ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:2021新作

「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2021年版」のインデックスです。

価格帯は定価で区分しています。
対象は2021年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは外しています。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

アンダー5万円部門


GM-2100-1AJF/カシオ

クオーツ。20気圧防水。SS&樹脂ケース+樹脂バンド。ケース径44.4mm
言わずと知れた人気者、メタルカシオーク。
2100シリーズの優れた基本デザインに加えられたメタルの光沢が絶妙でめちゃめちゃ格好いい。

アンダー5万円部門・次点


レコードレーベル・ツノクロノ/シチズン

Ref. AN3660-81A
クオーツ。5気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径38mm
1970年代の「チャレンジタイマー」をクオーツで復刻。
当時のサイズ感を踏襲し、微妙なデザイン変更はあるものの実に「それっぽく」仕上がっています。

両モデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ

5~10万円部門


1959 初代アルピニスト 現代デザイン/セイコー

Ref. SBDC147
自動巻き。20気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径38mm
レトロなのに新鮮、ドレスウォッチ然としたスポーツウォッチ。
高い実用性も備えた万能時計です。

5~10万円部門・次点


PRX オートマティック/ティソ

Ref. T1374071104100
自動巻き。10気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径40mm
ついにアンダー10万円の域に達した「本当に手が届くラグスポ」。
驚異の80時間ロングパワーリザーブも嬉しいですね。

両モデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ

10~20万円部門


カーキ アビエーション パイロット パイオニア/ハミルトン

Ref. H76205530
自動巻き。10気圧防水。SSケース+レザーベルト。ケース径38mm
「モデル23」という縦目クロノグラフの軍用懐中時計を基に、3針にしてカウントダウンベゼルつけてヴィンテージ加工したらこんなに格好良くなりました。
そんな「復刻にこだわらない」自由さが生んだ秀逸なデザインです。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「10~20万円部門」

20~30万円部門


シリーズエイト 870/シチズン

Ref. NA1004-87E
自動巻き。10気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径40.8mm
8年ぶりの復活となった、シチズン・シリーズエイト。
和製「本当に手が届くラグスポ」というべきデザインに高精度ムーブメント+強化耐磁という高い実用性も兼ね備えた実力派です。

20~30万円部門・次点


ドルチェヴィータ/ロンジン

Ref. L5.757.4.73.9
自動巻き。3気圧防水。SSケース+レザーベルト。ケース径27.7mm
クラシカルな正統派時計を得意とする、スイスの名門ロンジン。
そのイメージ通りのエレガントなレクタンギュラー(長方形)の時計。
20万円台前半でこの雰囲気を出せているのは貴重です。

両モデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ

30~50万円部門


BR 03-93 GMT/ベル&ロス

Ref. BR0393-BL-ST/SCA 
自動巻き。100m防水。SSケース+レザーベルト(ファブリックストラップ付属)。ケース径42mm
そのあまりにアイコニックなデザインゆえに、かつて「流行り物として消費されてしまった感」のあったベルロスのBR03。
しかしこのGMTはダイヤルに立体感を加える様々なリファインが加えられ、新鮮さと高級感を纏ったモデルになっています。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「30~50万円部門」

50~70万円部門


ブラックベイ クロノ/チューダー

Ref. M79360N-0001 
自動巻き。200m防水。SSケース+SSブレス。ケース径41mm
クラシカルなスポーツクロノを現在の技術でリファイン。モダンすぎず、ラグジュアリーに振れ過ぎず、お値段もそこそこ。
非常に良いです。プレミアム価格さえつかなければ…

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「50~70万円部門」

70~100万円部門


シーマスター 300/オメガ

Ref. 234.30.41.21.01.001 
自動巻き。30気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径41mm
7年ぶりのモデルチェンジとなった「シーマスター300」。
サンドイッチダイヤル、ロリポップ針、シンプルな標記になった文字盤と、先代からさらにアンティーク要素を強めたデザイン。
そこへマスタークロノメーター認定のキャリバー8912とくれば、隙なしですね。

このモデルの魅力や実勢価格など、詳細な情報は個別記事へどうぞ
>>>「70~100万円部門」


ぜひ各個別記事もご覧ください。

「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2021年版」のラストを飾るのは70~100万円のゾーンです。
例年書いている通りこの上はもう限度がないし、いわゆる「普通のサラリーマン」が買える価格ではない(と私は思う)のでこの価格帯までとしています。
対象は2021年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

70~100万円部門


シーマスター 300/オメガ

Ref. 234.30.41.21.01.001 
自動巻き。30気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径41mm

オメガ「シーマスター」。
ダイバーズウォッチのビッグネームのひとつであることはまあ疑いの余地がありません。

ただ、やたらとバリエーションがあるんですよね。

150m防水で回転ベゼルのない、ドレスウォッチ然とした「アクアテラ」。
ボンドウォッチに採用されたり波模様の文字盤が印象的だったり何かとアイコニックな「ダイバー300m」。
そして600m防水で派手なデザインの「プラネットオーシャン」。

しかし今回取り上げるのはそのどれでもなく「300」。「ダイバー300m」と紛らわしいですが別物です。

オリジナルは1957年のシーマスター300。
そのデザインコードを踏襲した復刻モデルが2014年にリリースされ大ヒット。今回は7年ぶりのモデルチェンジとなります。

その最大の特徴はノスタルジックなデザイン
ブロードアロー時針。アンティークベージュのくさび型インデックス。その内周にある3・6・9・12のアラビア数字。ベゼル上の数字のフォントが細いのもアンティーク調ですね。

新型は先代からさらにアンティーク要素を強めました

ベースの層の上にインデックスの形をくりぬいた文字盤を重ねるいわゆるサンドイッチダイヤルを採用。
つまりインデックス部分がくぼんでいるため、一般的なダイヤルとは逆の立体感があるのです。

そのベースの層にはベージュ夜光が塗られており、先代では白だったアラビアインデックスもベージュになりました。

そして秒針もロリポップに変更。
文字盤上から「MASTER CO-AXIAL CHRONOMETER」が消え「Seamaster 300」だけのシンプルな標記になったのも良い。
 
無論オメガの最新モデルですから実用性も抜群

超高耐磁、60時間パワーリザーブ、そしてマスタークロノメーター認定(まあ要するにスイスの認定機関による厳しい検査をパスしたということ)の高性能ムーブメント、キャリバー8912。

そして300m防水、当然ながらサファイヤクリスタル風防。スケルトンの裏蓋ももちろんサファイヤクリスタルです。

SSモデルのバリエーションはブラックとブルーの2種類。
それぞれにメタルブレスとレザーストラップが設定されており計4モデルとなっています。

 

定価はメタルブレスが891,000円、レザーストラップは847,000円です。

定価:891,000円(税込、以下同じ)
実勢価格:785,400円~(楽天市場調べ、以下同じ)

ちなみにブルーのメタルブレスで73万円台からありました。

ここで衝撃的な事実をひとつ。
この記事を書いているまさにその間に定価が上がりました。

変更前825,000円から66,000円のアップ。正直、やってられませんね笑

こうしてどんどん腕時計趣味が普通のサラリーマンから遠ざかっていく…

気を取り直して。

極めて完成度の高い時計だと思います。

超高耐磁、60時間パワーリザーブでマスタークロノメーター認定。
そんな「最新の技術で過去の名作を復刻」なのですが、いわゆる「忠実な復刻」ではありません。

オリジナルに忠実な復刻は2017年に「1957トリロジー」の中の1本としてリリースされましたが正直若干「やぼったい」。

それに対しよりスタイリッシュにブラッシュアップされた今回のモデル。
とりわけパネライをイメージしてしまうサンドイッチダイヤルを堂々と採用しているのは英断だと思います。素直に格好いい。

そして様々な調整を加えつつもデザインコードもアンティーク感も完全に残っているというのが実に良いですね。

まとめると「最新の技術と最新のデザインセンスで過去の名作をかっこよく復刻」した極めて完成度の高い時計。それがこのシーマスター300です。

あとはお値段がね…

ということで独断と偏見による「2021年版ベストバイ」これにて終了です。

お付き合いいただきありがとうございました。


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「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2021年版」の第6弾は50~70万円のゾーンです。
対象は2021年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

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記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
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50~70万円部門


ブラックベイ クロノ/チューダー

Ref. M79360N-0001 
自動巻き。200m防水。SSケース+SSブレス。ケース径41mm

過去のベストバイ記事をご覧いただいている方はこう思われたに違いありません。

「またチューダーかよ」

実は2019年に2本、2020年も1本チューダーの時計をベストバイに挙げています。



 

私も今年こそチューダーを外してやろうと強い決意を持って臨んでいたのですが笑…まあでも、しょうがないですね。

ブラックベイクロノ。
メーカーが自ら「水陸の伝統を持つクロノグラフ」と表現していますが、タキメーターを備えたクラシカルなレーシングクロノにダイバーズ由来の防水性能とドットインデックス、スノーフレーク針をミックス

クラシカルなスポーツクロノを現在の技術でリファイン。モダンすぎず、ラグジュアリーに振れ過ぎず、お値段もそこそこ。

こういうのみなさんお好きですよね?私もです

 

もうここまででだいたいすべて語ってしまったんですが笑

ヴィンテージクロノが高騰し、現行も値段が上がる一方という状況ではやはりチューダーになってしまうというのが正直なところです。

先代というべきか、こちらのリリース前まで販売されていたモデルであるRef. 79350はシルバーベゼルにブラックダイヤルというシンプルなデザイン。
2年前の「S&G」の記事でも書いている通りバイク乗り御用達っぽいというかオメガ「スピードマスター `57」あたりと似たキャラクターでした。

それが今回、ブラックベゼル+逆パンダダイヤルというみんな大好きな組み合わせを採用するとともに、一気にヴィンテージクロノ感が増しました。実にいいですね。

その他のスペックとしては70時間ロングパワーリザーブ、200m防水にサファイヤクリスタル風防と安定の実用性です。

 

バリエーションはパンダと逆パンダの2種類。
それぞれにメタルブレス、ファブリックストラップ、レザーストラップ(ブンド=当て革付属)が設定されており都合6モデルとなっています。

定価はメタルブレスが605,000円、ファブリックストラップとレザーストラップが568,700円です。

定価:605,000円(税込、以下同じ)
実勢価格:942,460円~(楽天市場調べ、以下同じ)

いい時計だと思います。定価かそれ以下で買えさえすれば

ですがこの記事の最後に実勢価格を調べて愕然としました。
定価の1.5倍超。いやロレックスじゃあるまいし。

2018年の日本進出直後からチューダーはプレミアム価格がつく傾向がありましたが、それでも発売から時間が経てば定価よりちょっと高いぐらいに落ち着いたものでした。

ところがコロナ禍とロレックス狂騒曲の影響なのでしょうか、現在は落ち着くどころかさらにひどい状況になっています。

2018年発売のブラックベイGMTで定価+10万円から。
2019年ベストバイのブラックベイクロノS&Gで同じく+15万円くらい。

う~ん、とてもじゃないが「ベストバイ」ではないですね。
実勢価格が100万円近いというのは、来年のこの企画ではチューダーの時計を入れることをためらわせるぐらいのインパクトがあります。

2022年新作もチューダーは素晴らしく魅力的なモデルを発表しているというのに…。


「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2021年版」の第5弾は30~50万円のゾーンです。
対象は2021年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

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30~50万円部門


BR 03-93 GMT/ベル&ロス

Ref. BR0393-BL-ST/SCA 
自動巻き。100m防水。SSケース+レザーベルト(ファブリックストラップ付属)。ケース径42mm

ベル&ロス(以下「ベルロス」)は1992年にフランスで設立された腕時計ブランド。

デザイナーがジンの時計のファンであり、設立に際しアドバイスを受けるため創業者のヘルムート・ジンを訪ねました。その熱意が通じ「Bell&Ross by SINN」として製造をジンが行なう形でスタートします。当時は「まんまSinn103」のモデルなどもありました。

2002年にジンから独立。
そして2005年発表の「BR 01」がラルフ・ローレンの目に留まり、自社の広告ビジュアルで大々的に使用したことにより一気にブレイクします。

そんな経緯もあり、若干暴論ではありますがベルロスを一言で表現すると「ファッショナブルにしたジン」
ブランド哲学は「形は機能に従う」らしいのですが、どう考えてもそこからはみ出したモデルも多数出しています笑

航空計器をルーツにしているところは同じでも、無骨さを薄めてジンよりスマートなスタイルにしているという印象。

個人的にはジンのガチ感の方が好きですがベルロスも全然嫌いじゃない、というか結構好きです。

関連記事:


ただ出世作BR 01が3・6・9・12のビッグアラビアインデックスにスクエアケースというあまりにもアイコニックなデザインゆえに流行り物として消費されてしまった感があります。

結果的に私が時計沼にはまった2013年頃には既にやや勢いが落ちてきており、2010年代後半は正直「今さらベルロス?」的な風潮があったように思います。

しかし2019年に発表したBR 05はアイコンBR 01のエッセンスを残しつつも、ベゼル自体をスクエアにするとともにラグスポ調のブレスにするという斬新なデザイン。
ポップかつエレガントという絶妙さでベルロス復活を印象づけました。
当ブログの2019年版ベストバイ50~70万円部門でも「捨てがたい」としてBR05に触れています。(ベストバイはチューダーのブラックベイクロノでしたが)

関連記事:


そして2021年、満を持してのランクインです。

 

BR 03は同社のアイコンBR 01(※)のサイズダウン版。
※アイコンですが現在はスカルモデルを除きディスコン(恐らく46mmというサイズゆえ)

そのGMTモデルです。

こちらの何が優れているかというと、BR 03の弱点をすべて解消していること。

BR 03って正直、今は手を出しにくい時計なんですよ。
上で書いた通り流行り物として消費されてしまっているのがひとつ。
そしてもうひとつの理由が値段ほどの高級感がないこと。
正確には「一見」高級感がないことです。

理由はジン「103」(あるいはオメガ「スピマスプロ」)と一緒ですね。
視認性を最重視する文字盤デザイン=マットなダイヤルにプリントインデックス、そして大きくて平たい時分針という組み合わせは実に無骨で「のっぺり」。立体感など皆無。
パッと見、(BR 03の価格帯である)40万円超の時計とは思えません。

実際にはベルロスのケース仕上げはかなり良く、時計好きがちゃんと見れば値段なりの高級感はあるのですが。

翻ってこちらのBR 03-93 GMT。

アプライドインデックスとチャプターリングで立体感を演出。時分針も面があるものが採用されています。

そしてこのチャプターリングがこの時計のデザインの要になっています。

チャプターリングの分、インデックスが内側に寄っているので凝縮感がでていて良い。
さらにチャプターリングがホワイト(シルバー?)なので少ない色数なのにコントラストが効いている。

 

赤黒のいわゆる「コーク」ベゼルもシック。
表面と側面はサテン、斜面とビスがポリッシュで仕上げられたケースも良いですね。

ついにケースの仕上げと文字盤の質感のバランスが取れ、高級感を纏ったのです。

その他のスペックとしてはムーブメントがETAベースでパワーリザーブ42時間のBR-CAL.303。10気圧防水にサファイヤクリスタル風防。交換用のファブリックストラップも付属しています。

定価:495,000円(税込、以下同じ)
実勢価格:376,970円~(楽天市場調べ、以下同じ)


定価をアンダー50万円に抑えたのも好感。
30万円台後半という実勢の最安値は魅力的ですね。

非常に存在感がある時計なのでやや人を選ぶかもしれませんが、間違いなく格好いい。
一度流行りものとして消費されたデザインを再構築してここまでスタイリッシュに仕上げるというのは凄い力量だと思います。

「今さらベルロス?」という人にこそ、手に取ってみてほしいですね。

「独断と偏見で選ぶ!価格帯別腕時計ベストバイ2021年版」の第4弾は20~30万円のゾーンです。昨年までは10~30万円でひとくくりだったのですが、毎年このゾーンに取り上げたい時計が多いので今年から分けてみました。
対象は2021年に発売されたモデルですが、本数限定のモデルは対象外としています。

価格帯は実勢価格だとブレるので定価で区分しました。
記載の価格はいずれも記事作成時点のもので新品税込です。
また併記している実勢価格は各店舗の表示価格=ポイント還元等を含まない金額となります。

当サイトはアフィリエイトプログラムで雀の涙未満の微々たる収益を得てはおりますが、本文の内容は100%私の個人的な意見であり忖度は一切ございません。

20~30万円部門


シリーズエイト 870/シチズン

Ref. NA1004-87E
自動巻き。10気圧防水。SSケース+SSブレス。ケース径40.8mm

8年ぶりの復活となった、シチズン・シリーズエイト。

直線で構成され無骨ながら質感の高いケース、ラグ、ブレスに円を強調したベゼルとドレス系の顔を合わせるという実に絶妙なデザイン

まさに和製「本当に手が届くラグスポ」に仕上がっています。
そして直接の比較対象であろうモーリス・ラクロア「アイコン」が外装に全振りしているのと比べるとこちらは高精度ムーブメント+強化耐磁という高い実用性も備えており、ミドルハイ機(「ザ・シチズン」に次ぐ)として恥じるところのないスペックを備えているのが好感

こちらの時計については以前に記事にしていますのでその魅力の詳細はこちらをご覧ください。


定価:220,000円(税込、以下同じ)
実勢価格:210,000円~(楽天市場調べ、以下同じ)

基本、定価です。実勢価格がアンダー20万だったらなあ、とは思いますね。

シルバーとブルーのバリエーションも出ています。
さて、ベストバイはこちらなのですが既に記事にしている時計ですので「次点」も発表します。

20~30万円部門・次点


ドルチェヴィータ/ロンジン

Ref. L5.757.4.73.9
自動巻き。3気圧防水。SSケース+レザーベルト。ケース径27.7mm

スイスの名門、ロンジン。

かつて(10年ほど前)はオメガと共にスウォッチグループ内でのミッドレンジを担う存在でした。

しかしあれよあれよという間に価格が上がり高級時計の域に達してしまったオメガ(仕上げも非常に向上しましたが…)とは異なり、ロンジンは機械式で20万円台からクロノグラフ等でも40万円台に収まる価格帯を保っています。

腕時計価格の全体的な高騰により、当時はミッドレンジだったこの価格帯をもはやリーズナブルと感じてしまうのが悲しい。

ここまで書いてきて気づいたんですが今回のベストバイ、ものの見事にスウォッチグループのメーカーが並んでいます。

ティソハミルトン、そしてロンジン。
グループ内のメーカーをレンジ分けしていることが知られていますが、その棲み分けがきちんとされているというのを図らずも私が実証してしまいました笑

ちなみにグループ内での各レンジの呼称はスウォッチが「ベーシック」、ティソとハミルトンは「ミドル」、ロンジンは「ハイ」そしてオメガが「プレステージ・ラグジュアリ」です。

話を戻すと、ロンジンのイメージはクラシカルな正統派。
悪く言えば地味なんですが、渋くて通好みともいえますね。
近年では名門ならではの莫大なアーカイブからの復刻も積極的に行なっています。

個人的には費用対効果が高いブランドのひとつだと思います。
(知名度はそれほど高くないので「ステータス」という効果を求めるならば下がりますが)

今回取り上げるのは「ドルチェヴィータ」。

レクタンギュラー(長方形)の時計です。

個人的にはレクタンといえば「エレガント」
落ち着いた大人の時計というイメージ。なんとなく「文化系」という気もしますね。「女性が好む」というイメージもありますがきっとこれはただの偏見でしょう。

ジャガー・ルクルト「レベルソ」やカルティエ「タンク」、そしてジラールペルゴ「ヴィンテージ1945」など、歴史ある名門からそれぞれのメーカーを代表するような名作が出されています。
とはいえどれも名作だけあってそれなりのお値段。(機械式のレベルソで定価70万円台~)

その点こちらのドルチェヴィータは20万円台前半。

こういうクラシカルなデザインを安っぽくなく作るのって難しい…かどうかは知りませんが笑、まあそれを実現しているメーカーって少ないんですよ。そういう意味でロンジンは非常に貴重な存在だと思います。

 

デザインも好きですね。

多くの直線で区切られたいわゆるアールデコ調のダイヤル。クラシカルなフォントのアラビアインデックスにブルースチール針。中ほどにリングをかませたリューズ(呼び方はあるのでしょうか?)もエレガント。

サイズは厚さ10.1 ㎜、横27.7 ㎜、縦43.8 ㎜。
スペックは自動巻きでパワーリザーブ約45時間。サファイヤクリスタル風防で3気圧防水となっています。

定価:229,900円
実勢価格:229,900円

このダイヤルデザインではベルト違いで3種類のバリエーションがあります。
ブラックレザー、ブルーレザー、そしてメタルブレス。個人的にはブルーレザーが一番好きですが、使い勝手という意味では限定されますね。なぜかメタルブレスでも同価格なのでコスパ重視ならそれもありです。

ダイヤル違いではローマンインデックスのモデルもあります。

 

まあレベルソとかタンクを何のためらいもなく買える金銭感覚をお持ちの方はあちらを買えばいいんですよ。

でもこの価格帯に抑えて、クラシカルな時計をきちっと作り上げているロンジンは素晴らしいと思います。

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