ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:掛橋沙耶香

びーむ色調補正3
前の記事ではライブ全体についての感想を書きましたが、今回は個人的に印象に残ったシーンを書いていきます。

美しき予定調和


まず最初に「ビジュアル仕上がってんな~」と思ったのは山下美月でした。いや、もちろんこのところずっと素晴らしいんですがこの日は輪をかけて凄かった。

オープニングの『ぐるぐるカーテン』が終わり、コツ…コツ…という足音を響かせるふたつの影。
「うお、ここで『行くあてのない僕たち』が来るとかマジか!」と大いに盛り上がったのですが『インフルエンサー』でしたね。井上小百合推し特有の脊髄反射です(5thバスラで強烈に刷り込まれたあれです)。

『シンクロニシティ』で白石麻衣の代わりにセンターを任されたのは梅澤美波
もの凄いプレッシャーだったことでしょう。

彼女は7thバスラでも橋本奈々未の場所に立つという大役を務めました。
ななみんの卒業からまだ2年、ファンの間にその記憶が色濃く残っている状態でそこに立った彼女の姿は本当に気高いものでした。

関連記事:

(こちらは有料noteマガジン内の記事なので宣伝です笑)

『Out of the blue』で自分のところに遠藤さくらが来るのを待っている間、ひとりでわちゃわちゃする掛橋沙耶香

『毎日がBrand new day』の祝祭感。今なお12人揃っていることの喜びを全身で表現するメンバーたち。3期の絆とかそんな言葉では語りつくせない、幸福な空気。

関連記事:
『毎日がBrand new day』~3年半の月日がもたらしたもの【乃木坂楽曲考察】

1期コーナーでは『狼に口笛を』というまさかの選曲!
フロントは樋口日奈和田まあや齋藤飛鳥。この3人が最後に残ったオリジナルメンバーなんですよね。センターがひなちまなところもなんかグッときます。オッオー部分の振り(これ見るとどうしても日村さん思い出します)をやる飛鳥は久しぶりに見た気が。

向井葉月がMCをまわす姿にも「なんだか随分しっかりしたなあ」と思いました笑

そして『しあわせの保護色』。
センターは大園桃子でした。
恐らく誰もが、なんならリリース時にフォーメーションが発表された当初から予想していたでしょう。

でも、それの何が悪い。出来レースだって感動することはあるんです。
5thバスラでさいたまスーパーアリーナのステージを大泣きしてブルブル震えながら徘徊していたぞのっちが、優しく身体を支えてくれた白石麻衣の顔を見ることすらできなかった彼女がこんなに大きくなりましたよ笑

この辺りからメンバー同士の関係性が垣間見えるシーンが続きます。

『明日がある理由』、仲良しの岩本蓮加センターで嬉しそうな様子がただただ可愛い遠藤さくら

『自惚れビーチ』で寺田蘭世渡辺みり愛のふたりが大笑いしながらノリノリで踊っていたのも微笑ましかったです。

『Sing Out!』では同期の岩本蓮加阪口珠美が顔を見合わせてとびきりの笑顔。
飛鳥ソロダンス前に松村沙友理が自分のポジションを見失ってウロウロしていたのも可愛かった。

さらに本編ラスト。
『僕は僕を好きになる』を歌う前に山下美月はこう語りました。

 乃木坂のセンターという大きすぎる場所に、私が今ちゃんと立てているのか、正直まだ自信がありません。
 でもこんな私でも笑顔で迎えてくださって、居場所を作ってくれるみなさんがいてくださったおかげで、自分のことをちょっとだけ好きになれたような気がしています。

それを聞いていた梅澤美波が感極まって目を潤ませます。
上に書いた7thバスラから『僕僕』まで、梅ちゃんの見せてきた乃木坂への愛と覚悟を思い起こすとこちらの胸も熱くなります。

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そしてアンコール。

毎年思うのですが、バスラで聴く『ダンケシェーン』はやっぱり格別です。

また1年分積み重なった「ありがとう」が溢れる日ですから。




自分をどうやって認めればいいのか?


最後に、誰からも共感を得られないと思うのですが書きます。

4期が『夜明けまで強がらなくてもいい』を歌っている姿を観ながら、私は奇妙な感覚にとらわれていました。

この「闘っている」感、どこかで観たことがある。

なんだ?
『サイレントマジョリティー』の頃の欅坂46か?

いや、違う。

アンダラ2ndシーズンだ。

正直、自分自身が驚きました。
さゆ推しである私にとって「至高」であるアンダラ2nd。まさかそれを4期生のパフォーマンスを観ながら思い出すことになるなんて。


まあ全然似てない誰かを見て、なぜか昔好きだった人を思い出しちゃうことってありますよね。

…ないか。

冗談はさておき、まずその「構成」がどこか似ているんだと思います。

無敵感溢れるフロント。
「見かけによらず、熱いハート!」のセンターと、その隣に立つ盟友。
そして逆サイドにいるのは「未来」そのものの最年少。

その強力なフロントを中心に全員が一枚岩となってまとまっている構図。(まあさすがに永島聖羅のキャプテンシーを感じるメンバーこそいませんが)

そう考えると新4期生の存在は当時ほとんどライブ経験のなかった2期生たちの姿と重なり出すから不思議です。

でもそれだけでは説明しきれません。

「無職」と呼ばれ冠番組にも全く呼ばれず、己の身を切るような切羽詰まりまくったパフォーマンスを繰り広げた当時のアンダーメンバーたち。
それに対し冠番組を1年半も継続している4期生。

あまりにも状況が違うこの両者がなぜ私の脳の中で結び付いたのか。

たぶん、

 自分をどうやって認めればいいのか?

『夜明けまで』で歌われるこの歌詞と、空に手を差し伸べるメンバーたちの姿。

「自分は本当にここにいていいのか」という問いかけに対し、仲間と共に懸命に手を伸ばして「私は、私たちはここにいたい」と叫んでいるあの感じ。

それがきっとアンダラ2ndの記憶を呼び覚ましたのでしょう。

ただここまで書いてきて思いましたが、これは別にアンダラ2ndと4期に限った話じゃないですよね。

アンダーも3期生も、遡れば2期生たちも同じ。

 ここにいていいのか。

これは多くの、というよりむしろほとんどのメンバーが抱えてきた問いです。それを超えた者もいれば今なおそれと向き合い続けている者もいるでしょう。

乃木坂としての時間が最も短い4期生たちが今まさにそれを感じているのは、むしろ当然のことなのかもしれません。

『僕僕』の3期フロント3人ですらHuluで配信されたドキュメンタリー『僕たちは居場所を探して』の中で同じようなことを述べています。久保史緒里はそれを「後から入ってきた者の宿命」とまで表現しました。

その葛藤と、それに立ち向かう意志の現出。
これこそが乃木坂を構成する重要な要素であり、誤解を恐れずに言ってしまえば魅力のひとつでもある。

少なくとも私はそう思っています。

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びーむ色調補正3
前の記事では全体的な感想を書きましたが、今回は印象に残ったシーンを並べていきます。

それぞれの場所


まず最初に驚いたのは掛橋沙耶香のビジュアルの仕上がり具合でした。
めちゃめちゃ可愛かったと思いません?笑

この1年ぐらいずっと髪を伸ばし前髪も流していたのですが久々に前髪を作り、前から見るとボブっぽく後ろはロングという絶妙な髪型。

そしてずっとつるんとした作り物っぽいメイクだった(堀未央奈の影響かな笑)のを白過ぎない色味のある雰囲気にしたことで彼女自身の素材の良さが素直に出たように思います。
表情も作り過ぎず、うまく力が抜けていて良かった。これは新4期生という後輩ができたことによる意識の変化から来るものかもしれません。

『走れ!Bicycle』でセンターを務めた柴田柚菜と清宮レイの「青春感」としか言いようのないキラキラ。
そのイントロで突如遠藤さくらが早川聖来の頬にキスし、後ろでそれを見ていた田村真佑と賀喜遥香が慌てふためくという衝撃のシーンもありました。

『夜明けまで強がらなくてもいい』の大間奏、フロント3人がクロスする振りの部分で賀喜遥香と目を合わせて微笑む遠藤さくら

8人組コーナーに入り、ダンスが苦手な印象の強かった北川悠理矢久保美緒が『僕の衝動』で堂々と踊っている姿を観た時もなんかグッときました。

『ポピパッパパー』では「さやえんどう」=金川紗耶・遠藤さくらが常軌を逸したスタイル(もの凄く誉めてます)を見せつけます。

その金川紗耶はさらにユニットコーナーでの『孤独兄弟』でも魅せます。イントロで賀喜遥香の前にスッと出る動きのキレが抜群でした。しなやかで切れのある彼女のダンスは観ていて楽しいですね。

『渋谷ブルース』はギターの「おかけとおつつ(掛橋沙耶香&筒井あやめ)」の愛くるしさにやられました。

もちろん「しばゆみ」=柴田柚菜弓木奈於も良かったですね。
4期生は歌えるメンバーが多いのですが、全体的にやや声が細い。その点このしばゆみのふたりや賀喜遥香は厚みのある声を出せる貴重な人材です。

弓木奈於はその堂々たるMCぶりにも感心しました。ちょっと伊藤かりんを思わせますね。
なかなかぶっ飛んだ語彙力の持ち主でもあるので若干の桜井玲香風味も感じますが笑



エキセントリックなあの子が見せた本気


そしてハイライトのひとつ、ユニットコーナーの最後に披露されたのは中元日芽香のソロ曲『自分のこと』。

これは林瑠奈自らによる選曲とのこと。

「サイリウムカラーをピンク×ピンクにしていることの重み」を全身で感じながらもなお「これからも背負わせていただきたい」とブログで語った彼女。

やっぱりちょっと、普通じゃない(どちらかと言えばいい意味で)。

正直ひめたんとは似ても似つかないイメージの彼女ですし「誰かを受け継ぐ」ことなんて誰にもできないとも思います。

ただ重みを理解して、それでもその場所に立つ者としてふさわしくありたいとあがく後輩たちの姿は古参オタである私でもグッとくるものがあります。

ただこんなシリアスな場面なのに歌詞の「冷静に やっと話せる」の部分で彼女が『ノギザカスキッツ』で見せたニューヨークのネタ「冷静~」を思い出してしまったのは内緒です笑

そしてアンコール。
『Out of the blue』初披露後のMCで、センターを務めた早川聖来が「ここがスタート地点」と語ります。

メンバーにとっても運営にとってもこの日の大きなテーマのひとつであったであろう「新旧4期生の融合」。それが成功だったことがこの言葉に表れています。

その直後、この日屈指の名シーンがありました。

ライブの感想を聞かれた筒井あやめが「何とも言えない暖かい空気感が4期生は初めからあって今回も私自身その空気に支えられた」と言い「一番思ったのはやっぱり4期生全員大好きってこと!」と叫びます。

それを聞いて矢久保美緒が涙ぐみます。
彼女が残したコメントがまた素敵なものでした。

 凄い幸せな涙です

我々ファンの側が「乃木坂のこういうところが好き」と思うイメージ。
「バックヤードでも実際にそうだったらいいな」と願うまさにその部分。

それをメンバー自身の口から聞けるという嬉しさ。

そんなことを感じさせるシーンでした。



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タオル補正

頑なさの鎧


①の記事では堀未央奈のポジションにずっと「異物感」を覚えていたことについて書きましたが、彼女自身のキャラクターもそれを増幅するものでした。

その特徴である、飄々とした…というかすっとぼけた態度。
かつて橋本奈々未に「未央奈は『え?何ですか?』で注目を集めようとしている」と指摘されたあれ。設楽さんからも「ワタス顔」と言われるやつですね。

あれも彼女のファンでない人からすればわざとらしくて腹が立つというか神経を逆なでされるのですが笑、どうも元々本人の持ち味のようです。身近な人からも「何考えてるのかよくわからない」と言われるそうですし。

想像にすぎませんが、突然のセンター抜擢から毎週TVに出るようになる中で必死にやっていたら、自分の素の部分のうちそこが面白がられた。なので多少デフォルメして強調するようになったのではないでしょうか。

「美容番長」でもありました。

これ、女子受けはいいのでしょうが男オタからは「化粧が濃い」とか言われがちですよね…

4期生の掛橋沙耶香や林瑠奈が堀ちゃんリスペクトなのでもちろん間違いではないのですが、これで女性の新規ファンを開拓したかというと微妙な気が。
ただグループに何人かはいてほしいタイプではありますね。

個人的にはずっと3期生をライバル視しているような印象も受けました。

まあ無理もありません。同期で選抜に定着しているのが自分と新内眞衣のふたりしかいないのに3期生はあっという間に5人が定着し、多い時には8人も選抜入りしてきたのですから。

ただ、彼女が2期生不遇を語れば語るほど「いやお前は優遇されてただろ」というツッコミが入る悪循環に陥っていました。
3期4期は曲ごとにセンターが変わっていますが、2期生曲は最後まで堀ちゃんセンター固定。

これも完全に運営側の話なんですけれどね。

同じく「ゴリ押し」と呼ばれ強烈なアンチがついた生駒里奈が徐々にポジションを下げ、13th以降はいくつか例外はあるものの3列目に落ち着いたのとは対照的です。(生駒ちゃんが卒業発表時に功労者として再評価されたのはそれもあったと思います)


そして改めて彼女のこれまでを振り返ってみると、全体に「わからないやつにわかってもらおうなんて思わない」という頑固さのようなものを感じます。

それは彼女自身の「アイドルとは弱みを見せないもの」という美学によるものでしょうが、やはりスタート地点で訳も分からないうちに大量のアンチがついたというのも大きかったでしょう。大いに同情の余地があります。

ただその「頑なさ」が彼女に与えられた主要メンバーという地位にそぐわなかったこと、そしてグループ全体のパブリックイメージとも合っていなかったことは事実だと思います。

カウンターがあることの強さ


こうして言葉を並べてきて思うのは「結局、ポジションだけが間違っていたんだな」ってことです。

彼女自身の持ち味からすれば本来は秋元真夏的な立ち位置が良かったのでしょう。
乃木坂のメインストリームに対するカウンター。

センターやフロントなど前面に出てくるのはグループのイメージを体現する「乃木坂感」溢れるメンバーが望ましい。

ただそれだけだと外番組では盛り上がらないことこのうえない。西野七瀬が20人いてもMCは困っちゃいます笑

そこで必要になるのが「異物」。
いわゆる「バラエティメン」ではなく、アイドル性をキープしながらも「ズレ」を生めるメンバー。言い換えればMCに対してフックのあるメンバー。

外番組ではこういう人が重宝されるんですよね。
高山一実しかり。松村沙友理もその範疇に入ります。生田絵梨花もそうなのでしょうが彼女はもはやいろいろ突き抜けちゃっててこういう評価軸では語れません。

余談ですが、今の山下美月は乃木坂感を残しつつもフックがあるスーパーエースへと脱皮しつつあるような気がしています(と、彼女がマイペースで激辛料理を食べている番組を観ながら思いました)。

『アメトーーク!』や『バズリズム』で見せたように外番組でもすっとぼけたキャラを物怖じせずにできる堀ちゃんは、このカウンターとして存分に機能していました。

「異物感」って重要です。

乃木坂に憧れて入ってきたメンバーが多い3期4期が多数派となった現在、どうしても同質性が高くなる傾向にあります。それは乃木坂が結成当初から持っていた強みでもあります。「スカートの裾が揃っていた衣装デザイン」なんてのもありました。

3期は全体としてタレント性の高いメンバーが揃っておりそもそもの乃木坂感は低めでしたが、彼女たち自身が乃木坂ファンであるために同質性を高める方向に進んでいます。梅澤美波が阪口珠美のギャル言葉を叱るなんていうのもそれを端的に示していますね。
これ自体は結成当初からの古参オタからすると正直、嬉しいことです。

でも同質性の高い組織って、強度は上がりますが折れやすくなるリスクもあるんですよね。

その点、現在の乃木坂には1期2期がキャリアを重ねる中で培ってきたしなやかさや打たれ強さのようなものが備わっています。

しかしこの先、グループが小さかった頃を知らない3期4期だけになった時にしなやかさをもたらせる人材は誰なのか。
そこで再び3期生たちが自分の個性に目覚めるのかもしれませんし、堀ちゃんのような異物感を醸し出す後輩が現れるのかもしれません。

異物感を継ぐとしたら、今いるメンバーの中では林瑠奈じゃないかと思っています。エキセントリック度合いとしてはちょっと抜けた存在ですよね。
もうひとりの堀チルドレン掛橋沙耶香もいいんですが、乃木坂メンバーとしては極めて珍しく上昇志向を隠そうとしない彼女はどちらかというと衛藤美彩を彷彿とさせますね。


最後に、卒業後の彼女について。

既に本人が明確に女優と言っていますね。

これまでは現役アイドルとしてヒロイン的な要素を求められる部分がありましたが彼女の本質はそこにはありません。その枷が外れたこれからの方が幅広い役柄をこなせそうで、むしろ期待できます。

『遊戯みたいにいかない。』とかカップスターの『毎月劇場』でわかる通り、オークラさんの脚本、というか東京03角田さんを傷つける台詞を吐く役が異常に似合うのですがそれはさておき笑

サスペンスドラマの容疑者役にぴったりですね。

犯人役でもいいし、やたらと怪しくて引っ掻き回すけれど犯人じゃない役もできる。あとは他人に無関心で不愛想なんだけど実は主人公の一番の理解者とかも似合う(これはサスペンスに限らずどんな物語でもよいですね)。

犯人役といえば『猿に会う』での演技が印象に残っています。あのドラマ全体に通底する不穏な空気の体現者でもありました。

個人的には「個性派女優」として活躍してほしいし、その方向で10年後も生き残っている可能性があると思います。

乃木坂の看板を下ろしたこれからの彼女がどんな演技を見せるのか楽しみです。


堀未央奈さん、約8年間お疲れさまでした。

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出てこい歌メン


ひとつ前の記事とも関連しますが、これからの乃木坂に求められることのひとつが歌唱力。

多くの楽曲でオリジナルメンバーが卒業し、まあストレートに言えば生歌(被せ含む)の比率が高くなっています。まして2019年に卒業したメンバーのうち衛藤美彩、伊藤かりん、桜井玲香はいわゆる歌メンでした(ゆったん、ゴメン笑)
さらに2020年卒業の井上小百合と白石麻衣も歌えるメンバーです。

被せにしろ純生歌にせよ、ライブをやる以上はある程度の歌唱力が必要になる。

バスラの4日間、伊藤純奈と久保史緒里は大車輪の働きでした。

逆に言うと純奈と久保ちゃんだけに頼っている(恐らく、運営が)のは正直、がっかり。
歌えるメンバーはもっと積極的に歌ってほしいし歌わせてあげてほしい。

3期生の中ではかなり歌えるのが岩本蓮加。アンダラ行っている人ならご存じでしょう。
前の記事でふれた中村麗乃ももちろん期待できます。
特別上手いわけではないですが与田祐希も実はそこそこ歌えます。彼女の場合、自信がなさそうなのでスタッフが上手くそこを伸ばしてあげるといいのでは。

4期では賀喜遥香が完全にそのラインに乗っていますが、前にも書いたように私の4期イチオシ歌唱メンはしばゆうこと柴田柚菜。リズム・ピッチとも安定感があり安心して聴いていられます。
清宮レイもなかなか良いです。しばゆうと笑顔満開の歌うまコンビですね。

4期ライブの記事でも書いた通り、4期は全体にそれなりに歌えるメンバーが多いです。
『乃木坂工事中』のお披露目で弾き語りを披露した掛橋沙耶香もいますしね。

まあ何期生であっても、歌メンが不足していることを認識して「自分、歌えます」とアピールするメンバーがでてきてほしいものです。

現在の乃木坂において「歌が上手い」という理由だけで選抜に入れることはないでしょう。でもライブでは間違いなく歌えるメンバーが求められています。そこではっきりと力を見せればきっとファンは増える。

今回伊藤純奈が見せた存在感。これに続くのは誰でしょうか。

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「可愛いの天才」が見せた歴史と責任感


真夏の全国ツアーに比べメンバー間の登場頻度に偏りがあった今回。

特に4期生は遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめの3人以外はほとんど出番がありませんでした。

既に書いた通り全曲披露という縛りと準備期間の都合と思われますので今回はやむを得なかったのでしょう。

幻となった2020年5月の白石麻衣卒業コンサートではどんなセットリストでそれぞれのメンバーにどのような出番が準備されていたのでしょう。

まいやんのユニット曲は全部やるとして、そこであまり接点のなかった色々な後輩と絡んでほしいですね。いつか開催できる日を楽しみに待ちたいと思います。チケット取れる気がしませんが笑


この日、特に印象に残ったメンバーをひとり挙げるとすれば星野みなみ。

『Against』と『ぐるぐるカーテン』で生駒里奈の不在を埋めていました。

あの無我夢中だった最初の頃、隣でその姿を見てきた彼女。
「偉いねえ」の彼女が凛々しい表情で中心に立ち『Against』のソロダンスを踊っている。

その姿にはやっぱり、ちょっとグッとくるものがあります。

もう1期は本当に少なくなって。この日は白石麻衣不在、井上小百合もほとんど出番なし。
そんな中で彼女が見せた歴史。そして責任感のようなもの。

まだまだ、齋藤飛鳥をひとりにしないであげてほしいです。

推しの最後を見送るということ


井上小百合にとって、この8thバスラがアイドルとして行った最後のライブになりました。

さゆ自身は翌日も出演したけれど、私はこのDAY1のみの参加でした。

8年半応援してきた推しが、代表曲である『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』を最後にパフォーマンスする姿を現場で観れたので悔いはないです。

そして自分個人として観た推しの最後の姿がデビューシングルってのもなかなか胸に迫るものがありました。

最新シングルで始まり、デビューシングルで終わる。
4DAYSの1日目ですが、なんというかある意味バスラとして完結していました。

やっぱりバスラって特別です。(以前に「やっぱり神宮は特別」と書きましたが笑)

なんというか、どうしたって思い出がよぎるんですよね。

あのメンバーがいないとか、あのライブでのこの曲は凄かったとか。
でもそれが嫌じゃない。懐古厨でも現状の否定でもなく、美しい思い出と美しい現在の幸福なオーバーラップ。

そりゃ正直私だって、『行くあてのない僕たち』をさゆまり以外の誰かが歌うのは拒否反応があります。でも過去に歌ったメンバーたちみんなが先輩と楽曲への敬意を言葉にしてくれているのを見ると、心から嬉しく思います。

上手く表現できませんが、自分にとってはさゆまりの『行くあて』が至高だけれど、それでも意味のある二人組が意味を持って歌ってくれればそれでいいと思うんです。さゆまりとは別の物語を持つふたりが、自分たちの何かと重ねて自分たちなりの解釈で歌ってくれれば。

それがまた誰かの新しい思い出になるのでしょう。

そうやって歴史が続いていけば素晴らしいですね。


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『I see…』
乃木坂46、25thシングル『しあわせの保護色』のカップリング。歌唱メンバーは4期生11人(4期追加メンバーは参加せず)。

前の記事はコロナ禍の真っ只中にある日本でこの曲が流れる意味、みたいな大上段に構えた内容でしたが、ここでは打って変わってMVのメンバーのここが可愛い!ということをつらつらと書きます。久保史緒里ばりに秒刻みで笑

チームの魅力×個人の魅力


ストーリー部分+衣装でのパフォーマンスという、まあ非常によくある構成。
でもストーリー部分ではとにかく笑顔全開でメンバーの仲良く楽しげな様子を見せて4期のチームとしての魅力を伝え、衣装に着替えてのラスサビでは各個人の綺麗さ・可愛さを強調するという2段構えなのは効果的ですね。

そして改めて思うのは4期の「乃木坂感」。
派手派手な曲にカラフルでスピーディなMVなのにクドくならずに何度も観れる。
これはやっぱり乃木坂らしさですよね。1期生の持つ「いい意味での押し出しの弱さ=奥ゆかしさ」が4期にも継承されていると感じます。

以下、それぞれのメンバーの見どころについて。

柴田柚菜
2:30の笑顔全開。普段は声も小さくて体温低めな感じなのに、笑うとニッコニコな彼女。そのギャップがキュートだし観ていて幸せな気にさせられます。
ひとりだけ短いスカートの服装なんでちょっとドキッとしてしまったのは内緒です。

清宮レイ
いつでも笑顔のサンフラワー。全編を通じて最高のハッピー製造機ですが、特に1:49の黒子を追いかけるシーンで前を見て走らなきゃいけないのに思いっきり横のカメラを見て笑っちゃってるとこが可愛い。

このMVのハッピー感を支えているふたりでしょう。言葉にするとなんだかバカみたいですけど、笑顔ってホント大事。

筒井あやめ
3:59からのNGシーンの愛くるしさたるや…圧倒的。
顔に布がかかって「わー!」って感じの手が萌え袖と相まってめちゃめちゃ可愛い。普段は落ち着いて見えるあやめんの、ふいに現れる子供っぽさが良いですね。

早川聖来
本人も「すべて全力のMV」と言っていましたが、その通りの楽しげな表情と少々オーバーなくらいの演技。演技派の彼女がやる「クサい演技」。楽しい撮影だったんだろうなと思わせます。
ラストのサビ、3:23の「もったいな~い」では本来の美形っぷりが出ていてこれも良し。

矢久保美緒
ラストのサビ、3:25からの「素直になろう~」でピョンピョン飛んでいる姿が可愛いですね。0:28からレイちゃんのフードの引っ張り方がエグい…のかと思ったらこれは相手のリアクションが大きいだけでした笑

遠藤さくら
0:20前後のイヤホンをして何気なく外を眺める姿。
4期に関する過去の記事で何度も書いている彼女の「物語性のある佇まい」がこのMVの冒頭からいきなり炸裂です。

そして私はやっぱりさくちゃんに橋本奈々未を感じてしまうのです。
『夏のFree&Easy』のMV(全員がヘッドホンしてリップシンクしたり踊ったりする)、開始10秒で音楽を聴きながら空を仰いで目を閉じるななみんの姿が反射的に思い出されました。

関連記事:

掛橋沙耶香
3:47の「胸騒ぎの腰つき」の印象が強すぎる彼女ですが、個人的には0:38以降の最初のバス車内でのさくちゃんとの絡みが好きですね。まず乗り込んでポーズをとった時の満面の笑み。キラキラしていて「ザ・アイドル」って感じです。黒子の分際で笑

照れながらためらいがちに踊るさくちゃんとノリノリの掛ちゃんの対比がお互いの良さを際立たせていますよね。控えめなさくちゃんはなんというかいわゆる西野七瀬的。(やっぱりななみんとなーちゃんのハイブリッド!笑)
2:23に繰り出すゴッドフィンガーもなんか好きです。

金川紗耶
歌衣装になるとグッと美人度が増す感じが良いです。アップで抜かれるカットがないのが惜しい。3:21ぐらいに一瞬横切るのですが…

北川悠理
風船をポンポンやってるところも無邪気でいいのですが、1:42黒子を追いかけるシーンでチラッと映る彼女の楽しそうな顔が良いです。

田村真佑
1:06カフェに入っていって腕組みしてニヤッと笑うとこ。
彼女のお姉さんっぽさとキュートさが混じった魅力、さらば青春の光・森田氏の言うところの「チャーミング」な部分が良く出ているシーンですね。

「大丈夫だよ」と彼女は笑った


賀喜遥香
この曲のセンターはミス・パーフェクトにしてミス末広がりのかっきー。

「何をやらせても絶対に平均点以上出す」彼女。
個人的には平均点どころか常に80点以上出してると思いますけれど。

できて当たり前と思われる辛さは、経験した者にしかわかりません。
50点を80点に上げるより90点を95点に上げるための努力の方が遥かにしんどいということも。

県内屈指の進学校出身と噂される彼女。
どれほど地道な努力を重ねて来たことでしょう。

そしてそのスペックに加えてあのビジュアル。勝手な想像ですが、周囲からのプレッシャーやジェラシーにさらされたこともあったかもしれません。

それでも現在の彼女はそんなすべてを乗り越えて、穏やかで魅力的な「えへへっ」という笑顔を浮かべています。

本編最後の「大丈夫だよ」と語りかけるようなあの笑顔。
4期生が皆、口を揃えて「かっきーの笑顔を見ると安心する」と言うあの笑顔。

やっぱりこれも別に運命とか特別な意味なんてない、単なる巡り合わせに過ぎないけれど。
『I see…』のセンターが賀喜遥香で良かった。


胸を張って言います。今、日本を元気にしているのはこの曲です。

チームとしての4期、そして個々のメンバーの魅力を感じながら観てください。
そして最後のかっきーの笑顔を。

どんどん濃くなる暗闇に飲み込まれそうな現状ですが、自分の場所で頑張ろうって気になれます。



こちらの楽曲は音楽配信サイト「レコチョク」でも購入できます>>>
『I see...』/乃木坂46



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