ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:秋元真夏

びーむ色調補正3

5日間にわたって繰り広げられた11thバスラ。

そのラストは2代目キャプテン・秋元真夏の卒コンでした。

恥ずかしながら、TVの前でだいぶ泣きました笑

めちゃめちゃいいセトリ


セットリストはこちら。

Overture

01. ぐるぐるカーテン
02. おいでシャンプー
03. 走れ!Bicycle
04. 制服のマネキン
05. ガールズルール
06. 太陽ノック

<期別曲コーナー>
07. バンドエイド剥がすような別れ方
08. ジャンピングジョーカーフラッシュ
09. 僕の衝動

<ユニットコーナー>
10. 口約束
11. ごめんねスムージー
12. 魚たちのLOVE SONG
13. 涙がまだ悲しみだった頃
14. Against

15. インフルエンサー
16. シンクロニシティ
17. 好きというのはロックだぜ!
18. 帰り道は遠回りしたくなる
19. 最後のTight Hug

<ユニットコーナー>
20. 言霊砲
21. 忘却と美学
22. 大嫌いなはずだった。

23. ひと夏の長さより…

EN
EN1 僕たちのサヨナラ
EN2 2度目のキスから
EN3 乃木坂の詩

WEN ハウス!
TEN ガールズルール


なんというか、めちゃめちゃいいセトリでしたね。

まず印象に残ったシーンを挙げていきます。(主語目的語が省略されている場合はすべて秋元真夏です)

独断と偏見によるこの日のビジュアル仕上がってんなあメンは賀喜遥香。次いで与田祐希かな。

オープニングは『ぐるぐるカーテン』。
その両サイドは楽曲のイメージからはちょっと外れた鈴木絢音梅澤美波
在籍メンバーの中で「戦友」感のあるふたりという選択ですね。

『おいでシャンプー』。
あの客席と近い横浜アリーナの外周で「おいシャントレイン」。目の前で見れた方がうらやましい笑

『走れ!Bicycle』まで歌い、「自分がいなかった3枚のシングル」であり「あの頃の1期生に感謝している」。

『制服のマネキン』フル!胡坐!

「ず~っと憧れてたやつ」と言ってからの『ガールズルール』「騒げ~!!」。
カメラに愛想振りまく姿が可愛い遠藤さくら
全力でハートをやっている姿が微笑ましい中西アルノ

『太陽ノック』。「卒コンだけど寂しさ忘れて楽しんで下さい」。

MCで「真夏さん今日は絶対転ばないでくださいね」という山下美月の鬼の振り。(でも最後まで転ばなかったはず)

筒井あやめの激煽りから始まった『ジャンピングジョーカーフラッシュ』。キラーチューンすぎる

『僕の衝動』。
「真夏さんはれんたんのことが大好きなんだろうなあ」と思わせる岩本蓮加とのイチャイチャ。そして伊藤理々杏とのキメ顔対決。

『口約束』。これ、曲がいいよな~
佐藤楓が泣いている。ぐちゃぐちゃに泣いている。

「乃木坂の中で一番アイドルらしい曲」、『ごめんねスムージー』。
阪口珠美田村真佑という実にいい感じのメンバー起用。

『魚たちのLOVE SONG』。
着ぐるみ。2019年の全ツで観たやつだ~。
当時と同じ山下美月筒井あやめに加え、カマキリの黒見明香も。全員無表情。
くろみんがMCで「カマキリを詳しく指導してくださった」と丁寧に感謝を述べていたのが面白かった笑

『帰り道は遠回りしたくなる』。
やっぱりこの曲は大間奏でのペアダンスを誰とやるのかに注目してしまうのですが、鈴木絢音でも梅澤美波でもなく岩本蓮加なのがなんだか嬉しい気がしました。

そして本編ラスト直前にユニット曲を3曲続けます。これは極めて異例、というか恐らく初めてのことでしょう。

3期との2曲については後述します。

真夏さんリスペクト軍団の解散式となる『大嫌いなはずだった。』。
男泣きする鈴木絢音。最後まで自分を見送ってくれた彼女への、目一杯の感謝。

そして「一番好きな曲」と紹介した『ひと夏の長さより…』。
アウトロで笑顔から泣き顔になる真夏さん。

アンコール。

OBたちからのコメント。

先代・桜井玲香からはこんな愛に溢れた言葉が。

「私は反対しました」。(矢野顕子ですね笑)
「今の乃木坂が私は大好きです」。

パーフェクトスペックを持ちながらどこかおマヌケで愛されキャラだった桜井玲香。
「完璧じゃないところが逆に完璧」な彼女の暖かさが懐かしく思い出されます。

そして後輩たちからの感謝の言葉。

それにしても菅原咲月は本当に綺麗な顔で泣くなあ。

賀喜遥香の「私たちの力でどうやって進んでいけるのかいっぱい考えた」に対し「十分頑張ってるから背負いすぎないでね」。

梅澤美波「真夏さんの笑顔を一番そばで守ろうと決めた」。

ダブルアンコール『ハウス!』、そしてトリプルアンコール『ガールズルール』。

最後の最後までアイドルを全うして、真夏さんは去っていきました。

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10thバスラの記事で私は真夏さんについて「キャプテンになってから彼女は力のある言葉を語れるようになったと思います」と書きました。

この日も彼女は多くの素敵な言葉を残しました。

『言霊砲』の後に久保史緒里山下美月与田祐希に対し「乃木坂を支える3人」。

梅澤美波との『忘却と美学』の曲中で「メンバーのいいところを見つけられる素敵なキャプテンになってください」。
そして曲終わりにも何か言葉を交わし、「うん、大丈夫」と動いた口

そして歌い終わった後には「辛い時も楽しい時もメンバーを守ることを考えて」。
「辛いポジションに見えるけどメンバーとのコミュニケーションの機会が増える素敵な立場だから」。

これから1期生の役割を果たさなければならない=時には自分のことも後回しにしてでも後輩を盛り立てていかなければならない「よだくぼした梅」

そんな4人への特別なメッセージだと感じました。

さらに本編ラスト前のMCで真夏さんはこう言いました。

「本当に尊敬できる後輩たち」。
「乃木坂はちゃんと世代交代できてるんじゃないかな」。

頭3曲の後のMCからもわかる通り、立ち上げの苦しさを味わわなかった自分にどこか引け目を感じていた真夏さん。

だからこそ「出来上がった」乃木坂に入ってきた3期生以降のメンバーに対しシンパシーを覚えた。そして「乃木坂」という大きい看板ゆえに最初から多くを求められ、それに懸命に応える後輩たちに心からのリスペクトを抱いた。

あとはもうウイニングランだけかと思っていた自分のアイドル人生。

でも、そんな後輩の姿を見て「自分ももう一度、全力で走るのもいいもんだなあ」と思った

なんて素敵なんだろう。

あなたたちのおかげで、私も初心を取り戻せた。
必死に「乃木坂であろう」とする後輩たちへの全肯定

そして最後の最後に真夏さんが伝えたのはこの言葉でした。

「キャプテンには踏ん張らなければいけない時があるから」、
「梅のことを全力で支えてあげてください」。

梅を頼む

キャプテンという立場。

秋元真夏が(そして桜井玲香が)その笑顔の裏に隠してきた苦悩。

ここまではっきりと語ったのは、梅ちゃんのためですよね。

本当の意味でわかってあげることはできないかもしれない。
でも。どうか。思いやってほしい。

キャプテンのためにも、「一緒に泣いてくれる人がいる」乃木坂であってほしい。

これを最後に言える秋元真夏は、本当に素敵なキャプテンでした。



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タオル補正
前の記事で書いた通り、秋元真夏の復帰は衝撃を与え強い反発をもたらしました。

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ゲームチェンジャー


真夏さん復帰まで、乃木坂において握手対応はあまり重視されていませんでした。

いや、これは言い過ぎですね。
初期の一番人気は「剥がしに抵抗してファンの手を離さない」松村沙友理でしたし、西野七瀬の成り上がりも握手対応の良さが大きな要因でしたから。

でもAKB48に対するカウンターというグループの成り立ちゆえか「媚びない」ことを是とするファンも一定数いました。
極論を言えば「乃木坂のビジュアルがあればファンに媚びる必要なんかない」と。

しかし真夏さんは「釣り師」と呼ばれるその抜群の対応で瞬く間に握手人気を上げていきます。

5th『君の名は希望』の個別握手会では既に白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理の御三家と西野七瀬、生田絵梨花そして深川麻衣に次ぐ7番手の位置につけます。
続く6th『ガールズルール』では御三家となーちゃんの30/30部フル完売に続く28/28を達成。ちなみにこれ以降すべてのシングル個握でフル完売を続け、21stから免除となりました。

最初期から絶対的な存在である御三家と「ピープルズチャンプ」西野七瀬を脅かす存在にまでなったのです。

その躍進は周囲のメンバーにも大きな影響を及ぼしたのでしょう、真夏さんの加入以降に明らかに他のメンバーの握手対応も良くなったと言われています。(いわゆる「真夏ショック」です)

これにより握手人気の二極化が進みます。

真夏ショックに対応できたメンバー(例えば桜井玲香、深川麻衣、若月佑美)は6th『ガールズルール』から一気に多部数でフル完売に近い数字に伸ばしてきます。少し遅れて衛藤美彩もこれに続きました。
逆に対応できなかった=釣り対応を苦手としたメンバーの握手人気は伸び悩みます。
最も顕著な例は市來玲奈でしょうか。彼女以外にも若手メンバーのほとんどが苦戦を強いられます。

6thから10thあたりは上10人(さきに名前を挙げた9人+生田絵梨花)は30部フル完売。それ以外のメンバーは一桁完売という感じでした。

この結果として生じたのは、いわゆる「運営序列」を決める要素の変化。
あまりにはっきりした差が出たため、握手人気を無視しきれなくなったのです。
初期からいわゆる「運営推し」と目されていたメンバーの何人かがこの時期にアンダーを経験することになります。
(余談ですが次にフル完売メンバーとなるのはアンダラ2ndシーズンの大ブレイクを受けての齋藤飛鳥でした)

つまり秋元真夏がグループ内の握手対応を底上げし、それを一因として「握手人気重視」という傾向が生まれた。そしてそれは現在に至るまで続いている

真夏さんはゲームチェンジャーだったのです。

長い目で見れば、これがグループにもたらした影響は非常に大きかった。

そりゃ「媚びる必要なんかない」と思っていた人だって、目の前で実際に媚びて…いや愛想良く接してくれたら嬉しくないわけがありません。

握手会商法の是非や個人的な好悪はともかく、乃木坂が現在の大きさにまで発展した要因のひとつとしてこの「こんなに綺麗な子がこんなに愛想よく接してくれる!」という驚きがあるのは否定できないでしょう。

すなわち真夏さんはゲームチェンジャーであったと同時に、グループが大きくなるための重要なターニングポイントともなったのです。

だいぶ前からほとんど使われなくなりましたが「握手特化型」という言葉があります。

歌も踊りも苦手でビジュアルも目を引く美人というタイプではない(失礼)彼女はこれに該当するでしょう。

個人的にこの言葉から受けるイメージは「計算高い野心家」。
まあこれは裏返せばクレバーでセルフプロデュースが上手いということなんでしょうけれど。

しかし真夏さんはこのイメージから少し外れていました。

賢いし、目立ちたがりなのは間違いない。
そんな他推しのファンからすると非常に厄介な存在なのですが笑、どこか憎めない。

それは彼女の溢れる愛嬌、そしてその源となる人柄によるものであることが次第に明らかになります。

個人的に印象に残っているのが映画『超能力研究部の3人』のメイキングで、怒る演技ができないため共演者からアイドルとしての彼女を全否定する挑発的な言葉を投げかけられる(という仕込み)も一切言い返さないで我慢してしまう姿。

後にメンバーから「何をしても怒らない」と言われた彼女の人柄が垣間見えます。

そして真夏さんが完全に馴染んだのが見て取れたのが2014年4月『乃木坂って、どこ?』での「秋元腹黒い裁判」。

普段からメンバーとスタッフさんしかいない現場でも肌を見せる格好をしている真夏さん。
樋口日奈が「普段から周りの目を引こうとしてるのかな?」と疑問を差し挟むと彼女はこう答えます。

「逆に…なんで気を引いちゃいけないのかな、って」

「いいぞ!」と喝采を送るバナナマンのふたり。

黒石さんが初めて発動したのはこの時です。

この時点ではもう完全に真夏さんが受け入れられていて、いじりとして成立しているのが明確にファンに伝わる内容でした。

ちなみに、この少し前に例の「真夏、おかえり」があり西野七瀬とのわだかまりも解消しています。

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8年後からの第2章


冠番組では「あざとぶりっ子」と「頭がデカい」というたったふたつの武器で大活躍でした。

困った時の真夏さんという感じで正直食傷気味…というか私は完全に食傷していましたが笑、大いに貢献してくれました。(これは2代目いじられスター新内眞衣が登場するまで続きます)

既に述べたように瞬く間にトップ層に迫る人気を得た真夏さん。

しかし、立ち位置としては基本2列目でした。

ざっと並べると、

4th5th 福神
6th~8th 3列目
9th~31st 福神

例外は17th『インフルエンサー』が初のフロント(左端)。
19th『いつかできるから今日できる』は3列目。ただこれは『あさひなぐ』出演メンバー優先のフォーメーションだったからですね。
24th『夜明けまで強がらなくてもいい』も3列目。
そして29th『Actually…』は中西アルノの保護者としてフロント。こちらは右端。

ベストグリッドはフロント端2回
結成日の「センター横」というポジションに再び立つことはありませんでした。

バイプレイヤーと呼ぶには存在感が大きすぎる。不動のレギュラー。
だけど、エース級ではない。
『キャプテン翼』でいえば「石崎くん」というところでしょうか。

写真集も結構売れてるけどめちゃめちゃ売れているというほどでもない、なんというか2列目として妥当な売れ行き。

個人的にライブでは「人気の割に抜かれない」印象もありました。


そんな「実に2列目」な活躍を続けていた真夏さん。

しかし2019年、彼女の乃木坂人生を大きく変える出来事が起きます。

2代目キャプテンに就任

ここから彼女の第2章が始まります。

卒コンで本人の口からも語られましたが、当時多くのファンも桜井玲香より年上である真夏さんがキャプテンになることに違和感を感じていました。

明らかなショートリリーフ。(当時は29歳までグループにいてくれるとは思っていませんでした)
であればどう見ても未来のキャプテンである梅澤美波にこのタイミングで引き継いでしまった方が良いのでは、と。

でも今にして思います。
あそこは真夏さんしかなかった

もしあの時点で梅ちゃんがキャプテンになっていたら。
1期2期の卒業ラッシュでそのたびにライブを締めるコメントをしなければならなかったら。
さすがの梅澤美波でも苦しかったのではないでしょうか。

誰かが卒業するたびに全力で悲しんで心から溢れる惜別の言葉を贈る

これはやはり1期生である真夏さんならではのことでした。

キャプテン就任後、保護者として後輩メンバーとTV出演したり歌番組でコメントを求められる機会が増えます。

「出しゃばり」「桜井はそんなに前に出てこなかった」「キャプテンなんだから他のメンバーを立てるのが役目だろ」

そんな批判の声もありましたし、正直私も「ずいぶん出てくるなあ」ぐらいは思っていました。

ただ1期生へのリスペクトが強い3期生は当時まだ遠慮が見えたし、4期生はよちよち歩きでした。
そんな後輩たちに外番組の場数を踏ませるにあたり、真夏さんのサポートは必要だったのでしょう。


就任した時に「3年は頑張ろう」と決意したそうです。

その通り、3年半に渡ってキャプテンを務めました。

その間に卒業したメンバーは実に19人。
そして新4期生と5期生の加入。

どんどん減っていく盟友たちを見送り、後輩たちを励まし、新人たちを暖かく迎え
変わりゆくグループを支え続けました。

まして、コロナ。

乃木坂が一番難しいこの時期を越えて今なお女性アイドルグループとしてトップに君臨しているのは、秋元真夏の働きを抜きにしては語れないでしょう。

きっと苦しいことも多かったと思います。

しかしキャプテンとしてのこの3年半は彼女自身のキャリアにとっても非常に大きなプラスになったのも間違いありません。

真夏さんの人柄の良さとコメントの確かさが一層磨かれ、それが多くの人の目に明らかになったのはキャプテン就任以降のことです。

最後に今後の彼女について。

まあ言うまでもなく「タレント」ですね。

歌もダンスも演技も得意じゃないけれど、愛想が良く気配りもできて頭の回転が速い。

グループを支えてきたそのストロングポイントを活かして活躍されることを願っています。

秋元真夏さん、約11年本当にお疲れさまでした。


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タオル補正
2023年1月7日、公式ブログで秋元真夏さんが卒業を発表しました。

まずは彼女の歩みを振り返りましょう。

理解不能


2011年8月21日、すなわち乃木坂46結成日。

その日に暫定選抜メンバーのフロント(センターの隣)として写真に写っていた彼女ですが「学業都合」によりそのまま活動を休止します。

次に我々の前に現れたのは1年と少し後、2012年10月に放送された『乃木坂って、どこ?』。

その日は4thシングルの選抜発表でした。
まず行なわれた、それまでの「七福神」が「八福神」になるという説明にざわつくメンバーたち。

そして最初に発表された3列目の端は、高山一実。

衝撃が走ります。

乃木坂46が見た最初の地獄『16人のプリンシパル』。
そこで「覇王」生田絵梨花に次ぐ結果を残したかずみんが3列目の端。
つまり、あのもがき苦しんだ日々が何らポジションに反映されていない

そう感じたメンバーが多かったといいます。

発表は続きます。
なぜか後ろから前にではなく、3列目、フロント、そして最後に2列目を発表するという違和感のある流れ。

フロントは生駒里奈、生田絵梨花、星野みなみの「生生星」。
そして2列目はキャプテン桜井玲香に白石麻衣、橋本奈々未、松村沙友理の御三家が並びます。

残すは2列目一番右。そして福神最後のひとり。

可能性の高そうなメンバー、特に中田花奈が繰り返しカメラに抜かれる中で読み上げられた名前は。

 秋元真夏

「は?」
メンバーの間に声にならないその叫びが響きます。

理解不能

次にカメラが抜いたのは、番組収録を見学していた私服姿の真夏さんでした。
その時から既にノースリーブでミニのワンピースというのがさすがというか笑

レッスンにはこれ以前から参加していたのでメンバーたちにとって「見知らぬ人」ではありません。

でも結成から1年以上休業しデビュー当初の厳しい状況も知らず、プリンシパルという地獄も味わっていない彼女が、いきなり福神?

選抜もアンダーも、誰もがこわばった表情のままでした。

わざわざ「八福神」などというポジションを用意し、発表の順番を最後に回してまで祭り上げる。
初期の運営が何度も繰り返した悪しき習慣、AKB的な残酷ショー。

そのダシに使われた中田花奈は収録後に泣き叫び、あおりを食って福神から外れた西野七瀬はスタッフに「大阪に帰ります」と告げたそうです。
この時に生まれたなーちゃんとの確執は2014年2月の2ndバスラでの「真夏、おかえり」まで1年4ヶ月も引きずることになるのです。

さらにそのすぐ後の『乃木どこ』。
真夏さんをフィーチャーするために行なわれたのはなんと真夏vs選抜全員、1対15の対決企画でした。

これも今にして思うととんでもない企画ですね。

もちろん「茶番」であり「台本ありのバラエティ」。

松村沙友理「日村さんのいいところ山手線ゲーム」、井上小百合「わんこうどん早食い」、生駒里奈「水中息止め」と敢えて自分の苦手なことを対決にして「いやそれお前勝つ気ないだろ!」と設楽さんに突っ込まれます。

最終対決で生駒ちゃんが1秒で顔を上げ「苦しかった…」。
真夏さんが8勝7敗で勝利。

それでも、画面から終始伝わってくるのは隠し切れないピリピリしたムードでした。

西野七瀬とはこの時「手押し相撲」で対決したのですが、至近距離で押し合いをしながら一度もふたりの視線は交わらなかったそうです。

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完璧な答え


今にして思えば、秋元真夏は乃木坂のメンバーとファンが初めて経験する「異物」だったのです。

もちろんファンは猛反発しました。

真夏さんが凄いのはここからです。

選抜発表の放送直後(なんと0時28分!)に初のブログ更新を行い「今日から復帰することになりました」「がんばります」とコメントしていた彼女。

しかし放送を観たファンからの猛烈な拒否反応を目にし、その翌日に再びブログをアップするのです。

その内容がこちら。


 発表から1日

 4thシングルの選抜メンバーの発表から1日が経ち、いろんな方の気持ちや意見もたくさんたくさん伝わってきました。

 また改めて、いきなりこのポジションに立たせていただいていることがあらゆる人に迷惑をかけてしまったり悲しませてしまっているんだということもわかりました。

 じゃあこの場にいる私はどうするべきなのか?と何回も何回も真剣に考えました。

 私なんかがいつまでもクヨクヨしてる場合じゃないんです。

 今はチャンスを与えていただいた。

 だからメンバーや、メンバーのことを応援してくださっている方々の色々な気持ちを背負って、今の状況に決して甘えないで一生懸命全力で進んで行かなきゃいけないんです。

 もらったチャンスは、チャンスのままにしておいちゃいけないと思うんです。

 いただいたチャンスの中で一生懸命努力して、いつか自分の持っている力と結びついたとき、そのときがみなさんに認めていただける時なんじゃないかなと感じています。

 なので今は賛否両論すべてを受け止めて、一歩一歩前に進みながら一生懸命取り組んでいこうと思います。

 最後にたくさんのコメントをくださった方々、ありがとうございました(/ _ ; )

 応援してる!とかこれから頑張ってね!って言ってもらえたことがすごく嬉しくて元気がでました。

 これから私は乃木坂46で頑張って行きます。

(引用元:「あれから1日」乃木坂46秋元真夏公式ブログ 2012.10.09)

いや正直今回この記事を書くにあたって初めてこのブログを読んだんですよ。(私も当時真夏さんの抜擢に反発を覚えていたのでブログをチェックしていなかった)

衝撃ですね。

わずか1日でこれを書ける。

その後に「異物」となってしまった堀未央奈中西アルノはもとより、現在に至るまで数多くの乃木坂メンバーが苦しんできた「抜擢」「初選抜」「初センター」というポジションの重み。「私なんかがここにいていいのか」という問いかけ。

それに対する完璧な答えがここにあります。(「賛否両論すべてを受け止め」る必要はないと思いますけど)

「チャンスを活かすことこそがチャンスを与えられた者の使命であり、それこそが与えた者たち(=運営)と与えられなかった者たち(=メンバー)に対する礼儀である」

このグループアイドルにおける真理-ただわかってはいてもなかなかそう発言するのも実践するのも難しい-に彼女はこの時点で到達しているのです。

もの凄い。空恐ろしいと言ってもいいくらい。

いわゆる「メンタルの強さ」とは異質なもののように思います。

むしろ自分自身を理屈で納得させて無理矢理にでも前に進ませる力というか。

この「クレバーさ」と「我慢強さ」が合わさった結果である、一種の「自己実現力」。

この彼女の最大の武器が、期せずしてアイドル人生の第一歩で花開くことになったのです。


まだ復帰までしか書けていないのですが笑、長くなりましたので続きます。

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びーむ色調補正3
前の記事ではDAY1の印象に残ったシーンを纏めました。



当記事ではDAY2について。

『Actually…』の完成形


セットリストはこちらです。

Overture

<2017年>
01. インフルエンサー(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
02. 逃げ水(センター:岩本蓮加、与田祐希)
03. いつかできるから今日できる(センター:齋藤飛鳥、賀喜遥香)
04. スカイダイビング(センター:秋元真夏、梅澤美波)
05. 三番目の風(センター:与田祐希)

<2018年>
06. 日常(センター:久保史緒里)
07. 誰よりそばにいたい(センター:佐藤楓)
08. キャラバンは眠らない
09. ジコチューで行こう!
10. 空扉
11. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:西野七瀬)

<2019年>
12. ありがちな恋愛(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
13. 夜明けまで強がらなくてもいい
14. Sing Out!
15. 4番目の光

<2020年>
16. 毎日がBrand new day
17. I see...
18. しあわせの保護色(センター:秋元真夏、齋藤飛鳥→白石麻衣)
19. シンクロニシティ(センター:白石麻衣)
20. 世界中の隣人よ
21. Route 246

<2021年>
22. 僕は僕を好きになる
23. ごめんねFingers crossed
24. 君に叱られた
25. 最後のTight Hug(センター:生田絵梨花)

<2022年>
26. 絶望の一秒前
27. 届かなくたって…
28. Actually…

29. 制服のマネキン(センター:遠藤さくら)
30. 世界で一番 孤独なLover(センター:齋藤飛鳥)
31. 他人のそら似
32. おいでシャンプー(センター:秋元真夏)
33. 夏のFree&Easy(センター:賀喜遥香)
34. 太陽ノック(センター:筒井あやめ)
35. 裸足でSummer

<オーケストラコーナー>
36. きっかけ
37. サヨナラの意味(センター:秋元真夏)
38. 君の名は希望(センター:齋藤飛鳥)

EN1. ガールズルール
EN2. ロマンスのスタート
EN3. 乃木坂の詩


DAY2は2017年から2022年の曲を中心にしたセトリということで、古参のおっさんからするともう最近の曲たちです笑

印象に残ったシーンを挙げていきます。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは休養十分で出走の与田祐希

影ナレは乃木坂46合同会社代表、今野義雄氏。

オープニングは5期生から順に期別での登場。
5期生井上和に触発されたか、遠藤さくらが「4期生でーす!」と彼女らしからぬ元気さで挨拶。すると梅澤美波も負けじと声を張り上げ、鈴木絢音はもはやヤケ気味に「2期生でーす!!」。
その後まったり登場する1期生というコントラストも良かった。

『逃げ水』。大園桃子の位置に立ったのは岩本蓮加でした。

この日の『スカイダイビング』はちゃんとヒコーキ振り付けやってくれて嬉しかった笑

『三番目の風』、こちらのセンターは与田祐希!走りながら「桃」ポーズを決めてみせます。

『日常』センターは久保史緒里。これについては別途書きます。

『誰よりもそばにいたい』。
佐藤楓が語るアンダラへの想い。7万人のうち何人に届いたかはわからないけれど。
ラストをハモったのはアンダーの矜持でしょう。

齋藤飛鳥のMC「生きて帰れないぐらい頑張らないと」。

そして西野七瀬登場。『帰り道は遠回りしたくなる』。
後ろで大泣きする佐藤楓

間のVでの遠藤さくらの「先輩のポジションに入るプレッシャーって本当に凄くて」という発言。

雨の中での『夜明けまで強がらなくてもいい』。

『Sing Out!』で顔を見合わせてニッコリするれんたま=岩本蓮加阪口珠美

『しあわせの保護色』では背後の仕切り板が動いていて「まいやん出るな」から予想通りの白石麻衣登場。予想通り泣く梅澤美波

『世界中の隣人よ』。
目を潤ませる山下美月。大きく息をつく早川聖来
コロナ禍初期の全てが突然に止まったあの日々は、メンバーにとって我々の想像以上に辛い時期だったのだろうと思わせます。

『ごめんねFingers crossed』で前日同様に美しい掛橋沙耶香

そして『最後のTight Hug』で生田絵梨花登場!他事務所の人も来た!即泣く秋元真夏岩本蓮加梅澤美波そして久保史緒里という3期生たちも軒並み泣いています。

ここまでの25曲で「今日はここまで」が流れますが、いやこの日は2022年も含むはずでは笑

そして『Actually…』のイントロが流れ、中西アルノが真ん中に進み出ます。
ややまばらな拍手。歌い出した彼女は涙声でした。

中西さん一本かぶりだったオリジナルとは歌割から変更されていました。
「普通の」乃木坂のシングル曲のようにメンバーが順に歌い繋いでいき、それに伴い順に抜かれていくカメラワーク。

オリジナルと(中西さん活動自粛中の)齋藤飛鳥・山下美月Wセンター版を足して2で割ったようなこの日のバージョン。

私は、これこそが『Actually…』の完成形だと感じました。

騒動を受け止めつつ、中西さんをスポイルしない。
まあ言ってしまえばそのバランスを取りにいっただけだとは思います。

それはその通りなのですが、思いのほか出来がいい。
オリジナルがいかに「出来上がりを無視してインパクトだけ狙いにいった」ものであるのかを浮き彫りにしたというか。

Wセンターバージョンの時も同じこと言いましたけど、最初からこれやっときゃ良かったんですよ。

ひとつだけ苦言を呈すなら、Wセンター版では裏センターとして存在感を発揮していた与田祐希が中西さんの陰に隠れて完全に見えないのでポジションを半ずらしにしてほしいです笑

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とてもとても幸せな時間


バスラの印象に残ったシーンに戻ります。

『Actually…』の余韻が残る中、モニターには遠藤さくらが27thシングルでセンターに選ばれた際のブログが映し出されます。

 とにかく私は、
 どう思われても何を言われても、ただ前を向いて頑張り続けるしかないです。



そこからの『制服のマネキン』。半泣きのさくちゃん。震える指先。

齋藤飛鳥の「ここにいるみんなのことがとっても大切です」という言葉。

レアなフルサイズの『裸足でSummer』!

アンコール、メンバーが東側ステージと西側ステージに分かれて登場することがアナウンスされ、ひとりずつ交互に発表していきます。6thバスラ「シンクロニシティライブ」のアンコールで神宮と秩父宮のメンバーを交互に発表したやつの再現ですね。

ここで卒業生も登場することが発表され大歓声。本編には出演しなかった高山一実松村沙友理も登場。

いくまいさゆ=生田絵梨花白石麻衣松村沙友理の揃い踏み。

そしてまいやんが叫びます。

 日産スタジアムぅ~
 出し切れぇぇぇ~!!

『ガールズルール』。
もう場内は完全に歯止めが利かない状態になっていました。

白石麻衣松村沙友理の「バルシャーク」。その視線の先にはバナナマンのふたり。日村さんの本家(ではない)バルシャーク。とてもとても、幸せな時間。

続く『ロマンスのスタート』で煽ろうとするも息が切れて声を出せない西野七瀬

気がつけば生田絵梨花齋藤飛鳥をガッチリと「生田固め」に捕らえ、西野七瀬にハグされた与田祐希が大粒の涙を流していました。

なんだ。なんだこれ。
もう二度と見られなかったはずの光景が、今まさに繰り広げられている。

幸福感、いや多幸感。

ずっと甘噛みする高山一実すらそれを増幅します。

秋元真夏の締めの言葉がまた良かった。

 素敵なメンバーたちと一緒に乃木坂を作ってこれたことが、人生の誇りになりました

キャプテンになってから彼女は力のある言葉を語れるようになったと思います。


続きます。

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びーむ色調補正3
2021年12月15日、乃木坂46生田絵梨花のラストライブ。

前日(DAY1)の記事はこちら。
 

ホームから旅立つ勇気


セットリストはこちらです。

Overture
01. あなたのために弾きたい
02. 何度目の青空か?
03. 制服のマネキン(センター:生田絵梨花)
04. おいでシャンプー(センター:生田絵梨花)
05. 会いたかったかもしれない(センター:生田絵梨花)
06. ぐるぐるカーテン(センター:生田絵梨花)

<期別with生ちゃんコーナー>
07. I see…
08. 三番目の風
09. アナスターシャ
10. 白い雲にのって
11. あらかじめ語られるロマンス(センター:生田絵梨花)

12. 無表情(生田絵梨花、秋元真夏)
13. 偶然を言い訳にして(生田絵梨花、齋藤飛鳥、樋口日奈、和田まあや)
14. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:向井葉月)
15. 13日の金曜日(センター:山崎怜奈)
16. ここじゃないどこか(生田絵梨花、星野みなみ)
17. やさしさとは(生田絵梨花)
18. 羽根の記憶

19. 命は美しい(センター:生田絵梨花)
20. インフルエンサー(センター:生田絵梨花、齋藤飛鳥)
21. シンクロニシティ(センター:梅澤美波→生田絵梨花)
22. Sing Out!
23. 裸足でSummer
24. ガールズルール(センター:生田絵梨花)
25. 最後のTight Hug

EN1. 歳月の轍
EN2. 君の名は希望(センター:生田絵梨花)
EN3. ダンケシェーン(センター:生田絵梨花)


生田絵梨花の卒業について書きたいことは前日の記事で概ね書けた気がしますので、この日はシンプルに印象に残った場面を振り返っていきたいと思います。(主語目的語が省略されている場合はすべて生田絵梨花です)

ビジュアル仕上がってんなあメンは田村真佑賀喜遥香与田祐希遠藤さくらも可愛かった。
もちろん乃木坂メンバーは普段から可愛いんですが、こういう特別な気合が入る日にはみんな一段と綺麗になるのが本当に凄い。

花道を歩いてステージに向かう生田絵梨花。それを包み込む暖かい拍手。そして『あなたのために弾きたい』の弾き語り。

『何度目の青空か?』のイントロが流れ、観客席が青に変わっていきます。必死に感情を抑える生田絵梨花。やっぱり特別な曲なのだと思わせます。

最初のMCで「出てくる時、10年前の自分になった気持ちだった」。

しかしその後は「私のためにケンカしないで」「基本飛鳥とはホントのこと言わない」「私たちいい子ぶるもんね」「…一緒にしないで(飛鳥)」と早くもいつもの調子が出てきた感じ。

2期へのコメント「1期の私たちには理解しきれないモヤモヤがあったと思う」。

『三番目の風』、伊藤理々杏とのキメ顔残し対決が終わった瞬間すぐ真顔になる生ちゃん。この日の与田祐希はキスを要求しそれに応える生ちゃん。疲れ果てる生ちゃん。

『アナスターシャ』。生田絵梨花から離れてから涙をグッとこらえる鈴木絢音。それを慰める北野日奈子新内眞衣。観ていてふと思ったのが「スカートの短いひとから辞めていく…」。

1期年少組のMC、樋口日奈が仕切っているのにその横でマイク外してしゃべる3人(飛鳥、みなみ、まあや)。注意されても基本聞いてない笑

1期それぞれを一言で表すと?に真夏「妻」飛鳥「初恋」ちま「神対応」みなみ「お姉ちゃん」まあや「天才」。
乃木坂に入って良かったことは「人間になれた」乃木坂とは「ホーム。間違いないですよ」

「なんかしっとりしちゃった」「やだわ~」「7割ぐらいいい子ぶってた」という齋藤飛鳥のコメント。

からあげ姉妹の『無表情』は秋元真夏と。
「ずっとわがままでいいの?」という生ちゃんに「いいよ」と微笑む真夏。

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ここにいない誰かのために


この日のハイライトは間違いなくこれでしょう。『偶然を言い訳にして』。
イントロでは「あっしゅっしゅ」「いくたどーん!」など初期の黒歴史自己紹介を披露。

そして生ちゃんが呼びかけます。

 まいや~ん!ななみ~ん!さゆり~ん!かずみ~ん!

もうそれだけで、古参オタとしては涙が出てしまうんですわ笑
途中で和田まあやが袖にはけて感謝状を持ってきます。それを見て「なに感謝状って~」とまた涙にくれる生ちゃん。

曲終わりに「せ~のっ、ハイ~」でポーズを取るもオリメンのキメ台詞連発をやり損ね「一発芸やって終わりにしよう」という無礼千万な発言からオリジナルへのオマージュ再挑戦。
齋藤飛鳥の「そっちこそ」はやっぱちょっとグッとくるものがありますね。
そして生ちゃんの「憧れだったの!ありがとう~」。2021年バスラの1期ライブの記事でも書いた「年少チームはお姉さんたちに憧れ、お姉さんは年少メンバーを愛で」。それがそのまんま、我々の眼前で繰り広げられます。

関連記事:


『ここじゃないどこか』のラスト生星。「あともうちょっと、頑張ってね」と星野みなみに声をかける生ちゃん。

MCで珍しくド緊張の筒井あやめ

賀喜遥香は『I see…』について「生田さんとWセンターだったのでいつもより自信満々にどうだ!って感じでやれました」。

「山ちゃん、ブータン頼んだよ」と言われ「私、ブータンめっちゃ上手くなったんですよ!」と自慢する山下美月。というかあの動作を指してブータンと呼ぶのは正しいのか笑

「生田さんはアイドルの壁を乃木坂の可能性を拡げてくれた」と語った梅澤美波

本編ラストの表題曲6連発。個人的には掛橋沙耶香に感動しました。
ちょっと前までかなりダンスに苦労している印象が強かった彼女。選抜入りしてすぐの大舞台。先輩たちに交じってライブのクライマックスで踊るのは怖かったのではないでしょうか。
カメラに抜かれる機会があまり多くなかったのでどれほどこなせていたかは正直分かりませんが、頑張ったんだろうなあと思いました。

『シンクロニシティ』の遠藤さくらの笑顔。「パッと花が咲いたような」と賀喜遥香が評したあれです。

『Sing Out!』へのブリッジで走りながら「私たち息も絶え絶えですよ、か弱き少女たちがこんなに頑張っているんだから、皆さんもクラップお願いします」と訴える齋藤飛鳥

この曲の頭、フロントでしゃがんだ生ちゃんが左の遠藤さくらと目を合わせてニコッと笑い、振り向いて右の久保史緒里と同じようにするのですが、これがなんか暖かくて。
観ていて嬉しくて切ない。

そして個人的にこの曲はつい阪口珠美を目で追ってしまうのですが、クラップする振り付けの部分で身体をひねってビタッと止まって手を打つのが凄くかっこよかった。

『最後のTight Hug』では「君を連れ去りたいよ」の部分で本当に生ちゃんを連れ去ろうとするくぼした(久保史緒里山下美月)。

卒業ソロ曲『歳月の轍』ではラスサビで感極まります。

『君の名は希望』。滂沱の涙を流す遠藤さくら

ラスト「私らしく笑顔で締めくくれたら」と言って『ダンケシェーン』。
背後で齋藤飛鳥和田まあやが顔を歪めて泣きます。(これは「私が卒業したらどうする?」とまあやが飛鳥に聞いたためらしい)

横浜アリーナの外周を1周する生ちゃんとその後を歩く1期生たち。
後輩たちは生ちゃんに近づいて言葉を交わしまた下がっていくのですが、うっかり1期生の壁の内側に入ってしまい途方に暮れる与田祐希。

そして生田絵梨花からの最後の言葉はこれでした。

 乃木坂に入って良かったって、心から思ってます



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伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

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