ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:早川聖来

びーむ色調補正3
前の記事では全体的な感想を書きましたが、今回は印象に残ったシーンを並べていきます。

それぞれの場所


まず最初に驚いたのは掛橋沙耶香のビジュアルの仕上がり具合でした。
めちゃめちゃ可愛かったと思いません?笑

この1年ぐらいずっと髪を伸ばし前髪も流していたのですが久々に前髪を作り、前から見るとボブっぽく後ろはロングという絶妙な髪型。

そしてずっとつるんとした作り物っぽいメイクだった(堀未央奈の影響かな笑)のを白過ぎない色味のある雰囲気にしたことで彼女自身の素材の良さが素直に出たように思います。
表情も作り過ぎず、うまく力が抜けていて良かった。これは新4期生という後輩ができたことによる意識の変化から来るものかもしれません。

『走れ!Bicycle』でセンターを務めた柴田柚菜と清宮レイの「青春感」としか言いようのないキラキラ。
そのイントロで突如遠藤さくらが早川聖来の頬にキスし、後ろでそれを見ていた田村真佑と賀喜遥香が慌てふためくという衝撃のシーンもありました。

『夜明けまで強がらなくてもいい』の大間奏、フロント3人がクロスする振りの部分で賀喜遥香と目を合わせて微笑む遠藤さくら

8人組コーナーに入り、ダンスが苦手な印象の強かった北川悠理矢久保美緒が『僕の衝動』で堂々と踊っている姿を観た時もなんかグッときました。

『ポピパッパパー』では「さやえんどう」=金川紗耶・遠藤さくらが常軌を逸したスタイル(もの凄く誉めてます)を見せつけます。

その金川紗耶はさらにユニットコーナーでの『孤独兄弟』でも魅せます。イントロで賀喜遥香の前にスッと出る動きのキレが抜群でした。しなやかで切れのある彼女のダンスは観ていて楽しいですね。

『渋谷ブルース』はギターの「おかけとおつつ(掛橋沙耶香&筒井あやめ)」の愛くるしさにやられました。

もちろん「しばゆみ」=柴田柚菜弓木奈於も良かったですね。
4期生は歌えるメンバーが多いのですが、全体的にやや声が細い。その点このしばゆみのふたりや賀喜遥香は厚みのある声を出せる貴重な人材です。

弓木奈於はその堂々たるMCぶりにも感心しました。ちょっと伊藤かりんを思わせますね。
なかなかぶっ飛んだ語彙力の持ち主でもあるので若干の桜井玲香風味も感じますが笑



エキセントリックなあの子が見せた本気


そしてハイライトのひとつ、ユニットコーナーの最後に披露されたのは中元日芽香のソロ曲『自分のこと』。

これは林瑠奈自らによる選曲とのこと。

「サイリウムカラーをピンク×ピンクにしていることの重み」を全身で感じながらもなお「これからも背負わせていただきたい」とブログで語った彼女。

やっぱりちょっと、普通じゃない(どちらかと言えばいい意味で)。

正直ひめたんとは似ても似つかないイメージの彼女ですし「誰かを受け継ぐ」ことなんて誰にもできないとも思います。

ただ重みを理解して、それでもその場所に立つ者としてふさわしくありたいとあがく後輩たちの姿は古参オタである私でもグッとくるものがあります。

ただこんなシリアスな場面なのに歌詞の「冷静に やっと話せる」の部分で彼女が『ノギザカスキッツ』で見せたニューヨークのネタ「冷静~」を思い出してしまったのは内緒です笑

そしてアンコール。
『Out of the blue』初披露後のMCで、センターを務めた早川聖来が「ここがスタート地点」と語ります。

メンバーにとっても運営にとってもこの日の大きなテーマのひとつであったであろう「新旧4期生の融合」。それが成功だったことがこの言葉に表れています。

その直後、この日屈指の名シーンがありました。

ライブの感想を聞かれた筒井あやめが「何とも言えない暖かい空気感が4期生は初めからあって今回も私自身その空気に支えられた」と言い「一番思ったのはやっぱり4期生全員大好きってこと!」と叫びます。

それを聞いて矢久保美緒が涙ぐみます。
彼女が残したコメントがまた素敵なものでした。

 凄い幸せな涙です

我々ファンの側が「乃木坂のこういうところが好き」と思うイメージ。
「バックヤードでも実際にそうだったらいいな」と願うまさにその部分。

それをメンバー自身の口から聞けるという嬉しさ。

そんなことを感じさせるシーンでした。



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deux補正2

分かれる明暗と厳しすぎるレギュレーション


2019年4月16日、乃木坂4期生初公演「3人のプリンシパル」を観劇しましたのでレポートします。

この日は7日目。全日程の半分が終了し、休演日を1日挟んでの後半戦スタートという公演でした。

ここまで8公演の結果は早川さんが負けなしの8連勝。3役制覇も3公演目にストレートで達成し、それ以降もまんべんなく立候補しています。
それに次ぐのが5勝の賀喜さん。まだ射止めていないのはジュリエット。そして北川さんは4勝。1回を除きずっとジュリエット1本でしたが8公演目にぜんぶ役に再挑戦し見事当選しています。

反対にいまだに二幕出演がないメンバーもいます。遠藤さん、柴田さん、田村さんの3人。遠藤さんはぜんぶ役、他のふたりはジュリエット役にこだわっていますがここまでのところ結果につながっていません。

後半戦に入り流れは変わるのか。そこに注目が集まりました。

2日目との違いにポイントを置いて書きます。

【乃木坂46舞台レポ】自分をさらけ出したその先に 4期生「3人のプリンシパル」2日目④

意気込みで語られる内容が2日目とまったく同じ。つまり噂通りここはフリーではなく台詞固定です(おそらく開幕前にそれぞれの思いを元に作られた台詞とは思いますが)。
つまり一幕で使える「言葉」は完全に固定であり、その内容で差をつけることはできません。となると変化をつけられるのは声や間、動きや表情などをひっくるめた「語り方」のみ。
これは非常に厳しいですね。

唯一、ずっと50音順だった演技の順番が、この日から監督の指名によるランダム順に変更されました。
最初のプリンシパルで、毎日高山一実が爆笑をかっさらった直後に自己PRを行なわなければならなかった中田花奈が「この順番キツすぎます」と訴えたことにより途中からランダム順に変更されたことが思い出されますね笑

今回もそれぞれの演技についての個人的な感想を書いておきます。例によって素人の主観です。
(カッコ内はここまでの結果。○:ロミオ、□:ジュリエット、△:ぜんぶ。黒が2幕進出)

遠藤さくらさん(△△○△△○△△)
ぜんぶ。トップバッターの重圧からは解放されたものの、完全に自信を失っているようで終始表情を曇らせ俯きかげん。そして意気込みを述べている最中、言葉が途切れ彼女の目から涙が溢れます。「少しずつでも上手くなりたい」という前向きな台詞と自分の現状との乖離に感情が爆発してしまったように見えました。

賀喜遥香さん(●□▲□□●▲●)
3役制覇を狙いジュリエット。2日目に観た時はロミオでしたが、その時と同様に舞台映えする演技が目を引きます。ただ意気込みの台詞が飛んでしまい、頭が真っ白になってしまった模様。台本を何度も見ながら最後まで行きますが、終わった時には痛恨の表情を浮かべていました。

掛橋沙耶香さん(□□□■□□●△)
3役制覇を狙いぜんぶ。演じ分けもそうですが、細かな表情と相手がそこにいるかのように見せる演技がとても良く、正直びっくりしました。掛橋さん、上手くなってます。前回のレポで「プリンシパルでは演技力は上がらない」と書いた私の立場がありません。後ろで他のメンバーの演技を見ている時も表情豊かで、時に爆笑までしていたのも好感度高いです。

金川紗耶さん(△▲□□○□△△)
唯一二幕出演したぜんぶで2度目を狙います。前回からさらにコミカルな方向に振れ、オーバーアクションでやり切る姿勢を見せてくれました。後ろで見ている掛橋さんも爆笑。ただ二幕に選出されるほどのインパクトは正直感じられませんでした。演技後の表情から本人もかなり悩んでいるようで少し心配です。

北川悠理さん(■□△□■■□▲)
3役制覇は狙わずに得意のジュリエット。前回からさらに豊かな感情表現で、いわゆる「憑依型」の迫力ある演技を見せました。ただ…正直、過剰に感じました。初めての恋に目覚めた幼いジュリエット、その強い感情と純粋さが後の悲劇を連想させる。それがこの場面だと思います。狂気すら感じさせるこの日の北川さんの演技はさすがにやりすぎではないかと(解釈の問題ですので意見の分かれるところですが)。

柴田柚菜さん(□□□□□□□□)
ブレずにジュリエット。前回同様やはり無難で印象に残りづらく感じました。新体操やチアの経験がある彼女、もっと身体を使ってダイナミックな演技をしてほしいところです。ここまで未勝利ながら悲壮感を漂わせていないのは個人的に好感が持てますが、人によっては同情を拒絶している感じを受けるかもしれません。

清宮レイさん(○■△□●□○△)
3役制覇を狙いぜんぶ。豊かな表情で楽しそうに演技をする姿が印象的。前回同様、どうしても台詞のトーンが一定になるのが気になりました。

田村真佑さん(□□□□□△□□)
1回を除きブレずにジュリエット。前回同様発声や台詞の間はワンペースで動きも小さいままでしたが、表情についてはだいぶ改善されており、硬い印象はかなり軽減されていました。

筒井あやめさん(△△△▲□○○○)
4公演連続でロミオ。初々しいロミオですが声量があるので凛々しい雰囲気が出ていました。ただやはり表情があまり豊かでないので、パンチに欠ける気がしました。

早川聖来さん(▲●■●▲▲■■)
3役制覇3周目を狙いロミオ。やはり一枚も二枚も上の安定感。とにかく静止した時のポーズが綺麗。一瞬たりとも「ただ立って台詞を言っている」瞬間がありません。台詞ももちろん上手なのですが、この日は前回ほどの声の迫力は感じませんでした。少し力みがあったのか、あるいは連日の二幕出演で疲労がたまっているのかもしれません。

矢久保美緒さん(△○●△△△△△)
こだわり続けるぜんぶ。前回は全く台詞の間が取れていませんでしたが、その部分は劇的に改善されていました。彼女のキャラクターからか、ややコミカルな印象を受ける演技でしたが一生懸命さが伝わってきました。


そして観客投票が終わり、二幕の出演者が発表されます。


続きます。

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意外な二幕の出演者


開票の結果はこうなりました。

ロミオ:早川聖来(矢久保美緒)
ジュリエット:清宮レイ(賀喜遥香、掛橋沙耶香、北川悠理、柴田柚菜、田村真佑)
それ以外ぜんぶ:金川紗耶(遠藤さくら、筒井あやめ)
(カッコ内は落選者50音順)

個人的には少し意外な結果になりました。
演技の出来に人気度を若干加味して、早川さん賀喜さん筒井さんと予想していました。

清宮さんはアピールコメントでの情熱がプラス評価になったのではないでしょうか。
金川さんはオーバーアクションの一生懸命さを筒井さんの器用さより高く評価するファンが多かったのだと思われます。

落選したメンバーも健気に笑顔で拍手を送ります。


そしてセットが置かれ、休憩を挟んで二幕が始まります。

やはり目を引くのは早川さんの上手さ。
舞台上での立ち居振る舞いが身についているという感じでしょうか。立っている姿勢や台詞を言いながらの身体のラインなど、観られていることを十分に意識した姿が印象に残りました。
あえて言えば、他の演者が台詞を言っている間の演技がそれほど細やかでないところが物足りなく感じました。

そして清宮さん
一幕の台詞読みでは「ジュリエットにはちょっと向いてないかも?」と思ったのですが、それは杞憂でした。
普段はショートカットで元気、ボーイッシュな魅力の清宮さん。しかし、ふわふわドレスを身にまといロングヘアにした彼女はまさに夢見る乙女。力みもうまい具合に抜けていていい感じでした。ただやはり発声や間がワンペースなのでその辺りが今後の課題かと思います。
私の隣の席に座った方が「ひなちま(樋口日奈)に似てますね」と仰ってましたが、言われてみれば確かに!ロングにした清宮さんのニコニコ笑顔はひなちまに通じる癒しパワーがありました。ちま推しの皆さん、この子は要注目ですよ。

金川さんは二幕も頑張りました。
全力で恥ずかしがらずにやり切る。これを貫いている姿に清々しさを覚えます。
ドタバタ感はぜんぶ役の重要な要素のひとつですので、彼女は結果的にこれをうまく出せていると思います。
この不器用な一生懸命さをロミオやジュリエットでもプラスに変えていけるか。そこがこれからの金川さんの腕の見せ所ではないでしょうか。
無事に二幕も終了し、アフターライブ。ここでは2曲が披露されました。
毎日同じ曲ではないようなので、バスラで披露した曲と合わせて4期生のレパートリーは着実に増えていますね。3期の時と同様、単独ライブ開催の期待が高まります。


実は私自身3期生プリンシパルは観ておらず、2014年6月15日の『16人のプリンシパル trois』千秋楽以来、実に4年10ヶ月ぶりのプリンシパルでした。
(ちなみに「trois」の千秋楽は休業直前の生ちゃんを送り出す壮行会のような、メンバーたちの温かな空気が素晴らしく「やっぱ乃木坂だな!」と思わせる公演でした)

あの頃とメンバーは変わっても、シナリオのないガチ感とメンバーの必死な姿は変わりません。

乃木坂伝統の試練、プリンシパルは健在。そう感じられる公演でした。


続きます。

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