ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:西野七瀬

びーむ色調補正3
前の記事ではDAY1の印象に残ったシーンを纏めました。



当記事ではDAY2について。

『Actually…』の完成形


セットリストはこちらです。

Overture

<2017年>
01. インフルエンサー(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
02. 逃げ水(センター:岩本蓮加、与田祐希)
03. いつかできるから今日できる(センター:齋藤飛鳥、賀喜遥香)
04. スカイダイビング(センター:秋元真夏、梅澤美波)
05. 三番目の風(センター:与田祐希)

<2018年>
06. 日常(センター:久保史緒里)
07. 誰よりそばにいたい(センター:佐藤楓)
08. キャラバンは眠らない
09. ジコチューで行こう!
10. 空扉
11. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:西野七瀬)

<2019年>
12. ありがちな恋愛(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
13. 夜明けまで強がらなくてもいい
14. Sing Out!
15. 4番目の光

<2020年>
16. 毎日がBrand new day
17. I see...
18. しあわせの保護色(センター:秋元真夏、齋藤飛鳥→白石麻衣)
19. シンクロニシティ(センター:白石麻衣)
20. 世界中の隣人よ
21. Route 246

<2021年>
22. 僕は僕を好きになる
23. ごめんねFingers crossed
24. 君に叱られた
25. 最後のTight Hug(センター:生田絵梨花)

<2022年>
26. 絶望の一秒前
27. 届かなくたって…
28. Actually…

29. 制服のマネキン(センター:遠藤さくら)
30. 世界で一番 孤独なLover(センター:齋藤飛鳥)
31. 他人のそら似
32. おいでシャンプー(センター:秋元真夏)
33. 夏のFree&Easy(センター:賀喜遥香)
34. 太陽ノック(センター:筒井あやめ)
35. 裸足でSummer

<オーケストラコーナー>
36. きっかけ
37. サヨナラの意味(センター:秋元真夏)
38. 君の名は希望(センター:齋藤飛鳥)

EN1. ガールズルール
EN2. ロマンスのスタート
EN3. 乃木坂の詩


DAY2は2017年から2022年の曲を中心にしたセトリということで、古参のおっさんからするともう最近の曲たちです笑

印象に残ったシーンを挙げていきます。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは休養十分で出走の与田祐希

影ナレは乃木坂46合同会社代表、今野義雄氏。

オープニングは5期生から順に期別での登場。
5期生井上和に触発されたか、遠藤さくらが「4期生でーす!」と彼女らしからぬ元気さで挨拶。すると梅澤美波も負けじと声を張り上げ、鈴木絢音はもはやヤケ気味に「2期生でーす!!」。
その後まったり登場する1期生というコントラストも良かった。

『逃げ水』。大園桃子の位置に立ったのは岩本蓮加でした。

この日の『スカイダイビング』はちゃんとヒコーキ振り付けやってくれて嬉しかった笑

『三番目の風』、こちらのセンターは与田祐希!走りながら「桃」ポーズを決めてみせます。

『日常』センターは久保史緒里。これについては別途書きます。

『誰よりもそばにいたい』。
佐藤楓が語るアンダラへの想い。7万人のうち何人に届いたかはわからないけれど。
ラストをハモったのはアンダーの矜持でしょう。

齋藤飛鳥のMC「生きて帰れないぐらい頑張らないと」。

そして西野七瀬登場。『帰り道は遠回りしたくなる』。
後ろで大泣きする佐藤楓

間のVでの遠藤さくらの「先輩のポジションに入るプレッシャーって本当に凄くて」という発言。

雨の中での『夜明けまで強がらなくてもいい』。

『Sing Out!』で顔を見合わせてニッコリするれんたま=岩本蓮加阪口珠美

『しあわせの保護色』では背後の仕切り板が動いていて「まいやん出るな」から予想通りの白石麻衣登場。予想通り泣く梅澤美波

『世界中の隣人よ』。
目を潤ませる山下美月。大きく息をつく早川聖来
コロナ禍初期の全てが突然に止まったあの日々は、メンバーにとって我々の想像以上に辛い時期だったのだろうと思わせます。

『ごめんねFingers crossed』で前日同様に美しい掛橋沙耶香

そして『最後のTight Hug』で生田絵梨花登場!他事務所の人も来た!即泣く秋元真夏岩本蓮加梅澤美波そして久保史緒里という3期生たちも軒並み泣いています。

ここまでの25曲で「今日はここまで」が流れますが、いやこの日は2022年も含むはずでは笑

そして『Actually…』のイントロが流れ、中西アルノが真ん中に進み出ます。
ややまばらな拍手。歌い出した彼女は涙声でした。

中西さん一本かぶりだったオリジナルとは歌割から変更されていました。
「普通の」乃木坂のシングル曲のようにメンバーが順に歌い繋いでいき、それに伴い順に抜かれていくカメラワーク。

オリジナルと(中西さん活動自粛中の)齋藤飛鳥・山下美月Wセンター版を足して2で割ったようなこの日のバージョン。

私は、これこそが『Actually…』の完成形だと感じました。

騒動を受け止めつつ、中西さんをスポイルしない。
まあ言ってしまえばそのバランスを取りにいっただけだとは思います。

それはその通りなのですが、思いのほか出来がいい。
オリジナルがいかに「出来上がりを無視してインパクトだけ狙いにいった」ものであるのかを浮き彫りにしたというか。

Wセンターバージョンの時も同じこと言いましたけど、最初からこれやっときゃ良かったんですよ。

ひとつだけ苦言を呈すなら、Wセンター版では裏センターとして存在感を発揮していた与田祐希が中西さんの陰に隠れて完全に見えないのでポジションを半ずらしにしてほしいです笑

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とてもとても幸せな時間


バスラの印象に残ったシーンに戻ります。

『Actually…』の余韻が残る中、モニターには遠藤さくらが27thシングルでセンターに選ばれた際のブログが映し出されます。

 とにかく私は、
 どう思われても何を言われても、ただ前を向いて頑張り続けるしかないです。



そこからの『制服のマネキン』。半泣きのさくちゃん。震える指先。

齋藤飛鳥の「ここにいるみんなのことがとっても大切です」という言葉。

レアなフルサイズの『裸足でSummer』!

アンコール、メンバーが東側ステージと西側ステージに分かれて登場することがアナウンスされ、ひとりずつ交互に発表していきます。6thバスラ「シンクロニシティライブ」のアンコールで神宮と秩父宮のメンバーを交互に発表したやつの再現ですね。

ここで卒業生も登場することが発表され大歓声。本編には出演しなかった高山一実松村沙友理も登場。

いくまいさゆ=生田絵梨花白石麻衣松村沙友理の揃い踏み。

そしてまいやんが叫びます。

 日産スタジアムぅ~
 出し切れぇぇぇ~!!

『ガールズルール』。
もう場内は完全に歯止めが利かない状態になっていました。

白石麻衣松村沙友理の「バルシャーク」。その視線の先にはバナナマンのふたり。日村さんの本家(ではない)バルシャーク。とてもとても、幸せな時間。

続く『ロマンスのスタート』で煽ろうとするも息が切れて声を出せない西野七瀬

気がつけば生田絵梨花齋藤飛鳥をガッチリと「生田固め」に捕らえ、西野七瀬にハグされた与田祐希が大粒の涙を流していました。

なんだ。なんだこれ。
もう二度と見られなかったはずの光景が、今まさに繰り広げられている。

幸福感、いや多幸感。

ずっと甘噛みする高山一実すらそれを増幅します。

秋元真夏の締めの言葉がまた良かった。

 素敵なメンバーたちと一緒に乃木坂を作ってこれたことが、人生の誇りになりました

キャプテンになってから彼女は力のある言葉を語れるようになったと思います。


続きます。

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27thと『夜明け』の共通点


前の記事の最初で遠藤さくらセンターについて「ここで来てしまったか、というのが発表直後の私の偽らざる心境です」と書いておきながらその理由まで書ききれていませんでした。

まあ言うまでもないかもしれませんが、27thシングルのセンターというのはなかなかに厳しい立場だからです。

ミーグリの完売状況を見ないことには断言はできませんが、個人的には27thのセールスは前作よりさらに微減すると考えています。
理由はファンのオンライン慣れによるミーグリ離れ。

さらに舞台出演メンバーなどの欠席により、発売する部数自体が1,060から1,012へ減っています。すごくざっくり計算しても2万枚ぐらいの売り上げに対するマイナス影響はあるでしょう。これはなかなかにキツい。

でもそれだけではありません。

今回のさくちゃんセンターにはふたつの史上初がありました。

「抜擢センター」が再びセンターに立つこと。そして1期生以外で複数回のセンターを務めること。

人によってはこれをもって「次の乃木坂の顔」として遠藤さくらが指名された、と捉えるかもしれません。まあいかにもアンチが騒ぎそうな采配です。

ただ私は前の記事で書いた通りむしろ逆に受け止めていて、「アフター飛鳥」候補の4人の均衡を取るために最も押し出すべき(率直に言えば4人の中で最も後ろにいる)さくちゃんをセンターに据えたのだと考えているのですが。

いずれにせよ24th『夜明けまで強がらなくてもいい』で1度抜擢センターという最もアンチがつく場所に立たせ、再び前作割れの可能性が高いタイミングでセンターに据えるとは運営も酷なことをするもんですね。

思えば27thと『夜明け』は状況が似ています。
激減の次、さらに微減の可能性があるシングル。

エース西野七瀬を含む4人が卒業したことにより前作から激減(あくまでも「当時としては」ですが)した23rd『Sing Out!』。そこからさらに個別握手会の発売部数が減少し前作割れの可能性が高かった『夜明け』。実際に売り上げはごくわずかですが減少しました。

ここでその荷を再び4期生のさくちゃんに負わすことには賛成できませんが、こうも思います。

きっとこういうタイミングでは、周囲が支えたくなるセンターの方が良い。

それが現在ではきっと遠藤さくらなのでしょう。

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儚さと強さと遠藤さくらと


乃木坂史上でもう1枚だけ、発売前から売り上げ微減と予想されるシングルがありました。

9th『夏のFree&Easy』。
この時のセンターは西野七瀬でした。

よく比較される両者ですが、個人的には遠藤さくらと西野七瀬はキャラクターが違うと思います。
でもさくちゃんの持つ「ふわっと感」とでもいうべき空気感はやはり乃木坂感=「儚げで華奢で体温低そう」を醸しており、それゆえにどうしてもなーちゃんを思い出させるのです。

さくちゃん自身は今回のポジションについてブログでこう書きました。

 このタイミングでセンターに立つのは、正直24枚目の時よりプレッシャーを感じます。
 相当な覚悟や責任が必要だと思うし、私がそれを背負える自信はないです。

 とにかく私は、
 どう思われても何を言われても、ただ前を向いて頑張り続けるしかないです。

どうかそんなに思いつめないでほしいです。

加入当初からエース候補として扱われ、そのたびに大きな反感を買ってきた彼女。
4期センターとして臨んだプリンシパルでは1勝15敗と惨敗を喫し、『夜明け』で再び大量のアンチがつき、その後も「ゴリ押し」と言われ続けました。

それでも彼女はそのたびに乗り越えて、今なお4期Wエースとしてあの好感度抜群の賀喜遥香と並んでいるのです。

それ自体が驚異的。

あざとくない「守ってあげたい感」。そして覚悟を決めた時に見せるその強さ。

2019年全ツ大阪での『夜明け』の初披露。8thバスラでの『帰り道は遠回りしたくなる』。

逃げ出しそうになる自分を懸命に抑え込んでその場所に立ち光を放つ彼女の姿を何度も見てきました。

己の弱さを知りながらそこから逃げない強さ。これこそ遠藤さくらの真骨頂であり魅力だと思います。




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