ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:岩本蓮加

びーむ色調補正3
乃木坂史上初となる新期生全員アンダーが話題を呼んだ41stアンダラ。

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DAY1を現地で、DAY3を配信で観たのでレポします。
基本的にはDAY3について書いています。

新しい時代の幕開け


セットリストはこちら。

Overture
01. 新しい世界(センター:岡本姫奈)
02. 風船は生きている(センター:岡本姫奈)
03. 自惚れビーチ (センター:岩本蓮加)
04. 口ほどにもないKISS(センター:佐藤璃果)
05. 錆びたコンパス(センター:岡本姫奈)

06. 車道側(センター:矢田萌華)
07. 純粋とは何か?(センター:瀬戸口心月)
08. 踏んでしまった(センター:森平麗心)

<先輩後輩ユニットコーナー>
09. もしも心が透明なら(岡本姫奈、森平麗心)
10. Threefold choice(佐藤璃果、増田三莉音、矢田萌華)
11. のような存在(岩本蓮加、川端晃菜)
12. 無口なライオン(吉田綾乃クリスティー、鈴木佑捺)

13. 落とし物(センター:吉田綾乃クリスティー)
14. 交感神経優位
15. 思い出が止まらなくなる(センター:黒見明香&佐藤璃果)
16. 不道徳な夏
17. 狼に口笛を(センター:伊藤理々杏)

18. 日常(センター:増田三莉音→岡本姫奈)
19. Under's love(センター:佐藤璃果)
20. ~Do my best~じゃ意味はない
21. 相対性理論に異議を唱える
22. 愛って羨ましい

EN
EN1. 自分のこと(佐藤璃果)
EN2. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:佐藤璃果)
EN3. 価値あるもの(センター:佐藤璃果)


印象に残ったシーンを挙げていきます。

岡本姫奈ソロダンスから流れて来たイントロは『新しい世界』。やや意外な選曲。
サビから合流してくる6期生たち。彼女たちが加わる新しい時代と曲名をかけているのでしょうか。

『風船は生きている』ラストの習字。渡辺みり愛座長の東京体育館のオマージュですね。

『自惚れビーチ』、トロッコで全力レスする矢田萌華

『錆びたコンパス』でもう一度座長に戻るのは良い。

瀬戸口心月センターのブリッジから、『純粋とは何か?』。
イントロが鳴った瞬間「運営も酷なことをする」と思いました。

だってそうじゃないですか。
オリジナルの五百城茉央が40thアンダラでその完成形ともいうべきものを観せた。
その記憶もまだ冷めやらぬこのタイミングで新人にやらせるなんてスパルタすぎる。

しかし。
心月ちゃんはやってのけます。

個人的にいおちゃんのストロングポイントだと思っている、腰を入れて斜めにすっと立った姿の美しさ。
スタイルもキャラクターも全然違うのに、どこかそれと通ずる立ち姿
そして「邪念に怯えてるよ」の後に右上を見上げる「凛としているのに儚い」表情
お披露目から1年未満でこれができるのか。正直、凄まじい抜擢センターは伊達じゃない

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森平麗心が踏んだー!!
岩本蓮加と並んでも違和感がないそのビジュアルの説得力たるや

先輩後輩ユニットコーナー後のMCで「6期生から先輩への質問」。
瀬戸口心月から柴田柚菜へ「また頭ポンポンしてくれますか?」から6期生みんなが先輩に頭ポンポンされる流れに。平和か。

『落とし物』吉田綾乃クリスティーのセンターに、今回のフォーメーション2列目までがセンター曲ありなのだと気づく。

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『交感神経優位』。イントロで沸く、完全に人気曲へと成長した印象。
この曲に限らず、全体的に常に落ち着いている川端晃菜

『不道徳な夏』、Coolが大越ひなのでSexyが愛宕心響なのが極めて妥当

『狼に口笛を』、伊藤理々杏の大煽り

この日のハイライト、『日常』については別途書きます。

このところアンダラで毎回セトリに入っている『~Do my best~じゃ意味はない』。
決して振り付け自体は派手ではないイントロを全力で踊る岩本蓮加の、どこか無防備なひたむきさ。

一頓挫あったれんたん。
彼女自身が今どういう心境でアンダラに参加しているのか、彼女のファンそしてファンではない人がどういう気持ちで彼女を観ているかは正直分かりません。

ただ私個人としては今の彼女は結構好きです。

3期生最年少。「クソガキ」感の強かった初期から選抜常連そして「若きベテラン」になるまでずっと彼女の持ち味であり魅力のひとつでもあった(と私は思う)「毒気」。
色々あってその毒気が抜かれて、ただその美貌とダンススキルを何のてらいもなくステージ上で見せるれんたん

私はその姿を魅力的に感じてしまうのです。

本編ラスト前の座長MC。振り絞るように語る岡本姫奈
でも最後の明るく抜けが良い最新アンダー曲『愛って羨ましい』で前向きなエンディングでした。

アンコールは佐藤璃果卒業セレモニー。

「ずっとアイドルに憧れて生きてきた」彼女の最後のアイドル姿

挨拶の後のソロ歌唱に選んだ曲は中元日芽香の『自分のこと』。

活動期間が重なっていたわけではないし、恐らく直接の交流はないでしょう。
もしかしたら王道アイドルを志向しながら「それだけではポジションを得られない」乃木坂46という特殊なグループにおいて苦闘し続けたひめたんの姿に、璃果ちゃんはどこか自分を重ねていたのかもしれません。

『帰り道は遠回りしたくなる』。
乃木坂のマスターピースのひとつ。
西野七瀬という完璧なアイドル人生を送ったレジェンド。彼女のようにはなれなかったけれど、それでも私は乃木坂46だったという矜持

そして最後の最後、佐藤璃果が選んだのは2001年組のユニット曲『価値あるもの』でした。
「代表作がない」璃果ちゃんの唯一のユニット曲です。
勝手ながら32nd『人は夢を二度見る』-唯一の選抜入りだったものの大量5人が選抜入りした5期生の陰に隠れた印象は否めなかった-ではないところに彼女の「向こうっ気の強さ」が出ているような気がして少し微笑ましく思いました。

最後に彼女はその歌詞を引用してこう言いました。

 皆さんが幸せだったら、私はそれが一番嬉しいです
 バイバイ、大好きだよ!


続きます。

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タオル補正
前の記事では今作のタイムライン上の位置づけについて書きました。

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免除制度と最年少


今回最大のトピックとなった小川彩のフロント登用。

(アルさんはいったん置いておいて)井上和以外にもうひとり、単独センターを張れる人材を5期生から輩出する。
これは6期生加入そして抜擢までの残り時間を考えると、現在のグループ運営における最優先事項と言っても過言ではありません。

これまでたびたび書いてきたように、ずっと「5期の2番手が決まらない」状態が続いてきました。ミーグリも常に2次完売させてきたのは和ちゃんだけですが、逆に3次以内であれば何人ものメンバーが完売させ続けています。

その中では相対的に完売速度が遅かった小川彩。
過去2作は4次完売。その前は6次完売でした。

恐らくそれゆえにでしょう、彼女のフロントに対し意見は割れました。

「時期尚早」と「いやむしろ一気にセンターにするべきだった」。
私は無論、後者です。

破格。
個人的には生田絵梨花を彷彿とさせる、と思っています。

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そして「いずれセンターに立つべき存在」と運営が認識している…少なくともその可能性を感じているのであれば、売り出すのは今しかない。

なぜなら最年少を育てることには特有の難しさがあるからです。

「超彫刻」岩本蓮加と「完璧」筒井あやめというふたりの逸材ですら表題曲センターに立てていない。最年少ではないですが遡れば「可愛いの天才」星野みなみもそうでした。

まず、乃木坂は伝統的に年少メンが握手人気では苦戦します。
「若すぎる」メンバーを推すことに心理的抵抗を感じるファンもいるように思います。そしていわゆる「対応の良さ」という面ではある程度年齢が上の方が有利なのは当然のこと。

にもかかわらず、握手(ならびにミーグリ。以下「握手」)の免除制度により「最年少メンが完成する≒人気が爆発するより前」に免除になってしまうというパラドックスが発生するのです。

ちなみに「免除制度」とは握手の通算完売部数が一定数を超えたメンバーがその次作から個別握手不参加になること。公式に言明されたものではありませんが実際にみんなそうだったので、まあ暗黙の了解ですね。

1期2期は初期にフル完売なんて夢のまた夢という握手が売れない時代を経験し、そこから地道に積み重ねてようやく免除まで到達しました。齋藤飛鳥の免除は実に24thシングルから。既に大エースとして君臨している時です。

しかし3期生以降、格段に新人の売り出し方法は整備され、期を重ねるごとにブラッシュアップ。
ファンも「新人加入」に慣れ、グループに新たな活力をもたらす存在として歓迎する文化が定着します。「新しもの好き」や「古参になりたい」ファンも一定数いて、乃木坂は新人の握手が売れるグループとなりました。

つまり期の最年少メンは「新人ブーストはかかる」けれど「同期の中ではやや不利」という微妙な状況になります。
結果として「案外早いけれど同期のトップ人気メンよりは遅いタイミングで免除」しかも「まだ人気が爆発する前の可能性もある」。

この免除のタイミングが曲者。
免除とはすなわち、最も目に見える人気指標である握手人気がわからなくなる=そのメンバーの人気に対するファンのイメージがその時点で固定されるということです。

ちょうど「人気爆発中」「最速完売継続中」ならいいのですが、仮に完売速度が低下傾向であれば「逃げ切った」という印象になりますし、上昇中でも選抜内で中位ぐらいであれば「センターやフロントには人気不足」と言われてしまう。
しかも一部の例外を除き免除=選抜固定。他推しのファンが色々言いたくなる気持ちもわからんでもありません。

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叩き上げかエリートか


もうひとつ、齋藤飛鳥という奇跡が逆に呪縛となっている気もします。

選抜とアンダーを行き来した叩き上げで乃木坂のすべてを知り、気がつけば美しく成長し、ライジングスターとして一気に階段を駆け上り、やがて絶対的センターとなり、次世代へと継承する最年少メン。

ファンはどこかでそんな奇跡の再来を求めている

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「叩き上げ」を意識してか、れんたんにはアンダラもその座長も経験させ少しずつ階段を上らせました。

握手人気もじわじわ上がり、握手として発売された最後のシングルである25th『しあわせの保護色』の頃にはフル部数3次完売=最速に次ぐ速度まで到達します。
しかし一気にフロント、センターというタイミングはありませんでした。

あやめんは逆に(みなみちゃんと同じ)エリートコース。
24th『夜明けまで強がらなくてもいい』では同期抜擢センター遠藤さくらの隣に立ち、その中学生とは思えぬビジュアルの完成度で瞬く間に人気を集めます。

続く25thでは恐らく乃木坂史上初となる中学生でのフル部数2次完売を成し遂げます。この時に彼女以外の同期でフル2次完売したのは遠藤さくら、賀喜遥香、掛橋沙耶香の3人ですから、4期の中でも一歩先んじていたことがわかります。

しかしふたりともコロナ禍によるオンライン化以降徐々に完売速度を落とします。
れんたんもあやめんも「愛嬌」より「美貌」が売りですから、オンラインより圧倒的にリアル向き

以前に書いた通りオンラインミーグリはもちろん有力な人気指標ですけれど、握手時代よりさらに「ファンの一部」の意志を表すものに過ぎなくなりました。そんな「オンライン化による人気のねじれ」に該当するメンバーのように思います。

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このふたりは「乃木坂46メッセージ」の売り上げでは常に上位にランクインしている(※)のでファンの数はグループ内でも上位なのは間違いないのでは。
※性質上「積み上げ」が強い指標とはいえ、集計タイミングによっては井上和と互角以上

既に免除のれんたん、そして次の次から免除が予想されるあやめん。
やや完売速度を落としてフィニッシュしたふたりは、今後フロントに立つと「フロントには人気不足」という声が一部から上がるでしょう。

運営がこのふたりの人気はミーグリ完売状況より高いと(そしてフロント級だと)判断しているのであれば、それを証明するためだけにでも以前の全国握手会と同じように「抽選制でない」かつ「免除メンも参加する」リアルミーグリを開催してもいいと思いますけどね。

そこでかつての与田祐希や山下美月がその行列の長さで人気を見せつけ有無を言わさずレジェンドたちに割って入ってフロントに立ったように、その人気を証明できれば。福神やフロント、そしてセンター争いに加わっても異論は抑えられるのではないでしょうか。

…と、アイマスクをした筒井あやめがセミを食べながら冷静に「セミですね」とのたまう『乃木坂工事中』を観ながら思いました笑

完全に小川彩ではなく「免除制度論」と岩本蓮加、筒井あやめの話になってしまいましたので、記事を分けます。


続きます。

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5日間にわたって繰り広げられた11thバスラ。

そのラストは2代目キャプテン・秋元真夏の卒コンでした。

恥ずかしながら、TVの前でだいぶ泣きました笑

めちゃめちゃいいセトリ


セットリストはこちら。

Overture

01. ぐるぐるカーテン
02. おいでシャンプー
03. 走れ!Bicycle
04. 制服のマネキン
05. ガールズルール
06. 太陽ノック

<期別曲コーナー>
07. バンドエイド剥がすような別れ方
08. ジャンピングジョーカーフラッシュ
09. 僕の衝動

<ユニットコーナー>
10. 口約束
11. ごめんねスムージー
12. 魚たちのLOVE SONG
13. 涙がまだ悲しみだった頃
14. Against

15. インフルエンサー
16. シンクロニシティ
17. 好きというのはロックだぜ!
18. 帰り道は遠回りしたくなる
19. 最後のTight Hug

<ユニットコーナー>
20. 言霊砲
21. 忘却と美学
22. 大嫌いなはずだった。

23. ひと夏の長さより…

EN
EN1 僕たちのサヨナラ
EN2 2度目のキスから
EN3 乃木坂の詩

WEN ハウス!
TEN ガールズルール


なんというか、めちゃめちゃいいセトリでしたね。

まず印象に残ったシーンを挙げていきます。(主語目的語が省略されている場合はすべて秋元真夏です)

独断と偏見によるこの日のビジュアル仕上がってんなあメンは賀喜遥香。次いで与田祐希かな。

オープニングは『ぐるぐるカーテン』。
その両サイドは楽曲のイメージからはちょっと外れた鈴木絢音梅澤美波
在籍メンバーの中で「戦友」感のあるふたりという選択ですね。

『おいでシャンプー』。
あの客席と近い横浜アリーナの外周で「おいシャントレイン」。目の前で見れた方がうらやましい笑

『走れ!Bicycle』まで歌い、「自分がいなかった3枚のシングル」であり「あの頃の1期生に感謝している」。

『制服のマネキン』フル!胡坐!

「ず~っと憧れてたやつ」と言ってからの『ガールズルール』「騒げ~!!」。
カメラに愛想振りまく姿が可愛い遠藤さくら
全力でハートをやっている姿が微笑ましい中西アルノ

『太陽ノック』。「卒コンだけど寂しさ忘れて楽しんで下さい」。

MCで「真夏さん今日は絶対転ばないでくださいね」という山下美月の鬼の振り。(でも最後まで転ばなかったはず)

筒井あやめの激煽りから始まった『ジャンピングジョーカーフラッシュ』。キラーチューンすぎる

『僕の衝動』。
「真夏さんはれんたんのことが大好きなんだろうなあ」と思わせる岩本蓮加とのイチャイチャ。そして伊藤理々杏とのキメ顔対決。

『口約束』。これ、曲がいいよな~
佐藤楓が泣いている。ぐちゃぐちゃに泣いている。

「乃木坂の中で一番アイドルらしい曲」、『ごめんねスムージー』。
阪口珠美田村真佑という実にいい感じのメンバー起用。

『魚たちのLOVE SONG』。
着ぐるみ。2019年の全ツで観たやつだ~。
当時と同じ山下美月筒井あやめに加え、カマキリの黒見明香も。全員無表情。
くろみんがMCで「カマキリを詳しく指導してくださった」と丁寧に感謝を述べていたのが面白かった笑

『帰り道は遠回りしたくなる』。
やっぱりこの曲は大間奏でのペアダンスを誰とやるのかに注目してしまうのですが、鈴木絢音でも梅澤美波でもなく岩本蓮加なのがなんだか嬉しい気がしました。

そして本編ラスト直前にユニット曲を3曲続けます。これは極めて異例、というか恐らく初めてのことでしょう。

3期との2曲については後述します。

真夏さんリスペクト軍団の解散式となる『大嫌いなはずだった。』。
男泣きする鈴木絢音。最後まで自分を見送ってくれた彼女への、目一杯の感謝。

そして「一番好きな曲」と紹介した『ひと夏の長さより…』。
アウトロで笑顔から泣き顔になる真夏さん。

アンコール。

OBたちからのコメント。

先代・桜井玲香からはこんな愛に溢れた言葉が。

「私は反対しました」。(矢野顕子ですね笑)
「今の乃木坂が私は大好きです」。

パーフェクトスペックを持ちながらどこかおマヌケで愛されキャラだった桜井玲香。
「完璧じゃないところが逆に完璧」な彼女の暖かさが懐かしく思い出されます。

そして後輩たちからの感謝の言葉。

それにしても菅原咲月は本当に綺麗な顔で泣くなあ。

賀喜遥香の「私たちの力でどうやって進んでいけるのかいっぱい考えた」に対し「十分頑張ってるから背負いすぎないでね」。

梅澤美波「真夏さんの笑顔を一番そばで守ろうと決めた」。

ダブルアンコール『ハウス!』、そしてトリプルアンコール『ガールズルール』。

最後の最後までアイドルを全うして、真夏さんは去っていきました。

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10thバスラの記事で私は真夏さんについて「キャプテンになってから彼女は力のある言葉を語れるようになったと思います」と書きました。

この日も彼女は多くの素敵な言葉を残しました。

『言霊砲』の後に久保史緒里山下美月与田祐希に対し「乃木坂を支える3人」。

梅澤美波との『忘却と美学』の曲中で「メンバーのいいところを見つけられる素敵なキャプテンになってください」。
そして曲終わりにも何か言葉を交わし、「うん、大丈夫」と動いた口

そして歌い終わった後には「辛い時も楽しい時もメンバーを守ることを考えて」。
「辛いポジションに見えるけどメンバーとのコミュニケーションの機会が増える素敵な立場だから」。

これから1期生の役割を果たさなければならない=時には自分のことも後回しにしてでも後輩を盛り立てていかなければならない「よだくぼした梅」

そんな4人への特別なメッセージだと感じました。

さらに本編ラスト前のMCで真夏さんはこう言いました。

「本当に尊敬できる後輩たち」。
「乃木坂はちゃんと世代交代できてるんじゃないかな」。

頭3曲の後のMCからもわかる通り、立ち上げの苦しさを味わわなかった自分にどこか引け目を感じていた真夏さん。

だからこそ「出来上がった」乃木坂に入ってきた3期生以降のメンバーに対しシンパシーを覚えた。そして「乃木坂」という大きい看板ゆえに最初から多くを求められ、それに懸命に応える後輩たちに心からのリスペクトを抱いた。

あとはもうウイニングランだけかと思っていた自分のアイドル人生。

でも、そんな後輩の姿を見て「自分ももう一度、全力で走るのもいいもんだなあ」と思った

なんて素敵なんだろう。

あなたたちのおかげで、私も初心を取り戻せた。
必死に「乃木坂であろう」とする後輩たちへの全肯定

そして最後の最後に真夏さんが伝えたのはこの言葉でした。

「キャプテンには踏ん張らなければいけない時があるから」、
「梅のことを全力で支えてあげてください」。

梅を頼む

キャプテンという立場。

秋元真夏が(そして桜井玲香が)その笑顔の裏に隠してきた苦悩。

ここまではっきりと語ったのは、梅ちゃんのためですよね。

本当の意味でわかってあげることはできないかもしれない。
でも。どうか。思いやってほしい。

キャプテンのためにも、「一緒に泣いてくれる人がいる」乃木坂であってほしい。

これを最後に言える秋元真夏は、本当に素敵なキャプテンでした。



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前の記事ではこの日の印象に残ったシーンを列挙しました。

関連記事:


当記事では彼女たちの「ことば」に注目したいと思います。

「いい答えだね!」


この日、というかむしろ「この日もまた」3期生は数多くの印象的な言葉を残しました。

最初のMCから梅澤美波が飛ばします。
「7年目ってこんなに変わるんだ、成長できるんだと自分たちの強さだったりしっかり経験積んできた部分を見せたい」。
まさしくいい意味で圧があるコメント笑(そして短期間でこれを看破し表現した小川彩の非凡さよ!

そして「初めて私たちが先輩と一緒に歌った曲」、『設定温度』後のMC。

久保史緒里「乃木坂には一緒に泣いてくれる人がいた」。
梅澤美波「誰よりも乃木坂を愛してきた自信があります」

そこからの『世界で一番 孤独なLover』という流れもなかなかグッとくるものがありました。
やっぱり『セカラバ』って、2015年ぐらいまでの=それこそSTILL YOUNGだった頃の乃木坂を知らなければ出てこない選曲だと思うんですよ。

さらに今、最も歌うべき曲『未来の答え』

先輩が全員卒業して初めてのシングルとなる32nd『人は夢を二度見る』。
センターを任されたのはくぼした=久保史緒里と山下美月。

『三番目の風』『思い出ファースト』では大園桃子の両脇を固め、3番目の3期生期別曲『未来の答え』、そして『不眠症』でWセンターを務めたふたり。

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あの日夢見た未来が、その答えが出た今作。

だからこそ。
その曲中でくぼしたはこんなやり取りをします。

山下美月「未来の答えは出た?」
久保史緒里「7年経って、みんなで笑ってステージに立ってる!」
山下美月「いい答えだね!」

このふたりの言葉を読み解くには「お見立て会リバイバル」後のV中コメントを振り返る必要があります。

岩本蓮加は「認めてもらうのに必死でもがいていた」。
久保史緒里の「どうやったら受け入れてもらえるんだろう」。
そして再びれんたんの「単独ライブでつけた力ってスタート地点にも立てていないと思った」。(このあまりに的確な現状分析を弱冠13歳で行なえていたことにも驚愕!)

乃木坂に憧れて。
先輩たちとの間には絶望的な差があって。
「3期は乃木坂らしくない」と言われているのも知っていて。

それでも「乃木坂が好き」だから「ここにいたい」と、悩んで迷って足掻いた日々

2年前の3期ライブは、そんな彼女たちが遂に「乃木坂46になれた」と感じた記念すべき日だったのです。

あれから2年経ち、さらに状況は変わりました。
「真ん中に立つべき」大園桃子は卒業し、先輩たちも全員グループを去った。

そして今、3期生たちは先頭に立っています。
かつては乃木坂を名乗ることすらためらいがあった彼女たちが。

正直に言えば背負うものの大きさに時々不安で震えることもあるけれど、それでも今こうして「みんなで笑ってステージに」立てている。

そのこと自体が「私たちは間違ってなかった」証

アンコールラスト前のMCで山下美月が口にした「ここまで頑張ってきてよかった」という感慨は、つまりはそういうことなのだと思います。

これもまた大河。

くぼしたふたりだけでなく、3期全員の大河です。

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勲章を手にした先輩たちと


時に体育会系と評される3期生。

その熱い想いが伝わるライブでした。

2年前の方が良かったなんて言わせない
4期5期に花を持たせる気もさらさらない

もちろん彼女たちは別に「2年前を超えなければならない」とか「後輩よりいいライブをしなければならない」なんて思っていないでしょうけれど。
「2年前の方が良かった」「後輩の方が良かった」なんて言わせないよ、という自負もあるでしょう。

プライドも負けん気もあるけれど、何より感じるのは余裕

思い出すのは1期生の姿です。

2017年神宮(1公演で各期の期別+全体ライブという構成だった)の円陣で「3期と2期なんか関係ないぐらい超いいライブにしようぜ!」と叫んだ1期生たちの「いい意味での大人げなさ」。

…と言ってみたものの、私の当日のメモには「2018年の夏頃みたいだ」と書かれていました笑

4期生が2015年なら、3期生は2018年夏ぐらいの雰囲気があるんですよ。
あの6thバスラ「シンクロニシティライブ」の頃。

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ジコチュープロデュース企画でいろいろ遊んでいたあの頃の先輩たちと、楽曲を再解釈して自分たちの色を載せているこの日の3期生たちにどこか相通ずるものを感じました。

上で書いた2017年神宮の後、乃木坂は初の東京ドームそしてレコード大賞受賞と一気に坂道を駆け上がります。(思えば3期生はその姿を、デビュー1年にも満たないよちよち歩きの状態で羨望の眼差しで眺めていたわけです)

そして明け2018年の乃木坂。頂点に上り詰めた後の乃木坂。

あの頃の先輩たちのように分かりやすい勲章を手にしたわけではない。
同じほどの「スター軍団感」も正直、ないと思う。(これはそもそも人数が違うのでしょうがない)

それでもこの日の3期生が見せた、観客を巻き込む力。
あんなに気合が入っているのに、決して力んではいないこと。
その根底にある揺るぎないもの自信

それはやはり、既に多くの勲章を手にしていた2018年頃の先輩たちを思わせるのです。

この日、メンバーから一番多く出た言葉は「楽しい」。
岩本蓮加と山下美月がずっとニコニコしていたのが印象的でした。

きっと3期生は、ようやく自分たちを認めることができたのでしょう。

 乃木坂の看板を、背負ってもいいんだよ

そう自分たちに向かって言えるほどに。


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あれを超えられるのか


2年前、9thバスラでの3期生ライブ。


私はそれを「完成されたアイドルの姿」「まさに彼女たちの4年半の総決算」と表現しました。

アイドルとして脂がのり切っていた彼女たち。
デビュー当初以来となる4年ぶりの期別ライブ。
そして大園桃子の卒業が見え隠れし、メンバーもファンも「12人での最後のライブだろう」と薄々感じていたというシチュエーション。

開演前からもの凄い期待感が充満し、そしてそれを易々と超えてみせたあの日

あれから2年が経ち、太陽たる大園桃子はグループを去りました。

あれを超えられるのか。
身勝手な観客である私はついそんなことを考えてしまうのです。

そしてこうも思っていたのです。
桃子がいないというその一点において、超えられるはずがない。


セットリストはこちら。

Overture

01. 僕は僕を好きになる
02. 空扉
03. 三番目の風(センター:与田祐希)
04. トキトキメキメキ
05. 自分じゃない感じ

<ユニットコーナー>
06. 嫉妬の権利(向井葉月、山下美月、与田祐希)
07. Threefold choice(佐藤楓、梅澤美波、吉田綾乃クリスティー)
08. 大人への近道(阪口珠美、中村麗乃、久保史緒里)
09. 心のモノローグ(伊藤理々杏、岩本蓮加)

10. 失いたくないから
11. 別れ際、もっと好きになる(センター:吉田綾乃クリスティー)
12. 錆びたコンパス(センター:中村麗乃)

<お見立て会リバイバル>
13. 命は美しい(センター:向井葉月)
14. 裸足でSummer(センター:与田祐希)
15. ガールズルール(センター:山下美月)

16. 設定温度(センター:吉田綾乃クリスティー)
17. 世界で一番 孤独なLover(センター:佐藤楓)
18. 欲望のリインカーネーション(センター:阪口珠美)

19. 大人たちには指示されない
20. 未来の答え
21. 毎日がBrand new day
22. 僕の衝動
23. 僕が手を叩く方へ

EN
EN1 そんなバカな…
EN2 転がった鐘を鳴らせ!
EN3 思い出ファースト
EN4 三番目の風


印象に残ったシーンを挙げていきます。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは与田祐希阪口珠美梅澤美波も印象に残りました。

1曲目に選ばれたのは『僕は僕を好きになる』。
白石麻衣卒業後の一発目。3期生3人のフロント。

最初から煽りまくるメンバーたち。

MCで客席からの声援に喜び「あ~素晴らしい人々~」とほのぼのする阪口珠美
「すっごい楽しいれんか~」と興奮を抑えられない岩本蓮加

『Threefold choice』。お姉さん組3人が全力でぶりっ子。

『大人への近道』は新・中3トリオ。
「私たちこんなに大人になったね」という感慨と「憧れたこの曲をやれる」喜びと。
3人だけどサンエトポーズ。

りりれん=伊藤理々杏岩本蓮加による『心のモノローグ』。
私はここでやっと年齢別のユニットであることに気づきました笑
伸びやかなれんたんの歌声が良いですね。個人的に彼女はもっと歌メンとして前に出てほしい。

岩本蓮加向井葉月がギターの準備をし「あの曲をやります」って言うから2年前と同じ『僕だけの光』だと思っていたら違いました。
譜面に目を落とすれんたんの横顔の美しさたるや。まさに超彫刻

『錆びたコンパス』で客席が黄色に染まらなかったのはちょっと残念。

ライブ中盤では「お見立て会リバイバル」と題して6年半前にやった3曲を再現するコーナー。

『命は美しい』では大園桃子に代わり向井葉月がセンター。
この曲の山下美月の肩の入れ方が異様にかっこよかった。

その美月、『ガールズルール』ではド迫力の煽り。

「初めて私たちが先輩と一緒に歌った曲」、『設定温度』。

久保史緒里のボーカルの安心感。
サビでは全員のリズムが走ってしまっているのすら「気持ちが入りすぎたため」と思わせます。
そしてラスト、モニターに映し出される3期生の初期アー写。

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『世界で一番 孤独なLover』!

そして『欲望のリインカーネーション』。
オリジナルバージョンは胸を強調した振り付けに目隠しで好きじゃないのですが、この日は振り付けを変えて変ないやらしさがなくなっていました。なんだ、いい曲じゃん笑

そして初披露時に「欅かよ」と書いた『大人たちには指示されない』も「ちゃんと乃木坂の曲に」なっていました。

このあたり楽曲を再解釈して自分たちのものにするという3期生の地力を感じさせます。

そしてここで「今、最も歌うべき曲」のイントロが流れます。
『未来の答え』。これについては別途書きます。

『僕の衝動』。
目がバキバキの久保史緒里。その場にいる全員に期待されているという状況の中でしっかりキメ切る貫録の伊藤理々杏

本編ラストは『僕が手を叩く方へ』。
モニターに映し出される3期生たちのメッセージ、山下美月は「全員まとめて愛してるよ」。
さすが美月。最高だな。

ラスサビ、会場全体のクラップ。みんな泣く。
普段泣かない与田祐希が凄く泣いています。

アンコール『そんなバカな…』。山下美月の「バカになれ~!」という煽り。
バズーカを撃てないのが可愛い伊藤理々杏
みんながインする中でひとりだけTシャツの後ろを出すという違う着こなしの岩本蓮加
そのれんたん、バズーカ撃って「おおっ!?」という驚愕の表情。

アンコールラストは『思い出ファースト』。フルサイズ!
外周を歩きながら笑い転げるれんたま(岩本蓮加阪口珠美)。

エンディングで「みんな本当に大好き!」と叫ぶ梅澤美波

その間にこっそりスタッフさんに了解を取りに行っていた山下美月が梅ちゃんに耳打ちし、予定外のもう1曲。

はじまりの曲、『三番目の風』。


一言でいうと「分厚い」ライブでした。

言い換えれば、幅が広い。
感情の幅。表現の幅。そしてキャラクターの幅。

なんかやっぱり「さすがは最上級生」という感じ。

最初に書いた「2年前を超えられるか」なんて、どうでもいいことだと思わせるだけの満足感でした。


続きます。

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