ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:松尾美佑

びーむ色調補正3
五百城茉央衝撃の選抜落ち、そして近年のアンダラを支えてきた松尾美佑と矢久保美緒の卒業。

ふたつの大きなトピックがあった40thアンダラ。
その最終日の配信を観たのでレポします。

3連まりか


セットリストはこちら。

Overture
01. ここにいる理由(センター:五百城茉央)
02. 生まれたままで(センター:五百城茉央)
03. 狼に口笛を(センター:五百城茉央)
04. さざ波は戻らない
05. 落とし物
06. その女(センター:松尾美佑)
07. 涙がまだ悲しみだった頃(センター:矢久保美緒)
08. ~Do my best~じゃ意味はない

<ユニットコーナー>
09. サルビアの花を覚えているかい?(五百城茉央&奥田いろは)
10. 欲望のリインカーネーション(センター:伊藤理々杏&佐藤璃果、吉田綾乃クリスティー、黒見明香、林瑠奈、松尾美佑、冨里奈央)
11. 乃木坂饅頭(センター:岩本蓮加&金川紗耶、柴田柚菜、田村真佑、矢久保美緒)

12. 初恋の人を今でも(センター:田村真佑)
13. Monopoly(センター:金川紗耶&松尾美佑)
14. やさしさとは(センター:奥田いろは)
15. 歩道橋(センター:五百城茉央)
16. それまでの猶予
17. 思い出が止まらなくなる(センター:吉田綾乃クリスティー&黒見明香)
18. 交感神経優位
19. 不道徳な夏

20. 「じゃあね」が切ない
21. 風船は生きている(センター:矢久保美緒)
22. 踏んでしまった
23. 日常(センター:五百城茉央)
24. 純粋とは何か?

EN
EN1. Am I Loving?(センター:五百城茉央)
EN2. 僕だけの光(センター:五百城茉央)
EN3. 乃木坂の詩(センター:五百城茉央)


いおちゃんについては主に最後に書くとして、それ以外で印象に残ったシーンを挙げていきます。

オープニング。
座長・五百城茉央がひとりで登場し『ここにいる理由』。

ブリッジで心臓の鼓動のようなエフェクトを挟み『生まれたままで』!
その両サイドに構えるは田村真佑冨里奈央という「甘々」なふたり。
オリジナルは誰だっけ?と調べたら「あしゅみな」=齋藤飛鳥と星野みなみだったので納得笑

そのまま『狼に口笛を』!
加入当初から「尊敬する先輩」としてその名前を挙げていましたが、この3連発はいくらなんでも伊藤万理華リスペクトが過ぎるのでは笑
Dフレの五百城茉央金川紗耶林瑠奈という組み合わせの強さ。

MC林瑠奈の「座ってるなあ…立とうか1回!」。

『さざ波は戻らない』のラスサビ、「一度も振り向かないくらい~」の部分でWセンターふたりの振り返るタイミングが違って視線が交わらないというオリジナルの振り付けにはない演出。

『その女』!
松尾美佑金川紗耶田村真佑というダンス巧者を並べた布陣。
個人的には寺田蘭世の卒コン以降、「またね またね」の部分で毎回涙が出そうになります。

そして矢久保美緒のセンター曲は『涙がまだ悲しみだった頃』。
乃木坂、青の時代の名曲。

『~Do my best~じゃ意味はない』のところでふと思った「前回とセトリかぶりすぎでは」。
まあオリジナルセンターがいるアンダー楽曲はやりますよね。

伊藤理々杏がMCをしている時に「イエーイ」の声がデカい林瑠奈

『乃木坂饅頭』はちと意外。でもいい曲だなこれ。

『初恋の人を今でも』でのでっかい赤いリボンが可愛い冨里奈央

『Monopoly』は金川紗耶松尾美佑というスタイル抜群のWセンター。抜けに映る岩本蓮加の美しさよ。

『やさしさとは』最大の見せ場であるラスサビは林瑠奈吉田綾乃クリスティー奥田いろは

純白の衣装で『歩道橋』。
曲終わりに「大好き」と囁く五百城茉央
「方言チックにって言われた」に「茉央の意志だよね?」と田村真佑がつっこむと「どうだろ?」とはぐらかす。

『それまでの猶予』で「ナナナナ」のコール&レスポンス。シリアスなこの曲には蛇足では。

本編最終ブロックは生バンドによる演奏でした。

『「じゃあね」が切ない』での冨里奈央の儚さ。

『風船は生きている』。
Bフレで殴り合う小芝居をする柴田柚菜林瑠奈
サビ前、「アンダーライブ、最高ー!」と叫ぶセンター矢久保美緒

松尾美佑、最後の『踏んでしまった』。
イントロから清々しい笑みを浮かべる彼女。
最後の「踏んでいたじゃないか」では素晴らしく印象的な笑顔を見せてくれました。
その一点の曇りもない美しさたるや

そしてアンコール。
『Am I Loving?』。ふたりで楽しげにピョンピョン跳ねながら手を振る林瑠奈矢久保美緒。こんな姿も見納めか。

ラスト前のMCでは吉田綾乃クリスティーの労いの言葉に岩本蓮加が、田村真佑が目を潤ませます。

ラストは『乃木坂の詩』。

最後のMC。
松尾美佑の「頑張ったね」に涙を流す五百城茉央
フロント3人が抱き合って泣き、そこにメンバー全員が駆け寄ります。

そして矢久保美緒は最後にこう語りました。

 私が魂をぶつけてきたアンダーライブを皆さんに託します
 これからもアンダーライブを好きでいてください

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得ておりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

そこに浮かび上がってきたもの


初のアンダラで座長となった五百城茉央について。

正直、今回のいおちゃんは難しい状況でした。

初めて選抜落ちして即アンダーセンター
私はつい12thの時の堀未央奈を思い出してしまいます。もちろんあの時と同じとまでは言いませんが、どう見ても選抜復帰は既定路線という雰囲気がありあり。堀ちゃんもいおちゃんも本人はそんなこと思っていなくて必死だったでしょうけれど。

しかも3人フロントで残りのふたりが卒業する松尾美佑と矢久保美緒。
アンダラを支えてきたふたりを「差し置いて」と感じるファンもいたかもしれません。

そんな中で彼女が目指したもの。

それは幕間Vでのインタビューで語ったように「ライブで輝いている人になる」ことでした。
配信番組『乃木坂、逃避行。』内で一緒に旅した愛宕心響にアンダーライブは「全部の曲を演じるっていう感じでやってて」「この曲はこういう想いでやろうとか考えるのも楽しかった」と伝えています。

それが顕著に現れていたのが『日常』。
髪を振り乱して踊るいおちゃん。ラスサビ前の自分自身をあざ笑うかのような表情。ラストのキメ顔。

しかし正直私はその姿を「頑張っている」と感じてしまいました。
ストレートに言えば自分の中にはない感情を一生懸命に演じている、だから「なんか違うなあ」と。
すごく勝手な推測ですが、彼女の中に私のような凡人が抱くような鬱屈した感情が「そもそもない」のではないでしょうか。

『日常』披露後、本編ラスト前となるMCで彼女は絞り出すように言葉を紡ぎました。

 続いての曲に私たちの集大成を見せます
 そして私の全部をぶつけます

大きな挫折であったろう選抜落ち。
アンダラに向けて誰よりも多くの曲を新しく覚え、しかも座長で引っ張らなければならないというプレッシャー。

選抜発表からこの日までの集大成として披露された『純粋とは何か?』。

そこに浮かび上がってきたのは五百城茉央の持つピュアネスでした。

実に乃木坂的な美しい楽曲。
その真ん中で踊るいおちゃん。
彼女に導かれるようにメンバー全員がしなやかさだけでなく力強さを感じさせ、
矢久保美緒は涙を流しました。

 純粋さとはこんなにも強いものなんだ

時に脆さや打たれ弱さと紐づけられる純粋さ。
しかし本当のそれは不安や葛藤やネガティブな感情や、周囲の勝手な同情すらもはねつけるほどの強さを秘めている。

この曲のパフォーマンスを観ながら私はそんなことを考えていました。

これこそが私の思う五百城茉央の素晴らしさです。

挫折と試行錯誤の日々を経て、彼女が生来持っていたものがより美しく精錬された。
私にはそう感じられました。

この先彼女がどんな乃木坂人生を送るかはわかりませんが、この日の『純粋とは何か?』もきっとひとつのハイライトとして思い出されることでしょう。



『2021年の乃木坂46 上 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。


 


タオル補正
2025年10月23日、公式ブログで松尾美佑さんが卒業と芸能界引退を発表しました。

いわゆる「新4期」で最初の卒業者です。

爆速


2018年8月19日、「坂道合同オーディション」に合格。
乃木坂4期生として配属される予定でしたが学業優先のため辞退。

その後坂道研修生としての活動を経て2020年2月16日に「新4期生」として乃木坂への配属が発表されました。

ナゴヤドームでの8thバスラ最終日のステージ上でお披露目。

しかしその直後からコロナ禍となり、グループの活動は完全に停止します。

初めてステージでパフォーマンスしたのは同年10月28日の白石麻衣卒コン。この時は無観客ライブでした。
初めて有観客ライブを経験するのは翌2021年7月の真夏の全国ツアー初日。実に加入から1年5ヶ月もの時が経過していました。

加入直後にコロナですから握手会の経験もなく、最初からオンラインミーグリ(それもファンもメンバーも運営も手探りだった「初回の」ミーグリです)。
それすらも初回が加入からほぼ1年後でしたから、「自分のファンを増やす」という意味では新4期生がいかに厳しい条件でのスタートだったかお分かりいただけるかと思います。

それでも少しずつ完売数を増やし、31stシングル『ここにはないもの』では初めて2桁部数を完売。

続く32ndシングル『人は夢を二度見る』で初選抜を勝ち取ります。
33rdでは選抜落ちしたものの、ここで彼女の乃木坂人生におけるひとつのハイライトが訪れます。

アンダー曲『踏んでしまった』のセンター。

BPM=200という爆速曲。一般的なポップスは120から130ぐらいなので1.5倍以上の速さです。
これは長い手足と高い身体能力そしてダイナミックかつ繊細なダンスという彼女のストロングポイントを存分に引き出す、まさに「松尾さんのための曲」でした。
問答無用の彼女の代表作、そして後にはアンダラの鉄板ナンバーへと成長します。

そして座長として臨んだのはアンダラ史上最大級となる横浜アリーナ3DAYS。

千秋楽の座長挨拶で彼女はこんな言葉を残しました。

 こんなに素敵な景色が見れたことが私の人生の誇りです
 天国に行っても自慢したいと思います

これもアンダラ史に残る名シーンです。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

雪解け


13枚のシングルに参加し選抜1回、アンダー12回。
アンダーでのポジションはフロント5回(うちセンター1回)、2列目4回、3列目3回。
35thアンダラで「アンダーライブキャプテン」にも任命されました。

ずっと運営の期待は高かったように見えました。

それもわかる気がするんです。

抜群のスタイル、色白、そして透明感
彼女は実に「乃木坂的」な要素を多く持っていましたから。

ただキャリアを重ねるうちに高身長とアスレチック能力の高さが前面に出てきて、結果的に儚さが薄まったように私には見えました。

『乃木坂工事中』のバブル相撲で松尾さんに一撃で吹っ飛ばされた林瑠奈が「(清宮)レイちゃん!松尾ヤバいよマジで!」と叫んだのも懐かしいですね。

サバサバした言動やガードが堅いエピソードによりいつしか「鉄の女」「中ボス感(ラスボスは無論、梅澤美波)というイメージがついたのも、ミーグリ人気という面では不利に働いたように思います。

実際には人見知りで照れ屋さんだったことは多くのメンバーの証言により明らかになっています。

そんな彼女の雰囲気が柔らかくなったと感じたのは2024年半ばぐらいからでしょうか。

『乃木坂工事中』の「楓さん正そう軍団」で中西アルノの首根っこを押さえて正したり。
同じく「因縁相撲」で一ノ瀬美空を「やれるもんならやってみろ!」と挑発したあげく負けたり。
どことなく「鉄の女なのに愛されキャラ」という風情が漂い出します。

そして2025年神宮記念ソング『真夏日よ』のコール動画。


間奏ラストに「まつおさん」というコールとともに登場する彼女は中ボスではなく大ボス感たっぷり。

実際に神宮で披露した際に一際大きなコールが上がったことからも、そんな彼女のキャラクターがファンの間にも浸透していることが窺えました。

大学卒業の年であり、ここをひとつの区切りとする可能性はもちろんわかっていました。
それでも自然体で楽しそうに活動する彼女の姿を観ていたら、なんかこれからな気がしていたんですけれど。

 今かな!

こんな清々しい言葉を残して彼女は私たちの前から去っていきました。

卒業発表のブログは本当に素敵な文章で、松尾さんが「言葉を持っている人」だったんだと最後になって気づかされました。

1月31日にクローズされるので、もしまだの方がおられましたらその前に一読されることをお勧めします。

 


最後に彼女のこれからについて。

芸能界を引退する松尾さん。

彼女自身が最後のブログで

 もしどこかで私を見かけたら、
 そっと通り過ぎてもらえると有難いです。

こう語っているのですから。

この先にただ幸あらんことを願います。

松尾美佑さん、6年間お疲れさまでした。





『2021年の乃木坂46 上』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。



『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

びーむ色調補正3
前の記事ではこの日のセトリについての感想、そして梅澤美波の「未来の乃木坂を見ているみたい」というコメントについて思うところを書きました。

関連記事:


当記事ではこの日に感じた「あの頃の匂い」について。

こんな最高の瞬間を


あの頃。
もちろん、初期アンダラのことです。

当時と通じる何かを感じたそのひとつの要因は前の記事に書いた沸点越えの熱気。
そして「有明」という舞台設定も影響していたかもしれません。

でもたぶん一番の理由は刹那性

常に存続の危機と隣り合わせ。
無料の招待イベントでも集客できなかった幕張メッセでの初回開催。
続くO-EASTでは募集期間が終了するも、運営から「まったく、埋まっていない」と言われメンバーが2次募集を懇願しました。

「次がある保証なんてどこにもない」から「今この瞬間に死ぬ気でやるしかない」。
それがスタート当時のアンダラでした。

そしてもうひとつ、アンダラはその構造上「別れ」が内在しています。

常に1回限りの座組
誰かが選抜入りすればもうこのメンバーは揃わない。
むしろアンダラで活躍すればするほど選抜が近づく=ここからいなくなる確率が高い。

文字通りの一期一会。

ある意味「特殊選抜」だった今回はこの刹那性=2度と揃わないメンツ感が満載でした。
さらにラストには「サンフラワー」清宮レイとの別れが待っていたのです。それこそ2ndシーズンでの伊藤寧々のように。

この日2度歌われた『ジャンピングジョーカーフラッシュ』。

意味もなくはしゃいでバカみたいに笑った愚かで愛おしい日々の記憶
底抜けに明るいのに、そこに込められた刹那性ゆえに沁みる曲です。(とりわけ私のようなおっさんには)

そしてまさしく4期の青春そのもののような楽曲であるにもかかわらず「16人の4期生」では一度も披露することが叶いませんでした。

今回の15人もこの日が最後。

でも。だからこそ。
メンバーたちは必死に互いに顔を見合わせながら歌うのです。

忘れないでくれよ。

俺たちの合言葉を。

こんな最高の瞬間があったことを。

ジャンジャンジャンピングジョーカー…

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得ておりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。


「個として、そして集団としてより良くあるために」


山下美月卒業に伴う3期全員選抜の副産物として生まれた今回の「史上最強アンダー」。

本当に素晴らしいライブであり、かつこの先に多くの実りを予感させるものでした。

例えば筒井あやめは座長挨拶でこう語りました。

 みんな1人ひとり自分にできることをやって
 このアンダーライブという場所を守るために頑張って

アンダーライブという場所
新人抜擢フロントといういわば「エリートコース」を歩んできたあやめんが、アンダラという乃木坂の重要なファクターを体感し、そこを「守るべき場所」と知りました。

菅原咲月

『セラミュ』の主演、生放送『ラヴィット!』レギュラー、そして初のアンダラ=誰よりも覚える曲が多いという状況。
それでも自身のブログで「辛かったし、苦しい時もあったけれど」、「全て出し切った」「楽しかった」と言い切った彼女。

称賛に値します

そして「急遽キャプテンに任命された」という松尾美佑を筆頭に、初めて「3期生のいないアンダラ」を任された4期生たち

アンダラに初めて参加した28th『マシンガンレイン』から2年半。
3期4期だけになった31st『悪い成分』からはまだ1年4ヶ月しか経っていません。
3期生の場合は和田まあやが長く在籍してくれたため(そして1期全員選抜『しあわせの保護色』の時はアンダラが開催されなかったため)どちらも4年8ヶ月ありました。

ついこの間3期が引っ張る時代が始まったはずなのに、もう自分たちがその立場に立たなければいけなくなった。

その戸惑いと恐怖

ましてや座長は初アンダラの同期あやめん。
「支えなければ」そう思ったでしょう。
自分には何ができるのか。何をしなければいけないのか。そう自問自答したことが彼女たちの言葉から見て取れます。

開幕直前のブログにこう綴った矢久保美緒

 不安がないと言えば嘘になります。でも絶対に大丈夫だと言えるほど練習しました。
 だから期待して、待っていてくださいね。

松尾美佑は後にこう振り返りました。

 今回のライブはみんなそれぞれ思っている不安な部分があったからこそ、
 それぞれが得意な事で助け合えて心強かったです。

そしてこう総括したのは林瑠奈でした。

 15人それぞれが自分の役割を模索しながら、
 個として、そして集団としてより良くあるために、足を止めずにいた期間だったと思います。


この日に出演したメンバーたちそれぞれが今後どのような乃木坂人生を送るかはわかりません。

階段を駆け上がるメンバーも、そうでないメンバーもいるでしょう。

それでもこの日彼女たちがひとつになって作り上げた35thアンダラ千秋楽はきっと、また新たな伝説となって乃木坂の歴史とファンの記憶に刻まれることでしょう

少なくとも私の記憶には深く刻まれました。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。


 


びーむ色調補正3
あっという間に今年の夏も終わろうとしています。

全ツファイナルは聖地神宮、過去最長となる4DAYS

DAY1は現地で、DAY4は配信で観ることができました。

当記事では基本的にDAY4について書いています。

あれから4年


セットリストはこちら。

Overture

01. 裸足でSummer(センター:井上和)
02. ジコチューで行こう!(センター:遠藤さくら)
03. 好きというのはロックだぜ!
04. 太陽ノック(センター:久保史緒里)
05. ガールズルール(センター:山下美月)

<ユニットコーナー>
06. 意外BREAK(センター:遠藤さくら、阪口、楓、中村、璃果、松尾、奥田、冨里)
07. Am I Loving?(センター:筒井あやめ、吉田、田村、菅原)
08. 自惚れビーチ(センター:五百城茉央、理々杏、賀喜、井上、中西)

09. 空扉
10. 他人のそら似(センター:与田祐希)
11. 君に叱られた
12. 僕は僕を好きになる
13. 夜明けまで強がらなくてもいい

<アンダーコーナー>
14. 踏んでしまった
15. 錆びたコンパス
16. Hard to say

17. Never say never
18. シンクロニシティ
19. 誰かの肩

<期別曲コーナー>
20. 絶望の一秒前
21. 4番目の光
22. 三番目の風(センター:与田祐希)

23. 設定温度
24. ごめんねFingers crossed
25. Actually…
26. 逃げ水(センター:岩本蓮加、与田祐希)
27. バンドエイド剥がすような別れ方
28. I see…
29. 僕が手を叩く方へ
30. おひとりさま天国

EN
EN1. 夏のFree&Easy
EN2. ダンケシェーン
EN3. 僕だけの光
EN4. 人は夢を二度見る
EN5. 乃木坂の詩


最初に書いておきたいのは「5期生の選抜組は憶えること多かっただろうな、めちゃめちゃ頑張ったんだろうな」ということでした。
まあまあ出ずっぱり。もちろんオリジナルポジションで参加する曲は数えるほど。
それであの堂々たるパフォーマンスは素晴らしかったと思います。

とりわけ多くの楽曲でフロントを務めた井上和は、ただでさえ座長のプレッシャーがある中で本当に立派でした。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは、珍しいポニーテールがすこぶる可愛かった遠藤さくら
賀喜遥香柴田柚菜筒井あやめも良かった。そしてカメラに抜かれる回数は少ないものの映ると必ず可愛い小川彩

オープニング。
座長井上和の「ヘイヘイ神宮ぅ~、最終日、盛り上がっていくぞぉぉぉ~っ!!」という煽り。

煽りでいえば『ジコチューで行こう!』の遠藤さくらも彼女史上一二を争うぐらい声が出ていました。
そしてそのさくちゃんにキスを要求し見事ゲットした与田祐希。してもらっておいてなぜ首を絞める?

なぜかこの日、同じ画面で抜かれる機会の多かった中村麗乃池田瑛紗ダブルデコ出し

『好きというのはロックだぜ!』でタオルを回すのが下手なのが微笑ましい遠藤さくら清宮レイ

『太陽ノック』でセンター脇を務めた岩本蓮加筒井あやめという「最年少顔面強強」コンビ。

『ガールズルール』で田村真佑金川紗耶に両サイドからほっぺたをプニプニされる五百城茉央

明らかに最初のMCから声が上ずり、テンションがおかしい梅澤美波
彼女を筆頭に肩に力が入りまくっていた3期生たちについては次の記事で書きます。

遠藤さくらの「私も気合入ってポニーテールなんてしちゃってますけども」。
「集大成」が出てこなくてあたふたするのも愛くるしい。

次に誰に話を振るのか思い出せない梅澤美波に「私です」と助け船を出し、「遠藤さくらにチューいただきました!」と荒ぶる与田祐希

幕間のVでラムネを開けられない遠藤さくらに上がる声援。

『意外BREAK』。遠藤さくらの超絶スタイルとアウトロでの不敵な笑み。せっかく手足の長いメンバーを揃えているのに、なぜここに金川紗耶はいないのか。

『Am I Loving?』は筒井あやめ菅原咲月の制服姿の青春感よ!
対する吉田綾乃クリスティー田村真佑が9thバスラでの星野みなみのようになんとなく(「難なく」ではない)着こなすのもさすが。

『自惚れビーチ』、「ありえないから」がありえないくらい可愛くてあざとい五百城茉央伊藤理々杏にちょっかいを出す中西アルノ

『他人のそら似』での「みんな~ちゃんと水飲んでる?ご飯食べてきた?」という与田祐希の煽りというかなんというか。
菅原咲月の顔を至近距離で見つめる井上和。その後与田祐希と手をつないで走る井上和

神宮での『夜明けまで強がらなくてもいい』。
個人的には2019年桜井玲香ラストステージの記憶と分かちがたく結びついたこの曲
あの時玲香から何かを告げられて顔を歪めて泣いた遠藤さくら
そこからの4年もの時間。ちゃんと歩んでちゃんとエースへと成長したさくちゃん
そして金川紗耶はこの曲との相性抜群ですね。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得ておりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。


強気なあの子がもらした本音


『踏んでしまった』。とにかく速い。不敵な松尾美佑可愛いというより綺麗な小川彩

『錆びたコンパス』でちゃんと黄色に染まる場内。ここでも実にいい表情を浮かべる松尾美佑

メンバーがプロ野球のユニフォームを着て出てくる演出の『Never say never』。
昭和男子の私はどうしてもパリーグのデーゲームを思い出してしまうアイパッチ(今は「アイブラック」と呼ぶらしい)をつけてきた黒見明香。歌う時には既に外していたが笑
梅澤美波と五百城茉央というグループ最長身ふたりに挟まれる捕らわれの与田祐希

歌い継ぐ演出の『シンクロニシティ』。
サビの吉田綾乃クリスティーの安定感。中西アルノの声の太さ。

井上和の「ペンライトを消してください」というお願いから『誰かの肩』。
泣く梅澤美波。振り返る井上和を優しく見つめる4人のお姉さん(久保山下遠藤賀喜)。

『ごめんねFingers crossed』。齋藤飛鳥ポジに入る金川紗耶
ここでも改めて思う「さやえんどう」のダンス曲との親和性の高さ。

『Actually…』でキメキメの五百城茉央。舌打ちし苦々しい表情をしてみせる久保史緒里
そして完全に会場が「それ待ち」の体勢に入る中西アルノの咆哮。もはや伊藤理々杏の『僕の衝動』に匹敵するのではなかろうか。

そのイントロがさらに会場のボルテージを上げる『バンドエイド剥がすような別れ方』。
じゃれ倒す5期生たち

『I see…』、バックステージで駆け寄ってくる矢久保美緒を受け止めしっかりと抱きしめた遠藤さくら

本編ラスト前、井上和の座長挨拶。
地方会場では先輩たちが行なっていたこの部分。やはり和ちゃんの負担軽減のためだったのでしょう。

関連記事:


初の座長はどうしても自省的になってしまう。それは齋藤飛鳥も遠藤さくら賀喜遥香もそうだった。

涙を流しながら自分の至らなさを吐露していたそのかきさくが今、暖かな表情で和ちゃんを見つめている。ちゃんと歴史はつながっている

本編ラスト『おひとりさま天国』。さっきまで泣いていたのに貫録の煽りを見せる井上和

アンコールの『ダンケシェーン』。
ファンのスケッチブックに反応したのであろう弓木奈於、たぶん「ずっきゅん」をやっているのだがやたらとノックバックが激しい。

『乃木坂の詩』前のMCではマイクを持つ両手に力が入って捻りすぎな五百城茉央

そして個人的にこの日最も印象に残ったのはここでの松尾美佑でした。

アンダーコーナーでセンターとして堂々とパフォーマンスしていた彼女が涙を流します。
「やだやだ」泣きたくないと、強気な自分でいたい彼女がもらした本音の言葉。

そこには我々ファンが「そうあってほしい」と願う乃木坂がありました。

「みんなが一生分ぐらい誉めてくれた」
「ひとりにさせてくれないのがこの乃木坂46という場所」
「後輩の前では強くいたいと思わせてくれた」

9thバスラ期別ライブをはじめとする、過去の1期生たちの発言と重なります。

ちゃんと、ちゃんと受け継がれている。

みんながお互いを誉め合って。
後輩は先輩に憧れて、先輩はそんな後輩たちのためにかっこよくありたいと願う。

そんな乃木坂46が今もちゃんと存在している

そう感じさせてくれた松尾美佑の言葉でした。


続きます。

『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

また、note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



 


びーむ色調補正3
前の記事の最後で書いた通り本編ラストまで本当に素晴らしいライブでしたが、それでも私は物足りなさのようなものを感じていました。


もっとギラギラしなくていいのか


その理由は、私自身もそしてメンバーもライブの感想が「楽しい」だったからです。

乃木坂もアンダーも、いまこんなにピンチなのに。

「楽しい」ライブで本当にいいのか。

そう思ってしまったんです。

我ながら思い込みが激しくて恥ずかしい限りなのですが笑

どうしても初期アンダラの「何度も何度も現実に打ちのめされながらも、反骨の魂を燃やし選抜を食ってやろうと全員が懸命に闘っていた」あの頃のことが忘れられません。

関連記事:


そしてこの日、これでもかとばかりに逆境が-アンダラ2ndシーズンを思わせるように-積み上げられていました。

選抜との距離。

現在のアンダーメンバーのうち、1期生全員選抜だった25thシングル『しあわせの保護色』を例外とすれば最後に選抜入りしたのは伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓の3人。23rd『Sing Out!』ですからもう3年前です。

そして26th『僕は僕を好きになる』の選抜発表以降、1年半近くにわたって「選抜から落ちるメンバーがいない」状態が続いています。
その間にかつてはあんなに高かった「連続選抜」の壁を何人かのメンバーが易々と突破しました。

さらに5期生が加入し、その中から早くも中西アルノがセンターに抜擢されます。

そこからの大炎上。

抜擢センター発表からネット上は荒れに荒れまくりました。

結局、彼女の「過去の活動及び発言がファンの皆さんを混乱させ不信感を持たせてしまったため」活動自粛。
さらに「グループの活動規約に違反する行為」により同じく5期生の岡本姫奈も活動自粛。

センター不在。
そしてそれを「なかったこと」のように新曲プロモーションを行なわなければならないメンバーたち。極めて不名誉(と私は思います)な事態。

グループ全体への猛烈な逆風が吹き、ネット上に目を覆いたくなるような罵詈雑言が溢れました。

まるで、2014年10月のように。

だから私は勝手な期待を抱いてしまったのです。
アンダラ2ndの再現が観られるんじゃないか、と。

北野日奈子卒コンで本音を吐露する阪口珠美や中村麗乃の姿に、その期待は膨らみます。

関連記事:

しかしこの日のライブはいわゆる「鬼気迫る」ものではありませんでした。

もちろん当時とは条件がまるで違います。
大前提として私は配信での鑑賞であり、ファンも声を出せない状況であり、会場も広かった。

この条件で「熱さ」や「気迫」を伝えるのは本当に難しいことだったでしょう。

そしてハングリーさが違うのも当たり前のこと。

やっぱり当時のメンバー、特に1期生たちは「まだ何も成し遂げていない」という感覚がどこかにあったと思うんですよね。グループは確実に大きくなっているけれど、それは自分の力によるものではないという。
それに対し3期生以降は「乃木坂に加入する」こと自体がひとつの成果ですから、同じような上昇志向を持つことはきっと難しい。(もちろん生来の性格という要素もあるでしょうが)

あの頃とは状況が違う。それは重々承知しているのですが。

乃木坂もアンダーも、今こんなにピンチなのに。

「楽しい」ライブで本当にいいのか。

もっとギラギラしなくていいのか。
もっと感情を叩きつけなくていいのか。

そう思ってしまったのです。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。



2014.12.12


そんな私の勝手な思い込みをすべて覆したのは、アンコールラスト前のMC。

口火を切ったのは松尾美佑でした。

 研修生の頃の何も考えず全力でやれた気持ちがわからなくなっていた

そう言って涙を流した彼女の姿に何人かのメンバーがもらい泣きする中、和田まあやは客席を指さしてこう励まします。

 私たちにはこんな力強い味方がいる
 だから大丈夫

涙の連鎖は続きます。

伊藤理々杏
かつて連続選抜を経験しましたが今は苦しいポジションにいる彼女。

 ああ、これが一番私がやりたかったことだ

そう言って涙にくれます。

ここでやっと私は気づきました。

アンダーメンバーたちが、この日のライブにどれほどの想いをもって臨んでいたかを。

そして思い出したのです。

2014年12月の有明コロシアム、アンダラ2ndファイナル。

あの日もほぼ同じことを考えていた自分を。

乃木坂史上初の全員センター企画でアンダーメンバーたちが輝いたあの日。
本当に楽しい「100点満点で120点のライブ」でした。

でも私は10月の六本木ブルーシアターで観たヒリヒリするような、点数なんかつけられるはずもない「ただただもの凄い」ライブを追い求めていました。

紅白に落選し、グループはまだ危機的状況にある。
アンダーだってこの先どうなるかわからない。

それなのにこんなに楽しい、ニコニコ笑って観ていられるようなライブをやってていいのか。

客席でそんなことを考えていたのです。(今では「伝説の」という枕詞つきで語られるライブの現場にいたというのに!)

あの日もアンコールでメンバーたちが次々に泣き出したのを見て、ようやく気づきました。

彼女たちがどれほどのプレッシャーの中で、どれほどの覚悟をもって有明コロシアムに臨んでいたかを。

翻ってこの日。

松尾美佑が、伊藤理々杏が思いの丈を吐き出し。

気がつけば、和田まあやが綺麗なお姉さんの顔をしていました。

お見立て会のブリッジ歩きでファンを恐怖のドン底に叩き込むところから始まった乃木坂人生。
頭NO王、内輪ウケものまねなど、番組の盛り上げキャラとして活躍してきた1期生年少組の「愛されまあや」。

そんな彼女がいつしかすっかりお姉さんの顔をして、頑張った後輩たちを愛おしそうに見つめます。

そして名場面は突然にやってきました。

「終わりたくないね」
「ちょっとだけ歌わない?後で私が責任取るから」

客席の誰かが掲げたサインボードの文字を読んだのでしょう

「あ、『きっかけ』?」に起きるどよめき。

そしてアカペラで歌われた『きっかけ』。

まあやのひらめきと、誰かが掲げたサインボード。
メンバーの想い。ファンの熱気。

小さな奇跡がいくつも重なって、こんなにも美しいシーンが生まれました。


退場を促すアナウンスに負けずに続いたダブルアンコール。これも、あの日と同じ。

感激屋の林瑠奈が泣き崩れています。

画面越しにも伝わる、会場を包み込んだとても暖かい感情のうねり。
それはアンダラ黎明期からその伝説の多くに立ち会ってきた和田まあやをして、こう言わしめるほどのものでした。

 言葉にならないって、今この感じ

またひとつ、アンダラに伝説が生まれた夜でした。


続きます。

『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

また、note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。



このページのトップヘ