ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:4期

びーむ色調補正3
2022年6月26日、ぴあアリーナMMにて行なわれた乃木坂スター誕生!LIVE。その夜の部を視聴しましたのでレポします。

さすがの貫録の先輩たち(一名を除く)


セットリストはこちらです。

オープニング漫才(ぺこぱ)

01. ザ☆ピ〜ス!(掛橋沙耶香、黒見明香、佐藤璃果、清宮レイ、矢久保美緒)
02. DESIRE(賀喜遥香)
03. 青い珊瑚礁(柴田柚菜)
04. ラムのラブソング(遠藤さくら)
05. プレゼント(矢久保美緒)
06. Diamonds(佐藤璃果)
07. ひなげしの花(黒見明香)
08. プレイバックpart2(林瑠奈)

09. 淋しい熱帯魚(賀喜遥香、田村真佑)
10. かけめぐる青春(清宮レイ、松尾美佑)
11. Timing(ぺこぱ、掛橋沙耶香)
12. 春一番(佐藤璃果、柴田柚菜、筒井あやめ)
13. ペッパー警部(金川紗耶、弓木奈於)

14. 夏色のナンシー(清宮レイwith乃木スタメイツ:掛橋沙耶香、黒見明香、佐藤璃果、矢久保美緒)
15. 守ってあげたい(北川悠理)
16. 君は天然色(松尾美佑)
17. CHE.R.RY(田村真佑)
18. セーラー服と機関銃(筒井あやめ)
19. 渡良瀬橋(金川紗耶)

20. どうにもとまらない(山本リンダ、林瑠奈)
21. 狙いうち(山本リンダ、樋口日奈)
22. Everything(久保史緒里)
23. ツイてるねノッてるね(伊藤理々杏withスーパーたまちゃんず:阪口珠美、佐藤楓、吉田綾乃クリスティー)
24. 愛のしるし(与田祐希、筒井あやめ)

25. 心の旅(譚:掛橋沙耶香、北川悠理)
26. フライングゲット(佐藤璃果、柴田柚菜、清宮レイ、林瑠奈、矢久保美緒)
27. EZ DO DANCE(DJ KOO、松陰寺太勇、弓木奈於withスーパーやんちゃんず:遠藤さくら、金川紗耶、田村真佑、松尾美佑)
28. YOU ARE THE ONE(DJKOO、全員)

ノギザカスキッツ出張VTR
「まゆたんは愛されたい」+「保険ポリス」(さらば青春の光)

乃木坂46 4期生SPECIAL LIVE

Overture
01. 4番目の光
02. 走れ!Bicycle(センター:柴田柚菜)
03. ガールズルール(センター:賀喜遥香)

04. 命は美しい(センター:筒井あやめ)
05. 制服のマネキン(センター:柴田柚菜)
06. 猫舌カモミールティー
07. 図書室の君へ
08. キスの手裏剣
09. I see…

EN1 おいでシャンプー(センター:遠藤さくら)


印象に残ったシーンを挙げていきます。

オープニングの『ザ☆ピ〜ス!』は全員めちゃめちゃ力んでましたね。
後ろ足をピョコピョコ上げる振り付けがひときわ楽しげな清宮レイ

賀喜遥香の『DESIRE』で起きたどよめき。
かなりオリジナルの歌い方を研究している感じが好感。

遠藤さくらは『ラムのラブソング』。ド緊張で声を震わせながらも笑顔はしっかりキープ。
そして続く矢久保美緒の、歌い出し寸前までさくちゃんを肯定し続ける優しさ(自分の歌唱プレッシャーもあったろうに何ていいやつ!)。

『ひなげしの花』は頭のハイトーンが凄く強いバランスで出ていてびっくり。
黒見明香はだいぶ表情が柔らかくなりましたね。

MCで「また角生やしたの?」に「生やしました~」と微笑む遠藤さくら

『Timing』、ぺこぱのおふたりに挟まれ小っちゃくて可愛い掛橋沙耶香

北川悠理の『守ってあげたい』。彼女の声はちょっとユーミンっぽいんですね。

いわゆる田村真佑の「チャーミングなところ」が全開だった『CHE.R.RY』。

無表情が似合う筒井あやめの『セーラー服と機関銃』。
この日に限らず、いつも自分の歌割りではしっかりマイクに声を載せてくるあやめんの歌は好感が持てます。

金川紗耶は『渡良瀬橋』。
本人は「自信ない」らしいですけど、個人的に彼女の歌声も歌唱も嫌いじゃないです。

『どうにもとまらない』。
急遽この日欠場となった早川聖来の代打を務めた林瑠奈。しかも山本リンダさんご本人登場というプレッシャーのかかる場面を堂々と、実に堂々とやってのけます。

なんて男前。
むしろ普段のライブで乃木坂曲を歌う時の方が緊張しているように見えます。
きっと彼女にとっては「乃木坂の曲を歌い継ぐ」ことの方が「怖い」のでしょう。
そんなグループに対する強い愛情と憧憬が垣間見られ、個人的にはめちゃめちゃ好感度が上がりました。

続く『狙いうち』から先輩ゾーンに入ります。
樋口日奈はもう「さすがの貫録」の一言でいいですね。

「歌姫」と大煽りされて登場の久保史緒里『Everything』。
案外緊張していないように観えました。
ただ個人的には曲との相性の問題で、彼女本来の素晴らしさが十分には発揮されていなかったように思います。

それでも「あなたが想うより強く」の「う」一音だけファルセットにする出し入れが完璧だったのはさすが我らが久保ちゃん。

さらに『ツイてるねノッてるね』の伊藤理々杏もやっぱり「貫録」と表現したくなる落ち着きと安定感。スーパーたまちゃんず3人の美しさも。

そして出てきたのは初期PUFFYインスパイアのハイツインふたり組

よだめん=与田祐希筒井あやめによる『愛のしるし』。
「久しぶりのツインテールで変なスイッチが入った」らしい与田っちょがラスサビで頭をブンブン振り回し、マイクがちゃんと音拾うか観ているこちらが心配になります笑

先輩の中でただひとり「貫録など一切感じさせない」のがさすが与田っちょ
冗談でも皮肉でもなく、本当に彼女の素晴らしさだと思います。

掛橋沙耶香北川悠理のユニット「譚」による『心の旅』。
涙を流す悠理ちゃん。優しくハモるさぁちゃん。
ウッドベースとパーカッションも加わり、暖かな時間が流れます。

クライマックスはDJ KOOさん登場からの『EZ DO DANCE』。そら盛り上がりますわな。

いったん終了し、乃木坂曲でのスペシャルライブへ。

遠藤さくらの「皆さんにキスの手裏剣いっぱい投げちゃうもんね~」という煽り。

賀喜遥香に「ちばおえ」を強制される掛橋沙耶香も可愛かった。
彼女は『I see…』でこっそりやっていたプク顔ウインクも良かったですね。

この日の「仕上がってるメン」は与田祐希




4期生たちのひと区切り


個人的には観ていて楽しかったです。

まあ正直、歌唱力という意味では何度か「あらら…」という場面もありました。

そして声を潰していたメンバーが複数いた気がします。
練習しすぎなのか、昼の部で潰したのか、単に緊張でノドが縮んでいたのかもしれませんが。

いつもはグループの中で何人かのうちのひとりとして歌う機会がほとんどの彼女たち。

観衆の前で歌声をソロで響かせる時、自分がどうなるのか
それを知れたことは大きいし、それぞれが今後の糧にすればいいと思います。

そして先輩たちの見せた貫録の姿。

与田祐希を除けば、全員『セラミュ』キャストかつ外仕事でも舞台経験ありなんですよね。

やっぱり連日お客さんの前で歌を歌った経験のあるメンバーは腹の据わり方が違うな、と思わされました。

『見殺し姫』『星の王女さま』そして『ザンビ』と、3期生はプリンシパル以外にも結構舞台を経験しています。(与田っちょも『見殺し姫』と『ザンビ』は出演)

そう考えると、4期生も一度全員出演の村内舞台をやっておくといい気がしますね。(スケジュールの都合で現実的には難しいでしょうが)


4期生にとってはここでいったん一区切り。

『乃木坂どこへ』『ノギザカスキッツ』そして『乃木坂スター誕生!』と2年半にもわたって冠番組を持ち続けた4期生。もちろんコロナの影響や新4期の途中加入という要素はあったけれど、それは彼女たちにとって「僥倖」以外の何物でもありませんでした。

それだけの機会を与えられて彼女たちはどこまで来たのか。

それを示すのが総決算であるこの日の意味であったと思います。
(だからこそ早川聖来もなんとしても出たかったんじゃないかな、と思います)

そしてそれぞれが番組で発掘された自分の個性を発揮したという面において、その2年半が無駄ではなかったことを彼女たちは証明してみせました。

冠番組は5期生に移りました。これからはきっと「期別」ではなく個人戦の要素が増えてきます。
それに焦りを覚えているメンバーもいるかもしれません。

でも4期生は先輩たちとは違い「TV慣れ」という経験(=TV的にどういうところがオンエアされてそれにどういう反響があるかを知ること)を活動初期から存分に積むことができた。

その強みを自覚して、これからの乃木坂を盛り上げていってほしいです。


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イメージの重ね方


今回の4期は一番難しい立場だったと思います。

前の記事で書いたように個人的にはこの日のライブも楽しかった。
ただ、翌日の3期生をはじめとした先輩たちと比べてしまうと…キツい言葉を使えば「どこか焦点が定まらないライブ」でした。

いや、これは語弊がありますね。
そもそもほとんどのアーティストのほとんどのライブで焦点なんか定まっていません。
あくまでも9thバスラにおける1~3期が、それぞれが強い想いとテーマを持って臨んだ先輩たちが特別だったんです。

それに対し4期生はつい5ヶ月前に行なったばかり。
ましてその2020年12月の4期単独ライブが非常に良かった。

私もレポで「素晴らしく後味の良いライブ」と書いています。

 

あの日のテーマは「新4期生の融合」でした。
そして中元日芽香のソロ曲『自分のこと』をはじめとした「攻めた」ユニットコーナーの選曲で「4期生が乃木坂の歴史の一部となる覚悟を決めたライブ」でもありました。

しかしこの日は明確な方向性が見出しにくい状況。だからこそ「継承」というテーマを(恐らく運営側から)掲げて、「歴史体験コーナー」で過去のライブ演出を追体験させたのでしょう。

実は2年前の横浜アリーナでの4期単独ライブのレポで、私はこんなことを書いています。

 運営は、4期を1期推しのファンの受け皿として考えています。

 だからこそ骨格(=引きでのビジュアルイメージ)が1期生に近い4期生に、1期のたどってきた道のりを重ね合わせることによって「正統後継者」として印象づけ、一定ボリューム存在すると思われる1期至上主義のファンをつなぎとめようとしているのでしょう。

 古参オタの方々は、この先も4期曲やライブなどでなされるであろう1期にイメージを重ねる演出を探してニヤニヤするのも楽しいかもしれません笑

 

当時はこんなに思いっきり宣言してから「1期にイメージを重ねる演出」を繰り出すとは思ってもみませんでしたが笑

ただ、この日の演出は正直微妙でした。

下駄ップはただただメンバーが大変そうですし、UV手袋やバイシクルは「いや顔が見たいんじゃ!」って感じですし。

そもそも全ツのこの手の演出ってどちらかというと「箸休め」的な印象です。2015年の『太陽ノック』ストンプVer.とか。

そしてちょっと余談になりますが、コーナー前の煽りVでネタバレまでしちゃうのが残念でした(無観客配信ライブになってから毎回そうなんですけど)。全員の衣装チェンジの時間をVで埋めるのは仕方ないんですが、ほのめかしまでで止めてほしいかな。個人的には「イントロでどよめきたい」派なんですよ。

話を戻すと、結局のところ「同じライブ演出をする」ことがイメージを重ねることじゃないんですよね。
あの頃をフラッシュバックさせる瞬間、記憶のトリガーを引く「何か」。それが目の前に現れた時にファンの琴線に触れて過去と現在が重なるのだと思います。

そういう意味で翌日の3期生がやった「過去の衣装を着る」というのは正しく正面からそこに切り込むアプローチでした。

その延長線上になりますが、個人的に凄く観てみたいのが過去の制服を着て4期生がライブをする姿。

例えば『セカラバ』を予告なしにいきなり『ガルル』制服でやったらめちゃめちゃ格好いいと思うんですけど。あの白い制服を着た4期がドン!と前に出てきたらMVがフラッシュバックして痺れますよね。

白を基調にした『ガルル』『太陽ノック』、緑が珍しい『何空』、ちょっとシックで乃木坂感の強い『話誰』『いつでき』とかいいですね。あとは『バレッタ』も好きかな。

過去に「筒井あやめ制服コレクション」なんてのもありましたが、ぜひ他の後輩たちにも着せてあげて欲しいです。

一応、他にライブ演出で4期に追体験してほしいものは…と考えてはみたんですが特に出てきませんでした。「生ちゃんがさらわれる」ぐらいかな笑

むしろ思いついたのは演出じゃなく「雨の神宮」でした。実は2019年神宮初日で経験してますけど。

また余談になりますが、やっぱ自分の中では乃木坂って「雨」なんですよ。

『ごめんねFingers crossed』のMVでも歌衣装でのダンスシーンが強い雨の中でした。
待っても止まなかったため仕方なくそのまま撮影したそうですが、さすが乃木坂って感じです。



It’s gonna be alright


もうひとつ書いておきたいのが『日常』。

「パフォーマンスの向上を見てほしい」とVでコメントしてから披露されたこの曲。

ただ、やはり厳しかった。

それがあの2018年末のアンダーライブ東京公演のド迫力のパフォーマンスも観ている私の偽らざる感想です。

でも別に非難しているわけではありません。
単純にあの曲に込められた感情の爆発を表現するのはまだ4期生には難しかった。それだけのことです。

北野日奈子や久保史緒里をして「ギアがいっこ上がる」と言わしめる曲に挑むその意気やよし。
力不足でもなんでも、挑まないことに始まらない。
現在地を認識することが次へ進むための第一歩です。

4期生も加入からはや2年半が経ちました。

しかしコロナで2020年は失われ、まだその影響は続いています。
そして1年ちょっとキャリアの短い新4期の存在も話を複雑にしています。

それでも、フレッシュさやひたむきさ「だけ」で押し切れる時期はそろそろ終わりに近づいているのでしょう。

この日のライブにどこか物足りなさを覚えたとしたら、それは4期生たちのステージが進んだということです。
言い換えれば、観ている側の期待値が上がった。

彼女たち自身もそれを認識しているようです。
ライブ後のブログでは多くのメンバーが感謝や喜びと共に「反省点が見つかった」と書いています。

岩本蓮加も翌日の3期生ライブで言っていました。

「決められたことをそのままやることが当時の正解だった」
「でも今では決められたことを守りながら、どうすればより綺麗に見えるかとかどう自分の個性を表現できるかを考えている」

まさに今、4期は「決められたことをそのままやる」ことから次の段階へ進もうとしているんです。

乃木坂になれた嬉しさから、乃木坂であることの責任へ。
全員一丸となってがむしゃらにやることから、それぞれの特徴を出すことや完成度を高めることへと。

先輩たちと同じ道を今4期生が歩いている。
それが「継承する」ってことですよね。

焦らずに、ここを乗り越えてきた先輩たちのアドバイスを受けながら進んでいってほしいと思います。

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タオル補正

進まない融合


過渡期にある現在の乃木坂46において間違いなく急務である4期生の融合。
しかし運営はまたもそれとは逆の方向に舵を切ります。

27thシングルでも4期生はアンダーに合流しないことが判明しました。
そして『ノギザカスキッツ』の後番組も4期単独とのこと。

4期生の中にも心苦しく感じている子がいるでしょう。
事実、掛橋沙耶香も新番組についてブログで「有り難くて申し訳なくて不安だけど頑張る」と書いています。

毎回書いているのですが、4期を別働隊として扱うのはもう本当にやめにしてほしい。

関連記事:


2021年のバスラを各期ライブでやったのはまあわかります。
むしろ1期から3期の側に期別ライブをやりたい(やらせてあげたい)理由がありましたから。

堀未央奈の卒業に合わせて悲願である2期単独ライブをやらせてあげたいとか、1期はやるとしたらもうラストチャンスだろうとか、フロントに3人並んでいよいよ乃木坂を背負っていく段階にきた3期に改めて同期の絆を確認させてあげたいとか。
(もちろんコロナの影響で人数と日数を絞った方が良いという事情もあったでしょう)

ちらっと思ったのは日向坂46の全員選抜の成功を見てなのかな?ということ。

日向坂には完売の出ていないメンバーのミーグリを買いに回るような「箱推し」のファンが存在すると言われています。これまでメンバー間の人気格差をどうしても埋められなかった乃木坂運営が日向坂をモデルにして4期生人気の底上げを狙っているのでしょうか。

でも選抜制度が大前提である乃木坂内での「疑似全員選抜」なんて歪みを生むだけですし、そもそも全然状況が違いますね。

日向坂は全員一丸となってグループをいちから大きくすればいい。

でも4期生は違います。
乃木坂という看板を背負う必要があり、そのためには先輩と一緒に活動してなんぼです。

選抜であれアンダーであれ、先輩たちから多くのことを学んでほしいですし、乃木坂の良さであるメンバー同士の暖かな関係性には先輩後輩の交流が不可欠です。

まあ「日向坂の成功を踏襲」自体が私の妄想なんですが笑、ふとそう思ってしまうぐらい別動隊としての4期が長い期間に渡っているのも事実です。

やはりコロナの影響ですべての予定が狂った、というのが実際のところでしょう。

本当は運営だって融合を進め、グループ箱推し文化を醸成したかった。しかしコロナでスケジュールが狂い、活動が制限されている中でやれることを模索していくうちに期別の活動が多くなってしまった。

現在の4期生の勢いに目を奪われているとつい忘れがちですが、3期生でいえばもう『Sing Out!』の時期なんです。既によだももくぼした梅まで選抜定着していて(とはいえその前後に相次ぐ活動休止もありました)、さらに4人が選抜に入っていました。

そう考えるとむしろ運営は4期生の育成を傍目で見るほど「順調」とは考えておらず、その速度をさらに上げなければいけないという認識している。それゆえに「別働隊継続」という判断を下した、という方が正解なのかもしれません。

本来であれば2020年5月に東京ドームで白石麻衣が卒業しているはずでした。
仮に次のシングルが例年通り夏に出て『僕は僕を好きになる』同様に山下美月センター、そして堀未央奈卒業だったとすれば。さらに冬シングルを1枚挟んで2021年春にシングルリリースであれば。

その場合はきっと春シングルが『シンクロニシティ』や『Sing Out!』のようなその時点での決定版的なもの(いわゆる「レコ大狙い」笑)になったでしょう。センターは齋藤飛鳥かな。

言っても詮なきこととはいえ、この形であればもう少しスムーズに4期生の育成が進んだでしょうしアンダーへもこのタイミングで合流していたかもしれません。まあその分、メンバーの卒業も前倒しで進んでしまうことになるというデメリットもあるのですが。

箱推し文化への願いと一応の28th予想


5月9日の3期生ライブをもって期別ライブがすべて終了しました。
ひと区切りついたので、ここからはぜひとも運営に箱推し文化復活に向けた施策を打っていただきたいところです。

一番効果的なのはやっぱり先輩が後輩を愛でたり一緒になってわちゃわちゃしている姿を見せることだと思うんですよね。『乃木撮』みたいな。でもあれはそもそも一緒に仕事しないと撮れませんから。

以前に「本当に、1期至上主義のファンの人に今の4期生たちを見てほしい。うまく説明できないのがもどかしいけれど、あの頃の乃木坂にあったのと同じ何かがそこにはあります」と書いたことがあります。

関連記事:
 

それと同じように、こうも思います。

できることなら3期4期が入口で新しく乃木坂ファンになった方にも、彼女たちが加入する前の冠番組やライブの映像を観ていただきたい。

この乃木坂46というグループがどれほど素晴らしいかを知ってほしい。
そしてあなたの推しが、何に憧れ何を目指し何を守ろうとして今もがいているのかを。

知らなくても楽しめます。でも知っていればもっと楽しく、そしてもっと心を揺さぶられます。

きっと、推しのことがもっと好きになりますよ。


最後に次のシングルの予想も書いておきます(基本当たらないのですが笑)。

次のセンター候補は今回と同様の5人(飛鳥山下与田遠藤賀喜)でしょう。でも3枚続けてセンターを変えると「迷走」という印象を与えかねない。なので齋藤飛鳥、山下美月、遠藤さくらの3人のうち誰か。

バランスを取りに行くならやはり齋藤飛鳥。
一気に乃木坂の新しい顔としての地位を固めに行くなら遠藤さくら。

ただこれは27thシングルのセールス、そしてその期間にさくちゃんがどこまで顔を売れるかにもよりますね。

ちなみに連続センターって実は乃木坂では極めてレアです。
なんと1st~5thの生駒里奈、7th8thの西野七瀬しかありません。これはWセンターの片方を含めてもです。

とするとまたアンチが騒ぎそうなので、さすがの運営もそこまではやらないかな…という気がします。

さくちゃんかっきーのWセンターも凄くいいと思うのですが、これも同じ理由によりあまり得策ではないと思います。
それにどうやら運営はもうWセンターという手は使わないようです。
個人的には好きなんですけどね。あのどっちつかずな感じがむしろ乃木坂っぽくて笑

もちろん美月もいいんですが、そうすると完全に飛鳥が支える側に回ってしまった感じになりますね。個人的にはさくちゃんセンターよりも美月センターの方がより強くそう感じます。さくちゃんは「まだ保護者が必要」な感じがしますが美月はそうではないので。

結論として、次作は一番角が立たない飛鳥センターに落ち着きそうな気がしています。


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あの絶対的な安心感と同種の何か


前の記事で印象に残ったシーンを列挙しましたが、個人的にこの日のクライマックスはこの曲でした。

『ありがちな恋愛』。

8人組コーナーとユニットコーナーの間に1曲だけ挟まれた16人全員参加曲。

この曲のイントロが大好きなので流れてくると「来たぁ!」という気分になります。

そしてAフレ、メンバーたちの真ん中に背中合わせで立つふたつの影。

遠藤さくらと賀喜遥香。

その姿はまるで、西野七瀬と白石麻衣のようでした。

こういうことを書くと「その通り!まいやんの後継者はかっきーだ」とか「いや俺は認めない」とか色々言い出す人がいるかもしれません。

でも私が言いたいのは決してそういうことではありません。

理屈じゃなく、その佇まいが反射的にあのふたりを思い起こさせたのです。
(そもそも実際にこの曲でまいやんとWセンターを務めたのはなーちゃんではなく齋藤飛鳥ですし)

後からその理由を考えてみましたが、「ビシッと背骨が通った感覚」というのが一番近いように思います。

かつて何度も観た白石西野Wエースの、あの絶対的な安心感。
ふたりのことを推してはいないファンだって内心は思っていたはずです。
「白石西野のふたりがいる限り乃木坂は大丈夫だ」と。

「このふたりが両脇にいればセンターは別に誰でもいいんじゃないか」という極論が囁かれたことすらありましたし、実際に『ハルジオンが咲く頃』から『逃げ水』まではほぼその形でした。

楽曲のセンターとは別の意味で、まぎれもなくグループの背骨であり支柱だったふたり。

そして2020年12月。

そのふたりが去った乃木坂で、どこかそれと通じるものを-言い換えれば「同種の」あるいは「想起させる」何かを4期Wエースが感じさせてくれた。

別に白石西野に匹敵するとかそんな大風呂敷を広げるつもりは全くありません。
「次のエースはこのふたりだ」とか論争の種になりそうなこと笑を言いたいわけでもありません。

私はただ、あの瞬間のふたりにもの凄く痺れたんです。

ましてやみんな大好き額縁衣装、みんな大好き杉山勝彦楽曲。
そんな「ディスイズ乃木坂」「ザ・乃木坂」なシチュエーションで真ん中に立つさくちゃんとかっきーの姿は超絶格好良くて。

『ジョジョの奇妙な冒険』ならば「ドドドドドドド」の効果音がついていたに違いないってくらいに笑

そしてこうも思いました。

ああ、やっぱり乃木坂は大丈夫だ。




2021年もバースデーライブの開催が発表されました。

無観客の配信ライブではありますが、前夜祭と全体ライブそして各期別公演と盛りだくさん。

当初予定は全体ライブ5DAYSの予定だったところ、緊急事態宣言を受けての変更とのことです。

本来であれば先輩後輩の融合が進む機会となるバスラがこのような形になったことは正直残念ですが、こんな状況下でもファンにライブを届けてくれるメンバーと運営には感謝したいです。

先が読めない状況が続きますが、全員無事に出演できることを心から祈っています。

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2019年5月の横浜アリーナに続く、2度目の4期単独ライブ。
そして今回は新4期生が乃木坂として行う事実上初めてのライブでもあります。

配信チケットは61,000枚売れたそうです。
ライブに対する飢餓感がある状況とはいえ、4期生だけでドームが埋まる枚数を売れるのはやっぱり凄い。

極めて特殊なセトリ


セットリストはこちらです。

Overture
01. 君の名は希望(センター:遠藤さくら)
02. 命は美しい(センター:筒井あやめ)
03. インフルエンサー(センター:賀喜遥香・田村真佑)
04. 走れ!Bicycle(センター:柴田柚菜・清宮レイ)
05. ガールズルール(センター:賀喜遥香)
06. 夜明けまで強がらなくてもいい

8人組コーナー
07. ロマンティックいか焼き(賀喜遥香・北川悠理・田村真佑・筒井あやめ・早川聖来・林瑠奈・矢久保美緒・弓木奈於)
08. トキトキメキメキ(遠藤さくら・柴田柚菜・掛橋沙耶香・金川紗耶・黒見明香・佐藤璃果・清宮レイ・松尾美佑)
09. 僕の衝動(賀喜遥香・北川悠理・田村真佑・筒井あやめ・早川聖来・林瑠奈・矢久保美緒・弓木奈於)
10. ポピパッパパー(遠藤さくら・柴田柚菜・掛橋沙耶香・金川紗耶・黒見明香・佐藤璃果・清宮レイ・松尾美佑)

11. ありがちな恋愛(センター:遠藤さくら・賀喜遥香)

ユニットコーナー
12. 孤独兄弟(賀喜遥香・金川紗耶)
13. 渋谷ブルース(柴田柚菜・弓木奈於/ギター:掛橋沙耶香・筒井あやめ)
14. 白米様(北川悠理・田村真佑・矢久保美緒・佐藤璃果)
15. Threefold choice(黒見明香・清宮レイ・松尾美佑)
16. 心のモノローグ(遠藤さくら、早川聖来)
17. 自分のこと(林瑠奈)

18. 4番目の光
19. 図書室の君へ
20. キスの手裏剣
21. I see…

EN
EN1. Out of the blue(センター:早川聖来)
EN2. 乃木坂の詩


改めて眺めてみても、何というか極めて特殊なセトリですね。

シングル6連発、16人を8人ずつに分けての4曲、全員での1曲を挟んで少人数でのユニットコーナー、再び全員で4期曲の4連発で一気に本編のエンディング。

そしてMCやつなぎの映像をほとんど排除した構成。感染防止のために極力少人数でのパフォーマンスにしたという背景もあるのでしょう。

さらに無観客の配信ライブということで意識的にでしょうか、いわゆる沸き曲が外されているのも興味深いですね。
前回の横浜アリーナで披露した『おいでシャンプー』『ハウス!』『シャキイズム』『ダンケシェーン』『ロマンスのスタート』『そんなバカな…』『あらかじめ語られるロマンス』あたりが軒並み今回はセトリから消えています。


『君の名は希望』から始まるというちょっと意外なオープニング。
そこからシングル連発、そのラストは『夜明けまで強がらなくてもいい』。

これを観て各期のアンセムとは別に「その期にとって特別なシングル」というのがあるのはちょっといいなという気がしました。(私は新人抜擢センターについては明確に否定派なのですが)

なんというか、期別で歌っても「借り物じゃない自分たちの曲」という感じがします。
この『夜明けまで』はまさにそんな感じでした。

逆に本編ラストは4期曲連発。まさに自分たちの曲だけでクライマックスに持っていける強さ。
当初は個人的に「のっぺりして盛り上がりに欠ける曲だな」と思っていた『4番目の光』のイントロがなんだか胸に沁みるのは彼女たちの2年間を見てきたせいでしょうか笑

アンコールでは新たな4期生曲『Out of the blue』と新センター早川聖来が初披露されます。
それを祝福するメンバーたちの笑顔が溢れる暖かな余韻が漂う中『乃木坂の詩』が流れ、幕が下りました。

素晴らしく後味の良いライブでした。



We're Nogizaka46!


前回の4期ライブを観た時には以下のような感想を書きました。

 2017年5月に行われた3期単独ライブは「先輩たちが確立してきたフォーマットをそのまま踏襲した実に全ツ的なセトリ」であり「先輩とは違う魅力を持った3期生たちが『どう乃木坂になってみせるのか』を示す場だったのではないか」

 そして2019年5月の4期単独ライブは「乃木坂を語る上では欠かせない、深い意味を持つ2曲『心の薬』と『失いたくないから』をこのタイミングで4期生に歌わせる意味。それは『もう一度、乃木坂を始める。4期生による原点回帰』その運営の意思表示だ」

さらに、こうも書いています。

 先輩たちがたどり着いた場所を守る3期、先輩たちがたどってきた道を再び歩むのが4期。そんなイメージの対比によってこれからの乃木坂は転がっていくのではないか

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あれから1年半が経ちました。

その間に3・4期生ライブ、新4期生5名の加入、冠番組の継続、そして『I see…』のヒットと4期生をめぐる状況も変わり続けます。
それと同時にコロナウイルスの感染爆発という誰も予想していなかった事態により乃木坂の活動も大きく制限されました。

そして迎えたこの日。

敢えて一言でまとめるならば「4期生が乃木坂の歴史の一部となる覚悟を決めたライブ」でした。

そう感じた最大の理由はもちろんユニットコーナーです。

攻めたな。
ライブをご覧になった方は皆さんそう思ったんじゃないでしょうか。

孤独兄弟とホワイトハイとさゆりんご軍団とあしゅみなみおなと白石西野と、ひめたん。

この、何というか情け容赦のないセレクト。
オリジナルが強い。いや、強すぎる。
当時を知るファンからすればすべて特別な存在。批判を恐れていたら絶対にできないラインナップです。

それを4期生たちはやってのけました。

2019年全ツのような「楽曲に新たな解釈を加えた再構築」ではありません。
基本、変えていない。衣装も同じ。変わっているのは時代と演者だけです。

でもモノマネでも再演でもない、リメイク。
それも、ありったけのリスペクトを込めて。

映画なんかでもリメイクってそういうことじゃないですか。オリジナルがあって、それは一定の評価を得ているもので(だからこそリメイクする意味があるわけで)。それを念頭に置きつつも最新の技術と演者で作り直したらどうなるのか。
そこに大幅な新解釈を入れて主人公すら変えてしまう場合もあれば、オリジナルに忠実に行なう場合もあります。

今回4期生が見せたのは後者のアプローチでした。

オリジナルを知る者のノスタルジーをかき立てつつ「2020年版もいいじゃないか」と言わしめる、そんなパフォーマンスでした。

自分たちの精一杯で、偉大なる先輩たちの跡を継ぐ。
きっとこの日の4期生たちは(そして恐らく運営も)その覚悟を見てほしかったんだと思います。

だからこそ『ポピパッパパー』を歌ったし(8人でですが笑)、終演後に今野さんも「あなたたちも立派な乃木坂46の一員だよ」と伝えたのでしょう。


本当に、1期至上主義のファンの人に今の4期生たちを見てほしい。
うまく説明できないのがもどかしいけれど、あの頃の乃木坂にあったのと同じ何かがそこにはあります。

頑張るベクトルは当時とは違うでしょう。あの頃は「グループを大きくしたい」だったそれが、今では「先輩たちが作った大好きな場所を守りたい」なのかもしれません。
もちろん1期生ほどの層の厚さもありません。そもそも人数が半分だからしょうがないですし、改めて今見ても驚異的なくらい1期生は多士済々でした。

でも、華奢でガツガツしてなくて儚げでセンチメンタリズムを炸裂させた女の子たちが、静かに闘志を燃やしながら自分を変えようとする姿はどこか既視感があって。

時々ふいに鳥肌が立って、なんだか涙が出そうになるんです。

この日の4期生が見せてくれたのは乃木坂の過去と未来。

後に偉大な先輩となる彼女たちがあの頃暗闇に向かって伸ばしていた手は、こんな未来へとつながっていました。



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