ロスジェネはえてしてこだわりすぎる

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ROUND1,FIGHT!


日本国内正規販売開始からもうじき1周年を迎えるセイコー5。
先日スムースベゼルを取り上げたばかりですが、早くも次の展開が来ました。

ジョジョ、ブライアン・メイに続くコラボ。
今回のお相手は「ストリートファイターⅤ」です。



マンガ、ミュージシャン、そしてゲーム。

いずれも(程度の差こそあれ)世界中にファンがいるものをテーマにしているのが見て取れますね。

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基本的な構成要素はジョジョの時と同じ。

機能面はベースモデルと同様で、ムーブメントは4R36。10気圧防水にハードレックス風防で裏蓋はスケルトン。そしてケースと針の形状も同じですね。

ベゼルと文字盤、インデックスとベルトに個々のキャラクターのビジュアル・特性に合わせたモチーフを取り入れたデザインがなされています。そして裏蓋には「ストⅤ」ロゴと各キャラクターの必殺技コマンド入り。

ジョジョ同様、今回もなかなかに奇抜なデザインやカラーリングです。
自分の服装では普段使いできそうなのはリュウと春麗ぐらいかな。

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各モデルの特徴


リュウ SBSA079



最も標準的なダイバーズウォッチに近いデザイン。ベースカラーは白で文字盤とファブリックのベルトは道着っぽい表面。
そして最大の特徴であるベゼルの荒らし加工、さらに9時位置には風林火山を簡略化したマークがあります。

春麗 SBSA077



ブルーで統一された全体にエレガントなデザイン。ジョジョの方のコラボにいそう笑
12時位置の意匠、そして宝石っぽいインデックスを外周から離して配置しているのもよりスマートに見せようという配慮でしょう。ベゼルのローマ数字も珍しい、というか1~12の数字なので経過時間計測用ではなくもはやインデックスの役割ですね。

ケン SBSA080



リュウ同様に標準的なダイバーズデザインに近いのですが赤黒金というカラーリングと文字盤上の赤いラインにより若干禍々しい雰囲気がありますね笑

ガイル SBSA081



アースカラー、カモフラ文字盤、6時位置のワッペンに9時位置のドッグタグと、詰め込み過ぎではと思うほどミリタリー感満載。
アラビアインデックスとカウントダウンベゼルは良いですね。

ブランカ SBSA083



グリーンにオレンジとイエローを合わせたまとまりのあるカラーリング。NATOストラップの先端には「ブランカちゃん」。
こちらのベゼルはもはや完全にデザインパーツで目盛りもありません笑

ザンギエフ SBSA084



こちらは赤金黄色という極めて押しの強いカラーリング。6・9・12がビッグアラビアインデックスなのがセイコーには珍しいですね。このモデルだけデイデイトにサイクロップスレンズがついています。

価格と気になるモデル


2020年9月26日発売、限定各9,999本。

ジョジョは各1,000本だったのに多いな笑
でもブライアン・メイなんて9,000本で予約完売だったみたいですからね。

価格は一律で51,700円(税込、以下同じ)。これもまた流通限定なので値引きなし、ポイント還元率は10倍で実質46,530円。ジョジョと同じですね。

ストリートファイターファンでこの記事をご覧いただいている方のために書いておきますが、この値段はまあまあ妥当、っていうところです。

ベースとなったモデルが35,000円前後なのですが、大枠以外のデザインはすべて変更して個別パーツを新規作成し、なおかつライセンス料も払っているでしょうから+17,000円は「まあこんなもんかな」って感じです。

当たり前なんですがコラボ相手の愛好家を対象にしたコレクターズアイテム。
極端な言い方をすれば時計好きはハナから相手にしていない製品です笑

でも普段腕時計にはそんなに興味がない人に売れるものを作るのって冷静に考えれば凄くいいことですよね。

ジョジョもブライアン・メイもビジネス的には大成功でしょう。

これでセイコーさんが潤って、結果我々腕時計マニアが好む時計を安い値段で出してくれれば何の文句もないのですが、逆に最近のGSやプロスペックスは強気の値付けが多いのが気になります。


個人的にストリートファイターには特に思い入れがないので買う買わないまでのモチベーションはないのですが、いくつか興味を惹かれるモデルがあります。

リュウのベゼルの荒らし加工。
ガイルのアラビアインデックス。104とかオータヴィアっぽいですね。
そしてザンギエフのビッグアラビア。
この3つについては一般的なカラーリング、黒ベゼル黒ダイヤルとかペプシでも見てみたいです。正直現時点では可能性は極めて低いと思いますが、こういったコラボモデルでの新たなデザイン要素を標準モデルに還元してくれたら嬉しいですね。



このブログでも何度も取り上げてきたセイコー5。

2019年9月の日本国内正規販売復活を第1弾、ジョジョそしてブライアン・メイとのコラボを第2弾とすると、第3弾にあたるラインナップがこのたび発売されました。

前回の記事では5ファゾムスとかアトラスを希望したのですが無論かなえられるはずもなく笑

今回の目玉はこの「ボーイ」スムースベゼルバージョン。

実は既存デザインのカラーバリエーションも同時に出ているのですがなかなかエキセントリック方向に振れているので私はスルーです笑

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ちょいと「ブラックベイ」風味



最初は正直「なんか中途半端なもの出してきたな~」と思ったんです。
わざわざボーイからデザイン変えてインデックスも針も細身にしてイマイチ…と。

でも何度か見ているうちに気づきました。

これ、チューダー「ブラックベイ」のスムースベゼルモデルのイメージですね。
チューダーが「ブラックベイ32/36/41」と称しているこのあたりのモデル。
どうです、似てると思いませんか。

そう考えだすとなんだか12時位置の細長い三角インデックスも正解のような気がしてくるから不思議です笑

コンパクト&シンプル&スポーティ!



このモデルの魅力は何と言ってもそのサイズ感。

厚さ11.5 ㎜、横40 ㎜、縦44.6 ㎜に抑えてきました。
SBSA001が厚さ13.4 ㎜、横42.5 ㎜、縦46 ㎜ですからそれぞれ1.9mm、2.5mm、1.4mm小さくなっています。加えてこのシンプルなデザインですからかなりコンパクトな印象を与えるかと。

まあ個人的には例によってワンサイズ下(できれば横36mm)を希望したいところですが。

そして上でも書いていますがインデックスがすべて細めに(ドットも少し小さめに)、時分針も細めになり分針はデザインも大きく変わっています。
分針も元のデザインで細身にしたらどうだったか見てみたい気もしますが、まあこれはこれで良いかと思います。

敢えて挙げればベゼルの1段目がフラット(っぽい)なのが少し気になりますね。恐らく厚みを抑えるための工夫なのでしょうが。まあ考えようによってはSUSのDNAと言えなくもない笑


サイズとデザイン以外の基本スペックは第1弾、第2弾と同じです。

ムーブメントは入門機の4R36。デイデイト表示のパワーリザーブ41時間。風防はハードレックスで裏蓋スケルトン、それに10気圧防水。なので「ダイバーズデザインの普通の時計」です。いや回転ベゼルじゃなくなった分、ダイバーズデザインからも少し離れたかな。

カラーバリエーションも豊富でグレー、ブルー、ブラックがメタルブレスとNATOベルト。
(相変わらずメタルブレスとNATOベルトで値段が同じなのはちょっと笑っちゃいますけど)

メタルのみがブラック文字盤の針とインデックスのフチがゴールドのSBSA047、ローズゴールドコンビのSBSA048、イエローゴールドコンビのSBSA050。NATOのみがカーキのSBSA055となっています。

価格とまとめ

気になるお値段は定価30,800円(税込、以下同じ)から。第1弾から-2,200円ですね。
流通限定なので割引はなし、ポイント10倍で実質27,720円。ゴールドコンビモデル2種は37,400円の実質33,660円となっています。

これまたなかなか悪くないチョイスだと思います。

伝統の「ボーイ」の顔でないのは少し残念ですが、どシンプルで見ているうちにだんだんかっこよく感じてくるデザイン。気軽に使える機械式時計でスポーティな雰囲気もあり、サイズも良好。何と言っても実質アンダー3万なのが非常にいい。

「ブラックベイ」のこれみたいにベージュのステッチレザーベルトなんか付けたらかなりいい感じになりそう。起毛っぽいのも合うと思います。
少し話は変わりますが、第1弾で一番人気だったオールブラックのSBSA025のバリエーションが増えました。

メタルブレスのSBSA075、そして今回のスムースベゼルのSBSA059です。

値段はSBSA075が42,900円の実質38,610円、SBSA059が35,200円の実質31,680円。
ただSBSA075は記事作成時点で楽天市場では 「ザ・クロックハウス」さん しか取り扱っていませんでした。



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「Sense Style」とはコラボのことだった


2019年9月に日本国内正規販売を開始したセイコー5。
このブログでも繰り返し取り上げ実機レビューも行ないました。

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その記事の中でも書いた通りその後の展開に期待して注視していたのですが…予想の斜め上のやつが出てきました。

それがこちらのコラボ2種。

『ジョジョの奇妙な冒険』


そしてQUEENのギタリスト、ブライアン・メイ


おおう笑

ジョジョ コラボモデル

SBSA029/030/031/033/034/036/037/038



ジョジョは第5部「黄金の風」のキャラクターをモチーフにしています。

2013年にもセイコースピリットブランドでジョジョとのコラボモデルを出していて、それも同じ5部なので実はリバイバルですね。(前回はディアボロ以外の7人でした)

前回はクォーツクロノグラフ、今回は既発のセイコー5=「ボーイ」がベースなのでそこの違いはありますが、デザイン要素も流用されているやつが多いですね。まあ率直に言って「焼き直し」。

ただ前回も即完売だったらしいので、買い逃した人にとっては嬉しいんじゃないでしょうか。

機能面はベースモデルと同様で、ムーブメントは4R36です。10気圧防水にハードレックス風防で裏蓋はスケルトン。

ベゼルと文字盤、そしてインデックスは個々のキャラクターやスタンドのビジュアル・特性に合わせたモチーフが取り入れられており元の影も形もありません。(ケースと針の形状は同じ)

そして大胆なカラーリング。あとはリューズの形状が異なり先にポッチのような装飾がついています。ベルトはすべてレザーですが、型押しのバリエーションを使い分けていたり芸が細かいですね。

個人的に格好いいと思うのはディアボロとフーゴ、それにジョルノですね。

ただ自分は「腕時計は使ってなんぼ」だと思っているので、その観点からするとジョジョ独特のカラーリングは自分の普段の服装と合わないので厳しいです笑

2019年11月22日に各限定1,000本で発売。価格は税込51,700円。流通限定で値引きなし。今回も一部モデルは瞬く間に完売し、記事作成時点に楽天市場で残っていたのはアバッキオ、ナランチャ、フーゴ、トリッシュだけでした。

ブライアン・メイ コラボモデル SBSA073


公式サイトによれば、

50年以上前にブライアン氏が自作し、今なお愛用しているギター<レッドスペシャル> の佇まいをダイヤルデザインで大胆に表現。
自作ギターを6ペンス硬貨で奏でるという独自のスタイルを貫くブライアン氏の魂と情熱を再現した特別なモデルです。

とのこと。

こちらはベースモデルからの変更点は文字盤だけ。

「木の質感を思わせる型打ち模様にラップ仕上げ、グラデーション塗装を施し、伝説のギターが持つ細かいディテールを再現」と書かれている通り、写真を見る限りではなかなかの質感っぽいですね。かつてオリエントが出していた「オリエントスター レトロフューチャー ギターモデル」を思わせます。

そしてちょっと豪華な収納ボックス(6ペンス硬貨つき)。

限定9,000本で流通限定、価格は税込63,800円。
って高!ナイロンベルトでこの値段はどうかと。まあ伝説的ギタリストのファンアイテムですから、値段にどうこう言うのも野暮な話なのですが。

パンデミックの影響で発売が延び、2020年5月27日発売となっています。記事作成時点でどこも予約を受け付けていないのは、完売したのか延期の影響で売り止めしているのかちょっと判断がつきませんでした。

セイコー5に望むこと


個人的にはジョジョにもQUEENにも思い入れがないので買う買わないまでの興味はないです。

でもまあ、そもそもセイコー5って「何でもあり」だと思うんですよね。
なので今回のコラボ連発については別に否定的なわけではありません。

あれだけ細かいデザインいじって文字盤も加工してコラボ相手にライセンス料払ってもこれぐらいの値段で出せるんだ、というのも興味深かったですし。

ブライアン・メイはジョジョよりライセンス料が高いのかな?笑

ひとつだけ気になるのがセイコー5の幅を狭めないか、ということ。

せっかく復活したセイコー5が「ボーイ」だけになるとしたらそれは嫌ですね。

半年に1回ぐらいのペースで膨大なデザインソースの中から傑作を追加していってほしいんですけどね。セイコー5ファゾムスSNZH55とか。アトラスSKZ211とか。ダイバーズばっかになっちゃいますが。まあ正直国内正規品になると値上がりするのですが笑

楽天市場ではアトラスの取扱店が少なくなっていたのでひょっとしたらディスコン=国内正規発売の流れが既に決まっているのかもしれませんけど。
この記事を書いているうちに、自分が復活セイコー5に望んでいることが分かった気がしました。

私が求めているのは、過去の傑作デザインをムーブメントを4S系にし、質感をちょっと向上させて実勢価格は現行逆輸入品に+1万前後で出す。

これなんだと思います。

平たく言うと「安心して買える国産正規品に+1万までなら出すよ」ってことですね。

その中でボーイみたいにこれまでになかったバリエーションを増やすのもいいですね。

実勢価格3万前後で機械式時計の魅力を感じさせ、裾野を拡げる。
さらにコレクターも巻き込むには、手が出せる価格という意味でアンダー3万円って結構重要です。

本当に出ないかな、セイコー5ファゾムス笑



人気2モデルのインプレッション


2019年9月より日本国内正規販売を開始したセイコー5。
発売から時間も経ち、各モデルの供給も安定してきたようです。
そこで前回品切れだったモデルの実機を見てきました。

シリーズ全体の印象とSBSA019、SBSA028の実機インプレッションを書いた前回の記事はこちらです。


復活したセイコー5と各モデルの概要についてはこちらの記事をご覧ください。


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SBSA025

今回の目玉は何と言ってもSBSA025。ワクワクしながら腕に乗せてみると…

あれ?なんか平板に感じる。

ケースの中にある姿は実に格好いい。なのになぜか手に取って腕に乗せると個人的にはピンときませんでした。服装とセットで見るとなんかどうも…。もちろんコーディネイト次第という面が大いにありますが、エッジの効いたモデルの割に埋没してしまうという感じ。

恐らくはエッジの立っていないケースがその原因です。他のモデルでは表面はサテン、サイドはポリッシュにして立体感を出しているところがこのモデルでは全面PVD加工のため、よりのっぺりした印象になっていると思われます。自分としては期待値がかなり高かっただけに少し物足りなさを覚えました。

ただ、腕から外して改めてまじまじと見るとやっぱり格好いいです。そして既存のオールブラック時計の多くとは一線を画す、どこまでもマットにこだわる姿勢も潔くて好感が持てます。

どこまでもマットブラック!

SBSA003

もう1本、前回見れなかったペプシベゼルのSBSA003もありました。
こちらは手堅い。いい意味で想像通り、実に標準的です(誉めてます)。

ダイヤルカラーはブラックではなくネイビー

ペプシベゼルという観点では、現行の機械式セイコーダイバーの多くでも「PADIモデル」というスペシャルエディションとしてエントリーされています。タートルはSBDY017・サムライはSBDY011・そして1968現代デザインがSBDC071(こちらだけラバーベルト)。
前ふたつは結構デザインにクセがある(それが個性ですが)のと、順に横幅が45mm、43.8mm、44mmとどれもデカい。それに対してこのSBSA003はデザインといい42.5mmというサイズといい、最もスタンダードなペプシベゼルのセイコーダイバーとして非常に良いと思います。機械式時計入門の1本としてもお勧めできますね。

改めての結論


セイコーダイバーの流れをくむデザインの国産機械式腕時計が3万円台で購入できる。
機械式腕時計の入門編として現時点でベストの選択のひとつと言えるでしょう。

ということで手堅いSBSA003、そして001(ブルー)、005(ブラック)は初めの1本としてお勧めできます。
また個人的にはあまりピンと来なかった025ですが、時計単品として格好いいのは間違いないので、むしろこれまで機械式時計に興味のなかった若い層の1本目として良いんじゃないでしょうか。

そしてファーストウォッチとしては個性が強いので2本目以降限定ですが、やはり前回紹介した019と028の2本がお勧めです。

SBSA019

ダイヤル&ベゼルがカーキ、ベージュ夜光にミラネーゼブレスという非常に渋い1本。

SBSA028

ラバーにレザーを張り付けたコンビベルト。ゴールドだが抑えが効いてスポーティ。
さて、今後の展開が楽しみと書いていたら予想の斜め上過ぎるやつが出てきました。

なんと、第2弾は「ジョジョの奇妙な冒険」コラボモデル。

極彩色。笑

こちらについての記事は、またいずれ。


マジでいいっすコレ


ついに日本国内正規販売を開始したセイコー5。
発売から数日後、ワクワクしながら実機を見にショップに行ってきましたのでそのインプレッションです。3店舗巡り、いくつかのモデルは腕に乗せてきました。

復活したセイコー5と各モデルの概要についてはこちらの記事をご覧ください。



一言で言うと、いいっすねコレ笑

写真ではわかりにくい質感を中心に書いていきます。

まず、文字盤の出来はかなりいいです。
やはりインデックスがプリントではなくアプライド(貼り付け式)なのがかなり質感を向上させています。12時位置のSEIKOマークもアプライドなのが高ポイント。
新しくなった盾マークはプリントですが案外格好いい。6時位置に「MADE IN JAPAN」とキャリバーネームが印字されているのも良いです。

ケースの仕上げは普通ですね。高級感はないものの安っぽいわけでもない、という感じ。
恐らくPVD加工モデル以外は「ボーイ」と同じかな?
表面はサテン、サイドはポリッシュで立体感を出しています。そもそもサイドが丸みを帯びたケース形状でシャープなラインがないのでエッジは立っていません。

磨きのクオリティという意味ではプロスペックスの機械式ダイバースキューバ系(SBDCxxxシリーズ)の方が上だと感じます。
前の記事で防水性能が100mなのはコストの都合かと書いたのですが、この仕上げを見るとそうではなくプロスペックスとの差別化だという気がします。あちらとムーブメントの差がなくなってしまったので、ケースの仕上げと防水性能で差をつけたのではないでしょうか。

5スポーツが悪いというよりはむしろ、あちらが価格帯からすれば驚愕の仕上げだと思いますが。スモー・サムライ・タートルにファースト現代デザインとそれぞれ特徴のある魅力的なケースが揃っていますしね。

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個人的注目モデル


続いて個別のモデルについて。

お話を伺った店員さんによると、人気はSBSA003(ペプシベゼル)と025(オールブラック)。実際にこの日覗いた3店舗のいずれもこの2モデルは売り切れでした。
個人的に気に入った2本はこちら。

SBSA019


渋い…とにかく渋い


サンレイ文字盤。アプライドのSEIKOマークやベージュの夜光もいいですね

Suits Styleの文字盤はサンレイ仕上げ(放射状)により見る角度によりかなり表情が変わります。そしてカーキの色味も光の当たり具合により黒っぽく見えたりかなり退色したグリーンに見えたり。実に渋い。
Suits Style以外のモデルではブルー系の001、003とグリーンの011もサンレイ仕上げっぽく見えました。

前の記事で「気になる」と書いたのはブラックダイヤルの017でしたが、現物はこちらの方が魅力的でした。何というか面白みのあるモデルですね。もちろん017の方が汎用性は高いので、用途によりますね。

SBSA028


意外にも実物の印象はスポーティ


ローズゴールドだが甘くならず精悍な顔立ち。「MADE IN JAPAN」も誇らしげ

ゴールドなんでどうかと思ったんですが、腕に乗せると凄くしっくりきます。ローズゴールドで抑えの効いた輝きなこともその要因のひとつです。
写真ではもっとドレッシーな印象でしたが実物はむしろスポーティで、今回エントリーされていないウレタンバンドのセイコーダイバーっぽいです。価格帯は全然違いますしツナ缶ではないですが、イメージ的にはSBDX014あたりを思わせます。

SBSA025


ぐああ、かっこいい!


夜光だけでなくデイデイトや印字までダークトーンで統一

くぅ~、かっこいい!(そればっか)
やっぱりこのオールブラックが見たい。店員さんもやたらとこのモデルの格好良さを強調してました。いや、ここにない品物をそんなに推さない方がビジネス的には正解ですよ笑

まとめ


復活5スポーツのコンセプトは「ボーイ」のケースを使ってこれまでのダイバーズの定番ではないデザインバリエーションを提供し若い世代に訴求する、なのでしょう。

そしてそれは成功していると思います。
実際に若い世代がどれほど手に取るかはこれからですが、かなり訴求力の高い製品に仕上がっています。

コレクター魂をくすぐられるマニアも出てきそう。

今後確実にあるのは青黒ベゼルの「バットマン」でしょうね。セイコーはバットマンカラーだとブルーダイヤルにしがちなのですがぜひここはブラックにしてほしいなあ。以前からロレックスGMTマスターIIで出る出る予想されているネイビー×ブルーのツートン「ブルーベリー」を先に出しちゃうなんてのもいいと思います。これもブラックダイヤルでお願いします笑

個人的には文字盤は目地を荒く散らしたマットブラック、インデックスはベージュというミリタリーに振り切ったのがいいですね。通常ケースで文字盤とベルトは025、インデックスは017にすればそれに近いかな。

既に第2弾が気になりますし、今後も様々な展開が楽しめそうです。

でもやっぱりとりあえず一度、025の現物を見たい!

025の現物見てきました。その記事はこちら。
関連記事:復活セイコー5、実機インプレッション その2


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