ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:賀喜遥香

びーむ色調補正3
前の記事では印象に残ったシーンを列挙しました。

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当記事では主に「夏の座長」賀喜遥香とその両脇を固めた一ノ瀬美空、川﨑桜について書きます。

さくみくがいた夏


まずは初フロントのふたり「さくみく」。

いきなり偉そうですが、ふたりはよくやったと思います。

 音楽番組での『Same numbers』披露や全ツでフロントメンバーとしてどれだけの存在感を示せるか。
 もっとはっきり言うと「他推しのファンにどれだけ認めさせるか」が重要ですね。

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39thシングル選抜発表の記事でこんなことを書いていたのですが、それは見事に達成されたのではないでしょうか。

神宮でもふたりは輝きを放っていました。

オープニング『君に叱られた』のラスサビ前で遠藤さくらと腕を組んでニッコニコの一ノ瀬美空

『裸足でSummer』では「大好きの伝え合いっこしよう?」「苦しくなるぐらいみんなのことメロメロにしちゃ~うぞ?」と本日も絶好調の川﨑桜

アンコール中、前年の池田瑛紗と小川彩同様に繋ぎの寸劇に出てくるふたり。
さくたんの「ここにいるみんなを呪ってやる!じごくしゅわしゅわ~!」

そして最大の見せ場となったのはライブ終盤の『ありがちな恋愛』でした。

『真夏日よ』から『Monopoly』とたたみかけ、次はなんだ?と客席が待ち構えているところにあのイントロ。浮かび上がるふたつの影。
うお!ここでさくみくか!と思ったのが私だけでないことは、会場のどよめきが証明しています。

「責任も不安も葛藤も」あったけれど「本当に幸せな期間だった」と言い切った一ノ瀬美空。
「とにかく試行錯誤の毎日」で「どうすればもっと理想の表現に近づけるのかを常に模索し続けて」いたけれどそれも「かけがえのない経験になりました」と振り返った川﨑桜。

いずれ否応なしに来る「かきさく後の世界」に立ち向かうために、銀河系軍団5期生からさらなるフロントやセンターを輩出する。
フロント登用を決断した運営と期待に応えたさくみくは、その可能性を拓いてみせました。

「私たちやり切ったよね!!!!」
「私達やり切ったよ!!!」

ブログで互いにエールを送ったふたり。
堂々たるフロントでした。

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かっきーがいた夏


『好きというのはロックだぜ!』以来、3年ぶり2度目の夏の座長となった賀喜遥香

神宮でも彼女の周辺で心を揺さぶる数多くのシーンが生まれました。

後半ブロック最初の『Sing Out!』。

早々にウルウルしだす菅原咲月。曲中で泣きながら語る賀喜遥香
もらい泣きする梅澤美波久保史緒里井上和。みな「責任を負ってきた者たち」です。

そして曲が終わり再び口を開いたかっきーは「みんながヒロイン」「ファンの皆さんも主役」「誰かのヒロインとして立たせていただいている」と言葉を連ねます。

メンバーはみんな、誰かのヒロイン

まあいわゆるカワイイ系の自己肯定感と、なんならFRUITS ZIPPERの『わたしの一番かわいいところ』の歌詞と言ってることの大元は一緒だと思います。

でもそれをポップにコーティングせず茶番にも逃げず、ただまっすぐな感謝として伝える。
それはやはり乃木坂ならではであり、齋藤飛鳥に「度を超えたピュアさ」と言わしめた賀喜遥香ならではだと思うのです。

続いて10回目の神宮記念ソング『真夏日よ』。
先ほどのMCの流れからずっと泣いている菅原咲月。「まつおさん」コールがやたらとデカいのもいいなあ。

そこから『Monopoly』!
本当に楽しそうに踊る遠藤さくら賀喜遥香。それをいつものようにニッコニコで見守る井上和

『Same numbers』。
少し目を潤ませる川﨑桜。座長だったわけではないけれど、それでも責任や期する想いはあって。
さくみくにエスコートされて頬を緩める賀喜遥香

ラスト『乃木坂の詩』前のMC、6期生代表は瀬戸口心月。もの凄く緊張しながら「次はもっともっと大きい自分で」。

そして遠藤さくらの「神宮でしか味わえない感情がある」。それは我々ファンも同じで。

「ここに来て良かったんですよね」
「私たちは未来を作っていく途中」

決して自分に満足することのない彼女なりの自己肯定。

『乃木坂の詩』後の梅澤美波のMCに目を潤ませるメンバー多し。
はけながら泣いていたのはその梅ちゃんと川﨑桜

Wアンコールの『君に叱られた』も終わり、「嬉しい~、どうしよう~」と締めに困る賀喜遥香
それを引き取った梅澤美波。その後ろでそっと涙をこぼす岩本蓮加

こうして神宮4DAYSは幕を閉じました。

そう、あの時と同じ4日間だったのです。

2年前、先輩たちのいない初めての夏。
そこで先輩たちもなしえなかった神宮4DAYSを完走した時に、梅ちゃんは涙を流しながら「私たちが乃木坂46です!」と叫びました。

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そこから3期の2枚看板である山下美月と与田祐希は卒業。
そして6期生にとっては初めての全ツ、初めての神宮。

にもかかわらず、あの時プレッシャーに押しつぶされそうになりながら必死の思いで駆け抜けたのと同じ4日間をごく自然な形でクリアした。(少なくとも私にはそう見えました)

それこそがこの2年間、ちゃんとグループが前に進んできた証ではないでしょうか。

その中心にいた賀喜遥香。この日は多くの言葉で懸命にその想いを伝えてくれました。

本編ラスト『Same numbers』前のMCで「かっきーがセンターだからもう安心、全部任せられると思ってもらうことが目標だった」と語ります。

3期生にはもう本当にただ楽しい思い出を作ってほしい。
6期生にはツアーが楽しいものだということを感じてほしい。

みんな、私の心配なんてしないでただ全力で夏を楽しんでほしい。

正直「自分と闘ってきた夏」であり「夜に1人で泣いちゃったりするときもいっぱいあった」けど。

それでも最後に彼女はこう締めくくります。

 今年の夏、すっごく楽しかったです!皆さんのことが大好きです!

この言葉に救われた気持ちになったメンバー、スタッフ、ファンは多いのではないでしょうか。

かっきーの不安や葛藤。
きっと梅澤美波も久保史緒里も遠藤さくらも、田村真佑も弓木奈於も柴田柚菜も(もちろん他にも多くのメンバーが)それに気づいていたと思います。

それでも、かっきーが頑張りたいなら頑張らせてあげたい

だから信頼して任せる。
そしてその信頼に応えたかっきー。

彼女がこの夏、我々に見せてくれたもの。

それは自分の弱さを知りながら、それでも誰かのために強くありたいと願う者の強さそして美しさでした。


最後に、余談になりますがもうひとつ。

賀喜遥香が「夏の座長」のプレッシャーを語る姿を観て思ったことがあります。

井上和って、凄まじい

加入から8年、センター4回、座長も2回目のかっきーでも不安を感じる役割。
それをお披露目から2年半の間に2度も(それも10代で!)務めた和ちゃん。

与田祐希に「和を見てるともう一度頑張ろうと思わせてくれた」と言わしめたのは伊達じゃない。

我々は(というか少なくとも私は)最近ちょっと彼女の凄さに慣れ過ぎていた気がしました。

なので言うまでもないことですが、敢えて文字にしておきます。

和ちゃんは乃木坂の宝です



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タオル補正
2025年6月16日、『乃木坂工事中』内で39thシングル選抜メンバーが発表されました。

色々とトピックのある選抜となりました。

干支一周


センターは賀喜遥香。

Wセンターは次作でセンターにならないのが通例。
その前の『歩道橋』は遠藤さくらの単独センターだった。

とくれば6期生の新人抜擢センター、そうでなければかっきーだろうという大方の予想通りでした。

驚きもなければ不満もないです。
まあ消去法っぽいのがなんかひっかかりますけど笑

驚いたのは3人フロント。

何と6thシングル『ガールズルール』以来、12年ぶり
『ガルル』の時は生生星から御三家(=綺麗なお姉さんグループ)という大きな転換点でした。

しかし今回は御三家のように3人の組み合わせそのものに意味があるわけではありません。

注目すべきはかっきーの両サイドがどちらも初フロントとなる一ノ瀬美空と川﨑桜であること。
たった3人しかいないフロントのうちふたりを初フロントの5期生が占めたのです。

これが意味するのは恐らく、運営はまだ5期生から新たな「フロント級」「エース格」を輩出しようとしているということ。

「銀河系軍団」5期生から輩出されるエース格が和ちゃんひとりというのはあってはならないとずっと主張してきた私としては、この流れは大賛成です。

大人数アイドルグループで世代交代をしながらトップであり続けるという前人未到の荒野を進む乃木坂。

それができたひとつの要因は先輩たちの間に割って入るエース級が各期から生まれたことです。
(受け継がれてきた「優しい世界」とグループ愛は大前提として)

例えば27thから31stシングルあたりの「よだやまかきさく飛鳥」フロント。
これを「弱体化」とか「繰り上がりエース」と評価するファンはほとんどいないでしょう。

よだやま=与田祐希と山下美月はレジェンド1期生たちの間に割って入ってフロントに立ち続けました。
しかもふたりはそれをデビュー1年ちょいからやっていたので本当に大偉業。

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そしてかきさく=賀喜遥香と遠藤さくらはそのよだやまと齋藤飛鳥がいる間にフロントに立ち続けました。

この「フロントに割って入る」とか「センターとして従える」というのが大事なのでしょう。

別に存在感やファンの数で並び立てと言っているんじゃないです。
あくまでも「絵面で」です。(ただもちろん猛烈なバッシングを受けないためにはそれ相応のミーグリ人気も必要になるでしょうけれど)

であればなんとか遠藤さくらと賀喜遥香がいる間に5期生から「何人も」そういう存在が生まれなければならない。

それさえできていれば6期生も「かきさくと並び立った5期生」と並び立つことができるのです。

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しかし。
5期生で既にそれを達成したのは井上和だけ。

5期生の層が厚すぎて和ちゃんに次ぐ2番手がなかなか定まらず、フロント固定となるメンバーが決まらない。これは「銀河系軍団」の思わぬ弊害でした。

池田瑛紗をそうしようとしているように見えたが『ネーブルオレンジ』で引っ込めて今作も2列目にしてしまった。
小川彩を少々強引にでも据えてくるかと思ったが(そして個人的にはそれに賛成だった)、フロントから次作で3列目に戻すという腰の引けた采配。
中西アルノはどうなのか。『ネーブルオレンジ』期間の活動やファンからの支持をどう判断すべきなのか。

そして今回、さくちゃんを差し置いてフロントに配置されたのは上の3人ではなく一ノ瀬美空と川﨑桜でした。

いいチャレンジだと思います。

個人的にはグループ運営における連続性は必要だと考えていますが、それにこだわりすぎるとスピード感が失われる。
まして期別写真集をだすぐらい規格外の5期生なのですから。
6期生抜擢もあり得るこのタイミングで、5期から初フロントというのも逆に新鮮味があって良いです。

メンバーのチョイスもなかなか興味深い。

加入超初期は髪型と背格好が近いため「似ている」と言われていたふたりですが、それぞれのキャラクターが浸透した現在ではむしろ真逆の印象。

真顔だと整った顔立ちなのに「愛嬌最強」の一ノ瀬美空
トップクラスの激甘釣り師なのにどこか「気位の高いシャム猫」の川﨑桜

『超・乃木坂スター誕生!』のスキット「あま~いの大好き スイートキャンディー」でこのふたりと3人組アイドルを演じた菅原咲月が「5期生で2トップを張るくらいのあざといふたりとアイドルになっちゃった」「このふたりとやるなんて聞いてないですよ!」「ひ~ん泣」と嘆いたほどアイドル性の高いふたり。

ビジュアルも強つよですから、目につくところに置いて既存ファン以外の層にも届くのではという期待もあります。

そして音楽番組での『Same numbers』披露や全ツでフロントメンバーとしてどれだけの存在感を示せるか。
もっとはっきり言うと「他推しのファンにどれだけ認めさせるか」が重要ですね。

個人的にはせっかく今回フロントを2枚も使ったのですから、ふたりにはしっかり「箔」をつけてほしい。
あーやの時みたいに次作で3列目に下げるとかはないことを願います。

ただ6期生合流もありそうなのでなかなか難しいところなのですが。


続きます。

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前の記事までライブの内容について振り返りました。

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当記事ではライブ後につらつら考えていたことを。

美しさと難しさ


ある方が13thバスラ2日間の日のセトリとメンバー別のセンター曲を纏めておられたのですが、そちらによるとセンター回数(W含む)の上位は次の通りです。

梅澤美波(12)、久保史緒里(11)、井上和(11)
中西アルノ(9)、遠藤さくら(8)、賀喜遥香(7)
池田瑛紗(5)、筒井あやめ(4)、菅原咲月(3)
※カッコ内は回数、2回のメンバーは多数

明らかにセトリの中心になっていたのは上6人。

すなわち「精神的支柱」うめくぼ「エース」かきさく、そして「センター」アルなぎでした。

とりわけ目を引いたのは井上和と中西アルノが座長っぽい扱いになっていたことです。

基本的にこれまでのバスラは「座長」という概念が希薄、というかほぼありませんでした。
そもそも全曲披露の時代にはオリメンはオリジナルポジションに入ることが多かったですし。

しかし今回はオープニング曲でのセンターや本編ラストでの挨拶など、アンダラや全ツの座長が務める部分をアルなぎが担っていました。

「Red&Blueコーナー」でもかきさくアルなぎがそれぞれ1曲ずつ自身のセンター曲を披露。
ちなみにこの日のかきさくはライブを通じて若干引いた位置で貫録を見せていたという印象です。

そんな扱いを見て感じたのが「運営はアルさんを和ちゃんと対等のエース格にしたいんだなあ」

ただ正直個人的にはそもそもアルさん2度目のセンターについてあまりピンときていません。

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なので今回のバスラにおける和ちゃんと対等のエース格扱いはなおさら「強引だなあ」と思ってしまいます。(「とりあえずこの曲限り」であるWセンターよりさらに一段階二段階上なので)

もちろん井上和1強は彼女の負荷を考えても望ましくないし、「銀河系軍団」5期生から輩出されるエース格が和ちゃんひとりというのもあってはならない。

ではアルさん(あるいは他の5期生)が和ちゃんと同等のエース格となるにはどうすればいいのか…と考えてたどり着いた結論が「そもそもWエースというもの自体がかなり難しいんじゃないか」でした。


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理由はいくつかあります。

まず、Wエースって美しいけど不安定でもあるんです。

昔から競馬には「2強対決はどちらかが飛ぶ」が「3強対決は固く決着する」というジンクスがあります。
まあ要するに2強は不安定、3強は安定的ということです。

アイドルグループで考えてもWエースだとどちらか片方が卒業すると「戦力半減」という印象は免れません。

つまり、Wエースは「第3の存在」があってこそ完成するのです。

ここでクローズアップされるのが、ずっといわば第三極として機能してきた齋藤飛鳥の偉大さ

白石西野時代。よだやま時代(これは幻に終わった)。そしてかきさく時代に至るまで。
1期生最年少ゆえになしえた「誰とも並び立たない」というその特異な立ち位置。

それこそが乃木坂に安定性をもたらしていたのだと改めて感じます。

もっと言えば、初代センター生駒里奈がいてくれたから白石西野が成立したという側面もあります。

生駒ちゃんが運営推されに対するアンチを受けている間にまいやんとなーちゃんはそれぞれ評価を高め支持を集めることができた。

そして6thシングル『ガールズルール』でひとつの正解である白石麻衣センター。
その『ガルル』から握手会30部フル完売して御三家に追いついてみせた西野七瀬が8th『気づいたら片想い』で満を持しての初センター。

どちらも絶妙なタイミング
その後もふたりはどんどん大きくなっていくグループで人気トップとして君臨し続け13th『今、話したい誰かがいる』で初のWセンター。この時点でグループ結成から4年強が経過していました。

さらに1年半後に再びふたりがWセンターを務めた17th『インフルエンサー』で乃木坂はレコード大賞を受賞します。

どちらかがデビュー曲のセンターだったら、こうはなっていなかったはずです。

ふたつめの理由。

例によって私の思い込みですが、Wエースは「誰もが認めざるを得ない存在」と「ピープルズチャンプ」という組み合わせが美しい
白石西野では無論、前者がまいやんで後者がなーちゃんです。

和ちゃんはその美貌、そして何より加入当初から5期生の最前線に立って積み重ねてきた実績により「認めざるを得ない」の方だと思います。
それに対し、熱狂的なファンは多いものの現時点ではどうしても賛否両論になってしまうアルさんはピープルズチャンプとは言い難い
彼女がその域に達するとしたら「ファンもアンチも巻き込んで熱狂を生む」スタイルかと思いますがそれは非常に難易度が高いですね。(そしていかにも「AKB的」ではないかと)

また「初代期別センター」かつ「新人抜擢センター」となったメンバーには多くのアンチがつくので、そこからピープルズチャンプになるのは極めて困難。

「ナチュラルボーンアイドル」大園桃子をもってしてもその壁は超えられませんでした。

となると理想は初代期別&新人抜擢センターがそのままアンチも黙らせる認めざるを得ない存在へと成長し、その間に(運営主導ではなく)ファンの支持を抜擢センターと同等「以上(これ重要)」に集めたメンバーがピープルズチャンプとして並び立つこと。

そしてふたりがWセンターをやるのは自分たちより年下(ベストは同期)の単独センター誕生より後。

あれ?かきさくじゃん笑

そう、かきさくはなかなか奇跡的なバランスなんです。
これ書き始めるとめちゃめちゃ長くなるので今回は省略しますが、ふたりのパワーバランスがうまい具合に曖昧…というか行きつ戻りつ保たれてきました。

そんなふたりでも『Monopoly』で初めてWセンターをしたのは加入から約5年後。
上で書いた白石西野もしかりです。

Wエースが違和感なく成立するには、それなりの時間がかかるということなのでしょう。



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タオル補正

それが当たり前になればいいのに


前の記事では37th『歩道橋』を「3期4期5期の代表作」と評しました。

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そのセンターを任されたのは遠藤さくら

近年で最小のミーグリ部数ゆえ、セールス的には底。
これまでであれば山下美月が担ってきたであろう「一番厳しいとこ」
それを背負うところにまで遠藤さくらが来たのです。

運営からの絶対的な信頼。堂々たるエースに成長しました。
感慨深いです。

逆に、小川彩を3列目にしたのはどうなのか。
せっかく前作で一気にフロントにもってきたのだから継続性という意味でもここは2列目にしておくべきだったのでは。そうすれば38thでセンターにするという線も残ったのに。
ちょっと運営の「腰が引けた」感がして残念です。

奥田いろはの初選抜。

前作フル完売させた彼女を6期加入前に一度選抜に入れておきたいというのは理解できます。運営的にも『ロミオ&ジュリエット』に続き『1789』のヒロイン役も射止めたいろはを後押ししてあげたい気持ちはあるでしょう。

林瑠奈の選抜復帰。

これも「わかる」。私は林ちゃんの評価が高いので笑
ちゃんと喋れるかしこ。目を引く美人かつ個性のあるビジュアル。グループ内での推し変ではなく「外から」ファンを連れてくる可能性があるメンバーのひとり。だからなるべく外仕事をさせたいし選抜にしておきたいところです。

6期生が本格的に合流するとどうしても選抜発表での注目はそちらに集まるのでその前に、というのは正しい判断だと思います。

わからない…というか釈然としないのは、選抜を外れたのが菅原咲月冨里奈央であること。

私にはまた「結局落としやすいところを落としただけ」が繰り返されたように見えます。

15th『裸足でSummer』の井上小百合と伊藤万理華のように。
そして26th『僕は僕を好きになる』での北野日奈子のように。

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「アンダーを知らないメンバーをアンダーに落とすとモチベーションが心配だからアンダーでも気持ちを切らさずに活動した実績があるメンバーが落とされる」。
これは単なる推測です。

しかし運営がそう考えているようにしか見えない采配が過去にあったのも事実。
もしこれが本当なのであれば全員一度はアンダーを経験させてくれよ、とは思いますね。

例えば五百城茉央、一ノ瀬美空、川﨑桜の3人は32ndでの初選抜(抜擢センター中西アルノを除けば5期生で最初の選抜入り)から一度も選抜を外れていません。

別に3人のうち誰かが選抜から外れるべきとか言うつもりはありません。でももし今後人気が落ちて来た時に「外しづらい」。
連続選抜により清宮レイや柴田柚菜が他推しのファンからのヘイトを溜めてしまったのと同じ状況にならないかという懸念はあります。

メンバーからすれば選抜に出たり入ったりが一番辛い。かつて誰か(たしかきいちゃん)がそう語っていました。

でも個人的には「それが当たり前になればいいのに」

綺麗事なのは重々承知しています。妄想の類だとも思います。
でもあの頃は中元日芽香と北野日奈子のふたりだけだったいわゆる「ボーダーメン」が10人ぐらいいて、2~3シングルに1回ぐらい選抜入りできれば。出入りが激しいストレスを分かち合えるメンバーが何人もいて。選抜が遠すぎる閉塞感も軽減されて。

それが理想だと思ってしまうのです。

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最後に次作の予想を。

今から既に、待ち遠しいです。

38thはいよいよ6期生参加でしょう。
とはいえ表題参加ではなく期別曲での参加という4期生までのやり方に戻すと思います。

個人的には23rd『Sing Out!』の時と同じように、アルバム→シングルの順で短い期間で出してほしいです。
この時新人だった4期生はアルバムで『キスの手裏剣』シングルで『4番目の光』、そして24th『夜明けまで強がらなくてもいい』が表題初参加でした。
今回は12thバスラの円盤が2月にあるのでそこまでリリースは詰め込まないかな?という気もしますが。

39thで6期生抜擢センターというのもほぼ間違いないかと。

その場合38thの方のセンターが全ツ座長扱い(=39thはツアー終盤でリリース)でしょう。
さらに38thセンターは5月の味の素スタジアムでのバスラも最新曲センターとして迎えることになります。

それを考えるとやはり井上和かと

3年前の10thバスラ、日産スタジアム2DAYS14万人。
そこで「はじっこで何度も同じ振り付けを練習していた」5期生が、3年の時を経て堂々たる主力として6期生にその背中を見せつける

これはこの先のグループにとって必要なステップという気がしますね。

ただ井上和だと3年連続夏の座長になるのでさすがにそれは避けるとすれば賀喜遥香
さくちゃんが『歩道橋』でエースの貫録を見せただけに、かっきーにもWエースの一角として格好いいとこ見せてほしいです。

個人的には上でもちらっと書いた通り、小川彩に託してほしいと思っています。
あの若さと小さな身体で、常に期待以上のものを見せてきたあーや

高校3年生。後輩の加入。
その溢れんばかりのポテンシャルを解放するにはいいタイミングです。


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タオル補正
2024年11月9日、公式YouTubeチャンネル『乃木坂配信中』内で37thシングル『歩道橋』の選抜メンバー発表ならびに初披露が行なわれました。

「ただ単に」いい曲


個人的には、意外。

前作の選抜発表に関する記事で書いたように、年末のリリースはアルバムだと予想していました。

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6期生加入前に現体制のひと区切り。
と同時にシングルを出したらどう考えても売上枚数的には「底」となるでしょうから。

実際、シンプルに個別ミーグリ関連の数字を並べるとなかなか衝撃的です。

今作の個別ミーグリ参加人数は24人。同じく総部数は690部。
前作36th『チートデイ』は26人、745部ですからともにざっくり8%減。

その36thから既に4期生の個別免除が始まっており、37thでは遠藤さくら、賀喜遥香、田村真佑が免除で筒井あやめも5部のみ。
免除メン=フル完売メンですから直接的な売り上げ減少要因になります。

さらに5期生加入後の数字、という意味では初めて1次募集時点から参加していた(ただしフルではなく24部設定)のが30th『好きというのはロックだぜ!』。
その時が38人、1,006部なので、人数でも部数でも2年間で約2/3に減少しているのです。

その30thと比べてオリコン初週売り上げ枚数は約16%減に踏みとどまっているのですからむしろ「底堅い人気」と評価すべきでしょう。

とはいえ見た目上は厳しい数字になることは明らか。
ですから個人的には言い方は悪いですけど「アルバムでお茶を濁せばいいじゃん」と思っていました。
幸いアルバムを出してもおかしくないタイミングなのですから、なおのこと。

しかし運営はシングルリリースを選択しました。
まあトップアイドルグループだから目先の数字に捉われることなくどっしり構えていればいいんですよね。すみません、私が弱気でした笑

結果として37thは実に「エクスキューズのつかない」シングルになりました。

6期生加入もない。卒業ブーストもない(向井葉月は今作のミーグリに参加せず)。
現体制のプレーンな状態で一体どれだけの売り上げを叩き出せるのか。
ちなみに次の想定免除メンバーは金川紗耶で、最短で40thから免除と思われます。

ちょっと意地悪な言い方をすれば、運営にとってデータ取りには最適な条件
もっとシビアなことを言えば6期生が加入した時に先輩がどれだけ影響を受けるのか、現在のファンの行動様式を分析できるのではないかと。

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さて、既に発売され何度もTVで披露された『歩道橋』。
個人的にはこの曲結構好きです。

「バズり」にも「Z世代人気」にも一切色目を使わない、「ただ単に」いい曲。
でも、これこそ乃木坂ですよね。歌詞も含めて良い意味で時代性がない=エバーグリーン
『君の名は希望』をはじめとして、初期は「楽曲の乃木坂」と呼ばれたものです。

MVがまた実に良い。
「雪の世界」側でのメンバーは全員やたらめったら美しいですね。


全部好きなのですが、特に好きなポイントを5つ。

1:53、梅澤美波の柔らかな実にいい表情。
その直後のたゆたうように緩やかに舞う川﨑桜

2:06、井上和の顔面の説得力
かつて『羽根の記憶』そして1年後の『裸足でSummer』で一気に階段を駆け上がった時の齋藤飛鳥が見せた、怖ろしいほどの美しさを思い出させます。

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3:46、鼻を赤くして心底寒そうなのが可愛い賀喜遥香
4:39からさくちゃん以外のフロント4人が清々しい笑顔で走り去っていく描写に芽生える「みんないつかこんな顔でここを旅立っていくのかな」という感傷。

そして4:52の遠藤さくら。サムネにもなっているあの微笑み。


新期生ブーストも卒業ブーストもない。
歌詞もアレンジも「狙った」ところのひとつもない「ただ単に」いい曲。
メンバーの魅力が余すところなく発揮されたMV。

6期生加入前のセールス的には底になるであろうタイミングで、堂々と一切エクスキューズのつかないシングルを出してきた。

3期4期5期の世界の決定版と呼ぶにふさわしい楽曲だと思います。


続きます。

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