れする中で「そんなことは言ってられない」状況になります。

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合流までの残り時間


逆算。
運営は当然それをやらなければなりません。

けどファンがそれをあまり気にし過ぎると楽しめない笑
まあ当記事も一応「考察」を謳っていますので、ここで一度整理しておきたいと思います。

6期生春組の最終審査が5月19日。
夏組は9月29日です。

募集要項ではそこから「研修期間での最終選考を経て、正規メンバーを決定いたします。尚、研修生に選ばれた後も正規メンバー合格に至らない場合もございますのでご了承ください」とアナウンスされています。

3期生は合格からお見立て会まで3ヶ月。
4期生は3ヶ月半。

5期生はちょっと正確な日付を見つけられませんでしたが、募集当初は2021年9月19日が研修生(メンバー候補生)最終審査、新メンバー合格発表が12月予定となっていました。
(その後コロナの影響で審査期間中にスケジュールが延期されたというのを見た記憶もあります)

研修生最終審査ですから「正規メンバーになれなかった」合格者もいたのかもしれませんが、その点についてはこれまで誰も明言していないはずです。研修期間自体があったことは5期生の証言から確定です。
実際のお見立て会は2022年2月23日の46時間TV内でした。

このあたりを踏まえると研修期間は3期4期5期共通で3~4ヶ月だったと思われます。

とすると6期生のお見立て会(または最終合格者発表)は2024年末から年明けにかけて。
3期4期の前例、そして5期も恐らく当初はその予定であったろうことを考えると少々タイトでも12月にやるのではないでしょうか。

3期4期は12月にお見立て会。
3期初の楽曲『三番目の風』は翌年3月発売の17thシングル『インフルエンサー』に収録。
4期初の楽曲『キスの手裏剣』は翌年4月発売の4thアルバム『今が思い出になるまで』収録。
5期生はお見立てが2月(と4月)。
5期初の楽曲『絶望の一秒前』は同年3月発売の『Actually…』収録。
そして各期とも初めて楽曲が収録されたCDから握手・ミーグリへ参加しています。

こう見てくると色々あってガチャガチャした5期のお見立て会はともかくとして、毎回ほとんど同じ流れになっています。
12月にお見立て2月にバスラがあればそこで先輩との初ステージ翌年春のリリースで初の楽曲参加&握手・ミーグリ

であれば素直に(安易にともいう)考えると、年末のリリースは現体制の区切りとしてアルバム。
2月のバスラで全体ライブ初参加。
3月発売の37thシングルに期別曲収録。そのミーグリ(or握手)に6期生も参加。
8月発売の38thシングルで抜擢センター。

これが3期4期と同じ王道パターンですね。
5期パターンなら2025年春シングルですが、「アルノ事変」の原因のひとつが「まだ見たこともない新人を担ぎ上げた」ことにあるのは運営も認識しているでしょうから、さすがに同じ轍は踏まないかと。

やはり6期生抜擢センターは2025年夏シングル。恐らく38thでしょう。

3期のよだももも潰れかけた「夏の座長」の負荷を考えると本来は新人にやらせたくはないのですが、4期の遠藤さくらのようにツアー中盤を過ぎてからの選抜発表という手もありますね。(この時は前作『Sing Out!』センターの齋藤飛鳥が座長でした)

あとは年末のリリースがシングルという可能性もゼロではないですが、既に29th~36thと8枚ものシングルがたまっていること、さらにて29th=5期生加入なので区切りとしては実にちょうどいいことからアルバムの公算が高いと思っています。

もうひとつ穿ったことを言うと4期生の「免除」が始まり6期生の参加まではセールス的に苦しいことからもシングルではなくアルバムがベターでしょう。

すなわち今作はかなりの確率で現体制でのラストシングル
そして6期生抜擢センターまで、あと1枚しかないことになります。

そのような状況下で「井上和一強」緩和に向けフロントに起用されたのが、池田瑛紗と小川彩でした。


続きます。

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2024年8月10日、公式ブログで掛橋沙耶香さんが卒業と芸能界引退を発表しました。

あの事故から2年。

ご本人が「未練はありません」と言っているのにこんなことを書くのは我ながら甚だ勝手だと思いますが、無念です。

岡山の奇跡


掛橋沙耶香が好きでした
当ブログをずっとご覧いただいている方はもしかしたら薄々お気づきだったかもしれません。

4期生の紹介動画で11人を初めて見た時に、一番気になったのが彼女。
その時から「推し」とまではいきませんが、ずっと「かなり好きなメンバー」のひとりでした。

透明感抜群の素材型美少女。
そのビジュアルは「どこにでもいそうなタイプだけど、絶対どこにもいないレベルで整っている」の究極形だと思います。

まさに「岡山の奇跡」。
その魅力は地元企業の「SUENAGAグループ」のCMでいかんなく発揮されています。





特に上のやつが好きです。


しかし同期には「あの」遠藤さくらがいました
さくちゃんは最初の個人PV『わたしには、なにもない』で透明感モンスターとでもいうべき姿を見せます。

大きな枠組みでいえば同系統(皆さん異論はあるでしょうが)にこんなモンスターがいる。そしてどうやら運営は彼女をエース候補として育てようとしている。

であれば、同じ土俵で勝負するのは得策ではない
聡い掛ちゃんは早いタイミングでそれに気づいていたように思います。
そしてもちろん運営も。だからこそ最初の個人PV『拾ってください』でネコ耳をつけて「にゃあ」とやらせたのでしょう。

余談ですが『I see…』のMVでさくちゃん担当の黒子が掛ちゃんだったのも皮肉というか何というか。

「儚くて不安げ」なさくちゃんに対し、「笑顔と愛嬌」の掛ちゃん。

こうして彼女はあざとい妹キャラへと方針転換します。(まあ実際にお兄さんがいるのであながち「キャラ」でもないのですが)

そして握手会で遠藤さくら・賀喜遥香と同等の完売速度を叩き出し見事にスタートダッシュを決めてみせます。

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ちゃんと努力してきた匂い


あざとで釣り師で妹キャラで企んでる感じ。無邪気でちょっとエキセントリック。

初期というか『乃木坂どこへ』放送期間ぐらいまでの掛ちゃんにそんなイメージを持っておられた方も多いのではないでしょうか。

でも個人的には、彼女の本質は努力家だと思っています。

名作バスケ漫画『あひるの空』で個人的に大好きなシーンがあります。

顧問の五月先生の名ゼリフ。
「やればやった分だけ結果が出るなんてのは、どこをどう探したって学校のテストだけです」
「でもそれがリアルでしょう!?」

そんな「学校のテスト」をちゃんと努力してきた匂い。
ちゃんとまじめに授業を受けて勉強してきた感じ。

それが掛橋沙耶香にはありました。
(大昔は与田祐希もその感じがあったのですが、近年は破天荒っぷりが前面に出ていますね笑)

個人的にはこういう子の方が好感が持てるんです。
可愛さとノリと雰囲気で人生乗り切ってきた感じの子はちょっと苦手。何かと苦労の多いロスジェネなんで笑

最初にその匂いを感じたのは『乃木坂工事中』での運動能力テスト。

テストの結果はかなりダメダメだったのですが、一生懸命チャレンジする彼女。
そして強く私の印象に残ったのが、現場のスタッフとコミュニケーションを取り確認しながら行う姿勢でした。

きっとこれまでの人生でも周りの大人とちゃんとやり取りをしながら、自分が何を求められているのか引き出そうとする「ものわかりのいい子(誉め言葉です)」だったんだろうな。

そう思いました。

後に『乃木坂どこへ』『ノギザカスキッツ』『乃木坂スター誕生!』と続いた日テレでの4期生冠番組でも、常にMCと会話しながら期待される役割をこなし安定した活躍を見せます。
さらば森田氏もぺこぱ松陰寺氏も彼女のことを信頼しているのが見て取れました。

そしてもうひとつ。

加入間もない2019年1月発売の『Platinum FLASH Vol.8』に掲載されたインタビュー。

「あなたにとってアイドルとは?」と尋ねられ、こう答えています

 一見華やかだけど、序列というかポジションとかがあるじゃないですか。
 ある意味で残酷な面もあって、そういうのも含めてきれいだと思います。
 それも含めてアイドルで、かわいいだけじゃないっていう。

当時これを読んで「憧れだけでなく覚悟も持って入ってきたんだな」そして「残酷な面も含めて云々というアンダラの本質を理解しているんだな」と感心したのを憶えています。(「アンダーメンバーの気持ちがわかるのか」と噛みつくファンがいそうだなとも思いましたけど)

この記事全体を通して「きちんとした受け答えのできるしっかりした子」という印象を受けました。


決して派手ではないけれど、どこにも文句のつけようがない整ったビジュアル
そして時々透けて見える「自分の能力の範囲内でちゃんと真面目にやってきた」雰囲気。

それが私の感じる掛橋沙耶香の魅力です。


この記事はそもそもコロナ前に書き始めたものでした。

何かと批判を浴びがちだった彼女。
それに対し「彼女の本質は努力家なところで、そこが魅力的」という私の考えを書きたかったのです。

例えばそらジローとのあれも、私には(制作側の意図を汲んで)「バラエティをやりにいった」ように見えましたし、そもそも批判の多くは溢れる愛嬌で一気に序列を上げた彼女に対する反発から来ていたように思います。

しかし書き上げるタイミングを見失っているうちにあの事故があり、出すに出せなくなりました。

今回、卒業発表を受けて書き上げましたが、タイトルも内容も当初から変えていません。

私が彼女から受ける印象が今でも変わっていないからです。

掛橋沙耶香が、好きでした


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


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