ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:伊藤かりん

びーむ色調補正3
乃木坂にとって1年で最も大切な日と言っても過言ではない、バースデーライブ(以下バスラ)。2021年、コロナ禍が続く中での9th YEAR BIRTHDAY LIVEは無観客配信での開催という決断が下されました。

2020年を振り返るセトリ


セットリストはこちらです。

Overture
01. ぐるぐるカーテン
02. インフルエンサー(センター:山下美月、与田祐希)
03. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
04. 何度目の青空か?
05. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:遠藤さくら)
06. 君の名は希望

期別コーナー
【4期生】
07. 夜明けまで強がらなくてもいい
08. キスの手裏剣
09. Out of the blue
【3期生】
10. 逃げ水
11. トキトキメキメキ
12. 毎日がBrand new day
【2期生】
13. バレッタ
14. アナスターシャ
15. ライブ神
【1期生】
16. 制服のマネキン
17. サヨナラの意味(センター:齋藤飛鳥)
18. 狼に口笛を(センター:樋口日奈)

2020年コーナー
19. しあわせの保護色(センター:大園桃子)
20. ゆっくりと咲く花
21. 世界中の隣人よ
22. Route 246
23. 明日がある理由
24. ファンタスティック3色パン
25. I see…

26. 口ほどにもないKISS
27. 自惚れビーチ
28. 日常
29. Wilderness world

30. いつかできるから今日できる
31. おいでシャンプー
32. Sing Out!
33. 僕は僕を好きになる

EN
EN1 そんなバカな・・・
EN2 ダンケシェーン
EN3 乃木坂の詩


シングル6連発。そこから期別に3曲ずつ。
2020年を振り返り。アンダー3曲からの『Wilderness』。
シングル3連発から現センター山下美月のMCを挟んで最新シングル『僕僕』で本編終了。
アンコールは(軽めの)堀未央奈卒業セレモニーで、乃木坂の詩で締め。

ざっとまとめると、こんな流れでした。

正直、セトリだけ見れば「バスラじゃない」です。

まあ「シンクロニシティライブ」こと神宮球場と秩父宮ラグビー場で同時開催された6thバスラも普通の全ツとほぼ変わらないセトリでしたが、それよりもさらにバスラ感は薄い。

あの時は大人数+ユニット+アンダー+3期でした。それに対し今回は大人数+アンダー+各期。かつ期別曲だけで計12曲もやるためユニットコーナーが丸々なくなっています。(かろうじて『3色パン』だけが2020年コーナーで歌われましたが)

さらに2020年コーナーが一番長かったため、過去の乃木坂を振り返るバスラではなく2020年の辛かった状況を振り返る内容になってしまっていました。

もちろん感染症対策の結果という側面もあるのでしょう。なるべく曲ごとの人数を減らしたり練習時間も短くできるよう最近披露した曲をチョイスしたりと、スタッフの方々も苦心されたのだと思います。

ただ、私の思うバスラの醍醐味は「歴史を辿ること」。
楽曲発表当時のメンバーの姿やグループの状況を思い出したり、様々なライブを経てその楽曲の持つ意味が変わってきたことに感慨を覚えたり。8thバスラの記事で書いた通り「どうしたって思い出がよぎる」んです。

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さらにここ数年はそこに「継承」が加わってきました。
とりわけ相次ぐ1期生の卒業後に迎えた2019年の7thバスラ以降はその傾向が顕著。

卒業したメンバーのポジションを埋める後輩たちの見せる覚悟と、それを見守る先輩たち。その図式が放つ何とも言えない暖かさに毎年「やっぱ乃木坂だな」と言わされてきたのです。

しかしこの日のセトリには、普段はなかなか聞けないあの曲を披露してくれるのかというワクワクも、ユニット曲で卒業メンバーの穴を誰が埋めるのかというドキドキもありません。そもそも先輩と後輩の共演自体がいつものバスラに比べて極端に少なかったという印象です。

これから期別ライブやるんだから期別コーナー作らなければよかったのに。
まあ運営からすればバスラを視聴したライトファンを期別ライブにも誘おうという目論見なのかもしれませんが…個人的には「逆だろ」って感じです。

そしてバスラとしてはボリューム感も低めでした。
これは当日中にアーカイブ配信をするという時間の都合もあってのことかと思われますが、翌日アーカイブ配信してくれればいいのに。(当日オンリーにすることで違法動画アップ防止効果でもあるんでしょうか?)



それでもこの日はバスラだった


とまあ、つらつらと不満を書き連ねてきましたが、要するにこの日のライブは私にとってバスラの醍醐味を感じにくいものだったというのが偽らざるところです。

それでも敢えて言います。

この日のライブは紛れもなくバスラであったと。

そう感じさせてくれたのは新内眞衣でした。

最初のMCでまいちゅんはこんな趣旨の言葉を語っています。

 例年よりちょっと時間があったので、後輩ちゃんたちに初期の振り付けの細かいところ、「『ぐるカー』の手は閉じるんだよ」とか教えることができた。
 私たち2期生までは一から先生方に教えてもらえたので、そういう細かいところを習っていない3期生以降に教えてあげられたのは良かった。

我々ファンには見えなくても、バックヤードではちゃんと「継承」が行なわれていたんです。

この発言が全員の前でなされたことも、配信の電波に乗ったことも、飛鳥が「それ大事!」と強く肯定したことも凄く良かったですね。

これによって先輩後輩がお互いに「3期以降は教わっていないことがある」というのをきちんと認識し、この先その部分を埋めていこうという意識づけができたのではないでしょうか。

以前『乃木坂工事中』で円陣のやり方を後輩たちがちゃんと習ってないという話が出たのを思い出します。

彼女たちの頼もしさに我々ファンも時々忘れてしまいますが、3期4期は本当に短期間で大きな舞台に立ち、大切な役割を任されてきました。
その中で詰め切れない部分やこぼれ落ちてしまうものがあったのも無理からぬことでしょう。

振り付けや歌詞の「意図」や「意味」。そして表現する際の「肝」に当たる部分(振り付けを美しく見せるためのポイント等)。後輩たちがそういったものを知らずにただ形だけをトレースしていたらそれはやがて輝きを失う危険性があります。

もちろんオリジナルに囚われすぎて「完コピする」こと自体が目的になるのも違います。それこそ悪意あるオタから「劣化コピー」呼ばわりされかねません。
むしろ個人的には新たな解釈を加えて楽曲をパフォーマンスすることは正しい方向性だと思っています。ただその場合でもオリジナルのエッセンスを知った上で変えるのと知らずにそうするのとではまるで意味が違ってきます。

思うに、この点において大きな役割を果たしてきたのはアンダーライブではないでしょうか。全体ライブと比べ少人数で期を跨いだメンバー間の交流が深まることやパフォーマンスリーダーの存在など、継承を進めるうえで有利な条件が揃っています。

何度も書いていますが、やっぱり新加入メンバーは全員アンダラを経験するのが望ましいですね。4期生はまだ誰もアンダラに参加していないので、次のシングルからはぜひとも4期別枠をやめて合流してほしいものです。

そしてこういう話が出るたびに毎回思うのが、伊藤かりんのこと。
彼女が自身のタレント業と並行して乃木坂現役メンバーの先生やってくれたらいいのにな、と。(もちろんご本人にとって大変失礼な話なのは重々承知しております)

継承推進という意味では、以前にイベント参加券(いわゆる「全握券」です)の使い道として提案した「1期から4期まで組み合わせて各ユニット8人以下とかでのシャッフルユニットライブ」も有効です。同じく各期シャッフルして全体を2つないし3つに分けたライブでもいいですね。

堀未央奈の卒業もありますので期別ライブ開催に異論はありませんが、その次のアクションとしてぜひ運営にご検討いただきたいところです。



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『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



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!!!注意!!!
これはあくまでも「想像上のライブレポ」です。
実際に行なわれたものではございませんのであらかじめご了承ください。

アンダラユニット曲セレクション


ステージにひとり残ったかりんが観客に問いかける。
「まだまだ、歌い足りない!もっと歌っても、いいですか~!?」

ウォォォォーーーッ!!という肯定の返事が消えるよりも早く、流れ始めたのは『逃げ水』。
どよめきに包まれた客席が、一瞬後に爆発する。

まずステージに現れたのは樋口日奈。
そしてその背後から卒業した能條愛未が登場し、かりんと抱き合う。
2018年アンダラ北海道シリーズでこの曲を歌った3人だ。

次の曲への期待が高まる中、静かなイントロから始まったのは『隙間』。

ふたりに代わって登場したのは斎藤ちはる。2017年アンダラ九州シリーズの再現だ。
ここで一部のファンが気づく。これがかりんのアンダラユニット曲セレクションだということを。

「なんと女子アナ様が来てくれました~」曲が終わり話し始めるかりん。
「会社にお願いしたら奇跡的にOKが出まして…」と照れるちはるに
「おお、社会人みたいだ」まぜっかえすかりん。
「いや社会人だから!」と突っ込み、へへへっと笑うちはる。

たった1年前までは当たり前にそこにあったのに、今ではとても貴重なもののように感じられるやり取り。

さらにゲストの登場は続く。優しいピアノのフレーズと共に現れたのは、伊藤純奈と久保史緒里。
2018年末のアンダラ東京シリーズで絶賛された『私のために 誰かのために』だ。

3人が織りなすハーモニー。そして最後のサビでシャウトする久保。
武蔵野の森総合スポーツプラザで多くの観客に鳥肌を立てさせた圧巻のパフォーマンスが再現される。

その余韻に浸る客席に向かい、かりんが話しかける。
「最後に、ずっと憧れていたあの人と一緒に歌わせてください」

その言葉に続いてステージに登場したのは高山一実だった。
ギターを持った松村沙友理と向井葉月も続く。

高山と白石麻衣のユニット「ホワイトハイ」の楽曲『渋谷ブルース』だ。
高山と顔を見合わせながら、笑顔で歌うかりん。

だが、サビに入ったところでそれは起きた。
ふたりのハーモニーに、もうひとつの声が重なる。

白石麻衣の降臨。

思わぬ「ご本人登場」にポカンと口を開けたまま固まるかりん。
満面の笑みで歌い続ける白石と高山。

「これは本当に聞いてなかった…」曲が終わり、苦笑しながら話すかりん。
「いや~来ちゃいました~!」と、どこまでも楽しそうな白石。

こうしてライブの本編は終了した。


世界一の乃木坂ヲタク


そして。
緑と紫。
場内は彼女のサイリウムカラーに染め上げられた。

「か~り~ん!」「か~り~ん!!」皆が彼女の名を呼ぶアンコール。

照明が灯り、ステージにひとり立ったかりんは、ファンへの感謝の手紙を読み、最後にこう結んだ。

「乃木坂にまつわるすべてが大好きです!夢のような6年間でした!本当に本当に、ありがとうございました!」

万雷の拍手。

この日登場した全メンバーとともに歌う最後の曲は、もちろん『乃木坂の詩』。
琴子も含め、全員が笑顔で高らかに旅立ちの詩を歌った。


メンバーが退場し客電がついても、ファンは再登場を信じて彼女の名前を叫び続ける。

そしてふたたび、あの陽気なイントロが爆音で流れ出す。
『白米様』だ。

「Wアンコールありがとうございます!これで本当に最後の最後です!」
またもこの日出演したメンバーが全員登場し、センターステージに向かって走る。

サビ。間違いなく世界で最も多人数で叫ぶ「はくまい」。

そして間奏を挟んだ最後のサビでは軍団員が縦に並び、軍団長の後ろから3人が顔をのぞかせる。彼女自身かつて「実はあの体勢凄くキツくて後ろから見ると間抜けなんです」と語ったその振り付け。
その背後では「白麻衣様」になりきった白石をメンバーたちが拝んでいる。なんというカオス。

こうして最高にバカバカしくて最高にキュートで、最高に最高な曲が終わった。
祭りのあとを思わせる余韻の中、メインステージで全員が1列に並ぶ。

1期も2期も3期も。選抜もアンダーも。現役メンバーも卒業生も。
全部ひっくるめひとつの「乃木坂46」。そう感じさせる光景だった。

伊藤かりんは決してその輪の中心にいたわけではないけれど、
その輪の一部は彼女がつないだ。

最後に彼女はこう叫んでステージから去っていった。
「私伊藤かりんは、乃木坂1の乃木坂ヲタクから世界一の乃木坂ヲタクになります!」

とびっきりの笑顔だった。


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実際に行なわれたものではございませんのであらかじめご了承ください。

きっといつもこんな風に


2期生メンバーたちがステージからはけた後、モニターに浮かび上がった文字は「伊藤かりん卒業式 第2部 スペシャル座談会」。

若月佑美の卒業セレモニーと同様、ステージ上手側にひな壇が用意され2期生メンバーが着席する。
最前列に座っているのが、かりんと伊藤純奈だけであることに気づいたファンの間に「まさか?」の期待が膨らむ。

「はい、ということで2部は座談会なんですが、ここでスペシャルゲストを紹介したいと思います。どうぞ~」

かりんの声に導かれて登場したのは、斉藤優里、川後陽菜、そして西野七瀬。
期待通りの「スイカ」メンバー勢揃いに客席が揺れる。

「ゆったん、てぃーちゃん、にゃーが来てくれました~、みんな、ありがと~」

最初に口を開いたのは川後。
「まいちゅんからかりんに仕切らせないように言われたので、ここからは川後が司会を務めさせていただきます」

モニターに映し出されていく写真を見ながら思い出話に花を咲かせる5人。
場を回す川後、エピソードを話すかりん、それに大きなリアクションで応える優里。
純奈は普段の印象よりずっとテンション高く笑い、西野は忘れた頃にボソッと喋る。

きっと、いつもこんな感じで話していたんだろうな。
その楽しそうな姿に多くのファンが切なさを覚える。

時間はあっという間に過ぎ、川後が締めた。
「そろそろお時間ということで、座談会はここまで。第3部はまたライブです。誰が出るかは、お楽しみ」


駆け出してきたのは、あの4人


再びメンバーが退場し照明が落ちる。
モニターの表示は「伊藤かりん卒業式 第3部 スペシャルライブ」に変わった。

ひとときの静寂の後、ひたすら陽気なイントロとともに駆け出してきたのは松村沙友里、佐々木琴子、寺田蘭世、そしてかりん。

さゆりんご軍団。曲はもちろん『白米様』だ。
乃木坂ライブを常に盛り上げてきた、軍団の代名詞にして最高傑作。

続く曲は2018年の46時間TVで初披露された軍団メンバーの自己紹介ソング『ぐんぐん軍団』。
かりんの「いいです。何でもやりましょう!」という台詞に彼女のこれまでの貢献が垣間見え、とことん明るく楽しい曲なのに、今日はどうしようもなく胸に迫る。

そして不意に鳴り響くアコースティックギター。『サイレント…』いや違う、『さゆりんごマジョリティー』だ。
ぎこちなく踊る松村軍団長を笑顔で見守る軍団員。

最後に最新曲『さゆりんご募集中』を歌ってさゆりんご軍団ライブは終わった。

「それでは最後に私、松村沙友里から乃木坂46を卒業するかりんちゃんに卒業証書を授与します」
かつて乃木坂マネージャー兼さゆりんご軍団員だった「まゆこ」さんの時と同様に、卒業証書を渡す松村。

「…なお、さゆりんご軍団の卒業は認められないので、これからもずっとみんなの面倒を見てください!」足抜けは許さない軍団長。これもまゆこさんの時と同じだ。
「いやいやいや…」笑顔でやんわり断るかりん。

その横で、気がつけば2期生ライブからずっと笑顔だったはずの琴子が号泣していた。
泣き崩れる彼女の身体を優しくなでる3人。

「これからも、さゆりんご軍団をお願いしま~す!」
かりんが叫び、彼女以外の3人はステージからはけていった。


(つづく)

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タオル補正

メンバーをつなぐ接着剤


乃木坂を語るにあたり用いられる「くくり」には様々なものがありますが、代表的なものがシングル曲の歌唱メンバーである「選抜」とその選に漏れた「アンダー」。
そしてかりんちゃんの思い出で書いた「所属軍団」、さらに加入時期による「1期2期3期4期」また学年による「~年組」となります。

ゆったんとかりんちゃんは共に93年組。在籍メンバーでは秋元真夏と高山一実というバラエティ番組に呼ばれるふたりが同学年。かつてインタビューで「コミュ力の93年組」と表現された猛者ぞろいです。

控えめで人見知りなメンバーでも居心地が良く、孤独にならない空間。
そんな乃木坂の良さは結成から8年近くもの歳月をかけて育まれてきたものではありますが、93年組のコミュ力による貢献もきっと小さなものではないはずです。

前述の記事の中で言われていたのがゆったんとかりんちゃんは「積極型」。自分から見知らぬ人とコミュニケーションを取りに行ける、乃木坂には少ないメンバーとのこと。
ちなみにかずみんは誰にでも優しい「全方位いい人」、真夏さんは後輩の面倒見がいい「役割発揮型」という分析でした。

かずみんの醸し出す穏やかな雰囲気や真夏さんが上手に後輩を励ます姿は冠番組などでもおなじみです。笑顔を絶やさない彼女たちは乃木坂の雰囲気の良さを象徴する存在と言えるでしょう。

そしてゆったんとかりんちゃんは、持ち前の積極的なコミュニケーションで接着剤の役割を果たしていました。

選抜とアンダーを、
1期と2期を、そして3期を
つないできたふたり。


ちょっと話が逸れますが、これを書いていて思い出したのが大昔の乃木どこ運動会企画。

競技に勝って喜ぶメンバーの輪に入れず所在なげにしていた柏幸奈(学業優先で乃木坂の活動にあまり参加できていなかった)を「聖母」深川麻衣がごく自然に手招きして一緒に喜ぶ、乃木坂とまいまいの良さが垣間見えた名シーンがありました。

タイプこそ違いますが、ふたりはあの時のまいまいのようにメンバーに手を差し伸べてきたのではないでしょうか。

例えばゆったんは性格的には対照的なイメージのある西野七瀬と大の仲良しでした。

一匹狼的な印象を与えるなーちゃん。そんな彼女の心を乃木坂につなぎとめていた要素のひとつに、ゆったん(そしてスイカ)の存在があったかもしれません。
「スイカに入って人生変わりました」と言わされた時のなーちゃんは本当に楽しそうでした。

そしてかりんちゃんは将棋界と乃木坂までつないでみせました。

坂道TVで棋士の中村太地さんに「乃木坂には品がある」と言わしめたのは、もちろん彼女の功績が大きいでしょう。きっと外仕事で乃木坂の看板を背負って、立ち居振る舞いに気を配っていたことと思います。素晴らしいです。


「しあわせになった人が 手を差し伸べる番だ」


この先、ふたりと同じ役割を担えるメンバーは出てくるのでしょうか。

伊藤純奈はコミュ力も高く期を跨っての人望もありそうなので適任ですが、たったひとりのスイカになってしまった彼女にその荷まで負わすのは少し酷な気がします。
(スイカも犬メンのように卒業後も集まる関係が続いてほしいですね)

3期や4期でふたりのような積極型がいるでしょうか。
岩本蓮加はコミュ力高そうですが、皆より年齢が下なのがちょっと。
となるとお姉さんの吉田綾乃クリスティーに期待したいところですが、彼女のコミュニケーションは焼肉に偏っているのが難点笑
4期では個人的には金川紗耶がいけるんじゃないかと期待しています。コミカルに振り切った演技を見せたプリンシパルの印象だけなので、なんとなくですが。

運営がそういう子を選んでいるのか、乃木坂に憧れて入ってきたから本人たちが寄せている笑のかはわかりませんが、3期4期もどちらかと言えば控えめな子が多そうです。

でも、大丈夫。

きっとこれまでふたりに助けられてきた誰かが立ち上がります。
そして今度は別の誰かのために手を差し伸べるのでしょう。


今はただ、ゆったんとかりんちゃんがこれまで果たしてくれた役割に感謝を伝えたいです。

ありがとうございました。


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タオル補正
また、乃木坂のメンバーが卒業します。

2019年3月22日に公式ブログで伊藤かりんさんが。
そして2109年3月25日、自らがパーソナリティーを務めるラジオで斉藤優里さんが自身の卒業を発表しました。

ふたりとも4thアルバム「今が思い出になるまで」活動期間をもって卒業とのこと。
スピッツの某名曲を想起させるタイトルがあまりにも切ないです。

ふたりの卒業について思うところを書きました。

まずはかりんちゃんの思い出を。

「かりん有能」と呼ばれ続けて


乃木坂界隈で「かりん」と入力すれば変換候補のトップに表示されるぐらい定着した「かりん有能」。

ライブ後のご飯会の写真をブログに上げるなど、ファンの望むことを敏感に察知する姿勢にかねてより定評のあった彼女。


しかしそのイメージを決定づけたのはやはり乃木坂工事中の「新軍団員勧誘プレゼン大会」の回でしょう。

純奈、川後、優里、西野そしてかりんちゃんで構成される軍団「スイカ」。
軍団とは、まあ要するにグループです。単なる仲良しグループもあれば同じ舞台で共演したメンバーだったり、純粋にビジネスで組んだもの笑もあります。

スイカはプライベートで遊ぶ仲良しグループですね。

この時スイカの活動内容として紹介したのが「ホームパーティー・旅行」でしたが、これらの手配はすべてかりんちゃんがやってくれるとのこと。曰く「パスポートの番号さえ教えてくれればあとは全部やります!」

火傷するのも厭わず、みんなのためにノースリーブの服で天ぷらを揚げるという母性溢れるエピソードもずんなの口から語られました。

そもそもこのプレゼン自体もかりんちゃんが回しており、ポイントを押さえたわかりやすい説明、そして適切なタイミングで挟み込まれるエピソードに有能さがにじみ出ていました。


さらに同じく乃木中の企画「乃木坂未来予想図 将来こうなって総選挙2017」でかりん有能伝説は不動のものとなります。

メンバー投票による「ダメな男に捕まりそうランキング」で堂々の第3位!
その理由が「人をダメにする天才」。面倒見がよすぎて何でもかんでもやってしまい、元々ちゃんとしていた人さえダメにするという恐ろしいスペックを持っています笑

バナナマンのふたりに「超いい女じゃん」と言わしめ、本人も「将来自称ギタリストみたいな人と結婚すると思う」という秀逸なコメントを残しています。


そういえば結構初期に佐々木琴子も雑誌の取材で「これまでの人生で一番くらいかりんちゃんを頼りにしている」と語っていました。今も変わらない気がしますが笑

さらに行動力も備えています。乃木坂1期生のオーディションの際に400人分の「伊藤かりんを乃木坂に入れたい」と思う人の署名を集めて提出し、その時隣にいた白石麻衣を唖然とさせた話はあまりに有名です。

与えられたその場所で


しかしこれほど有能な彼女をもってしても、乃木坂の選抜入りへの壁は分厚いものでした。

加入から丸6年。3年以上在籍して選抜入りを経験しないまま卒業するメンバーは彼女が初めてです。

選抜入りについては「こだわらない」旨の発言を繰り返していました。その言葉通り彼女はモチベーションを下げることなくアンダーで輝きを放ち続けます。

「将棋フォーカス」では地上波全国放送のレギュラーを4年間果たし、後輩の向井葉月にバトンを渡しました。この仕事が乃木坂のグループ内にとどまったのは、無論彼女の4年間が高く評価されたからに違いありません。


そして彼女自身が「アンダーライブにたくさん出られた事はアイドル人生の1番の誇りです!!!」と語っている通り、アンダラにおいては欠かすことのできない存在でした。

いつからかライブのアンダーコーナーでのMCは常に彼女が仕切っていました。

卒業発表後、アンダラで一緒にステージに立った3期生のブログにも彼女からダンスを教えてもらったことに感謝する言葉が並んでいます。

そしてその歌唱力でもアンダラを支えました。
以前にこのブログでも記事にした2018年12月のアンダラ東京公演で披露された『私のために 誰かのために』でのハーモニーは鳥肌ものでした。
リードボーカルラインをほぼ歌わずハモりに徹していたかりんちゃん。
縁の下の力持ちという言葉では表現しきれないほど、その姿は気高いものでした。



最後に、彼女のこれからについて。

とにかく面倒見がよく、料理もできる。そして実務能力が高く行動力もある。

それが伊藤かりんです。

いい人材~!

勝手ながら卒業後の道を考えますと、思いつきを現実に変える仕事が向いているように思います。企画屋の右腕として働いたら凄く能力を発揮しそう。一緒に仕事してみたいです。マジで笑


伊藤かりんさん、6年間お疲れさまでした。


続きます。

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