
前の記事では「免除+事前抽選リアルミーグリ」という仕組みの問題点について書きました。
関連記事:
当記事ではそれを踏まえての改善案…というかいちファンの願望です。
メリーゴーラウンド
まず大前提として、私は免除制度には賛成です。
前の記事で挙げた「先輩から後輩へのファン流し」と「これまで多くの部数を売り上げたメンバーへの福利厚生(ご褒美休暇)」というふたつの目的。これはグループと個々のメンバー双方の寿命を延ばすという重要な効果がありますから。
良くないのは免除=選抜聖域なこと。
これをやると「選抜から外せない」メンバーが増えて選抜の人数が膨らむ=アンダーの人数が減る。そして当然アンダー内で選抜経験のあるメンバーも減り、アンダラが集客面で苦戦を強いられることになります。
これに近い状態になっていたのが29thシングル。
当時のアンダーメンバーが一番最後に選抜入りしたのが3年近く前の23rd(※)。
※1期生全員選抜の25th『しあわせの保護色』で選抜だった和田まあやを除く
その3年の間に4期生の遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめ、清宮レイ、田村真佑、早川聖来、掛橋沙耶香がアンダーを経験しないまま選抜固定に。29thからは柴田柚菜もそれに加わります。
結局この時は5期生が合流した32ndまで動員での苦戦は続いたと記憶しています。
新人合流まで「耐えるしかない」というのは決して健全な状態ではありません。
そしてもうひとつ、全国事前抽選リアルミーグリ(外れ券が出る)には大反対。
これって「利益の先食い」に他ならないと思うんですよね。
これも繰り返し書いていますが経済的なハードルにより間口と裾野を狭めてしまう。
既存ファンは疲弊し熱量を下げますし、新規ファンというか低年齢層のファンの加入を著しく阻害します。
グループの将来のためには必要不可欠な「ライトファン」や「未来の乃木坂メンバー」を締め出してどうするんですか。
会場費、人件費に加えメンバーの負荷もリアルの方が高いのはわかります。外れ券分の売り上げがマイナスになったら結構怖い数字なんだろうなとも思います。
でも外れ券が嫌でリアルミーグリに手を出さない、あるいは離脱したファンもいることでしょう。
そして外れ券の何割かは抽選制になったため1推しに集中せざるを得なくなっただけで、かつてなら2推し3推しに回されていた分かもしれません。
当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
前置きが非常に長くなりましたが、ここから先が私の考える対策です。
今作では上で書いた「免除=選抜固定」という部分にメスが入りましたが、それだけでは不十分。
目指すのは、
「ついで買い需要の喚起」による「緩やかなファン流し」と「人気中間層の形成」。
そしてその結果としての「安定的なグループ運営」。
1.全国リアルミーグリは握手会当時のように購入者全員参加可能に
2.個別のリアルミーグリ化(一部オンライン継続)
3.個別は関東2回、関西2回、オンライン2回
4.リアルはオンラインの1.25倍として免除カウントする
5.免除は500部到達(現在は400部が定説)
1から3でまずファンの経済的ハードルを下げ、ひとりでも多くのファンがひとりでも多くのメンバーを「至近距離で見られる」機会を作る。
4と5により期の大半が同時に免除になるのを防ぎつつ、後輩へファンを緩やかに流す。
1シングルあたりのフル完売時カウントが今の「30」から「35」に。
30で400部到達は13.3シングル。
35で500部到達は14.3シングル。
シングル1枚分。年3枚であれば前者が4年ちょいで後者が5年弱。
数字上の理想だけで語るなら、これでオーディションを2年半間隔(3年と2年を交互)にすればちょうど「推しが個別免除になる直前にふたつ下の代の新人が入ってくる」という状況になります。
推しが卒業する前に、じゃ遅いんです。
推しが個別免除になる前(=ファンがミーグリ会場に来ている間)に2推し3推しつまり次の推し候補を見つけてもらう。
この緩やかなサイクルが回り続ければグループを応援し続けるファンは多いでしょう。
だって、みんな乃木坂が好きなんですから。
そして前の記事で書いたように1による人気の可視化はマストだと思います。
なんと今作では11人中9人が3次完売で並んだ5期生。
みんなこの完売速度を保ったまま免除になったら、以降のポジション変動に納得感が得られにくい。
そこで購入者全員参加可能な全国リアルミーグリがあれば。
同一条件かつファンのハードルを下げた時の(=いわゆる太オタ頼りではない)人気が見える。
それから現在一律の設定である販売部数を、握手時代と同じようにメンバーによって調整すべきでしょう。
フル部数で完売ゼロよりも半分の部数で完売がついていた方が見栄えが良い。0/30と6/18だったら後者の方がメンバーも精神衛生上良いのでは。
「自分のレーンに誰も並んでいない滑走路状態が辛い」というコメントは多くのアイドルが語っていますし。
最後に少し余談になりますが、運営にはコロナにより中止となった25th『しあわせの保護色』個別握手のリアルミーグリへの振り替えをきちんと行ってほしい。
もう5年以上経つのに、いまだに該当メンバーの卒業により半ば強制的にオンラインに振り替えさせられるというのはいかがなものか。
いつか再び与田祐希や山下美月と握手できる日が来ると信じて待っていたファンも多かったと思うんですけどね。
4期生全員が卒業するまでしらばっくれてなあなあにしてしまうとしたら、それはあまりにも不誠実な対応ではないかと。
目先の売り上げだけでなく将来を見据えた施策を打てる。
それこそがトップグループであるゆえの強みですから、運営にはぜひそれを活かしていただきたいところです。
『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
リンク
「2021年の乃木坂46 上」 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。
当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。
リンク
『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームです。
各章末尾の「追記」に加え、書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。
リンク
『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。
リンク
