
2025年3月3日、『乃木坂工事中』内で38thシングル選抜メンバーが発表されました。
井上和と中西アルノのWセンター。
うーん、やっぱりやってきたか…というのが正直な感想です。
既定路線
私は3年前の中西アルノ抜擢センターに極めて強い抵抗感を覚えました。
しかしその時点で次のようにも書いています。
それでも中西さんが抜擢センターではなく5期生のひとりとして「普通に」加入していたら。
乃木坂に貢献しようと歌もダンスもバラエティも…なんなら胸キュンゼリフとかも笑、一生懸命頑張る姿を見せていたら。
時間はかかるでしょうが、最初に感じた拒否反応は薄れていったと思うんですよ。
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アルさんはこの3年間、まさしく歌もダンスもバラエティもなんなら「髪質が終わってるウィッグ」つけてのコントも一生懸命頑張る姿を見せてくれました。
そして5期生が11人で一塊になって互いに支え合いながら様々な困難を突破する姿もずっと見てきました。
現在、個人的には彼女に対する拒否感はまったくありません。
歌ウマ+どんくさキャラも確立し、ミーグリ人気もかなり上位。
ただ…センターにするほどかなあ、っていうのが正直なところです。
まあそう感じる最大の理由はシンプルに彼女のビジュアルが私のツボを押さない=要するに「好み」の問題です。
なのでアルさんファンの方は以下の文章は「アルノの魅力を分からない愚か者の戯言」ぐらいの感じで流していただければ幸いです。
乃木坂の歴史上、後輩の抜擢センター後に初センターを務めた例は3期生以降では山下美月のみ。
つまり、基本「ない」ということです。
そして39thは6期生抜擢センターの可能性が高い。
であれば5期生から新センターを輩出するには最後のチャンス。
そのチャンスを既にセンター経験のあるアルさんで使ってしまったのはもったいない気がします。
5期生にあれだけのメンバーが揃ったのですから、是が非でも「3人目のセンター」を輩出しておくべきだったのではないかと。
そして今回で2度目のセンターとなるアルさん。
彼女以外で複数回センターをやったメンバーって、実はこの8人だけ。
生駒里奈、西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥、遠藤さくら、賀喜遥香、山下美月、井上和
デビューから5作連続だった生駒ちゃんはさておき、それ以外の7人はアンチを捻じ伏せるぐらい圧倒的な人気があるメンバーじゃないですか。
アルさんはミーグリ人気上位までは来ているけれど、現時点で「認めざるを得ない」ほどの突出した人気はない。
加入当初のゴタゴタでただでさえ賛否両論あるのに、そこを押してまで2度目のセンターに起用するほどかなあと思ってしまうのです。
まあなので和ちゃんとのWセンターというのはある意味正しい。
ただ「アルなぎWセンター」は3年前のお見立て会で披露した『インフルエンサー』と同じ。
つまり既定路線だったわけです。
『Actually...』初披露からの大混乱で頓挫したけれど、断念していなかった。
このあたり「強い力」が働いていると感じてしまいます。
強い力。3年前はそれを秋元康だと思っていましたし、今のところそれを否定するに足る材料もないように思います。
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既に発売された『ネーブルオレンジ』。
70年代ポップス風(『木綿のハンカチーフ』っぽいですよね)のノスタルジックなメロディ。
曲自体は悪くない、嫌いじゃない。けどパンチがない。
まあ私は『ハルジオンが咲く頃』や『今 話したい誰かがいる』も最初はほぼ同じ評価をしているので徐々に好きになっていくタイプの楽曲だと思います。
ただ、これアルなぎセンターでやる曲ですかね?
個人的にはもっとテンションのある楽曲が良かった。
せっかく賛否両論を押し切ってまでアルなぎWセンターをやるのであれば、その「緊張感」をファンに与えるのであれば、楽曲も張りつめた緊張感のあるものが良かったのではないかと。(『Actually…』みたいな一本かぶりは嫌ですけど)
例えば『超・乃木坂スター誕生!』のボカロ回でやった『ハウトゥー世界征服』とか素晴らしかったじゃないですか。(この時はアルなぎと菅原咲月の3人でした)
あんな感じのやつを。
大人数でやるのは難しいでしょうけど、無理にフォーメーションと歌割りを合わせずに小川彩や久保史緒里や林瑠奈や奥田いろはを各パートにうまくばらけさせればそこそこの難易度の曲でも格好はつくでしょう。
話を『ネーブルオレンジ』に戻します。
ジャケットのアートワークもMVも、かなりいいと思います。
ただできればアルなぎのふたりが手を取り合って微笑むのではなく、最後まで「交わらない」描写にしてほしかった。
曲調も演出も全く違いますけれど、それこそ『インフルエンサー』での白石麻衣と西野七瀬はそうだったじゃないですか。
別にバックヤードでバチバチだったわけでもなんでもないけれど、あのMVの中では「互いの重力」で勝負していたというか「影響力」勝負をしていたというか。
何度も同じ画面で踊りながら、徹頭徹尾まるで相手が全く存在していないかのように振る舞うふたりに痺れたものです。
「正統」の井上和に対する「異端」としての中西アルノ。
どうせなら和ちゃんと一度も目を合わさない、あくまで「背中合わせ」のWセンターが観てみたかった。
それでこそスリリングだしお互いの魅力が発揮されると思います。(しかも「実はどんくさ」というギャップも活きる)
アルさんには「カルトスター」「アンチヒーロー」でいてほしいんですよね、もちろんいい意味で。
続きます。
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伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
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「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。
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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。
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