
思えば平和な時期だった
乃木坂46の26thシングル『僕は僕を好きになる』。
前の記事ではセンター山下美月についてでしたが、今回はアンダーについて書きたいと思います。
今回の選抜をもって、完全に「ボーダーメン」という概念がなくなった。
なくなってしまった。
そう感じました。
プロフィールにも書いている通り、私の推しは卒業した井上小百合です。
なので本当は「ボーダーメン」という揶揄するような呼び方が大嫌いです。
ただ、それが明確に存在したここ数年は今にして思えば平和な時期だった。
17th『インフルエンサー』から『Sing Out!』までの2年ちょっと。
その間にバリバリの選抜固定メンへと成長したのが梅澤美波、大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希という3期生の5人。
そしてその同じ期間にさらにこれだけの動きがありました。
1、2期の選抜復帰 斉藤優里、中田花奈、樋口日奈、北野日奈子
2期の初選抜 鈴木絢音、寺田蘭世、渡辺みり愛
3期お試し 伊藤理々杏、岩本蓮加、阪口珠美、佐藤楓
11人も試せたわけです。繰り返しになりますが、バリバリの選抜固定メン5人以外に、です。
思えば初めて選抜人数が20人超となったのが『インフル』。
「多すぎる」という批判もありましたが、これだけの動きが取れたことによってグループ全体の厚みが増したのは疑うべくもありません。
かつての「選抜固定17人+中元北野」だった『太陽ノック』から『サヨナラの意味』の時期と比べれば、どれほどアンダーメンバーに希望があり3期生が夢を見ることができたことか。もちろん、そのファンも。
しかし24th『夜明けまで強がらなくてもいい』25th『しあわせの保護色』と、2作連続で「ボーダーメン切り」が行なわれます。
さらに続く配信シングル『Route 246』の選抜18人は「これが新たな選抜固定メンか」と思わせる硬直感でした。
『保護色』は1期生全員集合という特殊な選抜でしたが、1期生以外で見れば動きがあったのはこれだけ。
24thから25th 筒井あやめOUT、岩本蓮加IN
25thから246 筒井あやめIN
岩本蓮加の連続選抜。
『乃木坂工事中』でフォーチュン中田に仕事運ナンバーワンと言われた時からそう遠くないタイミングで訪れるだろうと思っていた、れんたんの選抜定着です。
『高校生クイズ』テーマソングで全体曲の単独センターという快挙(3期生では『空扉』の梅澤美波に次ぐ2人目)を成し遂げ、もはやボーダーメンではないのは誰の目にも明らか。
そして筒井あやめ。
『保護色』選抜落ちの時点で、選抜入りしたり落ちたりを繰り返し様々な経験をしながら成長する齋藤飛鳥パターン(れんたんはこっちでした)の可能性も残っていたあやめん。
しかし人数が絞られた『246』でただひとりINし、26thでもその座を守ったとなればもはや選抜定着のよだももパターンがほぼ確定的。
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つまり『夜明けまで』から『246』までの3曲で、2期生以降は以下のメンバーがほぼ選抜固定メンであることが明らかになったのです。
北野、新内、堀、岩本、梅澤、久保、山下、与田、遠藤、賀喜、筒井
そして1期生はといえば。
秋元、生田、飛鳥、高山、星野、松村
最も短い飛鳥ですら11th『命は美しい』以降5年半に渡り選抜に入り続けていますので、もはや選抜に入らないことが想像できないメンバー揃いです。
ここまでで既に17人。
壁が厚すぎます。
26thをもってついに3作連続、いや『246』も考えれば実質4作連続のボーダーメン切りになりました。
選抜発表のたびに載せていますが、並べるとちょっと衝撃的です。
『Sing Out!』時点
伊藤理々杏、佐藤楓(連続選抜) > 岩本蓮加、鈴木絢音(アンダーを1作挟んで復帰) > 寺田蘭世、樋口日奈(3作連続アンダー)
『夜明けまで強がらなくてもいい』時点
伊藤理々杏、岩本蓮加、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、渡辺みり愛(1作アンダー) > 寺田蘭世、樋口日奈(4作連続アンダー)
『しあわせの保護色』時点
岩本蓮加、樋口日奈(1作選抜) > 伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、渡辺みり愛(2作連続アンダー) > 寺田蘭世(5作連続アンダー)
『Route 246』時点
岩本蓮加(連続選抜) > 筒井あやめ(1作選抜) > 樋口日奈(1作アンダー) > 伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、渡辺みり愛(3作連続アンダー) > 寺田蘭世(6作連続アンダー)
『僕は僕を好きになる』時点
岩本蓮加(3連続選抜) > 筒井あやめ(連続選抜) > 樋口日奈(2作連続アンダー) > 伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、鈴木絢音、渡辺みり愛(4作連続アンダー) > 寺田蘭世(7作連続アンダー)
25thの時も書きましたが、寺田蘭世には腐らないでほしいです。
最近個人でInstagramを開始し彼女らしい世界を繰り広げているようですので、何か新しい仕事につながるといいですね。
今年に入って現役メンバーに解禁しだしたのは「これで新規の女性ファン引っ張ってきたら認めてあげるよ」ってことなんでしょうか?
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個人的に一番納得いかないのは、やはり「ボーダー枠」をゼロにしていながら「4期お試し枠」はふた枠あること。
当ブログの記事をご覧いただいている方はご存知かと思いますが、私は4期生にかなり好意的です。
でも、だからこそ4期推し以外の反発を買いファン同士の対立をもたらすような采配は避けていただきたかった。
4期からふたり新選抜が出ることに文句があるんじゃありません。
4期お試し枠がふたつあるなら、ボーダー枠もせめてひとつ残してほしかった。
はっきり言って3列目なんてほとんどTVに映りません。「歌番組で世間に見つかる」なんて推しの幻想です。長年井上小百合を推してきた私が言うんだから間違いありません。
だったら。
別に人数絞らなくてもいいじゃないですか。
わざわざメンバーとファンの夢も希望も奪い去る意味が、正直よくわからない。
『シンクロニシティ』から『Sing Out!』まで21人とか22人の選抜を続けてきたくせに、なぜここでそれができないのか。
コロナのため人数は20人以下にしてくれというTV局の要望でもあるんでしょうか。
あとひとりふたり増やして、蘭世でも絢音でもでんちゃんでも入れればいいじゃないですか。
まあこれも毎回書いていますが、できるならば「思い出選抜枠」もひとつ作って2期3期の初選抜メンを入れてほしいのが正直なところなんですが。
白石麻衣卒業後の新たな乃木坂が形成されるこの先の極めて重要な時期。
運営は分断ではなく融和を推し進めるべきだと思います。
note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。
『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
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当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。
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