ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:清宮レイ

タオル補正
前の記事では早い時期から選抜入りしたゆえの苦しみを味わった清宮レイの乃木坂人生を振り返りました。

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今回は彼女の葛藤についての推察と、私の思う名場面を。

子供じゃないならね


帰国子女。生徒会長。
サイリウムカラーは「太陽とオレンジ」のオレンジ×オレンジ。

初めてのブログで「太陽みたいな人になりたい」と宣言し、メンバーからは「レイちゃんはずっと私たちの太陽だったよ」と言われる彼女。

でも私のイメージはやっぱり、ひまわり
太陽に憧れ、あのいたずらっぽい目をキラキラさせながら目一杯手を伸ばしてすくすくと成長していく。

それが私の思うレイちゃんです。

その明るさはグループに必要。そう運営は考えていた節があります。

思惑としては高山一実のように「控室で周りを明るく笑顔にする」存在として、長くグループを支えてほしかったのではないでしょうか。
だから早い時期から選抜に入れて慣れさせようとした。あるいは選抜固定メンとしてファンに印象づけようと(ありていに言えば受け入れてもらおうと)した。

「無邪気で明るい」という彼女の良さはそのままに、先輩と馴染み、4期生とワチャワチャし、少しずつパフォーマンス面でも成長していく。レイちゃんに期待していたのはそれだったように思います。

これは完全に今思いついた余談ですが、彼女が年齢とともに周囲に目を配れるようになったら将来のキャプテン候補という線もあったのかもしれません。なんといっても「元生徒会長なめんなよ」ですし。

しかし彼女自身は「選抜にいる以上は少しでも早く先輩たちに追いつかなければいけない」=クオリティを上げなければいけないと考え、「格好いいパフォーマンス」を志向します。
いわば、早く大人になろうとしたのです。

そして悲しいかなそれはすなわち、彼女の大きな魅力のひとつである天真爛漫さをスポイルするものでした。

その意識のズレは、ファンとの間にもあったように思えます。

卒業を発表した時のブログにはこうあります。

 誰かからの「好き」を仕事にする事の難しさをよく感じていました。
 自分はつくづく向いていないと何度も思いました。
 (乃木坂46 清宮レイ公式ブログより引用)

ファンの求める自分と、自分がなりたい自分。
「大人になってほしくない」ファンと「大人にはなるものだ」と思う自分

いつからかその乖離を感じていたのではないでしょうか。

そして彼女はストレートに言えば「自分を偽ってまで誰かの期待に応えることを潔しとしない」タイプだったように思います。

35thアンダラのアンコールで「ここで流した汗と涙は無駄ではなかったのだと願いたいです」と語ったレイちゃん。

「無駄ではなかった」ではなく「そう願いたい」と言ってしまう正直さこそが清宮レイですね。

自己肯定感が強そうな彼女にとって、乃木坂での5年半はきっと悔しさや挫折感が残ったのでしょう。

それでも。
髪色を濃くして前髪を作った最近のビジュアルは、そして無邪気に笑う姿は「あの頃の私を好きになってくれた人たちへの最後のファンサービス」

私にはそう見えてなりません。

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とても素敵な考え方


センター曲も、ユニット曲もなし。
率直に言って「代表作」と呼べるものがなかったレイちゃん。(公式Youtubeの『REI English !!』を別にすれば)

しかしファンの前でのラストパフォーマンスになった先日の35thアンダラ千秋楽。

そこで彼女は、自身の手で「代表作」を生み出して見せました。

『Against』
初代センターにしてレジェンドである生駒里奈の代名詞のひとつ。
その卒業に際して作られた、初の1期生楽曲でもあります。

イントロでキメキメの表情を浮かべ、ラスサビでのハイジャンプ。
恵まれた身体能力を活かしたダイナミックなパフォーマンス。

清宮レイのポテンシャルを、この場所で培ったものを
そしてきっと、彼女のなりたかった自分を。

観る者すべてに見せつけた瞬間でした。

「ちゃんと気づいてた?私こんなこともできるようになってたんだよ! 」と言わんばかりに。

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もうひとつ、どうしても書いておきたいことがあります。

2020年6月。初期の『ノギザカスキッツ』で4期生「自分チャート」というコーナーがありました。
ビジュアル・頭脳・運動神経・性格の良さ・そして自身で追加する独自項目を5段階で自己評価して5角形レーダーチャートを作成するというもの。
しかし皆さんご想像の通り、4期生はみな自分に「0」とか「1」ばかりの低い点をつけます。

そんな中、敢然とオール「5」のフリップを掲げるレイちゃん。独自項目は「笑顔」でした。

さらば森田氏に真意を尋ねられた彼女はにっこり笑ってこう言うのです。

 テスト用紙渡されて「好きな点数書いていいよ」って言われたら100点って書きたいじゃないですか

 そういうこと!

 自分の可能性は無限大ですよ(とガッツポーズ)

その言葉に凄く共感してウンウン頷く北川悠理
自分のチャートをオール「7」に変えて「負けたくない!」と笑う早川聖来

すべてが懐かしく、これを書いているだけでちょっと感傷的になってしまいますが。

なんて素敵な考え方だろう。当時そう思ったのを強烈に憶えています。
本当に素晴らしいし、こういう前向きな考え方をするメンバーが必要だったと今改めて思います。

清宮レイの名シーンとして、私が真っ先に思い浮かべたのはこれでした。


最後に、これからの彼女について。

大人計画の『3年B組皆川先生~2.5時幻目~』。
そしてヨーロッパ企画主宰の上田誠氏脚本・演出の『鴨川ホルモー、ワンスモア』。
なんというか、実に骨っぽいというかいいところの舞台に出ているレイちゃん。

映画の出演もありましたし、俳優になりたいという彼女の夢をちゃんと運営は後押ししていたんだなと思います。

恐らく充電期間を経てから改めて演技の道へ進むのではないでしょうか。

変わらぬ向日葵のような笑顔を湛えながら

清宮レイさん、約5年半お疲れさまでした。


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タオル補正
2024年5月25日、公式ブログで清宮レイさんが卒業を発表しました。

阪口珠美からわずか3日後という連続の卒業発表に、ファンの間に衝撃が走ります。

まずは彼女の乃木坂人生を振り返りましょう。

圧倒的「陽」


2018年8月19日、「坂道合同オーディション」に合格。
12月3日が初ステージとなる日本武道館でのお見立て会でした。

彼女はこの時にセンターに立った3人のうちのひとり。あとのふたりは遠藤さくらと柴田柚菜。
この3人が『キスの手裏剣』でもそのままフロント中央でしたから、最初期から運営が期待していたメンバーであるのは間違いありません。

無邪気天真爛漫ボーイッシュキッズ
そして何より、笑顔

溢れる「陽」の魅力でファンを掴みます。

4期生初冠番組『乃木坂どこへ』でも、なかなか前に出れないメンバーが多い中で早川聖来や金川紗耶とともに企画に前のめりに参加。私も最初は「出しゃばりとか叩かれそうだな…」などと心配していたのですが、番組終盤には「ああ、この子はシンプルにいいやつなんだ」という認識に変わっていました。

初選抜は26thシングル『僕は僕を好きになる』。
4期生としては抜擢フロントの遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめに続く第2弾として田村真佑とともに選抜入り。

そこから30th『好きというのはロックだぜ!』まで5作連続で選抜
しかし31st『ここにはないもの』では体調不良のため活動休止。
32nd『人は夢を二度見る』ではアンダーとして活動再開。以降、選抜に復帰することはありませんでした。

私は基本的に既に起きてしまったことは「なるようにしかならなかった」と考えていて、「if」は単なる妄想というスタンスです。
そんな私でもレイちゃんについてはもうちょい何とかならなかったのか、やりようがあったんじゃないかと思ってしまうのです。

まず初選抜の時点で前作握手会の完売実績としては上位に見えた掛橋沙耶香と早川聖来に先んじて選抜入り。お見立て会でのフロントと合わせて「運営推され」という印象を与えたのは否めません。

この時の掛ちゃんはフル部数の30部を最速の2次完売。レイちゃんも同じく2次完売でしたがスケジュールの都合により18部でした。(せーらは25部を3次完売)
掛ちゃんは既に『図書室の君へ』で期別センター曲を持っていたので、そことのバランスを取ったのかもしれません。

こういうパターンが過去になかったわけでもありません。
例えば梅澤美波はごく初期からよだももくぼしたとほぼ互角の完売速度でしたけれども、選抜入りは21st『ジコチューで行こう!』まで待たされました。ただその代わりにでしょうか、同作のカップリング『空扉』で選抜メンバーを従えてのセンターに抜擢されています。

その26thは初のオンラインミーグリとなり、完売状況は惨憺たるものでした。
ここで一気に2極化が進み、フル完売かそれに近い数字を残すメンバーとほとんど完売がつかないメンバーに分かれます。

レイちゃんは幸いにも前者でした。
そして27thシングルでは晴れて連続で選抜入り。

しかし私はこの選抜発表の記事で「今回レイちゃんは外しても良かった」と書いています。

ここでも彼女を上回る完売数だったメンバー(北野日奈子、掛橋沙耶香)を差し置いての選抜だったこと。
乃木坂の歴史上、連続選抜とはほぼ選抜固定に等しくそれゆえにアンダーメンバーのファンからの風当たりも強くなること。
逆に連続選抜後に選抜落ちすると本人が「チャンスを活かせなかった」と感じる可能性が高いこと。

そして何といっても初選抜時は「私はどこまで行けるんだろう。今は希望でいっぱいです」と書いていたレイちゃんがこの時の選抜発表後に「こんなことを言ったら嫌われてしまうかもしれないけど選抜に選ばれたことが、とてもとても怖かったです」と書いていたためです。

私にはこの時点の彼女が連続選抜、そしてそれとほぼ同義である選抜固定に耐えられるとは思えなかったのです。

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違和感


その27thミーグリは2次で完売。ですが、舞台出演のため部数が半分の15でした。
ただ次の28thで彼女の上を行っていた掛橋沙耶香がようやく選抜入りしますので「完売実績が上のメンバーを差し置いて」という状況ではなくなります。

28thも22部でしたが3次完売。

ここまで書いてきて正直思ったのが「意外とミーグリ売れてたんだな」
選抜固定メンの先輩たちが相次いで卒業(※)し、レイちゃん自身も2次や3次で完売。アンダーメンバーに捲られたわけでもない。であれば28th29thは選抜から外す理由がない。やはり外すなら27thしかなかったのでしょう。
※26th~28th期間という1年ちょいの間に選抜固定メンだけでも堀未央奈、松村沙友理、大園桃子、高山一実、生田絵梨花、新内眞衣、星野みなみの7人が卒業

ただ個人的には30部フルで売り切ったことがないのが引っかかっていました。
それ自体は「スケジュール都合」なのですからもちろん本人の責任ではありません。
それでも「同じ土俵で勝負していない」という印象は「下駄を履かせてもらっている」という誤った認識へと変わってしまう危険があるのです。

プロテクトされている=聖域。
こう感じるとアンチは一気に増幅します。

そんな潜在的な反感が顕在化し始めたのが29thでした。

初選抜の柴田柚菜が(ご祝儀もあるかもしれませんが)30部フル完売。ジリジリと完売を伸ばしていた弓木奈於が26/30完売だったのに対しレイちゃんは21/28。ここもフル部数ではなく、かつ完売できませんでした。

何よりも、ここから5期生がミーグリに参加します。

29th期間にもうひとつ、非常にネガティブな出来事がありました。

柴田柚菜のグラビアを掲載した某誌が公式Twitter(現X)上にこんな文章を載せたのです。

 発売中の本誌ではゆんちゃんに初選抜への想いを聞かせてもらいました。
 昨冬、選抜での活動に思い悩む同期のレイちゃんに「柚菜も早く来てよ!」と発破をかけられることもあったとか。
 4期生の選抜8人で力を合わせて頑張って欲しいです!
(某誌公式Xより引用)

恐らく選抜の重みに悩むレイちゃんの切実なSOSだったであろうこの発言。

しかしこれが拡散されると「上から目線だ」「自分は選抜固定だと思ってるのか」とバッシングを浴びます。

悪いことにこのツイートは「アルノ事変」の真っ只中。
近年で最も乃木坂ファンの感情がかき乱され、荒んでいた時期でした。

続く30thでも選抜入りしますが、そこでのミーグリ完売では何人ものメンバーに先んじられます。
そして2022年9月、「体調不良により一部グループの活動を休止する」旨の発表がなされました。

31stシングル『ここにはないもの』は不参加。
しかし同時期にCM出演があったため「仕事を選んでいる」とまた一部の心ないファンから叩かれます。

32ndでアンダーからの再出発となりますが、この時に注目を集めたのは同じくアンダラ初参加だった5期生たちでした。


続きます。

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当記事ではDAY2と3の印象に残ったシーンを挙げていきます。

DAY1の感想はこちら:
 

DAY2


私がこの日最初に観たのは明らかに眠れていない賀喜遥香の姿。
正直、胸が痛みました。

今にして思えば2日目のラストには堀内健さんのアシスタントというカロリーの高い役割が待ち受けており、3日目にもお見立て会振り返りという出番があったわけですから「初日から行けるところまで行こう」と考えていたのだと思います。

先のことまで考えて必要と判断したら少々の無茶もする。そういうところが「これまでちゃんと物事に向き合ってきた(だからどうすれば成し遂げられるかを知っている)」と感じさせるかっきーの素晴らしさですよね。

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3人組のトーク企画、岩本蓮加の「朝ちゃんと起きて3食食べるのに憧れる」に思わず「いやそれは憧れることではないぞ」とTVの前で突っ込んでしまいました。

電視台、樋口日奈は「WILD SPEED HINA」と題してバイクに乗って色々なチャレンジをするのですが…カットインがひとパターンしかなかったのはわざとですよね?

弓木奈於
シンデレラの衣装で罰ゲームに挑んでいくのですが、ビリビリペンでの「痛~い」というリアクションが阿佐ヶ谷姉妹にしか聞こえない。

黒見明香は「メンバーとびっくり実験に体当たり挑戦!!」。
チャイナドレスに白衣を羽織るという攻めた出で立ち。
指2本で次々とメンバーをなぎ倒していき。
だいぶ前倒しで爆発してしまったピンポン玉。
見どころ満載でした。

鈴木絢音の「狂気的な彼女」は別途。

早川聖来
ムチャぶりされながら賀喜遥香のためにあんかけ炒飯を作るという企画ですが、料理をしている人に電流を流すというのはちょっと正気の沙汰とは思えない。本当にヒヤッとしました。
「しゃくれる」は可愛かったのですが、料理が完成しなかったのも後味悪かったですね。タイムアップしちゃったけど頑張るかっきーのために最後まで作らせてくださいでいいじゃないですか。

そのかっきーは「凄く美味しい!」と言って食べていましたが、そういえば前回の46時間TVで彼女の舌が結構アレなことが判明していましたね。

乃木坂プレイルームでの卓球大会。

「卓球キャラ」として登場するほんわか姉さん吉田綾乃クリスティー
勝負事は全力でしかできない清宮レイのスイッチが入った表情。ポイントを取るたびに「よしっ!」と声を出すところも好感が持てます。
遠藤さくらの最初は全くフットワークを使わずに勝とうとしていたらあわや負けそうになり徐々に相手に合わせてレベルを上げていくのも面白かった。

電視台に戻って、SASUKEでんちゃんこと佐藤楓のパルクール。
変な人が映り込んでるな~とは思ったんですよね。

「まあやだ」

林瑠奈は「先輩!私に罰ゲームを受けさせて!」と題し、嬉々として罰ゲームを受けるのかと思いきゃタガメは悲鳴をあげながら全力拒否というのが面白かった。

大運動会はMVPも取った松尾美佑の負けん気の強さが出ていて良かったです。
まあ負けず嫌いは「ゲーム企画全部ガチでやるからだいたい勝っちゃう」1期生たちからの伝統ですよね。

ちなみに清宮レイの応援団は残念ながらちょうど観ていない時でした。

「大根抜きサバイバル」における与田祐希の「無」も実に素晴らしい。

大運動会後の遠藤さくらのハウスダンス、そして与田祐希久保史緒里の弾き語りについても別途書きます。

「乃木坂三者面談」では堀内健さん登場。
さあ、悪夢の始まりだ笑

「誰か泣くまで帰らないよ!」という恐怖の宣言に、観る者の多くは遠藤さくらの大泣きを想像したと思いますが実際には早川聖来でした。
マラソン番組の深夜にホリケンはそりゃオーバーフローするよね…自分はめちゃめちゃ笑いながら観ていましたけどメンバーは恐怖だったでしょう。

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DAY3


この日は「4期生のお見立て会を振り返ろう」の終わりごろから観始めました。

続く「3期生のお見立て会を振り返ろう」。
すっかり大人になったメンバーたちが、同窓会のようにあーだこーだ騒ぎながら当時の映像を観るというのがなんかもう心暖まる。

当時の髪型を「引きちぎった前髪」といじってくる山下美月に「覚えてろよ山下」と凄む久保史緒里
その言葉通り美月の「フラミンゴになりたい」に対し「今でもなりたいの?」と反撃。美月のフラミンゴはこの後の中村麗乃の電視台でも(事前ロケだったのに)いじられているという奇跡の一致でした。

5期生お見立て会は別途書きます。

掛橋沙耶香の電視台。
大人の女性はランチのメニューを決めるのにコイントスなどしないぞ笑
清宮レイの小芝居と思い切りのいいハリセン、これまた好感度高し。

和田まあやのドッキリ企画。
10年選手の彼女が46時間TVの間中…というかそれ以前の収録からこまごま動き回っていたその仕事量と溢れるサービス精神。
そして梅澤美波はパフェふたつ食べてたんかい!笑

そして表題曲以外の「バナナ&メンバーが選ぶ! ベストソング歌謡祭」。

井上小百合推しの自分としてはやっぱり『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』に入っていてほしい。
でもメンバーも大幅に入れ替わったから正直30位くらいがいいとこかな、と思っていました。

ランキング発表が進み、残すはあと数曲。

「ああ…もうランクインはしてないな…」と思ったところで4位『自由の彼方』(井上小百合センター曲)。
1stアルバム『透明な色』に収録された10thアンダーメンバーによる楽曲。アンダラ2ndシーズンのエピローグのような曲です。

もうこれで満足だ、と思いきゃなんと3位が『咄嗟』。

アンダラ2ndのテーマソングにしてアンダラのアンセム。
当時を知るメンバーがもう7人しかいないのにこの順位。

さすがにウルッと来ました。

コーナー最後で北野日奈子が「『咄嗟』の時のアンダラはメンバーもファンもスタッフさんもなんかもう凄かった」と語り「ね!もの凄かったよね」とそれに同意する齋藤飛鳥

あの絶望の日々を、そしてその果てに見つけた希望を知るふたりのやり取り。
彼女たちの中にまだちゃんとあの日々が生き続けていることが垣間見えてこちらも感情が揺さぶられます。
(アンダラ2ndシーズンについてはぜひこの下で紹介している『アンダラ伝説』をご覧ください)

スペシャルライブも別途書きます。


続きます。

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浴びせられた冷や水


前回の46時間TV、記事の最初を私はこんな言葉で始めていました。

 毎回そうなんです。

 観ている間はちょっぴりグダグダ感を感じていたはずなのに。
 終わりが近づくにつれてこみ上げる「やっぱ乃木坂だな!」感。
 そして終わった後の強烈な乃木坂ロス。

 4度目の『乃木坂46時間TV』。
 今回もやっぱり同じでした。

前回(2020年)乃木坂46時間TVの記事:


そして迎えた5度目の46時間TV。残念ながら今回は「やっぱり同じ」ではありませんでした。

理由はご想像の通りです。

前日深夜から立ち込めていた暗雲。

『乃木坂工事中』で発表された29thシングルの選抜メンバー。

既に「29thセンターは5期生の中西アルノ」という(結果的に的中だった)リークも、加入前の彼女に関する良くない噂(こちらの真偽は存じません)も目にしていました。

発表されたのは齋藤飛鳥と山下美月というエース格ふたりにキャプテンと副キャプテンまでつけた「保護者4人」というフロント。そして5期生からたったひとりでの抜擢センター。

私はこの時点でリークが事実であることを確信しました。

例えば5期生抜擢センターが井上和さんであったらきっとこういう構成にはならなかった。恐らく4期生の時と同様に3人同時登用になったと思います。

しかしそうではなく、この違和感バリバリのフォーメーション。
特にキャプテンである真夏さんフロントの違和感が凄い。
それが指し示すものは、5期生の中でもファンが諸手を挙げて歓迎するタイプではない「誰か」の抜擢。

間もなく始まる46時間TVのラストにそのセンター披露が控えていると思うと、始まる前から冷水を浴びせられた気分でした。

余談ですが「あれ?もしかして真夏さん初フロントか?」と思って調べたら17th『インフルエンサー』以来5年ぶり2回目なんですね。
本人はもうポジションがどうこうというのはないでしょうが、こういう形で引っ張り出されるのは真夏さん推しの方からすると複雑なのではないでしょうか。


まあ言いたいことは山ほどありますがこれは46時間TVの記事ですので、まずはざっと時系列で印象に残った場面をピックアップしていきます。

「どうせ1週間ぐらいはアーカイブあるだろう」と思ってほとんどメモを取っていなかったのでいつものライブLVレポに比べてすごく粗いですが笑(時系列も間違っていたらすみません)

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DAY1


まずオープニング、『乃木坂配信中』での予告通りコスプレで登場した梅澤美波田村真佑与田祐希

そしてオープニングアクトを務めたのは齋藤飛鳥
『浅草キッド』にインスパイアされてのタップダンス。
見守る今野さんと菊池さんのカットイン。やり切って倒れこむ飛鳥。
後でファンの方から送られてきたイラスト「乃木坂キッド」も素晴らしかったですね。あれTシャツにしてほしい笑

書道パフォーマンスの筒井あやめ
まさに「凛」。
タスキを結ぶところから始めるのが良いですね。それにしても綺麗な顔してんなあ笑

大運動会のチーム分けのために行なわれた全メンバーの50m走タイム測定。

走る前の煽りVの中で「普段走ったりしないんですか?急いで駅に行く時とか」と聞かれて「駅?タクシーで行っちゃう」と素直に答える岩本蓮加
嬉しそうにニコニコ笑いながらダサい走り方をする山下美月(凄く褒めてます)。

3期生が集まってカメラに映るといつも後ろでジャンプする与田祐希

オープニングの時点で「電視台でティモンディ高岸さんインスパイアキャラをやるのでもしよかったら来てください!」と言っていた清宮レイ
願いが叶ってご本人登場。本物の横でもフルスロットルで走り続けるレイちゃんが素晴らしい。

そしてこの日のハイライトは「バナナ&メンバーが選ぶ! ベストソング歌謡祭」。

 その曲その曲に思い出があるから

これ、メンバーが言うならわかりますけどバナナマンの言葉なんですよ。

それってなんかもう、ファンじゃん。

10年半乃木坂を見守り続けてくれているおふたりの愛情。
この日はMCではなくひな壇での参加だったのでそれが素直に出ていたように思います。

齋藤飛鳥の「日村さんが好きだから」日村さん「やぁった!」設楽さん蹴りを入れる、の流れも良かった。

『裸足でSummer』について北野日奈子が語った「どうすれば選抜に入れるだろうねってひめたんと一緒に必死に考えていた時期で」という言葉。

弓木奈於「生田絵梨花さんっていう先輩がいて」への日村さん「知ってるよ!」の速さ。

佐藤楓が語った西野七瀬への想いも強く印象に残りました。

彼女が加入前からなーちゃんファンなのは知っていました。『帰り道は遠回りしたくなる』が初選抜なのももちろん知っていました。
でもでんちゃんにとって「推しの卒業シングルにギリギリ間に合った選抜入りだった」というのは個人的には気づいていなかったなあ。彼女も「最後の切符を掴んだメンバー」だったんですね。

「ベストソング歌謡祭」が終わり再び電視台へ。

賀喜遥香は「46時間、生絵カキ!」。46時間中にメンバー全員を描いたイラストを完成させるというチャレンジ企画であることを発表。衝撃的な量のコピックペンが衝撃的でした。

人狼が始まるところまで観てこの日は寝ました。


DAY2以降に続きます。


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びーむ色調補正3

有観客用のステージセット


2月の全員ライブに始まり、そこから各期別ライブでバトンをつないでいく9thバスラ。

3月下旬に開催された2期と1期に続いて、この日は4期単独ライブ。
緊急事態宣言発令によりまたも無観客配信となりました。

ただ、当初は有観客の予定だったためメインステージから花道が伸びてセンターステージがあって…という有観客ライブのセット。正直、個人的にはそれを見るだけで懐かしさがこみ上げてウルっときそうになりました。

やっぱり配信用のセットだとどうしても「歌番組のスタジオライブ」にしか見えないんですよね。


セットリストはこちらです。

Overture
01. 夜明けまで強がらなくてもいい
02. 逃げ水(センター:清宮レイ・筒井あやめ)
03. バレッタ(センター:早川聖来)
04. ぐるぐるカーテン(センター:遠藤さくら)

歴史体験コーナー
05. 水玉模様(センター:筒井あやめ)
06. ガールズルール(センター:賀喜遥香)
07. サイコキネシスの可能性(センター:遠藤さくら・柴田柚菜)
08. 世界で一番 孤独なLover(センター:田村真佑)
09. 走れ!Bicycle

10. 転がった鐘を鳴らせ!(センター:清宮レイ)
11. 狼に口笛を(センター:松尾美佑)
12. ダンケシェーン(センター:賀喜遥香)

ユニットコーナー
13. 2度目のキスから(掛橋沙耶香、黒見明香、清宮レイ、矢久保美緒)
14. ごめんねスムージー(早川聖来、筒井あやめ、松尾美佑)
15. 流星ディスコティック(賀喜遥香、田村真佑)
16. 偶然を言い訳にして(遠藤さくら、金川紗耶、北川悠理、佐藤璃果)
17. 雲になればいい(柴田柚菜、林瑠奈、弓木奈於)

18. 悲しみの忘れ方(センター:早川聖来)
19. 日常(センター:筒井あやめ)
20. 今、話したい誰かがいる(センター:田村真佑、弓木奈於)

21. I see…(センター:賀喜遥香)
22. キスの手裏剣(センター:遠藤さくら)
23. 図書室の君へ(センター:掛橋沙耶香)
24. Out of the blue(センター:早川聖来)
25. 4番目の光(センター:遠藤さくら)

EN1. 猫舌カモミールティー(センター:田村真佑)
EN2. おいでシャンプー(センター:遠藤さくら)

オープニングは『夜明けまで』。そこからシングル曲連打。

MCを挟んで先輩たちが過去に行なったライブ演出を追体験する「歴史体験コーナー」
3曲挟んで少人数のユニットコーナーへ。再び3曲挟んでからはラストまで5曲連続4期曲。

アンコールでは新曲が披露され、『おいシャン』で締めという流れでした。

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柴田柚菜の「青春感」と『雲になればいい』


例によって印象に残ったシーンを挙げていきます。

『逃げ水』をもってきたのも意外ならセンターが「あやレイ」なのもちょっと意外でした。保護者役(=オリジナルの白石西野)を田村真佑と賀喜遥香にしたのはなんか納得。

早川聖来の『バレッタ』センターはなるほどと思わせました。楽曲の持つどこか不安定で妖しい雰囲気はまさに彼女そのもの。

『ぐるカー』は4期が誇る『夜明け』のフロント3人。さくかきあやめん(=遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめ)強し!

最初のMCで賀喜遥香が言った「画面を飛び出す勢いで!」というコメントにファミコンディスクシステムの『とびだせ大作戦』を思い出してしまったのは私だけでしょうか。

下駄ップは…うーん、正直オリジナル自体が黒歴史だと思っていたのでこれをやるとは思わなかった。納得のいかない出来だったのか、次の曲の最中に賀喜遥香がボロ泣きしていたのはちょっとかわいそうでした。

『サイコキネシス』のセンター柴田柚菜はまさにベストマッチ。過去記事でも書いていますが彼女には独特の「青春感」がありますよね。実際にはこの春で高校を卒業しているのですが笑

「こげ!Bicycle」企画で疲労困憊になった筒井あやめの「足がフルフルフルフル…もうわかんないです」という秀逸なコメント。

『転がった鐘』ラスト、清宮レイのエルビスポーズがキメキメで良かった。

『2度目のキス』、掛橋沙耶香に真夏さんリスペクト軍団の衣装が似合うことといったら!

『ごめスム』のでっかいリボンをした筒井あやめの可愛いこと。この日の「ビジュアル仕上がってんなあ」賞もこれが決め手で彼女です。

そして個人的にはこの日のハイライト。
「うおマジか!」と思わず声が出た『雲になればいい』。

だって、オリジナルは生田絵梨花に衛藤美彩に桜井玲香ですよ。歌唱力も個性ある声質も乃木坂史上で上位に入る3人。きっと凄いプレッシャーだったと思います。
もちろん上手い下手だけでいえばオリジナルの方が上でした。でも歌い終わった柴田柚菜のやり切った感溢れる清々しい表情を見たら、そんなことはどうでもよくなりました。今の自分でできる精一杯を出し切った3人は本当に素晴らしかったです。

ちなみに弓木奈於はこの日も独特のワードセンスを炸裂させて「色とりどり」を「四季折々」と言ってましたね。

『悲しみの忘れ方』ラストの遠藤さくらの「画が持つ力」を最大限に引き出した長尺アップ。

『日常』もこの曲やるのか!と驚きました。

キラーチューンである『I see…』『4番目の光』の2曲をフルコーラスでやってくれたのは嬉しかった。やっぱフルはいいよなあ。個人的にはこの日のように基本はワンハーフで肝の曲だけフルというのが好きです。

アンコールでは4期生の新曲『猫舌』初披露。
田村真佑センターは順当かと思いますが松尾美佑、弓木奈於というフロントは「攻めたな」という印象です。

結論として、ラストまで個人的にはすごく楽しいライブでした。

…ただ。

翌日の3期ライブがもの凄く良かった。いや、良すぎた。

今さらライブレポを書いている以上、それは無視できません。
続く記事では3期ライブを踏まえたうえで、この日の4期ライブについてさらに深掘りしていきます。



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