ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:齋藤飛鳥

タオル補正

浴びせられた冷や水


前回の46時間TV、記事の最初を私はこんな言葉で始めていました。

 毎回そうなんです。

 観ている間はちょっぴりグダグダ感を感じていたはずなのに。
 終わりが近づくにつれてこみ上げる「やっぱ乃木坂だな!」感。
 そして終わった後の強烈な乃木坂ロス。

 4度目の『乃木坂46時間TV』。
 今回もやっぱり同じでした。

前回(2020年)乃木坂46時間TVの記事:


そして迎えた5度目の46時間TV。残念ながら今回は「やっぱり同じ」ではありませんでした。

理由はご想像の通りです。

前日深夜から立ち込めていた暗雲。

『乃木坂工事中』で発表された29thシングルの選抜メンバー。

既に「29thセンターは5期生の中西アルノ」という(結果的に的中だった)リークも、加入前の彼女に関する良くない噂(こちらの真偽は存じません)も目にしていました。

発表されたのは齋藤飛鳥と山下美月というエース格ふたりにキャプテンと副キャプテンまでつけた「保護者4人」というフロント。そして5期生からたったひとりでの抜擢センター。

私はこの時点でリークが事実であることを確信しました。

例えば5期生抜擢センターが井上和さんであったらきっとこういう構成にはならなかった。恐らく4期生の時と同様に3人同時登用になったと思います。

しかしそうではなく、この違和感バリバリのフォーメーション。
特にキャプテンである真夏さんフロントの違和感が凄い。
それが指し示すものは、5期生の中でもファンが諸手を挙げて歓迎するタイプではない「誰か」の抜擢。

間もなく始まる46時間TVのラストにそのセンター披露が控えていると思うと、始まる前から冷水を浴びせられた気分でした。

余談ですが「あれ?もしかして真夏さん初フロントか?」と思って調べたら17th『インフルエンサー』以来5年ぶり2回目なんですね。
本人はもうポジションがどうこうというのはないでしょうが、こういう形で引っ張り出されるのは真夏さん推しの方からすると複雑なのではないでしょうか。


まあ言いたいことは山ほどありますがこれは46時間TVの記事ですので、まずはざっと時系列で印象に残った場面をピックアップしていきます。

「どうせ1週間ぐらいはアーカイブあるだろう」と思ってほとんどメモを取っていなかったのでいつものライブLVレポに比べてすごく粗いですが笑(時系列も間違っていたらすみません)


DAY1


まずオープニング、『乃木坂配信中』での予告通りコスプレで登場した梅澤美波田村真佑与田祐希

そしてオープニングアクトを務めたのは齋藤飛鳥
『浅草キッド』にインスパイアされてのタップダンス。
見守る今野さんと菊池さんのカットイン。やり切って倒れこむ飛鳥。
後でファンの方から送られてきたイラスト「乃木坂キッド」も素晴らしかったですね。あれTシャツにしてほしい笑

書道パフォーマンスの筒井あやめ
まさに「凛」。
タスキを結ぶところから始めるのが良いですね。それにしても綺麗な顔してんなあ笑

大運動会のチーム分けのために行なわれた全メンバーの50m走タイム測定。

走る前の煽りVの中で「普段走ったりしないんですか?急いで駅に行く時とか」と聞かれて「駅?タクシーで行っちゃう」と素直に答える岩本蓮加
嬉しそうにニコニコ笑いながらダサい走り方をする山下美月(凄く褒めてます)。

3期生が集まってカメラに映るといつも後ろでジャンプする与田祐希

オープニングの時点で「電視台でティモンディ高岸さんインスパイアキャラをやるのでもしよかったら来てください!」と言っていた清宮レイ
願いが叶ってご本人登場。本物の横でもフルスロットルで走り続けるレイちゃんが素晴らしい。

そしてこの日のハイライトは「バナナ&メンバーが選ぶ! ベストソング歌謡祭」。

 その曲その曲に思い出があるから

これ、メンバーが言うならわかりますけどバナナマンの言葉なんですよ。

それってなんかもう、ファンじゃん。

10年半乃木坂を見守り続けてくれているおふたりの愛情。
この日はMCではなくひな壇での参加だったのでそれが素直に出ていたように思います。

齋藤飛鳥の「日村さんが好きだから」日村さん「やぁった!」設楽さん蹴りを入れる、の流れも良かった。

『裸足でSummer』について北野日奈子が語った「どうすれば選抜に入れるだろうねってひめたんと一緒に必死に考えていた時期で」という言葉。

弓木奈於「生田絵梨花さんっていう先輩がいて」への日村さん「知ってるよ!」の速さ。

佐藤楓が語った西野七瀬への想いも強く印象に残りました。

彼女が加入前からなーちゃんファンなのは知っていました。『帰り道は遠回りしたくなる』が初選抜なのももちろん知っていました。
でもでんちゃんにとって「推しの卒業シングルにギリギリ間に合った選抜入りだった」というのは個人的には気づいていなかったなあ。彼女も「最後の切符を掴んだメンバー」だったんですね。

「ベストソング歌謡祭」が終わり再び電視台へ。

賀喜遥香は「46時間、生絵カキ!」。46時間中にメンバー全員を描いたイラストを完成させるというチャレンジ企画であることを発表。衝撃的な量のコピックペンが衝撃的でした。

人狼が始まるところまで観てこの日は寝ました。


DAY2以降に続きます。


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タオル補正
前の記事では星野みなみの乃木坂人生を振り返りました。

テロップの末尾はいつだってハート


「可愛いの天才」以外にもうひとつ、星野みなみを象徴する言葉があります。

 やりたくな~い

5thシングル『君の名は希望』ヒット祈願のスカイダイビングでのこと。
メンバーたちが話し合いで「誰が飛ぶか」をなすりつけあい笑、最後に投票で秋元真夏と星野みなみのふたりが同票で選出されます。(最終的に飛んだのは真夏さん)

そこで彼女が発したのが上の言葉。
アンチがみなみちゃんを叩く時にこれを良く引き合いに出していました。

その話し合いの中でも「頑張ってるのに頑張ってると見えないみたいで…これ以上は無理かな」なんてコメントもしていました。

他人に優しい、でも自分にも優しい。
それを「甘い」と表現する人もいるでしょう。

結局、自分を追い込めない人だったんだと思います。

でも個人的にはそれを否定しようとは思いません。
そういう人もいる。というか世の中そんな人ばっかりです。我々ファンは20歳そこそこのアイドルに多くを求めすぎているのです笑

グループの年少組でデビュー曲からフロントに立って、呑み込みが早く何でもこなせる子に「もっと頑張れ」というのは無理ですよ。
しかも「努力する天才」生田絵梨花なんていう怪物がすぐそばにいた。

 だってもう自分としては頑張ってるし。生ちゃんみたいにはなれないし。

そう考えてしまうのがむしろ当然ではないでしょうか。
ましてフロントに立つことによりアンチに晒された彼女に「いいポジションを与えられているんだからそれに感謝しその場所にふさわしくあるよう頑張れ」なんて理屈が通じるはずもありません。

卒業セレモニーで語ったように「前に行きたいなっていう気持ちはなかった」彼女。

 センターを目指すのでも
 ひとつでも序列を上げるのでも
 バラエティキャラに徹するのでもなく
 ただ可愛くそこに在る

それはある意味アイドルとして究極の姿。いやむしろこれが本来の姿というべきか。

いずれにせよグループの中に「こういう生き方もある」という選択肢を与えるのはいい事だと思います。

そして「ガツガツしない」という乃木坂の空気を作ったひとりであることは間違いありません。

育ちの良さのようなものを感じさせるメンバーでもありました。

いつだったか思い出せないのですが『乃木坂工事中』の早押しクイズで「これ(早押しボタン)に手を置いていいんですか?」と聞いたのを凄く憶えています。


苛立ちと悲しみのようなもの


運営は明らかに初期から齋藤飛鳥とのシンメ売りを意識していましたが、結局それは成功しませんでした。

エリートのみなみちゃんとたたき上げの飛鳥という対比。
その方向性は正しかったと今でも思います。

でも星野みなみは(そして堀未央奈も)、齋藤飛鳥に並び立つことはできなかった。

IF、という意味ではもしみなみちゃんが9thもアンダーだったら。

『生まれたままで』に続き『ここにいる理由』でも伊藤万理華の左右があしゅみなだったら。
アンダラシーズンゼロだけでなく、ファーストシーズンまで立ち会っていいたら。

もしかしたら、我々が見てきたのとは違う星野みなみが、あしゅみなの関係性があったかもしれません。

ここから下は私の勝手な思い込みです。気を悪くされる方がいたら申し訳ありません。

たしか2021年バスラの1期生ライブの時だと記憶していますが、齋藤飛鳥は星野みなみについて「なんでもこなす天才」と語っていました。

私が飛鳥のこの言葉から感じたのはみなみちゃんへのもどかしさ、物足りなさ。
もちろんもうとっくに乗り越えた過去のものではあるけれど、苛立ちと悲しみに近いもの。

自分より大きなポテンシャルを持ち「かなわない」とさえ思っている相手が全力を振り絞らずに自分より下の序列にいる。

 本当は切磋琢磨してお互いに向上し、グループの未来について熱く語り合いたかった。

 みんながそれを期待していたことを
 ホントはあなたもわかってたでしょ?

 自然体でもあれだけできる彼女が、もしグループのために死ぬ気で頑張ってくれていたら。
 そうしたらグループももっと大きくなるし自分の負担も軽くなるしお姉さんたちも安心して卒業できるのに。

そんなエースの孤独
白石西野の後という重い重い荷を負わされた飛鳥の心情が含まれた言葉に感じられました。

それを埋めたのは結局3期生、とりわけ『映像研には手を出すな!』で共演したふたり。
グループ愛の梅澤美波と、自分を追い込むことにかけては乃木坂屈指の山下美月だったように思います。

星野みなみ卒業の記事のはずがすっかり齋藤飛鳥の話になってしまいましたね笑


秋元真夏、堀未央奈といったサプライズ抜擢メンバー、ストレートに言えば「招かれざる者」とされてしまったメンバーに真っ先に手を差し伸べたのは彼女でした。

2018年の46時間TV、メンバーがちぎり絵アートを作成するコーナーにフラッと現れた当時長期休業中の北野日奈子。そんな彼女を優しく迎えたのも相楽伊織とみなみちゃんでした。

何人ものメンバーが「その優しさに救われた」と語っています。

自分に優しい星野みなみは、ちゃんと他人にも優しかった。

それも、とびきり。


彼女の卒業が交際報道により引き金を引かれる形になったのは本当に残念です。

晩節を汚した。
それは事実だと思います。

ただ、彼女がしてしまったことは消えないけれど、彼女のこれまでの貢献も消えはしない。
それもまた事実です。

なんとか衛藤美彩ぐらいに逃げ切って卒業させてあげることはできなかったんですかね。まあ個人的には正直みさ先輩は逃げきれてないと思いますけれど笑

卒業して芸能界を引退する彼女。
過去のインタビューでは目標も卒業後のビジョンも「ない」と答えていました。

明言しなかったけどたぶん「お嫁さん」だったんでしょうね。

願わくば、どうか幸せになってほしいです。


星野みなみさん、10年半本当にお疲れさまでした。


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びーむ色調補正3
2021年12月15日、乃木坂46生田絵梨花のラストライブ。

前日(DAY1)の記事はこちら。
 

ホームから旅立つ勇気


セットリストはこちらです。

Overture
01. あなたのために弾きたい
02. 何度目の青空か?
03. 制服のマネキン(センター:生田絵梨花)
04. おいでシャンプー(センター:生田絵梨花)
05. 会いたかったかもしれない(センター:生田絵梨花)
06. ぐるぐるカーテン(センター:生田絵梨花)

<期別with生ちゃんコーナー>
07. I see…
08. 三番目の風
09. アナスターシャ
10. 白い雲にのって
11. あらかじめ語られるロマンス(センター:生田絵梨花)

12. 無表情(生田絵梨花、秋元真夏)
13. 偶然を言い訳にして(生田絵梨花、齋藤飛鳥、樋口日奈、和田まあや)
14. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:向井葉月)
15. 13日の金曜日(センター:山崎怜奈)
16. ここじゃないどこか(生田絵梨花、星野みなみ)
17. やさしさとは(生田絵梨花)
18. 羽根の記憶

19. 命は美しい(センター:生田絵梨花)
20. インフルエンサー(センター:生田絵梨花、齋藤飛鳥)
21. シンクロニシティ(センター:梅澤美波→生田絵梨花)
22. Sing Out!
23. 裸足でSummer
24. ガールズルール(センター:生田絵梨花)
25. 最後のTight Hug

EN1. 歳月の轍
EN2. 君の名は希望(センター:生田絵梨花)
EN3. ダンケシェーン(センター:生田絵梨花)


生田絵梨花の卒業について書きたいことは前日の記事で概ね書けた気がしますので、この日はシンプルに印象に残った場面を振り返っていきたいと思います。(主語目的語が省略されている場合はすべて生田絵梨花です)

ビジュアル仕上がってんなあメンは田村真佑賀喜遥香与田祐希遠藤さくらも可愛かった。
もちろん乃木坂メンバーは普段から可愛いんですが、こういう特別な気合が入る日にはみんな一段と綺麗になるのが本当に凄い。

花道を歩いてステージに向かう生田絵梨花。それを包み込む暖かい拍手。そして『あなたのために弾きたい』の弾き語り。

『何度目の青空か?』のイントロが流れ、観客席が青に変わっていきます。必死に感情を抑える生田絵梨花。やっぱり特別な曲なのだと思わせます。

最初のMCで「出てくる時、10年前の自分になった気持ちだった」。

しかしその後は「私のためにケンカしないで」「基本飛鳥とはホントのこと言わない」「私たちいい子ぶるもんね」「…一緒にしないで(飛鳥)」と早くもいつもの調子が出てきた感じ。

2期へのコメント「1期の私たちには理解しきれないモヤモヤがあったと思う」。

『三番目の風』、伊藤理々杏とのキメ顔残し対決が終わった瞬間すぐ真顔になる生ちゃん。この日の与田祐希はキスを要求しそれに応える生ちゃん。疲れ果てる生ちゃん。

『アナスターシャ』。生田絵梨花から離れてから涙をグッとこらえる鈴木絢音。それを慰める北野日奈子新内眞衣。観ていてふと思ったのが「スカートの短いひとから辞めていく…」。

1期年少組のMC、樋口日奈が仕切っているのにその横でマイク外してしゃべる3人(飛鳥、みなみ、まあや)。注意されても基本聞いてない笑

1期それぞれを一言で表すと?に真夏「妻」飛鳥「初恋」ちま「神対応」みなみ「お姉ちゃん」まあや「天才」。
乃木坂に入って良かったことは「人間になれた」乃木坂とは「ホーム。間違いないですよ」

「なんかしっとりしちゃった」「やだわ~」「7割ぐらいいい子ぶってた」という齋藤飛鳥のコメント。

からあげ姉妹の『無表情』は秋元真夏と。
「ずっとわがままでいいの?」という生ちゃんに「いいよ」と微笑む真夏。


ここにいない誰かのために


この日のハイライトは間違いなくこれでしょう。『偶然を言い訳にして』。
イントロでは「あっしゅっしゅ」「いくたどーん!」など初期の黒歴史自己紹介を披露。

そして生ちゃんが呼びかけます。

 まいや~ん!ななみ~ん!さゆり~ん!かずみ~ん!

もうそれだけで、古参オタとしては涙が出てしまうんですわ笑
途中で和田まあやが袖にはけて感謝状を持ってきます。それを見て「なに感謝状って~」とまた涙にくれる生ちゃん。

曲終わりに「せ~のっ、ハイ~」でポーズを取るもオリメンのキメ台詞連発をやり損ね「一発芸やって終わりにしよう」という無礼千万な発言からオリジナルへのオマージュ再挑戦。
齋藤飛鳥の「そっちこそ」はやっぱちょっとグッとくるものがありますね。
そして生ちゃんの「憧れだったの!ありがとう~」。2021年バスラの1期ライブの記事でも書いた「年少チームはお姉さんたちに憧れ、お姉さんは年少メンバーを愛で」。それがそのまんま、我々の眼前で繰り広げられます。

関連記事:


『ここじゃないどこか』のラスト生星。「あともうちょっと、頑張ってね」と星野みなみに声をかける生ちゃん。

MCで珍しくド緊張の筒井あやめ

賀喜遥香は『I see…』について「生田さんとWセンターだったのでいつもより自信満々にどうだ!って感じでやれました」。

「山ちゃん、ブータン頼んだよ」と言われ「私、ブータンめっちゃ上手くなったんですよ!」と自慢する山下美月。というかあの動作を指してブータンと呼ぶのは正しいのか笑

「生田さんはアイドルの壁を乃木坂の可能性を拡げてくれた」と語った梅澤美波

本編ラストの表題曲6連発。個人的には掛橋沙耶香に感動しました。
ちょっと前までかなりダンスに苦労している印象が強かった彼女。選抜入りしてすぐの大舞台。先輩たちに交じってライブのクライマックスで踊るのは怖かったのではないでしょうか。
カメラに抜かれる機会があまり多くなかったのでどれほどこなせていたかは正直分かりませんが、頑張ったんだろうなあと思いました。

『シンクロニシティ』の遠藤さくらの笑顔。「パッと花が咲いたような」と賀喜遥香が評したあれです。

『Sing Out!』へのブリッジで走りながら「私たち息も絶え絶えですよ、か弱き少女たちがこんなに頑張っているんだから、皆さんもクラップお願いします」と訴える齋藤飛鳥

この曲の頭、フロントでしゃがんだ生ちゃんが左の遠藤さくらと目を合わせてニコッと笑い、振り向いて右の久保史緒里と同じようにするのですが、これがなんか暖かくて。
観ていて嬉しくて切ない。

そして個人的にこの曲はつい阪口珠美を目で追ってしまうのですが、クラップする振り付けの部分で身体をひねってビタッと止まって手を打つのが凄くかっこよかった。

『最後のTight Hug』では「君を連れ去りたいよ」の部分で本当に生ちゃんを連れ去ろうとするくぼした(久保史緒里山下美月)。

卒業ソロ曲『歳月の轍』ではラスサビで感極まります。

『君の名は希望』。滂沱の涙を流す遠藤さくら

ラスト「私らしく笑顔で締めくくれたら」と言って『ダンケシェーン』。
背後で齋藤飛鳥和田まあやが顔を歪めて泣きます。(これは「私が卒業したらどうする?」とまあやが飛鳥に聞いたためらしい)

横浜アリーナの外周を1周する生ちゃんとその後を歩く1期生たち。
後輩たちは生ちゃんに近づいて言葉を交わしまた下がっていくのですが、うっかり1期生の壁の内側に入ってしまい途方に暮れる与田祐希。

そして生田絵梨花からの最後の言葉はこれでした。

 乃木坂に入って良かったって、心から思ってます



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びーむ色調補正3
我らが至宝、生田絵梨花。乃木坂46として出演するライブはあと2回。

愛されジャイアン、奮闘す


セットリストはこちらです。

Overture
01. 最後のTight Hug
02. 僕がいる場所
03. ダンケシェーン(センター:生田絵梨花)
04. 会いたかったかもしれない(センター:生田絵梨花)
05. ぐるぐるカーテン(センター:生田絵梨花)

<期別with生ちゃんコーナー>
06. I see…
07. 三番目の風
08. アナスターシャ
09. 白い雲に乗って
10. あらかじめ語られるロマンス(センター:生田絵梨花)

11. 私、起きる。(センター:生田絵梨花)
12. 遙かなるブータン(センター:生田絵梨花)
13. 他の星から(生田、岩本、梅澤、佐藤楓、鈴木、清宮、新内)
14. 低体温のキス
15. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた(センター:和田まあや)
16. 13日の金曜日(センター:山崎怜奈)
17. 雲になればいい(生田、賀喜、久保)
18. 羽根の記憶(センター:生田絵梨花)
19. 君の名は希望

20. 命は美しい(センター:生田絵梨花)
21. インフルエンサー(センター:生田絵梨花、齋藤飛鳥)
22. シンクロニシティ(センター:梅澤→生田)
23. Sing Out!
24. ジコチューで行こう!
26. 何度目の青空か?
27. 最後のTight Hug

EN1. 歳月の轍
EN2. 指望遠鏡
EN3. 転がった鐘を鳴らせ!
EN4. 乃木坂の詩(センター:生田絵梨花)


全31曲中、生田絵梨花は実に29曲に参加。
白石麻衣も自身の卒コンで全23曲に参加しましたがそれに勝るとも劣らぬ、というか有観客で会場内を大きく移動しながらのパフォーマンスだった分この日の方が大変そうでした。

鉄人としか言いようがない。


以下に印象に残ったシーンを列挙します。(主語目的語が省略されている場合はすべて生田絵梨花です)

最初の『最後のTight Hug』、本人もMCで語っていましたがかなり力んでいた生田絵梨花

『僕がいる場所』!来た裏人気曲!

『ダンケシェーン』のAフレは自分で「生ちゃんの~」と歌ってほしかった笑

柴田柚菜のサイドポニー可愛い。

『ぐるぐるカーテン』で背後のビジョンには過去を振り返るメッセージカードが映されます。そこで「13/12/20 バレッタめっちゃやったな~」と伝説の『バレッタ』3回をやんわりディスる。

MCで「生ちゃんは全然人の話を憶えてない」と責められ「毎回すごい新鮮な気持ちで人の話聞いちゃうからな~」と見事に自己正当化。

後輩各期の印象を聞かれ2期「不屈の精神」3期「甘えん坊」4期「すごく謙虚」。
そして「後輩だけど憧れとかファンみたいな気持ちもあって、混ざりたいです」からすべての期別曲へ参加していきます。

『I see…』の「君のことが好きだ~」部分で賀喜遥香と目を合わせてポーズを決めます。これを見て「さくちゃんが嫉妬するのでは?」と思いました。

そして『三番目の風』。期別曲に生ちゃん参加という時点でこれ来ると思ってた!

大園桃子の卒業により3期生に突きつけられた「桃子抜きでこの曲をやれるのか」という命題に対し、ワイルドカードにしてジョーカーである生ちゃんがセンターを務めることによりその呪縛を解く。白石麻衣が自身の卒コンで. 『サヨナラの意味』に対してそうしたように。粋な置き土産。

 

大間奏で「ヘイ!生ちゃん!」(HEY!たくちゃんを思い出した)の掛け声とともに3期生11人と順に絡んでいく彼女。
中村麗乃にキスを迫るも拒否され、伊藤理々杏と『僕の衝動』キメポーズチャレンジを行ない、与田祐希とは『ジコチューで行こう!』の大間奏オマージュ。

『アナスターシャ』では生ちゃんと歌い終わって後ろに下がったメンバー同士が腕を組んでいるのがまたしんみりさせます。

『白い雲に乗って』のAフレでちょっと感極まる姿。

『遙かなるブータン』でひたすら楽しそうな与田祐希

『他の星から』でクールな表現にちょっと戸惑っている感じの清宮レイ。それを観て誠に勝手ながら「この曲でのあなたはゆったん枠なのでそんなに気負わんで大丈夫よ」と言ってあげたくなりました。

『シンクロニシティ』最初はいつものように梅澤美波センターで始まったのに途中から生ちゃんセンターにスイッチする粋な計らい。

『ジコチューで行こう!』で齋藤飛鳥が「生ちゃんはジャイアンだけどみんなそんなあなたが好きよ」。
カメラを占領する生田星野梅澤山下というパリピたちからそっと距離を取る久保史緒里笑

『何度目の青空か?』ちょっと泣いてた。やっぱ特別な曲なんだなと思わせます。

『最後のTight Hug』まさかの2回目!これはダブルアンコールで3回目やって『バレッタ』事件の再現なのか?ということはさっきのメッセージはフリだったのか?と期待と不安が膨らみました笑

「ストーリー性のある振り付けを見てほしい」とフルサイズでの披露。
その言葉通り、2サビで雑踏の中ひとりになる生ちゃん。
誰か(恐らく星野みなみ)に背中を押され、人波へと帰る生ちゃん。

『転がった鐘を鳴らせ!』でのかきさくレイのワチャワチャ。

この日のビジュアル仕上がってるメンは齋藤飛鳥。ずっと楽しそうにしている姿が観ていて余計切なかったです。


続きます。

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3度目の正直


本来は2020年5月に白石麻衣卒コンとして行なわれる予定でした。
2021年9月開催と発表されるも直前にまた延期。

そして3度目の正直で立つ、2度目の東京ドーム。

セットリストはこちらです。

Overture
01. ごめんねFingers crossed
02. ジコチューで行こう!
03. 太陽ノック(センター:生田絵梨花)
04. おいでシャンプー(センター:山下美月)
05. シンクロニシティ(センター:梅澤美波)

06. ざぶんざざぶん
07. ファンタスティック3食パン
08. 自惚れビーチ
09. ひと夏の長さより…(センター:秋元真夏、賀喜遥香)
10. 何度目の青空か?
11. 日常
12. 裸足でSummer
13. 空扉

<期別コーナー>
14. ぐるぐるカーテン
15. ゆっくりと咲く花
16. 毎日がBrand new day
17. I see…

18. Route 246
19. 僕は僕を好きになる
20. インフルエンサー(センター:山下美月、与田祐希)

21. きっかけ
22. Sing Out!
23. 夏のFree&Easy(センター:与田祐希)
24. ガールズルール(センター:山下美月)
25. 君に叱られた
26. 他人のそら似

EN1. 最後のTight Hug
EN2. 僕だけの光
EN3. ダンケシェーン
EN4. 乃木坂の詩

印象に残ったシーンを挙げていきます。

まず思ったのが「最初から凄い走るな~」でした。

齋藤飛鳥の「やっぱすごいかも東京ドーム」というコメント。これについては後でまた触れます。
秋元真夏の「バトン渡した感じもある」という言葉にはちょっとドキッとしました。

誕生日当日だった掛橋沙耶香。バースデーケーキでお祝いされて挙動不審になるのもロウソクに「ふ~」する姿も可愛い。

『ファンタスティック3食パン』では「今日は罰ゲームやらないのね」と思いました笑

『自惚れビーチ』、アカペラのオープニングで楽しそうなメンバーたちの中ひとり緊張した面持ちの鈴木絢音

『ひと夏の長さより…』は(センターである)松村沙友理の卒業を機に楽曲の良さが多くのファンに認識されてスタンダードになった感じ。あとこのところの賀喜遥香は本当に一段と可愛い。

氷のような悲しみをたたえたメンバーたち、そこからサビで北野日奈子が激情を炸裂させる『日常』も見事。

『空扉』で生田絵梨花とおでこをくっつけて嬉しそうな遠藤さくら
そしてカメラを見つけたのにタイミングを失ってアピールできないのが可愛い佐藤楓

鈴木絢音がMCで「数年後にまた戻ってこれたら」とコメント。同期がどんどん卒業していく中でこの前向きな発言は嬉しいですね。

期別コーナーに入り、1期『ぐるぐるカーテン』で和田まあやと顔を見合わせた瞬間に涙ぐむ樋口日奈
『ゆっくりと咲く花』で登場した2期生がたった4人であることに気づいた時にこみあげる寂しさ。四方からセンターステージに歩み寄り「2」のポーズで全員泣き、一瞬後に鈴木絢音は笑ってみせます。
次の『毎日がBrand new day』で出て来た岩本蓮加は泣いていました。恐らく2期生たちの姿に感極まっていたのしょう。

『僕は僕を好きになる』で山下美月が登場した瞬間の眩いスター感。

終盤のMCでは1期生が10年の重さを感じさせる言葉を発します。
生田絵梨花の「どれもひとりではかなえられなかった夢」。
齋藤飛鳥は「人生そのもの」。

そこから円陣を組み、『きっかけ』。
ドームでこの曲をやることの意味。花道を歩きながらAフレを歌い出した齋藤飛鳥の声が震えていたのは緊張のためだけではないでしょう。

短くソロ歌唱をつないでいく演出。
ひとりひとりが乃木坂であること。歌い継いでいくことへの意思表示。その両方を感じさせました。

完全に余談ですが、なぜか私はDフレ前に残りは生田絵梨花だけと思い込み「Dフレ全部生ちゃんか!」と思っていました。そしてその一瞬後に「おお!俺たちにはまだ久保史緒里がいた!」さらに生ちゃんの圧倒的貫録の歌唱の前に「この人は桁が違う」と激しく感情が揺れ動きました笑

『ガールズルール』の煽り一発でノドを壊す山下美月。そして久保史緒里にキスする遠藤さくら

『君に叱られた』のイントロに起きたどよめき。フルサイズなのも良かった。

アンコールはこれが初披露となる生田絵梨花の卒業曲『最後のTight Hug』から。
それが終わり次の『僕だけの光』でひとりひっそりと泣く秋元真夏

生田絵梨花高山一実と3人で抱き合い「こんなに楽しいんだから生ちゃんずっといればいいのにねえ」と冗談めかして本音を言う齋藤飛鳥

『ダンケシェーン』のラスト「やっぱかずみんだな!」に(予想できたであろうに笑)異様に喜ぶ高山一実

そのかずみんが『乃木坂の詩』の後に語った「サイリウムが最初はただのガラスの棒、その前は割りばしだった…」というコメントに、彼女たちが上ってきた坂道の途方もない長さが偲ばれます。

この日のビジュアル仕上がってるメンは岩本蓮加
観ていて「凄みすら感じる美しさ」と感じましたが、その後に明かされた通り体調不良をおしての出演でした(それを私は「凄み」と受け取ってしまったのだと思います)。どうか無理をせずお大事になさってください。



区切りではない自然体のドーム


全体の印象を率直に言えば、4年前の東京ドーム公演と比べて焦点がぼやけていた感が否めません。

でも、それは当たり前のことだとも思います。

そもそも東京ドームこそ4年ぶりですが、2018年の全ツはスタジアムツアー(野球場やサッカー場)で2019年はドームツアー(東京のみ神宮)。

つまりいわゆる新4期の5人を除けば全員がドームでのライブは経験しているのです。

やっぱり「到達点」という感覚があった4年前。
当時は燃え尽きによるその後の大量卒業がファンの間で懸念されていました。(実際はそうでもありませんでしたが)

前回はセットリストも集大成という印象の強いものでした。
それが端的に表れていたのがアンダーコーナー。

ひとりひとり名前を呼ばれて登場するアンダーメンバーたち。
そして齋藤飛鳥や衛藤美彩、伊藤万理華や井上小百合といった「アンダーレジェンド」までステージに上がります。

そこから6曲連続でアンダー曲を披露。
温泉トリオのセンター曲を4曲続けて黎明期の立役者に敬意を表し(伊藤万理華と中元日芽香のラストステージということもありました)つつ、残りの2曲は直近アンダー曲である『アンダー』『My rule』。
これもアンダーメンバーの苦闘を「過去の美談」ではなく現在進行形のものとして提示する意図が感じられます。

 アンダーはもうひとつの乃木坂の歴史である

それを明確に打ち出す演出でした。


それに対しこの日。

期別コーナーこそあったものの、明確なユニットコーナーもアンダーコーナーもなく2ブロック目がそれらをミックスした形。(もちろん最新アンダー曲センターの寺田蘭世が不参加という事情もあったでしょうが)

現在グループとして進めている各期そして選抜とアンダーの垣根を低くする「融合」。
それを色濃く反映した内容だったと思います。そしてそれ自体は卒業者が相次ぐ中で乃木坂の空気感を守っていくための重要なトライです。

ただ結果としてこの日のセトリは真夏の全国ツアーの延長線上のもの。
福岡公演2DAYSをともに視聴していたこともあり個人的には物足りない印象が残りました。ましてその両日が結成10周年と大園桃子卒コンという特別なライブだっただけに余計に。

…とここまでやや否定的なことを書いてきましたが、それでも私はこの日のライブは大きな意味を持つものであったと考えています。

鍵となるのは冒頭で述べた飛鳥ちゃんの「やっぱすごいかも東京ドーム」。

ここから想像するにやはりメンバーにとっても東京ドームのシンボリックな意義は「ある」。
(もちろん東京での大会場として乃木坂には「聖地」神宮球場があり東京ドームを使う機会が少ないというのも影響しているでしょうが)

であれば5期生加入直前というこのタイミングで現在のメンバーたちがそれを経験しておくことには計り知れない価値があるのではないでしょうか。

彼女たちとって、再び東京ドームに立つというのが特別なことでなくなる。
言い換えれば東京ドームが「悲願」ではなく現状と地続きの「未来」になる。

これ凄く大事なことだと思うんですよね。

すでにいくつもの坂を上った乃木坂。
メンバーの活動歴も年齢層も幅広くなった現状では、初の東京ドームのように全員が同じ熱量で追い求められる目標はもうない。

それでもそれぞれが「前回との差」で自分の成長を感じることができる。

それを今回一番実感したのは3期生たちでしょう。
前回は19th『いつかできるから今日できる』の時ですから、まだ大園桃子と与田祐希しか選抜を経験していないタイミングでした。
4年前は先輩たちに手を引かれてよちよち歩きでその場所に立った彼女たちが、今回は堂々たるグループの主力として帰ってきた。

きっと深い感慨があったことと思います。

そして次は4期生たちが同じように感じるはずです。


その意味で、2021年の東京ドームは未来へとつながるものでした。


note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

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過去に当ブログに掲載した記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧になった方にも楽しんでいただけることと思います。



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