ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:寺田蘭世

びーむ色調補正3
前の記事では全体の感想を書きました。
当記事ではこの日がラストライブとなった寺田蘭世について。

そう言って彼女は笑った


まず触れておきたいのが寺田蘭世の表現力。

まあ正直個人的には「表現力」って言葉自体あんまり好きじゃないんですけど。

大園桃子の時に書いた「アイドル性」とか「センター適性」と同じで正解がないし、ほとんどの場合は推しの贔屓目というか好みの問題だと思ってます。

もっと言えば一般人に伝わるのが表現力なのかプロを唸らせるのがいいのか。
素人には感銘を与えても同業者から一顧だにされないとしたらそれは稚拙な表現なのではないか。でも一般大衆に伝わっていなければそれは果たして「表現」として成功していると言えるのか。ましてやマスに乗っている芸能人で。

とかゴチャゴチャ考えるとよくわからなくなるんですよ笑

とりあえず「好みの問題」の範疇として読んでいただきたいのですが、私はこの日のライブを観て「やっぱ蘭世は表現力があるなあ」と思いました。

彼女のそれは、言うなれば「静」
苦しげに顔を歪めたり髪を振り乱したり胸を掻きむしったりという表現(まあわかりやすく言えば欅坂的な)とは対極のスタイル。

それが顕著に表れるのが彼女のセンター曲の多くを占めるクール系の楽曲です。

凛とした表情を浮かべ、まったくそれを崩さない蘭世。それなのに目から溢れる感情が伝わってくる。

「気合の入った無表情」とでも言えばいいのか。
この「クールな表情で目に感情を乗せる」パフォーマンスこそが彼女の真骨頂だと思います。

しかし、個人的にこの日さらに印象的だったのは彼女が見せた微笑みでした。

『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』のラスサビ。

 もしもやり直せるなら

寺田蘭世はそう言って笑うのです。

 わかってる。
 やり直せるはずなんてない。
 それでもやり直せたらと考えてしまう愚かな自分が愛おしい。

私には彼女がそう語りかけているように見えました。

オリジナルの井上小百合をはじめ、多くの場合『咄嗟』のセンターは凛とした表情でパフォーマンスし曲が終わったその刹那に微笑むというスタイル。

それを見慣れていた私にとって、曲中で微笑んだこの日の蘭世はとても鮮烈な印象を残しました。

苦さと悔恨と諦観。
そこにほんの少し、過ぎ去りし日々への愛惜と現在の自分へのプライドが入り交じる。

そんな『咄嗟』の持つ切なくて儚くて、それなのにどこか前向きな雰囲気。
それを寺田蘭世はその微笑みで見事に表現してくれました。

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蘭世だなあ。


最後の最後、山崎怜奈が手紙の中で「人から求められる寺田蘭世像を守り続けてきた優しいあなた」という表現を使っていましたが、この日の蘭世はまさにその通りの姿を見せました。

まず座長としてビシッとアンダラを成立させる。

ウェットになりすぎない、そもそも卒業する本人が泣かない。
3時間超とかのロングランではなくスパッと終わらせる。

すごく、蘭世っぽい。

セレモニーの挨拶での「悔いが何ひとつない」

『気づいたら片想い』でセンターに立つという願いをかなえて「夢は実現するもんですよ、みなさん」

最後の最後、『ボーダー』。
その曲紹介ではさすがの彼女も頬を膨らませて涙をこらえ、こう語りました。

「今も大事だけど過去も愛してほしい」だから「この曲を歌い継いでほしい」。

この日も最後まで「寺田蘭世」を貫く彼女は格好良かったです。


そして彼女は11月8日付の公式ブログで芸能界からの引退を表明します。

蘭世なら、そうだろうな。

卒業発表時の記事で彼女のこれからについて「正直、想像がつかない」と書いていた私は素直にそう思いました。




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びーむ色調補正3
2021年10月28日に行なわれた28枚目シングルのアンダラ。
3DAYSの最終日、そして「オルレアンの乙女」こと寺田蘭世のラストライブとなりました。

アンダラの空気


セットリストはこちらです。

Overture
01. マシンガンレイン
02. 滑走路
03. 欲望のリインカーネーション(センター:寺田蘭世)
04. ここにいる理由(センター:弓木奈於)
05. 傾斜する(センター:和田まあや)
06. 口ほどにもないKISS
07. 13日の金曜日(センター:吉田綾乃クリスティー)

<ユニットコーナー>
08. 意外BREAK(北川悠理、佐藤楓、寺田蘭世、吉田綾乃クリスティー)
09. 海流の島よ(佐藤璃果、向井葉月、矢久保美緒)
10. 遠回りの愛情(伊藤理々杏、柴田柚菜、中村麗乃、林瑠奈、弓木奈於)
11. Another Ghost(金川紗耶、阪口珠美、松尾美佑、和田まあや)
12. その女(金川紗耶、阪口珠美、佐藤楓、寺田蘭世、松尾美佑、吉田綾乃クリスティー、和田まあや)
13. 涙がまだ悲しみだった頃(伊藤理々杏、北川悠理、佐藤璃果、柴田柚菜、中村麗乃、林瑠奈、向井葉月、矢久保美緒、弓木奈於)
14. Rewindあの日(寺田蘭世、山崎怜奈、和田まあや)
15. のような存在(伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、吉田綾乃クリスティー)
16. 不等号(金川紗耶、北川悠理、佐藤璃果、柴田柚菜、林瑠奈、松尾美佑、矢久保美緒、弓木奈於)

17. 誰よりそばにいたい
18. 自由の彼方(センター:寺田蘭世)
19. 三角の空き地(センター:伊藤理々杏)
20. 錆びたコンパス
21. ブランコ
22. 別れ際、もっと好きになる(センター:佐藤楓)
23. 嫉妬の権利(センター:中村麗乃)
24. あの日、僕は咄嗟に嘘をついた(センター:寺田蘭世)

EN1. 左胸の勇気(センター:寺田蘭世)
EN2. 気づいたら片想い(センター:寺田蘭世)
EN3. 何もできずにそばにいる(センター:寺田蘭世)
EN4. 心の薬(センター:寺田蘭世)
EN5. ボーダー(センター:寺田蘭世)

「寺田蘭世の卒コン」ではなく、ちゃんとアンダラでした。

まず最初に思うのが「実にアンダラらしい気概あふれるセトリだな」ってこと。

シングル表題曲はアンコールの「気づ片」のみ、アンダー曲以外の目立った人気曲なし。
蛇足ですが1曲目が最新アンダー曲というのも初期アンダラの作法に則っている気がしますね。

そしてこの日の会場はキャパ2,500人のTACHIKAWA STAGE GARDEN。
さらにモニターなし。

このあたり初期アンダラ、それも地方シリーズを思い起こさせます。

どういう経緯でこの会場やセトリが決まったのかはわかりませんが、寺田蘭世の意志が働いていたと思いたい。

ついに4期生が合流した今回のアンダラ。
1期2期はわずか3人。ボーカルの柱である伊藤純奈もダンス番長の渡辺みり愛も卒業。

選抜では少しずつ進んでいた「世代交代」がアンダーにも及んだのです。

だからこそ今、後輩たちに感じてほしいもの。

メンバーとファンの熱気、一体感、そして少しの悲壮感と反骨心。
それらが混じりあったあのアンダラ独特の空気。

それを4期生たちに味あわせてあげたいという思いが蘭世をはじめとした先輩メンバーたちにあったのではないでしょうか。

それに4期生も応え、結果として締まった良い内容になった(半分が新人なのに!)のだと思います。

これぞアンダラ。そう思わせるライブでした。

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真顔のあやてぃー


例によって印象に残ったシーンを列挙します。

いきなり繰り出された「ぷちょへんざ」
横浜アリーナ、史上最少構成でのアンダラを思い出させます。

『口ほど』でセンター阪口珠美の両脇に柴田柚菜佐藤璃果というフレッシュなふたりを配置したのは曲のイメージと合っていました。(オリジナルは今回選抜入りしている北野日奈子と鈴木絢音)

『海流』の弾き語りという演出は意外。
ギターを弾く向井葉月を優しく見守る矢久保美緒の姿も良かった。

演奏後に葉月が語った「初めてアンダラでやったユニットはすごく心に残ってる」から「今回のユニットがずっと心に残るものであってほしいな」というコメントも心暖まるものでした。

『遠回りの愛情』!
井上小百合推しの自分としては94年組の楽曲がこうして歌い継がれるのは嬉しいです。
この曲の中村麗乃はちょっと肩に力が入っていましたが、今後の歌メンとして期待される彼女にはどんどんこういう機会が与えられるといいですね。

『アナゴー』!
オリジナルが伊藤万理華・齋藤飛鳥・西野七瀬という強メンかつダンスメンのこの楽曲に、現アンダーのダンスメンたちが挑みます。
特に金川紗耶のリズムを打つ手の切れ味、そして阪口珠美の肩甲骨から上の前後の動きの大きさというか可動域の広さが印象に残りました。

『その女』では座ってのダンス。これまた珍しい演出ですね。
そして寺田蘭世にはやはり赤が似合う。

『なみころ』。当ブログでこれまで何度書いたかわからないぐらい書いてきた「柴田柚菜の青春感」が炸裂します。

『錆びたコンパス』の名曲感、アンセム感。
そして山崎怜奈のスター感というか真打ち登場感が凄かった笑

『ブランコ』は個人的に本編ラストかアンコールだと思っていたので「ちょっと早くない?」と思いました。

本編ラスト。

 この歌を歌っていると、青春だったなあと思う曲

蘭世のこのコメントから流れ出したのは

『咄嗟』。

アンダラ2ndシーズン至上主義者としてはもう鳥肌ですよ。
しかもフルコーラス。久しぶりに見たよカメラのシャッター切るの。いや本当はその振り付けは抜かれてなかったので見れなかったんですけど。

アンコールの『心の薬』でひとりずつ寺田蘭世に抱きつくメンバーたち。

最後の『ボーダー』で必死に涙を我慢する向井葉月

そして本日のビジュアル仕上がってるメン。ハイポニーの林瑠奈が出てきた瞬間には彼女で確定と思ったのですが…吉田綾乃クリスティーです。

『13日の金曜日』でいろいろグダグダないつものあやてぃーだな笑という感じだったのですが、『意外BREAK』Bフレでの彼女は驚くほどの美人さん。

いや、元々真顔だと美人なのは知ってましたけど。この日の彼女は私が松村沙友理のスペシャリティと考えている「可愛くて美人でしかも優しい顔をしている」の後継者はもしかしてあやてぃーなんじゃないかと思わせるほど。

普段はふわふわポワポワしたお姉さんで年下メンバーを愛でるイメージが強いあやてぃー。いつもニコニコしているのは好感度が高いのですが、その反面真顔を見る機会は多くありません。

しかしこの日の彼女は随所で凛とした美しさを見せていました。

『その女』では佐藤楓と共に華やかさを加えます。

そして『のような存在』で左右に分かれたメンバーの間を前に駆け出してくる彼女。
『シンクロニシティ』や『帰り道は遠回りしたくなる』をはじめとして乃木坂ではおなじみの振り付けですね。さらにメンバーの間をしなやかに舞う姿は実に乃木坂的。

同期で初めて卒業者が出たことや年下の先輩たち(主に2期)の相次ぐ卒業により、彼女の中で何か変化が生じたのかもしれません。

まさに「スイッチが入った」と感じさせる美しさでした。

続きます。



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タオル補正
2021年9月17日、公式Youtubeに公開された『Documentary of Ranze Terada』予告編内で寺田蘭世さんが卒業を発表しました。

「革命の旗を掲げたジャンヌ・ダルク」。

それが彼女に対する私のイメージです。

まるで夏の夕立のように


彼女の経歴の序盤は以前に書いた伊藤純奈渡辺みり愛とほぼ重なります。

2013年3月、2期生として乃木坂46に加入。5月に『16人のプリンシパル deux』と『乃木坂って、どこ?』でお披露目。

当時の印象は「小学生」。
本当に細くて小っちゃくて子供、という感じでした。

2期生の中で正規メンバーに昇格するのが最後だった、いわゆる「ボーダー組」のひとりであり同曲のセンター。昇格発表は加入から2年近くが経過した2015年2月、極寒の西武ドームでのことでした。

初選抜はそこからさらに2年後。2017年の17thシングル『インフルエンサー』。
その次に選抜入りしたのは1年後の20thシングル『シンクロニシティ』。そしてこれが最後となりました。(2曲ともレコード大賞受賞曲なので一部では「レコ大請負人」なんて呼ばれていました)

前述の『ボーダー』ではセンターでしたから、「ボーダー組」6人の中では運営から最も期待されていたのだと思います。実際に2期生の中ではずっと堀未央奈、北野日奈子、新内眞衣に次ぐ位置にいたという印象です。

初選抜以前からサンクエトワール、さゆりんご軍団とふたつのユニットに所属して参加楽曲もありました。

そして2016年、その後の蘭世のイメージを決定づける出来事が起こります。

11月発売の16thシングル『サヨナラの意味』に収録されたアンダー楽曲『ブランコ』において初のアンダーセンター。
初期アンダラを支えた温泉トリオ(伊藤万理華、井上小百合、中元日芽香)も2期トップ3(北野日奈子、新内眞衣、堀未央奈)もいないアンダーでしたが、同年末の武道館公演を座長として見事に成功させます。

その座長挨拶で彼女は「1+1=2なんて誰が決めた」と言い放ったのです。
(余談ですがこれ結構よく言われる台詞なんですけど誰がオリジナルなんでしょうね?)

『ブランコ』の衣装やMVと相まって彼女は「下剋上」イメージを纏い、「反骨の炎を燃やす」アンダーセンターの系譜に名を連ねることになりました。


握手人気はずっと、まさに選抜ボーダーライン上でした。

ただ一時期、16th『サヨナラの意味』から18th『逃げ水』の期間は選抜常連メンバーに肉薄…というかその一部を凌ぐ速度で完売してみせます。

しかし彼女は選抜に定着することができませんでした。

アンダーセンターとしてインパクトを残し、満を持して選抜入り。そのシングルでも上位の速度で完売させたのにそれでも『逃げ水』で残れなかった。

ここがまさに分水嶺だったのでしょう。

ちょうどその頃から握手会に参加した3期生たちの幾人かが一気にグループ屈指の完売速度を叩き出します。

結果だけ見れば、三番目の風に飲み込まれた。

20th『シンクロニシティ』で選抜復帰するものの、21st以降はさらに勢いを増す3期生や初選抜を勝ち取る同期たちに囲まれさらに厳しい状況が続きます。

その間も彼女は一定の握手人気を保ち続けます。
28thシングルではついに「握手免除」(既にミーグリになっていましたが)になるのですが、これはいわゆる「選抜固定メン」以外では初の快挙でした。


しかしその後も4期生の合流や白石麻衣卒業シングルでの1期生全員選抜、コロナ禍によるリリース減少など様々な要素が絡み合い、彼女が選抜入りすることはありませんでした。

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10%の強がり


そもそもちょっと癖のあるキャラクターでした。

ネガティブ思考でワードセンスが荒く、ちょっととっつきにくい印象。

2017年9月に『乃木坂工事中』内のメンバー投票企画「ずっと独身でいそう選挙」において、井上小百合や齋藤飛鳥という強豪笑を抑えて見事1位を獲得。
その際のコメント「変なので…この人間を拾えるもんなら拾ってみろって感じなんですよ」とか。
推薦者の相楽伊織も「気が強すぎて誰も勝てないし、そのくせ言い返してくれる人じゃないとイヤがるので結婚は無理」と言っていましたね。

同番組内で自分のことを「ゲロブス」と評したこともありました。

「チャッス」等の独特な家庭内ワードや弟さんの趣味で信号機を買った等の家族エピソードはほっこりするものが多かったんですけどね。

個人的に一番好きなのはひな壇で無邪気にニコニコ笑いながら「わぁ~」と拍手してる姿。

勝手な推測ですけれど、彼女の普段はこっちなんじゃないかと思います。

見た目は弱っちそうで折れちゃいそうなヒョロヒョロのちびっ子。
ただ心の中では熱く血をたぎらせていて、時々それが出てきてしまう。
そんなめんどくさいやつ。でも好きになってしまえばそれこそが蘭世の魅力でした。

そして彼女はいくつもの名場面を残してきました。

2017年5thバスラSSAの『君に贈る花がない』で手に書いた「ひめたん大好き」のメッセージ。
『インフルエンサー』ヒット祈願での氷瀑登り。
『滑走路』センターで再び座長となった、わずか10人という史上最少構成での横浜アリーナでのアンダラ。

余談ですが、私の推しである井上小百合とはミュージカル『セーラームーン』で共演して仲良くなったようです。なぜかさゆのことを「サユリスト」(これ本来は井上小百合ファンの愛称です)と呼んでいたらしい笑

『セラミュ』は正直心配だったんです。さゆりんご軍団の替え歌で聴く彼女の歌声はへにょへにょだったので。

でも舞台上では炎の戦士セーラーマーズとして凛々しい姿を見せるとともにそれにふさわしい歌声を出していて感心したのを憶えています。


「乃木坂のセンターになりたい」

彼女が加入当初から口にしていた目標。
その夢はかなわなかったけれど、結果だけ見ればそれは大言壮語だったのかもしれないけれど、それを口にできる心意気。

北野日奈子は『Documentary of Ranze Terada』内で蘭世のこんな言葉を紹介しています。

 自分たちは「いいとこどりの乃木坂人生」を歩んできたんだ
 乃木坂46の歩みの多くの部分を、1期と共に作り上げてきたところから現在の大きなグループになるまでの景色を見てこれた。だからこの8年間で凄くいい経験をしてきた

そして卒業発表後最初のブログで彼女はこう書きました。

 私はここまで乃木坂46 2期生として
 かっこよく生きてこれた事を誇りに思っています。

「かっこよく生きてこれた」。そう自分について語ってみせたのです。

「自分らしさ」にこだわって、いやむしろ囚われて。
それはとても青臭いことで、でもそんなところが実に寺田蘭世で。

強い信念と、10%の強がり。

私にはそう見えます。
そしてとても好もしく思うのです。


最後に、彼女のこれからについて。

正直、想像つかないな~笑

その華奢なスタイルとビジュアル、そしてステージ上での存在感を考えるとアイドルが天職だったように思います。

どのような道を歩むにせよ、この先もかっこよく生きていかれることを願っています。


寺田蘭世さん、8年半お疲れさまでした。


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前の記事に続きアンダーの話です。

28thシングルのアンダー曲『マシンガンレイン』のMVが公開され、これまでずっと別働隊として活動してきた4期生がついにアンダーに合流することが判明しました。

個人的には「待望の」です。

関連記事:


困難な時こそタフに笑え


しかし今回のアンダーはかつてないぐらい難しい状況です。

アンダーとしては初めての4先代同居。
現状に危機感を抱いていることは同じでも、その程度も立場もバラバラ。

ストレートに言えば、1期2期は乃木坂としての自分のゴールをどこかで思い描いているでしょう。3期は初めて同期の卒業を見送るという節目に改めてわが身を振り返り、4期は後輩ができるということに(先輩たちも経験したのと同じ)ある種の恐怖を感じていることでしょう。

さらに長らくパフォーマンスの柱だった伊藤純奈と渡辺みり愛が卒業。
ベテランは3人だけ。半分は新人。
前作までのアンダーとはもはや別物です。

前作までのアンダー。

それは凄く雑に言えば、15thの『シークレットグラフィティー』以降長きに渡った「樋口日奈と2期生の時代」でした。

黎明期からアンダラを支えてきた1期の実力者たちが周囲を固め、樋口日奈や寺田蘭世、渡辺みり愛そして鈴木絢音が新センターとして躍動。
そして2018年以降は3期生の合流と1期生たちの卒業により徐々に2期生がアンダラを支える立場に回ります。

そんなここ数年(『My rule』あたりから)のアンダーは「安定」という印象が強かったように思います。もちろんそれはとてもポジティブなこと。アンダーメンバーに輝ける場所があり、希望を持って活動できるということは本当に大切です。

でも私のような勝手なファンは、どこかで初期アンダラのあのヒリヒリした「切羽詰まりまくった」空気を懐かしく思ってしまうのです。

だからこそ近年では特異点ともいうべき、北野日奈子率いるアンダーの『日常』が爆発的な支持を集めたのではないでしょうか。

 

翻って今作。
そのMVを初めて観た時に私は衝撃を受けました。

1期2期が、たったの3人。

個人的にはこれまでで一番、現在の乃木坂はもう3期4期の時代だということを感じさせられた瞬間かもしれません。

でも、それと同時にワクワクしました。

この先どうなるのかなんてわからないけど、今自分が向いてる方が前だと信じて進むんだ。

スリリングで危うくて、それでもどこか頼もしい。
そんなアンダーならではのダイナミズムを感じたのです。

その真ん中に立つ寺田蘭世のまたなんと男前なことか。

MV冒頭から繰り返し描かれる彼女の背中。
あれ後輩たちの目線ですよね。

「どっからでもかかってきなさい」というプライドと、
「こんな背中で良ければいくらでも見せてあげるから、どんどん成長して」という後輩への愛情。

その両方を感じさせる姿。
普段はヒョロヒョロのちびっ子である蘭世が見せる「ぶっとい」背中。

劇的な変化も危機的な状況すらも燃料に変えて反骨の炎を燃やす。
それでこそ寺田蘭世。それでこそアンダーセンター。

そして18人というちょうど「いいあんばい」の人数。
4期が加わって全体の雰囲気やバランスはどうなるかと思いきゃMVを観る限りなかなかすわりが良い。

これ絶対ライブやってほしいですね。(配信でもいいので)

先輩と接しアンダラを経験することによる4期生の成長は言わずもがなですが、個人的に期待したいのは3期生たちへの良い影響。
アイドルとして完成の域に達した彼女たちが、後輩という鏡を通して改めて自身の成長やストロングポイントを感じ取って自信に変えてくれればと思います。

間違いなく、また乃木坂の層は厚くなる。

『マシンガンレイン』のMVを観てそう思いました。

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さて、最後は恒例の次回作予想です。

まあ素直に予想すると、次は2022年2月22日発売の10周年記念シングルなのでしょう。
センターは今度こそ齋藤飛鳥。それでも『Sing Out!』以来なんと3年ぶりなんですよね。

現体制(=5期生加入前)の総決算的シングルとして選抜人数は多めの21ないし22人。

これだと5ヶ月も間が空くので本当はもう1作挟んでほしいところですね。
そうすれば10周年と30thのダブルで区切りのシングルとなるのですが。

その場合は次作が飛鳥でその次が生田絵梨花のような気がします。


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