ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:遠藤さくら

びーむ色調補正3

有観客用のステージセット


2月の全員ライブに始まり、そこから各期別ライブでバトンをつないでいく9thバスラ。

3月下旬に開催された2期と1期に続いて、この日は4期単独ライブ。
緊急事態宣言発令によりまたも無観客配信となりました。

ただ、当初は有観客の予定だったためメインステージから花道が伸びてセンターステージがあって…という有観客ライブのセット。正直、個人的にはそれを見るだけで懐かしさがこみ上げてウルっときそうになりました。

やっぱり配信用のセットだとどうしても「歌番組のスタジオライブ」にしか見えないんですよね。


セットリストはこちらです。

Overture
01. 夜明けまで強がらなくてもいい
02. 逃げ水(センター:清宮レイ・筒井あやめ)
03. バレッタ(センター:早川聖来)
04. ぐるぐるカーテン(センター:遠藤さくら)

歴史体験コーナー
05. 水玉模様(センター:筒井あやめ)
06. ガールズルール(センター:賀喜遥香)
07. サイコキネシスの可能性(センター:遠藤さくら・柴田柚菜)
08. 世界で一番 孤独なLover(センター:田村真佑)
09. 走れ!Bicycle

10. 転がった鐘を鳴らせ!(センター:清宮レイ)
11. 狼に口笛を(センター:松尾美佑)
12. ダンケシェーン(センター:賀喜遥香)

ユニットコーナー
13. 2度目のキスから(掛橋沙耶香、黒見明香、清宮レイ、矢久保美緒)
14. ごめんねスムージー(早川聖来、筒井あやめ、松尾美佑)
15. 流星ディスコティック(賀喜遥香、田村真佑)
16. 偶然を言い訳にして(遠藤さくら、金川紗耶、北川悠理、佐藤璃果)
17. 雲になればいい(柴田柚菜、林瑠奈、弓木奈於)

18. 悲しみの忘れ方(センター:早川聖来)
19. 日常(センター:筒井あやめ)
20. 今、話したい誰かがいる(センター:田村真佑、弓木奈於)

21. I see…(センター:賀喜遥香)
22. キスの手裏剣(センター:遠藤さくら)
23. 図書室の君へ(センター:掛橋沙耶香)
24. Out of the blue(センター:早川聖来)
25. 4番目の光(センター:遠藤さくら)

EN1. 猫舌カモミールティー(センター:田村真佑)
EN2. おいでシャンプー(センター:遠藤さくら)

オープニングは『夜明けまで』。そこからシングル曲連打。

MCを挟んで先輩たちが過去に行なったライブ演出を追体験する「歴史体験コーナー」
3曲挟んで少人数のユニットコーナーへ。再び3曲挟んでからはラストまで5曲連続4期曲。

アンコールでは新曲が披露され、『おいシャン』で締めという流れでした。



柴田柚菜の「青春感」と『雲になればいい』


例によって印象に残ったシーンを挙げていきます。

『逃げ水』をもってきたのも意外ならセンターが「あやレイ」なのもちょっと意外でした。保護者役(=オリジナルの白石西野)を田村真佑と賀喜遥香にしたのはなんか納得。

早川聖来の『バレッタ』センターはなるほどと思わせました。楽曲の持つどこか不安定で妖しい雰囲気はまさに彼女そのもの。

『ぐるカー』は4期が誇る『夜明け』のフロント3人。さくかきあやめん(=遠藤さくら、賀喜遥香、筒井あやめ)強し!

最初のMCで賀喜遥香が言った「画面を飛び出す勢いで!」というコメントにファミコンディスクシステムの『とびだせ大作戦』を思い出してしまったのは私だけでしょうか。

下駄ップは…うーん、正直オリジナル自体が黒歴史だと思っていたのでこれをやるとは思わなかった。納得のいかない出来だったのか、次の曲の最中に賀喜遥香がボロ泣きしていたのはちょっとかわいそうでした。

『サイコキネシス』のセンター柴田柚菜はまさにベストマッチ。過去記事でも書いていますが彼女には独特の「青春感」がありますよね。実際にはこの春で高校を卒業しているのですが笑

「こげ!Bicycle」企画で疲労困憊になった筒井あやめの「足がフルフルフルフル…もうわかんないです」という秀逸なコメント。

『転がった鐘』ラスト、清宮レイのエルビスポーズがキメキメで良かった。

『2度目のキス』、掛橋沙耶香に真夏さんリスペクト軍団の衣装が似合うことといったら!

『ごめスム』のでっかいリボンをした筒井あやめの可愛いこと。この日の「ビジュアル仕上がってんなあ」賞もこれが決め手で彼女です。

そして個人的にはこの日のハイライト。
「うおマジか!」と思わず声が出た『雲になればいい』。

だって、オリジナルは生田絵梨花に衛藤美彩に桜井玲香ですよ。歌唱力も個性ある声質も乃木坂史上で上位に入る3人。きっと凄いプレッシャーだったと思います。
もちろん上手い下手だけでいえばオリジナルの方が上でした。でも歌い終わった柴田柚菜のやり切った感溢れる清々しい表情を見たら、そんなことはどうでもよくなりました。今の自分でできる精一杯を出し切った3人は本当に素晴らしかったです。

ちなみに弓木奈於はこの日も独特のワードセンスを炸裂させて「色とりどり」を「四季折々」と言ってましたね。

『悲しみの忘れ方』ラストの遠藤さくらの「画が持つ力」を最大限に引き出した長尺アップ。

『日常』もこの曲やるのか!と驚きました。

キラーチューンである『I see…』『4番目の光』の2曲をフルコーラスでやってくれたのは嬉しかった。やっぱフルはいいよなあ。個人的にはこの日のように基本はワンハーフで肝の曲だけフルというのが好きです。

アンコールでは4期生の新曲『猫舌』初披露。
田村真佑センターは順当かと思いますが松尾美佑、弓木奈於というフロントは「攻めたな」という印象です。

結論として、ラストまで個人的にはすごく楽しいライブでした。

…ただ。

翌日の3期ライブがもの凄く良かった。いや、良すぎた。

今さらライブレポを書いている以上、それは無視できません。
続く記事では3期ライブを踏まえたうえで、この日の4期ライブについてさらに深掘りしていきます。



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思った以上のボリューム感


2021年4月18日、1期2期の期別ライブと3期4期の期別ライブの間に挟まれる形で行なわれたスキッツLIVE。

さらに言えば松村沙友理の卒業発表と27thシングル選抜発表の間に挟まれた、ファンにとってももの凄く色々あったタイミングでの開催でした。

セットリストはこちらです。
(カッコ内は楽曲のセンター、コントは参加メンバー)

Overture
01. ガールズルール(山下)

コント
「保険ポリスは許さない」
(掛橋、清宮、璃果、早川)
「恋のSHIO'S CASINO」
(久保、理々杏、阪口、岩本、梅澤、中村、山下)
「まゆたんは愛されたい」
(田村、楓、与田、金川、松尾)
「かつ家」
(理々杏、梅澤、久保、柴田、筒井)
「ユーチューバー スト子」
(与田、阪口、楓、山下、遠藤)
「ザ・スキッツテン」
(黒見、向井、山下、吉田、田村、北川、清宮、弓木、早川、林、筒井)

02. 裸足でSummer(山下)

03. 制服のマネキン(遠藤)
04. シンクロニシティ(梅澤)
05. インフルエンサー(山下・賀喜)
06. ジコチューで行こう!(与田)

07. Out of the blue
08. I see…
09. 毎日がBrand new day
10. 自分じゃない感じ

11. おいでシャンプー(遠藤)

コントやMCでなかなかにグダグダのシーンもありましたが笑、コント終了後のライブパートも50分前後と思いのほかボリュームがあり楽しめました。




3期の貫録、4期の一生懸命


今回はサラッと、印象に残ったシーンだけ挙げていきます。

ちなみにこの日ビジュアル仕上がってんなあと思ったのは伊藤理々杏でした。

オープニングは『ガルル』。
そこからコントへのつなぎの部分でいきなり山下美月が台詞を忘れるという波乱のスタート。

最初のコントは「保険ポリス」。「おお、掛橋沙耶香も見込まれたもんだなあ」と思いましたが見事にキメ台詞「ちばけとったら、おえんで!」を2度も飛ばすというハプニング。
それでもさらば森田氏に「森田、台詞飛ばした!」とアドリブで言ったのは良かった…まあ自分だったのですが笑
ニヤッと笑って「もう1周!」も可愛かったですね。

そのあおりを受けてか最初のMCも混乱した状態で進んでいましたが、「スキッツ?スキット?次のスキットわぁ!」と叫ぶ弓木奈於は面白かった。
そして間違えても可愛い遠藤さくら笑

「SHIO'S CASINO」では中村麗乃のOL姿が超絶似合っていてたまげました。いや実際にはあんなスタイルのいいOLさんはそうそういないと思いますが。
久保史緒里もさすがでした。
テーマソングも「一言も嘘なんて言ってな~い」も実に腹立たしくて素晴らしい。

続く「まゆたん」では細かい演技が目を引いた与田祐希
怯えて泣き出した金川紗耶から「ビリビリで最後に触る役」を代わってあげるという漢気を見せていたのも地味に好感度高いです。
普段の棒読みはどこへやら、怖がって大暴れしていた佐藤楓

「かつ家」はもちろん柴田柚菜のウエディングドレスですよね。えぐいぐらい可愛いかった。
そしてもうひとり、凄い長尺アップを堂々とこなし「画がもつ力」を見せつけていたピリ辛の筒井あやめ

「スト子」でひたすら怯える遠藤さくら

「スキッツテン」のエンディングで他のメンバーたちが手を振る中、一切阿ることなく「ぐるぐる~」し続けてキャラを貫くスト子こと与田祐希

ライブも10曲があっという間でした。

『インフル』のWセンターは山下美月賀喜遥香
「今の美月と並んで違和感がない」って、よく考えるととんでもない。凄いなかっきー。

そしてラスト『おいシャン』フロントの破壊力。
与田山下遠藤大園筒井が放つ圧倒的なキラキラ。
そしてオリジナルとは全然タイプが違うのに、どこか「乃木坂感」を感じさせるところがまた嬉しい。


一言でまとめると「楽しかった」。

コントの生配信はやはり色々難しい部分があったようですが、特にスタートのバタバタを立て直した「SHIO'S CASINO」のメンバーたちは見事でしたね。とはいえそのうちのひとりが混乱の引き金を引いた美月なのですが笑

全体的に舞台経験の豊富な3期生はトラブルにも動じない姿を見せていました。
コントとはいえ4期生たちにとってはとても貴重な場になったことでしょう。

ライブで感じたのは3期と4期が組み合わさった時の相性の良さ。

何度も書いている「個性の3期」「乃木坂感の4期」というキャラクターの違い。それがお互いの良さを引き立たせ合って相乗効果をもたらしていたように思います。




この後に控えるそれぞれの期別ライブに向け、期待が膨らむ公演でした。


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27thと『夜明け』の共通点


前の記事の最初で遠藤さくらセンターについて「ここで来てしまったか、というのが発表直後の私の偽らざる心境です」と書いておきながらその理由まで書ききれていませんでした。

まあ言うまでもないかもしれませんが、27thシングルのセンターというのはなかなかに厳しい立場だからです。

ミーグリの完売状況を見ないことには断言はできませんが、個人的には27thのセールスは前作よりさらに微減すると考えています。
理由はファンのオンライン慣れによるミーグリ離れ。

さらに舞台出演メンバーなどの欠席により、発売する部数自体が1,060から1,012へ減っています。すごくざっくり計算しても2万枚ぐらいの売り上げに対するマイナス影響はあるでしょう。これはなかなかにキツい。

でもそれだけではありません。

今回のさくちゃんセンターにはふたつの史上初がありました。

「抜擢センター」が再びセンターに立つこと。そして1期生以外で複数回のセンターを務めること。

人によってはこれをもって「次の乃木坂の顔」として遠藤さくらが指名された、と捉えるかもしれません。まあいかにもアンチが騒ぎそうな采配です。

ただ私は前の記事で書いた通りむしろ逆に受け止めていて、「アフター飛鳥」候補の4人の均衡を取るために最も押し出すべき(率直に言えば4人の中で最も後ろにいる)さくちゃんをセンターに据えたのだと考えているのですが。

いずれにせよ24th『夜明けまで強がらなくてもいい』で1度抜擢センターという最もアンチがつく場所に立たせ、再び前作割れの可能性が高いタイミングでセンターに据えるとは運営も酷なことをするもんですね。

思えば27thと『夜明け』は状況が似ています。
激減の次、さらに微減の可能性があるシングル。

エース西野七瀬を含む4人が卒業したことにより前作から激減(あくまでも「当時としては」ですが)した23rd『Sing Out!』。そこからさらに個別握手会の発売部数が減少し前作割れの可能性が高かった『夜明け』。実際に売り上げはごくわずかですが減少しました。

ここでその荷を再び4期生のさくちゃんに負わすことには賛成できませんが、こうも思います。

きっとこういうタイミングでは、周囲が支えたくなるセンターの方が良い。

それが現在ではきっと遠藤さくらなのでしょう。

儚さと強さと遠藤さくらと


乃木坂史上でもう1枚だけ、発売前から売り上げ微減と予想されるシングルがありました。

9th『夏のFree&Easy』。
この時のセンターは西野七瀬でした。

よく比較される両者ですが、個人的には遠藤さくらと西野七瀬はキャラクターが違うと思います。
でもさくちゃんの持つ「ふわっと感」とでもいうべき空気感はやはり乃木坂感=「儚げで華奢で体温低そう」を醸しており、それゆえにどうしてもなーちゃんを思い出させるのです。

さくちゃん自身は今回のポジションについてブログでこう書きました。

 このタイミングでセンターに立つのは、正直24枚目の時よりプレッシャーを感じます。
 相当な覚悟や責任が必要だと思うし、私がそれを背負える自信はないです。

 とにかく私は、
 どう思われても何を言われても、ただ前を向いて頑張り続けるしかないです。

どうかそんなに思いつめないでほしいです。

加入当初からエース候補として扱われ、そのたびに大きな反感を買ってきた彼女。
4期センターとして臨んだプリンシパルでは1勝15敗と惨敗を喫し、『夜明け』で再び大量のアンチがつき、その後も「ゴリ押し」と言われ続けました。

それでも彼女はそのたびに乗り越えて、今なお4期Wエースとしてあの好感度抜群の賀喜遥香と並んでいるのです。

それ自体が驚異的。

あざとくない「守ってあげたい感」。そして覚悟を決めた時に見せるその強さ。

2019年全ツ大阪での『夜明け』の初披露。8thバスラでの『帰り道は遠回りしたくなる』。

逃げ出しそうになる自分を懸命に抑え込んでその場所に立ち光を放つ彼女の姿を何度も見てきました。

己の弱さを知りながらそこから逃げない強さ。これこそ遠藤さくらの真骨頂であり魅力だと思います。




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26thシングルに対する評価


ここで来てしまったか。

発表直後の私の偽らざる心境です。

遠藤さくら、2度目のセンター。

この決定に至った経緯を私なりに推測してみます。

前回選抜発表時の最後の記事で27thシングルのセンターをこう予想していました。

 27thは率直に言って、26thからさらに前作割れの危険があります。
 理由はオンライン慣れしたファンによるミーグリ離れの可能性。

 だからこそ十中八九、エースである齋藤飛鳥。
 それ以外であるとすれば山下美月を連続センターにして一気に定着させることぐらいか。

 

しかし、実際にはそのどちらでもなく遠藤さくら。

結論を先に言います。
運営は齋藤飛鳥に続くアイコンを求めており、そこに山下与田遠藤賀喜の4人を並べようとしている(西野七瀬白石麻衣と抜けた穴を誰かひとりだけで埋められるはずもないので)。
そしてその4人のバランスを考慮した結果、今回のセンターはさくちゃんという判断になった。

そう私は考えています。


今回のセンター候補は5名。齋藤飛鳥、山下美月、与田祐希、遠藤さくら、賀喜遥香。

説明不用のエース、飛鳥。
3期4期の4人は26thのミーグリ=オンライン個別トーク会の待ち時間が長いトップ4。すなわちファンの実数が多いであろう4人。実際にはよだやまが突出していて、さくかきだけがそれを追えているという状態ですね。

「別格」の生田絵梨花(毎回こういう表現をしてすみません笑)を除けば素直に現在の人気上位5人でしょう。

まず、美月が連続センターではない理由。
それは26thシングルが「ある意味で」成功だったからではないでしょうか。

その『僕は僕を好きになる』は、セールス的には激減と言っていい数字でした。
約4割減。個人的には想像の範疇ではあるものの、その下限近くかと。

ただこの期間に山下美月は完全にエース格として一本立ちしました。
猛烈なメディア露出攻勢をかけましたが、間違いなくその甲斐はあったと言えるでしょう。

売り上げ激減という濁流に立ち向かいながらそれに飲み込まれず、それどころか自身の商品価値を上げてみせた美月。正直、私の想像よりひとまわりスケールの大きい存在になりました。
しかもこの4月からは連続ドラマの出演もあり、メディア露出は続いています。

つまり、わざわざ「2作連続センター」という箔まではつけなくても大丈夫なくらい美月は「売れた」という判断ではないでしょうか。

そして26th期間を通して、人気面ではやや先を行っていたよだっちょに肩を並べるところまで来た美月。逆に言うとここで「よだやま」のバランスを取ることに成功したのです。これはむしろ運営の望んでいた形でしょう。

であれば27thで与田祐希センターは得策ではない。
ここでまたよだっちょだけが人気的に突出するのも上で書いた通りグループ全体としてはあまり望ましくはない。売り上げの数字も直接比較されますしね。

両雄が並び立つという喜び


では賀喜遥香はどうでしょうか。

ミス・パーフェクト。
能力の高さと親しみやすさと勝負強さをすべて備えたかっきー。

外仕事での安定感、好感度の高さ。そして『プレバト』で消しゴムはんこの特待生にまでなってみせた彼女はある意味「ほっておいても人気が出る」。

変な言い方になりますが、個人的にはむしろこのかっきーに匹敵する人気をさくちゃんが保ち続けていることの方が凄いと思っています。
「いやめちゃめちゃ推されてたからだろ」という反論が出るのもわかりますが、さくちゃんにはその分アンチがつきやすい(というか実際めちゃめちゃついた)というデメリットもありましたから。

仮にここでかっきーをセンターに据えてなおかつ美月の時と同じように大々的に売り出した場合、大ブレイクする可能性があったと思います。それと同時に身体を壊してしまう可能性も。

尊敬する山下美月の次。4期Wエースの片割れから一気に乃木坂の顔という一枚看板へ。
そうなった時の重圧はかっきーがこれまでに感じたことのないものでしょう。

そのリスクを取るよりも、ここでは4期Wエースのバランスを崩さずにおく。

さくちゃんのセンター。
それは山下美月と与田祐希の、そして遠藤さくらと賀喜遥香のバランスを保ちながら「アフター飛鳥」の重荷を誰かひとりに負わせないという判断だったのではないでしょうか。

以前の記事で私は飛鳥ちゃんへの依存度の高さを危惧し「エース格の増員が急務」と書きましたが、ついにその待望のエース格が出てきた気がします。

 

「おい…見てるか谷沢…」と言わんばかりに。

それも…4人も同時にだ…




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びーむ色調補正3
前の記事ではライブ全体についての感想を書きましたが、今回は個人的に印象に残ったシーンを書いていきます。

美しき予定調和


まず最初に「ビジュアル仕上がってんな~」と思ったのは山下美月でした。いや、もちろんこのところずっと素晴らしいんですがこの日は輪をかけて凄かった。

オープニングの『ぐるぐるカーテン』が終わり、コツ…コツ…という足音を響かせるふたつの影。
「うお、ここで『行くあてのない僕たち』が来るとかマジか!」と大いに盛り上がったのですが『インフルエンサー』でしたね。井上小百合推し特有の脊髄反射です(5thバスラで強烈に刷り込まれたあれです)。

『シンクロニシティ』で白石麻衣の代わりにセンターを任されたのは梅澤美波
もの凄いプレッシャーだったことでしょう。

彼女は7thバスラでも橋本奈々未の場所に立つという大役を務めました。
ななみんの卒業からまだ2年、ファンの間にその記憶が色濃く残っている状態でそこに立った彼女の姿は本当に気高いものでした。

関連記事:

(こちらは有料noteマガジン内の記事なので宣伝です笑)

『Out of the blue』で自分のところに遠藤さくらが来るのを待っている間、ひとりでわちゃわちゃする掛橋沙耶香

『毎日がBrand new day』の祝祭感。今なお12人揃っていることの喜びを全身で表現するメンバーたち。3期の絆とかそんな言葉では語りつくせない、幸福な空気。

関連記事:
『毎日がBrand new day』~3年半の月日がもたらしたもの【乃木坂楽曲考察】

1期コーナーでは『狼に口笛を』というまさかの選曲!
フロントは樋口日奈和田まあや齋藤飛鳥。この3人が最後に残ったオリジナルメンバーなんですよね。センターがひなちまなところもなんかグッときます。オッオー部分の振り(これ見るとどうしても日村さん思い出します)をやる飛鳥は久しぶりに見た気が。

向井葉月がMCをまわす姿にも「なんだか随分しっかりしたなあ」と思いました笑

そして『しあわせの保護色』。
センターは大園桃子でした。
恐らく誰もが、なんならリリース時にフォーメーションが発表された当初から予想していたでしょう。

でも、それの何が悪い。出来レースだって感動することはあるんです。
5thバスラでさいたまスーパーアリーナのステージを大泣きしてブルブル震えながら徘徊していたぞのっちが、優しく身体を支えてくれた白石麻衣の顔を見ることすらできなかった彼女がこんなに大きくなりましたよ笑

この辺りからメンバー同士の関係性が垣間見えるシーンが続きます。

『明日がある理由』、仲良しの岩本蓮加センターで嬉しそうな様子がただただ可愛い遠藤さくら

『自惚れビーチ』で寺田蘭世渡辺みり愛のふたりが大笑いしながらノリノリで踊っていたのも微笑ましかったです。

『Sing Out!』では同期の岩本蓮加阪口珠美が顔を見合わせてとびきりの笑顔。
飛鳥ソロダンス前に松村沙友理が自分のポジションを見失ってウロウロしていたのも可愛かった。

さらに本編ラスト。
『僕は僕を好きになる』を歌う前に山下美月はこう語りました。

 乃木坂のセンターという大きすぎる場所に、私が今ちゃんと立てているのか、正直まだ自信がありません。
 でもこんな私でも笑顔で迎えてくださって、居場所を作ってくれるみなさんがいてくださったおかげで、自分のことをちょっとだけ好きになれたような気がしています。

それを聞いていた梅澤美波が感極まって目を潤ませます。
上に書いた7thバスラから『僕僕』まで、梅ちゃんの見せてきた乃木坂への愛と覚悟を思い起こすとこちらの胸も熱くなります。

関連記事:

そしてアンコール。

毎年思うのですが、バスラで聴く『ダンケシェーン』はやっぱり格別です。

また1年分積み重なった「ありがとう」が溢れる日ですから。




自分をどうやって認めればいいのか?


最後に、誰からも共感を得られないと思うのですが書きます。

4期が『夜明けまで強がらなくてもいい』を歌っている姿を観ながら、私は奇妙な感覚にとらわれていました。

この「闘っている」感、どこかで観たことがある。

なんだ?
『サイレントマジョリティー』の頃の欅坂46か?

いや、違う。

アンダラ2ndシーズンだ。

正直、自分自身が驚きました。
さゆ推しである私にとって「至高」であるアンダラ2nd。まさかそれを4期生のパフォーマンスを観ながら思い出すことになるなんて。


まあ全然似てない誰かを見て、なぜか昔好きだった人を思い出しちゃうことってありますよね。

…ないか。

冗談はさておき、まずその「構成」がどこか似ているんだと思います。

無敵感溢れるフロント。
「見かけによらず、熱いハート!」のセンターと、その隣に立つ盟友。
そして逆サイドにいるのは「未来」そのものの最年少。

その強力なフロントを中心に全員が一枚岩となってまとまっている構図。(まあさすがに永島聖羅のキャプテンシーを感じるメンバーこそいませんが)

そう考えると新4期生の存在は当時ほとんどライブ経験のなかった2期生たちの姿と重なり出すから不思議です。

でもそれだけでは説明しきれません。

「無職」と呼ばれ冠番組にも全く呼ばれず、己の身を切るような切羽詰まりまくったパフォーマンスを繰り広げた当時のアンダーメンバーたち。
それに対し冠番組を1年半も継続している4期生。

あまりにも状況が違うこの両者がなぜ私の脳の中で結び付いたのか。

たぶん、

 自分をどうやって認めればいいのか?

『夜明けまで』で歌われるこの歌詞と、空に手を差し伸べるメンバーたちの姿。

「自分は本当にここにいていいのか」という問いかけに対し、仲間と共に懸命に手を伸ばして「私は、私たちはここにいたい」と叫んでいるあの感じ。

それがきっとアンダラ2ndの記憶を呼び覚ましたのでしょう。

ただここまで書いてきて思いましたが、これは別にアンダラ2ndと4期に限った話じゃないですよね。

アンダーも3期生も、遡れば2期生たちも同じ。

 ここにいていいのか。

これは多くの、というよりむしろほとんどのメンバーが抱えてきた問いです。それを超えた者もいれば今なおそれと向き合い続けている者もいるでしょう。

乃木坂としての時間が最も短い4期生たちが今まさにそれを感じているのは、むしろ当然のことなのかもしれません。

『僕僕』の3期フロント3人ですらHuluで配信されたドキュメンタリー『僕たちは居場所を探して』の中で同じようなことを述べています。久保史緒里はそれを「後から入ってきた者の宿命」とまで表現しました。

その葛藤と、それに立ち向かう意志の現出。
これこそが乃木坂を構成する重要な要素であり、誤解を恐れずに言ってしまえば魅力のひとつでもある。

少なくとも私はそう思っています。

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