ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:秋元真夏

びーむ色調補正3

8/33(34)


前日の2期生ライブの余韻も色濃く残る中行なわれた1期生ライブ。

正直、始まる前は少し怖さのようなものを感じていました。

わずか8人。たった8人。

いや、人数でいえば前日の2期生だって同じです。

でも我々は33人で始まった乃木坂46を見てしまっている。

相次ぐ卒業生を成長著しい3期4期で埋めてきたのがここ数年の乃木坂でした。
1期至上主義のファンの中には大きくメンバーが入れ替わってしまったグループを認めない人もいることでしょう。私自身は現在の乃木坂も本当に素晴らしいと思っていて、だからこそ推しである井上小百合が卒業してもグループを応援し続けています。

ただ、この日は1期生だけ。

白石麻衣も西野七瀬も生駒里奈も桜井玲香も若月佑美も衛藤美彩も深川麻衣も温泉トリオも、そして橋本奈々未もいない1期生。

それは果たして「乃木坂」なのか。

何年も応援してきた1期生たちを「こんなの乃木坂じゃない」と感じてしまうのではないか。そんな漠然とした不安を抱えながらTVの前に座っていました。

セットリストはこちらです。

Overture
01. 制服のマネキン(センター:生田絵梨花・星野みなみ)
02. 会いたかったかもしれない(センター:生田絵梨花)
03. 指望遠鏡(センター:星野みなみ)
04. 君の名は希望(センター:齋藤飛鳥)

他己プロデュースコーナー(演者/プロデュース)
05. 13日の金曜日(生田絵梨花/星野みなみ)
06. Out of the blue(秋元真夏/齋藤飛鳥)
07. 僕のこと、知ってる?(高山一実/松村沙友理)
08. 命は美しい(樋口日奈/星野みなみ)
09. ロマンスのスタート(齋藤飛鳥/秋元真夏)
10. 欲望のリインカーネーション(星野みなみ/和田まあや)
11. 釣り堀(松村沙友理/生田絵梨花)
12. ガールズルール(和田まあや/松村沙友理)

13. でこぴん(センター:樋口日奈)
14. ここじゃないどこか(センター:高山一実)

15. インフルエンサー(センター:高山一実・樋口日奈)
16. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:和田まあや)
17. Against
18. 裸足でSummer
19. ごめんね、スムージー(センター:星野みなみ・松村沙友理)
20. 心の薬

21. ぐるぐるカーテン(センター:生田絵梨花・星野みなみ)

EN1. 思い出ファースト(センター:秋元真夏)
EN2. ボーダー(センター:松村沙友理)
EN3. I see…(センター:星野みなみ)

EN4. 左胸の勇気(センター:生田絵梨花・齋藤飛鳥)

観終わった時の気持ちをどう言葉にすればいいんでしょう。

色んな記憶と感情が揺さぶられたけど、一言でいうならば幸せな時間でした。




「奇跡のような者たちが集まった」


例によって印象に残ったシーンを挙げていきます。

本日のビジュアル仕上がってんなあメンバーは、齋藤飛鳥と悩むところですが星野みなみ

結成当初から見てきた古参からすると、目くるめく名シーンの連続でした。

まず最初の『マネキン』からして色々思うところがありますよね。
2017年東京ドームのオープニング曲。そして生駒里奈の「死ぬまで私の代名詞と言わせてください」。

全体ライブだと飛鳥センターでやることが多いこの曲ですが、そこは1期ライブ。
オリジナルフロント生生星のうち2枚が現役ですから素直に生田絵梨花星野みなみがセンターに立ちます。
しかもいつ以来なのかちょっと思い出せないぐらい久々の「胡坐振り付け」。

どうしてもコスプレ感が強くなってしまうこの曲の衣装をなんとなく(「難なく」ではない)着こなしてみせる齋藤飛鳥と星野みなみはさすがとしか言いようがない笑

MCを挟んでメンバープロデュース企画、真夏の全国ツアーでやった「ジコチュープロデュース」の他己版ですね。

トップバッターは生田絵梨花センターで、乃木坂史上屈指の可愛い衣装を誇る『13日の金曜日』。こんなにAフレのボーカルが安定したこの曲を聴くのは初めてだ笑
この衣装を着る星野みなみ松村沙友理というのも新鮮。

そして「日本でいちばん優しい女性」こと高山一実は『僕のこと、知ってる?』をピアノ弾き語りで披露。というフェイク。エンディングだけ本当に弾いたのですが、めちゃめちゃ手が震えていたのがなんとも微笑ましかったですね。

そしてこの日のハイライトのひとつでしょう、生田絵梨花プロデュースによる松村沙友理の『釣り堀』でファンをしんみりさせてからの和田まあや『ガールズルール』というとてつもない落差。(ここは後の記事で別途書きます)

MCでこのコーナーを振り返った時の生田絵梨花秋元真夏に対するコメント「いい感じに腹が立った」がなんか横澤夏子や吉住あたりの女芸人に対する誉め言葉っぽい。

そして大人っぽいパフォーマンスを誉められた星野みなみが「じゃあこれからは乃木坂のセクシー担当で!」と意気込むも、色めき立った周囲の「いいんですかあ!?」に一瞬で腰が引けて「嫌ですやっぱ」も面白かったですね。

続いてお姉さん組と年少組が曲を入れ替えるという企画。

『でこぴん』のセンター、すなわち白石麻衣ポジションが樋口日奈なのが良かった。

そして『ここじゃないどこか』では可愛い声を出そうとして全然出せていない高山一実
メンバーが幕を持つ演出はシンプルに1stバスラの再現だったんですね。
一瞬『走れ!Bicycle』を全握で初披露した時に、選抜メンバーがスタンバイするのをアンダーメンバーが持った幕で隠すという屈辱の記憶のオマージュ…というかそれを乗り越えて今があるというメッセージかと思ってしまいましたがそれは穿った見方が過ぎますね。

『ごめんね、スムージー』。
一度もオリジナルメンバーで披露することが叶わなかったこの曲をセレクトしたのは「温泉トリオへのメッセージだ!」と思いたいところですが、単に「この曲、可愛くて好き~」ぐらいのゆるい理由でしょうね笑

そして生田絵梨花ピアノ伴奏での『心の薬』!これにはちょっと「うおっ」と声が出ました。

古参オタにとってはとてもとても特別な曲です。
最初のプリンシパル。彼女たちが初めて見た地獄。今となっては笑い話かもしれないけれど、当時は本当にボロボロになった記憶。

そして『ぐるぐるカーテン』で本編は幕を閉じます。

アンコール1曲目。
そこから怒涛の後輩曲3連打。

エンディング目前のメンバーたちの感想がまた、なんとも胸に沁みるものでした。

「いい人の周りにはいい人が集まる」そう言った星野みなみ

違いますよね。
いい人には、周りまでいい人にしてしまう力があるんです。
北野優二(『いいひと。』の)がそうであったように。

松村沙友理の「本当に素敵なライブになったんじゃないかな」という言葉にはメンバーの素直な満足感が表れていたように思います。

最後の最後に歌われたのがデビューシングル、ではなくそのアンダー曲というのがまた最高じゃないですか。

そういえばこれ、最初のプリンシパルのエンディング曲でもありましたね。


終わってみれば私が開演前に感じていた不安など、まったくの杞憂でした。

たった8人でも、乃木坂を象徴するメンバーが卒業しても。
地味めなセトリでもセンターに誰が立っても後輩の曲をやっても。

もう、何をやっても乃木坂。猫語でさえ笑

やっぱり1期生は「余裕」とか「懐の深さ」とか「地力」とかそういうものが違います。

なぜなら彼女たちがThe Originalだから。


続きます。


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伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

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びーむ色調補正3

涙を流す年長組、笑顔で見送る年少組


前の記事からの続きです。

まいやんのメッセージ、そしてソロ曲『じゃあね。』。
さらに感謝に溢れた手紙を読んだ後に「まいやんがいないとまちゅ頑張られへんねん…」と駄々をこねる松村沙友理を経て『しあわせの保護色』でライブは幕を閉じました。

そしてモバイル会員限定のアフター配信がスタートします。

まいやんを見送るために4期生から始まり1期生へと繋がる列が作られ、ひとりひとりと抱き合って言葉を交わしていきます。

ここでも数多くの印象に残るシーンがありました。

まずトップバッターだった遠藤さくらが他のメンバーとまいやんがハグするたびにのぞき込んでいる姿が可愛いかった笑

感激して涙にくれる弓木奈於を支える金川紗耶

梅澤美波大園桃子がまるで生ちゃんとまっつんのようにまいやんを取り合います。
そしてぞのっちにかけられた言葉「頑張るんだよ」にはちょっとグッときました。

その生田絵梨花松村沙友理も、まんま同じような取り合いを見せます。
がっちり決まった生田固めを「はよ終わらんかいワレ」という顔で威嚇するまっつん。

そしてようやく自分の番が来ると、言葉もなく抱き合いました。

いくばくかの時が過ぎ、マイクに入らない声でなにかを伝えるまいやん。
動きを止めた人形のようにしがみついたままのまっつん。
あの日地下鉄のホームで始まったふたりの日々が駆け巡ります。

長い長い無音の時間のあと、ようやくふたりは離れます。

ほどけた後はまいやんの涙を指ですくってなめようとして、また周囲をドン引かせていたりしましたが笑


この日全体を通して、まっつんと真夏さんは大泣きし生ちゃんと飛鳥ちゃんは微笑んでいました。

同じ苦楽を共にした1期生でも、隣にいて互いに弱さを見せあえる存在だった(まさに『ガールズルール』ですね)同世代のメンバーは寂しさに泣き、頼もしい背中を見てきた年少メンバーは感謝の笑顔を見せる。

上手く言えませんが、なんだかそれがとてもリアルで美しいと感じました。

きっとお姉さん組は年少メンバーに恥ずかしくない姿を見せようとずっと頑張ってきたのでしょう。そして年少組もそれを十分理解して感謝して、いつしか彼女たち自身も立派な大人へと成長してきた。

そんな素敵な関係性だったのではないでしょうか。

祭りの後の静けさに


アフター配信は1期生によるバスツアーへと続きます。

実はここでもうひとつ、個人的にはこの日一番ぐらい強く印象に残ったシーンがありました。

ふいに口を開いたのは齋藤飛鳥でした。
「まいやんの未来がすっごく楽しみ。何にでもなれちゃうもん」

それに対しおどけるまいやん。
「ヒーローになれる?」

「なれるよぉ、もちろん!」
何をそんな当たり前のことをと言わんばかりに目を見開く飛鳥ちゃん。

間髪入れず真夏さんが叫びます。
「もう私たちのヒーローだよ!」

内心「あれ?悪の帝王シロンジョ様(※)だったのでは?」と思いましたがそれは野暮というもの笑
※「埼玉から来た見せかけ天使」こと「さゆレンジャー」の宿命のライバルとして『NOGIBINGO!』内で2度にわたり死闘を繰り広げた

まいやんという存在が、どれほどメンバーにとって特別なものであったのか。
どれほど彼女たちを力づけ、前に進ませてきたのか。

白石麻衣への絶対的な信頼。

それが窺い知れる一幕でした。


こうして祭りの後の余韻を残し、まいやんは卒業していきました。

これからの白石麻衣と乃木坂46に、幸多からんことを。


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後輩との絆、大人メンバーとの絆


前の記事からの続きです。

『失いたくないから』に続き、各期の後輩たちとのパフォーマンスへ。
『バレッタ』『逃げ水』『夜明けまで強がらなくてもいい』と、それぞれの期が初めて参加したシングル曲。これはライトファンも一定数観ているであろうことを踏まえての選曲でしょうか。

リアルタイムでは「期別曲やればいいのに…」と思っていましたが、今にして思えば白石麻衣が『三番目の風』や『I see…』に入っても違和感の方が強かった気もします。『ライブ神』はちょっと観てみたかったですけど笑

1期の時と同様、ふたりずつまいやんに歩み寄り抱き合う演出。そして大間奏でのメッセージも共通です。

印象に残ったのはとりわけまいやんに懐いていた大園桃子

卒業発表後、まい姉さんを「笑顔で見送りたい」と何度も言っていた彼女。
加入当初は事あるごとに泣いていましたが、少しずつゆっくりと成長し最近では滅多なことでは涙を見せなくなっていた彼女。ここはこらえきれず泣きじゃくります。

しかしこの後はアフター配信での最後のハグまで笑顔でやり抜いたぞのっち。
強くなった自分を見せてまいやんに心配させまいというその気持ちが観る者にも伝わりました。


ここで一旦映像が挟まれ、その中では「大人メンバー」への特別な思いが語られます。

そして『立ち直り中』のイントロへ。好きなんですよこの曲。

大人メンバーって具体的にはデビュー直後に高校を卒業している93年組までを指すんでしょうかね?
94年組は結成当初バリバリの女子高生で大人って感じじゃなかったし、最多人数でわちゃわちゃしてましたし。

通常のライブであればユニット曲コーナーだったであろうこのセクション。
そこをすべて大人メンバーとの楽曲にし、しかもそれが8曲も続いたことにその絆が表れているように感じました。

そしてやっぱりまいやんは初期の楽曲に思い入れがあるように思います。

元祖ダンス曲『セカラバ』、鉄板ユニット曲『偶然』『でこぴん』『せっかち』、そしてホワイトハイ唯一の楽曲『渋谷ブルース』。
その多くが2012年末のZepp Tokyoライブや翌年のZepp真夏の全国ツアーなど、まだホールツアーすらできない頃から歌ってきたもの。

ライブが好きな彼女にとって忘れえぬ曲たちなのではないでしょうか。


この後、ライブは一気にエンディングへ向けて加速します。

『シンクロ』『インフル』。問答無用のレコ大受賞曲2連発。

続いて流れ出したイントロは、あの曲でした。

全員で作った花道


『サヨナラの意味』。

この曲がセトリに入っていることに、さらにこのライブ終盤で使われることにちょっと驚きました。

だって、この曲はどうあがいても「橋本奈々未の歌」じゃないですか。
ななみんの卒業後は「橋本奈々未を想って歌う歌」でしたよね。

センターが齋藤飛鳥であろうが、4期単独ライブの全員センター企画で「尊敬する同郷の先輩の曲です」と語った金川紗耶であろうがそれは変わることはありませんでした。

それを、白石麻衣卒コンのクライマックスで使う。

イントロ。
全員でまいやんを見送る花道を作ります。もうこの時点で私は泣きそうでした笑

そこから左右に展開し、歌い出すとまたふたりずつまいやんに歩み寄り抱き合います。

もうここからは息つく暇もない名シーンの連続。

最初は齋藤飛鳥秋元真夏
西野七瀬も白石麻衣もいなくなる乃木坂で、キャプテンとして後輩を引っ張らなければいけない真夏さんと「エース」として看板を背負わなければならない飛鳥ちゃん。

泣き崩れる真夏、対照的に笑顔の飛鳥が彼女ごとまいやんを抱きしめる姿にこちらの胸もまた締めつけられます。

高山一実と星野みなみが続き、この後は4期生から順に期をさかのぼっていきます。

後ろに退いてからボロ泣きする賀喜遥香

何度も泣きそうになりながら懸命に我慢して最後は必死に笑顔を見せようとするけれど、うまく笑えず泣き笑いになる柴田柚菜

久保史緒里と佐藤楓のあたりから歌えなくなるまいやん。

「うおぉぉん」という声が聞こえそうなくらい大泣きしている新内眞衣

樋口日奈と和田まあやの1期年少コンビを経て、最後は生田絵梨花松村沙友理でした。
笑顔で支える生ちゃん。悲しそうな顔でうつむくまっつん。

大の仲良しで、まいやんを愛し愛されたふたり。
冠番組でも『乃木撮』でも、まいやんを取り合うふたりの微笑ましい姿を何度も見せてくれました。

でも、それも今日で終わりなのです。

いくまいさゆ。
あんたたち、最高だったよ!


間違いなくこの日のハイライトとなった『サヨナラの意味』。

「橋本奈々未の歌」という「呪縛」。そう言ったら少し大げさかもしれません。
でもそれだけななみんの存在は大きかった。
そしてそれを解き放てるのはきっと、白石麻衣だけだったのでしょう。

この日をもって、ななみんを想う歌から乃木坂の卒業ソングへ。新たな意味を持つ楽曲へと昇華した『サヨナラの意味』。

この先も歌い継がれる、乃木坂を見守ってくれる1曲になりました。

後ろ手でピースしていたあの人のことは決して忘れないけれど。


続きます。

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ミュージアムコーナーに秘められた意図


もうひとつのポイント、ミュージアムコーナー。これは2018年全ツのジコチュープロデュースと同様、ライブの定番であるユニット曲コーナーに代わるものです。元々は恐らく各楽曲のオリメンがだいぶ卒業してしまったことに起因しているのでしょう。

トップを切って出てきたのは我らがキャプテン、桜井玲香。
元は3期生がポップに踊っていた『自分じゃない感じ』です。楽曲本来のダンストラックとしての実力を存分に引き出せるよう、中田花奈、和田まあや、阪口珠美、金川紗耶と
各期の誇るゴリゴリのダンスメンを引き連れての登場。
率直に言って人気に忖度しない、必然性のある選択です。

続いて「可愛いの天才」「偉いねぇ」でおなじみ星野みなみが後輩たちを引き連れて現れます。メンバーは岩本蓮加、向井葉月、掛橋沙耶香、矢久保美緒と低身長の妹キャラで統一。(れんたんはこのところの急成長によりこの範疇から外れつつありますが)
曲は『自惚れビーチ』。ただでさえ可愛いこの曲を、カラフルでポップな世界の中で可愛いの天才とその妹たちが歌い踊る。もう、カワイイの権化です。

そしてトリを飾るのは秋元真夏。
…コントでした。着ぐるみ着ての、コントでした。

こういうの大好きそうな山下美月はともかく、筒井あやめを起用したのが驚きでした。
今にして思えば次期キャプテンが最年少メンバー(しかもフロント)と接点を作りに行ったのだと考えられます。さすが真夏さんとしか言いようがないです。


このミュージアムコーナー、各リーダーが「やりたい曲を選んだだけ」らしいのですが、その選曲が非常に興味深く感じました。

3期の期別曲『自分じゃない感じ』。
鈴木絢音の代名詞『自惚れビーチ』。
白石高山橋本深川の『魚たちのLOVE SONG』。(そして他星ユニットの『隙間』)

特定メンバーと結びつきの強い曲が遠慮なく選ばれているのです。(まあ真夏さんは得意のまいやんいじりという気もしますが)


そしてメンバーの選び方も面白い。
ジコチュープロデュースではどちらかというと仲の良いメンバーを集めたセレクトでした。その中で異彩を放ったのが生田絵梨花と若月佑美のふたり。

生ちゃんが『コウモリよ』をベビメタインスパイア系で披露した際に、一緒に踊ったのは「背格好でオーディションした」伊藤理々杏と向井葉月でした。
若はイケメンに扮し『低体温のキス』を披露し、侍らせるセクシー美女役に伊藤純奈と樋口日奈というさすがのセレクト笑

今回もこのふたりと同様「この演出でこの楽曲をやるのにふさわしいメンバー」が選択されていると思います。それにプラスひとつ前の記事で書いた3期と4期のミックスも意図されているかと。


ちょっとだけ「楽曲志向」


これらは何を意味しているのか。

もう多くの楽曲でオリジナルメンバーはいない。
だから期別曲とか誰かの代名詞とか、そういうのに縛られるのはもうやめにしよう。
それよりも今いるメンバーと楽曲、両方の個性を活かしたベストな表現を目指す。

「メンバー志向」から少しだけ「楽曲志向」へ舵を切る。
そんな方向性のシフトではないでしょうか。


7thバスラやレポしためざましライブはオリジナルポジションにこだわり、オリメンの穴を誰が埋めるかというアプローチでした。
これはキツい言葉で言い換えれば「その曲を誰にやらせればそれっぽくなるのか」ということ。

例えば西野七瀬の穴は現エース飛鳥ちゃんや妹分の与田祐希、そして乃木坂感満点の遠藤さくらあたりが埋めるのだろう。なんとなくそんな想像がつきます。

でも空いた場所を誰かが代わりに埋めることを続けていると、徐々につぎはぎ感が強くなっていきいずれジリ貧になります。

そして必ず「こんなんじゃない」と言い出すファンは一定数います。「~の後継者」というレッテルが張られるとまたそれに対してアンチが叩いてきたりもするでしょう。

思い出に寄せに行ってもどうせ文句を言われるのであれば、思い切って新たな解釈を提示する。そうやって大切な曲たちを単なる懐メロにしない。これは結果としてこの日のように色々なメンバーに光を当てる場を生むことにもなります。

もしかしたら2018年のジコチュープロデュースから、運営はこのシフトチェンジを意図していたのかもしれません。そして生ちゃんと若のふたりはそれに本能的に気づいていた。ありえそうで怖いです笑


忘れられない大切な思い出。しかしそれは時にしがらみへと変化して自由を奪います。

古参オタである自分には複雑な思いもありますが、この方向性は絶対に正解だと思います。
舞台『ザンビ』のアフターライブで美月と与田っちょが『ごめんね、スムージー』を歌ってくれた時は素直に嬉しかったですし。

いずれ3期生の代名詞『三番目の風』すら他の誰かが歌う日が来るのかもしれません。
いや個人的にはこれはさすがに受け入れられない気がしますけど笑

この日の4期さん


最後にこの日印象に残った4期メンバーを挙げておきます。

今にして思えば24th選抜発表前に行なわれた=4期抜擢をメンバーは知っていてファンは知らない状況だったのはナゴドだけでした。

遠藤さくらは楽しそうにステージに立っていました。
全員センター企画以外はほとんどの曲でセンターに立ち続けた横浜アリーナの4期ライブとは違い、信頼できる先輩たちに囲まれた彼女は、地元でのびのびとした笑顔を見せていました。

そしてもうひとりの地元、筒井あやめ。
コントで着ぐるみを着せられて怒った彼女が「真夏さん、私の将来を奪ったな!」と叫ぶシーンはハイライトのひとつでした。
横浜アリーナでもあった、モニターで彼女がアップになるとそのビジュアルの完成度に客席がちょっとどよめくという現象がこの日も発生していました。

そしてやっぱり金川紗耶。
ミュージアムコーナーで名だたるダンスメンの中で堂々と踊っていた彼女はかっこよかった。桜井玲香と一緒に踊れたことは、彼女にとって大きな財産となったことでしょう。


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