ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:齋藤飛鳥

びーむ色調補正3
前の記事ではDAY1の印象に残ったシーンを纏めました。



当記事ではDAY2について。

『Actually…』の完成形


セットリストはこちらです。

Overture

<2017年>
01. インフルエンサー(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
02. 逃げ水(センター:岩本蓮加、与田祐希)
03. いつかできるから今日できる(センター:齋藤飛鳥、賀喜遥香)
04. スカイダイビング(センター:秋元真夏、梅澤美波)
05. 三番目の風(センター:与田祐希)

<2018年>
06. 日常(センター:久保史緒里)
07. 誰よりそばにいたい(センター:佐藤楓)
08. キャラバンは眠らない
09. ジコチューで行こう!
10. 空扉
11. 帰り道は遠回りしたくなる(センター:西野七瀬)

<2019年>
12. ありがちな恋愛(センター:齋藤飛鳥、山下美月)
13. 夜明けまで強がらなくてもいい
14. Sing Out!
15. 4番目の光

<2020年>
16. 毎日がBrand new day
17. I see...
18. しあわせの保護色(センター:秋元真夏、齋藤飛鳥→白石麻衣)
19. シンクロニシティ(センター:白石麻衣)
20. 世界中の隣人よ
21. Route 246

<2021年>
22. 僕は僕を好きになる
23. ごめんねFingers crossed
24. 君に叱られた
25. 最後のTight Hug(センター:生田絵梨花)

<2022年>
26. 絶望の一秒前
27. 届かなくたって…
28. Actually…

29. 制服のマネキン(センター:遠藤さくら)
30. 世界で一番 孤独なLover(センター:齋藤飛鳥)
31. 他人のそら似
32. おいでシャンプー(センター:秋元真夏)
33. 夏のFree&Easy(センター:賀喜遥香)
34. 太陽ノック(センター:筒井あやめ)
35. 裸足でSummer

<オーケストラコーナー>
36. きっかけ
37. サヨナラの意味(センター:秋元真夏)
38. 君の名は希望(センター:齋藤飛鳥)

EN1. ガールズルール
EN2. ロマンスのスタート
EN3. 乃木坂の詩


DAY2は2017年から2022年の曲を中心にしたセトリということで、古参のおっさんからするともう最近の曲たちです笑

印象に残ったシーンを挙げていきます。

この日のビジュアル仕上がってんなあメンは休養十分で出走の与田祐希

影ナレは乃木坂46合同会社代表、今野義雄氏。

オープニングは5期生から順に期別での登場。
5期生井上和に触発されたか、遠藤さくらが「4期生でーす!」と彼女らしからぬ元気さで挨拶。すると梅澤美波も負けじと声を張り上げ、鈴木絢音はもはやヤケ気味に「2期生でーす!!」。
その後まったり登場する1期生というコントラストも良かった。

『逃げ水』。大園桃子の位置に立ったのは岩本蓮加でした。

この日の『スカイダイビング』はちゃんとヒコーキ振り付けやってくれて嬉しかった笑

『三番目の風』、こちらのセンターは与田祐希!走りながら「桃」ポーズを決めてみせます。

『日常』センターは久保史緒里。これについては別途書きます。

『誰よりもそばにいたい』。
佐藤楓が語るアンダラへの想い。7万人のうち何人に届いたかはわからないけれど。
ラストをハモったのはアンダーの矜持でしょう。

齋藤飛鳥のMC「生きて帰れないぐらい頑張らないと」。

そして西野七瀬登場。『帰り道は遠回りしたくなる』。
後ろで大泣きする佐藤楓

間のVでの遠藤さくらの「先輩のポジションに入るプレッシャーって本当に凄くて」という発言。

雨の中での『夜明けまで強がらなくてもいい』。

『Sing Out!』で顔を見合わせてニッコリするれんたま=岩本蓮加阪口珠美

『しあわせの保護色』では背後の仕切り板が動いていて「まいやん出るな」から予想通りの白石麻衣登場。予想通り泣く梅澤美波

『世界中の隣人よ』。
目を潤ませる山下美月。大きく息をつく早川聖来
コロナ禍初期の全てが突然に止まったあの日々は、メンバーにとって我々の想像以上に辛い時期だったのだろうと思わせます。

『ごめんねFingers crossed』で前日同様に美しい掛橋沙耶香

そして『最後のTight Hug』で生田絵梨花登場!他事務所の人も来た!即泣く秋元真夏岩本蓮加梅澤美波そして久保史緒里という3期生たちも軒並み泣いています。

ここまでの25曲で「今日はここまで」が流れますが、いやこの日は2022年も含むはずでは笑

そして『Actually…』のイントロが流れ、中西アルノが真ん中に進み出ます。
ややまばらな拍手。歌い出した彼女は涙声でした。

中西さん一本かぶりだったオリジナルとは歌割から変更されていました。
「普通の」乃木坂のシングル曲のようにメンバーが順に歌い繋いでいき、それに伴い順に抜かれていくカメラワーク。

オリジナルと(中西さん活動自粛中の)齋藤飛鳥・山下美月Wセンター版を足して2で割ったようなこの日のバージョン。

私は、これこそが『Actually…』の完成形だと感じました。

騒動を受け止めつつ、中西さんをスポイルしない。
まあ言ってしまえばそのバランスを取りにいっただけだとは思います。

それはその通りなのですが、思いのほか出来がいい。
オリジナルがいかに「出来上がりを無視してインパクトだけ狙いにいった」ものであるのかを浮き彫りにしたというか。

Wセンターバージョンの時も同じこと言いましたけど、最初からこれやっときゃ良かったんですよ。

ひとつだけ苦言を呈すなら、Wセンター版では裏センターとして存在感を発揮していた与田祐希が中西さんの陰に隠れて完全に見えないのでポジションを半ずらしにしてほしいです笑



とてもとても幸せな時間


バスラの印象に残ったシーンに戻ります。

『Actually…』の余韻が残る中、モニターには遠藤さくらが27thシングルでセンターに選ばれた際のブログが映し出されます。

 とにかく私は、
 どう思われても何を言われても、ただ前を向いて頑張り続けるしかないです。



そこからの『制服のマネキン』。半泣きのさくちゃん。震える指先。

齋藤飛鳥の「ここにいるみんなのことがとっても大切です」という言葉。

レアなフルサイズの『裸足でSummer』!

アンコール、メンバーが東側ステージと西側ステージに分かれて登場することがアナウンスされ、ひとりずつ交互に発表していきます。6thバスラ「シンクロニシティライブ」のアンコールで神宮と秩父宮のメンバーを交互に発表したやつの再現ですね。

ここで卒業生も登場することが発表され大歓声。本編には出演しなかった高山一実松村沙友理も登場。

いくまいさゆ=生田絵梨花白石麻衣松村沙友理の揃い踏み。

そしてまいやんが叫びます。

 日産スタジアムぅ~
 出し切れぇぇぇ~!!

『ガールズルール』。
もう場内は完全に歯止めが利かない状態になっていました。

白石麻衣松村沙友理の「バルシャーク」。その視線の先にはバナナマンのふたり。日村さんの本家(ではない)バルシャーク。とてもとても、幸せな時間。

続く『ロマンスのスタート』で煽ろうとするも息が切れて声を出せない西野七瀬

気がつけば生田絵梨花齋藤飛鳥をガッチリと「生田固め」に捕らえ、西野七瀬にハグされた与田祐希が大粒の涙を流していました。

なんだ。なんだこれ。
もう二度と見られなかったはずの光景が、今まさに繰り広げられている。

幸福感、いや多幸感。

ずっと甘噛みする高山一実すらそれを増幅します。

秋元真夏の締めの言葉がまた良かった。

 素敵なメンバーたちと一緒に乃木坂を作ってこれたことが、人生の誇りになりました

キャプテンになってから彼女は力のある言葉を語れるようになったと思います。


続きます。

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伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。



タオル補正
前の記事では今回の騒動に関して自分自身の感情が整理しきれないことを書きました。

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Anergy


今回は中西アルノ個人に対する拒否反応と、彼女を選んだ大人たちへの拒否反応がマイナスの相乗効果(アナジー効果というらしいです)を発生させ、猛烈なバッシングを呼ぶことになりました。

でも結局のところ、ほとんどが「彼女をセンターに置いてしまった」ことによるのだと思います。

個人的には正直(真偽不明のSNS上の発言は別にしても)「被写体モデル」という経歴自体を受け入れがたく感じるので中西さんに責任がないとは思いません。

それでも中西さんが抜擢センターではなく5期生のひとりとして「普通に」加入していたら。
乃木坂に貢献しようと歌もダンスもバラエティも…なんなら胸キュンゼリフとかも笑、一生懸命頑張る姿を見せていたら。

時間はかかるでしょうが、最初に感じた拒否反応は薄れていったと思うんですよ。

だからといって彼女を抜擢した誰かの思惑のように、選抜定着するほどの人気を得るに至ったかといえばそれは大いに疑問ですが。

正直、今回の一連の流れ全部が腹立つ笑

「全部」と書きましたが、「お披露目すらされていない史上最速の抜擢センター」についてはまあ別にいいんです。
これまでだって(嫌な言葉ですが)「最初からの運営推し」であるメンバーがいたのは事実です。お見立て会の時点で誰かしらがセンターに立ってきたわけですから。
そしてそこから大園桃子と遠藤さくらが期別曲センター、シングル表題抜擢センターに選ばれてきたのですから、それと大差はない気がします。

ダメなのは、たったひとりで選抜に放り込んだこと。

結成当初からの乃木坂ファンとしてはもう完全に『バレッタ』の堀未央奈がフラッシュバックするんですよ。

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美しい世界に紛れ込んだ異物。

その堀ちゃんに猛烈にアンチがついたという過去の反省を踏まえて3期ではWセンター、4期では3人フロントと試行錯誤してきたという認識だったんですが。
(個人的には『2019年の乃木坂46』で書いた通りそもそも新人抜擢センター自体に反対ですが、一応の正解は4期の3人フロントだと思っています)

タイミングの悪さもあの時を彷彿とさせます。

白石麻衣センターの6thシングル『ガールズルール』で大きく売り上げを伸ばし、誰が見ても次の一手が重要というタイミングでファンの期待の真逆をいく。

今回も過去最大規模のオーディションの合格者として期待を煽り、ひとりずつ動画公開と焦らしたうえで井上和のインパクトもありかなり注目を集めていました。
そして翌日から46時間TVが始まるという期待感の膨らむタイミングでの「5期単独センター」発表。

あの冷や水を浴びせる感じがまさに堀ちゃんの時と同じ感覚。

当時はまだ乃木坂結成から2年ちょいで「運営は全体的に乃木坂ファンの嗜好を読めていなかった」のだと思いますが、あれから8年半もの歳月が流れファンの傾向も十分に理解できているはずなのに。



そして個人的に特に不快に感じるのは、

中西さん自身の「被写体モデル」という経歴や「心身のバランスを崩し中高一貫の女子校から定時制へ転校」という過去をすべて知りながら…というかむしろその「異質さ(乃木坂内においては、です)」を感じさせるプロフィールゆえに彼女を抜擢したふしがあること。

(運営は活動自粛発表の際に「SNS上にて様々な憶測や、投稿が飛び交っている状況をうけ、本人に事実確認を行った」つまり「それまでは知らなかった」というニュアンスの説明をしています)

それを強く感じさせるのが『Actually…』のMV(オリジナル版)。
『乃木坂配信中』内の「46分TV」では齋藤飛鳥が「アルノが活動自粛しているという今の状況と偶然リンクしちゃってる」と語っていましたが、いくらなんでもリンクしすぎている。

飛鳥&美月センターバージョンのMVが騒動後に取り急ぎ撮影されたことはメンバーのコメントから明らかなのですが、そうでなければ「最初から大炎上して活動自粛というシナリオだった」と言われても信じる人がいそうなくらいです。

いくつも示唆的なシーンがあります。

「彼女が来たことでみんなの間に取り返しがつかない亀裂が走るんじゃないか」と怯える山下美月。

「このまま戻って元のところに私の居場所なんてあるんでしょうか」と尋ねる中西アルノに「やっぱりあなたは仲間たちのところに戻らない方がいいのかもしれない」と答える齋藤飛鳥。

飛鳥はラストでも美月にこう語りかけます。

 これでいいの
 いいことにするの
 これからも胸を張って、堂々と生き延びていきましょう

こんなものを観せられては、今回の騒動が起こるまで運営が中西さんの過去を知らなかったとはとても思えないですね。

過去に心身のバランスを崩したことがある中西さんを、乃木坂内で最もアンチがつく場所である「新人抜擢単独センター」に置くというのも個人的には考えられないです。


続きます。

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タオル補正
前の記事では5期生のお見立て会について書きました。

あらかじめ語られるトラジディー


楽しかった46時間TVのフィナーレ、スペシャルライブ。

その最終盤で行なわれた29thシングルセンター発表。
空虚なキャッチコピーの後に表示された「中西アルノ」の文字。

それはあらかじめ予想された悲劇でした。


そこからずっと耐ショック姿勢を固めてきたので「あ~はいはいそうだろうと思ってましたよ」という感じ(もちろん落胆はしましたが)。

ただ直後の歌披露は、まるで悪い夢を見ているようでした。

サビ前まではほとんど中西さんのソロ歌唱。1番のラストまでほとんど歌いっぱなし。
彼女にだけフォーカスした振り付けとカメラワーク。

それ以外のメンバーでカメラに抜かれるのは齋藤飛鳥と山下美月ぐらい。
与田祐希、遠藤さくら、賀喜遥香ですらほとんど映りません。

「もう決まったことだから仕方がない」と中西さんのセンターを受け入れようと構えていたところにあの一本かぶりの歌割と演出。

 そりゃねえだろ
 乃木坂は中西アルノのバックダンサーじゃねえぞ

さすがに顔から血の気が引く思いでした。

事前リークを知っていたファンの方で私と同じ感想を抱いた人も多いのではないでしょうか。

この後からの大荒れは29thシングルについての記事で別途扱うとして、46時間TVの記事として書いておきたいことがあります。

それは現在の乃木坂の顔であるメンバーたちの電視台。


乃木坂を甘く見るな


齋藤飛鳥のタップダンス。
山下美月の殺陣。
賀喜遥香は46時間でメンバー全員のイラスト完成。
遠藤さくらのハウスダンス。
そして与田祐希の『逃げ水』ギター弾き語り。

どれも生披露でした。

表題曲センター経験者。
既にグループ内で確固たる地位を確立し、もはや何かを証明する必要のない彼女たち。
そんな5人が、奇しくも全員「チャレンジングな課題を」「生披露する」ことを選んだその意味。

いや、これはきっと「奇しくも」ではない。

メンバーのコメントからすると46時間TVの準備期間は2~3週間。(発表は1ヶ月前でした)

29thシングル選抜発表は一説によれば1月8日と言われていますから、中西さんの抜擢センターを知ってから電視台で何をやるのか決めたと考えるのが自然でしょう。恐らくはあの一本かぶりの歌割とダンスフォーメーションも知った上で。

そう思うと、彼女たち5人の電視台にはこんなメッセージが込められているように思えてなりません。

 乃木坂を甘く見るなよ

 その真ん中に立つってのは、そんな簡単なことじゃねえぞ

誰に対して?

中西アルノに。
秋元康に。
今野さんに。
今回の決定に関わった大人たちに。

そしてそこにはきっと、我々ファンに対するメッセージも込められていたのではないでしょうか。

元々は電視台でチャレンジングな課題に挑むメンバーはそれほど多くありません。
前回で言えば生田絵梨花、渡辺みり愛、金川紗耶ぐらいでしょうか。前々回はほぼゼロです。

それなのに今回、センター経験者が揃ってその選択をした。

さらに言えば、乃木坂愛では人後に落ちない久保史緒里が「乃木坂のピアノの文化を終わらせちゃいけない」とピアノの生演奏。(個人的には『羽根の記憶』という選曲にも「継承」の意志を感じました)

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筒井あやめは書道パフォーマンス生披露。
そしてキャプテン秋元真夏も事前収録でしたが一輪車での演技。

つまり『Actually…』のフロントと2列目のほぼ全員が何らかのチャレンジをしていたのです。
(そんな中、副キャプテン梅澤美波が唯一ただの食べロケというのがなんか逆に面白かった笑)

久保ちゃんは「もうちょっと自分を追い込みたい」と譜面の難易度を上げ、飛鳥ちゃんはタップダンス披露後に倒れこみながら「チャレンジするのが乃木坂」と言い放ちました。

私にはそれらが単なる偶然とは思えません。

恐らくメンバーたちも予期していたのではないでしょうか。
今回のセンターとフォーメーションが大きな論争を巻き起こし「乃木坂終わった」というような意見が出ることを。
そしてファンからも「こんなの乃木坂じゃない」という声が(これまでの乃木坂を大切に思うあまりに)上がることも。

だから彼女たちは、乃木坂を愛するファンに向けてこう言いたかったのだと思います。

 乃木坂を甘く見るなよ

 こんぐらいで終わるわけねえだろ

なんて男前。

その下にあるもの


そしてもうひとつ、鈴木絢音の電視台。

事前の予告では「狂気的な彼女」というタイトルが明かされていました。
実際に電視台が始まった時に画面に表示された文字は

「真っ白いものを汚したい」。

この時点で思いました。まんま欅じゃん。
欅坂46のファーストアルバム『真っ白なものは汚したくなる』を直接的に想起させるサブタイトル。

控えめな音量でBGM(これも自作)が流れる中、真っ白な服を纏った絢音ちゃんが真っ白な壁と向き合います。

そして無言のままそこに色とりどりのペンキをぶちまけて汚していきます。

ただひたすらに。
ほとんどカメラに背を向けたまま。

美しくて不穏な静けさ、とでも表現すればいいのでしょうか。
鈴木絢音にしか出せない空気でその場が満たされます。

そしてそれは突然に終わりました。
満足したのか、ペンキが尽きたのか。私には「飽きた」ように見えました。

その後にMCのメンバーと会話をしながら「実は…」と真っ白に見えた壁に貼られていたシールをはがしていきます。

そこに現れたのは

 Effort Thanks Smile

言わずと知れた、乃木坂の基本精神でした。


ひとりだけにフォーカスした演出が欅坂的、もっと言えば『不協和音』以降の瓦解への道を進み始めた欅坂を思わせる『Actually…』。

その初披露を観た後に私が思い出したのは、絢音ちゃんがこの電視台につけた「真っ白いものを汚したい」というサブタイトルでした。

本人は「真っ白なものを汚してみたかったの~」とケラケラ笑いながら語っていましたが、こちらはどうしても勘ぐってしまいます。

不遇の2期と言われてきた。彼女自身も「実は29thが初めての連続選抜」。
そして抜擢センターとして強烈な反感を買った堀未央奈を同期として友人としてずっと見てきました。

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そこへ今回発表された堀未央奈以来となる、単独での新人抜擢センター。

それに対し鈴木絢音が何も思わないはずがないし、ましてや鋭い言語感覚を持つ彼女が何の考えもなくこの言葉をチョイスしたとはちょっと考えにくい。

もちろん真っ白いもの=乃木坂です。

 たとえ表面的にはどんなに汚されたとしても

 その下にはちゃんと「努力、感謝、笑顔」がある

 乃木坂の10年間の歴史をなめるなよ

 私たちは汚されたりなんかしない

鈴木絢音はそう言いたかったのではないでしょうか。

そう考えるとなんだか「狂気的な彼女」も「欅的な彼女」のダブルミーニングな気がしてきました…まあこれはさすがに考えすぎですね笑


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浴びせられた冷や水


前回の46時間TV、記事の最初を私はこんな言葉で始めていました。

 毎回そうなんです。

 観ている間はちょっぴりグダグダ感を感じていたはずなのに。
 終わりが近づくにつれてこみ上げる「やっぱ乃木坂だな!」感。
 そして終わった後の強烈な乃木坂ロス。

 4度目の『乃木坂46時間TV』。
 今回もやっぱり同じでした。

前回(2020年)乃木坂46時間TVの記事:


そして迎えた5度目の46時間TV。残念ながら今回は「やっぱり同じ」ではありませんでした。

理由はご想像の通りです。

前日深夜から立ち込めていた暗雲。

『乃木坂工事中』で発表された29thシングルの選抜メンバー。

既に「29thセンターは5期生の中西アルノ」という(結果的に的中だった)リークも、加入前の彼女に関する良くない噂(こちらの真偽は存じません)も目にしていました。

発表されたのは齋藤飛鳥と山下美月というエース格ふたりにキャプテンと副キャプテンまでつけた「保護者4人」というフロント。そして5期生からたったひとりでの抜擢センター。

私はこの時点でリークが事実であることを確信しました。

例えば5期生抜擢センターが井上和さんであったらきっとこういう構成にはならなかった。恐らく4期生の時と同様に3人同時登用になったと思います。

しかしそうではなく、この違和感バリバリのフォーメーション。
特にキャプテンである真夏さんフロントの違和感が凄い。
それが指し示すものは、5期生の中でもファンが諸手を挙げて歓迎するタイプではない「誰か」の抜擢。

間もなく始まる46時間TVのラストにそのセンター披露が控えていると思うと、始まる前から冷水を浴びせられた気分でした。

余談ですが「あれ?もしかして真夏さん初フロントか?」と思って調べたら17th『インフルエンサー』以来5年ぶり2回目なんですね。
本人はもうポジションがどうこうというのはないでしょうが、こういう形で引っ張り出されるのは真夏さん推しの方からすると複雑なのではないでしょうか。


まあ言いたいことは山ほどありますがこれは46時間TVの記事ですので、まずはざっと時系列で印象に残った場面をピックアップしていきます。

「どうせ1週間ぐらいはアーカイブあるだろう」と思ってほとんどメモを取っていなかったのでいつものライブLVレポに比べてすごく粗いですが笑(時系列も間違っていたらすみません)


DAY1


まずオープニング、『乃木坂配信中』での予告通りコスプレで登場した梅澤美波田村真佑与田祐希

そしてオープニングアクトを務めたのは齋藤飛鳥
『浅草キッド』にインスパイアされてのタップダンス。
見守る今野さんと菊池さんのカットイン。やり切って倒れこむ飛鳥。
後でファンの方から送られてきたイラスト「乃木坂キッド」も素晴らしかったですね。あれTシャツにしてほしい笑

書道パフォーマンスの筒井あやめ
まさに「凛」。
タスキを結ぶところから始めるのが良いですね。それにしても綺麗な顔してんなあ笑

大運動会のチーム分けのために行なわれた全メンバーの50m走タイム測定。

走る前の煽りVの中で「普段走ったりしないんですか?急いで駅に行く時とか」と聞かれて「駅?タクシーで行っちゃう」と素直に答える岩本蓮加
嬉しそうにニコニコ笑いながらダサい走り方をする山下美月(凄く褒めてます)。

3期生が集まってカメラに映るといつも後ろでジャンプする与田祐希

オープニングの時点で「電視台でティモンディ高岸さんインスパイアキャラをやるのでもしよかったら来てください!」と言っていた清宮レイ
願いが叶ってご本人登場。本物の横でもフルスロットルで走り続けるレイちゃんが素晴らしい。

そしてこの日のハイライトは「バナナ&メンバーが選ぶ! ベストソング歌謡祭」。

 その曲その曲に思い出があるから

これ、メンバーが言うならわかりますけどバナナマンの言葉なんですよ。

それってなんかもう、ファンじゃん。

10年半乃木坂を見守り続けてくれているおふたりの愛情。
この日はMCではなくひな壇での参加だったのでそれが素直に出ていたように思います。

齋藤飛鳥の「日村さんが好きだから」日村さん「やぁった!」設楽さん蹴りを入れる、の流れも良かった。

『裸足でSummer』について北野日奈子が語った「どうすれば選抜に入れるだろうねってひめたんと一緒に必死に考えていた時期で」という言葉。

弓木奈於「生田絵梨花さんっていう先輩がいて」への日村さん「知ってるよ!」の速さ。

佐藤楓が語った西野七瀬への想いも強く印象に残りました。

彼女が加入前からなーちゃんファンなのは知っていました。『帰り道は遠回りしたくなる』が初選抜なのももちろん知っていました。
でもでんちゃんにとって「推しの卒業シングルにギリギリ間に合った選抜入りだった」というのは個人的には気づいていなかったなあ。彼女も「最後の切符を掴んだメンバー」だったんですね。

「ベストソング歌謡祭」が終わり再び電視台へ。

賀喜遥香は「46時間、生絵カキ!」。46時間中にメンバー全員を描いたイラストを完成させるというチャレンジ企画であることを発表。衝撃的な量のコピックペンが衝撃的でした。

人狼が始まるところまで観てこの日は寝ました。


DAY2以降に続きます。


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タオル補正
前の記事では星野みなみの乃木坂人生を振り返りました。

テロップの末尾はいつだってハート


「可愛いの天才」以外にもうひとつ、星野みなみを象徴する言葉があります。

 やりたくな~い

5thシングル『君の名は希望』ヒット祈願のスカイダイビングでのこと。
メンバーたちが話し合いで「誰が飛ぶか」をなすりつけあい笑、最後に投票で秋元真夏と星野みなみのふたりが同票で選出されます。(最終的に飛んだのは真夏さん)

そこで彼女が発したのが上の言葉。
アンチがみなみちゃんを叩く時にこれを良く引き合いに出していました。

その話し合いの中でも「頑張ってるのに頑張ってると見えないみたいで…これ以上は無理かな」なんてコメントもしていました。

他人に優しい、でも自分にも優しい。
それを「甘い」と表現する人もいるでしょう。

結局、自分を追い込めない人だったんだと思います。

でも個人的にはそれを否定しようとは思いません。
そういう人もいる。というか世の中そんな人ばっかりです。我々ファンは20歳そこそこのアイドルに多くを求めすぎているのです笑

グループの年少組でデビュー曲からフロントに立って、呑み込みが早く何でもこなせる子に「もっと頑張れ」というのは無理ですよ。
しかも「努力する天才」生田絵梨花なんていう怪物がすぐそばにいた。

 だってもう自分としては頑張ってるし。生ちゃんみたいにはなれないし。

そう考えてしまうのがむしろ当然ではないでしょうか。
ましてフロントに立つことによりアンチに晒された彼女に「いいポジションを与えられているんだからそれに感謝しその場所にふさわしくあるよう頑張れ」なんて理屈が通じるはずもありません。

卒業セレモニーで語ったように「前に行きたいなっていう気持ちはなかった」彼女。

 センターを目指すのでも
 ひとつでも序列を上げるのでも
 バラエティキャラに徹するのでもなく
 ただ可愛くそこに在る

それはある意味アイドルとして究極の姿。いやむしろこれが本来の姿というべきか。

いずれにせよグループの中に「こういう生き方もある」という選択肢を与えるのはいい事だと思います。

そして「ガツガツしない」という乃木坂の空気を作ったひとりであることは間違いありません。

育ちの良さのようなものを感じさせるメンバーでもありました。

いつだったか思い出せないのですが『乃木坂工事中』の早押しクイズで「これ(早押しボタン)に手を置いていいんですか?」と聞いたのを凄く憶えています。


苛立ちと悲しみのようなもの


運営は明らかに初期から齋藤飛鳥とのシンメ売りを意識していましたが、結局それは成功しませんでした。

エリートのみなみちゃんとたたき上げの飛鳥という対比。
その方向性は正しかったと今でも思います。

でも星野みなみは(そして堀未央奈も)、齋藤飛鳥に並び立つことはできなかった。

IF、という意味ではもしみなみちゃんが9thもアンダーだったら。

『生まれたままで』に続き『ここにいる理由』でも伊藤万理華の左右があしゅみなだったら。
アンダラシーズンゼロだけでなく、ファーストシーズンまで立ち会っていいたら。

もしかしたら、我々が見てきたのとは違う星野みなみが、あしゅみなの関係性があったかもしれません。

ここから下は私の勝手な思い込みです。気を悪くされる方がいたら申し訳ありません。

たしか2021年バスラの1期生ライブの時だと記憶していますが、齋藤飛鳥は星野みなみについて「なんでもこなす天才」と語っていました。

私が飛鳥のこの言葉から感じたのはみなみちゃんへのもどかしさ、物足りなさ。
もちろんもうとっくに乗り越えた過去のものではあるけれど、苛立ちと悲しみに近いもの。

自分より大きなポテンシャルを持ち「かなわない」とさえ思っている相手が全力を振り絞らずに自分より下の序列にいる。

 本当は切磋琢磨してお互いに向上し、グループの未来について熱く語り合いたかった。

 みんながそれを期待していたことを
 ホントはあなたもわかってたでしょ?

 自然体でもあれだけできる彼女が、もしグループのために死ぬ気で頑張ってくれていたら。
 そうしたらグループももっと大きくなるし自分の負担も軽くなるしお姉さんたちも安心して卒業できるのに。

そんなエースの孤独
白石西野の後という重い重い荷を負わされた飛鳥の心情が含まれた言葉に感じられました。

それを埋めたのは結局3期生、とりわけ『映像研には手を出すな!』で共演したふたり。
グループ愛の梅澤美波と、自分を追い込むことにかけては乃木坂屈指の山下美月だったように思います。

星野みなみ卒業の記事のはずがすっかり齋藤飛鳥の話になってしまいましたね笑


秋元真夏、堀未央奈といったサプライズ抜擢メンバー、ストレートに言えば「招かれざる者」とされてしまったメンバーに真っ先に手を差し伸べたのは彼女でした。

2018年の46時間TV、メンバーがちぎり絵アートを作成するコーナーにフラッと現れた当時長期休業中の北野日奈子。そんな彼女を優しく迎えたのも相楽伊織とみなみちゃんでした。

何人ものメンバーが「その優しさに救われた」と語っています。

自分に優しい星野みなみは、ちゃんと他人にも優しかった。

それも、とびきり。


彼女の卒業が交際報道により引き金を引かれる形になったのは本当に残念です。

晩節を汚した。
それは事実だと思います。

ただ、彼女がしてしまったことは消えないけれど、彼女のこれまでの貢献も消えはしない。
それもまた事実です。

なんとか衛藤美彩ぐらいに逃げ切って卒業させてあげることはできなかったんですかね。まあ個人的には正直みさ先輩は逃げきれてないと思いますけれど笑

卒業して芸能界を引退する彼女。
過去のインタビューでは目標も卒業後のビジョンも「ない」と答えていました。

明言しなかったけどたぶん「お嫁さん」だったんでしょうね。

願わくば、どうか幸せになってほしいです。


星野みなみさん、10年半本当にお疲れさまでした。


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