ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:生田絵梨花

タオル補正

いくちゃんのぼうけん


一説によれば生田絵梨花は2015年頃に卒業を考えていたそうです。
これは松村沙友理の卒コンでの「くすぶっている時期」発言とも一致します。

「帝国劇場に立てる人になりたい」という彼女の夢。
乃木坂46にいても、その実現に近づけている感じがしなかったのでしょう。

しかし2017年に彼女は大きな飛躍を遂げます。

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』そして『レ・ミゼラブル』に出演。
レミゼでは見事、帝劇に立つ夢もかなえます。

同年に岩谷時子賞奨励賞を受賞。年末には『MTV Unplugged』でソロライブ
対外的な評価を一気に上げてみせます。

それは並大抵なことではなかったはずです。
いわゆる「村内舞台」ならともかく、そうではない「一般の」ミュージカル。
まして『レミゼ』ともなれば、現役アイドルの生ちゃんの出演を歓迎しない層が一定数いたことは想像に難くありません。

ストレートな表現をすれば「アイドル風情が出てくんな」と。

しかし彼女は怯むことなく舞台に立ち続け、そこに自分の居場所を確立します。

しかも2017年といえば乃木坂が東京ドームとレコ大受賞を成し遂げ一気に坂道を駆け上がった年。
それと同時進行で彼女は世間からの評価を上げ、自身の夢もかなえたのです。
きっと尋常ではないプレッシャーと忙しさだったことでしょう。

その実態が我々ファンの目に触れるのはそこから2年後のことでした。

2019年4月に放送された『深イイ話』。
この時の密着はちょうど大阪ドームにおける7thバスラの時期。
2本のミュージカルを同時進行で抱えていた生ちゃん。
その日も東京で舞台稽古を6時間。そこから移動し大阪に着いたのは22時半。24時から26時過ぎまでリハーサルとピアノ自主練。3時間の睡眠で翌朝7時半から全体リハーサル。

話には聞いてたし想像もしていた。
でも実際に見せられると、その凄まじさに言葉を失う。

番組を観ていた私はそんな想いにかられました。

そして同時に感じたのが、もうとっくに乃木坂の看板がなくてもやっていける状態にある生ちゃんがここまでの無理(というかもはや無茶)をしてまで乃木坂の活動に参加したいと思ってくれているという幸福。


その後も彼女はスケールの大きな活躍を続けます。

2019年に発売した2nd写真集『インターミッション』は推定売上30万部を超える爆発的ヒット。同年には菊田一夫演劇賞受賞

トップアイドルかつミュージカル俳優。
本来は特殊な存在である彼女のそんなありようがすっかり定着。歌番組でのミュージカル特集にもごく当たり前のように名を連ねるようになりました。

生田絵梨花の存在が「乃木坂46」の名を大いに高めたことに疑問の余地はありません。

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いくちゃんはなかまをみつけた!


でも、それ以上に大きな功績がふたつあります。

「グループにいながらでも自分の夢をかなえられる」と証明したこと。
そして「外仕事で戦うメンバーとグループを守るメンバーが互いをリスペクトしあっている」という乃木坂を乃木坂たらしめている空気を作ったことです。

これは本当に大きい。

グループアイドルが卒業する定番の理由が「本当にやりたい夢がみつかったから」。
これは逆に言えば(その真偽はともあれ)「アイドルでいるとその夢がかなえられない」ことを意味しています。

それは恐らく「アイドルというレッテルが邪魔をする」そして「グループの活動に拘束される」ことによるのでしょう。

個人的には「グループにいるうちはグループの仕事を最優先するのが当然」という後者の意見も分からなくはないんです。

生ちゃんでさえ、かつてそういった声に晒されたことがありました。
2014年、彼女は休業から復帰と同時に『何度目の青空か?』のセンターに任命されます。
それと時を同じくして発表されたのがミュージカル『虹のプレリュード』の主演。

「復帰して即センターはおかしくないか」そして「自分の都合で休業していたのに復帰したらグループより個人の仕事を優先するのか」という声が一部で上がりました。

この時が恐らく、彼女の乃木坂人生で最もアンチの攻撃を受けた時期でしょう。

でも、もしその声に負けて諦めていたら現在の乃木坂46も生田絵梨花もなかった。

そこから何年もかけて生ちゃんは実績を積み上げていき、乃木坂と自分の幸福な距離感=外仕事で自分の価値を上げて乃木坂に帰ってきた時にグループ自体の「クラス感」を上げる、に辿りつきます。

それができたのは、やっぱり「乃木坂46だったから」だと思うんですよね。

「外舞台」という強い向かい風が吹く場所に出ていった生ちゃん。
それは乃木坂での活動における風当たりの強い場所には他のメンバーが立っていてくれたから。
だからこそ彼女は安心してグループを留守にすることができたし、戻ってくることができた。

例えば
生生星の顔としてお姉さん組ファンからの反感を防波堤となって防いでくれた生駒里奈
対外的に「当たり障りのない優等生的なコメントをする」役目を担ってくれた白石麻衣
クレイジーな思いつきに対しそれを上回るクレイジーさで応えてくれた松村沙友理
そしてもちろんジャイアンを受け止めてくれた秋元真夏、きっとかつては中元日芽香も。

それ以外のメンバーも、意識的にせよ無意識にせよみんなが生ちゃんを守っていたように思います。

とてつもないポテンシャルと常軌を逸した向上心とダダもれの乃木坂愛。
ミュージカルもアイドルもバラエティも、全部本気。
そして、天真爛漫なジャイアン。

そんな彼女だからこそ周囲の人々は愛し、彼女が思いっきりアクセルを踏める状況を作り上げたのではないでしょうか。

これ書いていてなぜか思い出したのが『キャプテン翼』日向小次郎の名ゼリフ。

 いつもひとりだと思ってた俺
 まわりは全て敵だと思ってた俺

 でも俺には
 仲間がいた!

こう呟きながら小次郎は生まれて初めてパスを出すのです。

いや生ちゃんは別に「まわりは全て敵」なんて思ってなかったでしょうけど笑


生田絵梨花という紛れもない至宝。
それを認め支えてきた周囲の人々の優しさ。
そして彼女ほどの逸材が10年間一度も「絶対的センター」にも「エース」にもならずに「ジョーカー」「ワイルドカード」「リーサルウェポン」というある意味一歩引いた立場でいることが許されるほどのグループの底力、層の厚さ。

それがすべて揃うという僥倖によって生み出されたのが現在の乃木坂46と生田絵梨花の姿。

私はそう思っています。


いつもメンバーの卒業に関する記事のラストは「今後について」なのですが、生ちゃんは疑問の余地がありませんね。

ミュージカル俳優。

この先も長く活躍して、彼女を入口に乃木坂を知る人を増やし続けてくれると確信しています。

生田絵梨花さん、本当に10年間お疲れさまでした。

この機会に少しは身体を休めてくださいね。



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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。
総文字数84,000文字、加筆部分だけでも10,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。

「今にして思うこと」は各記事の末尾に「追記」という形で新たに文章を加え、さらに書き下ろしとして4期生の初冠番組であった『乃木坂どこへ』を振り返っています。


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タオル補正
前の記事では生田絵梨花の凄さを数字から紐解いてみました。

今回は彼女が残してくれた数々の名場面について。

常識なきミュージカル大好き変人ピアノ女子


ドイツ・デュッセルドルフ出身。
特技は4歳から始めたピアノ。
そんなプロフィールから感じる第一印象は「筋金入りのお嬢様」。

私もそんなイメージに引きずられ、一番最初の頃は「生真面目な優等生で面白みがない子」だと思っていて、正直さほど興味がありませんでした。

握手会でもハキハキと「がんばります!ありがとうございます!」と言ってそうな。
本人も「昔はよく目が笑っていないと言われた」と発言していました。
AKB48の前田敦子に似ているなんて言われたこともありましたね。

そんな彼女が「私立女子校っぽい」と言われた乃木坂の初期イメージ醸成に多大な貢献をしたのは間違いないでしょう。(あとは桜井玲香ですね)

それでもその頃からちょろちょろ後の片鱗を覗かせてはいました。

かの有名な『乃木坂って、どこ?』IH事件とか
47都道府県の県庁所在地が言えますといいながら、わからないと「ちょっと別の県にしてください」とか
エリカ様のコンプレックスは「頭が長い(眉から上が長い)こと」というくだりで設楽さんやメンバーから「カワイイ」「カワイイ」と言われてまんざらでもない表情をしたりとか。

ただ当時は「お嬢様すぎて常識がぶっ飛んでいるだけで真面目な人」という認識でした。「控室ではいつも勉強している」というメンバーの証言もありましたし。

いつからでしょう。
生田絵梨花がこんなに面白可愛いとみんなが気づいたのは。

正直色々ありすぎて時系列を調べるのが面倒なので確認していませんが、いつしか彼女は松村沙友理と双璧をなす名場面製造機へと成長していきます。

GLAY『誘惑』を熱唱したり
画伯としての力をいかんなく発揮したり
「イクタリアン」「エリフラワー」などのオリジナルキャラクターを演じたり(「光!合!成!」ですね)

デビュー4周年「みんなに伝えたいこと」で「キャラ設定とかいらない。ありのままでいい」と熱く語り、設楽さんに「生田みたいな天才肌はそれでいいんだよ」と言われて「なんでそういうこと言うの?」みたいな顔をしたり
グアムでは「キレてないです」と言いながら鬼の形相をしたり。

松村沙友理の卒業記事でも書きましたがぺこー1グランプリも良かったなあ。

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今にして思えばお父様のつけたキャッチコピー「変人ピアノ女子」というのがまさに言い得て妙。

個人的に大好きなのは最初の『NOGIBINGO!』での番組批判ウクレレ笑

 ♪ スタッフさんに言われた~
 「お前はこの番組好きじゃないだろう?」と
 なんでバレた~?なんでバレた~?
 その通り~BINGO!~ ♪

素晴らしい。

生田絵梨花のクレイジーさを満天下に知らしめた、という意味で忘れてはならないのが2016年、46時間TVの電視台でのフィンランド民謡『イエヴァンポルッカ』
雰囲気だけなのにポテンシャルの高さと面白さにより押し切れてしまうという生ちゃんのひとつの芸風が確立された瞬間でもありました。

いや結構マジでこれはすごく大きなターニングポイントだったと思います。

生ちゃん自身も「楽しいことを思いっきりやればみんなにも楽しんでもらえる」、ファンの側も「生ちゃんが全力で楽しんでるのをゲラゲラ笑いながら観てればいいんだ」という共通理解ができたのではないでしょうか。

近年ではやはり天井にぶら下がって気づかれないかのドッキリ「同化してるぜ」が秀逸でした。あと地味に「システマを超える我慢強さ」とか。

最後に井上小百合推しとして忘れちゃいけないのをひとつ。
『NOGIBINGO!』のチャレンジ企画でさゆが懸命にバーベルを上げた瞬間、スタジオの端でずっとけん玉に挑戦していた生ちゃんが成功し歓喜の絶叫。号泣しながら意味不明の言葉を発しすべてかっさらったシーン。

これも大好きです笑
推しの見せ場を取られたのに全然嫌じゃありませんでした。

彼女の卒業を知ってから思い出されるのはこんなクレイジーで突き抜けた名場面の数々。

もちろん感動的な名場面も山ほどありました。

個人PVの『君の名は希望』と『Last Days』でかなった、佐久間正英さんとの共演。
2017年東京ドーム『きっかけ』で、肩を組んで花道を歩く中3組の3人。

中でもこのふたつは特に印象深いですね。


続きます。

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2021年10月25日、公式ブログで生田絵梨花さんが卒業を発表しました。

我らが至宝の軌跡を、数字の面から見てみましょう。

死角なし


まずはシングル表題曲におけるポジション。

デビューから27枚のシングルに参加。9thは学業のため活動休止しており不参加。
センターは10th『何度目の青空か?』1回。
それを含め25回の福神(=フロントないしは2列目)で福神を逃したのはわずかに2回。しかもそのうち1回はなぜか福神が5人だけだった8thでありポジション自体は2列目でした。
つまり3列目となったのは2ndのただ一度。

唯一の挫折と言えるその『おいでシャンプー』。

ただこれも(残酷ショーが盛り上がるという)AKB的な手法に凝り固まっていた初期の運営による、悪趣味な演出のダシに使われたというのが率直な印象です。
実際に選抜発表の『乃木坂って、どこ?』では1stでフロントだった生ちゃんの名前がラストから2番目でようやく呼ばれ、「悔しいです」と泣きじゃくる姿が番組のハイライトになっていました。

もちろん白石麻衣の全25作福神&18作連続フロントには及びませんが、それでもセンター1回、フロント15回、2列目10回、3列目1回という堂々たる数字。
ちなみにデビュー前の「暫定7福神」にも選ばれていました。


続いて、握手人気。

個人的には握手人気の推移って、初期はとにかく御三家が抜けた人気で4thあたりからはそこに西野七瀬と秋元真夏が加わった。そのふたり…というか特に真夏が一気に釣り対応でのし上がったことにより全体的に握手対応が向上して深川麻衣や衛藤美彩、桜井玲香や若月佑美が売り上げを伸ばした(いわゆる「真夏ショック」)、ぐらいの認識でした。

しかし今回改めて調べたところ、若干違いました。

生ちゃんの握手人気は当初からずっと上位で、特に年少メンバーというくくりではちょっと抜けた存在。
その頃は真面目な対応でそれほど面白くないという評判だったのに!笑

一瞬だけ「真夏ショック」以降に握手対応が向上した衛藤桜井若月の後塵を拝すも、すぐに並び返します。

概ね橋本深川真夏の次あたりにつけており、13th『ハルジオンが咲く頃』ぐらいからは衛藤真夏と並び白石西野に次ぐ完売速度。

最終的に22nd『帰り道は遠回りしたくなる』からいわゆる握手免除になるまで、常に上位人気を保ち続けたのです。


そしてもうひとつ、彼女を語るうえで外せない数字が『16人のプリンシパル』。

2012年、最初のプリンシパルでは9戦6勝2着3回(高山、白石、高山)。
※カッコ内は負けた相手

30人が参加してたった一人だけが勝つ。その過酷なレギュレーションでこの恐るべき勝率。

翌2013年の『deux』。
東京公演15戦13勝、敗れた2回も敗者復活(松村、西野)。
大阪公演5戦4勝、敗れた1回も敗者復活(橋本)。

2014年の『trois』。
22戦17勝、敗れた5回も敗者復活(ちはる、白石、高山、星野、橋本)。
この時は千秋楽昼の部の生田、白石、橋本の激突という伝説のマッチアップにも勝利しています。

『deux』以降は役に立候補したメンバーの中からひとりに投票する形となり、そこで敗れた中でも得票数の多かったメンバーがアンサンブルとして二幕に出演しました。それをここでは「敗者復活」と表現しています。

通算51戦40勝2着11回。

勝率は驚異の78.4%。
そして連対率…というか生涯二幕出場率100%。

さすがに調べるのが面倒なので他のメンバーの数字までは計算していませんが、確認するまでもなくぶっちぎりの成績。


ポジション、握手人気、プリンシパル。
この目に見える数字すべてで彼女はグループ屈指の結果を出し続けました。

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序列と人気とサムシング


ここまで見てきた数字のどこが凄いのか、さらに掘り下げてみましょう。

それは「変わり続けたのに強い」そして「全方位に強い」という2点です。

まず「変わり続けた」。

もちろんグループ自体がこの10年で大きく変化しましたし、それぞれのメンバーも成長という名の変化を遂げています。

しかしこと変化の度合いでは生ちゃんはグループ内でも屈指の存在でしょう。

5thまでの生生星時代はフロントとして「若きホープ」
14thまでの白石西野時代は「次期エース」
22ndまでの白石西野飛鳥時代は…「外務大臣」かなあ。
28thまでの飛鳥3期4期時代は「ジョーカー」「リーサルウェポン」

グループ内での役割も本人をめぐる状況も、なんならビジュアルイメージだって変わり続ける中、上で書いたように常に5本の指に入るぐらいの人気と序列を保ち続けたわけです。

私の偏見かもしれませんが、アイドルファンというのは基本変わることを是としない傾向があると思います。
にもかかわらずこの安定感というのは特筆ものです。

改めて表題曲のポジションを時系列で振り返ってみましょう。

1stから5thの生生星時代は2nd以外すべてフロント。
6thから8thが2列目で9thは休業。
そして10thが復活センター。
11thからはフロント11回、2列目7回。

ただ2列目はほとんどが2017年の17th『インフルエンサー』以降です。
この年はミュージカル『ロミオ&ジュリエット』『レ・ミゼラブル』に出演し、本人の夢であるミュージカル俳優への道が大きく開けた時期。
スケジュールの都合により歌番組の収録に参加できないことも増え「生ちゃんセンターにしたくても新曲のプロモーションに穴開けちゃうから無理だよね」的な論評で語られだしたのもこの頃からです。

生生星としてデビューシングルからフロントに立つも、それが路線転換により自然消滅。
生駒里奈は3列目へ星野みなみはアンダーも経験する中でただひとり2列目までをキープし続け常にセンター候補であり続けた。

ちなみに(ふたりを貶める意図はありませんが)生駒ちゃんは12thまで福神キープ(基本2列目、『気づいたら片想い』のみフロント、『太陽ノック』はセンター)。13thでセンターから一気に3列目に下がり、以降は『インフルエンサー』と『シンクロニシティ』のみ2列目(=福神)。

星野みなみは3列目、アンダーと経験し、10th以降は2列目と3列目をいったりきたり。2列目7回3列目11回、フロントは『保護色』のみでした。


そして「全方位」。

上で挙げた数字はそれぞれ、ざっくり言えばこれらを反映しています。

 シングル表題曲のポジション=序列
 握手会人気=人気
 プリンシパル=人気+序列+スキル+会場の空気×サムシング

つまり、生田絵梨花は「運営による序列」も「ファンからの人気」も「サムシング」も強かったわけです。

そもそも生ちゃんってゲームのキャラクターならパラメータ的に最強じゃないですか。
ビジュアル、スタイル、歌唱力、ダンス、演技力、バラエティ力そしてキャラクター。全てがハイクオリティ。

にもかかわらず、一番強かったのが「サムシング」込みのプリンシパルというのがまた面白い。

プリンシパルって特殊なんです。
人気投票と当日の出来と持っているスキルと立候補戦略と投票者心理が絡まり合って、時に思いもよらない結果を生む。

ゆえに本来「プリンシパルに必勝法なし」。

初回は自己PR、deuxは台詞演技、troisはアドリブコントとオーディションのスタイル自体も毎回異なりました。

そしてもちろん投票者心理としては圧倒的強さを誇る彼女に対する潜在的な反感もあったと思われますが、そんな全てをどこ吹く風。

いや本人曰く「プリンシパルはめちゃめちゃ辛かった」らしいですけど。

結果だけ見れば無人の野を行くがごとき圧倒的な強さを見せました。
しかもそれが足掛け3年にわたり継続したというのは、驚異的としか言いようがありません。

やっぱり、アンチが少なかったのだと思います。
それも白石麻衣なみに。

きっと乃木坂46の「顔」や「一番人気」には一度もならなかったことが逆に良かったのでしょう。

それは生駒里奈であり白石麻衣であり西野七瀬であり齋藤飛鳥が担ってくれた。
そして生田絵梨花はそれとは別のベクトルで活躍することができた。

だからこそ生ちゃんはアンチを作らず、彼女推し以外のファンの間にも「生田絵梨花=至宝」という共通認識が広がったのではないでしょうか。

続きます。

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びーむ色調補正3
前の記事では全体の印象を書きましたが、こちらではこれがラストライブとなった大園桃子について。

思い出すのは生田絵梨花壮行会


この日のライブ本編はあくまでも全ツのいち公演であり、アンコールからが桃子の卒業セレモニーという体裁。

しかし、もう最初からメンバーたちの彼女に対する愛が溢れて止まりません。
さながら「桃子スペシャル」の様相です。

思い出すのはプリンシパルtrois千秋楽のこと。

生田絵梨花が受験による活動休止前ラストとなったあの日。
一幕も二幕もそこかしこで彼女に対するエールが送られ、ステージ上の誰もが「頑張れ、生ちゃん!」というメッセージを送っていたあの日。

なんかこれもう「生田絵梨花壮行会」だな。もはやプリンシパルが壮行会の出し物みたいだ。

しみじみ乃木坂の暖かさを感じたあの日と、同じ感覚。

6年も経ってメンバーもほとんど入れ替わって、それでもなお同じ感覚を味わえる。
確かに受け継がれているものがあると感じられる喜び。古参の特権です笑


開演前のご当地メンバーコーナー。みんな大好きな「楽しい茶番」ってやつですね。
私も「これ必要なのか?平和か?」と思いながら微笑ましく観ていました。

そこで披露された「茶碗蒸しの歌」の時点で既にその魅力を炸裂させる大園桃子。

それを皮切りに繰り広げられたのは、誰もがみな彼女のことを想うそれはもう暖かい時間。

最初のMCから桃子との思い出を語るメンバーたち。
久保史緒里の横で涙をこらえる岩本蓮加。

いくつもの「桃ポーズ」。

そしてクライマックスはもちろん、『逃げ水』。

イントロでは泣くのをぐっとこらえる与田祐希。
サビ前の『月光』部分で手をつなぎ歩き出すふたり。
ふたりにしかわからない何かが彼女たちの間を流れ、そして最後に抱き合います。

よだもも。特別なふたり。最強のふたり。

続く『ガールズルール』、桃子の後ろで「3期」ポーズを取る岩本蓮花。

アンコール。
桃子からの挨拶に続き流れて来たのはあのアンセム。

特別で特別な曲『三番目の風』。

泣き崩れる岩本蓮加。クールなビジュアルで普段は感情があまり表に出ない(昔も今もゲラですが笑)彼女の桃子への愛、3期への愛。

この曲終わりに桃子が浮かべた「終わった…」という表情も素晴らしく印象的でした。

そして『やさしさとは』。

2018年全ツ、ふたりの思い出。語られる齋藤飛鳥の悔恨。

 なんで私の力で乃木坂っていいなって思わせられなかったんだろう。ずっと心残りでした

吉田綾乃クリスティーの「11人でもがんばる」コメントにはちょっと安心しました。

最後の最後、Wアンコールの『逃げ水』。
よだもものうしろで号泣する梅澤美波と久保史緒里。

この日だけでこんなにも忘れられないシーンを残し、彼女はステージを降りました。

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大切にしたいもの 一番目は何だろう?


この日のライブ。
最終活動日である9月4日には『乃木坂配信中』で「大園桃子から最後のご挨拶」を生配信。
そしてその中で公開された『思い出ファースト』のMV。
翌5日深夜の『乃木坂工事中』での「3期生 12人で最後の晩餐」。







大園桃子はこれ以上ないぐらい手厚く送り出されました。

あえて意地の悪い言い方をすれば、表面的には抜擢センターで華々しくデビューしたのに3列目まで落ちたメンバーですよ。

それでもほとんど批判的な声は聞こえませんでした。むしろ絶賛の嵐。

これだけ考えてもいかに大園桃子という存在が特殊だったかがわかります。

記録より記憶に残るタイプ、などという定型句では表現できません。
ファンはもちろん、彼女のアンチだった人たちも否応なく思い知らされたはずです。

そしてもうひとつ。
この手厚い送り出し方、その全てが5年間懸命に走り続けて今や乃木坂の太い幹にまで成長した3期生12人に対する運営からのプレゼント。

それが感じられたからこそ、桃子推しでも3期推しでもないファンが観ても感動的なものになったのではないでしょうか。

そして当の大園桃子はといえば。
卒業発表以降ずっと、観ているこちらが切なくなるほどのビジュアルの仕上がりでした。

みんなそうだ。

毎回思うのですが、卒業を発表すると乃木坂メンバーはみな透明になります。
透明感が増し過ぎて、現実味がなくなっていく。

桃子の場合は透明感などという言葉では表現しきれない、常軌を逸した「それ」でした。

話を戻します。

『配信中』、『思い出ファースト』MV、そして『工事中』。
そこでも新たな記憶に残るシーンが生まれました。

「卒業でわがままを聞いてもらえると思って」桃子が希望したからMVが作成されたという事実。

「クリスティーは泣くのが早いのいつも」というコメント。

MVのラスト。花火のあと、海辺でメンバーたちが歌い出します。

大切にしたいもの 一番目は何だろう?
そう歌いながら輪になって飛び跳ねる3期生たち。

ラララララ…
の部分で「ちゃんと歌うんだね」と笑う桃子。

『三番目の風』について
「桃子がいなくなったら誰が立ち上がるんだろうね?」
「みんなで立ち上がろう!」

そして彼女はこう語るのです。

 今が一番楽しい
 今なら明るく卒業できる


私は桃子が卒業を発表した際の記事で「物語が突然終わってしまった」と書きました。

関連記事:


でもこの日のライブと『配信中』そして『思い出ファースト』のMVに『工事中』まで見届けて考えが変わりました。

よだももとくぼしたの物語は美しいフィナーレを迎えた。

今ではそう思っています。

天下を取ったわけでも王子様と結ばれたわけでもないけれど。

ずっと「乃木坂を知らない罪悪感」を感じていた彼女が、最後に「乃木坂になることができました」と胸を張り「私は乃木坂46が大好きです」と笑う。

こんなハッピーエンドありますか。


乃木坂46という美しい物語における、ひとつの章が幕を閉じました。


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びーむ色調補正3
2021年8月21日に行なわれた真夏の全国ツアー福岡公演。
本来は全ツのいち公演なのですが、この日は乃木坂結成10周年当日、翌日は大園桃子ラストライブということで2日とも配信されました。

我らがジャイアンと大人になったいもうと坂


セットリストはこちらです。

Overture
01. スカイダイビング(センター:遠藤さくら)
02. ロマンスのスタート(センター:山下美月)
03. サヨナラStay with me(センター:齋藤飛鳥&遠藤さくら)
04. 自惚れビーチ
05. Sing Out!

<ユニット&アンダーコーナー>
06. ざぶんざざぶん
07. Threefold choice(センター:山下美月)
08. 日常
09. 滑走路

<期別曲&期ミックスコーナー>
10. ひと夏の長さより…(センター:秋元真夏&賀喜遥香)
11. アナスターシャ(センター:北野日奈子&新内眞衣)
12. トキトキメキメキ
13. Against(センター:生田絵梨花&星野みなみ)
14. I See…
15. 空扉

<ユニット&アンダーコーナー>
16. 言霊砲
17. せっかちなかたつむり
18. 錆びたコンパス
19. 扇風機

20. ありがちな恋愛(センター:齋藤飛鳥&山下美月)
21. 全部 夢のまま
22. サヨナラの意味(センター:生田絵梨花)
23. ジコチューで行こう!
24. ごめんねFingers crossed

EN1. ぐるぐるカーテン(センター:齋藤飛鳥)
EN2. 君の名は希望(センター:生田絵梨花&星野みなみ)
EN3. インフルエンサー(センター:山下美月&与田祐希)
EN4. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)
EN5. 他人のそら似
EN6. きっかけ(センター:遠藤さくら)

『スカイダイビング』というちょっと意外なオープニングから始まり、「期別曲&期ミックスコーナー」の前後を2度の「ユニット&アンダーコーナー」で挟みます。
そこから一気にクライマックスで本編ラストは『ごめフィン』。

アンコールは結成10周年セレモニーとしてデビュー曲から代表曲を連ね、10周年記念曲『他人のそら似』。そしてラストは『きっかけ』で締める。

ざっとまとめるとこんな流れ。


続いて印象に残ったシーンを挙げていきます。

まずオープニングからいきなり「さっきまで泣いていた」顔で出てきた遠藤さくら。彼女については次の記事で別途書きます。

『Stay with me』でそのさくちゃんを優しく愛でる齋藤飛鳥生田絵梨花に甘える久保史緒里

そして最初のMCで
「私が歌うと主役になっちゃうから」とうそぶいたり
「バースデーソングはめでたい日にいつも歌うものなの!」と暴論を吐いたりと
この日も大活躍の生田さん。やはり至宝としか言いようがない。

大園桃子の「卒業前なんだけど乃木坂大好きです」も良かった。

山下美月が入ってガラッと雰囲気が変わった『Threefold』。

『滑走路』で微笑みあう山崎怜奈佐藤楓

『アナスタ』最初に出てきたのが北野日奈子ではなく新内眞衣なのが少し驚きました(いい悪いではなく、単純に驚いた)。

『トキトキ』で桃子の肩を抱き寄せる美月。

『I see…』という楽曲の持つ陽のパワー。

グッときたのが『言霊砲』。
よだももくぼした。「いもうと坂」と呼ばれた彼女たち。
学生服を着た加入当初の幼い4人のグラビアを思い出します。この曲のオリジナル衣装も昭和レトロなピンクのミニスカートでアイドル感を強調したものでした。

でもこの日、それとは違うシックな衣装で歌う4人の姿は貫録すら感じさせました。
大人になったなあ。スターになったなあ。
そんな感慨と一抹の寂しさを覚えたのは…私の年齢のせいですね笑

『サヨナラの意味』でセンターが生ちゃんだった時は一瞬ぞわっとしました。

そして10周年記念曲『他人のそら似』。
アイドルにせよミュージシャンにせよこういう記念曲で過去の振り付けや歌詞を織り込むというのはありがちだし、正直後ろ向きで格好悪いと思ってました。

でも自分自身が10年応援し続けてきたグループがそれをやると、やっぱりなんかジーンときちゃうもんですね笑

ちなみにこの日の「仕上がってるメン」は阪口珠美。ボブにして綺麗な女性になった印象。

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変わりながらも乃木坂であり続ける意志


そして全体を通して思ったのは「新たな融合の形」がようやく目に見える形で提示されたな、ということでした。

私は2019年全ツのレポでこんなことを書いています。

 ボーダーレス。
 4期を乃木坂にアジャストさせ、アンダーと選抜の垣根を低くする。
 これこそが運営が推し進めている融合の形なのではないでしょうか。


コロナ禍の影響、そして白石麻衣、堀未央奈、大園桃子という各期センターの卒業に伴う「期別売り」。
あれから2年が経ちようやく再び融合へ向けて舵を切れたのが今回の全ツなのでしょう。

序盤の『自惚れ』で選抜メンバーたちも一緒になって「カモンカモン」やってた時点で「あれ?」とは思ったんです。
その時は「なんか『ジコチュー』っぽいな」ぐらいの感じだったのですが。

それがより明らかに示されたのはこの日のハイライトのひとつである「期ミックスコーナー」。

『ひと夏』では1期4期、『空扉』は2期3期というこれまであまりなかった組み合わせ。
そこでの各期が入り混じってのわちゃわちゃがとても新鮮でした。

抜群に楽しそうで微笑ましかったのが北野大園岩本のトリオ。
『ひと夏』センターの賀喜遥香が、生ちゃんから離れたくなくてセンターで待つ秋元真夏の元になかなか戻らないという小芝居も良かったですね。
そしてここでも我らがジャイアン生ちゃんが松尾弓木という最もキャリアの浅いふたりを捕獲してご満悦。

批判的な人は「形だけの融合だ」とか言うかもしれません。

でも、私は思います。

形から入る。別にそれでいいじゃないですか。
この日の思い出が松尾ちゃんや弓木ちゃんを支える日が来るかもしれない。「私はあのジャイアン…いや生田さんと同じステージに立ったんだ!」と。

そしてアンコール。ラストに選ばれたのは『きっかけ』でした。

どうしても東京ドームを思い出すこの曲。
ラストにこの曲が選ばれた意味。そしてそのセンターをあの日のドームにいなかった4期生が務めた意味。

それはきっと「変わりながらも乃木坂であり続ける」というメンバーの(そして運営の)意志。

それを背負える自信なんてないけれど、それでも頑張りたいと思ってくれているさくちゃんとかっきー。

そのふたりが顔を見合わせて微笑みを交わし、最初に花道を歩き出します。

「受け継がれるのは精神性」「新しい形を見せて 伝統も大事にする」とは、こういうことなのでしょう。

とても清々しく印象的なシーンでした。


続きます。

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