ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:梅澤美波

タオル補正
前の記事では梅ちゃんに対するアンチが最も燃え盛った7thバスラの頃の話、そしてキャプテン就任後は「梅澤美波とかきさくの時代」とも呼ぶべき一時代を築いたことを書きました。

関連記事:


あんなに眩しくなくたって


彼女のポジションについても簡単に振り返っておきたいと思います。

22枚のシングルに参加しフロント5回。2列目13回、3列目3回、そしてアンダー1回。
アンダーは初選抜前の20th『シンクロニシティ』のみ(アンダラには舞台出演のため参加せず)ですから、ずっといわゆる「選抜固定」「福神固定」メンバー。

しかし久保史緒里と同じく「2列目の人」でもありました。
最初期から卒業まで超人気メンに次ぐぐらいの握手&ミーグリ人気を保っていましたが、引き合いに出した久保ちゃんとは異なりセンター候補になることは一度もなかった。

センター脇に立ったのも、同期である山下美月センターの2曲のみで、「美月を支える」という位置づけ。

白石麻衣に憧れていたのですから、乃木坂のセンターに立つ自分の姿を思い描いていなかったことはないでしょう。
それでも彼女の口から「センターに立ちたい」という言葉が出ることはなかったはずです。

池田瑛紗が梅ちゃん卒コンの時のブログで「自分のことを話していたら、いつの間にか主語がグループになってしまう」と書いた通りの「グループファースト」。

私には「滅私奉公」の4文字が思い浮かびます。

そのてれぱんは『乃木坂工事中』で放送された41stシングル『最後に階段を駆け上がったのはいつだ?』ヒット祈願でも心暖まるシーンを見せてくれました。

センターの彼女が曲名にちなんで他の選抜メンバーと一緒に階段を駆け上がるという企画。
その最後のメンバーが梅ちゃんでした。

無事ヒット祈願が終了したところで池田瑛紗はこう尋ねます。

「乃木坂のキャプテンになって良かったですか?」

間髪入れず「めっちゃ良かった!」。
そして「宝物みたいな役割をいただいた」と言葉を添えた梅ちゃん。

最後だから、ずっと自分を押し殺していたかもしれない梅ちゃんの本音に切り込む。

でも「後悔はない」と言うことを微塵も疑っていないようにも見えました。

梅澤美波が自身のキャプテンとしての歩みを肯定し
彼女に多くのものを負わせてしまったメンバーたちの胸のつかえを和らげ
そしてこれからキャプテンという重責を担うことになる同期・菅原咲月へのエール。

てれぱんが引き出した梅ちゃんの言葉には、これだけの意味がありました。

私はこれを観ながら「さすが池田瑛紗」と思っていました。

少し余談になりますが、我々ファンの「こうあってほしい」と思う「あらまほしき乃木坂」ってありますよね。
それが実在することを知らせるために言葉を用いる能力は、現役メンバーの中ではてれぱんがずぬけている。
それこそ齋藤飛鳥と同種のものを感じます。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
話を戻します。

このヒット祈願はそれで終わりませんでした。

「行かないでください」と泣き出したてれぱんに梅ちゃんはこう答えるのです

 大丈夫だよ!
 なんとでもなるから
 頑張ってきたでしょ?

これが、これこそが梅澤美波ですよね。

先輩たちこそ「原点にして頂点」。
痛いほどそう感じながらも乃木坂であることを諦めなかった3期生12人が、梅澤美波が達した境地。

何度も何度も「もうだめだ」と思ったけれど、頑張って頑張って頑張ってきたら、なんとかなった。

その道を歩いてきた者だけが持つ説得力。

白石麻衣に憧れて。
乃木坂46に憧れて。

白石麻衣にはなれなかったけれど、
大好きだった乃木坂を大好きなまま卒業していける。
そして多くのファンが今なお乃木坂が大好きだと言ってくれる状態で次の世代に託すことができた。

やれることはやった。
役割は果たした。

そんな満足感を感じさせる言葉でした。


最後に、卒業後の彼女について。

キャプテンとしての印象が強すぎてあまり語られてきませんでしたが、歌もダンスも演技も水準以上の「隠れオールラウンダー」な梅ちゃん。

まあ在籍中と同じように演技仕事をメインに活動していくのでしょう。

個人的には乃木坂という看板を、キャプテンという看板を降ろした彼女がこの先どうなるのかとても興味があります。

変わらずに「やっぱり梅ちゃんだな」も
重圧から解き放たれてのびのび活動して「梅ちゃんってこんな人だったのか!」も
どちらも素敵なことだと思います。


梅澤美波さん、9年半本当にお疲れさまでした。

◇


『2021年の乃木坂46 上』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。



『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

タオル補正
前の記事では加入から21stシングルでの初選抜、そして同作に収録された最初で最後のセンター曲『空扉』までを振り返りました。

関連記事:


きっと梅ちゃんは覚悟を決めた


続く22nd『帰り道は遠回りしたくなる』。

ここでも3期生の勢いは止まらず、フロント6人のうち3人を占めます。
山下美月、与田祐希の3期2強とともにそこに立ったのが梅澤美波でした。

前作21stでの梅ちゃんの握手完売速度は最速タイ。ただし舞台出演のためMAX30部設定のところ20部でした。
その彼女が既に免除されている秋元衛藤桜井若月松村といった面々を差し置いてフロントに立つ。しかもひとつの時代の終わりを示す、西野七瀬卒業シングルで。

これもまた、先輩メンバーのファンから反感を買いかねない采配でした。

もちろん反感を恐れていたら前に進めません。運営としてはむしろ「ひとつの時代の終わり」だからこそ3期生をフロントに置きたかったのでしょう。
そしてもうひとつ、本来ここは久保史緒里のためのポジションだったように思います。
ですが久保ちゃんは21stで活動休止し、22ndでは復帰したもののアンダーからのスタートとなっていました。(そしてここで『日常』のオリメンになるという得難い経験をするのです)

いずれにせよ、表面的には梅ちゃんに対する優遇が続いているように見えました。

年が明けて、2019年2月の7thバスラ。
ここで彼女に対するアンチの攻撃は頂点に達します。

まだ全曲披露であったこの年。

原則として楽曲のオリジナルメンバーはオリジナルポジションに立ち、卒業生-DAY4のみフル出演だった西野七瀬を含む-のポジションは後輩、特に3期生が埋めていました。

そして梅澤美波が務めたのは、橋本奈々未の代役でした。

あまりにも潔い芸能界引退により伝説化し、ある意味アンタッチャブルな存在だったななみん。
ましてその伝説の卒コンからたったの2年。その残像が多くのファンの脳裏にまだ色濃く残っている状態でした。

正直、反感を買うのも無理はなかった。

しかし、この時会場にいた私は違う感想を抱いていました。

当時の記事でこんなことを書いています。

 橋本奈々未の代わりというプレッシャーはいかばかりであったか。
 まして『急斜面』では御三家、『孤独な青空』ではセンターとしてのパフォーマンス。

 だが梅澤は『急斜面』でその瞳を潤ませながらも強く前を見つめていた。

 きっと彼女は覚悟を決めたのだ。

 自分が決して橋本の代わりにはなれないことも、それを快く思わないファンが一定数いることもすべて理解したうえで、それでもそこに立つことを。

 実際にこの日のライブ後、彼女の起用に対する否定的なコメントがネット上に見られたという。だがその多くは現場にいなかった者の声だったとも言われる。

 その場にいた者にはちゃんと伝わっていた。
 その姿の気高さが。

(『2019年の乃木坂46』収録 「【ライブレポ】あなた達になら任せられる~2019.02.22 7th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY2@京セラドーム大阪」)


卒業した先輩のポジションを埋めた梅ちゃんをはじめとする3期生たち。
身体を震わせ目を潤ませながらもその場所に立つ彼女たちの姿は心を揺さぶるものでした。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
この時期に梅ちゃんに向けられた反感が和らいでいくのにはそれなりの時間がかかったように思います。

個人的に良かったと思うのは「アンチと戦わなかった」こと。

自身が大の乃木坂ファンだった彼女には「1期2期の世界こそ至高」と考える一部ファンの気持ちが理解できたのではないでしょうか。

でも、もっと大切なのは先輩たちから託されたグループの未来を守ること。

そう心を定めて行動で語ろうとした。
そして、その想いは多くのファンに通じた。

だからこそこの年の夏に初代キャプテン桜井玲香が卒業を発表した時、後任として梅ちゃんを予想する声が多かったのだと思います。

副キャプテン就任は意外と遅く2021年11月。加入から5年が過ぎた頃でした。
さらに1年ちょっと後の2023年2月の11thバスラ、秋元真夏の卒業をもって3代目キャプテンとなります。

そこから丸3年。
大エース齋藤飛鳥を見送り、同期のセンター経験者山下美月、与田祐希、久保史緒里を見送り、4期5期そして6期のセンターたちを励まし支え続けました。

私は齋藤飛鳥卒コンの記事で白石麻衣卒業後の3年半を「飛鳥真夏体制」と評しました。
であればそこから梅ちゃんの卒業までの3年間は「梅澤美波とかきさくの時代」だったと言うべきでしょう。

関連記事:


4期WエースからグループのWエースへと成長した賀喜遥香と遠藤さくら。
そのふたりがフロントでセンターを支え、2列目から梅ちゃんが睨みを利かせれば大丈夫。
そんな安心感がありました。

オリジナルメンバーが去り、銀河系軍団5期生が躍動する中で「乃木坂であり続ける」ことのなんたるかを示し続けたのはこの3人(そしてもちろん、久保史緒里)だと思います。

37thシングル『歩道橋』は、その時代の集大成あるいは結晶ともいうべき美しい作品でした。

 「バズり」にも「Z世代人気」にも一切色目を使わない、「ただ単に」いい曲。
 でも、これこそ乃木坂ですよね。歌詞も含めて良い意味で時代性がない=エバーグリーン。

関連記事:


もうひとつの集大成が『君ばかり』ですが、これについて話すと長くなるのでまた別の機会に。


続きます。
◇


『2021年の乃木坂46 上』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。



『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

タオル補正
2026年2月25日、公式ブログで梅澤美波さんが卒業を発表しました。

まずは彼女の乃木坂人生を振り返りましょう。

正直「髪型とかまいやんに寄せてるなあ、全然タイプが違うのになあ」と思ってた


2016年9月、乃木坂46の3期生オーディションに合格。応募動機は「白石麻衣に憧れて」。
同年12月の日本武道館におけるお見立て会で初めてファンの前に立ちます。

第一印象は「美人だけど、ドルオタには受けないだろうな」。

切れ長の目と高身長。
その界隈には疎いので勝手なイメージですが「宝塚の男役っぽい感じ」。女子受けは良さそうだけどアイドルとしての人気は正直そこまで出ないだろうと思っていました。

そして恐らく、運営も含めそう考えていた人が多かったのでしょう。

実際に各雑誌から選出されるメディア賞はゼロ。
2017年2月に開催されたプリンシパルでも15戦1勝10敗4休。
後に舞台メンへと成長する彼女ですが、この時は一敗地に塗れます。(まあプリンシパルは舞台とは全くの別物ですが)

そして2017年3月22日の17thシングル『インフルエンサー』に収録された3期生初の楽曲『三番目の風』のフォーメーションでは下から2番目のポジションでした。

しかし握手人気は最初から高かった。

初めて握手会に参加したシングルはその『インフルエンサー』。
3期生は12部でスタートし早期完売したメンバーは6部追加というレギュレーションでしたが、その18部をフルで売り切ったのは大園桃子、久保史緒里、山下美月、与田祐希そして梅ちゃん。

与田祐希と山下美月というモンスターふたりにはさすがに及ばない(詳細は省きますが続く3rdアルバム『生まれてから初めて見た夢』で2次完売)ものの、この時点で早くも同期内のトップ層に食い込みます。

個人的には最初期から握手人気が高かった理由がいまいちわからないのですが笑
橋本奈々未の卒業、そして時を同じくして1期生のうち初期から握手人気の高かったメンバーが免除になっていく時期でしたので「お姉さんメンバー好き」な層の受け皿になっていたのかもしれません。

握手会で膝をかがめて一生懸命ファンと目線を合わせている姿はとても好感が持てるもので「ああこりゃ人気出るだろうな」と思ったのを強烈に憶えています。

その後も彼女の快進撃は続き、冠番組で垣間見える生真面目さや先輩への過剰なぐらいのリスペクトで支持を拡げていきます。

そして最初から30部設定という先輩たちと同条件でのガチンコ勝負になった19th『いつかできるから今日できる』。ここで最速の2次完売を叩き出し、選抜固定メンバーである何人かの先輩を上回って見せます。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
続く20thでの選抜入りこそ先を行く「くぼした」に譲ったものの、21st『ジコチューで行こう!』で初選抜。
握手人気からすると極めて順当と言えるものでした。

しかし、ここで梅ちゃんがヘイトを集めてしまう出来事がありました。

『空扉』。
彼女にとって大事な大事な、唯一のセンター曲です。

歌唱メンバーは基本的に21st選抜メンバー(飛鳥桜井若月堀の4名を除く)ですが、フロントに並んだのは3期生5人=よだももやま梅れんたん(久保史緒里は活動休止中)。

MVも梅ちゃんを主人公にその5人にフォーカスしたもの。
JAXAで宇宙飛行士を目指す新人5人を3期生たちが演じ、先輩メンバーは梅ちゃんの姉役である白石麻衣を除けばチョイ役。

明らかに「先輩たちを従える」形。

しかもこれが「3度目」でした。

18th『逃げ水』での「よだもも」センター。
今でこそ当たり前になりましたが当時は堀未央奈の抜擢以来4年ぶりの衝撃でした。

19thカップリングの『不眠症』では「くぼした」センター。
まだ選抜入りもしていないふたりが選抜メンバーの先輩たち(+よだもも)を従えて真ん中で踊るという、率直に言って異常なほどの好待遇。

そしてこの『空扉』でみたび行なわれた3期優遇。

乃木坂の未来のためには3期生からセンターやフロント常連クラスが出てこなければいけない。それはわかります。

その候補が「よだももくぼした」であることも、4人のそれぞれ違うアイドル性に運営が大きな可能性を見出しているのもまあ、わかる。

でも、梅澤美波までこんな破格の扱いをするのか。
当時は決して誰もが認める存在ではなかった彼女が、3期5番手の彼女までもが飛び級でセンターをやるのか。

それはずっと頑張ってきた1期2期のメンバーに対してあんまりじゃないか。

先輩メンバーのファンの方がそう感じてしまったとしても無理はありません。

ただ私はこの時点でちょっと違う感想を抱いていました。

梅ちゃんに対するこの異常なまでの優遇。
それが意味するのは「たとえよだももくぼしたの一角を崩す人気があっても、この先もセンター候補として扱われることはない」ということ。
だからその代わりとして憧れの先輩たちを従えてのセンター曲を、憧れの白石麻衣と姉妹役でのMVを、代表作たりうる楽曲を与えたのではないか。

あまりにも後出しジャンケンすぎて信じていただけないでしょうが笑

これは当たらずとも遠からずだったように思います。

そして彼女への逆風はこれで終わりませんでした。

続く22nd『帰り道は遠回りしたくなる』、そして7thバスラ。
後に梅ちゃん自身が「一番きつかった時期」というほどアンチが燃え上がります。


続きます。


◇


『2021年の乃木坂46 上』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数65,000文字、加筆部分だけでも8,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

当時感じた感想や見解をそのまま残すため本文は主に文体の修正にとどめ、「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加えました。



『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

タオル補正
2024年11月9日、公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』内で37thシングル『歩道橋』の選抜メンバー発表ならびに初披露が行なわれました。

「ただ単に」いい曲


個人的には、意外。

前作の選抜発表に関する記事で書いたように、年末のリリースはアルバムだと予想していました。

関連記事:


6期生加入前に現体制のひと区切り。
と同時にシングルを出したらどう考えても売上枚数的には「底」となるでしょうから。

実際、シンプルに個別ミーグリ関連の数字を並べるとなかなか衝撃的です。

今作の個別ミーグリ参加人数は24人。同じく総部数は690部。
前作36th『チートデイ』は26人、745部ですからともにざっくり8%減。

その36thから既に4期生の個別免除が始まっており、37thでは遠藤さくら、賀喜遥香、田村真佑が免除で筒井あやめも5部のみ。
免除メン=フル完売メンですから直接的な売り上げ減少要因になります。

さらに5期生加入後の数字、という意味では初めて1次募集時点から参加していた(ただしフルではなく24部設定)のが30th『好きというのはロックだぜ!』。
その時が38人、1,006部なので、人数でも部数でも2年間で約2/3に減少しているのです。

その30thと比べてオリコン初週売り上げ枚数は約16%減に踏みとどまっているのですからむしろ「底堅い人気」と評価すべきでしょう。

とはいえ見た目上は厳しい数字になることは明らか。
ですから個人的には言い方は悪いですけど「アルバムでお茶を濁せばいいじゃん」と思っていました。
幸いアルバムを出してもおかしくないタイミングなのですから、なおのこと。

しかし運営はシングルリリースを選択しました。
まあトップアイドルグループだから目先の数字に捉われることなくどっしり構えていればいいんですよね。すみません、私が弱気でした笑

結果として37thは実に「エクスキューズのつかない」シングルになりました。

6期生加入もない。卒業ブーストもない(向井葉月は今作のミーグリに参加せず)。
現体制のプレーンな状態で一体どれだけの売り上げを叩き出せるのか。
ちなみに次の想定免除メンバーは金川紗耶で、最短で40thから免除と思われます。

ちょっと意地悪な言い方をすれば、運営にとってデータ取りには最適な条件。
もっとシビアなことを言えば6期生が加入した時に先輩がどれだけ影響を受けるのか、現在のファンの行動様式を分析できるのではないかと。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。
さて、既に発売され何度もTVで披露された『歩道橋』。
個人的にはこの曲結構好きです。

「バズり」にも「Z世代人気」にも一切色目を使わない、「ただ単に」いい曲。
でも、これこそ乃木坂ですよね。歌詞も含めて良い意味で時代性がない=エバーグリーン。
『君の名は希望』をはじめとして、初期は「楽曲の乃木坂」と呼ばれたものです。

MVがまた実に良い。
「雪の世界」側でのメンバーは全員やたらめったら美しいですね。


全部好きなのですが、特に好きなポイントを5つ。

1:53、梅澤美波の柔らかな実にいい表情。
その直後のたゆたうように緩やかに舞う川﨑桜。

2:06、井上和の顔面の説得力。
かつて『羽根の記憶』そして1年後の『裸足でSummer』で一気に階段を駆け上がった時の齋藤飛鳥が見せた、怖ろしいほどの美しさを思い出させます。

関連記事:


3:46、鼻を赤くして心底寒そうなのが可愛い賀喜遥香。
4:39からさくちゃん以外のフロント4人が清々しい笑顔で走り去っていく描写に芽生える「みんないつかこんな顔でここを旅立っていくのかな」という感傷。

そして4:52の遠藤さくら。サムネにもなっているあの微笑み。


新期生ブーストも卒業ブーストもない。
歌詞もアレンジも「狙った」ところのひとつもない「ただ単に」いい曲。
メンバーの魅力が余すところなく発揮されたMV。

6期生加入前のセールス的には底になるであろうタイミングで、堂々と一切エクスキューズのつかないシングルを出してきた。

3期4期5期の世界の決定版と呼ぶにふさわしい楽曲だと思います。


続きます。

『アンダラ伝説』 kindle版
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。


『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各章の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


『2019年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
こちらは総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームです。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

びーむ色調補正3
前の記事では印象に残ったシーンを挙げました。

関連記事:


この記事では、ちょっとな異様なぐらい気合の入っていた3期生たちについて。

3期の青春


一番最初のMCから声が上ずり、明らかにテンションがおかしい梅澤美波。
梅ちゃんのこんな状態を見るのは珍しい。

加入当初から3期のまとめ役として先輩との、そして大人との間に立つ状況も多かったであろう彼女。いわばずっと中間管理職だったわけです。

そして先輩がいなくなった現在。課長から部長になったような感じでしょうか。
後輩に目を配り、大人との間に立ち、さらにファンやもしかしたら「世間」との間にも立たなければいけない。

桜井玲香も秋元真夏も経験してきた「自分の発言がグループの意志と捉えられる」重圧にも直面したことでしょう。

そんな梅ちゃんのMCにメンバーは全力の「イエーイ!」で応えます。

思い出すのは29thアンダラ。座長は『届かなくたって…』の佐藤楓でした。
その時の記事で私はこんなことを書いています。

 なんとかして盛り上げたい、みんなで支え合っていきたい、恥ずかしがってる場合じゃない。そんな気持ちが感じられる

その記事では「全体ライブではMC中にそんなに全力でイエーイはいかないじゃないですか」とも書いたのですが、この日はその時を彷彿とさせる「全力のイエーイ」。

このライブを成功させたい。キャプテンを支えたい。そんなメンバーの気持ちが音圧になって伝わります。

『僕は僕を好きになる』。
明らかに一段階上の気合入った表情をする山下美月。その後ろで岩本蓮加も同じ表情を浮かべます。
そしてDフレを歌う3期5人(山下久保梅澤与田岩本)。
やっぱり白石麻衣卒業後の乃木坂新章開幕を告げる、3期生にとって特別な曲だったのだと思わせます。

「箸休め三姉妹」のMCでの山下美月。
「みんなのためにぃ~可愛くお化粧してるの」「のめり込ませてね、私たちのこと」という酔っぱらってんじゃないかスレスレの怪しげなテンションがなんというか、やっぱりさすが美月。

『三番目の風』。センターは与田祐希。伝統の「神宮、騒げ~!!」。

『設定温度』。
3期生がたびたび口にする「特別な曲」。彼女たちが先輩たちと初めて一緒に歌った歌であり、あの2017年神宮の全体ライブ1曲目に選ばれた曲でもあります。
6年もの時が流れて最上級生になって、同じ場所で歌う彼女たちの心境はいかばかりか。涙を流す与田祐希。

『逃げ水』はここのところ定番となった「よだれん」=与田祐希と岩本蓮加センターでした。
手をつないで歩く花道。もちろん思い出すのは2021年大園桃子卒業ライブ。曲終わりには肩を組むふたり。

『僕が手を叩く方へ』。
これまたあまり見ないぐらい力んでいる久保史緒里。
バックステージから花道を走る途中でどんどん合流し、最後に全員揃ってメインステージで肩を寄せ合う。3期の青春。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得ておりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。


ようやく語られた理由


本編最後のMCでも、ずっと感情が抑えきれずに声が上ずったままの梅澤美波。

そしてアンコール。『人は夢を二度見る』の前に山下美月が座長っぽいMC。

この日の3期生たちのあまりに高いテンションの理由が「3期の青春が終わりに近づいていること」のような気がしていたので、正直卒業発表しそうで怖かった。
幸いにもそれは杞憂に終わりました。

『乃木坂の詩』も終わり、梅澤美波最後の挨拶。

そこでようやくこの日の3期生たちの気合もしくは気負いの理由が語られます。

それは1期2期の去った世界へのプレッシャーでした。

 私たちでも4日間乗り越えられました
 ツアー16公演、神宮4日間を乗り越えることが、今の私たちにとって、とても大きな試練でした

そして

 今、先輩たちの後をしっかり受け継げたと証明できたと思います
 私たちが乃木坂46です!

正直言っていいですか。

私からすればまだ3期生がこれほど苦しんでいるそのこと自体が意外でした。
先輩を超えるとか超えないとかそういうのはもう乗り越えたんじゃないか。勝手にそう思っていました。

去年の全ツだって1期2期は既に5人しかいなかったし(飛鳥、真夏、樋口、和田、絢音)、飛鳥はともかく他の4人はやや引いた立ち位置にいましたし。

そもそもなんで今年神宮が4DAYSなのか疑問だったんですよね。

バスラのように全曲披露でも期別ライブでもなく、大筋同じセットリストの全体ライブを4日間続ける。

これはどれだけ誉めても「自分たちはよくやっている」ということをどうしても認められない3期生たちのために運営が用意した「先輩もやっていないこと」=新たな歴史、だったんですね。

こんな零細ブログで何を言っても彼女たちに届きはしないでしょうけれど、私も言いたいです。

君たちは、よくやっている。

偉そうですね笑
結成当初から乃木坂ファンの私ですが、8年半もの間単推しした井上小百合が卒業しても、そこから3年半も経った今も、ちゃんと乃木坂が好きですよ。


「私たちが乃木坂46です!」が注目されましたけれど、個人的には「過去も今も未来も全部まとめて愛して、みんなで前に進んで行きます」という言葉にグッときました。


梅ちゃんがこの言葉を聞いていたか、頭に残っていたかはわかりませんけれど。

「毎日最高値を更新していく」とか「いつだって今が一番楽しい」というポジティブな考え方もいいと思います。本気でそう思えるのならば。

でも「過去も最高だったけど、今もそして未来も最高でありたい」と願う方が美しい。
そして、乃木坂らしい。

儚いのに決して刹那的ではない。

そういうところが実に乃木坂46だと思うし、素敵だなと思うのです。

◇

『2020年の乃木坂46』 kindle版
過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


Kindle本が読み放題になる Kindle Unlimited の新規登録は こちら から。 
初めてご利用の方は30日間の無料体験が可能。期間終了後は月額980円です。

また、note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



 


このページのトップヘ