ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:井上和

タオル補正
2025年3月3日、『乃木坂工事中』内で38thシングル選抜メンバーが発表されました。

井上和と中西アルノのWセンター。

うーん、やっぱりやってきたか…というのが正直な感想です。

既定路線


私は3年前の中西アルノ抜擢センターに極めて強い抵抗感を覚えました。

しかしその時点で次のようにも書いています。

 それでも中西さんが抜擢センターではなく5期生のひとりとして「普通に」加入していたら。
 乃木坂に貢献しようと歌もダンスもバラエティも…なんなら胸キュンゼリフとかも笑、一生懸命頑張る姿を見せていたら。

 時間はかかるでしょうが、最初に感じた拒否反応は薄れていったと思うんですよ。

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アルさんはこの3年間、まさしく歌もダンスもバラエティもなんなら「髪質が終わってるウィッグ」つけてのコントも一生懸命頑張る姿を見せてくれました
そして5期生が11人で一塊になって互いに支え合いながら様々な困難を突破する姿もずっと見てきました。

現在、個人的には彼女に対する拒否感はまったくありません。

歌ウマ+どんくさキャラも確立し、ミーグリ人気もかなり上位。

ただ…センターにするほどかなあ、っていうのが正直なところです。

まあそう感じる最大の理由はシンプルに彼女のビジュアルが私のツボを押さない=要するに「好み」の問題です。

なのでアルさんファンの方は以下の文章は「アルノの魅力を分からない愚か者の戯言」ぐらいの感じで流していただければ幸いです。


乃木坂の歴史上、後輩の抜擢センター後に初センターを務めた例は3期生以降では山下美月のみ。
つまり、基本「ない」ということです。

そして39thは6期生抜擢センターの可能性が高い。
であれば5期生から新センターを輩出するには最後のチャンス。

そのチャンスを既にセンター経験のあるアルさんで使ってしまったのはもったいない気がします。

5期生にあれだけのメンバーが揃ったのですから、是が非でも「3人目のセンター」を輩出しておくべきだったのではないかと。

そして今回で2度目のセンターとなるアルさん。

彼女以外で複数回センターをやったメンバーって、実はこの8人だけ。

生駒里奈、西野七瀬、白石麻衣、齋藤飛鳥、遠藤さくら、賀喜遥香、山下美月、井上和

デビューから5作連続だった生駒ちゃんはさておき、それ以外の7人はアンチを捻じ伏せるぐらい圧倒的な人気があるメンバーじゃないですか。

アルさんはミーグリ人気上位までは来ているけれど、現時点で「認めざるを得ない」ほどの突出した人気はない。
加入当初のゴタゴタでただでさえ賛否両論あるのに、そこを押してまで2度目のセンターに起用するほどかなあと思ってしまうのです。

まあなので和ちゃんとのWセンターというのはある意味正しい。

ただ「アルなぎWセンター」は3年前のお見立て会で披露した『インフルエンサー』と同じ。

つまり既定路線だったわけです。
『Actually...』初披露からの大混乱で頓挫したけれど、断念していなかった

このあたり「強い力」が働いていると感じてしまいます。

強い力。3年前はそれを秋元康だと思っていましたし、今のところそれを否定するに足る材料もないように思います。

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既に発売された『ネーブルオレンジ』。

70年代ポップス風(『木綿のハンカチーフ』っぽいですよね)のノスタルジックなメロディ。
曲自体は悪くない、嫌いじゃない。けどパンチがない。

まあ私は『ハルジオンが咲く頃』や『今 話したい誰かがいる』も最初はほぼ同じ評価をしているので徐々に好きになっていくタイプの楽曲だと思います。

ただ、これアルなぎセンターでやる曲ですかね?

個人的にはもっとテンションのある楽曲が良かった。

せっかく賛否両論を押し切ってまでアルなぎWセンターをやるのであれば、その「緊張感」をファンに与えるのであれば、楽曲も張りつめた緊張感のあるものが良かったのではないかと。(『Actually…』みたいな一本かぶりは嫌ですけど)

例えば『超・乃木坂スター誕生!』のボカロ回でやった『ハウトゥー世界征服』とか素晴らしかったじゃないですか。(この時はアルなぎと菅原咲月の3人でした)

あんな感じのやつを。

大人数でやるのは難しいでしょうけど、無理にフォーメーションと歌割りを合わせずに小川彩や久保史緒里や林瑠奈や奥田いろはを各パートにうまくばらけさせればそこそこの難易度の曲でも格好はつくでしょう。


話を『ネーブルオレンジ』に戻します。

ジャケットのアートワークもMVも、かなりいいと思います。

ただできればアルなぎのふたりが手を取り合って微笑むのではなく、最後まで「交わらない」描写にしてほしかった。

曲調も演出も全く違いますけれど、それこそ『インフルエンサー』での白石麻衣と西野七瀬はそうだったじゃないですか。

別にバックヤードでバチバチだったわけでもなんでもないけれど、あのMVの中では「互いの重力」で勝負していたというか「影響力」勝負をしていたというか。

何度も同じ画面で踊りながら、徹頭徹尾まるで相手が全く存在していないかのように振る舞うふたりに痺れたものです。

「正統」の井上和に対する「異端」としての中西アルノ

どうせなら和ちゃんと一度も目を合わさない、あくまで「背中合わせ」のWセンターが観てみたかった。
それでこそスリリングだしお互いの魅力が発揮されると思います。(しかも「実はどんくさ」というギャップも活きる)

アルさんには「カルトスター」「アンチヒーロー」でいてほしいんですよね、もちろんいい意味で。


続きます。


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それが当たり前になればいいのに


前の記事では37th『歩道橋』を「3期4期5期の代表作」と評しました。

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そのセンターを任されたのは遠藤さくら

近年で最小のミーグリ部数ゆえ、セールス的には底。
これまでであれば山下美月が担ってきたであろう「一番厳しいとこ」
それを背負うところにまで遠藤さくらが来たのです。

運営からの絶対的な信頼。堂々たるエースに成長しました。
感慨深いです。

逆に、小川彩を3列目にしたのはどうなのか。
せっかく前作で一気にフロントにもってきたのだから継続性という意味でもここは2列目にしておくべきだったのでは。そうすれば38thでセンターにするという線も残ったのに。
ちょっと運営の「腰が引けた」感がして残念です。

奥田いろはの初選抜。

前作フル完売させた彼女を6期加入前に一度選抜に入れておきたいというのは理解できます。運営的にも『ロミオ&ジュリエット』に続き『1789』のヒロイン役も射止めたいろはを後押ししてあげたい気持ちはあるでしょう。

林瑠奈の選抜復帰。

これも「わかる」。私は林ちゃんの評価が高いので笑
ちゃんと喋れるかしこ。目を引く美人かつ個性のあるビジュアル。グループ内での推し変ではなく「外から」ファンを連れてくる可能性があるメンバーのひとり。だからなるべく外仕事をさせたいし選抜にしておきたいところです。

6期生が本格的に合流するとどうしても選抜発表での注目はそちらに集まるのでその前に、というのは正しい判断だと思います。

わからない…というか釈然としないのは、選抜を外れたのが菅原咲月冨里奈央であること。

私にはまた「結局落としやすいところを落としただけ」が繰り返されたように見えます。

15th『裸足でSummer』の井上小百合と伊藤万理華のように。
そして26th『僕は僕を好きになる』での北野日奈子のように。

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「アンダーを知らないメンバーをアンダーに落とすとモチベーションが心配だからアンダーでも気持ちを切らさずに活動した実績があるメンバーが落とされる」。
これは単なる推測です。

しかし運営がそう考えているようにしか見えない采配が過去にあったのも事実。
もしこれが本当なのであれば全員一度はアンダーを経験させてくれよ、とは思いますね。

例えば五百城茉央、一ノ瀬美空、川﨑桜の3人は32ndでの初選抜(抜擢センター中西アルノを除けば5期生で最初の選抜入り)から一度も選抜を外れていません。

別に3人のうち誰かが選抜から外れるべきとか言うつもりはありません。でももし今後人気が落ちて来た時に「外しづらい」。
連続選抜により清宮レイや柴田柚菜が他推しのファンからのヘイトを溜めてしまったのと同じ状況にならないかという懸念はあります。

メンバーからすれば選抜に出たり入ったりが一番辛い。かつて誰か(たしかきいちゃん)がそう語っていました。

でも個人的には「それが当たり前になればいいのに」

綺麗事なのは重々承知しています。妄想の類だとも思います。
でもあの頃は中元日芽香と北野日奈子のふたりだけだったいわゆる「ボーダーメン」が10人ぐらいいて、2~3シングルに1回ぐらい選抜入りできれば。出入りが激しいストレスを分かち合えるメンバーが何人もいて。選抜が遠すぎる閉塞感も軽減されて。

それが理想だと思ってしまうのです。

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最後に次作の予想を。

今から既に、待ち遠しいです。

38thはいよいよ6期生参加でしょう。
とはいえ表題参加ではなく期別曲での参加という4期生までのやり方に戻すと思います。

個人的には23rd『Sing Out!』の時と同じように、アルバム→シングルの順で短い期間で出してほしいです。
この時新人だった4期生はアルバムで『キスの手裏剣』シングルで『4番目の光』、そして24th『夜明けまで強がらなくてもいい』が表題初参加でした。
今回は12thバスラの円盤が2月にあるのでそこまでリリースは詰め込まないかな?という気もしますが。

39thで6期生抜擢センターというのもほぼ間違いないかと。

その場合38thの方のセンターが全ツ座長扱い(=39thはツアー終盤でリリース)でしょう。
さらに38thセンターは5月の味の素スタジアムでのバスラも最新曲センターとして迎えることになります。

それを考えるとやはり井上和かと

3年前の10thバスラ、日産スタジアム2DAYS14万人。
そこで「はじっこで何度も同じ振り付けを練習していた」5期生が、3年の時を経て堂々たる主力として6期生にその背中を見せつける

これはこの先のグループにとって必要なステップという気がしますね。

ただ井上和だと3年連続夏の座長になるのでさすがにそれは避けるとすれば賀喜遥香
さくちゃんが『歩道橋』でエースの貫録を見せただけに、かっきーにもWエースの一角として格好いいとこ見せてほしいです。

個人的には上でもちらっと書いた通り、小川彩に託してほしいと思っています。
あの若さと小さな身体で、常に期待以上のものを見せてきたあーや

高校3年生。後輩の加入。
その溢れんばかりのポテンシャルを解放するにはいいタイミングです。


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タオル補正
2024年11月9日、公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』内で37thシングル『歩道橋』の選抜メンバー発表ならびに初披露が行なわれました。

「ただ単に」いい曲


個人的には、意外。

前作の選抜発表に関する記事で書いたように、年末のリリースはアルバムだと予想していました。

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6期生加入前に現体制のひと区切り。
と同時にシングルを出したらどう考えても売上枚数的には「底」となるでしょうから。

実際、シンプルに個別ミーグリ関連の数字を並べるとなかなか衝撃的です。

今作の個別ミーグリ参加人数は24人。同じく総部数は690部。
前作36th『チートデイ』は26人、745部ですからともにざっくり8%減。

その36thから既に4期生の個別免除が始まっており、37thでは遠藤さくら、賀喜遥香、田村真佑が免除で筒井あやめも5部のみ。
免除メン=フル完売メンですから直接的な売り上げ減少要因になります。

さらに5期生加入後の数字、という意味では初めて1次募集時点から参加していた(ただしフルではなく24部設定)のが30th『好きというのはロックだぜ!』。
その時が38人、1,006部なので、人数でも部数でも2年間で約2/3に減少しているのです。

その30thと比べてオリコン初週売り上げ枚数は約16%減に踏みとどまっているのですからむしろ「底堅い人気」と評価すべきでしょう。

とはいえ見た目上は厳しい数字になることは明らか。
ですから個人的には言い方は悪いですけど「アルバムでお茶を濁せばいいじゃん」と思っていました。
幸いアルバムを出してもおかしくないタイミングなのですから、なおのこと。

しかし運営はシングルリリースを選択しました。
まあトップアイドルグループだから目先の数字に捉われることなくどっしり構えていればいいんですよね。すみません、私が弱気でした笑

結果として37thは実に「エクスキューズのつかない」シングルになりました。

6期生加入もない。卒業ブーストもない(向井葉月は今作のミーグリに参加せず)。
現体制のプレーンな状態で一体どれだけの売り上げを叩き出せるのか。
ちなみに次の想定免除メンバーは金川紗耶で、最短で40thから免除と思われます。

ちょっと意地悪な言い方をすれば、運営にとってデータ取りには最適な条件
もっとシビアなことを言えば6期生が加入した時に先輩がどれだけ影響を受けるのか、現在のファンの行動様式を分析できるのではないかと。

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さて、既に発売され何度もTVで披露された『歩道橋』。
個人的にはこの曲結構好きです。

「バズり」にも「Z世代人気」にも一切色目を使わない、「ただ単に」いい曲。
でも、これこそ乃木坂ですよね。歌詞も含めて良い意味で時代性がない=エバーグリーン
『君の名は希望』をはじめとして、初期は「楽曲の乃木坂」と呼ばれたものです。

MVがまた実に良い。
「雪の世界」側でのメンバーは全員やたらめったら美しいですね。


全部好きなのですが、特に好きなポイントを5つ。

1:53、梅澤美波の柔らかな実にいい表情。
その直後のたゆたうように緩やかに舞う川﨑桜

2:06、井上和の顔面の説得力
かつて『羽根の記憶』そして1年後の『裸足でSummer』で一気に階段を駆け上がった時の齋藤飛鳥が見せた、怖ろしいほどの美しさを思い出させます。

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3:46、鼻を赤くして心底寒そうなのが可愛い賀喜遥香
4:39からさくちゃん以外のフロント4人が清々しい笑顔で走り去っていく描写に芽生える「みんないつかこんな顔でここを旅立っていくのかな」という感傷。

そして4:52の遠藤さくら。サムネにもなっているあの微笑み。


新期生ブーストも卒業ブーストもない。
歌詞もアレンジも「狙った」ところのひとつもない「ただ単に」いい曲。
メンバーの魅力が余すところなく発揮されたMV。

6期生加入前のセールス的には底になるであろうタイミングで、堂々と一切エクスキューズのつかないシングルを出してきた。

3期4期5期の世界の決定版と呼ぶにふさわしい楽曲だと思います。


続きます。

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びーむ色調補正3
今年で3年連続となる「スタ誕ライブ」。

個人的にも3年連続の参戦です。

2年半の集大成


セットリストはこちら。

01. ケセラセラ(全員)
02. 君に届け(五百城茉央・岡本姫奈・川﨑桜・冨里奈央)
03. シャボン玉(一ノ瀬美空・井上和・小川彩・菅原咲月・中西アルノ)

<ソロコーナー>
04. ふめつのこころ(池田瑛紗)
05. 人生(五百城茉央)
06. SAKURA(川﨑桜)
07. I BELIEVE(一ノ瀬美空with井上和・小川彩)
08. 三日月(中西アルノ)
09. 100万回の「I love you」(菅原咲月)
10. 君の知らない物語(井上和)
11. 春よ、 来い(ピアノ:小川彩 歌:奥田いろは)

12. NO MORE CRY(五百城茉央・池田瑛紗・岡本姫奈・冨里奈央)
13. 気分上々↑↑(一ノ瀬美空・川﨑桜・菅原咲月・中西アルノ)

SPゲスト・ゴスペラーズ

14. ひとり(ゴスペラーズ&井上和)
15. ロビンソン(ゴスペラーズ&井上和・中西アルノ)
16. YOUNG MAN (Y.M.C.A.)(ゴスペラーズ&全員)

17. できっこないを やらなくちゃ(全員)


<乃木坂46 5期生SPECIAL LIVE>
Overture
01. 絶望の一秒前
02. いつの日にか、あの歌を
03. バンドエイド剥がすような別れ方
04. 熱狂の捌け口 
05. 「じゃあね」が切ない
06. 考えないようにする
07. 心にもないこと
08. 17分間
09. おひとりさま天国

EN
EN1 ダンケシェーン
EN2 太陽ノック(センター:岡本姫奈)
EN3 乃木坂の詩


印象に残ったシーンはごく軽めに。

『シャボン玉』!これ聴きたかった!アァーイ!

『I BELIEVE』。
決していわゆる「歌メン」ではない一ノ瀬美空の歌唱の安定感。元々得意でも武器でもないけれど、ちゃんと歌に向き合ってきた2年半を感じさせます。

『君の知らない物語』、そしてゴスペラーズさんとの共演で感じた井上和の「失敗しなさ」

和ちゃんにはここ一番で絶対に外さないという信頼感がありますね。
これまでもたびたびバックヤードで悩んだり泣いたりする姿を見せてはいますが、本番ではことごとく成功してきました。

それを「スター性」の一言で片づけるのはあまりにも安易だし失礼でしょう。
相当な陰の努力があるというのは大前提として、彼女は「失敗に見せない」力が凄いのだと思います。

井上和がやり切った顔をしていたら失敗に見えない
それは乃木坂の歴代エースたちを、特に白石麻衣を彷彿とさせるものでした。

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11thバスラ5期生ライブの記事では「素質に恵まれた「持てる者」であるゆえに彼女たちの想いや努力は見えにくい」と書きました。

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しかしこの日はそれ=彼女たちの想いや努力がありありと見えました。

『春よ、 来い』

番組内で「小川彩 横浜アリーナへの道」と大々的にフィーチャー。
露骨に煽られた期待で、あーやにはかなりのプレッシャーがあったことでしょう。

そこへきて直前に奥田いろはの体調不良。
自身の演奏だけでも不安なのに、いろはの体調の心配まで加わります。

そもそも披露できるのかが不透明なまま、それでも土曜夜、日曜昼と公演は続いていき。
夜の部開演間際に発表された「奥田いろは一部出演」。
それを見た誰もが「あの曲のために出てくるんだな」と思ったことでしょう。

登場したふたりの姿に沸き上がる歓声。
その波が引いた静寂の後、奏でられるアルペジオ。
息を詰めるように聴き入る客席。

曲が終わり、あーやといろはを包んだ万雷の拍手
涙で進行できなくなったオズワルド伊藤さんを「泣いてるんですかぁ~?」といじりながら泣き笑いするふたり。


そして。

この日最も心を揺さぶられたのは終演後でした。

鳴り止まなかったんですよ、Wアンコールが

いったい何分続いたのでしょう。
客電がついて外周の看板にも電気が入り、もうメンバーが登場しないことは明らか。
それでも彼女たちを求める声は止みませんでした。

もうそれがすべてを表しているかと。

5期生2年半の集大成。

スタートは9人。ふたりが遅れて合流。
そしてすぐに「アルノ事変」。ふたりが活動自粛。
そんな異常事態の中、9人で始まった冠番組。

ここまでお披露目からたった2ヶ月。2ヶ月ですよ。
さらにその翌月には日産スタジアム、7万人の前での10thバスラ2DAYS。

「激動」という言葉すら生易しく思えるほどの大荒れのスタートを切った5期生

そんな彼女たちの活動において、間違いなくひとつの軸であり心の拠り所だったであろう5期生単独冠番組。
どう考えても間もなく6期生にバトンタッチするであろうその「ホーム」。

その集大成をこのライブで見せてやるという11人の気迫。
それがファンに届いたからこそ、あんなにも鳴り止まなかったのです。

それは同時に彼女たちの素晴らしき、そして凄まじき2年半に対するスタンディングオベーションでもありました。



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びーむ色調補正3
2024年の全ツはスタジアムツアー。そのファイナルは聖地神宮。

今年はDAY1のみ配信で観ました。

ひと時の安寧


セットリストはこちら。

Overture
01. チートデイ
02. 太陽ノック(センター:久保史緒里)
03. 裸足でSummer(センター:遠藤さくら)
04. 君に叱られた
05. ジコチューで行こう!(センター:井上和)

<期別コーナー>
06. 熱狂の捌け口
07. ジャンピングジョーカーフラッシュ
08. 僕の衝動

<ユニット&ソロコーナー>
09. Threefold choice
10. Am I Loving?
11. ぶんぶくちゃがま
12. あと7曲
13. Never say never
14. ここにはないもの(井上和ソロ)

15. あらかじめ語られるロマンス(理々杏、向井、与田、賀喜、田村、筒井、矢久保、池田、一ノ瀬、小川、冨里)
16. ロマンティックいか焼き(久保、楓、吉田、遠藤、黒見、璃果、林、五百城、川﨑、中西)
17. 君が扇いでくれた(岩本、梅澤、中村、金川、柴田、松尾、弓木、井上、岡本、奥田、菅原)
18. 自惚れビーチ(センター:奥田いろは)
19. ガールズルール(センター:一ノ瀬美空)
20. ひと夏の長さより…(センター:池田瑛紗&小川彩)

21. 落とし物
22. Wilderness world(センター:遠藤さくら、岩本、楓、金川、筒井、松尾、井上、一ノ瀬、菅原)
23. Actually…
24. おひとりさま天国
25. 好きというのはロックだぜ!
26. 夏のFree&Easy(センター:与田祐希)

27. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
28. 僕が手を叩く方へ
29. 誰かの肩

EN
EN1. ハウス!
EN2. スカイダイビング
EN3. ロマンスのスタート
EN4. Monopoly
EN5. 乃木坂の詩


印象に残ったシーンを挙げていきます。

『チートデイ』で早くもいちゃいちゃする遠藤さくら賀喜遥香
同曲での井上和、そして続く『太陽ノック』の久保史緒里と全力すぎる煽りで喉が心配笑
そしてとにかく風が強かったこの日。

『裸足でSummer』で小川彩のほっぺをツンツンする田村真佑
『ジコチューで行こう!』で再び井上和にセンターが戻る構成も良い。その和ちゃんを与田祐希がおんぶする茶番。

期別コーナーでは同じデザインで期ごとに差し色が異なる衣装。
4期のオレンジが可愛い。そして5期がグレーで一番シックなのがなんか良い(3期は青)。

プリンセス茶番をノリノリで演じる弓木奈於一ノ瀬美空
プリンセスバトルの司会はおなじみ高橋大輔アナ。対決するのが小川彩筒井あやめ与田祐希とはビジュアル強・強・強。

判定の結果5期が勝利し喜ぶ井上和と後ろで不服そうな小芝居をする遠藤さくら

『Am I Loving?』で遠藤さくらを取り合う梅澤美波井上和。梅ちゃんの圧に負けずにギュッといく和ちゃん。カメラに向かって自らアップになりに行くさくちゃんにどよめく神宮。

『ぶんぶくちゃがま』。たぬきのコスプレで出てくるメンバー(田村真佑筒井あやめ池田瑛紗一ノ瀬美空冨里奈央)の破壊力たるや。5者5様ですが全員どこか「2次元感」がある気がします。

『あと7曲』。林瑠奈!
『アトノマツリ』が好きなので同曲のメンバーに後輩ふたりを加えたこの曲が披露されるのは嬉しい。

『ここにはないもの』をソロ歌唱する井上和。ハート強いなあ。

つなぎVで奥義「じゃーん」を繰り出す岩本蓮加

そこから始まる夏曲コーナーではメンバー全員浴衣での歌唱。
短冊に「最強になる」と書く与田祐希矢久保美緒は「大きくなる」。

「most valuable Dance performer」という大煽りからソロダンスをつなぎ最後はバアァーーーン!という感じで遠藤さくら。そこから『Wilderness world』のイントロというかっちょいい流れはこの日のハイライトのひとつかと。

シングル曲4連発で盛り上げたあと、オーケストラとバラード3連発で本編終了。
たまにはこういうのもいいかと思いますが、ちょっと2017年東京ドームの本編ラストが『いつかできるから今日できる』でなんだかモヤモヤした空気になったのを思い出しました笑

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アンコール。

『ハウス!』フロート乗り換えで挙動不審な遠藤さくら
『スカイダイビング』のAフレでやたら長くカメラに抜かれてとまどう中西アルノ
『ロマンスのスタート』イケメン冨里奈央に捕獲される一ノ瀬美空

そんなアンコール定番の「楽しきゃいい」曲3連発からの『Monopoly』!ここで使うか!
「かきさく」=賀喜遥香遠藤さくらがイントロで迸らせる威風堂々Wエース感。
なのにサビ前に前髪を直してあげたり曲後わりでわちゃわちゃいちゃいちゃしたりという落差。

それは「決める時はビッシビシに決めるけどふざける時は思いっきりふざける」かつての1期生たちの姿を思い起こさせるもので。
ふたりがいよいよ本当に乃木坂の柱になったことを感じさせるシーンでした。

ラスト前のMC、アンコール中のコール指導で盛大に間違えてへこむ池田瑛紗
なのに梅澤美波に「抱きしめてほしい」と甘え、転んでもただでは起きない姿も微笑ましかったですね。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは、ひとつ結びの遠藤さくら
いつもの「ライブ大好きニッコニコさくちゃん」なだけでなく、この日は一際テンションが高かったのか「あざとさくちゃん」も全開。
賀喜遥香、そしてポニーテールの筒井あやめも印象に残りました。


2024年の夏は初座長もセンターやキャプテン経験者の卒業もない、言ってしまえば大きなトピックのない全ツでした。
そんなのいつ以来でしょうか。

もちろん史上初の2年連続座長であった和ちゃんには彼女にしかわからないプレッシャーがあったでしょうし、結果的に今年が最後の神宮になるメンバーもいるかもしれません。(当記事の作成中である2024年11月1日に向井葉月さんが年内での卒業を発表しました)

それでも、少なくとも多くのファンにとって「胸が締めつけられるような」シチュエーションの全ツではなかった。

結成13周年を超えこの先もメンバーの卒業と加入を繰り返しながら進んでいくグループに訪れた、ひと時の安寧

私にはそう見えましたし、それがとても得難いものだと感じました。



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「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


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