2023年2月20日、『乃木坂工事中』内で32ndシングルの選抜メンバーが発表されました。
センターは「くぼした」こと久保史緒里と山下美月でした。
なんというか、感慨深い。
最初の3年間
2016年。
9月、乃木坂46の3期生メンバー発表。
その日から始まった「よだももとくぼしたの物語」。
ちなみに「メディア賞」を複数受賞したのもこの4人でした。
大園桃子が5、久保史緒里と山下美月が4、与田祐希が3。
12月、3期生お見立て会。
『命は美しい』『裸足でSummer』『ガールズルール』の3曲が披露され、センターに立ったのはそれぞれ桃子、与田っちょ、美月でした。
2017年。
2月、『3人のプリンシパル』。
ここでは「逸材」久保ちゃんがスタートから別格のポテンシャルを見せます。
久保無双が囁かれる中、それに泥臭くくらいつき唯一肉薄したのが美月。
「既に出来上がっている」と評され小学生の時に「クールドール」というあだ名で呼ばれた(!)という完成度の高いビジュアルの彼女がそんなイメージをかなぐり捨て、感情をむき出しにします。「気合」と「根性」でなりふり構わず勝ちに行く姿は多くのファンを惹きつけました。
そしてふたりは「一生に一度の出会い」というほど互いをリスぺクトする関係になります。
3月。初の3期生楽曲『三番目の風』。センターは大園桃子。
彼女は続く『思い出ファースト』でも期別曲センターとなります。
そして2曲ともその左右を固めたのがくぼした。与田っちょは4番手という扱いでした。
もうここまでの時点で、不動の3期4強という感じが明らかにありました。(この4人以外の3期生を推していたファンの方はともかく)
その夏、18thシングル『逃げ水』。
3期生から抜擢センターに選ばれたのは与田祐希と大園桃子。
運営が選択したのはプリンシパルで2強となったくぼしたではなく、アイドルとして天賦の才を持ったよだももだったのです。
しかし、くぼしたは追いすがります。
同シングル収録の3番目の3期生曲『未来の答え』でWセンター。
続く19thシングル『いつかできるから今日できる』。
映画『あさひなぐ』の主題歌だった同シングルは映画や舞台に出演したメンバー優先の選抜であり、よだももも外れていました。
そこに収録された『不眠症』では、なんと選抜入りしていないのに表題曲の選抜メンバー(+よだもも)を従えてくぼしたのWセンター。率直に言って異常なほどの好待遇。
2018年。
20thシングル『シンクロニシティ』でふたり同時に初選抜。3期生としてはよだももに次ぐ3番目と4番目。
そして「いもうと坂(=よだももくぼした)」によるユニット曲『言霊砲』が収録されたのもこのシングルでした。
個人的には乃木坂のユニット曲史上でも指折りの名曲であり、最強クラスの破壊力だと思います。
4人が並んだ時のビジュアルの強さ。
そして「バラバラなバランスの良さ」。
私はかつて御三家(=白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理)について「キャラクターはそれぞれバラバラなのになぜか3人並ぶとバランスが取れて、最強」と表現しました。
よだももくぼしたには、それと彷彿とさせる何かがあったのです。
夢を見ていました。きっと運営も、多くのファンも。
きっとこの4人のライバルストーリーは近い将来、乃木坂のセンターをめぐるフェーズに入る。
そしてスターへと成長した彼女たちが、1期2期が卒業した後も乃木坂の屋台骨を支え続けると。
私には明るい未来しか見えていませんでした。
その背後で生じていた軋みになど気づかずに。
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その夏の21stシングル『ジコチューで行こう!』。
久保ちゃんが体調を崩し、活動を休止します。
続く22nd期間、彼女はアンダーとして活動。
そこで『日常』という新たな伝説が生まれる場に立ち会うという濃密な体験をするのですが、それはまた別のお話。
2019年。
久保ちゃんは23rd『Sing Out!』で選抜復帰しますが、入れ違うように今度は美月が活動休止。この時の彼女は3本連続でドラマに出演するというハードスケジュールでした。
復帰は同年の真夏の全国ツアー。しかし今度は桃子の欠場が発表されます。
この年の全ツ最終日の神宮でキャプテン桜井玲香が卒業。
そんな激動の夏の終わりに誕生した新たなセンター。
それは-よだももくぼしたではなく-4期生の遠藤さくらでした。
1年にわたり4人が揃い踏みをすることさえかなわない状況が続き。
いつの間にか、次のフェーズが訪れていた感覚。
まだ24枚目までしか来ていませんが笑、長くなりましたので記事を分けます。
続きます。
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