ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:川﨑桜

びーむ色調補正3
前の記事では印象に残ったシーンを列挙しました。

関連記事:


当記事では主に「夏の座長」賀喜遥香とその両脇を固めた一ノ瀬美空、川﨑桜について書きます。

さくみくがいた夏


まずは初フロントのふたり「さくみく」。

いきなり偉そうですが、ふたりはよくやったと思います。

 音楽番組での『Same numbers』披露や全ツでフロントメンバーとしてどれだけの存在感を示せるか。
 もっとはっきり言うと「他推しのファンにどれだけ認めさせるか」が重要ですね。

関連記事:


39thシングル選抜発表の記事でこんなことを書いていたのですが、それは見事に達成されたのではないでしょうか。

神宮でもふたりは輝きを放っていました。

オープニング『君に叱られた』のラスサビ前で遠藤さくらと腕を組んでニッコニコの一ノ瀬美空。

『裸足でSummer』では「大好きの伝え合いっこしよう?」「苦しくなるぐらいみんなのことメロメロにしちゃ~うぞ?」と本日も絶好調の川﨑桜。

アンコール中、前年の池田瑛紗と小川彩同様に繋ぎの寸劇に出てくるふたり。
さくたんの「ここにいるみんなを呪ってやる!じごくしゅわしゅわ~!」

そして最大の見せ場となったのはライブ終盤の『ありがちな恋愛』でした。

『真夏日よ』から『Monopoly』とたたみかけ、次はなんだ?と客席が待ち構えているところにあのイントロ。浮かび上がるふたつの影。
うお!ここでさくみくか!と思ったのが私だけでないことは、会場のどよめきが証明しています。

「責任も不安も葛藤も」あったけれど「本当に幸せな期間だった」と言い切った一ノ瀬美空。
「とにかく試行錯誤の毎日」で「どうすればもっと理想の表現に近づけるのかを常に模索し続けて」いたけれどそれも「かけがえのない経験になりました」と振り返った川﨑桜。

いずれ否応なしに来る「かきさく後の世界」に立ち向かうために、銀河系軍団5期生からさらなるフロントやセンターを輩出する。
フロント登用を決断した運営と期待に応えたさくみくは、その可能性を拓いてみせました。

「私たちやり切ったよね!!!!」
「私達やり切ったよ!!!」

ブログで互いにエールを送ったふたり。
堂々たるフロントでした。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得ておりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

かっきーがいた夏


『好きというのはロックだぜ!』以来、3年ぶり2度目の夏の座長となった賀喜遥香。

神宮でも彼女の周辺で心を揺さぶる数多くのシーンが生まれました。

後半ブロック最初の『Sing Out!』。

早々にウルウルしだす菅原咲月。曲中で泣きながら語る賀喜遥香。
もらい泣きする梅澤美波、久保史緒里、井上和。みな「責任を負ってきた者たち」です。

そして曲が終わり再び口を開いたかっきーは「みんながヒロイン」「ファンの皆さんも主役」「誰かのヒロインとして立たせていただいている」と言葉を連ねます。

メンバーはみんな、誰かのヒロイン。

まあいわゆるカワイイ系の自己肯定感と、なんならFRUITS ZIPPERの『わたしの一番かわいいところ』の歌詞と言ってることの大元は一緒だと思います。

でもそれをポップにコーティングせず茶番にも逃げず、ただまっすぐな感謝として伝える。
それはやはり乃木坂ならではであり、齋藤飛鳥に「度を超えたピュアさ」と言わしめた賀喜遥香ならではだと思うのです。

続いて10回目の神宮記念ソング『真夏日よ』。
先ほどのMCの流れからずっと泣いている菅原咲月。「まつおさん」コールがやたらとデカいのもいいなあ。

そこから『Monopoly』!
本当に楽しそうに踊る遠藤さくらと賀喜遥香。それをいつものようにニッコニコで見守る井上和。

『Same numbers』。
少し目を潤ませる川﨑桜。座長だったわけではないけれど、それでも責任や期する想いはあって。
さくみくにエスコートされて頬を緩める賀喜遥香。

ラスト『乃木坂の詩』前のMC、6期生代表は瀬戸口心月。もの凄く緊張しながら「次はもっともっと大きい自分で」。

そして遠藤さくらの「神宮でしか味わえない感情がある」。それは我々ファンも同じで。

「ここに来て良かったんですよね」
「私たちは未来を作っていく途中」

決して自分に満足することのない彼女なりの自己肯定。

『乃木坂の詩』後の梅澤美波のMCに目を潤ませるメンバー多し。
はけながら泣いていたのはその梅ちゃんと川﨑桜。

Wアンコールの『君に叱られた』も終わり、「嬉しい~、どうしよう~」と締めに困る賀喜遥香。
それを引き取った梅澤美波。その後ろでそっと涙をこぼす岩本蓮加。

こうして神宮4DAYSは幕を閉じました。

そう、あの時と同じ4日間だったのです。

2年前、先輩たちのいない初めての夏。
そこで先輩たちもなしえなかった神宮4DAYSを完走した時に、梅ちゃんは涙を流しながら「私たちが乃木坂46です!」と叫びました。

関連記事:


そこから3期の2枚看板である山下美月と与田祐希は卒業。
そして6期生にとっては初めての全ツ、初めての神宮。

にもかかわらず、あの時プレッシャーに押しつぶされそうになりながら必死の思いで駆け抜けたのと同じ4日間をごく自然な形でクリアした。(少なくとも私にはそう見えました)

それこそがこの2年間、ちゃんとグループが前に進んできた証ではないでしょうか。

その中心にいた賀喜遥香。この日は多くの言葉で懸命にその想いを伝えてくれました。

本編ラスト『Same numbers』前のMCで「かっきーがセンターだからもう安心、全部任せられると思ってもらうことが目標だった」と語ります。

3期生にはもう本当にただ楽しい思い出を作ってほしい。
6期生にはツアーが楽しいものだということを感じてほしい。

みんな、私の心配なんてしないでただ全力で夏を楽しんでほしい。

正直「自分と闘ってきた夏」であり「夜に1人で泣いちゃったりするときもいっぱいあった」けど。

それでも最後に彼女はこう締めくくります。

 今年の夏、すっごく楽しかったです!皆さんのことが大好きです!

この言葉に救われた気持ちになったメンバー、スタッフ、ファンは多いのではないでしょうか。

かっきーの不安や葛藤。
きっと梅澤美波も久保史緒里も遠藤さくらも、田村真佑も弓木奈於も柴田柚菜も(もちろん他にも多くのメンバーが)それに気づいていたと思います。

それでも、かっきーが頑張りたいなら頑張らせてあげたい。

だから信頼して任せる。
そしてその信頼に応えたかっきー。

彼女がこの夏、我々に見せてくれたもの。

それは自分の弱さを知りながら、それでも誰かのために強くありたいと願う者の強さそして美しさでした。


最後に、余談になりますがもうひとつ。

賀喜遥香が「夏の座長」のプレッシャーを語る姿を観て思ったことがあります。

井上和って、凄まじい。

加入から8年、センター4回、座長も2回目のかっきーでも不安を感じる役割。
それをお披露目から2年半の間に2度も(それも10代で!)務めた和ちゃん。

与田祐希に「和を見てるともう一度頑張ろうと思わせてくれた」と言わしめたのは伊達じゃない。

我々は(というか少なくとも私は)最近ちょっと彼女の凄さに慣れ過ぎていた気がしました。

なので言うまでもないことですが、敢えて文字にしておきます。

和ちゃんは乃木坂の宝です。


◇

『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


『2021年の乃木坂46 上』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。


 


タオル補正
2025年6月16日、『乃木坂工事中』内で39thシングル選抜メンバーが発表されました。

色々とトピックのある選抜となりました。

干支一周


センターは賀喜遥香。

Wセンターは次作でセンターにならないのが通例。
その前の『歩道橋』は遠藤さくらの単独センターだった。

とくれば6期生の新人抜擢センター、そうでなければかっきーだろうという大方の予想通りでした。

驚きもなければ不満もないです。
まあ消去法っぽいのがなんかひっかかりますけど笑

驚いたのは3人フロント。

何と6thシングル『ガールズルール』以来、12年ぶり。
『ガルル』の時は生生星から御三家(=綺麗なお姉さんグループ)という大きな転換点でした。

しかし今回は御三家のように3人の組み合わせそのものに意味があるわけではありません。

注目すべきはかっきーの両サイドがどちらも初フロントとなる一ノ瀬美空と川﨑桜であること。
たった3人しかいないフロントのうちふたりを初フロントの5期生が占めたのです。

これが意味するのは恐らく、運営はまだ5期生から新たな「フロント級」「エース格」を輩出しようとしているということ。

「銀河系軍団」5期生から輩出されるエース格が和ちゃんひとりというのはあってはならないとずっと主張してきた私としては、この流れは大賛成です。

大人数アイドルグループで世代交代をしながらトップであり続けるという前人未到の荒野を進む乃木坂。

それができたひとつの要因は先輩たちの間に割って入るエース級が各期から生まれたことです。
(受け継がれてきた「優しい世界」とグループ愛は大前提として)

例えば27thから31stシングルあたりの「よだやまかきさく飛鳥」フロント。
これを「弱体化」とか「繰り上がりエース」と評価するファンはほとんどいないでしょう。

よだやま=与田祐希と山下美月はレジェンド1期生たちの間に割って入ってフロントに立ち続けました。
しかもふたりはそれをデビュー1年ちょいからやっていたので本当に大偉業。

関連記事:
 

そしてかきさく=賀喜遥香と遠藤さくらはそのよだやまと齋藤飛鳥がいる間にフロントに立ち続けました。

この「フロントに割って入る」とか「センターとして従える」というのが大事なのでしょう。

別に存在感やファンの数で並び立てと言っているんじゃないです。
あくまでも「絵面で」です。(ただもちろん猛烈なバッシングを受けないためにはそれ相応のミーグリ人気も必要になるでしょうけれど)

であればなんとか遠藤さくらと賀喜遥香がいる間に5期生から「何人も」そういう存在が生まれなければならない。

それさえできていれば6期生も「かきさくと並び立った5期生」と並び立つことができるのです。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
しかし。
5期生で既にそれを達成したのは井上和だけ。

5期生の層が厚すぎて和ちゃんに次ぐ2番手がなかなか定まらず、フロント固定となるメンバーが決まらない。これは「銀河系軍団」の思わぬ弊害でした。

池田瑛紗をそうしようとしているように見えたが『ネーブルオレンジ』で引っ込めて今作も2列目にしてしまった。
小川彩を少々強引にでも据えてくるかと思ったが(そして個人的にはそれに賛成だった)、フロントから次作で3列目に戻すという腰の引けた采配。
中西アルノはどうなのか。『ネーブルオレンジ』期間の活動やファンからの支持をどう判断すべきなのか。

そして今回、さくちゃんを差し置いてフロントに配置されたのは上の3人ではなく一ノ瀬美空と川﨑桜でした。

いいチャレンジだと思います。

個人的にはグループ運営における連続性は必要だと考えていますが、それにこだわりすぎるとスピード感が失われる。
まして期別写真集をだすぐらい規格外の5期生なのですから。
6期生抜擢もあり得るこのタイミングで、5期から初フロントというのも逆に新鮮味があって良いです。

メンバーのチョイスもなかなか興味深い。

加入超初期は髪型と背格好が近いため「似ている」と言われていたふたりですが、それぞれのキャラクターが浸透した現在ではむしろ真逆の印象。

真顔だと整った顔立ちなのに「愛嬌最強」の一ノ瀬美空。
トップクラスの激甘釣り師なのにどこか「気位の高いシャム猫」の川﨑桜。

『超・乃木坂スター誕生!』のスキット「あま~いの大好き スイートキャンディー」でこのふたりと3人組アイドルを演じた菅原咲月が「5期生で2トップを張るくらいのあざといふたりとアイドルになっちゃった」「このふたりとやるなんて聞いてないですよ!」「ひ~ん泣」と嘆いたほどアイドル性の高いふたり。

ビジュアルも強つよですから、目につくところに置いて既存ファン以外の層にも届くのではという期待もあります。

そして音楽番組での『Same numbers』披露や全ツでフロントメンバーとしてどれだけの存在感を示せるか。
もっとはっきり言うと「他推しのファンにどれだけ認めさせるか」が重要ですね。

個人的にはせっかく今回フロントを2枚も使ったのですから、ふたりにはしっかり「箔」をつけてほしい。
あーやの時みたいに次作で3列目に下げるとかはないことを願います。

ただ6期生合流もありそうなのでなかなか難しいところなのですが。


続きます。

『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


「2021年の乃木坂46 上」 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームです。

各章末尾の「追記」に加え、書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

タオル補正
2024年11月9日、公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』内で37thシングル『歩道橋』の選抜メンバー発表ならびに初披露が行なわれました。

「ただ単に」いい曲


個人的には、意外。

前作の選抜発表に関する記事で書いたように、年末のリリースはアルバムだと予想していました。

関連記事:


6期生加入前に現体制のひと区切り。
と同時にシングルを出したらどう考えても売上枚数的には「底」となるでしょうから。

実際、シンプルに個別ミーグリ関連の数字を並べるとなかなか衝撃的です。

今作の個別ミーグリ参加人数は24人。同じく総部数は690部。
前作36th『チートデイ』は26人、745部ですからともにざっくり8%減。

その36thから既に4期生の個別免除が始まっており、37thでは遠藤さくら、賀喜遥香、田村真佑が免除で筒井あやめも5部のみ。
免除メン=フル完売メンですから直接的な売り上げ減少要因になります。

さらに5期生加入後の数字、という意味では初めて1次募集時点から参加していた(ただしフルではなく24部設定)のが30th『好きというのはロックだぜ!』。
その時が38人、1,006部なので、人数でも部数でも2年間で約2/3に減少しているのです。

その30thと比べてオリコン初週売り上げ枚数は約16%減に踏みとどまっているのですからむしろ「底堅い人気」と評価すべきでしょう。

とはいえ見た目上は厳しい数字になることは明らか。
ですから個人的には言い方は悪いですけど「アルバムでお茶を濁せばいいじゃん」と思っていました。
幸いアルバムを出してもおかしくないタイミングなのですから、なおのこと。

しかし運営はシングルリリースを選択しました。
まあトップアイドルグループだから目先の数字に捉われることなくどっしり構えていればいいんですよね。すみません、私が弱気でした笑

結果として37thは実に「エクスキューズのつかない」シングルになりました。

6期生加入もない。卒業ブーストもない(向井葉月は今作のミーグリに参加せず)。
現体制のプレーンな状態で一体どれだけの売り上げを叩き出せるのか。
ちなみに次の想定免除メンバーは金川紗耶で、最短で40thから免除と思われます。

ちょっと意地悪な言い方をすれば、運営にとってデータ取りには最適な条件。
もっとシビアなことを言えば6期生が加入した時に先輩がどれだけ影響を受けるのか、現在のファンの行動様式を分析できるのではないかと。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
さて、既に発売され何度もTVで披露された『歩道橋』。
個人的にはこの曲結構好きです。

「バズり」にも「Z世代人気」にも一切色目を使わない、「ただ単に」いい曲。
でも、これこそ乃木坂ですよね。歌詞も含めて良い意味で時代性がない=エバーグリーン。
『君の名は希望』をはじめとして、初期は「楽曲の乃木坂」と呼ばれたものです。

MVがまた実に良い。
「雪の世界」側でのメンバーは全員やたらめったら美しいですね。


全部好きなのですが、特に好きなポイントを5つ。

1:53、梅澤美波の柔らかな実にいい表情。
その直後のたゆたうように緩やかに舞う川﨑桜。

2:06、井上和の顔面の説得力。
かつて『羽根の記憶』そして1年後の『裸足でSummer』で一気に階段を駆け上がった時の齋藤飛鳥が見せた、怖ろしいほどの美しさを思い出させます。

関連記事:


3:46、鼻を赤くして心底寒そうなのが可愛い賀喜遥香。
4:39からさくちゃん以外のフロント4人が清々しい笑顔で走り去っていく描写に芽生える「みんないつかこんな顔でここを旅立っていくのかな」という感傷。

そして4:52の遠藤さくら。サムネにもなっているあの微笑み。


新期生ブーストも卒業ブーストもない。
歌詞もアレンジも「狙った」ところのひとつもない「ただ単に」いい曲。
メンバーの魅力が余すところなく発揮されたMV。

6期生加入前のセールス的には底になるであろうタイミングで、堂々と一切エクスキューズのつかないシングルを出してきた。

3期4期5期の世界の決定版と呼ぶにふさわしい楽曲だと思います。


続きます。

『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

deux補正2
前の記事ではTeamSTAR5人の演技についての感想を書きました。

関連記事:


今回は5期生版『セラミュ』の意義について。

彼女たちが『セラミュ』を演じる意味


前の記事で書いたように様々なタイミングが重なって実現できたであろう今回の再演ですが、それと同時に現在の彼女たちがセーラー戦士を演じるのは必然であるように感じました。

まず「5期生が」演じる意味。

かつて『2020年の乃木坂46』で新4期生加入に際し「4期版『じょしらく』をやってはどうか」と書いたことがあります。

遅れて加入した彼女たちが4期生と、そしてかつてその役を演じた先輩たちとの距離を縮める格好の機会になるのではないか、と。

今回の再演にはそれと同じような効果があったのではないでしょうか。

5期生たちは過去の先輩の演技を何度も繰り返し観たそうです。

舞台で活躍を続ける卒業生たちの姿。そして憧れの3期生4期生たちがまだ加入間もない時期に懸命に食らいついている姿も。
※2018年の3期生(山下美月、伊藤理々杏、梅澤美波)はお見立て会から1年半後、2019年の4期生(田村真佑、早川聖来)は同じく10ヶ月。ちなみに今回の5期生は2年2ヶ月

何か感じるものがあったはず。
そうやってまたグループの歴史が続いていくのです。

中西アルノがお歳暮を贈った仲の向井葉月に水野亜美をどう演じるか話せていたら嬉しいですね。

そして「乃木坂が」演じる意味。

運命の5人。

過去に演じた先輩たちも今回の5期生も異口同音に「セーラー戦士が集まっていく物語がアイドルである自分たちに似ていると思った」と語っています。

前作までは期を跨いで「キャリアも年齢も違う私たちが集まった奇跡」。
今回は「この5人(11人)が乃木坂の5期生として集まった奇跡」でした。

ゴリゴリの舞台ファンや純粋なセラミュファンからすれば「演者の関係性」なんて知ったこっちゃないだろうし、それに立脚した感動なんて邪道以外の何物でもないでしょう。

それでも、乃木坂版においてはこれも…というかこれこそが醍醐味だと思うんですよね。

ストーリー上のセーラー戦士たちの関係性と現実のメンバーとしての絆が交錯する瞬間。

前の記事では「木野まこと像を提示した」と書いたなおなおが、終盤にどうしても冨里奈央が抑えきれずに浮かべる感極まった表情。

「遅れて登場」のセーラーヴィーナスが実際に遅れて5期生に合流した川﨑桜と池田瑛紗だったり。

そして最泣きポイント(過去の先輩たちはみんな千秋楽でガチ泣きでした)である『運命の貴女へ』歌唱前の「みんながいたから、ここまでこれた」という言葉。

それこそ「嘘がない」からこそ観ているこちらの胸に迫るのです。

楽曲PVだって現実とリンクした内容のものがありますよね。
そしてそれが名作を生んだりするじゃないですか。それこそ『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』とか。

それによって物語が本来持つ以上の奥行きが生まれるのです。


私は井上小百合推しですので彼女が主演である2018年版のTeam STARは都合3回観劇しましたし、同年のTeam MOON(山下美月主演)や2019年(同じく久保史緒里)バージョンもCSで放送されたものを観ています。

正直、思い入れも相当あります。

そんな私にとっても、今回の5期生版は諸手を挙げて称賛したい素晴らしいものでした。

5期生が『セラミュ』をやってくれて、本当に良かった。

主演の井上和と菅原咲月は口を揃えて「バトンを繋いでくださった先輩方のおかげ」と言っていましたけれど、

あなたたちも立派にバトンを繋ぎましたよ。

『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

deux補正2
それは予想外の嬉しいニュースでした。
突如発表された5期生版『セラミュ』。

2024年4月、IMM THEATERにおけるTeamSTAR公演を2回観劇してきましたのでレポします。

大英断


乃木坂46「5期生」版 ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』。
2018年と2019年に上演されたものの再演。

まず何より、5期生に『セラミュ』を演じさせたという英断に拍手を送りたいです。

そもそも5期生は11人。セーラー戦士5人のダブルキャスト自体が不可能でした。

しかし。

経緯や内情は存じ上げませんが、発表の時系列から推測するに奥田いろはが『ロミオ&ジュリエット』のオーディションに合格した(素晴らしい偉業!)のが最初なのでしょう。

そこで「いろはが離脱する期間があるのか…え、ってことはセーラー戦士5人をダブルキャストで5期生版『セラミュ』できるじゃん!」と思いついた誰か、そしてゴーを出した誰かの超ファインプレー、大英断。

そこからキャストとスタッフと会場のスケジュールを押さえ開催にこぎつけた運営の苦労も相当なものだったでしょう。

そして何より新参者とスタ誕ライブと年末進行とアンダラとバスラと美月卒コンに冠番組まである5期生たちの頑張りは本当に想像を絶するものだったと思います。

全体の振り返りは次の記事に譲るとして、ここではTeamSTAR、5人の演技についての個人的な感想を。

川﨑桜:セーラーヴィーナス/愛野美奈子

さくたんはさくたんでした笑
ただかつての西野七瀬も「何を演じても西野七瀬」でしたしそれこそ木村拓哉さんもそう言われるので、逆に演者として武器になるかもしれません。

それにしても相変わらず抜群に華があります。「美の化身」にふさわしい。
『超・乃木坂スター誕生!』のコント「千葉魂」で「クイーンって、呼んでくれぇ~泣」のさくたんがクイーン・セレニティの前で「クイーン!」と跪いているのはなんか面白かった笑

冨里奈央:セーラージュピター/木野まこと

初登場シーンの最初の台詞「危ないよ、気をつけな」で野太い声を出して客席をどよめかせます。
この発声一発で自分の演じる、演じたい木野まこと像を観る者に伝えたのはお見事。

自身のトレードマークである満面の笑みは封印して、凛々しい表情のまま頬と口元を緩める笑い方をしていたのも印象的でした。

一ノ瀬美空:セーラーマーズ/火野レイ

ずっと真顔。そして素晴らしく綺麗な立ち姿。
高い集中力で火野レイとしての自分をキープしているのが好感持てました。
いわゆる憑依型っぽく、俳優としての可能性を感じます。

普段は笑顔の印象が強く「可愛い系」に見える彼女ですが、実に整った顔立ちなのも良くわかりました。

中西アルノ:セーラーマーキュリー/水野亜美

さすがの歌唱力。特に複数人で歌う際に周りと合わせる能力が非常に高い。

逆に演技にはやや迷いがあったように見えました。水野亜美というキャラクターの要素のうちどこか(例えば「理知的」とか)をもっと前に出した方が観客に伝わりやすかった気が。

菅原咲月:セーラームーン/月野うさぎ

素晴らしかったですね。

菅原咲月であり、同時に月野うさぎ。
先達・井上小百合は演じる際に自分とその役柄の共通点を見出し「だからこの役は私!」というアプローチをするそうですが、それと同じものを感じました。

『超・乃木坂スター誕生!』の「さつまいろ鎌倉ロケ」で見せたような「楽しそうに笑って踊ってお調子者」な姿が覚醒前のうさぎちゃんと大いに重なります。

だからこそその後の演技に、自分の運命に翻弄されながらもそれに立ち向かう姿に説得力があるのです。

「おっちょこちょいの女子中学生」が「世界を救うスーパーヒーロー」になるという振り幅MAXでありながら、そのどちらも紛れもなくひとりの女の子であると観客に思わせる説得力。

彼女自身はブログでそれを「嘘がない」と表現していましたが、奇しくも月野うさぎを演じた時の井上小百合も同じ言葉を使っていました。

そしてやや蛇足になりますが舞台上で月野うさぎでない瞬間がないのも凄い。

なおなおやみっくもそれは同じなのですが、さっちゃんは自分にスポットライトが当たっていない時の演技が実に細やかで質量ともに図抜けていました。(他のキャストはそれをやらない演技指導が出ていたのかもしれませんが)

間違いなく彼女には演技の才能があると思います。


続きます。

『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

このページのトップヘ