ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:金川紗耶

びーむ色調補正3
この日のライブを観て思ったことがもうひとつ。

それは「今こそアンダラにスターを生むべき時だ」です。

アンセム、伝説、そしてスター


これまで書いてきたように、今回のライブでは新たなアンセムと新たな伝説が生まれました。

関連記事:



残すは、アンダラの核となるメンバー。

新たな「スター」です。

今野義雄氏は2016年1月のインタビューでこんなことを語っていました。

 アンダーライブでは、アンダーメンバーの中にスターが生まれなければと思っています。最初はそれを伊藤万理華に背負わせ、彼女は見事に重責を果たしてくれました。
 そのあとバトンをタッチした井上小百合も、またここで確変して、カリスマ感のあるセンターになりました。
 それを去年引き継いだのが中元(日芽香)と堀(未央奈)ですよね。この二人には、一期と二期、Wセンターなどいろんなテーマがありました。

前年末に日本武道館に到達し、既にアンダラが大きな成功を収めていた時点での言葉です。

「スターが生まれなければならない」。

運営がゴリ押しにより特定のメンバーを祭り上げて「スターを作る」のではありません。

ポテンシャルを評価しているメンバーを、機運が高まった適切なタイミングで良いポジションにつけることによって階段を上らせた結果、「スターが生まれる」のです。

そしてスターになったメンバーには選抜への道が開かれる。
このサイクルが上手く回っていれば、アンダーの地位は向上し、アンダラのコンテンツとしての価値は高まり、アンダーメンバーのモチベーションもアップする。
そして最終的にはグループの層が厚くなります。

上で今野さんが語っていた通りにアンダラ黎明期では温泉トリオ(そして齋藤飛鳥)がスターになりました。

そして『シークレットグラフィティー』から『新しい世界』までの「樋口日奈と2期生の時代」では、アンダーセンターに選ばれたメンバーが存在感を高め選抜入りを手繰り寄せるケースが多く見られました。

この頃まではスターが生まれるサイクルが機能していたように思います。

しかし今回の29thアンダラは言うなれば「全方位気配り方式」でした。

全員センター企画があっただけでなく、それ以外でも佐藤楓以外のメンバーがセンターに立つ機会が多かった。

フロントとしてでんちゃんを挟む金川紗耶と弓木奈於。

そのふたりはオープニングでは2曲目と3曲目でセンターを務めます。
そしてライブのクライマックスであるアンダー曲コーナー。でんちゃんセンターの最新曲『届かなくたって…』から始まったのですが、ここでもまた続く2曲をやんちゃんと弓木ちゃんに任せているんですよね。

さらにこの後はフロントの両サイド阪口珠美と佐藤璃果、そして別枠の山崎怜奈と和田まあやが入れ代わりセンターに立ちます。

でんちゃんセンターはノンストップ披露のラスト『別れ際』そして座長MCを挟んでの本編ラスト『新しい世界』。

正直「もっと佐藤楓にフォーカスしてもいいのでは」と思いました。

メンバーそれぞれにスポットライトが当たっているのは素晴らしいことですし、センターに立った彼女たちのパフォーマンスも非常に良かった。

ただ、厳しい言葉を使えばどこか軸が定まっていないような印象も受けました。

当ブログでたびたび引き合いに出す、2018年12月武蔵野の森のアンダラも途中まではこの日と同じ感じだったんです。

当時のセンターは北野日奈子、アンダー曲は『日常』。
あの日は全員センター企画こそなかったものの、多くのメンバーが入れ代わり立ち代わりセンターに立ちそれぞれの魅力を炸裂させていました。

しかし本編最終ブロック。
『アンダー』から始まり『日常』で終わる圧巻のノンストップ連打。
全曲、センター北野日奈子。

強烈な印象を残しました。

あれできいちゃんはひとつステージが上がったように思います。
あまりいい言葉ではないのですが『アンダーレジェンド』級になったのではないでしょうか。



アンダーの連続性


ここ数作、アンダー曲のフォーメーションは「今回はこうするしかない」という明確な理由があるものでした。

まず、白石麻衣の卒業という大きな大きなひと区切りである25thシングル『しあわせの保護色』では期別曲祭りでアンダー曲はありませんでした。

26th『口ほどにもないKISS』では世代交代を印象づける初センター阪口珠美
それを支えるように1期2期のお姉さんたちが囲むという新人抜擢センターっぽいフォーメーション。
ちなみに他の3期生はほぼ3列目。2列目端に伊藤理々杏がいるだけでした。

27th『錆びたコンパス』。こちらは大ベテランの初センター山崎怜奈
選抜経験なしのままグループ屈指の知名度を誇るところまで来たれなちさん。目に見える人気以外の価値観でアンダーセンターという偉業。
両サイドはこの曲をもって卒業する同期の伊藤純奈と渡辺みり愛でした。

28th『マシンガンレイン』。センターはこの曲をもって卒業する寺田蘭世。ついに合流した4期生にぶっとい背中を見せます。
両サイドはアンダーメンバーではミーグリ完売速度が最上位の4期生柴田柚菜と、抜群のスタイルと高い歌唱力で今後のパフォーマンスの中核となることが期待される中村麗乃。

センターにもフロントにも全部ちゃんと理由がありましたし、これが正解だったとも思っています。

ただ、「流れ」がない。1話完結のドラマになっているんですよね。
実際には流れを作れる状況になかった、というのが正しいのでしょうが。

アンダラ黎明期や樋口日奈と2期生の時代には流れがありました。

アンダーセンターは次作でセンター横に立ち次の座長を支えてからその次で選抜入りするというかつてのスタイル。これにはアンダラに連続性を持たせる効果もありました。

やはり、以前のようにある程度フロントを固定しつつそこから何人かを選抜に送り込むというのがアンダーとしてあるべき姿だと思います。

アンダー内でのポジションに一貫性がある。だからこそ前に行くことに価値がある。

少し余談になりますがその前提があればこそ、史上最少最弱と自ら言い放った17thアンダー『風船は生きている』の渡辺みり愛、鈴木絢音、山崎怜奈フロントという大抜擢(アンダーでもほぼ3列目しか経験のない3人)にファンは「うお!運営、思い切ったな!」と感じ、そこにドラマが生まれた。そして東京体育館が伝説のひとつに数えられたのです。

そういう意味で、次作は佐藤楓の連続センターもいいんじゃないかと思います。

(以下、個人的に思うアンダーのスター候補を何人か挙げていきますが、もちろん「選抜に入ってほしくない」という意味ではありません。念のため)

全体的には「熱さ」や「気迫」よりも「楽しさ」が勝っていたこの日のライブですが、私がその中で最もパフォーマンスに気迫を乗せていたと感じたのは彼女でした。

あまり感情の起伏を見せずに「棒読み」が持ち味笑のでんちゃんですが、「やっぱりセンターになると違うな」と思わせました。

だからこそ、本編最終ブロックはもっと彼女にフォーカスしてほしかったですね。

ビジュアルはずっと仕上がってますしスポーツ系の外仕事という可能性もある彼女。
ここで連続アンダーセンターに据えて内外にアピールというのは大いにありだと思います。
ちなみに連続でのアンダーセンターは過去に伊藤万理華と中元日芽香(1曲は堀未央奈とのWセンター)しかいないので、ファンにもそれなりのインパクトを与えるかと。

金川紗耶もいいですね。

遠藤さくらの隣に立っても互角以上というその超絶スタイル。そしてキメキメのダンス。
もの凄くステージ映えするやんちゃん。

ソロダンスからの『My rule』も実に印象的でした。

一頓挫あったので賛否両論あるかもしれませんが、個人的にはこのまま埋もれさせるにはあまりに惜しい人材だと思っています。(「埋もれさせる」という表現はアンダーメンバーたちに失礼ですが上手く言い換えられませんでした)

そしてやはり、阪口珠美

彼女もステージ上で目を引きます。
そのダンスの美しさは既にファンの間でも定着しているのであともうひと押し。

「自然で優雅」なダンスの彼女ですが、逆に今のたまちゃんがアンダーセンターとして『日常』を踊ったらどんな表情を見せてくれるのか、興味をそそられます。

最後にもうひとり、林瑠奈

加入当初の白目をむいたエキセントリックキャラから2期生大好き闘魂キャラ、そして恐れ多くて震えてしまうけどそれでも歌い継がせていただきたいキャラときて、現在はきちんと喋れる安心して外仕事に送り出せるキャラになりました。

先日ゴールデンタイムのバラエティ番組に弓木奈於とペアで出演していましたが、いいコンビですね。

以前と比べ角は取れてきたものの、内面に熱い心を持った彼女はアンダーセンターっぽい。井上小百合や寺田蘭世の系譜ですね。

ビジュアルも特徴的かつ整っており、凄い偏見ですが個人的には「深田恭子さんが好きなおじ様たちに受けるのでは?」と思っています。根拠はありません笑

ただ現状彼女はミーグリ完売状況で苦戦しているので、もう少し数字の裏付けがついてきて機運が高まってからアンダーセンターに据えるのが良いでしょうね。

弓木奈於はなんか別路線というか新内眞衣ルートというか、気がついたら選抜にいる形がいい気がします。あえてアンダーセンターに置く必要はないのでは。


29thアンダラは非常に素晴らしく、多くの好意的なレポがありました。

だからこそ、次の一手は重要です。

ここで1話完結ではないアンダーの物語を見せてほしい。

そして新たなスターが生まれる瞬間を、見せてほしいです。


note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

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伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。



びーむ色調補正3
北野日奈子卒業コンサートの翌日から始まったアンダーライブ3DAYS。

その最終日の配信を観たのでレポします。

全力の「イエーイ!」


セットリストはこちらです。

Overture
01. 狼に口笛を(センター:佐藤楓)
02. 自惚れビーチ(センター:弓木奈於)
03. My rule(センター:金川紗耶)
04. 13日の金曜日(センター:佐藤楓)

<思い出セレクションコーナー>
05. 命は美しい(センター:向井葉月)
06. マシンガンレイン(センター:矢久保美緒)
07. Route 246(センター:金川紗耶)
08. その先の出口(センター:吉田綾乃クリスティー)
09. 何もできずそばにいる(センター:山崎怜奈)
10. 三角の空き地(センター:黒見明香)
11. サヨナラの意味(センター:北川悠理)
12. 女は一人じゃ眠れない(センター:和田まあや)
13. 自由の彼方(センター:佐藤璃果)
14. 何度目の青空か?(センター:中村麗乃)
15. 君の名は希望(センター:林瑠奈)
16. 制服のマネキン(センター:弓木奈於)
17. 世界で一番 孤独なLover(センター:松尾美佑)
18. ガールズルール(センター:伊藤理々杏)
19. Sing Out!(センター:阪口珠美)
20. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:佐藤楓)

21. 行くあてのない僕たち(センター:和田まあや、阪口珠美)
22. Wilderness world(センター:佐藤楓)

<アンダー曲コーナー>
23. 届かなくたって…(センター:佐藤楓)
24. ここにいる理由(センター:弓木奈於)
25. 嫉妬の権利(センター:金川紗耶)
26. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:和田まあや)
27. 口ほどにもないKISS(センター:阪口珠美)
28. 風船は生きている(センター:佐藤璃果)
29. 錆びたコンパス(センター:山崎怜奈)
30. 別れ際、もっと好きになる(センター:佐藤楓)
31. 新しい世界(センター:佐藤楓)

EN1. 人はなぜ走るのか?(センター:佐藤楓)
EN2. 扇風機(センター:佐藤楓)
EN3. 乃木坂の詩(センター:佐藤楓)

WEN. ハウス!

この日の印象に残ったシーンを挙げていきます。

影ナレで嚙みまくる弓木奈於。そのたびに「すいません。」と謝るのですが、目を伏せて申し訳ない顔をしている彼女が容易に想像できて面白い。

『狼に口笛を』!いいオープニング!煽る座長の佐藤楓
「オッオー」を見るとどうしても日村さんを思い出してしまいますね

『自惚れビーチ』は弓木奈於センター。「ありえないから」のありえない顔がキュート。

『My rule』は金川紗耶のソロダンス。

煽りVで和田まあやが語った言葉。

 みんな乃木坂愛があって、人として尊敬できるところがあって、
 頑張ってきたことがみんなの性格の良さに出ていると思う

『Route 246』、金川紗耶の歌声は可愛いですね。

『その先』吉田綾乃クリスティーのスタイルの良さ!

『サヨナラの意味』を「ずっと近くで歩んできた曲」と表現した北川悠理
私はこれを「あまりにも卒業が多かったため」という意味でとらえたのですがどうなんでしょう。

『女は一人じゃ眠れない』で一旦MCを挟むのですが、そこで回し(矢久保美緒だったかな?)が「じゃあ最初にまあちゃん」とセンターで踊り切ったばかりの和田まあやに振るという鬼采配。いや後にしてやれよ笑

林瑠奈の『君の名は希望』というセレクト。反射的に「怖いもの知らずだな」と思ったんですが、違いました。

『乃木坂スター誕生』で何度もソロ歌唱を披露してきた彼女ですが、ド緊張の表情を浮かべ声を震わせながら歌います。

彼女はその曲の歴史も重みもそれを歌う怖さも知ったうえで「それでも歌いたい」と願ってくれているんですよね。

最後にはハモりに入る林瑠奈。本当にかっこよかったです。

『制服のマネキン』弓木奈於。研修生ツアーで歌ったという思い出の曲。
堂々たるパフォーマンスで「緊張しないのか?」と思いました。制服もまだセーフな気が笑

『Sing Out!』阪口珠美、『帰り道は遠回りしたくなる』佐藤楓
そりゃそうだよね、という選曲。「強くなりたい」と願うアンダーメンバーたち。

ここでMC。
すごく細かいことなんですけど、声を出せない観客に代わり「イエーイ!」をメンバーが全力でいくのがいい。

全体ライブではMC中にそんなに全力でイエーイはいかないじゃないですか。それは気恥ずかしさだったり、控えめで清楚な乃木坂のパブリックイメージゆえだったりすると思うのですが、この日のメンバーたちはもう一生懸命声を出すんですよ。

なんとかして盛り上げたい、みんなで支え合っていきたい、恥ずかしがってる場合じゃない。そんな気持ちが感じられて。
なんだか永島聖羅や能條愛未や斉藤優里が必死に盛り上げようとしていた黎明期のアンダラを思い出しました。



そして後半戦のスタート。

イントロで私は一瞬、思考停止しました。

え?『行くあて』?

乃木坂史上屈指の名コンビ。背中合わせの相棒。
そして反骨の炎の旗頭たる「さゆまり」=井上小百合と伊藤万理華のユニット曲『行くあてのない僕たち』!

それをメンバー全員での披露というのは珍しい(もしかしたら初かも)。
赤と青の対峙する照明に神宮の、さいたまスーパーアリーナの記憶が甦ります。

次の曲へのブリッジで佐藤楓が客席にクラップを要求します。
「ドン、ドン」声を枯らすでんちゃん。そして流れて来たイントロは『Wilderness world』。意外!

続く曲はなんと『Another Ghost』!かと本気で思いましたが最新アンダー曲『届かなくたって…』でした。イントロのリフがアナゴーのサビそっくりなんですよね。

『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』。
客席が一瞬映された時、他の曲の時に比べ明らかに増えていた「白×白」のサイリウム。この曲のオリジナルセンター井上小百合のサイリウムカラーです。今も憶えているファンがいる。さゆ推しの自分としてはグッとくる瞬間でした。

『口ほどにもないKISS』で誰か(恐らく阪口珠美)と目が合ってニコッと笑った向井葉月

『風船は生きている』は佐藤璃果に合ってるなあ。そして北川悠理の歌声はいいですね。

そして間違いなくこの日のハイライトのひとつ、『錆びたコンパス』。

今日もまた真打ち感全開で登場してくる山崎怜奈
そのなんというか一種「ダサかっこいい」トゥーマッチさが「新内感」でもありますね笑

オリジナルのフロント左右はこの曲をもって卒業した2期生ふたり、伊藤純奈と渡辺みり愛でした。
この日は阪口珠美金川紗耶という現アンダラのダンス飛車角。
そのふたりを引き連れたれなちさんは実にパワフルな、いやむしろ大仰と言ってもいいようなダンスを見せます。

照明も客席も、黄色一色に染め上げられた場内。
突き上げられる拳。

なんだこの高揚感。

その中心のれなちさんは、満面の笑みというかもはやゲラゲラ笑いながら踊っているようにさえ見えました。(個人的にはちょっとエレファントカシマシを思い出しました)

アンダラに新たなアンセムが誕生した。そう感じました。

さらに『別れ際』までなんと8曲ノンストップ。これぞアンダラ。

本編ラストは意外な曲、『新しい世界』でした。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは伊藤理々杏
佐藤楓林瑠奈弓木奈於も良かった。ただ4期のふたりは足が細すぎてちょっと心配になります。でんちゃんも同じくらい細いけどあれで走ったり動いたりできる姿を見ているので心配はしていません。

北川悠理のアイドルっぽい仕草や表情が上手くなっていたのも驚きました。

そして矢久保美緒。MC頑張ってましたね。挙動不審でしたが笑

ダンスはやっぱり阪口珠美金川紗耶が印象に残りました。

北野日奈子卒コンでも書いた通り、常に余裕を感じさせ無理なところがひとつもない自然で優雅なたまちゃんのダンス。
それに対しやんちゃんはキメキメのダンスという感じ。
目を伏せたり顔を背けたり髪を上手に使ったりと、彼女は「絵になる」瞬間の多さが際立っていますね。

お互いやろうと思えば逆もできるでしょうから、どっちが優れているという話ではなくスタイルの違い。そして、ふたりとも自分の良さを理解しそれを活かしているように思います。


本編ラストまで、本当に素晴らしいライブでした。
アンダーの矜持を感じさせるセットリスト。全員センターで輝きを放つメンバーたち。そして終盤のノンストップ連打。

それでも。

正直私は物足りなさのようなものを感じていました。

アンコールであのシーンを観るまでは。


続きます。

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びーむ色調補正3
2022年3月24日、「フライパン曲げてたあの娘」こと北野日奈子のラストステージ。

彼女の卒業発表の際の記事はこちら。
 

全曲センター、でもワンマンショーじゃない


セットリストはこちらです。

Overture
01. 気づいたら片想い
02. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
03. ハウス!
04. ロマンスのスタート

<アンダー曲コーナー>
05. ここにいる理由
06. 嫉妬の権利
07. 別れ際、もっと好きになる
08. 不等号
09. 風船は生きている
10. ブランコ
11. アンダー

<ユニットコーナー>
12. 君に贈る花がない
13. ゴルゴンゾーラ(センター:吉田綾乃クリスティー)
14. 大人への近道(センター:北野日奈子、林瑠奈)
15. 隙間
16. ゆっくりと咲く花

17. バレッタ
18. Route 246
19. ガールズルール
20. 裸足でSummer

21. 僕だけの光
22. 日常

EN1. 忘れないといいな
EN2. 君は僕と会わない方がよかったのかな
EN3. 乃木坂の詩

基本、全曲センター。

それなのに全然「自分が自分が」という感じがしませんでした。

同じ時間を歩いてきたここにはいない仲間たち。
この日一緒にステージに立ったアンダーメンバーたち。
その両方に対するきいちゃんの愛が溢れるライブでした。



以下に印象に残ったシーンを列挙します。(主語目的語が省略されている場合はすべて北野日奈子です)

まずこの日のビジュアル仕上がってるメンは林瑠奈佐藤楓もかなり目を引きました。
そして常に余裕を感じさせる阪口珠美のパフォーマンス。
バリエーションが豊富になった佐藤璃果の表情も良かった。

開演前の影ナレの時点で「泣くな林!」と声をかけてあげたくなりました笑

途中のMCで「意味合いがある曲を歌いたくて」と本人が語った通り、ひとつひとつの選曲に意味が込められたかなりグッとくるセトリ。

初選抜の『気づいたら片想い』。
アンダラ2ndシーズン『あの日 僕は咄嗟に嘘をついた』。
『咄嗟』のイントロで力んでいる表情があの頃の拙かったきいちゃんを思い起こさせます。

自身初のアンダラ『ここにいる理由』。
2期生全員アンダー『嫉妬の権利』。この曲では吉田綾乃クリスティー金川紗耶松尾美佑のスタイリッシュさが際立っていました。

特に金川紗耶の、このアンダー曲コーナー衣装での足の長さたるや。

『別れ際、もっと好きになる』。
選抜落ち即アンダーセンターとなった堀未央奈への複雑な感情。

『不等号』。
その堀ちゃんとWセンターでアンダーでの武道館という目標も達成したのに、それでも選抜に入れなかった中元日芽香の無念。

『風船は生きている』渡辺みり愛!『ブランコ』寺田蘭世!
同期ふたりの、長くアンダラを支え続けたふたりの代表曲。

そして様々な思いがこみ上げる『アンダー』をフルコーラスで。
Aフレで感極まったきいちゃんですが、ラストでは「やり切った」と言わんばかりの笑顔を見せます。

MCで和田まあやが語った「きいちゃんって努力・感謝・笑顔を全部持ってるな」という言葉。

サンクエトワール最後のひとりとなったきいちゃん。
『君に贈る花がない』は阪口珠美佐藤楓金川紗耶佐藤璃果と共に披露。
なんか「いい5人だな」と思いました。

『ゴルゴンゾーラ』では吉田綾乃クリスティーがセンター。半泣きの向井葉月

『大人への近道』。
Aフレを託された林瑠奈のボーカルの安定感、そして美しさ!

『隙間』!『ゆっくりと咲く花』!

2期についての「他の人がスッと通れる道をどうしてもスッと通れない人たち」というコメントも印象的でした。

そして『バレッタ』。

最近の卒コンでたびたび見られる「呪縛を解く」。
既に卒業したメンバーの強烈な印象がついている楽曲を、その日卒業するメンバーが歌ってみせることにより「これからも歌い継いでいってもらいたい」という願いを残すもの。

この日、きいちゃんも呪縛を解いてみせました。

個人的にはアンダラ3rdシーズンでこの曲を彼女がセンターで歌った時のことを凄く憶えています。
大間奏の花道を前に出てくる時に「にへへへへ~っ」て笑ったんですよ。懐かしい。
7年経ったこの日も相変わらずヘラヘラしてました笑

『Route 246』は現在のアンダーダンスメンの見せ場ということかな?

『ガールズルール』で「がおー」。

悲願の選抜復帰を果たした『裸足でSummer』。

「ステージの上でなかなか笑顔になれなかった頃」。
アンダラ九州シリーズをそう表現してから流れたのは、当時本編ラストで披露されていた『僕だけの光』ピアノバージョン。

北野日奈子のラストラン、『日常』。
イントロで既に目がバキバキになるきいちゃん。
「もうこれで見納めか」というこちらの感傷など委細構わずなぎ倒すような、圧巻のパフォーマンス。
乱れた髪の佐藤楓の美しさ。

アンコールは卒業セレモニー。

挨拶、そして『忘れないといいな』。
すごくいい曲。でもだいぶ『Swallowtail Butterfly』に似てますね笑

そしてなんとここで『君は僕と会わない方が良かったのかな』!

「大切な友達」中元日芽香の代表曲。
アンダラ3rdシーズンのブルーシアター。2017年東京ドーム。武蔵野の森。
いつものようにピンク一色に染め上げられる観客席。
久保史緒里が号泣していたに違いありません。

ラストは『乃木坂の詩』。

Wアンコールでもう一度登場したきいちゃんは最後にこう叫びました。

 どうか乃木坂46のことを愛し続けてください!


続きます。

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びーむ色調補正3
前の記事では全体的な感想を書きましたが、今回は印象に残ったシーンを並べていきます。

それぞれの場所


まず最初に驚いたのは掛橋沙耶香のビジュアルの仕上がり具合でした。
めちゃめちゃ可愛かったと思いません?笑

この1年ぐらいずっと髪を伸ばし前髪も流していたのですが久々に前髪を作り、前から見るとボブっぽく後ろはロングという絶妙な髪型。

そしてずっとつるんとした作り物っぽいメイクだった(堀未央奈の影響かな笑)のを白過ぎない色味のある雰囲気にしたことで彼女自身の素材の良さが素直に出たように思います。
表情も作り過ぎず、うまく力が抜けていて良かった。これは新4期生という後輩ができたことによる意識の変化から来るものかもしれません。

『走れ!Bicycle』でセンターを務めた柴田柚菜と清宮レイの「青春感」としか言いようのないキラキラ。
そのイントロで突如遠藤さくらが早川聖来の頬にキスし、後ろでそれを見ていた田村真佑と賀喜遥香が慌てふためくという衝撃のシーンもありました。

『夜明けまで強がらなくてもいい』の大間奏、フロント3人がクロスする振りの部分で賀喜遥香と目を合わせて微笑む遠藤さくら

8人組コーナーに入り、ダンスが苦手な印象の強かった北川悠理矢久保美緒が『僕の衝動』で堂々と踊っている姿を観た時もなんかグッときました。

『ポピパッパパー』では「さやえんどう」=金川紗耶・遠藤さくらが常軌を逸したスタイル(もの凄く誉めてます)を見せつけます。

その金川紗耶はさらにユニットコーナーでの『孤独兄弟』でも魅せます。イントロで賀喜遥香の前にスッと出る動きのキレが抜群でした。しなやかで切れのある彼女のダンスは観ていて楽しいですね。

『渋谷ブルース』はギターの「おかけとおつつ(掛橋沙耶香&筒井あやめ)」の愛くるしさにやられました。

もちろん「しばゆみ」=柴田柚菜弓木奈於も良かったですね。
4期生は歌えるメンバーが多いのですが、全体的にやや声が細い。その点このしばゆみのふたりや賀喜遥香は厚みのある声を出せる貴重な人材です。

弓木奈於はその堂々たるMCぶりにも感心しました。ちょっと伊藤かりんを思わせますね。
なかなかぶっ飛んだ語彙力の持ち主でもあるので若干の桜井玲香風味も感じますが笑



エキセントリックなあの子が見せた本気


そしてハイライトのひとつ、ユニットコーナーの最後に披露されたのは中元日芽香のソロ曲『自分のこと』。

これは林瑠奈自らによる選曲とのこと。

「サイリウムカラーをピンク×ピンクにしていることの重み」を全身で感じながらもなお「これからも背負わせていただきたい」とブログで語った彼女。

やっぱりちょっと、普通じゃない(どちらかと言えばいい意味で)。

正直ひめたんとは似ても似つかないイメージの彼女ですし「誰かを受け継ぐ」ことなんて誰にもできないとも思います。

ただ重みを理解して、それでもその場所に立つ者としてふさわしくありたいとあがく後輩たちの姿は古参オタである私でもグッとくるものがあります。

ただこんなシリアスな場面なのに歌詞の「冷静に やっと話せる」の部分で彼女が『ノギザカスキッツ』で見せたニューヨークのネタ「冷静~」を思い出してしまったのは内緒です笑

そしてアンコール。
『Out of the blue』初披露後のMCで、センターを務めた早川聖来が「ここがスタート地点」と語ります。

メンバーにとっても運営にとってもこの日の大きなテーマのひとつであったであろう「新旧4期生の融合」。それが成功だったことがこの言葉に表れています。

その直後、この日屈指の名シーンがありました。

ライブの感想を聞かれた筒井あやめが「何とも言えない暖かい空気感が4期生は初めからあって今回も私自身その空気に支えられた」と言い「一番思ったのはやっぱり4期生全員大好きってこと!」と叫びます。

それを聞いて矢久保美緒が涙ぐみます。
彼女が残したコメントがまた素敵なものでした。

 凄い幸せな涙です

我々ファンの側が「乃木坂のこういうところが好き」と思うイメージ。
「バックヤードでも実際にそうだったらいいな」と願うまさにその部分。

それをメンバー自身の口から聞けるという嬉しさ。

そんなことを感じさせるシーンでした。



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