ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

タグ:4期

びーむ色調補正3

あの絶対的な安心感と同種の何か


前の記事で印象に残ったシーンを列挙しましたが、個人的にこの日のクライマックスはこの曲でした。

『ありがちな恋愛』。

8人組コーナーとユニットコーナーの間に1曲だけ挟まれた16人全員参加曲。

この曲のイントロが大好きなので流れてくると「来たぁ!」という気分になります。

そしてAフレ、メンバーたちの真ん中に背中合わせで立つふたつの影。

遠藤さくらと賀喜遥香。

その姿はまるで、西野七瀬と白石麻衣のようでした。

こういうことを書くと「その通り!まいやんの後継者はかっきーだ」とか「いや俺は認めない」とか色々言い出す人がいるかもしれません。

でも私が言いたいのは決してそういうことではありません。

理屈じゃなく、その佇まいが反射的にあのふたりを思い起こさせたのです。
(そもそも実際にこの曲でまいやんとWセンターを務めたのはなーちゃんではなく齋藤飛鳥ですし)

後からその理由を考えてみましたが、「ビシッと背骨が通った感覚」というのが一番近いように思います。

かつて何度も観た白石西野Wエースの、あの絶対的な安心感。
ふたりのことを推してはいないファンだって内心は思っていたはずです。
「白石西野のふたりがいる限り乃木坂は大丈夫だ」と。

「このふたりが両脇にいればセンターは別に誰でもいいんじゃないか」という極論が囁かれたことすらありましたし、実際に『ハルジオンが咲く頃』から『逃げ水』まではほぼその形でした。

楽曲のセンターとは別の意味で、まぎれもなくグループの背骨であり支柱だったふたり。

そして2020年12月。

そのふたりが去った乃木坂で、どこかそれと通じるものを-言い換えれば「同種の」あるいは「想起させる」何かを4期Wエースが感じさせてくれた。

別に白石西野に匹敵するとかそんな大風呂敷を広げるつもりは全くありません。
「次のエースはこのふたりだ」とか論争の種になりそうなこと笑を言いたいわけでもありません。

私はただ、あの瞬間のふたりにもの凄く痺れたんです。

ましてやみんな大好き額縁衣装、みんな大好き杉山勝彦楽曲。
そんな「ディスイズ乃木坂」「ザ・乃木坂」なシチュエーションで真ん中に立つさくちゃんとかっきーの姿は超絶格好良くて。

『ジョジョの奇妙な冒険』ならば「ドドドドドドド」の効果音がついていたに違いないってくらいに笑

そしてこうも思いました。

ああ、やっぱり乃木坂は大丈夫だ。




2021年もバースデーライブの開催が発表されました。

無観客の配信ライブではありますが、前夜祭と全体ライブそして各期別公演と盛りだくさん。

当初予定は全体ライブ5DAYSの予定だったところ、緊急事態宣言を受けての変更とのことです。

本来であれば先輩後輩の融合が進む機会となるバスラがこのような形になったことは正直残念ですが、こんな状況下でもファンにライブを届けてくれるメンバーと運営には感謝したいです。

先が読めない状況が続きますが、全員無事に出演できることを心から祈っています。

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びーむ色調補正3
2019年5月の横浜アリーナに続く、2度目の4期単独ライブ。
そして今回は新4期生が乃木坂として行う事実上初めてのライブでもあります。

配信チケットは61,000枚売れたそうです。
ライブに対する飢餓感がある状況とはいえ、4期生だけでドームが埋まる枚数を売れるのはやっぱり凄い。

極めて特殊なセトリ


セットリストはこちらです。

Overture
01. 君の名は希望(センター:遠藤さくら)
02. 命は美しい(センター:筒井あやめ)
03. インフルエンサー(センター:賀喜遥香・田村真佑)
04. 走れ!Bicycle(センター:柴田柚菜・清宮レイ)
05. ガールズルール(センター:賀喜遥香)
06. 夜明けまで強がらなくてもいい

8人組コーナー
07. ロマンティックいか焼き(賀喜遥香・北川悠理・田村真佑・筒井あやめ・早川聖来・林瑠奈・矢久保美緒・弓木奈於)
08. トキトキメキメキ(遠藤さくら・柴田柚菜・掛橋沙耶香・金川紗耶・黒見明香・佐藤璃果・清宮レイ・松尾美佑)
09. 僕の衝動(賀喜遥香・北川悠理・田村真佑・筒井あやめ・早川聖来・林瑠奈・矢久保美緒・弓木奈於)
10. ポピパッパパー(遠藤さくら・柴田柚菜・掛橋沙耶香・金川紗耶・黒見明香・佐藤璃果・清宮レイ・松尾美佑)

11. ありがちな恋愛(センター:遠藤さくら・賀喜遥香)

ユニットコーナー
12. 孤独兄弟(賀喜遥香・金川紗耶)
13. 渋谷ブルース(柴田柚菜・弓木奈於/ギター:掛橋沙耶香・筒井あやめ)
14. 白米様(北川悠理・田村真佑・矢久保美緒・佐藤璃果)
15. Threefold choice(黒見明香・清宮レイ・松尾美佑)
16. 心のモノローグ(遠藤さくら、早川聖来)
17. 自分のこと(林瑠奈)

18. 4番目の光
19. 図書室の君へ
20. キスの手裏剣
21. I see…

EN
EN1. Out of the blue(センター:早川聖来)
EN2. 乃木坂の詩


改めて眺めてみても、何というか極めて特殊なセトリですね。

シングル6連発、16人を8人ずつに分けての4曲、全員での1曲を挟んで少人数でのユニットコーナー、再び全員で4期曲の4連発で一気に本編のエンディング。

そしてMCやつなぎの映像をほとんど排除した構成。感染防止のために極力少人数でのパフォーマンスにしたという背景もあるのでしょう。

さらに無観客の配信ライブということで意識的にでしょうか、いわゆる沸き曲が外されているのも興味深いですね。
前回の横浜アリーナで披露した『おいでシャンプー』『ハウス!』『シャキイズム』『ダンケシェーン』『ロマンスのスタート』『そんなバカな…』『あらかじめ語られるロマンス』あたりが軒並み今回はセトリから消えています。


『君の名は希望』から始まるというちょっと意外なオープニング。
そこからシングル連発、そのラストは『夜明けまで強がらなくてもいい』。

これを観て各期のアンセムとは別に「その期にとって特別なシングル」というのがあるのはちょっといいなという気がしました。(私は新人抜擢センターについては明確に否定派なのですが)

なんというか、期別で歌っても「借り物じゃない自分たちの曲」という感じがします。
この『夜明けまで』はまさにそんな感じでした。

逆に本編ラストは4期曲連発。まさに自分たちの曲だけでクライマックスに持っていける強さ。
当初は個人的に「のっぺりして盛り上がりに欠ける曲だな」と思っていた『4番目の光』のイントロがなんだか胸に沁みるのは彼女たちの2年間を見てきたせいでしょうか笑

アンコールでは新たな4期生曲『Out of the blue』と新センター早川聖来が初披露されます。
それを祝福するメンバーたちの笑顔が溢れる暖かな余韻が漂う中『乃木坂の詩』が流れ、幕が下りました。

素晴らしく後味の良いライブでした。



We're Nogizaka46!


前回の4期ライブを観た時には以下のような感想を書きました。

 2017年5月に行われた3期単独ライブは「先輩たちが確立してきたフォーマットをそのまま踏襲した実に全ツ的なセトリ」であり「先輩とは違う魅力を持った3期生たちが『どう乃木坂になってみせるのか』を示す場だったのではないか」

 そして2019年5月の4期単独ライブは「乃木坂を語る上では欠かせない、深い意味を持つ2曲『心の薬』と『失いたくないから』をこのタイミングで4期生に歌わせる意味。それは『もう一度、乃木坂を始める。4期生による原点回帰』その運営の意思表示だ」

さらに、こうも書いています。

 先輩たちがたどり着いた場所を守る3期、先輩たちがたどってきた道を再び歩むのが4期。そんなイメージの対比によってこれからの乃木坂は転がっていくのではないか

関連記事:




あれから1年半が経ちました。

その間に3・4期生ライブ、新4期生5名の加入、冠番組の継続、そして『I see…』のヒットと4期生をめぐる状況も変わり続けます。
それと同時にコロナウイルスの感染爆発という誰も予想していなかった事態により乃木坂の活動も大きく制限されました。

そして迎えたこの日。

敢えて一言でまとめるならば「4期生が乃木坂の歴史の一部となる覚悟を決めたライブ」でした。

そう感じた最大の理由はもちろんユニットコーナーです。

攻めたな。
ライブをご覧になった方は皆さんそう思ったんじゃないでしょうか。

孤独兄弟とホワイトハイとさゆりんご軍団とあしゅみなみおなと白石西野と、ひめたん。

この、何というか情け容赦のないセレクト。
オリジナルが強い。いや、強すぎる。
当時を知るファンからすればすべて特別な存在。批判を恐れていたら絶対にできないラインナップです。

それを4期生たちはやってのけました。

2019年全ツのような「楽曲に新たな解釈を加えた再構築」ではありません。
基本、変えていない。衣装も同じ。変わっているのは時代と演者だけです。

でもモノマネでも再演でもない、リメイク。
それも、ありったけのリスペクトを込めて。

映画なんかでもリメイクってそういうことじゃないですか。オリジナルがあって、それは一定の評価を得ているもので(だからこそリメイクする意味があるわけで)。それを念頭に置きつつも最新の技術と演者で作り直したらどうなるのか。
そこに大幅な新解釈を入れて主人公すら変えてしまう場合もあれば、オリジナルに忠実に行なう場合もあります。

今回4期生が見せたのは後者のアプローチでした。

オリジナルを知る者のノスタルジーをかき立てつつ「2020年版もいいじゃないか」と言わしめる、そんなパフォーマンスでした。

自分たちの精一杯で、偉大なる先輩たちの跡を継ぐ。
きっとこの日の4期生たちは(そして恐らく運営も)その覚悟を見てほしかったんだと思います。

だからこそ『ポピパッパパー』を歌ったし(8人でですが笑)、終演後に今野さんも「あなたたちも立派な乃木坂46の一員だよ」と伝えたのでしょう。


本当に、1期至上主義のファンの人に今の4期生たちを見てほしい。
うまく説明できないのがもどかしいけれど、あの頃の乃木坂にあったのと同じ何かがそこにはあります。

頑張るベクトルは当時とは違うでしょう。あの頃は「グループを大きくしたい」だったそれが、今では「先輩たちが作った大好きな場所を守りたい」なのかもしれません。
もちろん1期生ほどの層の厚さもありません。そもそも人数が半分だからしょうがないですし、改めて今見ても驚異的なくらい1期生は多士済々でした。

でも、華奢でガツガツしてなくて儚げでセンチメンタリズムを炸裂させた女の子たちが、静かに闘志を燃やしながら自分を変えようとする姿はどこか既視感があって。

時々ふいに鳥肌が立って、なんだか涙が出そうになるんです。

この日の4期生が見せてくれたのは乃木坂の過去と未来。

後に偉大な先輩となる彼女たちがあの頃暗闇に向かって伸ばしていた手は、こんな未来へとつながっていました。



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タオル補正

『I see…』
乃木坂46、25thシングル『しあわせの保護色』のカップリング。歌唱メンバーは4期生11人(4期追加メンバーは参加せず)。

前の記事はコロナ禍の真っ只中にある日本でこの曲が流れる意味、みたいな大上段に構えた内容でしたが、ここでは打って変わってMVのメンバーのここが可愛い!ということをつらつらと書きます。久保史緒里ばりに秒刻みで笑

チームの魅力×個人の魅力


ストーリー部分+衣装でのパフォーマンスという、まあ非常によくある構成。
でもストーリー部分ではとにかく笑顔全開でメンバーの仲良く楽しげな様子を見せて4期のチームとしての魅力を伝え、衣装に着替えてのラスサビでは各個人の綺麗さ・可愛さを強調するという2段構えなのは効果的ですね。

そして改めて思うのは4期の「乃木坂感」。
派手派手な曲にカラフルでスピーディなMVなのにクドくならずに何度も観れる。
これはやっぱり乃木坂らしさですよね。1期生の持つ「いい意味での押し出しの弱さ=奥ゆかしさ」が4期にも継承されていると感じます。

以下、それぞれのメンバーの見どころについて。

柴田柚菜
2:30の笑顔全開。普段は声も小さくて体温低めな感じなのに、笑うとニッコニコな彼女。そのギャップがキュートだし観ていて幸せな気にさせられます。
ひとりだけ短いスカートの服装なんでちょっとドキッとしてしまったのは内緒です。

清宮レイ
いつでも笑顔のサンフラワー。全編を通じて最高のハッピー製造機ですが、特に1:49の黒子を追いかけるシーンで前を見て走らなきゃいけないのに思いっきり横のカメラを見て笑っちゃってるとこが可愛い。

このMVのハッピー感を支えているふたりでしょう。言葉にするとなんだかバカみたいですけど、笑顔ってホント大事。

筒井あやめ
3:59からのNGシーンの愛くるしさたるや…圧倒的。
顔に布がかかって「わー!」って感じの手が萌え袖と相まってめちゃめちゃ可愛い。普段は落ち着いて見えるあやめんの、ふいに現れる子供っぽさが良いですね。

早川聖来
本人も「すべて全力のMV」と言っていましたが、その通りの楽しげな表情と少々オーバーなくらいの演技。演技派の彼女がやる「クサい演技」。楽しい撮影だったんだろうなと思わせます。
ラストのサビ、3:23の「もったいな~い」では本来の美形っぷりが出ていてこれも良し。

矢久保美緒
ラストのサビ、3:25からの「素直になろう~」でピョンピョン飛んでいる姿が可愛いですね。0:28からレイちゃんのフードの引っ張り方がエグい…のかと思ったらこれは相手のリアクションが大きいだけでした笑

遠藤さくら
0:20前後のイヤホンをして何気なく外を眺める姿。
4期に関する過去の記事で何度も書いている彼女の「物語性のある佇まい」がこのMVの冒頭からいきなり炸裂です。

そして私はやっぱりさくちゃんに橋本奈々未を感じてしまうのです。
『夏のFree&Easy』のMV(全員がヘッドホンしてリップシンクしたり踊ったりする)、開始10秒で音楽を聴きながら空を仰いで目を閉じるななみんの姿が反射的に思い出されました。

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掛橋沙耶香
3:47の「胸騒ぎの腰つき」の印象が強すぎる彼女ですが、個人的には0:38以降の最初のバス車内でのさくちゃんとの絡みが好きですね。まず乗り込んでポーズをとった時の満面の笑み。キラキラしていて「ザ・アイドル」って感じです。黒子の分際で笑

照れながらためらいがちに踊るさくちゃんとノリノリの掛ちゃんの対比がお互いの良さを際立たせていますよね。控えめなさくちゃんはなんというかいわゆる西野七瀬的。(やっぱりななみんとなーちゃんのハイブリッド!笑)
2:23に繰り出すゴッドフィンガーもなんか好きです。

金川紗耶
歌衣装になるとグッと美人度が増す感じが良いです。アップで抜かれるカットがないのが惜しい。3:21ぐらいに一瞬横切るのですが…

北川悠理
風船をポンポンやってるところも無邪気でいいのですが、1:42黒子を追いかけるシーンでチラッと映る彼女の楽しそうな顔が良いです。

田村真佑
1:06カフェに入っていって腕組みしてニヤッと笑うとこ。
彼女のお姉さんっぽさとキュートさが混じった魅力、さらば青春の光・森田氏の言うところの「チャーミング」な部分が良く出ているシーンですね。

「大丈夫だよ」と彼女は笑った


賀喜遥香
この曲のセンターはミス・パーフェクトにしてミス末広がりのかっきー。

「何をやらせても絶対に平均点以上出す」彼女。
個人的には平均点どころか常に80点以上出してると思いますけれど。

できて当たり前と思われる辛さは、経験した者にしかわかりません。
50点を80点に上げるより90点を95点に上げるための努力の方が遥かにしんどいということも。

県内屈指の進学校出身と噂される彼女。
どれほど地道な努力を重ねて来たことでしょう。

そしてそのスペックに加えてあのビジュアル。勝手な想像ですが、周囲からのプレッシャーやジェラシーにさらされたこともあったかもしれません。

それでも現在の彼女はそんなすべてを乗り越えて、穏やかで魅力的な「えへへっ」という笑顔を浮かべています。

本編最後の「大丈夫だよ」と語りかけるようなあの笑顔。
4期生が皆、口を揃えて「かっきーの笑顔を見ると安心する」と言うあの笑顔。

やっぱりこれも別に運命とか特別な意味なんてない、単なる巡り合わせに過ぎないけれど。
『I see…』のセンターが賀喜遥香で良かった。


胸を張って言います。今、日本を元気にしているのはこの曲です。

チームとしての4期、そして個々のメンバーの魅力を感じながら観てください。
そして最後のかっきーの笑顔を。

どんどん濃くなる暗闇に飲み込まれそうな現状ですが、自分の場所で頑張ろうって気になれます。



こちらの楽曲は音楽配信サイト「レコチョク」でも購入できます>>>
『I see...』/乃木坂46



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『I see…』
乃木坂46、25thシングル『しあわせの保護色』のカップリング。歌唱メンバーは4期生11人(4期追加メンバーは参加せず)。

思い出すのは『オリジナル スマイル』


3月17日に公式YouTubeにMVが公開され、その日のうちにバズりました。
「SMAP感」というワードとともに。

カラフルでハッピーなパーティチューン。
チョッパーベースやギターのカッティングに派手なブラスとシンセ。サビで入ってくる合いの手まで、確かにSMAPっぽい。

メロディやアレンジが似ている曲は他にあるのかもしれませんが、この曲を聴いて私が思い出したのは『オリジナル スマイル』でした。

1994年6月にリリースされたSMAP13枚目のシングル。
しかし、今では東日本大震災の時に人々を勇気づけた曲として広く知られています。

一瞬で数えきれないほどの命が失われたあの日。
灯りの消えた街を眺めて呆然と立ちすくんだあの夜。

9年前と現在の状況は決して比べられないし比べるべきでもないと思います。
あの日感じた絶望と現在の閉塞感は全く違う種類のものです。

それでもやっぱり思い出してしまうんです。

平凡な日常が失われ、お店の棚から商品が消え、そして音楽が聴こえなくなった日々のことを。

あの時は哀悼の意と節電の必要性という両面から自粛が叫ばれ、たくさんのライブが中止になりました。
多くのミュージシャンが音楽なんかやっていていいのか、そう自問自答したといいます。スピッツの草野マサムネさんは急性ストレス障害で倒れました。

それでも人間には音楽が必要で。
少しずつ街に音楽が流れ始めます。

そこで多くの人の心に灯りをともした歌のひとつがSMAPの『オリジナル スマイル』でした。

震災1週間後に木村拓哉が自身のラジオで被災地への思いとともにこの曲を流し、その年の8月にはファン投票で収録曲を決定したアルバム「SMAP AID」において1位に選ばれます。

余談ですが乃木坂46が結成されたのもちょうどその頃のことです。

そしてその年の大晦日、この曲は紅白歌合戦の大トリで歌われます。

自分本来の笑顔を取り戻そうという前向きな、言ってしまえば平凡なメッセージのシンプルな歌。
でも、大きく手を振りながら笑顔満開で歌う5人の姿を観ていたらなぜか涙が出そうになりました。個人的にはSMAPの担っている役割の大きさを初めて実感した瞬間だったように思います。

今回この『I see…』のMVを観ていて思い出したのはその時の紅白でした。

自分の力ではどうにもならないことが起きて打ちのめされて苦しくて、それでも立ち上がりたい時。

こういうバカみたいに明るい曲の方が逆に胸にしみて、わけもなく涙が出てくる。

頑張ろうって思わせてくれる。

そんな音楽の力、そして笑顔の持つ力を改めて感じました。

素直で前向きなメッセージをはじける笑顔で届ける。
「人を笑顔にする仕事」と言われるアイドルだからできることって、これなんだと思います。

そして現在。
9年経って新たな危機が訪れました。SMAPはもういません。

別に運命とか特別な意味なんてない。全部単なる巡り合わせに過ぎないけれど、東日本大震災の年、その夏に結成された乃木坂46がSMAP感溢れる楽曲で人々に笑顔を届ける。

現在の乃木坂46はもちろん当時のSMAPの存在には及ぶべくもありません。ましてや『I see…』を歌っているのは4期生。世間的には全く無名のメンバーたちです。

でもそんな彼女たちが、4番目の光と名付けられた彼女たちが、笑顔でこの世界を照らしている。

それはなんだかちょっと感動的で。
そしてただただ嬉しいです。

私はきっと何年か先に思い出すでしょう。
コロナウイルスという暗闇に覆われた世界の中で、彼女たちの笑顔に励まされたことを。

ささやかな奇跡


YouTubeの乃木坂46公式チャンネルは通常、シングル発売日の正午にMVをフルバージョンから短縮版へ変更してしまいます。

『I see…』も3月25日の正午をもって短縮版になる予定でした。

YouTubeのコメント欄にはそれを知っているファンの「この曲はフルで残さねばならない」という悲鳴にも似た叫びが並びます。

タイムリミットである3月25日の12時直前で214万回を超える再生回数、10,000件のコメント、いいね5.4万件。

そして運営はフルバージョン公開延長の決断を下しました。

コメント欄にはもうひとつ、多くの人が同じことを書いています。
「フルバージョンが無理でも、このコメント欄だけは残してほしい」

誰もがギスギスしてイライラしている現在の日本において、別世界のような平和なコメント欄。

そこではSMAP感のワードに惹かれて来たSMAPファンの方々と乃木坂ファンが、お互いを尊重しお互いの推しを認め合うという暖かな交流がなされていました。

様々なヘイトがまき散らされ、誰かを貶めることによってしか自分(の推し)の価値を見出せないかのような言葉が多く見られるネット社会において、『I see…』のコメント欄自体がちょっとした奇跡のように思います。


今、日本を元気にしているのはこの曲です。

なにはともあれ、観てください。
ちょっと元気が出て、ちょっと泣きそうになります笑



こちらの楽曲は音楽配信サイト「レコチョク」でも購入できます>>>
『I see...』/乃木坂46


MVについても書きたいので、もうちょっと続きます。

この記事の続き:


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タオル補正
2020年2月16日、坂道研修生の配属が発表されました。乃木坂には4期生として5名の追加です。

個々のメンバーについては動いているところを観ないと何とも言えないので、現時点で期待することを書きたいと思います。

4期追加メンバーの合流時期


バスラが終わったばかりの乃木坂。当面の活動は2期ライブと25thシングルのプロモーションですね。その中で4期追加メンバー(以下、新4期)の参加があるとすれば握手会。(コロナウイルスのためそもそも開催自体が危ぶまれますが)

しかし3期が握手会に参加したのは『インフルエンサー』から、4期はアルバム『今が思い出になるまで』からでいずれも加入後約半年でした。それと同様と考えると25thシングルでの新4期握手会参加の可能性はほとんどないと思われます。

そうなると当面の活動としては冠番組での紹介ぐらいでしょうか。

既存の4期メンバー(以下、現4期)から1年ちょっと遅れて乃木坂としての活動を始める新4期。既に多くを経験し目覚ましい成長を続けている現4期との差は率直に言って相当開いているでしょう。
焦ってその差をすぐに埋めようと考えるのは現実的ではありません。しかし新4期の不安を少しでも軽減するために、せめて両者の関係性は早急に築く必要があります。

本当なら(コロナの話は別として)4期全員で小さめの箱でライブができればいいのですが、研修生ライブでやった乃木坂の曲+現4期曲を新たにマスターしたくらいじゃセトリは埋まらないので当面は無理でしょう。

乃木坂伝統の試練、プリンシパルも5名ではさすがには無理。
かといって現4期にもう一度プリンシパルやらせるのも違う気がする。

関連記事:

そこでひとつ提案したいのが、4期メンバー全員でかつて先輩たちが演じた舞台を再演すること。

人数的にちょうどいいのは『すべての犬は天国へ行く』と『墓場、女子高生』。どちらも8人なんでダブルキャストにすればちょうどいい。
ただ、正直4期生が現時点で演じるのは無理でしょう。『犬』は乃木坂でも名うての演技メンたちが加入後4年経過時点(2期生の新内眞衣は2年ちょっとでしたが)でも相当苦労した舞台、『墓場』はさらにその翌年ですから。

『犬』やってくれれば私の個人的な夢である「乃木坂の後輩が『犬』を再演し、その時に鳥居みゆきさん演じたデボア役を卒業後の井上小百合がやる」も実現するんですが笑、まあこれは2年後ぐらいのお楽しみに取っておきましょう。

ということで…『じょしらく』、やりませんか。

妄想の4期版『じょしらく』キャスト発表


やるならもちろん1作目。それが好評ならぜひ『弐』も。

脚本や演出は丸々流用すればコストも削減できそうですし、卒業メンバー推しのファンのノスタルジーをかき立てて4期推しにさせる効果も期待できます。

先輩同様に登場人物5人をトリプルキャストで15人。4期生は16人なのですが遠藤さくらと賀喜遥香を「選抜のスケジュールとの調整」とかなんとか理由をつけてふたりでひとり分の出演回数にすればちょうどいい。

新4期は2-2-1に分けるとして、ひとりになっちゃうメンバーは佐藤璃果にして掛橋沙耶香に面倒を見てもらおう…と思いましたが掛ちゃんが果たして人の面倒を見れるのか不安なため、現4期として一度合格していたという噂の松尾美佑にしておきましょう。

少人数で仲良くなり、自分と同じ役をやるメンバーと相談したり助け合うこともできる。ついでに同じ役をやった先輩とも話すきっかけができちゃう。いいことづくめだと思うのですが。

書いていたら妄想が膨らんできたので勝手に役とチームも割り振っちゃいましょう。
過去の『じょしらく』をご覧になってない方にはなんのこっちゃさっぱりわからん内容で申し訳ないですが。

過去のキャストはこちら。
上段が第1作、下段が『弐』。左からそれぞれチーム「ら」「く」「ご」です。

防波亭手寅
 伊藤万理華、高山一実、中元日芽香
 松村沙友理、桜井玲香、若月佑美
蕪羅亭魔梨威
 斉藤優里、松村沙友理、衛藤美彩
 能條愛未、井上小百合、山崎怜奈
波浪浮亭木胡桃
 星野みなみ、井上小百合、北野日奈子
 鈴木絢音、渡辺みり愛、北野日奈子
空琉美遊亭丸京
 堀未央奈、佐々木琴子、能條愛未
 生駒里奈、佐々木琴子、樋口日奈
暗落亭苦来
 山崎怜奈、中田花奈、齋藤飛鳥
 中田花奈、斎藤ちはる、新内眞衣

それを4期に割り振ってみました。
全体的に比較的本人のイメージに近い役にしています。
同じく左からそれぞれチーム「ら」「く」「ご」です。

防波亭手寅

 筒井あやめ、松尾美佑、柴田柚菜

テトちゃんで最初に決まったのはしばゆうこと柴田柚奈。なんとなく「いかなる危機もさりげなく回避する」手寅の能力を本当に持ってそうな気がします。同じくほわっとしたイメージであやめんと松尾さん。

蕪羅亭魔梨威

 黒見明香、清宮レイ、賀喜遥香/遠藤さくら

マリーさんは第1作だと事実上の主役ですね。これは単純に「つまんねーこと聞くなよ!」と「これ以上、落ちてたまるか!」を誰に言わせたいかで決めました。やっぱりここはかっきー&さくちゃん。レイちゃんはキグちゃんとの2択でしたが個人的にそんなに妹感を感じないのでチャキチャキのこちらに。そしてハキハキした印象の黒見さん。

波浪浮亭木胡桃

 掛橋沙耶香、金川紗耶、林瑠奈

妹キャラのキグちゃんは掛ちゃん鉄板。でもあやめんと逆でもいいかも。金川ちゃんは金髪セミロングを見てみたいため。林さんは逆に新4期で一番髪型が近いため。

空琉美遊亭丸京

 矢久保美緒、早川聖来、弓木奈於

眼鏡キャラのガンちゃん。生駒・堀となぜか各期のセンターが務めてきた役なのでさくちゃんも一瞬考えましたが、4期のクールビューティーならまず早川ちゃん。弓木さんもそういう雰囲気がありますのでここかと。やくぼは迷ったのですがネガティブなククルちゃんを演じるよりも武闘派キャラで新境地の方が良さそうなのでこちらにしました。

暗落亭苦来

 佐藤璃果、田村真佑、北川悠理

そのククルちゃん。カツラがセンター分けなのでデコ出しが似合う・見てみたいメンバーにしました。ということで迷わずたむまゆ。北川ちゃんはデコ見てみたいし、なんか他の役が想像つきませんでした(実際にはプリンシパルで見せた通り色々な役をこなすでしょうが)。最後に佐藤さんは本人もネガティブっぽいので比較的役に入りやすいかと思い。


チーム別に並べるとこうなります。

 チーム「ら」筒井あやめ、黒見明香、掛橋沙耶香、矢久保美緒、佐藤璃果
 チーム「く」松尾美佑、清宮レイ、金川紗耶、早川聖来、田村真佑
 チーム「ご」柴田柚菜、賀喜遥香/遠藤さくら、林瑠奈、弓木奈於、北川悠理

これ考えるの楽しい笑

自分としては絶妙に上手く分けたつもりです。

他にもいいキャスティングがあればコメントしていただけると嬉しいです。

『じょしらく』再演、本当にいいアイディアだと思うんですが。
いや~実に観たい。

今野さん、いかがでしょう。
採用いただいた場合の報酬は招待席のチケットでOKです笑


note上で乃木坂46に関する有料記事を公開しています。どちらも無料で読める部分がありますのでぜひご覧ください。

『アンダラ伝説』¥300
伝説のアンダーライブ2ndシーズンを題材にしたセミドキュメンタリー小説。あの頃の熱量を叩き込んだ渾身の50,000文字です。
 

マガジン「2019年の乃木坂46」¥200
当ブログに掲載された記事を再構成し加筆したもの。総文字数10万文字、加筆部分だけでも22,000文字以上のボリュームでブログをご覧の方にも楽しんでいただけることと思います。



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