ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:山崎怜奈

タオル補正
2022年6月13日、パーソナリティを務めるラジオ番組内で山崎怜奈さんが卒業を発表しました。

私は以前にそれを「チェンジアップ」と表現しましたが、極めて特殊な乃木坂人生を送ったメンバーでした。

好奇心の磁石


彼女の経歴をざっと振り返ります。

お芝居のオーディションで知り合い友人だった井上小百合を通してグループの存在を知り、2013年3月に2期生として乃木坂46に加入。
5月に『16人のプリンシパル deux』と『乃木坂って、どこ?』でお披露目。

当時の印象は「こまっしゃくれた中学生」笑
特技「チャップリンの英語演説」でバナナマンを当惑させていました。

まあこまっしゃくれただとやや悪口なので「ちょっと生意気な」という感じ。同じか。
実際に高校生になりたての頃でしたし、子役出身ということもその立ち居振る舞いに影響を与えていたのだと思います。

2期生の中で正規メンバーに昇格するのが最後だった、いわゆる「ボーダー組」のひとり。
昇格発表は加入から2年近くが経過した2015年2月、極寒の西武ドームでのことでした。

さらに言えば、ボーダー組の中でもやや出遅れていた感がありました。
最初期にビジュアルで注目を集めた佐々木琴子や『ボーダー』のセンターだった寺田蘭世あたりと比べると地味な印象。

しかも昇格後初参加となるはずの12thシングル『太陽ノック』期間も学業に専念するために活動休止。(実は前年のアンダラ2ndシーズンも怪我のため多くの公演を欠場していました)

ただその甲斐あってか翌2016年3月に慶応義塾大学へ進学。

そしてこの前後ぐらいから「あざとい釣りキャラ」という方向性に活路を見出します。
個人的にれなちさんといえば「上目遣いの自撮り」という印象が強いのもこの頃のイメージが残っているのでしょう。

これにより一時期かなり握手人気を上げていた彼女ですが、それでも選抜ボーダーの域から突き抜けるまでには至りませんでした。

アンダー曲におけるポジションも決して高くはありませんでした。

初参加した13rd『嫉妬の権利』から3作連続で3列目。
16th『ブランコ』で初めて2列目に、そして続く17th『風船は生きている』では渡辺みり愛、鈴木絢音の同期ふたりと共にフロントに立ちます。

18thから26thはほとんどの場合2列目。
例外はフロントに立った20th『新しい世界』と23rd『滑走路』。

1期生の斉藤優里、中田花奈、樋口日奈。そして同期の北野日奈子や寺田蘭世、渡辺みり愛といった選抜経験者を差し置いてその前に立つという域には達しませんでした

一時は選抜ボーダーラインに近いところまで上げた握手人気。しかし23rdあたりからは徐々にそれも降下していきます。
「握手会売上での選抜入りが叶わなかったのでファンの心が折れた」とも言われています。

それでも彼女は諦めませんでした。

歴女、クイズ、そしてラジオ。
自ら興味や得意分野を積極的に発信し、その多くを外仕事につなげたのです。

2018年4月、ラジオ番組『金つぶ』のアシスタントMCに就任。
同時期より『Qさま!!』に準レギュラーとして出演。

2019年5月からはひかりTVで単独冠番組。
2020年10月からは平日昼間のラジオ生放送帯番組『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』。

いずれも「乃木坂のメンバー誰か」ではなく「山崎怜奈」を求められての仕事です。

気づけば乃木坂屈指の売れっ子にまで成長していました。

「アンダーメンバーは乃木坂にいることの価値を最大限に活用して、何かひとつ自分を発揮できる場を取りに行ってほしい」

25thシングル選抜発表の記事で私はこんなことを書いていましたが、まさにこれを地で行ったれなちさん。

乃木坂というその看板で取っ掛かりを作ったら、そこから先は自分次第で開ける道もあるということを証明してみせました。

その多忙な日々の中、無事4年間で大学を卒業したのも立派ですね。

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8年3ヶ月目のピーク


こうして「良くも悪くも乃木坂から一番遠い人」でありながら「最も乃木坂の名を背負ってメディアに出ている人」という独自の地位を築いた彼女。

それを「もはや買い支える必要がない」と感じたファンが多かったのでしょうか。
なんと26thミーグリ、完売数はゼロでした。

しかし続く27thシングル。
ここで彼女の乃木坂人生におけるひとつのピークが訪れるのですから、本当に何が起こるか分からない。

27thシングルアンダー曲『錆びたコンパス』で、自身初となるセンター。
既に加入から8年3ヶ月が経過していました。

力強いメロディとタフな歌詞。
それは何度も壁にぶち当たりそのたびに方向転換しながら、それでも決して止まらなかったこれまでの山崎怜奈の歩みと重なるものでした。

この『錆びコン』はアンダラで異常なほどの盛り上がりを見せる鉄板曲へと成長します。

突き上げられる拳。
照明とサイリウムで黄色一色に染め上げられた場内は、アンダーメンバーの歩むべき道を照らす明かりのようで。

まさに「アンダラに誕生した新たなアンセム」。

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9年3ヶ月在籍し、選抜経験なし。
2期生曲とこじ坂46(AKB48小嶋陽菜とのユニット)を除けば、ユニット曲もソロ曲もなし。

その事実だけ見れば、決してアイドルとして成功したとは言えません。

やはり一度は選抜に入れるべきだったと思います。
彼女の働きに対する評価として。そしてアンダーメンバーたちへ「握手が売れなくても外仕事を頑張れば選抜が見えてくるんだ」という希望を与えるために。

それでも、様々な挑戦を続け新たな仕事を切り拓き、多忙な中でもマメに告知を続ける。(今なお755でも告知をしているのは凄い)
そんな彼女の姿勢を見て学んだ後輩は大勢いるはずです

実際、大学進学を選んだ後輩たちの何人かが「山崎さんに相談した」とコメントしていますね。

乃木坂のメインストリームではなかったれなちさん。

それでも彼女はグループに確かな財産を残しました


最後に、彼女のこれからについて。

基本的には今のまま、ラジオスターまたテレビタレントであり続けるのでしょう。
外番組で後輩たちと共演する姿が頻繁に観られたら嬉しいですね。

そして何年後か、あるいはずっと先のことかもしれませんが。

れなちさんが次に方向転換をする時、彼女はどんな道を選ぶのか

私はちょっと楽しみにしています。


山崎怜奈さん、約9年半本当にお疲れさまでした。



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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
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びーむ色調補正3
北野日奈子卒業コンサートの翌日から始まったアンダーライブ3DAYS。

その最終日の配信を観たのでレポします。

全力の「イエーイ!」


セットリストはこちらです。

Overture
01. 狼に口笛を(センター:佐藤楓)
02. 自惚れビーチ(センター:弓木奈於)
03. My rule(センター:金川紗耶)
04. 13日の金曜日(センター:佐藤楓)

<思い出セレクションコーナー>
05. 命は美しい(センター:向井葉月)
06. マシンガンレイン(センター:矢久保美緒)
07. Route 246(センター:金川紗耶)
08. その先の出口(センター:吉田綾乃クリスティー)
09. 何もできずそばにいる(センター:山崎怜奈)
10. 三角の空き地(センター:黒見明香)
11. サヨナラの意味(センター:北川悠理)
12. 女は一人じゃ眠れない(センター:和田まあや)
13. 自由の彼方(センター:佐藤璃果)
14. 何度目の青空か?(センター:中村麗乃)
15. 君の名は希望(センター:林瑠奈)
16. 制服のマネキン(センター:弓木奈於)
17. 世界で一番 孤独なLover(センター:松尾美佑)
18. ガールズルール(センター:伊藤理々杏)
19. Sing Out!(センター:阪口珠美)
20. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:佐藤楓)

21. 行くあてのない僕たち(センター:和田まあや、阪口珠美)
22. Wilderness world(センター:佐藤楓)

<アンダー曲コーナー>
23. 届かなくたって…(センター:佐藤楓)
24. ここにいる理由(センター:弓木奈於)
25. 嫉妬の権利(センター:金川紗耶)
26. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:和田まあや)
27. 口ほどにもないKISS(センター:阪口珠美)
28. 風船は生きている(センター:佐藤璃果)
29. 錆びたコンパス(センター:山崎怜奈)
30. 別れ際、もっと好きになる(センター:佐藤楓)
31. 新しい世界(センター:佐藤楓)

EN1. 人はなぜ走るのか?(センター:佐藤楓)
EN2. 扇風機(センター:佐藤楓)
EN3. 乃木坂の詩(センター:佐藤楓)

WEN. ハウス!

この日の印象に残ったシーンを挙げていきます。

影ナレで嚙みまくる弓木奈於。そのたびに「すいません。」と謝るのですが、目を伏せて申し訳ない顔をしている彼女が容易に想像できて面白い。

『狼に口笛を』!いいオープニング!煽る座長の佐藤楓
「オッオー」を見るとどうしても日村さんを思い出してしまいますね

『自惚れビーチ』は弓木奈於センター。「ありえないから」のありえない顔がキュート。

『My rule』は金川紗耶のソロダンス。

煽りVで和田まあやが語った言葉。

 みんな乃木坂愛があって、人として尊敬できるところがあって、
 頑張ってきたことがみんなの性格の良さに出ていると思う

『Route 246』、金川紗耶の歌声は可愛いですね。

『その先』吉田綾乃クリスティーのスタイルの良さ!

『サヨナラの意味』を「ずっと近くで歩んできた曲」と表現した北川悠理
私はこれを「あまりにも卒業が多かったため」という意味でとらえたのですがどうなんでしょう。

『女は一人じゃ眠れない』で一旦MCを挟むのですが、そこで回し(矢久保美緒だったかな?)が「じゃあ最初にまあちゃん」とセンターで踊り切ったばかりの和田まあやに振るという鬼采配。いや後にしてやれよ笑

林瑠奈の『君の名は希望』というセレクト。反射的に「怖いもの知らずだな」と思ったんですが、違いました。

『乃木坂スター誕生』で何度もソロ歌唱を披露してきた彼女ですが、ド緊張の表情を浮かべ声を震わせながら歌います。

彼女はその曲の歴史も重みもそれを歌う怖さも知ったうえで「それでも歌いたい」と願ってくれているんですよね。

最後にはハモりに入る林瑠奈。本当にかっこよかったです。

『制服のマネキン』弓木奈於。研修生ツアーで歌ったという思い出の曲。
堂々たるパフォーマンスで「緊張しないのか?」と思いました。制服もまだセーフな気が笑

『Sing Out!』阪口珠美、『帰り道は遠回りしたくなる』佐藤楓
そりゃそうだよね、という選曲。「強くなりたい」と願うアンダーメンバーたち。

ここでMC。
すごく細かいことなんですけど、声を出せない観客に代わり「イエーイ!」をメンバーが全力でいくのがいい。

全体ライブではMC中にそんなに全力でイエーイはいかないじゃないですか。それは気恥ずかしさだったり、控えめで清楚な乃木坂のパブリックイメージゆえだったりすると思うのですが、この日のメンバーたちはもう一生懸命声を出すんですよ。

なんとかして盛り上げたい、みんなで支え合っていきたい、恥ずかしがってる場合じゃない。そんな気持ちが感じられて。
なんだか永島聖羅や能條愛未や斉藤優里が必死に盛り上げようとしていた黎明期のアンダラを思い出しました。

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そして後半戦のスタート。

イントロで私は一瞬、思考停止しました。

え?『行くあて』?

乃木坂史上屈指の名コンビ。背中合わせの相棒。
そして反骨の炎の旗頭たる「さゆまり」=井上小百合と伊藤万理華のユニット曲『行くあてのない僕たち』!

それをメンバー全員での披露というのは珍しい(もしかしたら初かも)。
赤と青の対峙する照明に神宮の、さいたまスーパーアリーナの記憶が甦ります。

次の曲へのブリッジで佐藤楓が客席にクラップを要求します。
「ドン、ドン」声を枯らすでんちゃん。そして流れて来たイントロは『Wilderness world』。意外!

続く曲はなんと『Another Ghost』!かと本気で思いましたが最新アンダー曲『届かなくたって…』でした。イントロのリフがアナゴーのサビそっくりなんですよね。

『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』。
客席が一瞬映された時、他の曲の時に比べ明らかに増えていた「白×白」のサイリウム。この曲のオリジナルセンター井上小百合のサイリウムカラーです。今も憶えているファンがいる。さゆ推しの自分としてはグッとくる瞬間でした。

『口ほどにもないKISS』で誰か(恐らく阪口珠美)と目が合ってニコッと笑った向井葉月

『風船は生きている』は佐藤璃果に合ってるなあ。そして北川悠理の歌声はいいですね。

そして間違いなくこの日のハイライトのひとつ、『錆びたコンパス』。

今日もまた真打ち感全開で登場してくる山崎怜奈
そのなんというか一種「ダサかっこいい」トゥーマッチさが「新内感」でもありますね笑

オリジナルのフロント左右はこの曲をもって卒業した2期生ふたり、伊藤純奈と渡辺みり愛でした。
この日は阪口珠美金川紗耶という現アンダラのダンス飛車角。
そのふたりを引き連れたれなちさんは実にパワフルな、いやむしろ大仰と言ってもいいようなダンスを見せます。

照明も客席も、黄色一色に染め上げられた場内。
突き上げられる拳。

なんだこの高揚感。

その中心のれなちさんは、満面の笑みというかもはやゲラゲラ笑いながら踊っているようにさえ見えました。(個人的にはちょっとエレファントカシマシを思い出しました)

アンダラに新たなアンセムが誕生した。そう感じました。

さらに『別れ際』までなんと8曲ノンストップ。これぞアンダラ。

本編ラストは意外な曲、『新しい世界』でした。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは伊藤理々杏
佐藤楓林瑠奈弓木奈於も良かった。ただ4期のふたりは足が細すぎてちょっと心配になります。でんちゃんも同じくらい細いけどあれで走ったり動いたりできる姿を見ているので心配はしていません。

北川悠理のアイドルっぽい仕草や表情が上手くなっていたのも驚きました。

そして矢久保美緒。MC頑張ってましたね。挙動不審でしたが笑

ダンスはやっぱり阪口珠美金川紗耶が印象に残りました。

北野日奈子卒コンでも書いた通り、常に余裕を感じさせ無理なところがひとつもない自然で優雅なたまちゃんのダンス。
それに対しやんちゃんはキメキメのダンスという感じ。
目を伏せたり顔を背けたり髪を上手に使ったりと、彼女は「絵になる」瞬間の多さが際立っていますね。

お互いやろうと思えば逆もできるでしょうから、どっちが優れているという話ではなくスタイルの違い。そして、ふたりとも自分の良さを理解しそれを活かしているように思います。


本編ラストまで、本当に素晴らしいライブでした。
アンダーの矜持を感じさせるセットリスト。全員センターで輝きを放つメンバーたち。そして終盤のノンストップ連打。

それでも。

正直私は物足りなさのようなものを感じていました。

アンコールであのシーンを観るまでは。


続きます。

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びーむ色調補正3
前の記事では全体の感想を書きました。
当記事ではこの日がラストライブとなった寺田蘭世について。

そう言って彼女は笑った


まず触れておきたいのが寺田蘭世の表現力。

まあ正直個人的には「表現力」って言葉自体あんまり好きじゃないんですけど。

大園桃子の時に書いた「アイドル性」とか「センター適性」と同じで正解がないし、ほとんどの場合は推しの贔屓目というか好みの問題だと思ってます。

もっと言えば一般人に伝わるのが表現力なのかプロを唸らせるのがいいのか。
素人には感銘を与えても同業者から一顧だにされないとしたらそれは稚拙な表現なのではないか。でも一般大衆に伝わっていなければそれは果たして「表現」として成功していると言えるのか。ましてやマスに乗っている芸能人で。

とかゴチャゴチャ考えるとよくわからなくなるんですよ笑

とりあえず「好みの問題」の範疇として読んでいただきたいのですが、私はこの日のライブを観て「やっぱ蘭世は表現力があるなあ」と思いました。

彼女のそれは、言うなれば「静」
苦しげに顔を歪めたり髪を振り乱したり胸を掻きむしったりという表現(まあわかりやすく言えば欅坂的な)とは対極のスタイル。

それが顕著に表れるのが彼女のセンター曲の多くを占めるクール系の楽曲です。

凛とした表情を浮かべ、まったくそれを崩さない蘭世。それなのに目から溢れる感情が伝わってくる。

「気合の入った無表情」とでも言えばいいのか。
この「クールな表情で目に感情を乗せる」パフォーマンスこそが彼女の真骨頂だと思います。

しかし、個人的にこの日さらに印象的だったのは彼女が見せた微笑みでした。

『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』のラスサビ。

 もしもやり直せるなら

寺田蘭世はそう言って笑うのです。

 わかってる。
 やり直せるはずなんてない。
 それでもやり直せたらと考えてしまう愚かな自分が愛おしい。

私には彼女がそう語りかけているように見えました。

オリジナルの井上小百合をはじめ、多くの場合『咄嗟』のセンターは凛とした表情でパフォーマンスし曲が終わったその刹那に微笑むというスタイル。

それを見慣れていた私にとって、曲中で微笑んだこの日の蘭世はとても鮮烈な印象を残しました。

苦さと悔恨と諦観。
そこにほんの少し、過ぎ去りし日々への愛惜と現在の自分へのプライドが入り交じる。

そんな『咄嗟』の持つ切なくて儚くて、それなのにどこか前向きな雰囲気。
それを寺田蘭世はその微笑みで見事に表現してくれました。

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蘭世だなあ。


最後の最後、山崎怜奈が手紙の中で「人から求められる寺田蘭世像を守り続けてきた優しいあなた」という表現を使っていましたが、この日の蘭世はまさにその通りの姿を見せました。

まず座長としてビシッとアンダラを成立させる。

ウェットになりすぎない、そもそも卒業する本人が泣かない。
3時間超とかのロングランではなくスパッと終わらせる。

すごく、蘭世っぽい。

セレモニーの挨拶での「悔いが何ひとつない」

『気づいたら片想い』でセンターに立つという願いをかなえて「夢は実現するもんですよ、みなさん」

最後の最後、『ボーダー』。
その曲紹介ではさすがの彼女も頬を膨らませて涙をこらえ、こう語りました。

「今も大事だけど過去も愛してほしい」だから「この曲を歌い継いでほしい」。

この日も最後まで「寺田蘭世」を貫く彼女は格好良かったです。


そして彼女は11月8日付の公式ブログで芸能界からの引退を表明します。

蘭世なら、そうだろうな。

卒業発表時の記事で彼女のこれからについて「正直、想像がつかない」と書いていた私は素直にそう思いました。




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びーむ色調補正3
2021年10月28日に行なわれた28枚目シングルのアンダラ。
3DAYSの最終日、そして「オルレアンの乙女」こと寺田蘭世のラストライブとなりました。

アンダラの空気


セットリストはこちらです。

Overture
01. マシンガンレイン
02. 滑走路
03. 欲望のリインカーネーション(センター:寺田蘭世)
04. ここにいる理由(センター:弓木奈於)
05. 傾斜する(センター:和田まあや)
06. 口ほどにもないKISS
07. 13日の金曜日(センター:吉田綾乃クリスティー)

<ユニットコーナー>
08. 意外BREAK(北川悠理、佐藤楓、寺田蘭世、吉田綾乃クリスティー)
09. 海流の島よ(佐藤璃果、向井葉月、矢久保美緒)
10. 遠回りの愛情(伊藤理々杏、柴田柚菜、中村麗乃、林瑠奈、弓木奈於)
11. Another Ghost(金川紗耶、阪口珠美、松尾美佑、和田まあや)
12. その女(金川紗耶、阪口珠美、佐藤楓、寺田蘭世、松尾美佑、吉田綾乃クリスティー、和田まあや)
13. 涙がまだ悲しみだった頃(伊藤理々杏、北川悠理、佐藤璃果、柴田柚菜、中村麗乃、林瑠奈、向井葉月、矢久保美緒、弓木奈於)
14. Rewindあの日(寺田蘭世、山崎怜奈、和田まあや)
15. のような存在(伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、吉田綾乃クリスティー)
16. 不等号(金川紗耶、北川悠理、佐藤璃果、柴田柚菜、林瑠奈、松尾美佑、矢久保美緒、弓木奈於)

17. 誰よりそばにいたい
18. 自由の彼方(センター:寺田蘭世)
19. 三角の空き地(センター:伊藤理々杏)
20. 錆びたコンパス
21. ブランコ
22. 別れ際、もっと好きになる(センター:佐藤楓)
23. 嫉妬の権利(センター:中村麗乃)
24. あの日、僕は咄嗟に嘘をついた(センター:寺田蘭世)

EN1. 左胸の勇気(センター:寺田蘭世)
EN2. 気づいたら片想い(センター:寺田蘭世)
EN3. 何もできずにそばにいる(センター:寺田蘭世)
EN4. 心の薬(センター:寺田蘭世)
EN5. ボーダー(センター:寺田蘭世)

「寺田蘭世の卒コン」ではなく、ちゃんとアンダラでした。

まず最初に思うのが「実にアンダラらしい気概あふれるセトリだな」ってこと。

シングル表題曲はアンコールの「気づ片」のみ、アンダー曲以外の目立った人気曲なし。
蛇足ですが1曲目が最新アンダー曲というのも初期アンダラの作法に則っている気がしますね。

そしてこの日の会場はキャパ2,500人のTACHIKAWA STAGE GARDEN。
さらにモニターなし。

このあたり初期アンダラ、それも地方シリーズを思い起こさせます。

どういう経緯でこの会場やセトリが決まったのかはわかりませんが、寺田蘭世の意志が働いていたと思いたい。

ついに4期生が合流した今回のアンダラ。
1期2期はわずか3人。ボーカルの柱である伊藤純奈もダンス番長の渡辺みり愛も卒業。

選抜では少しずつ進んでいた「世代交代」がアンダーにも及んだのです。

だからこそ今、後輩たちに感じてほしいもの。

メンバーとファンの熱気、一体感、そして少しの悲壮感と反骨心。
それらが混じりあったあのアンダラ独特の空気。

それを4期生たちに味あわせてあげたいという思いが蘭世をはじめとした先輩メンバーたちにあったのではないでしょうか。

それに4期生も応え、結果として締まった良い内容になった(半分が新人なのに!)のだと思います。

これぞアンダラ。そう思わせるライブでした。

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真顔のあやてぃー


例によって印象に残ったシーンを列挙します。

いきなり繰り出された「ぷちょへんざ」
横浜アリーナ、史上最少構成でのアンダラを思い出させます。

『口ほど』でセンター阪口珠美の両脇に柴田柚菜佐藤璃果というフレッシュなふたりを配置したのは曲のイメージと合っていました。(オリジナルは今回選抜入りしている北野日奈子と鈴木絢音)

『海流』の弾き語りという演出は意外。
ギターを弾く向井葉月を優しく見守る矢久保美緒の姿も良かった。

演奏後に葉月が語った「初めてアンダラでやったユニットはすごく心に残ってる」から「今回のユニットがずっと心に残るものであってほしいな」というコメントも心暖まるものでした。

『遠回りの愛情』!
井上小百合推しの自分としては94年組の楽曲がこうして歌い継がれるのは嬉しいです。
この曲の中村麗乃はちょっと肩に力が入っていましたが、今後の歌メンとして期待される彼女にはどんどんこういう機会が与えられるといいですね。

『アナゴー』!
オリジナルが伊藤万理華・齋藤飛鳥・西野七瀬という強メンかつダンスメンのこの楽曲に、現アンダーのダンスメンたちが挑みます。
特に金川紗耶のリズムを打つ手の切れ味、そして阪口珠美の肩甲骨から上の前後の動きの大きさというか可動域の広さが印象に残りました。

『その女』では座ってのダンス。これまた珍しい演出ですね。
そして寺田蘭世にはやはり赤が似合う。

『なみころ』。当ブログでこれまで何度書いたかわからないぐらい書いてきた「柴田柚菜の青春感」が炸裂します。

『錆びたコンパス』の名曲感、アンセム感。
そして山崎怜奈のスター感というか真打ち登場感が凄かった笑

『ブランコ』は個人的に本編ラストかアンコールだと思っていたので「ちょっと早くない?」と思いました。

本編ラスト。

 この歌を歌っていると、青春だったなあと思う曲

蘭世のこのコメントから流れ出したのは

『咄嗟』。

アンダラ2ndシーズン至上主義者としてはもう鳥肌ですよ。
しかもフルコーラス。久しぶりに見たよカメラのシャッター切るの。いや本当はその振り付けは抜かれてなかったので見れなかったんですけど。

アンコールの『心の薬』でひとりずつ寺田蘭世に抱きつくメンバーたち。

最後の『ボーダー』で必死に涙を我慢する向井葉月

そして本日のビジュアル仕上がってるメン。ハイポニーの林瑠奈が出てきた瞬間には彼女で確定と思ったのですが…吉田綾乃クリスティーです。

『13日の金曜日』でいろいろグダグダないつものあやてぃーだな笑という感じだったのですが、『意外BREAK』Bフレでの彼女は驚くほどの美人さん。

いや、元々真顔だと美人なのは知ってましたけど。この日の彼女は私が松村沙友理のスペシャリティと考えている「可愛くて美人でしかも優しい顔をしている」の後継者はもしかしてあやてぃーなんじゃないかと思わせるほど。

普段はふわふわポワポワしたお姉さんで年下メンバーを愛でるイメージが強いあやてぃー。いつもニコニコしているのは好感度が高いのですが、その反面真顔を見る機会は多くありません。

しかしこの日の彼女は随所で凛とした美しさを見せていました。

『その女』では佐藤楓と共に華やかさを加えます。

そして『のような存在』で左右に分かれたメンバーの間を前に駆け出してくる彼女。
『シンクロニシティ』や『帰り道は遠回りしたくなる』をはじめとして乃木坂ではおなじみの振り付けですね。さらにメンバーの間をしなやかに舞う姿は実に乃木坂的。

同期で初めて卒業者が出たことや年下の先輩たち(主に2期)の相次ぐ卒業により、彼女の中で何か変化が生じたのかもしれません。

まさに「スイッチが入った」と感じさせる美しさでした。

続きます。



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伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

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タオル補正
前の記事では新センター・賀喜遥香について書きました。

この記事はアンダーについてです。

素直にミーグリ順


今回、選抜とアンダーの分かれ目となったもの。

それは凄く素直にミーグリの完売状況でした。

前作、選抜以外のメンバーでフル完売したのは掛橋沙耶香と北野日奈子のふたり(卒業するメンバーを除く)。

そのふたりは26thでも一部の選抜メンバーすら凌ぐ完売速度でしたので、変な表現ですが「選抜ボーダーの中では抜けた存在」。まあ今回選抜に入れなければさすがに不自然。

それ以降が少し数字上は差がついていて完売部数が2桁に達していたのは柴田柚菜、寺田蘭世、鈴木絢音、樋口日奈、佐藤璃果の5人でした。
完売速度を含めると 柴田 > 蘭世 > 絢音 > 樋口 > 璃果 の順でしょうか。

この中で絢音ちゃんとひなちまが選ばれたのはまあいわゆる「総合的判断」なのでしょうが、率直に言って前作で2期生の選抜が新内眞衣ひとりとなり「2期推し」のファンの不満が高まったことへの反動という面もあるのではないかと。

個人的には選抜が21人に増えたことは大歓迎です。ただ何度も書いているように現状のような過渡期にはいろいろと試してグループの底上げをしてほしい。

その意味で今回の枠の使い方はちょっと微妙ですね。
もちろん絢音ちゃんやひなちまが悪いというのではありません。ふたりとも選抜入りの喜びを素直に語る姿はとても好感が持てます。

ただミーグリ完売実績+4期を推し過ぎないという判断で無難に決めた感じがして。

私としてはこういう「余力」の枠にはアンダーメンバーに希望を与える采配をしてほしい。
例えば外仕事で実績を上げ続けて握手人気とは別の方法論で自身の価値を高めた山崎怜奈とか。3期の選抜未経験メンバーとか。

繰り返しになりますが、今回の選抜はほぼ素直にミーグリの完売順。
もちろん最も目につく人気指標ですのである意味納得がいくのですが、コロナ禍にある現状ではミーグリの売り上げが変動しにくいという面があるのもまた事実です。

まずミーグリには握手会のような「ついで買い」がない。
さらにコロナ禍により『乃木坂工事中』のスタジオ収録に呼ばれるメンバーの数が少なくなりアンダーメンバーの露出が減っています。

もちろん世代交代の真っ最中でリソース余力があまりないから仕方がない部分もありますし、そんな中でもCSで『乃木坂お試し中』が始まったりと運営は頑張っていると思うんですけどね。

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『配信中』でアンダーを掘り下げよう!


現在のアンダーメンバーが漂わせている悲壮感。
現在開催されている5期生募集オーディションの影響も大いにあるでしょう。

このタイミングでの5期生募集=2022年夏シングルは5期の抜擢センターと容易に想像できます。それまでのシングルは恐らく28thを含めて2枚、多くて3枚。(もちろん個人的には3枚希望です)

となると2022年春シングルが飛鳥センターで大きなひと区切りとなりそう。
『インフルエンサー』から『逃げ水』、『Sing Out!』から『夜明けまで強がらなくてもいい』と繰り返された、「いったんその時点までの総決算的な多人数選抜シングル」から「新人抜擢センター+選抜固定メンバー(=少人数)」という流れ。

過去のそれを知っているからこそ、残されたチャンスがそれほど多くないことに気づいてしまっている。だからこそ掛橋沙耶香も選抜入り後のインタビューで「一番後輩ではなくなるので、このシングルでたくさん成長しないと」と危機感をあらわにしました。

本来なら最少構成のアンダーメンバーが有観客でライブをやればそのエネルギーが爆発する(かつての『風船は生きている』『滑走路』のように)ところなのですが、現状では2022年春までにファンが声援を送れるライブを開催するというのは現実的ではありません。

となればここは『乃木坂配信中』を活用すべきでしょう。
それこそ樋口日奈と和田まあやが小銭数えてるだけで100万回再生とかいくんですから、何かのきっかけになるかもしれないじゃないですか。

個人的にはアンダーメンバー全員でのスタジオ企画をやってほしいですね。上で書いたように『工事中』のスタジオ収録に呼ばれにくい状況が続いているので、モチベーションという意味でも良いのでは。(感染症対策への配慮が必要ですが)

MCはそのひなちまあやがいいかな。あるいは中田花奈と松村沙友理で「まんま生ドルじゃん!」ってのもありかも。

やっぱり個々のメンバーの魅力を発信するのが大事ですから、他己紹介というかメンバー掘り下げ系が良いですね。イメージとしては『日向坂で会いましょう』の「それは盛ってるで!」企画。

あんな感じで周りのメンバーにエピソードを語ってもらうスタイルであれば他メン推しのファンも観てくれるでしょうから、推し増しの可能性も上がります。

まあこれはMCの負担が大きそうなのでひなちまあやだとちと心配ですが笑

ぜひ実現してほしいし、そんなにハードルも高くないアイディアだと思うんですがいかがでしょう。



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『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


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