ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:早川聖来

びーむ色調補正3
前の記事ではこの日の印象に残ったシーンを挙げました。

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こちらの記事では遠藤さくらの8分間について書きます。

8分間の終わりに


9th以来2年ぶりとなる、バスラでの期別ライブ祭り。

2年前の4期生について私は「一番難しい立場だった」と書いています。

今回もそれは同じでした。

大前提として観る側のハードルが上がっている。
数多くの期別ライブを経験し、そのほとんどが配信されてきた4期生。

そして前日の5期生ライブが非常に良かった。
「フレッシュ」「初々しい」という魅力は今や彼女たちのもの。

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さらに翌日には2年前に感動的なライブを見せてくれた3期生が控えている。

加入からのキャリアでいえば2年前の3期生、すなわちあの「完成したアイドルの姿」と同じ。
もちろんいわゆる新4期(喜ばしいことにもう完全に死語になりましたね)は1年ちょいキャリアが短いのですが。

少し前まで4人姉妹の末っ子だったのに、気づいたら3人姉妹の真ん中になっていた彼女たち。
上とも下とも比較される、間に挟まれる者の辛さ。

4期生はここで何を見せられるのか、何を見せたいのか

否が応でもそれが問われるライブとなりました。

そしてこの日のクライマックス。

ライブ終盤、怒涛の4期曲連打の前。
スポットライトに照らされた遠藤さくらが口を開きます。

同期ひとりひとりへのメッセージ。

清宮レイへ「4期生のヒーローです」
早川聖来には「聖来の周りには4期生がいるよ」

そして彼女は8分間にも及ぶそのメッセージの最後をこう結んだのです。

 みんな、頑張ろう?

常に同期の先頭を走ることを求められ、誰にも負けないぐらい頑張ってきた遠藤さくらが。

次々に無理難題を押し付けられ、誰よりも風当たりの強い場所に立ち続けてきた。
そのたびに目に涙を浮かべ、口をへの字に結びながら必死に耐えて。
先輩や同期、周囲の人々の懸命な支えもあってこれまでの困難を乗り越えてきた。

あの遠藤さくらが

こんなにも暖かい笑顔を向けて仲間たちに手を差し伸べている。

成長するってことその美しさと切なさ
そんな彼女の姿に胸が締めつけられる思いでした。


ちょうど1年前、「アルノ事変」から始まった悪夢のような日々。

その中で光明となったのは写真集を大ヒットさせ、次作シングルでもセンターを務めた賀喜遥香。

それでも、4期生全体としてはグループを覆った悪い流れに抗いきれませんでした
早川聖来と清宮レイの活動休止、そして掛橋沙耶香の事故。

それに対し5期生は活動初期の衝撃から逆に結束を固めたかのように見事な立ち直りを見せ、そのポテンシャルを発揮しだします。
歴史は繰り返されるとはいえ「新しい方」に流れるファンも一定数いてミーグリの人気でも躍進。それを「脅威」と受け止めるメンバーもいることでしょう。

ただがむしゃらにやっていればよかった時間はとうに過ぎて。
気づけば後輩たちが猛烈な勢いで迫ってきている。

挫折、行き詰り、不安。

そんな今だからこそ、遠藤さくらは大切な同期に向けて投げかけたのでしょう。

「頑張ろう」という単なる励ましではなく

「頑張ろう?」という問いかけを

ちなみにこの台詞、アドリブだったそうです。

これまでの歩み。自分たちの現状。掛橋沙耶香への想い。

全てが込められた『4番目の光』。

賀喜遥香が、筒井あやめが、清宮レイが、北川悠理が、そして早川聖来が涙を流します。

遠藤さくらはDフレをこれまでになく力強く歌い上げ

「この坂道 登れ」の部分で早川聖来が感極まります。
彼女を彩ってきた良い意味での虚構と自己陶酔の仮面。それが剝がされた活動休止。
自分はもう一度その仮面をかぶれるのか。そんな虚像と実像が交錯した素晴らしい表情でした。


この日のオープニングVの最後は「4番目の光を探しに行こう」。
でもあそこは「見つかったか?」とファンに対して投げかけるべきでした。

少なくとも私は思いましたから。

 4番目の光は、ここにある

24th富士登山ヒット祈願の時のさくちゃんばりに笑


それでもどこか自信なさげなところが


この日のライブを配信で観た鈴木絢音はブログにこう綴りました。

 4期生のみんなは、私が気付かぬうちにお姉さんになっていました。
 みんなのことを見ていると、あの時私が憧れた1期生の先輩方を思い出します
 不思議だなあ。

鈴木さん、今からその理由をご説明します笑

2020年末の4期生単独ライブの時の記事で私はこんなことを書いていました。

 本当に、1期至上主義のファンの人に今の4期生たちを見てほしい。
 うまく説明できないのがもどかしいけれど、あの頃の乃木坂にあったのと同じ何かがそこにはあります。

 華奢でガツガツしてなくて儚げでセンチメンタリズムを炸裂させた女の子たちが、静かに闘志を燃やしながら自分を変えようとする姿はどこか既視感があって

 時々ふいに鳥肌が立って、なんだか涙が出そうになるんです。

あれから2年と少し。

この日の4期生たちを観て私が思い出したのは、2015年夏の乃木坂46でした。

 絶対皆さんを後悔させないようなグループになります!
 どこにも負けないようなグループになります!
 なので乃木坂のことを愛し続けてください!

全ツファイナルの神宮球場で桜井玲香が叫んだあの夏。

既にグループとしてはほぼ完成の域に達していた。足りないのは勲章だけ。
それでもどこか自信なさげで「私なんか」というところが見え隠れする。

まだ紅白もミリオンもレコ大も東京ドームも知らない、坂の途中にいた彼女たちの記憶。

そんなあの夏の乃木坂46と。

加入から4年半が経過し確かな成長を遂げながら、まだどこか自信なさげで何かに急かされるように必死なこの日の4期生たち

両者に共通する

 STILL YOUNG

その美しさ。

それが私のノスタルジーを強く刺激するのです。


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びーむ色調補正3

4年ぶりの帰還


2019年5月、4期生初の単独ライブが行なわれた横浜アリーナ。

4年ぶり…正確には3年9ヶ月ぶりの帰還です。

セットリストはこちら。

Overture
01. 夜明けまで強がらなくてもいい
02. ごめんねFingers crossed
03. 君に叱られた
04. 好きというのはロックだぜ!

<全員センター企画>
05. 君の名は希望(センター:清宮レイ)
06. シンクロニシティ(センター:松尾美佑)
07. きっかけ(センター:林瑠奈)
08. ファンタスティック三色パン(賀喜遥香、金川紗耶、田村真佑)
09. あらかじめ語られるロマンス(北川悠理、遠藤さくら、清宮レイ、松尾美佑、矢久保美緒)
10. 風船は生きている(弓木奈於、黒見明香、佐藤璃果、柴田柚菜、筒井あやめ、林瑠奈)
11. 制服のマネキン(センター:黒見明香)
12. アナスターシャ(センター:柴田柚菜)
13. 思い出ファースト(センター:筒井あやめ)
14. 僕のこと、知ってる?(センター:佐藤璃果)
15. ここにいる理由(センター:早川聖来)
16. Wilderness world(センター:金川紗耶)
17. ぐるぐるカーテン(センター:遠藤さくら)
18. Sing Out!(センター:田村真佑)
19. 他人のそら似(センター:矢久保美緒)

20. 4番目の光
21. Out of the blue
22. 猫舌カモミールティー
23. 図書室の君へ
24. キスの手裏剣
25. ジャンピングジョーカーフラッシュ
26. I see…

EN
EN1 アトノマツリ
EN2 ハウス!
EN3 サイコキネシスの可能性
EN4 おいでシャンプー


まずこの日のビジュアル仕上がってんなあメンは黒見明香。彼女は凄く雰囲気が柔らかくなりましたね。
遠藤さくら筒井あやめも可愛かった。

オープニングは『夜明けまで強がらなくてもいい』。ナゴヤドームの8thバスラを思い出します。
遠藤さくらのキメ顔エンディングからそのまま『ごめんねFingers crossed』!
両サイドに金川紗耶松尾美佑を並べ、さくちゃんと4期の誇るスタイル抜群のダンス巧者3人による強力布陣。

そこから一転ニコニコ笑顔の遠藤さくら、流れてくるイントロは『君に叱られた』。
賀喜遥香の煽り。続く『好きというのはロックだぜ!』でも煽りまくり。
なのに直後のMCでは「横アリはお腹痛くなる…」と笑うかっきー。
『好きロック』の途中、フロントでしゃがんで目を合わせてニッコリする遠藤さくら林瑠奈

早川聖来の「ただいま」。
結局泣いたけど「泣かない」と我慢するのも良かった。

佐藤璃果に「りか、大好き~」と早くもかかり気味の田村真佑

曲間のVで映し出された加入前の賀喜遥香が可愛すぎてたまげる

『君の名は希望』清宮レイなのはちょっと意外。ラスサビで泣く賀喜遥香

『シンクロニシティ』のイントロにどよめく客席。そして登場した松尾美佑に再び起こるどよめき。

『きっかけ』。
この曲の見せ場であるDフレは柴田柚菜弓木奈於林瑠奈

『ファンタスティック三色パン』の3人は強いな~。
本家(齋藤飛鳥、梅澤美波、山下美月)とは全然タイプが違うのに衣装が似合う。
そしてイントロの後ろ姿が既に格好いい金川紗耶
「好きなパンを言う」でお題「セクシー」に当たってしまった賀喜遥香の「あ~んパン」も素晴らしい笑

『あらかじめ語られるロマンス』でイチャイチャする遠藤さくら矢久保美緒

『風船は生きている』!

曲間のVでの弓木奈於の「乃木坂はずっと見てたそのまんま」「こういう人になりたいと思わせてくれる先輩たち」という言葉。

『制服のマネキン』は黒見明香!似合う。その両サイドがかきさく(賀喜遥香遠藤さくら)なのも良い。

『思い出ファースト』は筒井あやめ
また定義が曖昧な言葉を使ってしまいますが、彼女にはセンター適性あると思うんですよね。
あやめんのそれは楽曲を「自分のものに」ではなく自分のものの「ように」してしまう力かと。だって3期のスペシャルな曲ですよ。大園桃子というアイコンと分かちがたく結びついた曲をその呪縛とは別のところで鳴らせるというのは、やはり特別な能力でしょう。

『ここにいる理由』。
この歌詞をアンダーに歌わせるのか。オリジナル発表当時にそう思ったことを思い出しました。
この歌詞を今の早川聖来に歌わせるのかいや、きっと逆説なんだ
彼女の気迫がビシビシ伝わってくる良いパフォーマンスでした。

『Wilderness world』、まさにこれぞ金川紗耶

『ぐるぐるカーテン』、遠藤さくらという極めて妥当なセンターの隣に並ぶのは林瑠奈という意外なチョイス。

この曲の披露中に背後のモニターに映し出される4期生たちの手書きメッセージ。
その多くに「幸せ」という言葉が並ぶのが、なんかいいなあ

『Sing Out!』田村真佑のソロダンス。踊り終えた彼女に向けられる客席からのどよめき。

『他人のそら似』、センター矢久保美緒に後ろから投げキスを乱打する遠藤さくらのタレまゆ


MCでの弓木奈於の「乃木坂の勢いにのまれちゃうことがあって」という発言。

この日のハイライト、遠藤さくらから15人へのメッセージと『4番目の光』については別途書きます。

『図書室の君へ』。あの演出について思うところはありますが、ご本人の状況が分からないのでコメントは差し控えます。

『キスの手裏剣』で筒井あやめを愛でたおす賀喜遥香

『ジャンピングジョーカーフラッシュ』が最高。
ラストの筒井あやめのやり切った表情。

そして本編最後、煽りまくる賀喜遥香
ひとしきりファンを煽ったかと思えばくるりとメンバーの方に振り返り「オイオイオイオイお前ら油断してただろ!?」
そして「4期生が大好きですか~!?」の絶叫。

アンコール『アトノマツリ』。キャップの林瑠奈が可愛いのは言うまでもないが、遠藤さくらも似合う。

トロッコを乗り換える際に名残惜しそうに抱き合う遠藤さくら賀喜遥香

最後のMC、いつもと違う声で「楽しかったでーす!」と叫ぶ北川悠理
「元生徒会長なめんなよ」と笑う清宮レイ

ラストは『おいでシャンプー』。
アンコールの選曲に意味などないのが実に乃木坂。


こう書き連ねて思うのが賀喜遥香の魅力満載というか、彼女が愛される理由が良くわかるライブだったなということ。

素直に泣いて笑って煽って「あ~んパン」して。

既に2度もシングル表題曲のセンターを務めている彼女が同期に囲まれて見せる感情の発露。それは時に無防備ですらあって。
まさに齋藤飛鳥が言うところの「周りに出ているピュアさが度を超えてる」状態。

椎名林檎的に言うならば「素顔で泣いて笑う君のそのままを愛している故に」というやつですね。


続きます。

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タオル補正
当記事ではDAY2と3の印象に残ったシーンを挙げていきます。

DAY1の感想はこちら:
 

DAY2


私がこの日最初に観たのは明らかに眠れていない賀喜遥香の姿。
正直、胸が痛みました。

今にして思えば2日目のラストには堀内健さんのアシスタントというカロリーの高い役割が待ち受けており、3日目にもお見立て会振り返りという出番があったわけですから「初日から行けるところまで行こう」と考えていたのだと思います。

先のことまで考えて必要と判断したら少々の無茶もする。そういうところが「これまでちゃんと物事に向き合ってきた(だからどうすれば成し遂げられるかを知っている)」と感じさせるかっきーの素晴らしさですよね。

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3人組のトーク企画、岩本蓮加の「朝ちゃんと起きて3食食べるのに憧れる」に思わず「いやそれは憧れることではないぞ」とTVの前で突っ込んでしまいました。

電視台、樋口日奈は「WILD SPEED HINA」と題してバイクに乗って色々なチャレンジをするのですが…カットインがひとパターンしかなかったのはわざとですよね?

弓木奈於
シンデレラの衣装で罰ゲームに挑んでいくのですが、ビリビリペンでの「痛~い」というリアクションが阿佐ヶ谷姉妹にしか聞こえない。

黒見明香は「メンバーとびっくり実験に体当たり挑戦!!」。
チャイナドレスに白衣を羽織るという攻めた出で立ち。
指2本で次々とメンバーをなぎ倒していき。
だいぶ前倒しで爆発してしまったピンポン玉。
見どころ満載でした。

鈴木絢音の「狂気的な彼女」は別途。

早川聖来
ムチャぶりされながら賀喜遥香のためにあんかけ炒飯を作るという企画ですが、料理をしている人に電流を流すというのはちょっと正気の沙汰とは思えない。本当にヒヤッとしました。
「しゃくれる」は可愛かったのですが、料理が完成しなかったのも後味悪かったですね。タイムアップしちゃったけど頑張るかっきーのために最後まで作らせてくださいでいいじゃないですか。

そのかっきーは「凄く美味しい!」と言って食べていましたが、そういえば前回の46時間TVで彼女の舌が結構アレなことが判明していましたね。

乃木坂プレイルームでの卓球大会。

「卓球キャラ」として登場するほんわか姉さん吉田綾乃クリスティー
勝負事は全力でしかできない清宮レイのスイッチが入った表情。ポイントを取るたびに「よしっ!」と声を出すところも好感が持てます。
遠藤さくらの最初は全くフットワークを使わずに勝とうとしていたらあわや負けそうになり徐々に相手に合わせてレベルを上げていくのも面白かった。

電視台に戻って、SASUKEでんちゃんこと佐藤楓のパルクール。
変な人が映り込んでるな~とは思ったんですよね。

「まあやだ」

林瑠奈は「先輩!私に罰ゲームを受けさせて!」と題し、嬉々として罰ゲームを受けるのかと思いきゃタガメは悲鳴をあげながら全力拒否というのが面白かった。

大運動会はMVPも取った松尾美佑の負けん気の強さが出ていて良かったです。
まあ負けず嫌いは「ゲーム企画全部ガチでやるからだいたい勝っちゃう」1期生たちからの伝統ですよね。

ちなみに清宮レイの応援団は残念ながらちょうど観ていない時でした。

「大根抜きサバイバル」における与田祐希の「無」も実に素晴らしい。

大運動会後の遠藤さくらのハウスダンス、そして与田祐希久保史緒里の弾き語りについても別途書きます。

「乃木坂三者面談」では堀内健さん登場。
さあ、悪夢の始まりだ笑

「誰か泣くまで帰らないよ!」という恐怖の宣言に、観る者の多くは遠藤さくらの大泣きを想像したと思いますが実際には早川聖来でした。
マラソン番組の深夜にホリケンはそりゃオーバーフローするよね…自分はめちゃめちゃ笑いながら観ていましたけどメンバーは恐怖だったでしょう。


DAY3


この日は「4期生のお見立て会を振り返ろう」の終わりごろから観始めました。

続く「3期生のお見立て会を振り返ろう」。
すっかり大人になったメンバーたちが、同窓会のようにあーだこーだ騒ぎながら当時の映像を観るというのがなんかもう心暖まる。

当時の髪型を「引きちぎった前髪」といじってくる山下美月に「覚えてろよ山下」と凄む久保史緒里
その言葉通り美月の「フラミンゴになりたい」に対し「今でもなりたいの?」と反撃。美月のフラミンゴはこの後の中村麗乃の電視台でも(事前ロケだったのに)いじられているという奇跡の一致でした。

5期生お見立て会は別途書きます。

掛橋沙耶香の電視台。
大人の女性はランチのメニューを決めるのにコイントスなどしないぞ笑
清宮レイの小芝居と思い切りのいいハリセン、これまた好感度高し。

和田まあやのドッキリ企画。
10年選手の彼女が46時間TVの間中…というかそれ以前の収録からこまごま動き回っていたその仕事量と溢れるサービス精神。
そして梅澤美波はパフェふたつ食べてたんかい!笑

そして表題曲以外の「バナナ&メンバーが選ぶ! ベストソング歌謡祭」。

井上小百合推しの自分としてはやっぱり『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』に入っていてほしい。
でもメンバーも大幅に入れ替わったから正直30位くらいがいいとこかな、と思っていました。

ランキング発表が進み、残すはあと数曲。

「ああ…もうランクインはしてないな…」と思ったところで4位『自由の彼方』(井上小百合センター曲)。
1stアルバム『透明な色』に収録された10thアンダーメンバーによる楽曲。アンダラ2ndシーズンのエピローグのような曲です。

もうこれで満足だ、と思いきゃなんと3位が『咄嗟』。

アンダラ2ndのテーマソングにしてアンダラのアンセム。
当時を知るメンバーがもう7人しかいないのにこの順位。

さすがにウルッと来ました。

コーナー最後で北野日奈子が「『咄嗟』の時のアンダラはメンバーもファンもスタッフさんもなんかもう凄かった」と語り「ね!もの凄かったよね」とそれに同意する齋藤飛鳥

あの絶望の日々を、そしてその果てに見つけた希望を知るふたりのやり取り。
彼女たちの中にまだちゃんとあの日々が生き続けていることが垣間見えてこちらも感情が揺さぶられます。
(アンダラ2ndシーズンについてはぜひこの下で紹介している『アンダラ伝説』をご覧ください)

スペシャルライブも別途書きます。


続きます。

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有観客用のステージセット


2月の全員ライブに始まり、そこから各期別ライブでバトンをつないでいく9thバスラ。

3月下旬に開催された2期と1期に続いて、この日は4期単独ライブ。
緊急事態宣言発令によりまたも無観客配信となりました。

ただ、当初は有観客の予定だったためメインステージから花道が伸びてセンターステージがあって…という有観客ライブのセット。正直、個人的にはそれを見るだけで懐かしさがこみ上げてウルっときそうになりました。

やっぱり配信用のセットだとどうしても「歌番組のスタジオライブ」にしか見えないんですよね。


セットリストはこちらです。

Overture
01. 夜明けまで強がらなくてもいい
02. 逃げ水(センター:清宮レイ・筒井あやめ)
03. バレッタ(センター:早川聖来)
04. ぐるぐるカーテン(センター:遠藤さくら)

歴史体験コーナー
05. 水玉模様(センター:筒井あやめ)
06. ガールズルール(センター:賀喜遥香)
07. サイコキネシスの可能性(センター:遠藤さくら・柴田柚菜)
08. 世界で一番 孤独なLover(センター:田村真佑)
09. 走れ!Bicycle

10. 転がった鐘を鳴らせ!(センター:清宮レイ)
11. 狼に口笛を(センター:松尾美佑)
12. ダンケシェーン(センター:賀喜遥香)

ユニットコーナー
13. 2度目のキスから(掛橋沙耶香、黒見明香、清宮レイ、矢久保美緒)
14. ごめんねスムージー(早川聖来、筒井あやめ、松尾美佑)
15. 流星ディスコティック(賀喜遥香、田村真佑)
16. 偶然を言い訳にして(遠藤さくら、金川紗耶、北川悠理、佐藤璃果)
17. 雲になればいい(柴田柚菜、林瑠奈、弓木奈於)

18. 悲しみの忘れ方(センター:早川聖来)
19. 日常(センター:筒井あやめ)
20. 今、話したい誰かがいる(センター:田村真佑、弓木奈於)

21. I see…(センター:賀喜遥香)
22. キスの手裏剣(センター:遠藤さくら)
23. 図書室の君へ(センター:掛橋沙耶香)
24. Out of the blue(センター:早川聖来)
25. 4番目の光(センター:遠藤さくら)

EN1. 猫舌カモミールティー(センター:田村真佑)
EN2. おいでシャンプー(センター:遠藤さくら)

オープニングは『夜明けまで』。そこからシングル曲連打。

MCを挟んで先輩たちが過去に行なったライブ演出を追体験する「歴史体験コーナー」
3曲挟んで少人数のユニットコーナーへ。再び3曲挟んでからはラストまで5曲連続4期曲。

アンコールでは新曲が披露され、『おいシャン』で締めという流れでした。



柴田柚菜の「青春感」と『雲になればいい』


例によって印象に残ったシーンを挙げていきます。

『逃げ水』をもってきたのも意外ならセンターが「あやレイ」なのもちょっと意外でした。保護者役(=オリジナルの白石西野)を田村真佑と賀喜遥香にしたのはなんか納得。

早川聖来の『バレッタ』センターはなるほどと思わせました。楽曲の持つどこか不安定で妖しい雰囲気はまさに彼女そのもの。

『ぐるカー』は4期が誇る『夜明け』のフロント3人。さくかきあやめん(=遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめ)強し!

最初のMCで賀喜遥香が言った「画面を飛び出す勢いで!」というコメントにファミコンディスクシステムの『とびだせ大作戦』を思い出してしまったのは私だけでしょうか。

下駄ップは…うーん、正直オリジナル自体が黒歴史だと思っていたのでこれをやるとは思わなかった。納得のいかない出来だったのか、次の曲の最中に賀喜遥香がボロ泣きしていたのはちょっとかわいそうでした。

『サイコキネシス』のセンター柴田柚菜はまさにベストマッチ。過去記事でも書いていますが彼女には独特の「青春感」がありますよね。実際にはこの春で高校を卒業しているのですが笑

「こげ!Bicycle」企画で疲労困憊になった筒井あやめの「足がフルフルフルフル…もうわかんないです」という秀逸なコメント。

『転がった鐘』ラスト、清宮レイのエルビスポーズがキメキメで良かった。

『2度目のキス』、掛橋沙耶香に真夏さんリスペクト軍団の衣装が似合うことといったら!

『ごめスム』のでっかいリボンをした筒井あやめの可愛いこと。この日の「ビジュアル仕上がってんなあ」賞もこれが決め手で彼女です。

そして個人的にはこの日のハイライト。
「うおマジか!」と思わず声が出た『雲になればいい』。

だって、オリジナルは生田絵梨花に衛藤美彩に桜井玲香ですよ。歌唱力も個性ある声質も乃木坂史上で上位に入る3人。きっと凄いプレッシャーだったと思います。
もちろん上手い下手だけでいえばオリジナルの方が上でした。でも歌い終わった柴田柚菜のやり切った感溢れる清々しい表情を見たら、そんなことはどうでもよくなりました。今の自分でできる精一杯を出し切った3人は本当に素晴らしかったです。

ちなみに弓木奈於はこの日も独特のワードセンスを炸裂させて「色とりどり」を「四季折々」と言ってましたね。

『悲しみの忘れ方』ラストの遠藤さくらの「画が持つ力」を最大限に引き出した長尺アップ。

『日常』もこの曲やるのか!と驚きました。

キラーチューンである『I see…』『4番目の光』の2曲をフルコーラスでやってくれたのは嬉しかった。やっぱフルはいいよなあ。個人的にはこの日のように基本はワンハーフで肝の曲だけフルというのが好きです。

アンコールでは4期生の新曲『猫舌』初披露。
田村真佑センターは順当かと思いますが松尾美佑、弓木奈於というフロントは「攻めたな」という印象です。

結論として、ラストまで個人的にはすごく楽しいライブでした。

…ただ。

翌日の3期ライブがもの凄く良かった。いや、良すぎた。

今さらライブレポを書いている以上、それは無視できません。
続く記事では3期ライブを踏まえたうえで、この日の4期ライブについてさらに深掘りしていきます。



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びーむ色調補正3
前の記事では全体的な感想を書きましたが、今回は印象に残ったシーンを並べていきます。

それぞれの場所


まず最初に驚いたのは掛橋沙耶香のビジュアルの仕上がり具合でした。
めちゃめちゃ可愛かったと思いません?笑

この1年ぐらいずっと髪を伸ばし前髪も流していたのですが久々に前髪を作り、前から見るとボブっぽく後ろはロングという絶妙な髪型。

そしてずっとつるんとした作り物っぽいメイクだった(堀未央奈の影響かな笑)のを白過ぎない色味のある雰囲気にしたことで彼女自身の素材の良さが素直に出たように思います。
表情も作り過ぎず、うまく力が抜けていて良かった。これは新4期生という後輩ができたことによる意識の変化から来るものかもしれません。

『走れ!Bicycle』でセンターを務めた柴田柚菜と清宮レイの「青春感」としか言いようのないキラキラ。
そのイントロで突如遠藤さくらが早川聖来の頬にキスし、後ろでそれを見ていた田村真佑と賀喜遥香が慌てふためくという衝撃のシーンもありました。

『夜明けまで強がらなくてもいい』の大間奏、フロント3人がクロスする振りの部分で賀喜遥香と目を合わせて微笑む遠藤さくら

8人組コーナーに入り、ダンスが苦手な印象の強かった北川悠理矢久保美緒が『僕の衝動』で堂々と踊っている姿を観た時もなんかグッときました。

『ポピパッパパー』では「さやえんどう」=金川紗耶・遠藤さくらが常軌を逸したスタイル(もの凄く誉めてます)を見せつけます。

その金川紗耶はさらにユニットコーナーでの『孤独兄弟』でも魅せます。イントロで賀喜遥香の前にスッと出る動きのキレが抜群でした。しなやかで切れのある彼女のダンスは観ていて楽しいですね。

『渋谷ブルース』はギターの「おかけとおつつ(掛橋沙耶香&筒井あやめ)」の愛くるしさにやられました。

もちろん「しばゆみ」=柴田柚菜弓木奈於も良かったですね。
4期生は歌えるメンバーが多いのですが、全体的にやや声が細い。その点このしばゆみのふたりや賀喜遥香は厚みのある声を出せる貴重な人材です。

弓木奈於はその堂々たるMCぶりにも感心しました。ちょっと伊藤かりんを思わせますね。
なかなかぶっ飛んだ語彙力の持ち主でもあるので若干の桜井玲香風味も感じますが笑



エキセントリックなあの子が見せた本気


そしてハイライトのひとつ、ユニットコーナーの最後に披露されたのは中元日芽香のソロ曲『自分のこと』。

これは林瑠奈自らによる選曲とのこと。

「サイリウムカラーをピンク×ピンクにしていることの重み」を全身で感じながらもなお「これからも背負わせていただきたい」とブログで語った彼女。

やっぱりちょっと、普通じゃない(どちらかと言えばいい意味で)。

正直ひめたんとは似ても似つかないイメージの彼女ですし「誰かを受け継ぐ」ことなんて誰にもできないとも思います。

ただ重みを理解して、それでもその場所に立つ者としてふさわしくありたいとあがく後輩たちの姿は古参オタである私でもグッとくるものがあります。

ただこんなシリアスな場面なのに歌詞の「冷静に やっと話せる」の部分で彼女が『ノギザカスキッツ』で見せたニューヨークのネタ「冷静~」を思い出してしまったのは内緒です笑

そしてアンコール。
『Out of the blue』初披露後のMCで、センターを務めた早川聖来が「ここがスタート地点」と語ります。

メンバーにとっても運営にとってもこの日の大きなテーマのひとつであったであろう「新旧4期生の融合」。それが成功だったことがこの言葉に表れています。

その直後、この日屈指の名シーンがありました。

ライブの感想を聞かれた筒井あやめが「何とも言えない暖かい空気感が4期生は初めからあって今回も私自身その空気に支えられた」と言い「一番思ったのはやっぱり4期生全員大好きってこと!」と叫びます。

それを聞いて矢久保美緒が涙ぐみます。
彼女が残したコメントがまた素敵なものでした。

 凄い幸せな涙です

我々ファンの側が「乃木坂のこういうところが好き」と思うイメージ。
「バックヤードでも実際にそうだったらいいな」と願うまさにその部分。

それをメンバー自身の口から聞けるという嬉しさ。

そんなことを感じさせるシーンでした。



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