ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:新内眞衣

びーむ色調補正3
前の記事に書いたように初の2期生単独ライブは素晴らしいものでした。

しかし、この日のライブを観終わった時に私が思ったのは、

「ああ、これで本当に2期は終わったんだ」でした。

いや、これだとめちゃめちゃ語弊ありますね。
少しだけ柔らかい言葉で言い換えると「この先の2期生たちの姿」が思い描けなかったんです。

夢の実現は夢の終わりで


その大きな理由のひとつは「2期生ライブ」というタイトルでありながら、その実態は「堀未央奈卒業コンサート」だったこと。

ほぼ全曲出ずっぱりの真ん中たちっぱなし。
過去の卒業生でいえば生駒里奈や若月佑美、そして西野七瀬や白石麻衣と同じですね。まあソロコンをやった衛藤美彩というさらに突き抜けた人もいるわけですが笑
しかしこれらのメンバーは明確に「卒業コンサート」として開催していました。

堀ちゃんの卒業に全振りするのはアンコール以降だけで良かったと思うんです。

桜井玲香でさえそうだったじゃないですか。
彼女は「あくまでも乃木坂の全体コンサート」であることを貫きました。(しかもバスラではなく普通の全ツファイナルでしたが)



繰り返しになりますが、「堀未央奈卒業コンサート」と銘打っているならともかく「2期生ライブ」なんです。それもずっとファンやメンバー待望の。

なのに『風船は生きている』も『自惚れビーチ』も『ブランコ』もやらないって何?

個人的にはそこが大いに不満でした。

ライブ中盤の「全員センター企画」。
おぉ、いいじゃん!と思っていましたが次第に気づきました。あれ、実は単なるユニットコーナーでしたよね。

全員センター企画=それ以外の曲は全部堀ちゃんセンター。

もちろんこの原因はそもそも期別曲のセンターをすべて堀ちゃんにしてきた運営側の采配にあります。

「未央奈の最後だから、彼女に花を持たせたい」という2期生たちの思いがあったことも想像に難くありません。

でもそんな企画をせずとも極めて自然な形で全員がセンターを務めた翌日の1期生たちとはあまりにも対照的で少し残念でした。

それだけ堀未央奈の存在は大きかったと言えばそれまでかもしれません。

でも私はこれからの彼女たちの姿を見せてほしかった。

『スカウトマン』で真ん中に立つ新内眞衣とか『そんなバカな…』でおちゃらける渡辺みり愛とか。オリジナルセンターは堀ちゃんの楽曲であっても、誰かがそれを引き継ぐ姿が見たかったです。

さらにすごく勝手な妄想を押しつけると、北野日奈子には「最後まで全然敵わなかったけど、私はずっと未央奈をライバルだと思ってきた!ずっと負けたくないって思ってた!」と叫んでほしかった(そして堀ちゃんには「わかってたよ、日奈子」と応じてほしい)。
そして鈴木絢音には「これからは私が2期を守るから」と言ってほしかった。

その点さすが寺田蘭世は『ボーダー』で「私はこの6人が辞めるその日まで、この曲を大切に歌いたいです」と力強く言っていましたね。まあ若干彼女は名言言いたい癖がある気もするのですが笑

堀ちゃんが言うところの「みんな自分を責めすぎる」が出てしまった結果、せっかくの晴れ舞台なのに他のメンバーが前に出られていなかったように思います。

ずっと自分に自信を持てない状況が続いたゆえのブレーキ、なのでしょうか。だとしたら悲しい。




不遇はもう終わりにしよう


私は決していわゆる「2期生推し」ではありませんから、ずっと彼女たちを応援してきたファンの方からすると以下の文章はまるで見当違いかもしれません。それでも結成当初からの古参オタとして彼女たちの決して平たんではない歩みをある程度は見てきたつもりです。

やっぱり始まりは2017年神宮の期別コーナーだったんだと思います。

あの日「キラッキラの3期生」と「オールスター感謝祭の1期生」に挟まれて、自分の存在意義とはなにかという問いを突き付けられた2期生たち。

そこで彼女たちが見せたのは、自分たちのこれまでと現状に涙を流しながら異様な迫力でパフォーマンスをする姿でした。キツい言い方をすれば「気持ち」しかなかったんです。

この瞬間に「不遇の2期」というフレーズが生々しい形でファンの前に表れた。いや、表れてしまったと言うべきでしょうか。(それまでも言葉として使われてはいたもののそれほど表立ってはいなかったように思います)

その後も容赦なく3期生の快進撃は続きました。

直後に発表された『逃げ水』では3期生の大園桃子と与田祐希の抜擢センター。
そして翌2018年の『シンクロニシティ』では久保史緒里と山下美月が、続く『ジコチューで行こう!』では岩本蓮加と梅澤美波がいずれも初選抜即福神。さらに『帰り道は遠回りしたくなる』で伊藤理々杏と佐藤楓が初選抜と、3期生は順調に選抜内での地保を固めていきます。

そして気づけばネット上では「2期推し」と「3期推し」の対立構造が目につくようになりました。

流れを変える契機もあったんです。
2019年6月の『乃木坂工事中』では「あらためて知って欲しい!2期生のいいところ」と題し2週にわたって2期生がフィーチャーされます。伊藤かりんや新内眞衣の語り口にバナナマンのサポートもあり「不遇」を「今となっては思い出」という切り口で処理できたように思われました。

しかし2019年夏に発表された24thシングル『夜明けまで強がらなくてもいい』で今度は4期生3人がフロントに抜擢されます。
さらに同年末に放送された配信番組内でニューカレドニアへ二人旅をした堀ちゃんときいちゃんは現状について「悔しい」と口を揃え、2期推しのファンはまたも不満を募らせます。

いつしか「不遇」は2期生を語る際の枕詞のようになっていました。

しかし。
この日のライブで私が感じたのは、あの神宮で観せた情念とは真逆の「清々しさ」でした。

それは諦めでも自己憐憫でもなくて、不遇と言われながら懸命に生きた者だからこそ到達できる自己肯定。

 もう、いいじゃないか。

私はこの同じ言葉を2019年末のアンダラ東京シリーズのライブレポでも使いました。

2014年4月のアンダーライブ・シーズンゼロから皆勤賞だった「アンダラの守護神」川後陽菜が卒業したライブ。
あの時の笑顔でさよならした川後陽菜に通じるものを感じたのです。

 思い通りにはいかなかったし、悔しいことも辛いことも惨めな思いもいっぱいしたけど。後悔だって山ほどあるけど。

 でも、誇りに思う。
 私たちは、よくやった。

この日の2期生たちはそんな清々しさを振りまいていました。



2期だけでの単独ライブは皆が望んでいたことでしょう。

でもかつて堀ちゃんが言っていたような「2期全員で選抜に入りたい」とか「2期全員でひとつになってグループを変えよう」みたいなことはもう誰も思っていないような気がします。(凄く勝手な思い込みかもしれませんが)

彼女たちがこの日目指したのはきっと、ここでひとまず「2期生の物語」にケリをつけること。

 だから、記念碑を建てよう

 でっかい、でっかい記念碑を

 私たちがここにいた証を。

この日、間違いなくその記念碑は建ちました。

膨らみすぎてしまった「不遇」という言葉への落とし前を、見事に自らの手でつけてみせた2期生たち。

もうここからは「誰かを見返すため」にではなく、「自分」と「乃木坂46」のためにその力を使ってほしいと思います。

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びーむ色調補正3
2021年3月28日。
2期生の合格発表からちょうど8年という記念すべきこの日。

とうとうそれは実現しました。

乃木坂46、2期生による初の単独ライブ。

幻のままでは終わらせない


2期生メンバーそしてファンにとっても悲願だった2期単独ライブ。
北野日奈子はそれを「夢」と語りました。

2020年に予定されていたもののコロナ禍により直前で中止。
急遽スタジオ配信という形で「幻の2期生ライブ」を届けてくれましたが、生パフォーマンスとVTRを組み合わせた急ごしらえのもの。メンバーたちもやはり悔しかったことでしょう。

ついに。ようやく。

ただこの日は同時にこれまで2期のトップランナーとして走り続けてきた堀未央奈のラストライブでもありました。


セットリストはこちらです。

Overture
01. アナスターシャ
02. ライブ神
03. Am I Loving?
04. 走れ!Bicycle

全員センター企画
05. 日常(北野)
06. 君の名は希望(山崎)
07. ゴルゴンゾーラ(渡辺)
08. サヨナラの意味(純奈)
09. ここじゃないどこか(鈴木)
10. 太陽ノック(新内)
11. ボーダー(寺田)
12. 別れ際、もっと好きになる(堀)

13. 嫉妬の権利
14. 今、話したい誰かがいる

15. 君に贈る花がない
16. 世界で一番孤独なLover
17. かき氷の片想い
18. スカウトマン
19. ハルジオンが咲く頃
20. きっかけ

21. ゆっくりと咲く花

EN1. 冷たい水の中
EN2. バレッタ

EN3. アナスターシャ

セトリをざっとまとめると以下のような流れでした。

『アナスターシャ』で始まり、そこからアップテンポな曲をつないだ後は「全員センター企画」。

2期生全員アンダーだった時のアンダー曲『嫉妬』とその表題曲『話誰』を挟んで一気に本編ラストまで畳み掛け、最後は『ゆっくりと咲く花』。

アンコールは堀未央奈の卒業セレモニー。ゆっくりとじっくりと、思いの丈を語る彼女。
そこからソロ曲『冷たい水の中』、さらに代表曲というにはあまりにも重い『バレッタ』へ。2期生がひとりひとり堀ちゃんへのメッセージを伝え、最後にはサプライズで彼女のお母さんからの手紙も読まれました。

そして再びの『アナスターシャ』。
1期から4期までのメンバーも集結しての幕切れとなりました。




笑顔と涙に包まれて


ここからは印象に残ったシーンを並べていきます。

最近のライブレポでは毎回その日一番ビジュアルが仕上がっていたメンバー(無論、ゴリゴリの主観)を書いているのですが、この日は鈴木絢音かな~。

まず最初に驚いたのは伊藤純奈の髪が長いこと。(エクステですよね?)
そして衣装のスカートが(8人中4人は)短い。きっと堀ちゃんの趣味だなと思ったら案の定でした笑

『走れ!Bicycle』を持ってきたのはちょっと意外でしたが、後で調べたら実は1年前の「幻の2期生ライブ」でもセトリに入っていました。彼女たちにとって「自分がまだファンだった頃の乃木坂」を象徴する曲なのかもしれません。

最初のMCで北野日奈子が言った「人生で1番は難しいとしても3番目ぐらいに入る思い出作ろう!」も面白かった。

そのきいちゃんが全員センター企画のトップバッター。曲はやはり『日常』。
制服でのパフォーマンスはなんか欅坂46の『月曜日の朝、スカートを切られた』を思い出しました。表現しようとしているものはまるで違うんですけどね。

山崎怜奈のセレクトが『君の名は希望』というのはちょっと意外でした。
ザ・乃木坂のこの曲。それを「良くも悪くも乃木坂から一番遠い人」でありながら「今最も乃木坂の名を背負ってメディアに出ている人」な彼女が歌う。不思議なパラドックス。

ひとりだけ1年前と同じ曲を選んだ伊藤純奈
「これが本当のラストチャンスだと思って歌います」
そう語った彼女の『サヨナラの意味』。いつまでも変わらない憧れのあの人に向けて。
最後に頬を伝った涙も印象的でした。

全員アンダーだった『今、話したい誰かがいる』を歌ったのは復讐なのか意地なのか、それとも「復讐そのものへのさよなら」なのか。

『世界で一番孤独なLover』も意外。

この後ぐらいから涙を流すメンバーの姿が目立ち始めます。

『ハルジオンが咲く頃』で早くも泣き始める「号泣あしなが姉さん」こと新内眞衣
『きっかけ』でスカートをグッと握りしめて涙をこらえる北野日奈子

アンコールでの堀未央奈の挨拶にも多くの印象深い言葉がありました。

「そんな自分は凄く好きです」「夢の連鎖」「乃木坂は自慢のグループ」
そして「お花いい匂いする~」笑

本当に最後の最後『アナスターシャ』で、もはや顔を上げられずに涙にくれる鈴木絢音
サプライズ登場した先輩後輩たちは笑顔で卒業を祝い、離れたところで誰よりも激しく泣く林瑠奈

これぞ乃木坂の卒コンという、笑顔と涙で包まれた温かな空間でした。


そして『乃木坂工事中』は自分にとってのアフター配信。

「2期生ハウス」最高でした。

4期生曲『Out of the blue』を楽しそうに踊る2期生たちの姿と「ここだけやりたい純奈」。
堀ちゃんのアドリブダンスに追いつけない山崎怜奈
テンション100での堀未央奈の挨拶。
そして全体的に渡辺みり愛がめちゃめちゃ面白かった。

すぐそこにある別れが見えているこんな時には、明るくバカやってる姿が一番切ないですね。

ああ、乃木坂っていいな。
そう思わせる素敵な30分でした。



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乃木坂にとって1年で最も大切な日と言っても過言ではない、バースデーライブ(以下バスラ)。2021年、コロナ禍が続く中での9th YEAR BIRTHDAY LIVEは無観客配信での開催という決断が下されました。

2020年を振り返るセトリ


セットリストはこちらです。

Overture
01. ぐるぐるカーテン
02. インフルエンサー(センター:山下美月、与田祐希)
03. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
04. 何度目の青空か?
05. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:遠藤さくら)
06. 君の名は希望

期別コーナー
【4期生】
07. 夜明けまで強がらなくてもいい
08. キスの手裏剣
09. Out of the blue
【3期生】
10. 逃げ水
11. トキトキメキメキ
12. 毎日がBrand new day
【2期生】
13. バレッタ
14. アナスターシャ
15. ライブ神
【1期生】
16. 制服のマネキン
17. サヨナラの意味(センター:齋藤飛鳥)
18. 狼に口笛を(センター:樋口日奈)

2020年コーナー
19. しあわせの保護色(センター:大園桃子)
20. ゆっくりと咲く花
21. 世界中の隣人よ
22. Route 246
23. 明日がある理由
24. ファンタスティック3色パン
25. I see…

26. 口ほどにもないKISS
27. 自惚れビーチ
28. 日常
29. Wilderness world

30. いつかできるから今日できる
31. おいでシャンプー
32. Sing Out!
33. 僕は僕を好きになる

EN
EN1 そんなバカな・・・
EN2 ダンケシェーン
EN3 乃木坂の詩


シングル6連発。そこから期別に3曲ずつ。
2020年を振り返り。アンダー3曲からの『Wilderness』。
シングル3連発から現センター山下美月のMCを挟んで最新シングル『僕僕』で本編終了。
アンコールは(軽めの)堀未央奈卒業セレモニーで、乃木坂の詩で締め。

ざっとまとめると、こんな流れでした。

正直、セトリだけ見れば「バスラじゃない」です。

まあ「シンクロニシティライブ」こと神宮球場と秩父宮ラグビー場で同時開催された6thバスラも普通の全ツとほぼ変わらないセトリでしたが、それよりもさらにバスラ感は薄い。

あの時は大人数+ユニット+アンダー+3期でした。それに対し今回は大人数+アンダー+各期。かつ期別曲だけで計12曲もやるためユニットコーナーが丸々なくなっています。(かろうじて『3色パン』だけが2020年コーナーで歌われましたが)

さらに2020年コーナーが一番長かったため、過去の乃木坂を振り返るバスラではなく2020年の辛かった状況を振り返る内容になってしまっていました。

もちろん感染症対策の結果という側面もあるのでしょう。なるべく曲ごとの人数を減らしたり練習時間も短くできるよう最近披露した曲をチョイスしたりと、スタッフの方々も苦心されたのだと思います。

ただ、私の思うバスラの醍醐味は「歴史を辿ること」。
楽曲発表当時のメンバーの姿やグループの状況を思い出したり、様々なライブを経てその楽曲の持つ意味が変わってきたことに感慨を覚えたり。8thバスラの記事で書いた通り「どうしたって思い出がよぎる」んです。

関連記事:


さらにここ数年はそこに「継承」が加わってきました。
とりわけ相次ぐ1期生の卒業後に迎えた2019年の7thバスラ以降はその傾向が顕著。

卒業したメンバーのポジションを埋める後輩たちの見せる覚悟と、それを見守る先輩たち。その図式が放つ何とも言えない暖かさに毎年「やっぱ乃木坂だな」と言わされてきたのです。

しかしこの日のセトリには、普段はなかなか聞けないあの曲を披露してくれるのかというワクワクも、ユニット曲で卒業メンバーの穴を誰が埋めるのかというドキドキもありません。そもそも先輩と後輩の共演自体がいつものバスラに比べて極端に少なかったという印象です。

これから期別ライブやるんだから期別コーナー作らなければよかったのに。
まあ運営からすればバスラを視聴したライトファンを期別ライブにも誘おうという目論見なのかもしれませんが…個人的には「逆だろ」って感じです。

そしてバスラとしてはボリューム感も低めでした。
これは当日中にアーカイブ配信をするという時間の都合もあってのことかと思われますが、翌日アーカイブ配信してくれればいいのに。(当日オンリーにすることで違法動画アップ防止効果でもあるんでしょうか?)



それでもこの日はバスラだった


とまあ、つらつらと不満を書き連ねてきましたが、要するにこの日のライブは私にとってバスラの醍醐味を感じにくいものだったというのが偽らざるところです。

それでも敢えて言います。

この日のライブは紛れもなくバスラであったと。

そう感じさせてくれたのは新内眞衣でした。

最初のMCでまいちゅんはこんな趣旨の言葉を語っています。

 例年よりちょっと時間があったので、後輩ちゃんたちに初期の振り付けの細かいところ、「『ぐるカー』の手は閉じるんだよ」とか教えることができた。
 私たち2期生までは一から先生方に教えてもらえたので、そういう細かいところを習っていない3期生以降に教えてあげられたのは良かった。

我々ファンには見えなくても、バックヤードではちゃんと「継承」が行なわれていたんです。

この発言が全員の前でなされたことも、配信の電波に乗ったことも、飛鳥が「それ大事!」と強く肯定したことも凄く良かったですね。

これによって先輩後輩がお互いに「3期以降は教わっていないことがある」というのをきちんと認識し、この先その部分を埋めていこうという意識づけができたのではないでしょうか。

以前『乃木坂工事中』で円陣のやり方を後輩たちがちゃんと習ってないという話が出たのを思い出します。

彼女たちの頼もしさに我々ファンも時々忘れてしまいますが、3期4期は本当に短期間で大きな舞台に立ち、大切な役割を任されてきました。
その中で詰め切れない部分やこぼれ落ちてしまうものがあったのも無理からぬことでしょう。

振り付けや歌詞の「意図」や「意味」。そして表現する際の「肝」に当たる部分(振り付けを美しく見せるためのポイント等)。後輩たちがそういったものを知らずにただ形だけをトレースしていたらそれはやがて輝きを失う危険性があります。

もちろんオリジナルに囚われすぎて「完コピする」こと自体が目的になるのも違います。それこそ悪意あるオタから「劣化コピー」呼ばわりされかねません。
むしろ個人的には新たな解釈を加えて楽曲をパフォーマンスすることは正しい方向性だと思っています。ただその場合でもオリジナルのエッセンスを知った上で変えるのと知らずにそうするのとではまるで意味が違ってきます。

思うに、この点において大きな役割を果たしてきたのはアンダーライブではないでしょうか。全体ライブと比べ少人数で期を跨いだメンバー間の交流が深まることやパフォーマンスリーダーの存在など、継承を進めるうえで有利な条件が揃っています。

何度も書いていますが、やっぱり新加入メンバーは全員アンダラを経験するのが望ましいですね。4期生はまだ誰もアンダラに参加していないので、次のシングルからはぜひとも4期別枠をやめて合流してほしいものです。

そしてこういう話が出るたびに毎回思うのが、伊藤かりんのこと。
彼女が自身のタレント業と並行して乃木坂現役メンバーの先生やってくれたらいいのにな、と。(もちろんご本人にとって大変失礼な話なのは重々承知しております)

継承推進という意味では、以前にイベント参加券(いわゆる「全握券」です)の使い道として提案した「1期から4期まで組み合わせて各ユニット8人以下とかでのシャッフルユニットライブ」も有効です。同じく各期シャッフルして全体を2つないし3つに分けたライブでもいいですね。

堀未央奈の卒業もありますので期別ライブ開催に異論はありませんが、その次のアクションとしてぜひ運営にご検討いただきたいところです。



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卒メン抜きのシングル集


バスラ4daysの余韻も冷めやらぬ3月5日。めざましテレビ25周年記念ライブが開催され、しれっと笑乃木坂も出演していました。

当日の出演メンバーは事前にアナウンスされませんでしたので、舞台を間近に控えた推しの井上小百合が出るかドキドキしながら行ってきました。

まずは当日の出演メンバー(50音順)。

秋元、生田、理々杏、井上、梅澤、大園、久保、飛鳥、桜井、佐藤、白石、新内、星野、堀、与田、渡辺

卒業済みの西野・若月はもちろん、卒業を発表している衛藤も不在。
さらに優里・高山・松村・山下もおらず、アンダーから入ったのは久保と渡辺。

16人構成でのライブは久しぶりじゃないですかね?新鮮に感じました。


続いてセトリはこちら。カッコ内はセンターです。

Overture
M1.裸足でSummer(飛鳥)
M2.逃げ水(大園与田)
M3.制服のマネキン(飛鳥)
M4.何度目の青空か?(生田)
M5.君の名は希望(飛鳥)
M6.シンクロニシティ(白石)
M7.ジコチューで行こう!(飛鳥)
M8.おいでシャンプー(与田)
M9.ガールズルール(白石)

なんというか、凄くはっきりしたセトリですね。

すべてシングルですが、なーちゃんがセンターないしWセンターの曲はゼロ。
『ハルジ』、『サヨナラ』もなし。
つまり、卒メンの曲を外したシングル集。生駒曲はライブ定番の重要な3曲をやっていますが、これは昨夏の全ツからそうでしたね。あと堀ちゃんいたのに『バレッタ』は外れてますね。

現状の「なーちゃん抜き」のライブはこうなるということなんでしょう。
飛鳥ちゃんを中心に、まいやんと生ちゃんがガッチリ両脇を固め、よだももくぼした梅の3期5人が躍動する。
それが今の乃木坂。そう感じました。

このセトリですから当然めちゃくちゃ盛り上がり、結論から言うと非常に楽しいライブでした。なかなかこのサイズの箱で乃木坂を観られる機会もないので純粋にメンバーが近くにいるというだけで嬉しいですね。

乃木坂のファンだという堤礼実アナが袖で楽しそうに踊っている姿がめっちゃ可愛かったです笑

いつもながらぞのっちはライブになるとキラキラしていて、その意味でなーちゃんを彷彿とさせました。また、今回の選抜入りではなかなか前に出るタイミングの少なかったりりあとでんちゃんも上手に馴染んでいたと思います。


ただ、この日はなーちゃん卒コンの直後、またまっつんとかずみんが不在とあって、嫌でも近い将来の乃木坂の姿についていろいろと考えてしまいました。

その目線で見ると、気になったことがあります。
それは楽曲でのポジション。

卒業生の位置に3期生を入れて埋める。それが今の運営の考え方のようです。
オリジナルメンバーは原則元の立ち位置。飛鳥ちゃんだけが例外で『マネキン』でセンターを務めるなど、当時とは全然違う良ポジに入ることが多いようです。
メンバーもファンも思い入れがありますので、それは意味のないことではありません。ダンスの振りも入れ直さなくて済みますし。

ただ、本当にそれでいいのかな、と。


誰かを支えることの価値


かつてスラムダンクの「沢北がいなきゃどこでもエース張れる男」こと山王工業・松本になぞらえて「よそに行けば全員センターを張れる」と評され、乃木坂の層の厚さを目に見える形で示していた「最強の3列目」。
例えば『今、話したい誰かがいる』の時は、生駒ちゃん・まっつん・若桜・さゆまりというまさに最強の布陣です。

生生星を支え、御三家を支え、なーちゃんを支え、飛鳥を支え、3期を支えてきた彼女たち。
この日の出演メンバーで言うと、さゆ・キャプ・まいちゅん。
主に2列目を任されるメンバーの中でも真夏さんやかずみん、それにみなみやまっつんも(ふたりはかつて支えてもらった側でしたが)それに含まれるかもしれません。

長い間、フロントメンバーを支え続けてきた。その彼女たちにもっといい目を見せてあげてもいいんじゃないか。

そう思ったんです。

こんなことを言うのは自分の推しが3列目固定の井上小百合だから、というのは大いにあります笑

でもそれだけじゃありません。

さゆはむしろ3列目固定メンの中では恵まれている方です。アンダーにいた時期に橋本奈々未の代役を務める機会が多く、最近のライブでも『きづ片』『何空』『命』『はだサマ』では基本フロントに立っています。
これがファンにとって、どれほど嬉しいことか。

ですが、なんだかこの日のライブとこれまでの流れから考えると、近い将来「じゃあ4期も上手いこと支えてね~得意でしょ?よろしく~」と言われそうな気がします。

それはあんまりじゃないか?と。

一度脇役になったらずっと脇役のまま、そんなグループには夢も希望もありません。

みさ先輩は最初脇役(3列目)にもなれませんでした。そこから這い上がり、福神常連になり、シングルのフロントまで来ました。だから彼女の道行きはアンダーメンバーの希望です。

ですが、先輩以降で叩き上げ感を与えるメンバーは登場していません。

序盤でついた序列を覆して人気を博したという意味では恐らく梅ちゃんも該当しますが、彼女はあっという間に福神に抜擢され「支える」役割を果たす機会が乏しいままフロントに立ってしまいました。彼女の持つ男前キャラクターを考えると、3列目から階段を上っていく方が似合うし支持を得られたような気がしますね。
まあそれは余談です。

ずっとフロントメンバーを支えてきた先輩たちが良ポジションを勝ち得る。
つまり与えられた場所で懸命に努力すれば、いつか報われる時が来る。

それはきっと現在アンダーにいるメンバーたち、4期生が合流し大きな危機感を持っているであろう彼女たちにとっても大きな励みになるはずです。


書いているうちにライブレポではなくなってしまったので笑、記事を分けて続けます。
【乃木坂46考察】4期生合流の前に思うこと

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