ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:大園桃子

タオル補正
前の記事では与田祐希の加入から大園桃子とともに抜擢センターに選ばれたところまでを書きました。

関連記事:


当記事ではその続きを。

「よだもも」だけの偉業


『逃げ水』は初のミリオンセールスとなった17thシングル『インフルエンサー』の次という極めて重要なタイミングでのリリースでした。

しかも真夏の全国ツアー時のシングルでありライブのオープニング曲。

後に与田っちょも「体重が8kg減った」と明かしたほどのプレッシャー。
途中、ステージ上で写真集発売がアナウンスされその最初のページを撮影されるというサプライズもありました。

それでも彼女は笑顔でツアーを完走します。

ツアーファイナルとして初の東京ドーム公演。
年末には『インフルエンサー』で日本レコード大賞受賞。

凄まじい勢いで坂道を駆け上っている真っ最中の、その最前線に突然放り込まれて(しかも周囲はもはや完成の域に達している!)それでもどうにかこうにか一緒に走り抜けた。

その一点において「よだもも」は乃木坂史上において彼女たちふたりにしかわからない経験をしているし、ふたりだけの偉業を成し遂げたと言えるでしょう。


そして7年半経過した現在から改めて振り返って思うのは『逃げ水』がグループの歴史上いかに重要なシングルであったかということ。

「1期生後の世界」においても乃木坂46がトップアイドルグループとして存続できるのか否か

その最大の分岐点がここでした。

「新人に貴重なリソースを割きすぎだ」と批判されながらも一歩も引かずに彼女たちを売り出した運営。
「個性が強くて乃木坂感が薄い」と言われながらも懸命に乃木坂46として認められようとくらいついた3期生たち。
その切り込み隊長の役目を見事に果たしたよだもも。

グループの勢いを増し加えた3期生を大方のファンは受け入れます。
乃木坂ファンの間に新人を「(推しの選抜入りを脅かす)異物」ではなく「新戦力」として受け入れる土壌ができたのは間違いなくこの時の成功があったからです。


そしてもうひとつ、『逃げ水』から始まり後にグループの文化となったもの。

それは「先輩が後輩を愛で倒す(めでたおす)」こと

そもそも『逃げ水』がWセンターだったのは、加入当初からの3期センターを務め「運営推し」と目されアンチがついていた桃子を守るため1番人気の与田っちょをセットにして不満の矛先を分散させようとしたのでしょう。

さらに運営は手を打ちます。白石麻衣と西野七瀬の両エースをそれぞれ桃子と与田っちょの「後見人」としたのです。

言うまでもなく「先輩メンバーは新人を受け入れている」というのを目に見える形でファンに示すための「作られた」ペアリング。

しかしなーちゃんと与田っちょの姉妹感は思いの外はまり、なーちゃん卒業後もプライベートで一緒に旅行や食事に行く間柄になります。

もの凄く印象に残っているのが『アップトゥボーイ 2017 SEP vol.257』。

背表紙は「ディス イズ パーフェクト。みんなが見たかった乃木坂46大特集44P。」
表紙は花冠をつけたふたりのツーショットで「フレッシュ、かつ盤石。世界よ、これが乃木坂46だ。」

このあまりにも大上段に構えたキャッチコピーに苦笑しながらも大いに頷いた記憶があります。

後に「懐いてくれて嬉しかった」と語った通り、なーちゃんは与田っちょを愛でます。
それまでどちらかというと孤高の存在だった彼女が「お姉さん」している姿は新鮮かつ魅力的でした。

新人をファンに受け入れてもらうための後見人制度が、先輩の新たな魅力を引き出すという思わぬ副産物を生じさせたのです。

現在まで続く「先輩が後輩を愛で倒す」という乃木坂の文化。
後輩たちが繰り返し語る「先輩がしてくれたことを後輩にもしてあげたい」
すなわち、齋藤飛鳥が卒コンで語った「恩送り」

それが形成された理由のひとつが、このふたりの成功事例なのも間違いないでしょう。


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過熱する人気


一気にスターダムに駆け上がった2017年。

年末に発売した1st写真集『日向の温度』も推定売上9万部を超える大ヒット。

当時これを超える売り上げを叩き出していたのは白石麻衣、西野七瀬、齋藤飛鳥、生田絵梨花、橋本奈々未そして衛藤美彩だけ。

お見立て会からわずか1年で、与田っちょは「センター候補」「フロント固定」クラスの人気メンバーへと成長したのです。

その後も彼女の人気は過熱します。

コロナ禍以降にファンになった方はもしかしたら山下美月と互角かそれ以下ぐらいの人気という認識かもしれません。

しかし私は24thシングル選抜発表の時点(2019年7月)でこんなことを書いています。

 現状、目に見える人気指標では白石麻衣と齋藤飛鳥が先頭を走り、そして与田祐希と生田絵梨花がそれを追うという構図に見える。

(中略)

 そして、最大の狙いは与田の突出を抑えること。

 正直、3期の中で人気では彼女が抜け出しつつあると思う。
 しかし与田1強状態を作ると、いよいよ本当に潰れかねない。

 だからこそ、ここで「くぼした」のWセンターである。

『2019年の乃木坂46』収録「【考察】美しい未来を見せてくれ~24thシングル選抜発表に思うこと」より)

3期の中でも人気は突出しつつある。

まあ、推しの贔屓目かもしれませんが笑

とりわけ握手人気は抜群でした。

「ちっちゃいけれど、色気はあるとよ」と「すいとーよ」という初期の2大フィニッシュブロー。
そしてくるくる変わる表情と頭の回転の速さ。

抜群のビジュアル×最高レベルの握手対応=最強

キャリアを通じて握手会、ミーグリをすべて最速で完売させたはずです。
ミーグリ開始当初には20時終了予定を22時を超えてもひとりだけまだやっていたなんてこともありました。

それだけの人気ですから、当然のごとく選抜発表のたびに取りざたされた「与田センター」。

しかし。

彼女が再びその場所に立つことはついにありませんでした。


続きます。

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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

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タオル補正
2023年2月20日、『乃木坂工事中』内で32ndシングルの選抜メンバーが発表されました。

センターは「くぼした」こと久保史緒里と山下美月でした。

なんというか、感慨深い

最初の3年間


2016年。

9月、乃木坂46の3期生メンバー発表。
その日から始まった「よだももとくぼしたの物語」
ちなみに「メディア賞」を複数受賞したのもこの4人でした。
大園桃子が5、久保史緒里と山下美月が4、与田祐希が3。

12月、3期生お見立て会。
『命は美しい』『裸足でSummer』『ガールズルール』の3曲が披露され、センターに立ったのはそれぞれ桃子、与田っちょ、美月でした。

2017年。

2月、『3人のプリンシパル』。
ここでは「逸材」久保ちゃんがスタートから別格のポテンシャルを見せます
久保無双が囁かれる中、それに泥臭くくらいつき唯一肉薄したのが美月。

「既に出来上がっている」と評され小学生の時に「クールドール」というあだ名で呼ばれた(!)という完成度の高いビジュアルの彼女がそんなイメージをかなぐり捨て、感情をむき出しにします。「気合」と「根性」でなりふり構わず勝ちに行く姿は多くのファンを惹きつけました。

そしてふたりは「一生に一度の出会い」というほど互いをリスぺクトする関係になります。

3月。初の3期生楽曲『三番目の風』。センターは大園桃子。
彼女は続く『思い出ファースト』でも期別曲センターとなります。
そして2曲ともその左右を固めたのがくぼした。与田っちょは4番手という扱いでした。

もうここまでの時点で、不動の3期4強という感じが明らかにありました。(この4人以外の3期生を推していたファンの方はともかく)

その夏、18thシングル『逃げ水』。
3期生から抜擢センターに選ばれたのは与田祐希と大園桃子。
運営が選択したのはプリンシパルで2強となったくぼしたではなく、アイドルとして天賦の才を持ったよだももだったのです。

しかし、くぼしたは追いすがります。

同シングル収録の3番目の3期生曲『未来の答え』でWセンター。

続く19thシングル『いつかできるから今日できる』。
映画『あさひなぐ』の主題歌だった同シングルは映画や舞台に出演したメンバー優先の選抜であり、よだももも外れていました。
そこに収録された『不眠症』では、なんと選抜入りしていないのに表題曲の選抜メンバー(+よだもも)を従えてくぼしたのWセンター。率直に言って異常なほどの好待遇。

2018年。

20thシングル『シンクロニシティ』でふたり同時に初選抜。3期生としてはよだももに次ぐ3番目と4番目。

そして「いもうと坂(=よだももくぼした)」によるユニット曲『言霊砲』が収録されたのもこのシングルでした。

個人的には乃木坂のユニット曲史上でも指折りの名曲であり、最強クラスの破壊力だと思います。

4人が並んだ時のビジュアルの強さ。
そして「バラバラなバランスの良さ」

私はかつて御三家(=白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理)について「キャラクターはそれぞれバラバラなのになぜか3人並ぶとバランスが取れて、最強」と表現しました。

よだももくぼしたには、それと彷彿とさせる何かがあったのです。

夢を見ていました。きっと運営も、多くのファンも。

きっとこの4人のライバルストーリーは近い将来、乃木坂のセンターをめぐるフェーズに入る
そしてスターへと成長した彼女たちが、1期2期が卒業した後も乃木坂の屋台骨を支え続けると。

私には明るい未来しか見えていませんでした。

その背後で生じていた軋みになど気づかずに。

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その夏の21stシングル『ジコチューで行こう!』。
久保ちゃんが体調を崩し、活動を休止します。

続く22nd期間、彼女はアンダーとして活動。
そこで『日常』という新たな伝説が生まれる場に立ち会うという濃密な体験をするのですが、それはまた別のお話。

2019年。

久保ちゃんは23rd『Sing Out!』で選抜復帰しますが、入れ違うように今度は美月が活動休止。この時の彼女は3本連続でドラマに出演するというハードスケジュールでした。

復帰は同年の真夏の全国ツアー。しかし今度は桃子の欠場が発表されます。

この年の全ツ最終日の神宮でキャプテン桜井玲香が卒業。

そんな激動の夏の終わりに誕生した新たなセンター。
それは-よだももくぼしたではなく-4期生の遠藤さくらでした。

1年にわたり4人が揃い踏みをすることさえかなわない状況が続き。
いつの間にか、次のフェーズが訪れていた感覚。


まだ24枚目までしか来ていませんが笑、長くなりましたので記事を分けます。

続きます。


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びーむ色調補正3
前の記事では全体の印象を書きましたが、こちらではこれがラストライブとなった大園桃子について。

思い出すのは生田絵梨花壮行会


この日のライブ本編はあくまでも全ツのいち公演であり、アンコールからが桃子の卒業セレモニーという体裁。

しかし、もう最初からメンバーたちの彼女に対する愛が溢れて止まりません。
さながら「桃子スペシャル」の様相です。

思い出すのはプリンシパルtrois千秋楽のこと。

生田絵梨花が受験による活動休止前ラストとなったあの日。
一幕も二幕もそこかしこで彼女に対するエールが送られ、ステージ上の誰もが「頑張れ、生ちゃん!」というメッセージを送っていたあの日。

なんかこれもう「生田絵梨花壮行会」だな。もはやプリンシパルが壮行会の出し物みたいだ。

しみじみ乃木坂の暖かさを感じたあの日と、同じ感覚。

6年も経ってメンバーもほとんど入れ替わって、それでもなお同じ感覚を味わえる。
確かに受け継がれているものがあると感じられる喜び。古参の特権です笑


開演前のご当地メンバーコーナー。みんな大好きな「楽しい茶番」ってやつですね。
私も「これ必要なのか?平和か?」と思いながら微笑ましく観ていました。

そこで披露された「茶碗蒸しの歌」の時点で既にその魅力を炸裂させる大園桃子。

それを皮切りに繰り広げられたのは、誰もがみな彼女のことを想うそれはもう暖かい時間。

最初のMCから桃子との思い出を語るメンバーたち。
久保史緒里の横で涙をこらえる岩本蓮加。

いくつもの「桃ポーズ」。

そしてクライマックスはもちろん、『逃げ水』。

イントロでは泣くのをぐっとこらえる与田祐希。
サビ前の『月光』部分で手をつなぎ歩き出すふたり。
ふたりにしかわからない何かが彼女たちの間を流れ、そして最後に抱き合います。

よだもも。特別なふたり。最強のふたり。

続く『ガールズルール』、桃子の後ろで「3期」ポーズを取る岩本蓮花。

アンコール。
桃子からの挨拶に続き流れて来たのはあのアンセム。

特別で特別な曲『三番目の風』。

泣き崩れる岩本蓮加。クールなビジュアルで普段は感情があまり表に出ない(昔も今もゲラですが笑)彼女の桃子への愛、3期への愛。

この曲終わりに桃子が浮かべた「終わった…」という表情も素晴らしく印象的でした。

そして『やさしさとは』。

2018年全ツ、ふたりの思い出。語られる齋藤飛鳥の悔恨。

 なんで私の力で乃木坂っていいなって思わせられなかったんだろう。ずっと心残りでした

吉田綾乃クリスティーの「11人でもがんばる」コメントにはちょっと安心しました。

最後の最後、Wアンコールの『逃げ水』。
よだもものうしろで号泣する梅澤美波と久保史緒里。

この日だけでこんなにも忘れられないシーンを残し、彼女はステージを降りました。

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大切にしたいもの 一番目は何だろう?


この日のライブ。
最終活動日である9月4日には『乃木坂配信中』で「大園桃子から最後のご挨拶」を生配信。
そしてその中で公開された『思い出ファースト』のMV。
翌5日深夜の『乃木坂工事中』での「3期生 12人で最後の晩餐」。







大園桃子はこれ以上ないぐらい手厚く送り出されました。

あえて意地の悪い言い方をすれば、表面的には抜擢センターで華々しくデビューしたのに3列目まで落ちたメンバーですよ。

それでもほとんど批判的な声は聞こえませんでした。むしろ絶賛の嵐。

これだけ考えてもいかに大園桃子という存在が特殊だったかがわかります。

記録より記憶に残るタイプ、などという定型句では表現できません。
ファンはもちろん、彼女のアンチだった人たちも否応なく思い知らされたはずです。

そしてもうひとつ。
この手厚い送り出し方、その全てが5年間懸命に走り続けて今や乃木坂の太い幹にまで成長した3期生12人に対する運営からのプレゼント。

それが感じられたからこそ、桃子推しでも3期推しでもないファンが観ても感動的なものになったのではないでしょうか。

そして当の大園桃子はといえば。
卒業発表以降ずっと、観ているこちらが切なくなるほどのビジュアルの仕上がりでした。

みんなそうだ。

毎回思うのですが、卒業を発表すると乃木坂メンバーはみな透明になります。
透明感が増し過ぎて、現実味がなくなっていく。

桃子の場合は透明感などという言葉では表現しきれない、常軌を逸した「それ」でした。

話を戻します。

『配信中』、『思い出ファースト』MV、そして『工事中』。
そこでも新たな記憶に残るシーンが生まれました。

「卒業でわがままを聞いてもらえると思って」桃子が希望したからMVが作成されたという事実。

「クリスティーは泣くのが早いのいつも」というコメント。

MVのラスト。花火のあと、海辺でメンバーたちが歌い出します。

大切にしたいもの 一番目は何だろう?
そう歌いながら輪になって飛び跳ねる3期生たち。

ラララララ…
の部分で「ちゃんと歌うんだね」と笑う桃子。

『三番目の風』について
「桃子がいなくなったら誰が立ち上がるんだろうね?」
「みんなで立ち上がろう!」

そして彼女はこう語るのです。

 今が一番楽しい
 今なら明るく卒業できる


私は桃子が卒業を発表した際の記事で「物語が突然終わってしまった」と書きました。

関連記事:


でもこの日のライブと『配信中』そして『思い出ファースト』のMVに『工事中』まで見届けて考えが変わりました。

よだももとくぼしたの物語は美しいフィナーレを迎えた。

今ではそう思っています。

天下を取ったわけでも王子様と結ばれたわけでもないけれど。

ずっと「乃木坂を知らない罪悪感」を感じていた彼女が、最後に「乃木坂になることができました」と胸を張り「私は乃木坂46が大好きです」と笑う。

こんなハッピーエンドありますか。


乃木坂46という美しい物語における、ひとつの章が幕を閉じました。


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2021年8月21日に行なわれた真夏の全国ツアー福岡公演。
本来は全ツのいち公演なのですが、この日は乃木坂結成10周年当日、翌日は大園桃子ラストライブということで2日とも配信されました。

我らがジャイアンと大人になったいもうと坂


セットリストはこちらです。

Overture
01. スカイダイビング(センター:遠藤さくら)
02. ロマンスのスタート(センター:山下美月)
03. サヨナラStay with me(センター:齋藤飛鳥&遠藤さくら)
04. 自惚れビーチ
05. Sing Out!

<ユニット&アンダーコーナー>
06. ざぶんざざぶん
07. Threefold choice(センター:山下美月)
08. 日常
09. 滑走路

<期別曲&期ミックスコーナー>
10. ひと夏の長さより…(センター:秋元真夏&賀喜遥香)
11. アナスターシャ(センター:北野日奈子&新内眞衣)
12. トキトキメキメキ
13. Against(センター:生田絵梨花&星野みなみ)
14. I See…
15. 空扉

<ユニット&アンダーコーナー>
16. 言霊砲
17. せっかちなかたつむり
18. 錆びたコンパス
19. 扇風機

20. ありがちな恋愛(センター:齋藤飛鳥&山下美月)
21. 全部 夢のまま
22. サヨナラの意味(センター:生田絵梨花)
23. ジコチューで行こう!
24. ごめんねFingers crossed

EN1. ぐるぐるカーテン(センター:齋藤飛鳥)
EN2. 君の名は希望(センター:生田絵梨花&星野みなみ)
EN3. インフルエンサー(センター:山下美月&与田祐希)
EN4. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
EN5. 他人のそら似
EN6. きっかけ(センター:遠藤さくら)

『スカイダイビング』というちょっと意外なオープニングから始まり、「期別曲&期ミックスコーナー」の前後を2度の「ユニット&アンダーコーナー」で挟みます。
そこから一気にクライマックスで本編ラストは『ごめフィン』。

アンコールは結成10周年セレモニーとしてデビュー曲から代表曲を連ね、10周年記念曲『他人のそら似』。そしてラストは『きっかけ』で締める。

ざっとまとめるとこんな流れ。


続いて印象に残ったシーンを挙げていきます。

まずオープニングからいきなり「さっきまで泣いていた」顔で出てきた遠藤さくら。彼女については次の記事で別途書きます。

『Stay with me』でそのさくちゃんを優しく愛でる齋藤飛鳥生田絵梨花に甘える久保史緒里

そして最初のMCで
「私が歌うと主役になっちゃうから」とうそぶいたり
「バースデーソングはめでたい日にいつも歌うものなの!」と暴論を吐いたりと
この日も大活躍の生田さん。やはり至宝としか言いようがない。

大園桃子の「卒業前なんだけど乃木坂大好きです」も良かった。

山下美月が入ってガラッと雰囲気が変わった『Threefold』。

『滑走路』で微笑みあう山崎怜奈佐藤楓

『アナスタ』最初に出てきたのが北野日奈子ではなく新内眞衣なのが少し驚きました(いい悪いではなく、単純に驚いた)。

『トキトキ』で桃子の肩を抱き寄せる美月。

『I see…』という楽曲の持つ陽のパワー。

グッときたのが『言霊砲』。
よだももくぼした。「いもうと坂」と呼ばれた彼女たち。
学生服を着た加入当初の幼い4人のグラビアを思い出します。この曲のオリジナル衣装も昭和レトロなピンクのミニスカートでアイドル感を強調したものでした。

でもこの日、それとは違うシックな衣装で歌う4人の姿は貫録すら感じさせました。
大人になったなあ。スターになったなあ。
そんな感慨と一抹の寂しさを覚えたのは…私の年齢のせいですね笑

『サヨナラの意味』でセンターが生ちゃんだった時は一瞬ぞわっとしました。

そして10周年記念曲『他人のそら似』。
アイドルにせよミュージシャンにせよこういう記念曲で過去の振り付けや歌詞を織り込むというのはありがちだし、正直後ろ向きで格好悪いと思ってました。

でも自分自身が10年応援し続けてきたグループがそれをやると、やっぱりなんかジーンときちゃうもんですね笑

ちなみにこの日の「仕上がってるメン」は阪口珠美。ボブにして綺麗な女性になった印象。

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変わりながらも乃木坂であり続ける意志


そして全体を通して思ったのは「新たな融合の形」がようやく目に見える形で提示されたな、ということでした。

私は2019年全ツのレポでこんなことを書いています。

 ボーダーレス。
 4期を乃木坂にアジャストさせ、アンダーと選抜の垣根を低くする。
 これこそが運営が推し進めている融合の形なのではないでしょうか。


コロナ禍の影響、そして白石麻衣、堀未央奈、大園桃子という各期センターの卒業に伴う「期別売り」。
あれから2年が経ちようやく再び融合へ向けて舵を切れたのが今回の全ツなのでしょう。

序盤の『自惚れ』で選抜メンバーたちも一緒になって「カモンカモン」やってた時点で「あれ?」とは思ったんです。
その時は「なんか『ジコチュー』っぽいな」ぐらいの感じだったのですが。

それがより明らかに示されたのはこの日のハイライトのひとつである「期ミックスコーナー」。

『ひと夏』では1期4期、『空扉』は2期3期というこれまであまりなかった組み合わせ。
そこでの各期が入り混じってのわちゃわちゃがとても新鮮でした。

抜群に楽しそうで微笑ましかったのが北野大園岩本のトリオ。
『ひと夏』センターの賀喜遥香が、生ちゃんから離れたくなくてセンターで待つ秋元真夏の元になかなか戻らないという小芝居も良かったですね。
そしてここでも我らがジャイアン生ちゃんが松尾弓木という最もキャリアの浅いふたりを捕獲してご満悦。

批判的な人は「形だけの融合だ」とか言うかもしれません。

でも、私は思います。

形から入る。別にそれでいいじゃないですか。
この日の思い出が松尾ちゃんや弓木ちゃんを支える日が来るかもしれない。「私はあのジャイアン…いや生田さんと同じステージに立ったんだ!」と。

そしてアンコール。ラストに選ばれたのは『きっかけ』でした。

どうしても東京ドームを思い出すこの曲。
ラストにこの曲が選ばれた意味。そしてそのセンターをあの日のドームにいなかった4期生が務めた意味。

それはきっと「変わりながらも乃木坂であり続ける」というメンバーの(そして運営の)意志。

それを背負える自信なんてないけれど、それでも頑張りたいと思ってくれているさくちゃんとかっきー。

そのふたりが顔を見合わせて微笑みを交わし、最初に花道を歩き出します。

「受け継がれるのは精神性」「新しい形を見せて 伝統も大事にする」とは、こういうことなのでしょう。

とても清々しく印象的なシーンでした。


続きます。

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前の記事では大園桃子の乃木坂人生を振り返りました。
今回はその卒業の理由について自分なりに考察してみたいと思います。

アイドル性とセンター適性


ブログで卒業発表した文章を私なりに要約すると、

 乃木坂に入って沢山の素敵な瞬間と沢山の辛くて怖い思いの両方を味わって、ずっとそんな感情の浮き沈みが続いてきました。
 いつかそれが落ち着く日が来るのかと思っていたけれどどうやら無理みたいです。
 だから、5年間を区切りとして卒業します。

こうならないための分岐点はあったのでしょうか。
例えば、彼女がもし抜擢センターでなかったら。

その場合『逃げ水』は与田祐希と山下美月のWセンターでしょう。

でも2017年夏の完成度がピークに達していた先輩たちの間に「出来上がってる感」が売りの美月を放り込んでもきっとさほどのインパクトを残せなかったかと。
そして「よだもも」と「くぼした」を対比するという構造も曖昧になるので、やはりよだももセンターが正解だったのだと思います。

もちろん堀未央奈の時の教訓を活かしてWセンターだったのも正しい。
ただそれは結果的に、九州のしかも田舎から出てきた純朴な少女が突然トップアイドルグループのセンターに立つというシンデレラストーリーをふたり同時にやらせることでもありました。

隣にいる与田っちょの「小っちゃい子が一生懸命頑張ってる」感じに対し、毎回「やりたくない…」と泣く桃子は相対的にあまりイメージが良くありませんでした。
既に「3期センター=運営推され」のレッテルも貼られていた彼女の方にヘイトが向いてしまったのはある意味必然。

完全な後出しジャンケンで言うと、よだももはセンターではなく2列目中央において「月光」部分の振りだけは実際と同じくふたりをフィーチャーしてお披露目する、というのがベストだったと思います。

そこからは握手人気を加味しながらポジションを調整し、どこかで齋藤飛鳥のようにズバッとよだもものどちらかをセンターに起用する(あるいはそこでWセンター)。まあ実際のその後のリリースを見ると21st『ジコチューで行こう!』ぐらいしかそのタイミングはなかったのですが。


彼女が参加したシングルでのポジションは『逃げ水』でのWセンター以外はフロント1回、2列目3列目がいずれも3回。

握手人気は上位でした。
ただ最上位というわけではなく、同期の与田山下久保梅澤がグループ屈指の個別握手会完売速度だったのに対しそれに次ぐ存在。常に堀未央奈と同じくらい。

それでも運営からの高い評価と期待は揺るがぬものでした。
『言霊砲』『地球が丸いなら』『平行線』『友情ピアス』とユニット曲にも数多く参加していたことがそれを示しています。

しかし、最後まで周囲の期待に彼女の気持ちが追いつくことはありませんでした。

過去の発言を見ると、自分よりパフォーマンスの質が高いメンバーや努力を重ねているメンバーを間近に見て、そこに並んだりその前に立つことに引け目を感じていたように思えます。

これは大園桃子の素晴らしさが「アイドル性(あるいはスター性)」「センター適性」という極めて曖昧で言語化しづらい…というかそもそも正解がないものだったことに起因しているのではないでしょうか。

私も本当はこういうフワッとした言葉を使うのは嫌ですし、率直に言ってほとんどの場合「推しの贔屓目」だと思うんですけれども笑

ごくごく稀にですが確かにそれを持っていると思わせる人がいて、私にとって大園桃子はそのひとりでした。

彼女の場合のアイドル性は私なりに言語化すれば「観る者を笑顔にする力」
赤ちゃんや動物の可愛い仕草を見て誰もが顔をほころばすような。「ほっこり感」と言い換えてもいいでしょう。初期の舌を出すクセなんてまさにそれですよね。

そしてセンター適性は『三番目の風』と『思い出ファースト』の、彼女に向かってエネルギーが収束と放射を繰り返すあの感じ。

特に『三番目の風』の「希望の使命は」の部分で1列に並んだ3期生たちがガッと左右に分かれ、その真ん中で桃子が腕を振り上げて空を指さすあの振り付け。
タレント集団で見た目も個性もバラバラな3期生たちがその瞬間ひとつにまとまってドン!と飛び出してくるような姿。

まさに太陽のような彼女の笑顔が真ん中にあってこそのものでした。


2019年の夏に彼女が活動を休止した頃でしょうか、一部ファンの間で「桃子は星野みなみのようなポジションでのびのび活動した方が良いのでは」という議論がありました。

みなみちゃんのような立ち位置、つまりセンターやフロントからは一歩引いた位置で可愛いをまき散らしながら着実にファンを集めていく。

でも、これも星野みなみが何年もかけていくつもの葛藤を乗り越えて至った境地ですよね。

14thシングル選抜発表の『乃木坂工事中』。
握手会で心ない人から「みなみちゃん、強みがないのに選抜いれてラッキーだね。まあ初期から推されてたからいるんだよ」って言われた、と語り「なんで自分が選ばれているのかいまだにわからない」と涙を流したことを思い出します。
「そんな言ってるやつクズだから!そいつの人生なんかカスだからさ、そいつより絶対頑張ってるしね」と怒ってくれた設楽さんの優しさも懐かしいですね。

そして、大園桃子のセンター適性は高すぎた。

だから彼女の葛藤と苦悩を知りつつも、周囲は「いつかグループの中心に立ってほしい」と期待してしまっていたのではないでしょうか。

山下美月が「私はずっとその後をついて行くんだろうと思った」と振り返り
久保史緒里は「3期生の真ん中に立つ人間はやっぱり桃子」と語り
期待されることの辛さを身に染みて知っている齋藤飛鳥をして「ぞのさんに期待してしまっている自分がいるので、私のためにも頑張ってくれませんか」と言わしめた

その、あまりにも高いセンター適性。

「そのままの桃子がいいんだよ」という言葉に励まされたと彼女は語っています。

これは慰めとかではなく、みな本心から言っていたのだと思います。
自身の持つアイドル性とセンター適性というスペシャリティを信じて、彼女なりにベストを尽くしてさえくれればそれでいい。それで十分周りが納得するだけの輝きを彼女は放てる。それをファンや周囲の人たちは伝えたかったのでしょう。

私もずっと期待していました。

年を重ねるうちにいつか彼女も色々なことと折り合いをつけられるようになって、周囲の期待に自分の気持ちが追いつく日が来るんじゃないか。
そしたらまた、彼女はセンター候補のひとりになって「よだももとくぼしたの物語」もいよいよ乃木坂のセンターをめぐるフェーズに入るんだ、と。

まあでも今にして思えば「色々なことと上手に折り合いをつけられるようになった大園桃子」って、それは本当に大園桃子なのか?という気もしますね。

だからやっぱり、この結末しかなかったんだと思います。

大園桃子はその特別なアイドル性とセンター適性により周囲の期待を集め、いつかそれにふさわしくなりたいと願いながら気持ちが追いつかずに卒業する。

とても悲しいことだけれど、それは避けようのない幕切れだった。

だけど、
乃木坂だから我々は大園桃子を5年も見ることができたし、
乃木坂だから大園桃子は大園桃子のままでいられた。

それもまたひとつの真実でしょう。

高山一実が卒業を発表した『乃木坂配信中』の中での「乃木坂は本当に暖かくてみんながみんな優しくて凄い素敵なグループ」という桃子自身の言葉がそれを示しています。

それがせめてもの救いです。
そう思わなければやってられないです。

橋本奈々未とはまた違った意味で、きっと彼女も伝説となるのでしょう。

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遠くまで旅する君にあふれる幸せを祈ろう


ここへきてしょうもないこと書きますけど、大園桃子って、そもそも名前が可愛いですよね笑
何と言っても母音がすべて「お」ですから。

それはさておき。

以前の記事で自分が桃子のファンであると認識したのは『乃木坂工事中』の富士急ハイランド企画だったと書きましたが、もうひとつあったことを思い出しました。

ほぼ同じ時期なのですが、23rdシングル『Sing Out!』の映像特典『しかちゃんの動画』。
そこに写っている彼女の楽しそうな姿とそこに入るメンバーやマネージャーさんの言葉から「愛されてるなあ」というのが凄く伝わってきました。

初期の「しょっちゅう泣いては周囲を振り回すトラブルメーカー」という印象が舞台裏でもその通りだったらこんなに愛されることはなかろう。そう思ったんです。

そこからは「一度好きになってしまえば彼女は魅力満載」ってやつです。

ビジュアルも年々洗練されていきました。

個人的には『ノギザカスキッツ ACT2』の時期、特に「元祖かつ家」や「あるあるであそぼ!」はもの凄く仕上がっていたと思います。

あとは冠番組のひな壇で楽しそうにリアクション取っている時。
特にちょっと驚いた時の「わあ!」という表情が抜群に可愛い。

まあ本当は一番好きなのはSHOWROOMに出てくるときのすっぴん姿、というかそこでいつもピョコンと出てるアホ毛なのですが。


卒業と同時に芸能界から引退する桃子。

であれば、ファンとしてこれからの彼女に望むことはただひとつ。

佐藤楓が涙を流しながら言ったこの言葉に尽きます。

 桃子には幸せでいてほしい

大園桃子さん、5年間本当にお疲れさまでした。

あなたを観ることができて幸せでした。

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